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2004.05.04

Dash to freedom

 今朝、CNNを見ていたら、「Dash to freedom」という派手なタイトルで、トマス・ハミル氏の救出を報じていた。なんて脳天気なと思っていたら、そのすぐ後で、ハミル氏の自宅から数十キロしか離れていない、同じミシシッピ州の兵士の留守宅に訃報が届いたというニュースも報じている。以前ならCNNはこんなバランスを取るようなことはしなかった。
 ところで、このハミル氏。絵に描いたような米国の田舎のファーマーですね。43歳。消防士を辞めた後、農場経営に乗り出すけれども破産、いろんな仕事をこなすもうまくいかずに、ハリバートンのリクルートに応募してイラク行き。所が奥さんの心臓手術のために一端帰国し、それでまた借金が膨れあがった。
 恐らくこの人の元には、全米中から寄付が集まって、借金は返済できるんでしょうけれど、農場経営で破産というのは、90年代以降のアメリカ社会の暗部を象徴する出来事で、アメリカ人自身が、この事件にある種の後ろめたさを感じているのが報道から見て取れる。

※ 予備役の練度

 アメリカでは、れいの捕虜虐待に関して、派遣されていた第800憲兵旅団が予備役で訓練不足だったからだと伝えられ、当の部隊側が、軍は予備役に責任転嫁していると抗議する状況になっています。
 この状況下においては、血の気の多い正規軍の若造集団を派遣するよりは、実社会での経験を持つ予備役に任せた方が遙かに賢明なわけで、日常生活に戻れば、良きパパであり、良き管理職である人々ですら、戦場では狂気に目覚めるという事実を直視すべきで、もしこれが正規軍だったら、事態はもっと酷くなっていたでしょう。

※ 4月29日木曜日 鹿屋エアメモ

 朝7時半、装備を背負ってタクシーに乗り込む。事前予想人出は7万人だけど、雲一つ無い快晴なので、もう少し増えるだろうと予測する。史料館正門でタクシーを降りる。お台場から引っ越した二式大艇の組み立てはぎりぎり間に合ったらしい。何処に置かれているんだろうと思ったら、史料館の外、道路を挟んで旧国道側の芝地に置いてある。それは良いんだけど、機首の真ん前にソテツとか植えられているせいで、障害物無しに機体の写真を撮るのが結構難しい。どうしてあれを移動しないんだろう。

 開隊50周年の看板が掛かる基地ゲートを潜る。プログラムを受け取るとどひぇ~!? ブルーは2時半からとある。実は最後にブルーが新田原リモートで飛来した6年前、来年は鹿屋からの離陸になるからと聞いていたのだが、その後の事故で全てはご破算に。さらに鹿児島県出身の空幕長が誕生したことで、鹿屋は後回しにされた。
 エプロンに出ると、おお! T-4ブルーがいるじゃないか! しかし、あの塗装、そろそろデザインを変えてはどうだろう。ロープ際はすでにあらかた場所取りされて埋まっている。うーん、ブルーの追っかけがいるとは思っていたが、皆さん、凄い装備。こんなん仕事で揃えたら大赤字、趣味でなきゃとても揃えられないぞ。まだ場所取りするだけの空間は僅かに残っていたが、そこまでの情熱は無いので、さっさと展示機を撮影する。
 今回、ブルーが来るせいで、ホストは手を抜いたのか、米軍の飛来機はゼロ。空自はいつものラインナップだが、イーグルはいない。このオープンハウスに帰る度に思うんだが、ひょっとして新田原と鹿屋って仲が悪いんだろうか。ちなみに、イーグルや米軍機の飛来が無かったのは、酪農の牛が驚くからということになっている。
 今回は、さらに残念なことに生徒隊のドリルも御近所幼稚園の鼓笛隊も、基地同好会の太鼓も無し。佐世保からブラスバンドが来ただけ。
 しかも、いつもなら基地所属機が一通り上がっての観閲飛行並みの派手な編隊飛行があるのに、それも無し。基地から上がったのは救難ヘリ一機のデモと、P-3C4機のデモフライトだけ。この他には、熊本の飛行クラブのパラシュートと、ロック岩崎、陸のAH-1Sのデモだけだから、全くスカスカ。一機がデモし終わったら、30分くらい何のイベントも無い。はっきり言います、群司令。連休の最中で隊員も休みたい時にご苦労なことではありますが、あれは全くの手抜きです。ブルー人気におんぶして、こんな手抜きのイベントをするくらいなら、ブルーなんて呼ばなくて良いです。
 昼前、M君より電話。まだ鹿児島市内の家だと言う。ブルーは2時半からだから急がなくて良いと応じる。昼休みは何しろ1時間半前後イベントが無いので、一端荷物を纏めて昼食エリアへ。いつもの黒豚の串焼き500円とポカリスエットで軽く腹ごしらえする。
 午後は、ロック岩崎、P-3C4機の機動飛行で始まる。VX1000でまともに撮るのは初めてだ。M君やっと到着、EOS-10Dを預けるも、全くの見ず知らずのオジサンに捕まり、世間話。あたしは、田舎の人間に関してひとつだけ我慢ならんことがある。頼むから、用もないのに見ず知らずの人間に話し掛けないでくれ!(-_-)。
 すでに西日となった中で、T-4ブルーが離陸する。うーん、しばらく見ないうちに、更に洗練された感じがする。でもあの塗装はそろそろ……。それにカラースモークはやはり復活して欲しい。
 米軍機がいないので、帰りの離陸を待つ必要もなく、みんな帰り始める。M君と、二式大艇の写真を撮り、史料館の真向かいにある物産センターの休憩所でお茶する。
 M君、いい歳して250ccのバイクでやってきたらしい。タイヤを見ると何やらごつごつしている。今、オフロードに凝っているんだとか。お前それ、結婚する方が先じゃないのか? と諭そうかと思ったが、無駄なので止める。

 タクシーを求めて坂を下っていると、何やら聞き慣れないエンジン音が。なんとジープに先導される陸の指揮通信車が走ってくるではないか!? 国分だか都城への帰途らしい。公道走行シーンなんて滅多に撮れるものじゃない。しかも、こっちは歩きなのに、渋滞しているせいで3度も追い越せた。
 帰宅してニュースを見ると、主催者側発表の人出は12万人とある。それはオーバーにしても、8万人は来ていたかな。地元の意向で、人出が見込めるこの時期に前倒しされたんだけど、何しろ飛行機代が一番高い時期から家族みんなでは帰れないし、隊員も気の毒だから、従来の5月下旬にぜひ戻してほしい所です。

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