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2005.08.15

命は鴻毛の如く軽し

 昨日の夕方、長男を連れて靖国に行ってきました。私が住む高津から、田園都市線乗り換え無しで、最寄り駅の九段下まで行けます。30分くらいでしょうか。昔、冒険作家クラブの幹事会が角川で行われていた頃は、近道があったので、良く利用していたのですが、靖国自体、最後に訪れたのがいつだったか全く思い出せない。
 私は靖国には何の思い入れもありません。戦争で殉職した祖父はここにはいないし、まいても困りますが。あんな田舎からはそう滅多に来られないから。父方は、私の父が長兄で学徒動員、母方は女系だったせいで、近親で出征した人間はいません。戦死も、私が続柄を認識している範囲ではいなかったと思います。

 今日、靖国には20万人の参拝計画があるとかで、空いているだろう昨日の内に行ったわけですが、戦後60年目の節目に、何かやりたいと思っていた。うちの近所で言えば、靖国は一番近い戦争絡みの霊廟です。ただ行くのではなく、子供でも連れて行って、貴方がたの尊い犠牲のお陰で、国体は護られ、日本の文化と伝統の継承者もこうして育っていますよ、と告げるのが私にできるささやかな慰霊であろうと思ったわけです。ついでに、やっとサマワに入った故郷の部隊が、大過なく任務を全う出来るようお願いしました。
 息子が父の意図を理解するにはもう十数年は掛かるだろうけれど、そこいら中、蝉が鳴いてトンボが舞い、幸い退屈せずに楽しい親子の散歩になりました。

  そのよぼよぼな歩きで一人で来ちゃいかんでしょう、という感じの背中の曲がった高齢者から、どういうつもりでこの人たちはここに来ているんだろう、という感じのカップルや家族連れまで、日本の平均的階層を見事に網羅したような参拝者が大勢いました。このお盆の季節に、兵隊さんが靖国にいるなんて私は思っちゃいないけれど。きっち彼らは今頃、竹馬の友と階段を駆け上がった故郷のお寺で、過疎の村々を見つめているんだろうと思う。
 でも彼らの想いの幾ばくかが、あの靖国の杜に残っていたとしたら、きっと喜んでくれたでしょう。
 参道から地下鉄駅の入り口まではちょっと下りになっているのですが、横断歩道で信号待ちしながら思った。われわれは戦後60年も、朝日を筆頭とするメディアの凄まじいばかりの赤化工作に晒されたけれど、結局は成功しなかったんだな、とほくそ笑んだ。それを考えると、チベットの共産化なんて、あと百年掛けても絶対巧くいくわきゃないと思える。だから中共は、あそこでチベット人を根絶やしにするしかない。
 ちょっと大人げないけれど、(* ̄ー ̄)ニヤリッとしてしまった自分がそこにいた。

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 空蝉や 強者どもが 夢宴

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 ブログに若干の写真を掲載しましたので、靖国が遠い方は、どうぞこちらでデジタル参拝の気分に浸って下さい。

 命は鴻毛の如く軽し、と、誇りを胸に出征した多くの兵士がいました。昨今誠に不愉快なことは、筑紫哲也や田原総一朗のような、あの時代、兵役所か、動員年齢にすら達していなかった疎開世代が、あたかも自分こそが兵隊の代弁者の代表面して、「兵隊は赤紙で嫌々引っ張られた」みたいなふざけたことを吹聴していることです。もちろん、家族を残して無念の死を遂げた兵隊は多かったでしょう。しかし、お国のためにただ一つの命を捧げることが、男子一生の誉れだった時代は間違いなくあった。
 われわれはそういう時代を経て、ひとつの命は地球より重いという時代に辿り着いた。そのことは幸いとすべきであれど、あの総力戦の時代の事実は違ったのだという歴史は記憶しなければならない。
 戦争をしなくても済むようになったのは素晴らしいことです。でも戦争が出来ない国は駄目です。兵隊が命を懸けて守るに相応しい国造りに努めようという緊張感と意欲が湧かないから、政治は堕落し、官僚は腐敗する。

※ 民主党岡田党首演説

 昨日の夕方のニュースで、演説シーンが映りましたが、あれ実は溝の口でした。予定より遅れるだろうと思っていったら、ぴったり始まった。
 聴衆は、事前の広報がほとんど無かったわりには(前日ポスティングあり)多かったですね。私の予想より3割増しくらいでした。あんな退屈な話をみんな良く我慢して聴いていた。
 訴えたいことは解るんだけど、所詮ええとこのボンボンですよね。そこへ行くと小泉さんは、なんだかんだ言っても浪花節。自分のことは棚に上げて「小泉はテキ屋の香具師だ」と罵っている県知事もいるらしいが、あの人は21世紀の浪花節男。亀井静香は前世紀の浪花節。小泉さんは冷蔵庫にビールだけなんて下らないことが話題になる。
 小泉には4年間期待したけど見事に裏切られて、でもこの一途な男にもう一回懸けてみようかと思わせる雰囲気があるけれど、岡田さんは所詮ボンボンの操り人形。演説が終わってみれば、耳に残る言葉は無い。ちょっと勝ち目は無いなと実感しました。
 あと、民主の候補者のひだかさん。この人は、小沢チルドレンとして、雑巾掛けの最中で頑張っている人なのですが、演説中、観客に埋没して全く姿が見えなかった。ああいう時には、ちょっと低めの演壇を用意して、後からもせめて顔は見えるようにして欲しい。

※ 候補者争奪、ねらいは財務省 省庁とパイプ「即戦力」
http://www.asahi.com/politics/update/0814/002.html

 これは激しく駄目だろう。政治の敗北だと思う。

※ キプロス機墜落:121人死亡 機長ら意識失う? アテネ
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050815k0000m030061000c.html

 何なんだ? これ。エアが無い状態で高度1万メートルを飛行していたということは、パイロットが高度下げをすっかり失念して、エアの復旧に集中してしまつたということだろうか。

※ メルマガおまけ お盆

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コメント

日テレ「バンキシャ」で竹中平蔵VS菅直人のバトルを見ましたが、穴だらけの竹中さんすら論破できないのですね>菅さん。民主党の勝ち目はなさそう。
今後の動向は亀井新党の結成があるかどうかに絞られるのかなと。小泉さんは駄目だが民主には入れたくないという票の受け皿になるのではないかと思います。

投稿: とおりすがり | 2005.08.15 11:19

>民主党岡田党首演説
田舎者を貧乏人扱いしやがって、よけいなお世話だ。

小泉自民に対抗するために、郵政民営化を打ち出すかもと思ったのだけれども、あの案ではダメだ。
郵政は赤字になった後、国民が判断するとか。政治家の責任を放棄している。
郵政が赤字になる前に、岡田民主党に否を出すでしょう。

投稿: | 2005.08.15 11:26

http://www.f-16.net/f-16_news_article1436.html
http://www.heraldsun.news.com.au/common/story_page/0,5478,16263648%5E661,00.html
飛行中にギリシャ空軍が外から観察しております。

そのうち空軍から写真の発表があるでしょう。

思い出したのはアロハ航空の青天井事故
http://as.wm.edu/Faculty/Hinders/aloha.html
これだから、わしゃA320が好きなんだ、と云ってもだれも買ってくれない。

投稿: sionoiri | 2005.08.15 11:51

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=MRO&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2005081501000190
吸い出されて機長が居なくなったんじゃなくてLet's roll.の乗客が退けただけなのか?それにしても、よくやるな。やるしかないけど。

投稿: sionoiri | 2005.08.15 14:32

竹中平蔵VS菅直人のバトル

これ、竹中直人に一人芝居で再現して欲しいな。

投稿: フロレスタン | 2005.08.15 17:39

>省庁とパイプ「即戦力」
 警察庁から出馬するのは、小泉総理の秘書官だけですか・・・警察官僚は、政界での評判が悪いのかな?(笑

 財務出身の片山氏、もし当選して、秋の内閣改造の目玉人事で、防衛庁に送り込まれたら・・・

投稿: 名無し二等空士 | 2005.08.15 17:51

さて、掲載しているある写真についてだが意図を聞かせていただこうか。
なにお手間はとらせないよ、まずは目黒にある我々のカンパニーの支社にお越し願うことになると思うがね・・・

投稿: Burbank.CAの黒服 | 2005.08.15 18:00

 郵政改革は、350兆円の運用法に関してだけ考えれば、民主党案の方がシンプルかつ現実的でしょう。
 自民党案だと郵貯銀行が融資業務を新たに始めるんだそうで、業務経験者を新た何千人も採用する必要があります。それが成功する保証もない。民間銀行が融資を焦げ付かせて不良債権を発生させてしまっているんですから。
 一方、民主党案だと、そもそも運用をしないし、新事業もやらない。単に郵貯残高が減少するだけですから、混乱は出ませんが、郵政公社は間違いなく収益が悪化します。ま、収益が悪化したところで不要部門を整理できればそれでいいんだが、労組を支持団体とする民主党がそれをやれるかどうか。
 要約すれば、自民党案は郵政公社の拡大均衡路線で、民主党案は縮小均衡路線。

 ところで、民主党の言うところの「もっと大事なこと」ってなんだろう。総花的に「あれもこれも」と言っているだけです。政策の優先順位がはっきりしない。同時にやれるなら大いに結構だが、予算には限りがあるわけで、あっちを立てればこっちを削らざるをえないだろう。

投稿: Inoue | 2005.08.15 21:07

>自分のことは棚に上げて「小泉はテキ屋の香具師だ」と罵っている県知事もいる

月刊現代9月1日号掲載 ”異色対談:菅原文太×田中康夫 「市民なんか、クソ食らえ」 平成の大合併という愚行を嗤う”

まだ読んでないけど、これは読まねば!なんたってこのタイトルですぜ。

投稿: 猿 | 2005.08.15 21:13

>財務出身の片山氏、もし当選して、
>秋の内閣改造の目玉人事で、防衛庁
>に送り込まれたら・・・

その節には、「つき」クラス護衛艦のネームシップ「さつき」が登場することでしょう。

投稿: 井上 | 2005.08.15 22:57

小泉自民の郵政民営化案の資金運用については不安があります。アメリカに売り渡すためだという話もありますし、超巨大金融機関の誕生ですから、もっと慎重に行って欲しい。

しかし、民主党案では赤字団体になってしまう。国鉄の二の舞だ。
折角現在は利益が出ているのだから、美味く活用して欲しい。

投稿: | 2005.08.16 01:08

おーじんじ、おーじんじ。今の生活に困ったらJCにお電話を
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/morning_news010.html

投稿: sionoiri | 2005.08.16 07:39

郵便貯金の限度額は、いちおう1,000万円までということになってるんですが、実際には家族の名義で複数の口座を持っていたり、1,000万円をオーバーしている人が結構います。郵便局の個人の口座数は、日本の人口を遥かに上回っている状態で、まずは、これを整理しないといけない。で、いま1,000万円を超えた人の分を個人向け国債にしたりしてるんですけど、利息が付いてしまって、上限を超える人は増えてしまっている状態なんですね。ここで、一気に上限を700万円とすれば、株式投資をしている人にはありがたいですけど、高齢の預金者に300万円の現金を持って歩かせるリスクがある。そして、国債ですね。岡田さんが「郵貯のお金で国債を買わないようにできる」と言ったとき、私は長期金利が心配になりました。郵貯は国債の有力な買い手ですから、住宅ローンを変動で借りている人に、まず直接影響が出るかもしれません。

投稿: 斉藤久典 | 2005.08.16 08:51

郵便貯金で流れてしまった法案。人権保護法案なんて私の目論見通り逝った法案もあるが、「銀行代理店」の問題もあった。
http://www.21ppi.org/japanese/message/200504/050404.html
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/siryou/kinyu/dai2/f-20050202_d2sir.html

昔、薬局の距離制限という裁判があった。
http://www.gyosei-i.jp/page016.html#%96%F2%8B%C7

さて、なにをいおうとしているのかというと、窓口サービス会社が代理店を募集し、意欲ある人がコンビニ並みに精力的に活躍すれば済む。それを、以前からの権益をもつ大樹会が、邪魔をするのはけしからん。そういう事である。

いろんな窓口を兼ねて郵便貯金は700万だけど、この共済はいかがです。この信託はいかがです。とうればいいのだが。民営化しないことには柔軟に動けないし。窓口を買って出るひとの活力を削ぐ事にもなる。

あ、呼ばれたので、ここで一回やすみ

投稿: sionoiri | 2005.08.16 09:03

↑簡易郵便局化(代理店制度)に抵抗して来たのが、特定郵便局の団体である大樹会である。以前から無集配の特定郵便局の簡易郵便局化を押しとどめて来た。
 それが、窓口サービス会社などの4業態に分割されれば、ますます簡易局と無集配特定郵便局の差はなくなる。
 そんな中で、銀行代理店と簡易郵便局と損保代理店を一人で請け負う個人事業主が現れたら、大樹会の面々は競争力を失いかねない事態に、「専念義務違反」とか訳の分からない事を言い出して、足を引っ張るんじゃなかろうか?

 もっともJAの受託している郵便局では、現状では郵貯簡保の取り扱いはなく、JAバンクへの預金を勧めJA共済を勧めているから、民営化しなくても出来ると反発されたら、ハイそれまでよ。

投稿: sionoiri | 2005.08.16 09:44

>キプロス機墜落:121人死亡
例の乗客からと言うメールも捏造だったらしいいし、
これ単純にコックピット占拠のハイジャックじゃないの?
パイロットが911からの教訓で抵抗したら犯人が余りにバカでパイロットを排除しちゃったとか

投稿: | 2005.08.16 10:28

 一般国民はもう忘れてるかもしれないが、住専国会の黒幕はJAでした。農協が集めて住専に貸し込んだ資金が焦げ付くから、銀行に出資額以上の負担をさせてまで、貸金の回収を図ったのですね。法的整理を拒んだのも、それをやると農協資金の回収率が下がるからです。
 郵貯が融資なんかを始めると、多分、同じことがおこるんではないか。国債でローリスクローリターンな運用をしているぐらいが、実務担当者の運用能力に見合っていて、リスクをとって融資するなんてことができるわけがない。
 とすると、限度額超の貯金を強制的に国債に借り替えさせて、郵便貯金には安楽死してもらうというのが、一番まともじゃないかと思うんです。

投稿: Inoue | 2005.08.16 12:04

公務員を大量に抱えておきながら安楽死というのは難しいですね。どんなに赤字になっても組織が死なないのが役所の特徴ですから。すでに郵貯のお金が投資されている先には、事実上の不良債権になっているところも多いといわれています。しかし、それが表に出ないのは、住専のような民間への投資ばかりじゃないから。いまは地方銀行が金融コンビニになりつつあって、ハートフォードやフィデリティなんかにリスクのある投資の部分を地銀が任せたりしてるんですが、あのような形が現実的だと思います。何も民営化したからといって、必ずしも自社でファンド・マネージャーを雇わなきゃいけないというわけではないですから。また、国債もリスク商品なんですけど、そのリスクが過小評価されているので、長期金利が1.4%程度になっているという見方もできると思います。

投稿: 斉藤久典 | 2005.08.16 14:51

>すでに郵貯のお金が投資されている先には、事実上の不良債権になっているところも多いといわれています。
http://www.yu-cho.japanpost.jp/j0000000/ju050600.htm
ここのうちのどれが不良債権なんですか?

投稿: Inoue | 2005.08.16 15:17

より正確にいえば、投資が不良債権として表面化しないことが問題なんですね。郵貯や簡保のお金で作られたホテルや宿泊施設の中には、民間の基準からすれば経営が成り立たないだろうと見られている施設も多いと聞きます。そういうお話を仕事の関係や街でお聞きになったことはありませんか?住専が不良債権として表に出たのは、それが民間の投資だったからで、より正確にいえば国や自治体による投資というものは、不良債権という形をとらず、たとえ収益が悪く効率が悪くて赤字でも続いてしまうものです。だからこそ私は、役所を安楽死させるというのは、難しい話だと思うんですね。限度額を超えた貯金を国債へ振り向ける作業は、すでに始められていて日経の記事になりました。

投稿: 斉藤久典 | 2005.08.16 15:46

 焦げ付きとは、郵政公社の分類で言うところの「財政融資資金預託金」のことなんだろうけど、現在、郵貯資金の37%です。かつては全額が預託金でした。
 預託義務はすでに廃止されてますので、この割合はどんどん減っていきます。これは民営化しようがしまいが既定方針なんです。
 問題は焦げ付いて返済されてこない分です。民営化するなら、不良債権の大半を国が引き取って、キレイな状態で株式会社にすることになります。
 そうすると、経営状態は帳簿の上では劇的に改善されたことになり、「民営化の成果だ」という宣伝が行われる。JRの民営化とはそういうものでした。

投稿: Inoue | 2005.08.16 16:37

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