日本、崩壊への序曲
謹賀新年
※ 大晦日から元旦二日&雑誌「サイゾー」
31日、年越しは12CHの東急ジルベスター。このボレロ、ちゃんと零時に合うんだろうか? と思っていたら、ぴったり合うんだもの。さすがプロ。でもラストのマイスタージンガー超短縮番はいまいち何かが足りないような気がした。何かレシピのひとつを入れ忘れたように思えたのは気のせいだろうか。
マツケン・サンバに備えてたっぷり寝た長男がまだ起きているので、1時前、長男を連れて溝の口神社。着いたらまだ行列している。結局、実際にお参りするまで一時間近く掛かってしまう。長男その間ずっと恐竜の話をしっ放し。帰り着いたら2時を遙かに過ぎていた。
元旦、次男の熱は下がってくる。夕方、まだ明るい時間帯に義父の車で出発。道路はスカスカ。しかし、危ない自転車に何度かヒヤリとする。というのは、自転車や歩行者という立場で見ると、まだライトを点灯させる必要は無い明るさなのに、車上の人となっていざ道路を走ってみると、相手方から何かのアピールをして貰わないと、自転車が背景に溶け込む暗さなんですよ。しかも人間が黒系統の服だったりすると、更に見えにくくなる。これからはもう少し早い時間帯から点灯を心がけるとしよう。
横浜に着くと、夜10時から教育テレビで、エンデュアランス号の漂流遭難物語の再放送があることを知る。去年、一番画質が汚いビデオで録ったものをDVD-Rに焼いてしまったので、さっさと帰ってリトライすることにする。
次男の熱のせいで、一挙にしわ寄せが来て、仕事がストップ状態。前夜来、実家に泊まる泊まらないでずっと女房と喧嘩していたわけだ。何年経てばうちがサラリーマンじゃなく出来高商売だと解るんだ!? と叱責して納得させるも、デッキをセットするために、更に早めに帰ることにする。
電車車中、雑誌「サイゾー」を読む。いやぁ、なかなか面白い。表紙がいまいちなので、これまで手に取ったことは無かったんだが、清谷氏が石破前長官にインタビューしてる記事があったので買ってみた。たとえば巻頭に、ビデオ・ジャーナリストの神保さんが書いているかと思うと、巻末では、あの山形氏が、その神保氏の環境論をこてんぱんに批判していたりするんだ(私は、環境危機は多少煽る程度が良いと思っているけれど、このパートは6:4くらいで山形氏に分があるかな)。同じ雑誌内で論争が出来る環境があるとしたら、これはなかなか面白い雑誌と言えるのでは無かろうか。「ムー」の編集長のインタビューも面白い。しばらく購読してみよう。
電車の乗り継ぎが素晴らしくグッドタイミングで、20時過ぎには溝の口着。ひょっとして今年はついている? 女房から電話があり、次男に発疹が出始めたとのこと。
二日早朝、次男の発疹はさらに広がり、不機嫌になって、電話中も始終うにゅうにゅ愚図っている状態。これで突発性発疹だと確定する。まったく、長男の時は、グアムだったし。つくづくうちの二人は、病院に行けない時に病気になる。
二日、7時寝の14時起き。仕事、さして捗らず。夜のNHKの水スペ探検隊風自然番組があまり面白くなかったので、今しかないと、ながら見しながら汗だくになって仕事部屋の椅子の回りを片づけ始める。ヒーターを使えるようにするため。たかが8、9ヵ月で、どうしてこうゴミが出るんだろうと我ながら驚く。とりあえず居間の方に、置き場のない資料やゴミを追い出すが、まるで考古学の発掘現場のように探していた資料がぞろぞろ出てくる。しかし、追い出してみれば、よくもこんな量が、半径1メートル前後の空間に積まれていたなと感心する。
掃除機を掛けて作業を完了すると、微動だにしなかった椅子も自由に動き快適そのもの! 居間にゴミやら資料が置きっぱなしなので、女房子供が帰ってくる前に、これをどう処理するかの問題が新たに発生する。
※ 島田紳助生謝罪
しかし日テレも悪どいなぁ。最初は番組冒頭でという話だったのに、その番組冒頭では、女子穴が「番組内」でと。実際には最後だった。それを見るためだけに、普段全く見ない番組を録画する。
「人生でないくらいほんとに深く反省し、今も、謝罪の気持ちでいっぱいです」とか言っているわけだが、本当に反省している人間が、会社から謹慎が解けたからというだけで、たった二ヶ月でブラウン管に復帰なんかしやせんでしょう。冗談もたいがいにして欲しい。
遅い早いという話は、ちょっと不毛ではあれど、テレビの世界には、ワンクールという考え方がありますよね。せめて、春まで待って良かったのではと思う。春まで待てば、事実上の降板になる番組が一杯出てくるんだろうけれど、こういう形で復帰すると、口ではともかく、被害者側弁護士とまともに接触すら出来ていないように見える状況下で、加害者の「社会復帰」だけが先行するのは、私は大きな疑問を感じます。
それは、被害者側弁護士の戦術上手というだけでなく、はなから誠意を放棄して事務所側の論理、早期の復帰という前提ありきで、被害者への謝罪という、一番優先すべき部分を、全く蔑ろにしているとしか思えない。
※ 中国、日本越境12鉱区…東シナ海ガス田開発
れいによって外務省が隠していたのを読売が元旦スクープとしてぶつけたらしいんだが、こんなこといつまでもやっているから、対中問題で外務省が国民の信頼を失うんだということをそろそろ承知しないと。
※ 出生数またまた最低…2004年は110万人
年初ですから、それなりに大きなテーマを扱うべきなんだろうけれど、今年はこれしかないでしょう。古くて新しい問題です。しかもこれという解決策が無い。
中国の台頭とか、エネルギー問題とか、不景気とか、年金とか円高とかも、出生率という大問題に比べれば、全く些末な問題です。他の問題の重要度を10くらいとすると、出生率の問題は、どんなに重大な問題の10倍以上に重大な問題です。しかも、これが年金や景気という問題の根底に居座っている。
それで、どんなに政府が力を入れても、成熟社会では、出生率は減るんです。北欧で回復したなんて言っても、率は知れているわけですよ。ではどうすべきか? 移民を入れるしか無いんです。日本はこの後もずっとこんな状態で不景気が持続するという分析もあるけれど、それを解決する手だては一つしかない。出生率が回復しないのであれば、人口増を別の手段によって考えるしかないでしょう。それには積極的な移民政策しか無いんです。1千万人単位で入れて、この国で家庭を持って貰うしかない。
今からでも遅くないから、早急に、移民受け入れへと政策を大転換すべきです。
日本社会は、それと解っていながら、今、崩壊への序曲を奏でている。
※ メルマガおまけ 正月テレビあれこれ
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コメント
大石さま。
「不景気」は「少子化」の原因ですか?結果ですか?不景気だから子供が生まれないと言う人もいれば、子供が生まれないから需要が増えず景気が回復しないと言う人もいます。
両方には相関はあまりないです。景気が良かったバブル時代だって、それ以前だって、出生率は社会党支持率ように長期低落を続けてきました。第1次ベビーブームが発生した昭和20年代の経済状況は最悪ですよ。朝鮮戦争の前ですし。高度成長がはじまったら、かえって出生率は落ちましたね。
だからといって、私は育児支援対策がいらないとは思いません。核家族化した現代家族が子供を育てることは大変困難ですから、社会的な育児支援体制の強化は福祉的観点から必要です。ただし、それは少子化対策ではないということははっきりさせておきたい。育児支援の目的を少子化対策としてしまうと、出生率が回復するまで、際限なく金が使われて、かえって社会的コストが増大します。
投稿: 井上 | 2005.01.03 11:48
>エンデュアランス号の漂流遭難物語の再放送
アレは、何度見てもいい話ですね。
31日夜更新の日記のコメント欄に、泥酔論説委員さんがコメント書いてますね。
投稿: 名無し二等空士 | 2005.01.03 12:48
正月に実家に帰ったら、甥っ子姪っ子が、全員集合して、合宿してました。うちの息子ともう一人を除いて、全員就学前なので、にぎやかな事と言ったら…
忘れてましたけど、子育てってのは格闘技だったのですね。
埼玉と鹿児島の田舎組は、子供の数が二人づつ。千葉と神戸の都会組は、一人っ子と別れています。
やっぱり、都会の勤め人夫婦には、子作りってのは大変な事業ではないかと。
投稿: Y-MAT | 2005.01.03 13:16
少子化対策の一環として、キモメンオタクと負け犬女たちを結婚させるキャンペーンが始まってますね。黒幕は政府、代理店は電通、一発目のアイテムは電車男。
とりあえずこの流れで1000カップルも出来たら大成功なんでしょうけど……こげなことやるくらいならとっとと北朝鮮から移民を入れたらいいのです( ・・)/
投稿: 黒須 | 2005.01.03 13:40
初めまして大石先生。
遅ればせながら「神はサイコロを振らない」を只今読み終えました。おかげさまで泣き正月です。
たまたま遊びに来ていた彼女が興味を持ったようで、読み終えたら(面白かったら)貸してと言っていたので1冊プレゼントしようと思います。自衛隊、US-1やコミケ・ラムちゃんのコスプレ等免疫がない人がどんな感想を持つか見物です。
物語の重要なファクターではありませんが…
最後に一ファンとして今年も先生にとってよい年でありますようお祈り申し上げます。
投稿: 地方在住 | 2005.01.03 14:19
人口は国力だなんて考え方は20世紀前半で終わったと思います。人の数が多かろうが少なかろうが、住人が豊かに暮らせればそれでいい。
高齢化は社会コストの点では大した問題じゃないと思います。20世紀前半に教育や育児に費やされたコストを、今度は老人に回すだけのことです。ただし、子供の養育費用は家計内部でのやりくりと税制上の優遇措置で何とかなったのに対して、老人福祉は家計間の大規模な所得移転が必要になりますから、国民負担率は北欧以上の60%以上になるでしょうし、自分の金が他人の介護にあてられることに関する社会的合意形成がかなり難しいんではないかと思います。世代間対立というやつですな。
投稿: 井上 | 2005.01.03 14:22
To 井上さま
これからの時代、「少子化」よりも問題なのは「低子化」ですよ。出産・育児における自己責任や自己負担の多さに目覚めて、多くの賢い人は子供を産まなくなり、そうでない人も大抵は1人目、遅くても2人目を産んだ時点で育児のバカバカしさに気付きます。つまり、「バカしか子供を産まなくなる」という時代が目の前に来ているんですね。そうなると、子供の数が少ないという事よりも、子供の質が低くなるという事の方が重大な問題になってきます。所詮、親の施す環境以上のものを子供は身に付けられないのですから。
アンチ少子化という意味では、楠木ぽとすさんの『産んではいけない!―少子化なんてくそくらえ』という本がいい勉強になるでしょう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872336259
「産め」だの「産ませろ」だの言ってるような本よりも100倍参考になりますね。
To 大石さま
>紳助生謝罪
の続報ですが、少しでも喧嘩慣れしている人間からはとても信じられないような発言を紳助がしています。
【島田紳助「引退だけはお許しを」】
http://www.daily.co.jp/gossip/2005/01/03/156332.shtml
こんな発言をすれば、進退問題こそが自分のウィークポイントであるという事を公言しているようなものですし、当然被害者側弁護士は進退問題を前面に押し出して訴訟を進めてくる事でしょう。まぁ、ここまでオツムが回らないようでは、無理矢理復帰した所で、早晩芸能界から駆逐されるような気もしますが。
投稿: 五月原清隆 | 2005.01.03 17:48
初めまして。
今の日本にも、「神はサイコロを振らない」にでてくる加藤久彦のようなトンデモ博士がいます。それは、七田真氏です。そしてストーリーと同じ様に彼が言った事が現実となりそうです。現在彼は教育界から袋叩きに合っていますが、私は彼の理論が少子化をくい止める事になると思います。(子供を持つ親として。)それでは。
「ダーティ・ボマー」を楽しみにしています。
投稿: A.C.クラークもどき | 2005.01.03 20:04
日本の人口は6千万ぐらいが適正(国土面積や食料自給率から考えて)と思うので、少子化対策はまったく不要だと私も思います。
欧州各国に習えばそんな感じでしょう。子供を育てにくい環境は改善すべきとは思いますが、増やす必要はまったくありません。移民も必要なく、実質移民の在日だけでいろいろ問題が多いわけですからこれも論外。欧州各国も移民は大失敗と考えているようです。移民がうまく行ったのはアメリカぐらいそれも開拓時代の。そこそこ発展している国では、移民は不要なのです。
投稿: | 2005.01.04 12:32
失業者数、失業率ともに戦後最高水準で、国内の労働力さえ有効活用できていない状況で、どうして移民を受け入れると経済状況が好転するのか、さっぱりわかりませんね。
投稿: 井上 | 2005.01.04 13:59
「産んではいけない」読みましたよ。これほどレベルの低い本は久しぶりです。データハウスの内幕暴露本を大田出版も始めたのかな。
「子育てはたいへんだ」とわずか10文字で言えることを延々100ページ以上も使って(若干の統計も交えて)語ることに何の意味があるっていうんですか。しかも、この本の著者は不満をぶちまけるだけで、政治的行動に出ていません。理不尽な思いをしている母親たちが多いのであれば、彼女らを糾合して行政を動かせばいい。
保育所が足らないなら、ベビーカーを連ねて役所の前をデモ行進すりゃいいじゃないですか。私ならそれぐらいのことはする。
投稿: 井上 | 2005.01.05 14:12