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2004.12.18

長野は年明け知事選?

 金曜夕方、この一年、ただ一度も打ち上げをしなかったので、家族ぐるみで赤坂で打ち上げ。事前に都心の大型書店に寄りたかったが、れいによって出発間際、女房があれない、これないで時間を喰って結局寄れず。

 予約トラブルで読者にご迷惑を掛けることになった件でもろもろブリーフィングを受ける。結局、これまで、発売日前に予約して貰って、僅少の商品を確実に読者に届けるということを考えたことが一度も無かった。ネット書店に関しても、たぶん2年前なら、営業はたかがネット販売ごときに特別に営業は掛けられないと一笑に付しただろうということでした。
 お互い、良い勉強になりましたということで、今後の販売戦略に活かしていきたいという結論になりました。

 それで、現状としては、まず地方在住者向けのアナウンスになりますが、私がJBOOKで予約できるようだと書いたら、そちらに、毎日20件ほどのオーダーが掛かるようになり、急遽100冊の配本が決まりました。恐らく、もし週末にこれで百冊2百冊レベルのオーダーがJBOOKに殺到しても、まだ来週内の配本で融通できると思うので、地方在住の方で、県内随一の大型店舗を探してみたけれど無かったので、ネットで入手しようかということなら、JBOOKさんにオーダーを掛けてください。
 アマゾンコムは、今、この日記を書いている土曜朝の時点でも「在庫切れ」表示です。昨日、営業さんに、ちょっと無理をしてデータ入力だけはしてもらったのですが、基本は配本があってからですから、今日中に在庫有りにならなければ、月曜夕方以降でしょう。
 なぜアマゾンコムは駄目で、JBOOKは良いのか? JBOOKの場合は、文教堂ですから、もともとの私のノベルズの動きを見ていて、誰か熱心な営業さんが、特別に配慮してくれた可能性はある。
 じゃあ、アマゾンコムはなぜ駄目なのか? 端的に言えば、取り扱いアイテムが多すぎて、流通以外のルートで、データを自力入力する余裕が無いということらしい。一方で予約できる商品があるのは、これは何でも2ヵ月以上前に、その辺りの調整をやってのことで、ちょっとドッグイヤーの時代にはそぐわないですよね。
 現状、ネット書店と言えばアマゾンコムが代名詞のような感じがありますが、こういう敵失に付け込んで、ライバル社がジワジワとシェアを喰っていくんでしょう。

* 首都圏の読者は書店に。
 それで、首都圏の読者の皆さんは、書店に行って下さい。即買いする固定客層にはそこそこ十分な冊数が棚にあるはずだと、営業さんに太鼓判を押して頂きました。
 なぜ十分な冊数があるか? これはいろんな理由がありまして、大型店舗が首都圏でもバカスカ出きていることを計算に入れると、これは平積みは無いだろうなと思ったのですが、二つの要素がその状況に変化を与えらしい。
 一つは、ネットで事前告知したせいで、お店の側に、理由は解らないが、発売前にそれを欲して尋ねてくる顧客がいる、これは露出させた方が良いかもしれないというベクトルが作用したのと、もう一つは、いつもなら初回配本を絞るのに、年末が掛かって配本作業が出来ないことを理由に、出版社がいつもより配本数を増やしている。この二点で、露出度が上がっているらしいです。
 ただ、これも読者の皆さんから具体的に報告を頂いていますが、ノベルズと違って、無い所には、都心の大型店舗でも昨日の時点で無かったらしい。ノベルズとはベースの部数の差が違い過ぎることを思えば、それが当然なのですが、ある所と無い所が全く別れている感じなので、御近所に何店舗か大型店があるという方は、申し訳ありませんが、複数箇所回って頂ければと存じます。

* 書店への予約注文はなぜ機能しなくなったか?

たとえばここに、大石英司の本は、必ず3冊は売れるという小さな駅前書店があったとします。その固定客の顔すら、自らレジに立つ経営者の頭には入っている。その書店の経営者は、だったら5冊を並べて、2冊を新規顧客の開拓に当てようと考える。その経営者は、何冊のオーダーを出すかと言えば、10冊のオーダーを掛けるんです。5冊のオーダーじゃ、4冊も届くかどうか怪しいから。
 それで、仮に新刊が7冊届いたとしましょう。4冊は売れました。でも3冊は売れずに、これは出版社へと送り返すことになりました。そうすると、出版社側は、もう次回から、20冊のオーダーを掛けようが、4冊しか送らないんです。
 書店の側にしても、御近所のライバル書店が30冊のオーダーを掛けて10冊届いたんなら、うちはじゃ何十冊オーダーしてという話になる。何しろ委託販売ですから、売れなかった本は送り返せば良い。それじゃ出版社は困る。
 今、新刊の書店流通に関して言うと、その経営者が、書店の営業に、繰り返し繰り返しFAXを送り、電話を掛けて、うちは本当に何冊必要としているんだ! ということを営業に納得させないと、必要な冊数は来ないんです。
 そういう書店と出版社の相互不信がこの何十年かの間に増幅してしまい、事実上、書店経由の新刊予約は機能しなくなったという現状がある。一方で、買い取りのハリポタが、70万部余ってしまい、書店側が、せめて裁断費用くらい持ってくれないか? と取次に泣きついている矛盾した現状がある。これは書店以外が何とかするしか無いわけです。それで書店の倉庫を占領して、本来入るべき本の置き場所が無くなり困るのは取次ですから。
 そうこうしている内に、書店経営は、万引きで成り立たなくなり、流通の改善の優先度は、一挙に下がってしまったというのが現状です。

※ 「デラべっぴん」休刊

青春の想い出がまたひとつ。 _| ̄|○

※ 師走! 田中康夫、また知事選?

 読売長野版も今朝書いているので、もう解禁ということで良いでしょう。ここ数日、田中康夫が失職してまた県知事選になるという話がかなりの信憑性を持って長野県内を走り回っています。事実上、選挙シフトで、あんな人々やこんな人々が動き出しています。選管も臨戦態勢で、もう具体的な日にちを睨んでいるはずです。

失職、再選挙を彼がしたがる理由はいくつかあって、まず、事実上、山口村越県合併問題が手詰まりに陥っていること。それと、先の高知の知事選の結果が、やはり背中を押していること。箇条書きすると、こんな感じになります。

1.山口村越県合併が手詰まりで、知事サイドには手がない。

2.取り巻きの県幹部が公然と議会で反旗を翻すようになった。

3.高知では、議会対虐められる知事という構図だけで、多選の橋本は乗り切れた。

4.支持率が下がる一方で、今後上がる要素が無い。日を追う毎に分が悪くなる。

5.まともな対立候補は、急には立てないだろうから、泡沫相手の信任投票で済む。

6.知事選の焦点を、知事の資質問題から、山口村問題にすり替えられる。

7.地元メディアはともかく、また東京マスコミの応援で勝てる算段はある。

 田中康夫を失職知事選に誘惑している要素として私が特に注目しているのは、6です。つまり、他の時期に知事選をやってのけたら、間違いなく争点は、知事の資質問題ということになる。所が今なら、「山口村越県合併」が焦点だと連呼すれば、選挙の争点ぼかしが出来る。自民党がいつもやっていることです。
 この情報が急に動き出したのは、今週に入ってからのことなのですが、これが信憑性を持って皆んな一斉に動いている理由は、まだ田中にくっついている、あんな人やこんな人が、田中の意を受けて、世論に探りを入れ始めたからです。もちろんこれは、山口村越県合併で議会決議を取ろうとする県議会への牽制球、奥の手という意味合いもあるわけですね。お前らが越県を強行するなら、また選挙をやってやるぞという脅しです。

※ 渋谷でイベント
http://www.montbell.com/japanese/shop/mbs_618851.html【●「アドベンチャー王国・信州キャンペーン」
田中康夫長野県知事モンベルクラブ渋谷店訪問!クライミング&トークショー】

 私は、今日は家で子守りなので、行けないんですが、渋谷の東急ハンズ前の山岳ショップでの康夫ちゃんのイベントです。県のスケジュール表にはありません。
 これは、県の観光でのパブリシティなわけですね。しな鉄とかも絡んでの。なのに、公務じゃないわけですよ。なぜ公務扱いにならなのか? この手のイベントには、だいたいれいのイベント屋が絡んで、知事に相応のギャラが出るからですね。で知事は、その一方で、俺はただで県の宣伝を週末にやったと豪語するわけです。
 この辺りの絡繰りを暴いたら面白いんですけれどね。

※ 今日は、指宿会談の話や、ドンキ社員の記者会見侵入事件等、それに、相変わらずの勝つぁんに関しても書きたかったんだが、また明日。

※ メルマガおまけ FOMAに乗り換えたい

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コメント

 首長選挙と議会選挙が制度が違うから、同じ住民が同時に投票しても別の結果(知事選は田中が当選し、議会は反田中派が多数となる)になる可能性が十分あるし、その場合は何度選挙をしても収拾がつかないでしょう。
 地方にも議院内閣制を採用して、首長を議会から選ぶという手もあります。これなら、とくに矛盾は生じません。

投稿: 井上 | 2004.12.18 09:21

機能の夜11に銀座のドンキの前を通りましたが、警察車両が赤灯光らせて警備してました。
外から見た限り、入り口付近のお客の入りはそれほどでもなかったなぁ。
丁度時間帯が良くなかっただけかもしれませんが。

投稿: おめだ | 2004.12.18 10:49

知事選になると、またぞろ中央メディアを動員した活動が行われるのでしょうか。2回目の選挙と違って理は康夫側に薄いことは明白なのですが、、、、。雑誌なら手に取らなくてもいいんですが、TVは突然割り込んでくるからどうにもならないことがある。もうどうでもいいから長野県の中だけでやってもらいたいもんです。

投稿: zu | 2004.12.18 12:16

「神はサイコロを振らない」神保町の三省堂書店でゲット!。正面から入って一番奥、ミステリー書の新刊売り場に平積みになってました。ちなみに手前は高村薫のレディ・ジョーカーでした。

投稿: DML61-ZB | 2004.12.18 16:04

>地方にも議院内閣制を採用

ドイツやカナダの州首相制がそうですね。

投稿: 名無し三等兵 | 2004.12.18 16:17

 日本の地方自治法は、米国式の完全な首長公選制ではなくて、首長と議会が対立した場合のことも考えて作られていて、不信任決議された場合は辞職するか議会を解散するという方法で、対立を解決すべしということになっています(前述したように、選挙結果しだいでは解決できない場合もありうるが)
 これを悪用したのが田中康夫です。制度の趣旨からいったら、辞職した直後に再立候補なんてありえないと思いますが、明文で禁止されていないから、何度でも立候補する。

投稿: 井上 | 2004.12.18 17:02

18日現在、bk1では24時間以内発送になってますね。1500円超えてますんで送料も只になるんで僕はこれで注文するつもりです。

投稿: 灯台守 | 2004.12.18 22:20

>>デラべっぴん休刊
これも石原と取り巻きの松下政経塾首長がコンビニ流通にかけた圧力の成果だ(-_-#)

投稿: Artane. | 2004.12.19 01:02

>>地方にも議院内閣制を採用
>ドイツやカナダの州首相制がそうですね。

田中康夫が目標にしていたはず(笑)の
スウェーデンでもそうですね。
あの国は、国政選挙でも自治体選挙でも
比例代表のみの選挙+議院内閣制でして、
田中康夫のような人は絶対に首長になれない。

投稿: 星川 | 2004.12.19 04:22

>もうどうでもいいから長野県の中だけでやってもらいたいもんです。

それ、本人に直接言ってくださいな。なにせ、県内では東京でのTV出演は控えて県政に専念しろ、って言われ続けてるんだから。
彼がここまでつけ上がった原因は、2度の知事選で彼に投票した長野県民の無知さにある訳で、他県、特に新潟や岐阜の皆さんにはいろいろご迷惑をおかけして申し訳ない、お詫びしたい、と思うけど、彼を「改革派知事」などと賞賛したマスコミの方々にもちっとは反省してほしい・・・。
あと、仮に全国ネットに出て言いたい放題、ってのを止めたとしても、知事として県内で好き放題やるってことは交付税その他国民の金の一部を使ってることなんですよね・・・。

投稿: ya-mana | 2004.12.19 05:10

 「不信任決議で辞職した後の首長選挙には、前首長は立候補できない」という一条を地方自治法に付け加えるだけでいいんです。これだけで、とりあえず長野の話にはケリがつきます。再不信任されて辞職せざるをえなくなるか、親田中議会ができるかはわかりませんが、首長と議会の対立はなくなります。

投稿: 井上 | 2004.12.19 09:56

ここ数日勝谷が日記で山口村のことを取り上げたり訳のわからない意見広告を出したりしてた理由がようやく判った気がします。
勝谷のこの騒ぎ方からすると間違いなく選挙があると見ていいのではないでしょうか?

投稿: 悪党の最後の逃げ場 | 2004.12.20 20:38

対立候補しだいなので、田中再再選、の可能性がないとは言えません。しかし、>親田中議会、これはない、と言っていいでしょう。報道の田中びいきが色濃く残っていた前回県議選のときですら、反田中派を多く選んだ、そのくらいのバランス感覚は長野県民も持ち合わせているようですから。

投稿: ya-mana | 2004.12.21 01:30

 選挙制度問題が知事と議会の対立の背後にあるのに、それを民主主義思想にまで遡って議論できる人が、マスコミにほとんどいないところが問題なんですね。
 たとえば、県議会の選挙制度は国際的な観点からすると滅茶苦茶です。大選挙区単記制なんて選挙制度は先進国では考えられません。日本以外では、小選挙区単記か、大選挙区完全連記か、比例代表のどれかしかないのです。
 しかも、選挙区ごとに定数が違っています。2人区と4人区では、選ばれる代表の性質が全く違うだろうに、それらの議員を一つの議会に入れて平等に取り扱っても、問題ないと思っている。一票の価値の差なんてのは瑣末な問題です。

投稿: 井上 | 2004.12.21 06:41

どこにつけたもんだろう?
とりあえず長野県調査委員会の元県非常勤特別職の、大塚氏の日経への地位確認訴訟の和解が成立したらしいです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20041221ddm041040131000c.html

投稿: sionoiri | 2004.12.21 15:59

>選挙制度

 井上さんの仰る通りです。国政レベル(とはいっても衆議院のみですが)では選挙制度改革がなされたものの未だに地方議会では旧来の訳が分からない制度のままとなっている。参院選の地方区に関しても言われたことですが、定数1という事実上の小選挙区と定数2以上の「中選挙区」とでは同じ議会にもかかわらず異なった代表選出のメカニズムが働くこととなります。この点についての言及が報道の中で一切見受けられないのは問題だと思います。

#いっそ憲法改正の際に道州制を導入して、そこでカナダ型の「完全小選挙区制+議院内閣制」という制度に改めた方が余程も分かり易いかもしれません。

投稿: 名無し三等兵 | 2004.12.21 18:12

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