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2004.06.09

死人の名で稼ぐ口舌の狗

※ 月刊現代

 火曜お昼、これから戦地へ派遣だという市ヶ谷の会社員氏が後を託す同僚を連れて引継ぎのご挨拶。こういう経験は若い内でないと出来ないからご武運をと述べて見送る。
 電車車中、月刊現代を読む。立花隆のイラク撤退論が読みたくて買ったんだが、う~ん、キレが無い。立花隆らしいアプローチが全く無いんだよね。ネットからの寄せ集めで後世されて。康夫ちゃんと西部邁の憲法対談、全く噛み合わず。紙面の無駄遣い。故人となった小川氏のイラク・レポート。普通のライターは、この手のオピニオン誌で物書くチャンスなど滅多に無いことを思えば、彼にとって危険を冒す価値はあったんだろうな。

※ イラクで身柄拘束の渡辺さん、国を提訴 損害賠償求める
【 渡辺さんは解放後の帰国費用として215ドルを外務省から請求されているが「国は邦人を無条件に救出する義務がある」とし、支払い義務がないことの確認も裁判で求めている。】朝日

 あの~、この人、イラクの自衛隊を取材に行って不運な目に遭ったわけですよね。そもそも自衛隊派遣が無ければ、彼が記者という立場でイラクに行くことがあったかどうかすら疑わしい。でもって、もし国が邦人を無条件に救出する義務があるとしたら、その無限責任を達成するために自衛隊を派遣しても良いんですよね?(~_~;)
 誰に唆されたのか知らないけれど、こういう人からはパスポートを取り上げましょう。致命的だなと思うのは、彼は、捕らえた側のゲリラともそれなりのコミュニケーションを持ち、理解し会えたわけでしょう? それを今頃になって、あれは不愉快な経験でその原因はそもそも日本が自衛隊を派遣したからだなんてのは、それはイラクの民衆の思いに泥を塗る行為でしょう。ま、プロ市民の鑑なんだろうな。

※ NEVADA

 何かここ数日、盛んにNEVADAというワードを2ちゃんで見るようになって、最初は何か新しいグラフィックボードの商品名かと思ったんだが、何でも長崎の事件で出回った加害少女の写真で着ていたTシャツに、「NEVADA」のロゴが入っていて、NEVADAちゃんと呼ばれるようになったらしい。何だか2ちゃんで流行が生まれるのってあっという間で、この頃着いてゆけない。

※ 「肩が触れたゾ」イラク帰り自衛官乱闘騒ぎ

 これは、どこでも良くある話なんですが、本当は、48時間くらい基地内に留めて、クールダウンさせるべきなんですよね。

※ 橋田氏の死で後世に残るだろう事実
【ユキオちゃんが絞り出すように「小泉のあの発言だけは許せん」というと何人かが目を赤くして頷くのである。聞いておけよ言霊を弄ぶ狗】 火曜勝ちゃん日記より

 小泉の橋田氏らの死に関する発言を捉えて日記や、週刊SPA!の現在発売号でも「許せない!」と吠えている人がいるんだが、何を言っているんだか、この未熟なバカ野郎は。言霊を弄ぶ天才の狗は他ならぬあんたと、長野の師匠が一番だろうて。
 ジャーナリストたるもの、政府要人から名指しで批判されてこそ本望だろう。橋田&小川コンビは、日本政府の機嫌を取るためにイラクへ通い詰めたわけじゃない。
 政府にとって都合の悪い戦争の真実を伝えるためにこそイラクへ赴いたのであって、政府の最高首脳が、行くなと言ったのに……、と死人に鞭打たれるなんざジャーナリストとして本望だろう。それとも彼らは、国から「よくぞ今日までイラクの状況を伝えて下さいました」と心にも無い感謝を表され、勲章の一つも貰うことを期待したというのか? 故人を誇りに思うなら、白けるような下らんことを言うな。

 死人の名前で稼ぎまくる下品な行為を死者を神格化することで相殺できると勘違いしている奴がいるので、この際書いておくが、橋田さんは、最後にへたを打ったんですよ。とても誉められたものじゃない。自分一人戦場に倒れたのであればともかく、何しろ、部下の若者はパンツ一丁で処刑され、地元民まで巻き込んでしまった。これは起こりうる最悪の状況だった。彼は最後の最後で致命的な判断ミスを犯した。
 さっき、テロ朝の朝刊瓦版を見ていたら、バンコクでの葬儀の模様が映っていたけれど、未亡人が「功太朗を巻き添えにしたことが(夫は)、それだけは心残りではないか。自分については本望だろう」とか言ってらしたけど、をいをい、奥さん! イラク人通訳のムハンマド・ノルアディーン氏の犠牲はどうでも良いのか? あんたの旦那は現地人を巻き添えにするという最悪の結末を招いたというのに、身内である従弟のことなんざどうでも良いだろう。この人たちの鈍感さは一帯どこから来るんだ?
 どんな立派な戦功を挙げた名将でも、最後に部隊を全滅させては歴史に名を留めることは無い。橋田さんの功績をわれわれが記憶する必要は一切無い。最後にへました老兵がいましたという程度の記憶であるべきだ。それが後輩への戒めになる。人間街宣車のくだらん演説の影で、業界で囁かれることが、橋田家がいかにイラク人通訳の死に冷淡であったかで良いのか?
 だいたい、彼には日本に居場所は無かったじゃないか? 戦場記者のスポット記事なんて、日本のマスコミは買いやしないんだよ。なぜ橋田さんは自分の名前でイラク・ルポを月刊現代に書かせて貰えず、勝谷誠彦なんて歩く街宣車のツアーガイドに甘んじる羽目になったのか。それを考えてみなよ。いったい日本のマスコミの誰が、「いやぁ、彼こそは真のジャーナリストでした」などと綺麗事を言えるんだ。二束三文の待遇しか与えなかったくせに。

※ 皇太子発言
 今朝のテロ朝朝刊瓦版で、大谷&勝谷(ついでに三反園も加わって)も、相変わらず下らん天皇制マンセーと宮内庁叩きで吠えまくる。いやぁ、あんたたち出世するよ。そこまでポジション・トークが巧いと。来年の園遊会に呼んで貰いなさい。康夫ちゃん、主君に忠勤な支持者の名前を宮内庁に一生懸命書いてくれているみたいだから。
「殿下の宣戦布告、こんなに頭の良い人を天皇に頂ける……」勝谷弁。

 息子の時代になっても、君主制が存続しているとしたら、それは国民全体にとって、天皇家にとっても、ただ単に不幸なことでしかない。

 別に何かを期待していたわけでは無いので、あの文章を読んでも別に何の感慨もありません。皇太子妃の健康の件は、伝えられているような鬱病だとしたら(たぶんそうなんだろう)、単純且つ純粋に医学的措置を要する問題であって、周囲の環境云々ということは次善の策なんですよね。それはせいぜいノイローゼ・レベルの話。回復基調に乗ったら、もう少し負担を軽くしましょうという程度の話で、まずは医学的措置です。
 今日は夫婦の11回目の結婚記念日らしいんだが、その間の外遊が5回とかいうことですね。皇太子の外遊としては少ない方でしょう。ただ彼らが何処を回ったかということを考えると、私が首を傾げてしまうのは、天皇は即位前も含めてアフリカの辺境に行ったり、弟妹は南米や東南アジアと結構、望んだとは思えない、ちょっといくら何でもそんな場所にお気の毒なと思えるような辺鄙な所を飛び回っている。皇室(ファミリー)外交は果たされてきたし、実は皇太子夫妻の外遊に関しては、宮内庁は配慮しているわけですよ。なるべくなら二人が行きたい所へと。その中で子作りもしてくれれば良いという感じで。
 結婚11年で、子供が一人しかいないなんて、普通の社会でも姑は文句言うに決まっているでしょう。40歳になって、もう産めないかと言えば、ダウン症のリスクを上げるとかあるけれど、今の不妊治療の技術をもってすれば、何の問題も無い。プレッシャー、プレッシャーとは言うが、別に二人は子供が嫌いなわけじゃないでしょう。子作りや子育てより皇室外交が大事だなんてことは、国民の誰一人思ってはいないし、たぶん二人もそんなことは考えちゃいない。
 国民の本音としては、一日も早く、病気を治して貰って、ここは高齢出産の時代のモデルケースとなるべく、二人目三人目を産んで子供の笑い声が絶えない家庭を築いて欲しいでしょう。
 宮内庁を罵倒してよしとするアホなワイドショーを黙らせて、国民は皇太子に、正しいシグナルを発すべきだと思う。今回、唯一救いがあるのは、少なくとも今生天皇は、何がことの本質かを理解して息子のことを苦々しく思い、それを本人に意思表示していることくらいです。もう10年も経てば、次の君主を委ねなければならない人物が、こういうことでは困る。

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