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2005.08.26

こ、これでは勝てない!

 昼間の用事が早めに片づいたのでさっさと帰宅して牛丼屋で290円のチキンカレー、いったん帰宅し、週刊新潮を買い、横殴りの雨の中を電車に乗る。初めて宮前平駅で降りてみる。所が、暗いし、土砂降りなせいで、区役所方向への道がさっぱり解らない。せめて看板の一枚でも出して欲しいもんだが。ロータリー前の地図を確認するも、位置関係がさっぱり。
 一本、細い坂道が交番の裏手にあったんだが、まさかこれじゃないよなと、間違って一本外れた道路を歩いたせいで、20分掛かり。着いた時にはずぶ濡れだった。道を尋ねようにも、この天気で誰も歩いていない。どうして区役所が、あんな細い坂道登った不便な場所にあるの!

 今回、なぜか社民党の候補者が欠席。ちょっと遅れたせいで理由が解らず。聴衆は、マスコミと関係者を除けば20名を僅かに越える程度だろうか。この天気では致し方無し。
 話はそれなりに面白かったですよ。自民党のやまぎわさん、相変わらず、お世辞にもしゃべくりは上手じゃないんだけど、前回の青臭さが抜けて、いろんな政策に関して、するすると話が出てくる。たった2年で、実際の現場はこんなにも政治家を変えるんだなと感心しました。
 私はこの人に投票する気はないけれど、もう極めて率直に、自分たちは小さな政府を目指すんだ。そのために、何でもかんでも抱え込むようなことはしない。たとえば年金問題にしても、全てを年金で面倒見るというのは無理だから、われわれはファミリーを第一に考えると(聴衆の中に、明らかにプロ市民な女性がいて、その瞬間ブツブツ呟いていた)。
 それ自体、ちょっとナンセンス感は拭えないわけですよ。ファミリーも何も、地方はどこも子供は都会へ出て老老介護している状況で、都市部は都市部で、子供所か結婚すら出来ないから、その核となるべきファミリーが凄まじい勢いで消失している現状認識が出来ていないなぁ……、とかその瞬間は思うんだけど、もう都市型政党、小さい政府を目指す姿勢がはっきりしている。それに対して、民主のひだかさんが、いや、小さい政府は、そもそもうちが言い出したことだと反論する。ひだかさんも、これで三回目ですか、まるでプロのキャスターみたいな手練れなお喋りでそつがない。
 ただ、たいして予備知識も無く、あの会場に誰かが行ったとしたら、やまぎわさんは自民で、しかも若いけれど、言っていることは共感できるなと思えたはずです。
 自民党は、なかなか良い戦略で選挙戦を戦っているな、と思いながら帰りの電車に乗る。それに対して、民主のマニフェストも良いんだけれど、自民党から、「うちは小さな政府、民主さんは大きな政府ですよね?」と批判された時に、地方ではともかく、都市部では、ちょっと民主党の主張は訴求力に欠けるかな、と思った次第です。

※ プライバシー保護に無頓着な連中

 所で、会場に着いた途端に、名簿が置いてあるわけですよ。みんな住所と名前を無頓着に記入している。誰でも覗ける状態。私は、「これを書かないと入れませんか」としばらく押し問答して書かずに入った。この討論会は、リンカーン・フォーラムが企画、もしくはアドバイスして、地元の有志、ぶっちゃけプロ市民な皆さんが主催するんですけれど、未だに、彼らは何かあると協力者に仕立てようとまず名簿集めに奔走する。
 おかしいでしょう。普段はプライバシー保護に関して行政にあれこれ文句付けている側が、使用目的も開示せずに、イベントに来た一般市民相手に、名前と住所を書いてくれなんて、矛盾も甚だしい。この次の国政選挙でもまだこんなアナクロなことをやっていたら、リンカーン・フォーラムに、きちんとガイドラインを作って従わせろと抗議します。

※ 「逃げない」田中言

 思い出しました。水曜夜7時のNHKニュースで田中が言っていたのはこれですね。「われわれは、逃げない」、それ聞いた瞬間、お前、逃げてばっかじゃねぇか? と画面に突っ込み入れた。

週刊新潮 新党代表「田中康夫」に湧き起こった「長野に帰れ」の大合唱
週刊文春 田中康夫「ドッチラケ新党」は小林興起の不徳

 それで、木曜日発売の週刊誌が二誌とも田中批判の記事を出しましたが、これが電車の中吊りは小さいんですよ。文春も小さいし、新潮なんか、一度見落として、おいおい、また落としたのかよ~、と呟いたくらいですから。新潮の記事内容は、もろに田中批判です。文春の記事は、どちらかと言えば小林興起批判で、田中は批判のだしに使われたようなものです。
 それにしても、あの、北から営団区間を走って田園都市線に乗り入れてくる電車。新しいのは良い。だが、あの民度の低い中吊りはなんとかならないか。

※ 松葉弁護士・元副出納長らが政務調査費で県議を告発
http://sbc21.co.jp/my-cgi/sbc_news.cgi?page=seventop&date=20050825&id=0097676&action=details

 そう言えば、田中から饗応を受けながら、金払えば良いんだろう、と開き直った弁護士先生もいらしたですねぇ。
 追撃さんのブログによると、人名も間違っているし、警察も受理はしなかったとかで、そりゃ受理なんか無理でしょう。この金額と、田中が未だに続けている旅費の寸借詐欺は、頻度も桁も全然違う。こっちを受理して書類送検とかしたら、田中の寸借詐欺に目を瞑るなんてことは出来ませんから、これは訴える側も百も承知のことでしょう。単なる田中応援のための話題作り。

※ 自民党:メルマガ、ブログ発信者と懇談 武部幹事長
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050826k0000m010064000c.html

 キー! なぜセレプ~な私が呼ばれない!? もう二度と自民には投票しないぞ(ま、一度も入れたことはないが)民主党は駄目だなぁ、こういう所でため張れないから。
 もちろん刺客なんてのは奇手奇策に過ぎないけれど、落下傘候補なんて、民主党にこそやって欲しいんですよね。自民は、それだけの無茶をした上で、当選させる自信があるのに、民主党にはそれが無い。旧来型の選挙を戦わざるを得ないというのは残念な話です。

※ メルマガおまけ 福島和可菜

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コメント

>>刺客作戦

奇手奇策のように言われていますけど、自公連立の関係が崩れない限り、有効な手段でしょうね。

勿論、刺される方の支持者だった人は「自分の地域をばかにするな」と結束力が高まるでしょうけど、問題は公明党の支持基盤である創価学会の信者たち。
彼らは究めてカルトな動きをして、「偉大なるお父様池田大作先生」(あれ?)の言うことならデタラメでも言う通りに動きますから、迷わずに刺客に投票するでしょう。

全ての選挙区で刺客が勝てないにしても、刺客ー元自民や刺客ー民主の間で潰しあって「小泉の気に入らない候補を当選させない」と言う根本の目的はかなりの割合で達成できるというメドがあっての作戦のようにおもいますよ。

投稿: Artane. | 2005.08.26 13:01

 「小泉の手下」ばかりを当選させたなら、そいつらを支持基盤として、次の総選挙までは自分が首相として政権運営をすることが責任のとり方ではないかと思うのですが、「総裁任期延長はしない」とかなんとか引き際の良さを見せようとしているのは何なんでしょうか。
 下手をすると衆院任期4年のうち3年間は民意の支持のない首相が政権を取ってしまうが、これでは森内閣以前の「密室の首相選定」に逆戻りじゃないかと思う。

投稿: Inoue | 2005.08.26 13:41

>>Inoueさん
ちょっと穿ち過ぎかもしれませんが、小泉はそういう声が上がることを期待して郵政解散をやったのかも。
つまりは「任期がきたからやめろ」と自民党内部や国会で言われたときに「私が選んだ議員が任期を全うするまで私が全責任を取る」と居直るための口実がほしいのかも。
個人的には小泉の政策手法は「独断専行唯我独尊で民意を汲み取らない」と言う意味で戦後最悪だと思っていますが…これなら田中角栄あたりまでの方がずっとましだったと。
その後、特に中曽根の後は半分院政みたいな感じだったし…日本の政治は良くならないですね(;´Д`)

投稿: Artane. | 2005.08.26 14:15

>自公連立の関係が崩れない限り

新党が小選挙区で鉄板なら、「自分固有の支持者の、比例への投票は、自民ではなくて、あなた公明に差し上げます。ほとぼり冷めて復党したとき自公の橋渡しします。あるいは貴方の党に入り直します」って手を使いましょうが、比例の同志を支えちゃうとそういう”政治的な駆け引き”も、使えない。

そう言う点、自民党籍を残したまま、無所属で戦うというのは、奥の手を温存できる。

投稿: sionoiri | 2005.08.26 15:39

>セレプ~な私が

「民主にレクチャーしているので来てくれまい」
「私はこの人に投票する気はないけれど」
なら、よいけれど…

「もしもし、マグマグですか、あの先生メルマガ何本?あ、そぅ」だったらお可哀そう
http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/12/P0001213.html

投稿: sionoiri | 2005.08.26 15:43

Artane. さん
>「独断専行唯我独尊で民意を汲み取らない」と言う意味で戦後最悪だと思っていますが

民意を汲み取った結果が、国家財政の大赤字と衆愚政治を生み出しました。

間接民主制は、民意というものから政治家を切り離して合理的な判断を行わせるための制度です。

小泉首相の戦略は、国民に現実を認識させただけでも偉大偉大だと思います。

投稿: ほるほる | 2005.08.26 15:48

コメントとは関係ありませんが、
近所の本屋さんで、
novels販売弟1位、2位と名打って販売されてました(もちろん新刊上下巻です)
おめでとうございます!

投稿: 安芸の住人 | 2005.08.26 17:29

今日、書泉に逝ったのはあれを買うはずだったのに
ISBN 4-8124-2318-X TSDV-11997が鞄に入っている。
ウ?女刺客に…

投稿: sionoiri | 2005.08.26 19:27

J-Waveに将軍様が生出演中です!!

長谷川移籍に対するつっこみにのっけから詭弁炸裂ちゅうです。

投稿: あーあー | 2005.08.26 20:24

>下手をすると衆院任期4年のうち3年間は民意の支持のない首相が政権を取ってしまうが、

つか、これは議院内閣制の宿命でしょう。これがイヤならやはり憲法をきちんと改正して首相公選制なり大統領制なりに制度を変えなきゃ。
いずれにしても衆院が満期4年続くなんて基本的にないですけどね。前回の総選挙は2003年11月、まだ2年も経ってないし。

投稿: | 2005.08.27 00:17

>「独断専行唯我独尊で民意を汲み取らない」と言う意味で戦後最悪だと思っていますが…これなら田中角栄あたりまでの方がずっとましだったと。

 民意は今度の選挙結果で表明されます。それ以外の民意などありません。私は投票権と立候補権がある限り、党内民主主義には興味はありません。
 
 

投稿: 真田 | 2005.08.27 00:22

「黙れっ!!」
(一同黙る)
「・・・死んだ人の事言ってるんだから黙れ!(汗」

お前の暴言の言い訳に死人を利用するなよな〜、勝谷。
ここら辺の卑劣さは真似できんね。

投稿: | 2005.08.27 04:03

いやー勝谷さん・・・
ものすごいワイドショウスタイルでしたね
一番政治をワイドショウナイズしたのは この人と宮崎氏だとおもうんだけど
ものすごいレベルが低かった

投稿: いそ | 2005.08.27 04:16

>これは議院内閣制の宿命でしょう。

うんにゃ。そんなことはない。
首相公選制は、憲法改正も法改正もなしに達成できる。
総選挙時に、各党が「わが党が政権をとった暁にはこの人が首相になる」という意味の公約を掲げて選挙戦を戦えばいいのである。この場合、党首と首相は同一人物でなくてもよい。ドイツ首相はそうやって決まる慣例になっている。
 他の議院内閣制の国でも、ほぼ、それに近い。連立与党の中で政変がおこった場合は、すぐに解散総選挙を行って新しい指導体制の信を問うことになっている。
 日本のように、「政治結果を見てから首相を決める」ということはない。

投稿: Inoue | 2005.08.27 05:30

>私は投票権と立候補権がある限り、党内民主主義には興味はありません。

 私も、自民党内の政治地図はどうでもいいと思う。問題があるのは、選挙と、選挙後に成立する政権との間に直接の相関がないということだ。簡単に「選挙に勝ったから首相は続投」とか「負けたから辞任」みたいなことが自民党内では言われるが、勝利条件が明確でない。その時々で変わる。
 三木内閣時の総選挙で、自民党の議席数が減ったことをもって、「敗北」と決め付けられて、三木が退陣に追い込まれたことがあったが、依然として自民党は政権を握っていたのだから、これはおかしい。三木を信任して自民党に投票した人はだまされたことになる。

投稿: Inoue | 2005.08.27 07:04

そんなんじゃ、どこも「公選制」じゃないでしょ。
今現在だって自民は小泉首相を民主は岡田代表を首相候補として事実上公約にしてるわけだし、それが政変によって解散を行わずに首相を変えるのは、まさに制度として公選制ができてないから。そんな大事なところを政治家のモラルに期待してどうするのよって。

投稿: | 2005.08.27 07:13

>勝利条件が明確でない。その時々で変わる。

だから、それは制度として(以下略

投稿: | 2005.08.27 07:14

ちなみにイタリアは与党内で首相交代しても必ずしも解散しない。あそこは日本以上に首相がくるくる変わるからそのたびに解散してられないって事だけど、結局は首相が変わって解散するかどうかはその国の時々の政治状況によるわけ。

投稿: | 2005.08.27 07:28

 印象で語るのは勝手ですが、政治学の世界ではドイツの状況が事実上の首相公選制の成功モデルと考えられています。
 制度としての首相公選制を行って失敗したのはイスラエルで、すぐにやめてしまいました。細かいことを書くのは面倒くさい。調べればわかることだし。

投稿: Inoue | 2005.08.27 08:29

>※ 松葉弁護士・元副出納長らが県議を告発

あきれましたね。特に某県議を公職選挙法違反で告発したことには県民全員口アングリだ。だってこのひと、以前、自分の懇親会飲食代を知事後援会にゴチになっているんだから。で、その言い訳がスゴイ。
「形式的には(公職選挙法違反の)可能性があるかもしれないが、その規定を知らなかった。知っていたら受けなかっただろうが、実質的には問題ない」(信毎)
知らなかった!?問題ない!?
ほんとの弁護士か?

別働隊で使うには頭がよすぎるですよ、将軍様。

投稿:   | 2005.08.27 11:26

>>別働隊

信州では2人のマツケンが将軍様のため日夜戦っています!
伏魔殿の外では松×ケンゾー
伏魔殿の中では松×ケンジ

なんか駄洒落みたいですね。
しかし「脱ダム宣言」もポツダム宣言の駄洒落だし、ヤスオカ村に肩入れしたのも自分の名前が入ってたからだし、くだらないキャッチフレーズは将軍様お得意の技。
”出世”するには名前が大事なんですね。

投稿: マツケンサンb | 2005.08.27 12:59

政治学の世界って、もしかして高橋和之のこと?とても政治学の通説とは思えないけど。
あとドイツとの比較ならまずドイツ基本法のように憲法を改正して憲法に政党をきちんと規定しなゃ。与党と内閣の一元化を強める首相公選制は、憲法に規定された政党の党首を首相として選ぶという仕掛けが当然必要。

投稿: | 2005.08.27 13:17

>「われわれは、逃げない」、それ聞いた瞬間、お前、逃げてばっかじゃねぇか? と画面に突っ込み入れた。

知事会見2005825
「私個人に関して言えばですね、代表と知事の両立はむろん可能であるということです。そのように私が判断をして行うということです。」

これ、お得意の「逃げ」セリフ。批判されるといつも「私が判断をして行うということです」と全く意味のないことを言う。
お前の判断がおかしくねーかっ?て記者が聞いてるのに「私が判断して行なうということ」って会話になってない。人工無脳か。

将軍様の詭弁とは質問にまともに答えず「逃げ」ることで成り立っています。その連続がこの4年でした。その詭弁論法が東京マスコミによって天下にさらされることを祈っております。

投稿: | 2005.08.27 15:04

週刊現代8/29発売号
「田中康夫-地元長野では大逆風 」

読売ウィークリー8/29発売号
「新党に逃げた!?ヤッシーの長野事情 」

新潮、文春に続きいよいよ他の週刊誌でも始まりましたね。流れは止まりません。
本人はなぜか今日TVに出てませんが、いよいよ出馬?

投稿:   | 2005.08.27 21:28

根拠を述べないで学会の権威に頼るなんて、
「定説」連発のヒゲオヤジと同列かそれ以下。

投稿: | 2005.08.28 03:02

数行で述べられる「根拠」って、定説とどこが違うんでしょうか?めんどうがらず、「憲法改革の政治学」でも読んでいただくしかありませんな。首相公選論は、最低でも10ページぐらいの議論になります。

投稿: Inoue | 2005.08.29 12:02

トンでも大先生が御降臨のようで・・・

加法の交換法則が成り立つ理由を尋ねる中学生に対しては、
論理学から説き起こすのが適切なんでしょうね。
象牙の塔にお帰りくださって結構です。

投稿: | 2005.08.29 12:23

>比例への投票は、自民ではなくて、あなた公明に差し上げます
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_08/t2005082903.html
やっぱり、公明党は大人だ。落下傘は"おこちゃま"と足もとみている。

投稿: sionoiri | 2005.08.29 15:37

http://www.chunichi.co.jp/05sousenkyo/050901T1015001.html
あぁーあ、やっちゃった。
こりゃ、民主が勝つわ〜

投稿: sionoiri | 2005.09.02 05:04

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受信: 2005.08.26 22:31

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