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2004.05.03

勘違いの二重奏

 日曜、海自OBの叔父夫婦と昼食。スタトレ丸ごと2日間、やっと終わる。ほっと一息。

※ 国家に責を問うなかれ

 週刊アスキーの歌田明弘氏の「仮想報道」の現在発売号は2ちゃんねる批判です。
繰り返し述べますが、私は平素、歌田明弘氏を尊敬しているけれども、彼は田中康夫県政誕生時、彼にインタビューしたは良いが、K嬢サイトを賑々しく紹介する一方、私のサイトを何らの補足説明もなしに嫌々URLを記述するという、ネット界の住人にあるまじき恥ずべき差別行動を取った人間であり、私はご本人から本件に関する説明があるまで、ずっとこのことを「歌田明弘」の汚点として彼の固有名詞を書く度に記述します。正直、この人に、ネット界のバランス感覚など論じる資格があるとはとうてい思えない。

 私はこのコラムにある2ちゃんねる批判には7割方同意しないでも無いけれど、パウエル発言には、みんな誤読がありますね。
 パウエルは、彼らリスク・テイカーを称賛しはしたけれど、その中に自衛隊も入れているし、実は自衛隊とイコールで米軍もその中に入っている。そして、いざとなったら、国は彼らの救出に(軍事力を行使してでも)全力を尽くすべきだというロジックにも裏打ちされている。パウエル発言というのは、立派だけど、実はイラク戦争に反対の立場を取る人間にとっては、とうてい容認できないエクスキューズがついての発言なわけです。彼らはそれを黙殺してパウエル発言を称賛している。

 左がかった人々は、往々にして国に無限責任を問うから、同胞が海外で災難に遭遇したら、国は全力を挙げて救出すべきだと要求する。ところが、じゃあそれには軍事オプションも含まれるんだね? と訊くと、口籠もるか、「それは困る」と言う。
 そして右の人々は、リスク・テイカーを批判する一方で、国家は軍事力を行使してでも、彼らを救出するのは当然だと主張する。
 この二つはどちらも間違っています。国に無限責任は無いし、国家が国外で軍事力を行使することは極めて限定的でなければならない。
 この問題で、正しい発言を行っているのは、元帥ただお一人です。

http://www.smn.co.jp/kanehira/
 このコラムでは、金平記者のメルマガが再開されたという嬉しいニュースもあるんだけど、金平記者も全く同じ過ちを冒して、国が助けるのが当たり前だと述べている。

* 救出遭難における自己責任
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20040428n.htm

 康夫ちゃんの先週末の記者会見は、田中知事に敬意を払ってくれるお気に入りの記者に囲まれ、非常に和気あいあいとした会見だったらしいですが(ヘドが出るよなテキストですよ、記者さん等)、年金を払っていると何度も繰り返しつつ、実は未納期間があったらしいことを言外にゲロしちゃったりしているんですが、面白いのは、後半部分で、長野県が、山岳遭難での救難費用を被害者に請求することにした一件で、記者から突っ込まれて、全くしどろもどろな答弁をしている。
 イラクの人質に対する自己責任批判を舌鋒鋭く口撃するわれらが康夫ちゃんも、いざお膝元で発生する遭難事故に関しては、自己責任を問うて、金払うのが当然だなどと開き直っている。私は、一貫して、ヘリ代金は行政サービスの範疇だ、金を取るべきではないと述べてきました。
 この人たちの自己責任原則と、国家の義務を巡る発言は、どいつもこいつもしどろ。あんたたち、一から勉強して出直して来てくれ。どうしてこう幼稚な議論が堂々とまかり通るんだろう。

※ イラク人捕虜虐待

 正直、この事件は、今後のイラク情勢を占う上で、致命的な影響を及ぼす恐れがある。駐留が長期に渡り、しかも展望が開けない。一方で、兵隊の数は増えないのに、収容人員は天井知らずで増える。日本の刑務所がここ10年直面した現象と同じような状況ですね。それが半年かそこいらであっという間に拡大した。ある意味、起こるべくして起こったことで、対策を取ろうとしなかった米軍トップの責任でしょう。
 言葉が解る兵士はごく僅か。そんな中で、相手に自分の意思を伝達するには、恐怖でもって支配するしかない。恐らくは今後もこの手の虐待はこっそりと続くでしょう。収容人員を減らせる目処もなければ、通訳を増やせる目処も無いんですから。
 所で、この公開された写真で一番屈辱的なことは何かと言えば、やっぱりフレームの中に女性兵士がいることでしょう。フセインの拷問だって、肉体の拷問が主でしたから、あそこまで屈辱的なことはしなかった。あれはまあアラブ社会全体に対する侮辱でありレイプだと思う。

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