« セキュリティ上の理由につき | トップページ | 週刊ダイヤモンドを読む »

2004.09.07

チェチェン&イラク

 月曜、汗だくだったせいで、コンビニに寄って買った500ミリパックのコーヒー牛乳を一気飲みする。疲労激しく、そのまま布団に倒れるが、セールスで一時間で起こされる。

 某カード会社から、お宅の個人情報が漏れていたと、お詫びに500円の商品券が送られてくる。ちょっと前、勝ちゃんがヤフーBBの情報漏れに関して、500円の商品券が送られて来たことをして、「俺の個人情報の値打ちはたった500円かよ」とやじうまで吠えていたが、正直、住所や電話番号だけでなく、普段何処で、どんな買い物をしているかの消費性向や家計状況の美味しいデータまでばっちり入っている個人情報を、たったの500円で勘弁してくれってのはあんまりだと思うぞ。それにこの問題で経営者が責任取ったという話も聞かないし、もちろん顔写真入りバイネームで詫び状が届くわけでもなし。

※ 競泳「金」の柴田亜衣さん、徳島県が県民栄誉賞

 テレビで見ていて凄く不快だったんだが、徳島県知事、にやついた顔でメダルを撫でている暇があったら、れいの自衛官変死事件に関して指導力を発揮して貰えないものだろうか。

※ 種子島沖漂流の男性 沈黙に深まる謎 南日本新聞

 これ、ほとんど全国ニュースにはなっていないのですが、ハングルが書かれた服とか着て、何も喋らず、怪しいんですよね。ただ、保護されたのが、大隅海峡の国際海峡上でして、あくまでも保護であって逮捕は出来ないんですよね。

※ チェチェンはどうなる?

 今回のテロは、短期的には、プーチン政権に打撃を与えるけれど、中長期的には、プーチンの選択肢の幅を広げるでしょう。彼としては、このまま断固とした措置で、チェチェンの民族抹殺、ジェノサイドの政策を進められる。恐らくそれに対して、国際世論は極めて鈍感になるでしょう。これは、パレスチナがテロに明け暮れていた頃の状況と似ていて、結局、イスラエルの横暴を止めることは出来なかった。テロで政治的状況を変えるというのはそれほど難しいことなんです。
 で、チェチェンを民族浄化できるかと言うと、これは無理です。西欧文明は、ユダヤ人のほとんどを、その文化圏内に内包したにも拘わらず、2千年懸かりでも、絶滅させられなかった。
 それにロシアでは、この一世紀、ひょっとしたらそれ以上の長きに渡って似たような民族浄化や移民政策が山程繰り広げられたけれど、それでも消滅した民族は無い。チェチェンは、一寸民族移動で消滅を装ったりしながら、ロシアの浄化政策をなんとかしのぐんでしょう。
 問題は、ロシアはみたいな貧乏な国は、アメリカみたいに、テロ対策になかなか予算を割けないんですよね。だから今後ともハイジャックは起こるだろうし……、なかなか難しいですよね。殉教しようとする意志を持った人間を止めるのは無理です。それはもう特攻隊よりずっと以前からはっきりしている。

※ イラク米兵、8月の負傷最悪の1112人・死者66人

 注目すべきは、その1112名は助からなかった可能性もあったということです。本来なら助からなかった兵隊が、分厚い装甲、最新のギアや救命態勢によって助かるようになった。
 ただ、この数字をいろいろ計算して見てると、仮にこの負傷者の内の10パーセント超が、このまま戦線離脱を余儀なくされたとします。これは見積もりとしては、非常に低い方です。とすると、8月だけで200名が戦線離脱を余儀なくされたわけですね。実際には2割3割が、四肢喪失などの重傷を負っているはずですが。死者自体は、たいしたことはありません。米軍は356日、毎日どこかで事故やら何やらで死んでいますから、それが倍になった程度。しかも、戦死者のほとんどは、政治的発言力の無いマイノリティですから、このペースが向こう2年3年続いても実はアメリカ社会は耐えられる。
 ただ、アメリカ本土から、部隊の補充はあっても新たな増派は無いわけですね。アメリカとしては、イラク警察の再建で対処する腹なんだろうけれど、現状ではなかなかそれも巧く行っていない。大統領選後、何かドラスティックな方策を取らない限り、イラクの現状の劇的変化は難しいでしょう。
 所で、実際の米軍の、月毎の戦線離脱者はどのくらいになるだろうか? ということを考えると、これは空恐ろしい数字が弾けます。戦場では、何も戦死者だけが部隊離脱するわけではなく、長期のストレスによる、肉体的疾患や精神的ストレスによる戦線離脱者も出ます。これを放置できないのは、前線でピストル自殺する程度ならまだ良いんです。こういう人々は、えてして上官を巻き込んだり、手榴弾で自爆したりして兵士を巻き込みますから、「我慢しろ」とは言えないんですよ。ある一線を越えたら、一日も早く、俺の部隊から出て行って欲しいということになる。
 そうすると、そういう傷病やトラウマでの離脱も加えると、たぶん下を見ても月間ベースで500名にはなるでしょう。この数字は、イラク展開中の米兵戦力の、実に0.5パーセント近い。それが半年続くとなると、3パーセントの兵が実は半年で前線から脱落しているというとんでも無い話になる。これは、その3パーセントの兵士をケアするための戦力も割かれるということですから。一個小隊の中で、常に一人か二人は、欠けているか使い物にならない状態だということです。しかもこの数字は、戦闘部隊から補給部隊に至るまでをごっちゃにしての平均値ですから、実質的には、これが輸送部隊やパトロール部隊に集中しているわけですね。それも考えると、実際には、一個小隊の中で、3名から4名が恒常的に離脱を余儀なくされるか、その予備軍として使い物になっていないということになる。これがまた部隊の士気を下げて行くんですよね。幸か不幸か、先月はテロでは無く戦闘による負傷が多かったことが部隊にとっては慰めですが。

※ メルマガおまけ BSE

|

« セキュリティ上の理由につき | トップページ | 週刊ダイヤモンドを読む »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/6219/1376236

この記事へのトラックバック一覧です: チェチェン&イラク:

« セキュリティ上の理由につき | トップページ | 週刊ダイヤモンドを読む »