« 表現の自由の再考 | トップページ | フォント・トラブル »

2004.06.05

ママは何でも知っている。by康夫

※ 田中知事が年金未納 5年9カ月 給料20%減額へ

 最初にお断りしておきますが、仮に田中康夫が一銭たりとて、年金を払っていなかったとしても、私はそのことをして批判する気は一切ありません。作家なんてのは社会規範の枠外に暮らす世捨て人であって、あんなみみっちいもんに頼る気は無いと嘯くくらいで丁度良いと思うから。
 年金支払いは国民の義務だなんてのも詭弁、茶番です。それが義務だと言うのであれば、しつこく催促し、罰則を科し、しかも受取は公平でなければならない。所が、年金は催促もしない。NHKの受信料以下ですよ。罰則は無いし、国会議員は国民年金の半分の期間以下の積立金で、税金から膨大な援助を受けて一般国民とは桁違いな破格の見返りを得られる。余談ですが、康夫ちゃんも3期勤めれば同様の豪華な年金を受け取れる。国会議員の場合はまだしも退職金が無いから、それだけの豪華な年金制度が整備されたという経緯もあるけれど、地方の組長の老後の豪華さは、国会議員の比じゃありません。
 それでいて国民が積み立てたお金は、社会保険庁の職員のテニスコートに消えていく。
 こんなものを、「年金制度は国民みんなで支えるものです」、なんぞと説教されて信じるのは、単なるバカです。思考する能力を奪われた独裁国家の奴隷並みの国民ならともかく、まともな国の民衆が唯々諾々と従うのは、もう国民総痴呆化現象と言う他は無い。

 それはともかく康夫ちゃんです。
 最初に彼が年金問題で突っ込まれた時に、彼は外資系のモービル石油に就職したから最初から国民年金だったなんてことを言って田舎の記者を煙に巻いたわけですが、この時点で、そんな馬鹿なという話になるわけです。今ならともかく、あのバブル期の売り手市場だった頃に、外資系=年俸制で一切の福利厚生は無しという会社が、まあったかも知れないけれど、少なくとも彼が就職した会社がそうだとは思えないわけです。何しろ、会社、事業所には、厚生年金の加入義務があるわけですから。今でこそ、不景気が長引いてそれを達成できない中小企業が多いけれど、モービル石油みたいな大会社が、うちは外資系だから、それ払いませんと言ったら、国際問題になりますよ。この人、別に本社採用じゃないでしょう。それに、そもそも彼がモービル石油に在籍したのは何ヶ月間ですか? 試用期間もへったくれもないでしょう。あぶく銭を掴んで、ガソリンスタンドでの退屈な研修を放り出して辞めている。あれほど享楽的な生活に浸っていた男が、その最中に年金のことなんかに考えが及んだとはとても思えない。
 「未納期間」をゲロする昨日までの間にも、「私は年金を払ってきていると言ってるじゃないですか。ちゃんと責務を果たしてきていると言っているんです。個人情報だよ、なんちゃって。」「ご心配には及びません」「責務を果たしている」と述べ、未納を告白して辞任した福田官房長官に関しては、「こんな人たちに政治を託して、皆さんは不満はないのか」(県庁記者会見)、ラジオではもっとボロクソに言っていたと思うぞ。

 払っていない連中のことはボロクソ、自分の積み立て状況に関しては、あたかも払っているかのように説明してきた。しかも、彼は昨日の記者会見で、「未納期間」があったことを告白はしたものの、その説明は全く支離滅裂です。

 なんでも、康夫ちゃんの愛しいママんが、89年3月に、天啓でも得たのか突如として息子が年金を払っていないことに気付いたらしい。気付いた経緯、理由というのが一切明らかにされていない。しかも、母親は勝手に、遡れる分の2年分を払ってしまい、それを息子に黙っていたらしい。
これがなぜ母親が気付いたかです。←ま、それが事実だとしてですよ。当時は、年金を貰うためには、最低でも25年払って、60歳から貰えていたのかな。89年、康夫ちゃんは33歳です。35歳までには年金積み立てをスタートしなければならない。ひょっとしたら、母親がその時点で未払いというか、未加入であることに気付いて、過去分も払い込むという形で、積み立てを開始したのかも知れない。
 なぜ母親が立て替えたのか? ←ま、それが事実だとしてですよ(~_~;)。なんクリ100万部のインカムが一段落し、小説家としてはどうも才能が無いことを自覚したけれど、ファディッシュ考現学で批評家としての地位を築いた頃ですね。ただ私生活は派手な男ですから、たぶん年がら年中金欠だったはずです。優しいママんはその辺りのことを斟酌したのかも知れない。
 しかし一方で、2年分過去払いしたは良いが、その後の支払いは当然本人が自分で積み立てるわけだから、この母親の行為を知らなかったはずもない。何処かで必ず年金に関するやりとりを親子でしたはずだから。しかしその辺りの証言というのは、まったく支離滅裂です。
 ちなみに、カウントしてみると、昨日の県知事会見では、「母」もしくは「母親」という単語が41回(うち23回は記者側)も出てくる。来週の記者会見には、ぜひ優しいママんにご登場願いましょう。

 繰り返しますが、起こったことは些末なことです。未払い期間だろうが、全くの未加入だろうが、これぞまさに自己責任原則の話なのですから。だいたいこの問題で全く無実と言えるのは、浪人もせず大学に入り、就職浪人も無く会社員勤めしている人間だけですよ。早い話、国家は、国民を全てその程度の枠内でしか捉える想像力しか持ち合わせないということなのですから。しかし、この人は、これまで散々自分は払っていると胸を張り、些細な未払い問題で永田町を批判してきた。
 謝罪するのであれば、自分を県民に対して嘘をついたことを謝罪しなさい。問題をすり替えて殊勝な態度なんかすな。で、昨日ゲロしちゃった理由は、どこかの週刊誌が嗅ぎつけたんでしょうね。社会保険庁からデータがずるずると漏洩しているから、彼のデータが出るのも時間の問題だったことでしょう。
 ま、またしても自分のマイカーを税金で買い換える(この3年間毎年!)という県民にしてみれば不愉快なニュースをカムフラージュする目的もあったでしょうが。
 ぜひ、明日のテロ朝サンプロに出て欲しいですね。われらが正義の人、田原総一朗氏は、あんなに醜い顔して、菅直人に辞職を迫ったほどですから、きっと康夫ちゃんにも責任を取って知事を辞職すべきだ! と引導を渡してくれることでしょう。

 記念に、日刊ゲンダイに寄稿された誰かさんのバイト原稿をここに貼り付けておきます。
++++++++++++++++++++++++++++++++++
 言わずと知れた年金加入「実績」の公表に関し、「個人情報」を楯に具体的な回答を拒絶し、「貴方の方が可笑(おか)しい」 と福田康夫なる政事家は記者を恫喝しました。
 にも拘(かかわ)らず、「頭が可笑しいのは、貴方では?」と言い返す事も出来ない内閣詰めの新聞記者諸氏は、いやはや、子供のお使いに過ぎません。
 都合の悪い事には頬被りし、猶(なお)も追及されると居直る。小泉純一郎なる政事家の悪い癖を3年間で忠実に会得するとは、成る程、女房役に相応(ふさわ)しき人物です。尤(もつと)も、件(くだん)の2人が「夫婦」だなんて、ゲロゲロ、おぞまし過ぎるぞ(苦笑)。4月29日
++++++++++++++++++++++++++++++++++

※ TBSも経費水増し 東京国税局から所得隠し指摘

日テレが1億いくらでTBS、CXとテロ朝がほんの3千万? うんな端金で済むわけが無いじゃん。下請け孫請けに架空発注とかしてキックバックさせていたんだろうけれど、これぞまさに氷山の一角が明らかになっただけ。

※ 教頭「責任重く感じている」…防火シャッター事故

 これは98年に小3の児童の死亡事故があった埼玉での事故ですよね。子供は悪戯するに決まっているんだから、そもそもあの手の学校装備のシャッターの安全性自体を改善すべきことで、実際、埼玉は、その死亡事故以来、軽く持ち上げられるようなシャッターの導入に努めてきたけれど、それが入っていない学校も当然あったと。
 私がちょっと気になったのは、この事故で最初に駆け付けた教師は、結局自分の一人の力ではシャッターを持ち上げることが出来ずに、応援の教師が駆け付けて、上から下がっているチェーンを引っ張ってやっとシャッターを上げたらしい。ひょっとしたら、最初に駆け付けた教師は、たまたまチェーンの反対側にいたのかも知れないけれど、普通シャッターの隣には防火扉があるから、そこを開けて反対側に出れば済む話。
 となると、この教師等は、防火シャッターの悪戯開閉による事故への対処を、日頃から全く訓練されてなかったということですよね。私はこちらの方が問題だと思う。

※ <井上防災担当相>「同級生殺害発言」撤回を拒否

 目くじら立てるようなことかなぁ。この年頃の男の子って、どちらかと言えば外での遊びやゲームやと、他にやりたいことが山程あるんですよね。むしろネットとか交換日記みたいなメタなツールは女の子向けなんですよね。
 ちょっと気になったのは、この問題はなぜか政府が、大臣にしきりに発言の撤回を圧力かけているんだけど、どうもこの人たちは、ジェンダーフリー教育の障害として、この発言を捉えているようにも思える。たいしたこと無いじゃん。放っておけば。

|

« 表現の自由の再考 | トップページ | フォント・トラブル »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/6219/714217

この記事へのトラックバック一覧です: ママは何でも知っている。by康夫:

« 表現の自由の再考 | トップページ | フォント・トラブル »