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2004.05.23

成功に繋がる失敗

 土曜、お昼過ぎ、長男を連れて丸井屋上。異様に寒いせいか、子供たちもまばら。雨が降ってきたので、地階に降りて京たこ焼きを買って帰る。店員が京言葉で応接してくれるとは思わなかったが、中国人の青年だった。今時、ピッキング盗でもやれば時給はこの10倍にはなるだろうに、なかなか見上げた青年だと思う一方、ひょっとしたら夜は別の貌かもと思ってしまう所に、今の日本社会の中国人留学生に対するもやっとした不安と病理がある。
昼の日朝会談が終わったというニュースが伝わってから、ずっとテレビに齧り付く。ただし、ニュースにはたいして興味が無かったので、スカパーPPVでフルメタ!1話~12話 を見る。いや凄いアニメだ。

※ 家族5人帰国

 成果としては、最もミニマムなレベルに留まりましたが、ま、こんなものでしょう。ただまあ、これだけの結果を得るために、首相訪朝という最高のカードを切ってしまったのは、後々においても批判されるでしょうね。切り札を安売りしたと。
 外交交渉として勝ち負けを言うなら、これは金正日の一方的な勝利です。彼は最小の手駒の放出で最大の利益を得た。私は、ビジュアルな成果に拘る小泉さんの悪いところが出たなと思っているけれど(カメラ映りが全てのどこぞの県知事みたい)、最終的な成果を得るために、北朝鮮との外交パイプを維持することを優先して、日本がやむなく折れた結果だろうと認識しています。下手を打ったなとは思うけれど(よど号ハイジャック犯の引き渡しはどうなった?)、先のある話だから、強く批判する気にはなれない。私は、北との関係は放っておけと思うけれど、家族にしてみればそうも行かないから、政府も辛いところでしょう。
 ただ、状況をちょっと拙くしたなと思うのは、北側は、今後、「俺たちは家族も帰してこれだけ譲歩したじゃないか?」と強く出られるけれど、日本側にはしばらく強く出られる状況は無いんですよね。

 死亡扱いされた家族としては、何の成果も無かったと言って良いけれど、次は、北がいつ、死亡扱いの被害者に関して、情報を撤回するかですよね。参院選はもう目前ですから、(これを挽回する)次の小泉さんのウルトラCは、投票日直前に、北から「実は生きていたことが解った」という言質を引き出すことです。それが果たして可能かどうか……。
 ジェンキンズさんの説得に小泉さんは失敗したらしいけれど、これは曽我さんの情熱に掛けるしかない。日本が、ジェンキンズさんと娘を拉致被害者としてカウントし続ける限りは、北にとってこの家族はお荷物になるわけで、彼らが日本へ行くことを少なくとも妨害はしないでしょう。だからあとは、曽我さんの説得如何の話になる。
 本当に、まだまだ長い道のりの途中ですから、一喜一憂せずにねばり強く交渉して貰いましたょう。
 報道は各社「帰国」とか「祖国」とか言っているけれど、これは帰国でも祖国でも無いんだよね。彼らにとっては日本は全くの外国、それも敵国ですよ。彼ら彼女らは密かに日本人としての気構えを教育されていたわけでもないから。家族が供に暮らせるという当たり前のことが実現されるけれども、彼らが日本社会に溶け込むには長い時間が必要でしょう。
 でも、現実というのは残酷ですよね。ああやって、幸せを回復できる家族もいれば、何一つ原状回復を得られることなく、希望だけ持たされて時間だけが経過していく家族も一方では残されるわけですから。

※ 「華氏911」にパルムドール

ヨーロッパのブッシュ嫌いも深刻ですね。そんな内容だとは思えないけれどなぁ。

※ 田中康夫、中抜きで収入減らし

 本来なら、先日の高額納税者発表で、田中康夫の名前も出るべきでした。ちなみに、この高額納税者の発表というのは、国が侵している数々の国民のプライバシー侵害の中でも最も深刻で重大なものです。他人の懐に手を突っ込んで、あいつの稼ぎはいくらいくらと、まるで懲罰か何かのごとく個人の固有名詞を大々的に公表するのですから。国税庁はいつまでこんな人権侵害を続けるつもりだろう。

 それはともかく、康夫ちゃんの稼ぎを類推すると、間違いなく名前は出るはずです。それはもう、高額納税者リストに名前が出る最低収入ランクから、知事のサラリーを引いた後の金額の中に、ラジオ、テレビ、原稿料は全く納まり切らないのですから。逆算して行けば簡単に、稼ぎの誤魔化しがあることは解る。
 ではなぜ名前が出ないか。実は知事のメディア活動を取り仕切っている人物がいるわけです。サイトに堂々と、知事の出演を仕切っていると掲げている。この人は、長野県のいわゆるソフト利権にもありついている人で、どうやら康夫ちゃんはここをプロダクション扱いとして、稼ぎは一端ここへ消える仕組みにしているらしい。

 さて、先日の接待疑惑調査の委員会が、接待疑惑にまみれた事件ですが、これは、金の支払いに関して、経緯はどうだったかを解明する必要があるでしょう。なぜならこれは昨日書いたように、公選法や政治資金規正法に抵触する恐れがあるから。

大事なことは、
1.精算に関して、どの時点でいつ、誰がどう言い出し、切りだしたのか?
2.松葉謙三弁護士の「後援会から払いますから」という発言はどの時点で出たのか?
  また、彼は誰とどういうやりとりをした後にこのような発言をするに至ったのか?
3.田中康夫が、何の説明も無しに払おうとしたことを松葉弁護士がフォローしたわけではないのか?

 というのは、この松葉弁護士というのは、長らく行政のオンブズマンをしてらしたから、どういう行為が、公選法に抵触するかは、弁護士の中でも詳しい方でしょう。むしろこれまではもっぱらそれを追求する側だったはずです。
 彼はたぶん、ある時点で、この出費は拙いぞ……、と勘づいたはずです。それが、3月17日の食事中のことだったのか、それとも彼は他にも、長野県の要職に就いていますから、いつかの時点で、そういう支出のされ方があることを知り、こりゃ拙いということを知ったのか、そこがとても重要になって来る。
 康夫ちゃんは今頃、メーリング・リストで、口裏合わせに励んでいる所かも知れないけれど、何しろ、メンバーの半分は、内部告発で名を挙げた人々だから、情報は直ぐ漏れて来るでしょう。

 いずれにしても、これは議会と地元のメディアがタッグを組まなければ駄目ですよ。神奈川県では、議会が検査特別委員会、いわゆる98条委員会を作って、ガンガン松沢知事を責めました。長野県議会では、てっきり先の旅費不正支給で、百条委員会が作られるものと思っていたのに、あんな露骨な不正受給ですら県議会は動かなかった。確かに東京のメディアの田中康夫翼賛体制は酷いけれど、そこは県議会も筋を通して、自分たちで追求するという姿勢を明確しないと駄目でしょう。
 片っ端から委員を呼び付けて、心ある東京のメディアに、「接待疑惑追及委員会に接待疑惑?」の大文字を躍らせてやりましょう。

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