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2006.04.03

田中圧勝の流れ

※ 長野県知事選状況

 今、発売中の週刊新潮で、猪瀬氏が自分は出ないと言っているらしいんですが、実はまだ読んでません。手元に雑誌はあるんですけれどね。依然として猪瀬氏が田中の対抗馬としては最右翼です。本人も支持する連中も相思相愛ですからね。6割から7割くらいの支持を集めていると言って良い。
 ただ猪瀬でまだまとまらない、あるいはどこかの団体の推薦という形で未だに名前が公にならないのは、これは田中が出た時もそうでしたが、彼なら勝てるかも知れないけれど、それでもあの人は好きになれん、という気持ちが、これが強いわけです。御輿を担ぐ人々の間では。
 候補者の名前はほぼ出揃ったと言える。その中では、猪瀬の知名度が圧倒しているけど、これで行けるだろうか? という部分でまだ迷いがある。田中の時は、茅野さんみたいに、状況を積極リードする地元経済界の重鎮がいたけれど、田中に懲りて今はそれをやろうという人がいない。
 松本市長の名前も出ているんですが、これは二つ理由があって、ひとつはご本人がどうも色気を見せている。もう一つは、彼が当選するか否かはどうでも良いけれど、彼を追い出した後に、松本市長のポストが欲しい人々がいらっしゃる。
 前回出直し選挙時にも出馬なさった市川さん。先週、田中に直接「出るのか出ないのか?」と詰め寄るパフォーマンスをなさいましたが、彼は出るんでしょう。

 ただ、松本市長の色気にしても不思議なのは、田中の支持率を見て、今度は行けるかも知れないと思っている人々の多さ。今の県民の支持率なんて、この状況で選挙になれば何の関係も無いですよ。田中同様の低支持率で多選を重ねた地方の首長は山ほどいる。それほど現職は強いんです。
 以前、田中の支持率が下がった時に、「これで田中再選の芽は無くなった」と書いた記憶があるけれど、残念ながら対抗馬を出す側の状況が好転しなかった。そうこうしている内に「猪瀬」という、誰も乗り気でない固有名詞が出てきて、田中の追い風となりつつある。
 今、田中対猪瀬の戦いになって、他に泡沫が一人も出ない状況で今週来週投票になったら、田中が圧勝しますよ。そんなのは自明のこと。田中に勝ち目が無い、なんて勘違いしているのは、ネットの中の住人、はっきり言えば、2ちゃんねるみたいな井戸の底でひたすら自分の願望を唱えているだけの世間知らずな連中だけです。

 先週、象徴的なことがあった。水曜日でしたか。TBSの夕方のニュースで、東京都議会の後藤さんが、議会から譴責処分を食らったというミニ特集でした。確かに他人の職場にずかずか押し入って冷蔵庫を開けるような行為はどうかと思うし、カメラを持って都の幹部を尾行したりと、それをやるにしても他に方法は無いんだろうか? というパフォーマンスの多い人です。
 もちろん番組は後藤議員に好意的なわけですが、なぜかそこで長野県知事が出てくる。田中はれいの調子で、「いやぁ、私も長野県議会で同様の嫌がらせを受けているんですよ」と歌うわけです。
 東京のマスゴミなんてそんなものですよ。絵になれば良い。知事選に突入すれば、また台風のような勢いで、東京メディアは一斉に田中の翼賛を始める。あれ猪瀬っていう人は、田中よりマスゴミ受けが悪いですからね。人を見下すのは田中と同様。田中よりマスゴミ人に嫌われているから、メディアはどっちに付くかと言えば田中に乗ります。どっちもマスコミ人だから、マスゴミはどっちつかずで中立報道するだろうなんてことは絶対にありません。
 私は猪瀬氏は推薦しないけれど、猪瀬対田中という一騎打ちになっても、田中有利という状況はしばらくは動かないでしょう。猪瀬が持っているポイントは、知名度だけです。知名度頼りで担いだりすれば、田中康夫と同じ途を辿るだけですよ。

※ 縦並び社会・格差の源流に迫る:ブレーキなき規制緩和
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/tatenarabi/news/20060403k0000m040022000c.html
「規制緩和の前後でどっちが失業率が高いと思うか。パートタイマーと無職のどちらがいいか、ということ」

 とうとう評判特集の再開ですね。でもこれは最低な物言いじゃん。経営者としても、政策に携わる者としても、職失うよりはパートの方がましだろう、なんて口が裂けても言っちゃならんことで、そういう風潮を是正すべき立場にある人間が、率先して旗振っているんだから。

 ただ、仙台のタクシー事情に関しては、そういう状況だと解っていてその仕事にしがみつく人々もどうかと思う。

※ 安倍・麻生両氏、胡主席発言を批判 「条件化おかしい」
http://www.asahi.com/politics/update/0402/004.html

 ま、そりゃ当然ですわな。外国の首脳部に、あれすなこれすなと言われて、一国の指導者が従えるわけもない。問題が何だろうと。その意味からも、中国指導部の対応は全く誤っている。不遜とかいう前に、その外交目的を達成するための戦術としてもう全く間違っている。
 それにしても、日歯連で疑惑の中心にいた男が率いた訪中団、向こうの指導部と行列作って握手するシーンが流れたけど、あらまるで朝貢外交。小泉政権が何一つ評価されることが無かったとしても、橋本派を潰したという一点のみに於いては評価されるかも。

※ 「山に埋めるぞ」女子高生に乱暴、RKB記者ら逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060402i103.htm

 なんて馬鹿な奴! 名詞1枚で素っ裸の女が追いかけてくるよな憧れ商売に就いていながら。までもこういう奴は、女とやりたいんじゃなく、自分が自由にできない女をただレイプしたいっていう妄想に取り憑かれただけの病人だわなぁ。5年くらい食らって来い。

※ イラクの自衛隊撤退完了、秋以降にずれ込みも 麻生外相
http://www2.asahi.com/special/iraq/TKY200604020128.html

 もう良いじゃん。米軍との付き合いは果たした。ここはコソーリと撤退し、あとはNGO経由でサマワに金をばらまき、今度こそ、サマワだけは安定して発展したという証を作らないと。

※ パチンコ依存「1人で悩まないで」 業界団体、相談機関開設へ
http://www.sankei.co.jp/news/060403/sha033.htm

 酷い欺瞞だと思う。暴力団が、「組織暴力、一人で悩まないで」と呼びかけているようなもので、こっちは警察利権が絡むだけなお悪質。そんなに客の依存症が心配なら、店畳んで、俺の田舎から出て行ってくれ。

※ ラッセル・クロウ、禁煙法に違反=コンサートで一服―NZ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060402-00000055-jij-ent
【クロウは映画「インサイダー」(1999年)で、たばこ会社の不正を内部告発する役を好演し】

 この一事をもってしても、彼が未だにタバコを吸っているというだけで信じがたいんだが。

※ WBC「辞退は信念」 松井秀選手
http://www.sankei.co.jp/news/morning/03iti003.htm

 いろいろ批判されているけれど、いいじゃん。それで日本が負けたというのならともかく、松井抜きで勝てたんだから。あの巨額報酬の元に仕事を請け負うのであれば、自分のマネージメント最優先になるのも致し方無いでしょう。イチローのような生き様も称賛されるべきであれど、松井は松井で立派じゃないですか。ぜひ結果を出して批判を封じ込めて欲しい。

※ メルマガおまけ あの事件は今

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コメント

相変わらず分析と突っ込みが冴えていらっしゃる。

1.「政策に携わる者としても、職失うよりはパートの方がましだろう、なんて口が裂けても言っちゃならんことで」
 その通り、本当のことを言ってはいけないのです。

2.「までもこういう奴は、女とやりたいんじゃなく、自分が自由にできない女をただレイプしたいっていう妄想に取り憑かれただけの病人」
 差詰め岸田理論でしょうか。性欲を満たすだけではなく、支配欲を満たしたくてたまらない。

3.「NGO経由でサマワに金をばらまき、今度こそ、サマワだけは安定して発展したという証を作らないと」
 これも本当のことはしかるべき立場の人は言ってはいけないことでしょう。

4.「暴力団が、「組織暴力、一人で悩まないで」と呼びかけているようなもので、こっちは警察利権が絡むだけなお悪質」
 麻薬撲滅運動というのがあったけれど、大藪春彦氏の小説では、麻薬の裏ボスが、価格引き上げと敵対勢力つぶしの為に、麻薬撲滅運動の会長をやっていたとか。

 これからも大石氏の弁舌、期待しています。
 

投稿: 早隠居 | 2006.04.03 10:37

http://www.pachinko-izon.net/index.html
こっちの方が先にあったがな、まぁ複線でいくつあっても足らないしね。パチンコ依存。
ココログが障害を起こすのは、パソコン依存を絶つためかしら?!

投稿: sionoiri | 2006.04.03 11:40

今週の週刊東洋経済に猪瀬直樹のインタビューが載っています。竹中総務大臣の「地方分権21世紀ビジョン懇談会」の委員としての発言。猪瀬直樹が地方自治の分野に乗り込んでくるのは、もう時間の問題という気がします。

投稿: 斉藤久典 | 2006.04.03 16:56

宮内の言ってることはまったく正しい。だって、
・参入規制をしたら、新規参入組は失業するか、あるいはもっと条件の悪い仕事に就かざるをえない。参入規制のおかげで、従来組が比較的高賃金を維持できたとしても、失業者への福祉財源を社会保険料や税金で取られるわけだから、大していいことはない。悪いのは不景気であって、規制緩和ではない
・労働者の健康問題や乗客や貨物の安全確保が、かつてはタクシーやトラック業界の規制理由とされてきたが、個別の自動車の運行状況はETCのようなものを使えば補足可能。個人タクシーでも、労働時間を規制することはできる。
・宮内の言うように、経済格差とは政府が再配分政策を通して是正すべきもので、個別規制によって予防するようなものではない。それが許されると、政治力の強い業界ばかりが得をすることになって、公正でなくなる。不公正な社会は不平等な社会よりなお悪い。

投稿: Inoue | 2006.04.03 20:41

>経営者としても、政策に携わる者としても、職失うよりはパートの方がましだろう、なんて口が裂けても言っちゃならんことで、そういう風潮を是正すべき立場にある人間が、率先して旗振っているんだから。

大石氏の上記の発言は宮内氏の意見が理論的に妥当か否かを問題にしている訳ではないと思うのですが?

投稿: | 2006.04.03 22:05

かくして安定した雇用は無くなり、将来への不安を抱いた若者達は扶養家族を作るリスクを犯さなくなり、社会の活力は失せていく、と。

「悪いのは不景気」なんてのは幻想です。実際既に「景気はいい」のだから。どこの企業も能力のある人材は新卒中途問わず喉から手が出るほど欲しがっている。
問題となっているのは需給のアンマッチ。不況下に極限まで効率化を図ってしまった組織の中では、ある程度以上の能力を持った人間しか出来ない仕事と、誰でも出来る極めて単純な作業に二極化してしまった。その中間層に位置する人、持てるスキルが陳腐化した人達は・・・単純で低賃金な作業に従事するしかない。そして能力のある人間すら、負荷が集中しバーンアウトして行く。

それでも生きていけるだけ世界的にはマシなんでしょう。ああ。

投稿: 紅 | 2006.04.04 00:35

http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/8313109.html

宮内氏は自分を棚に上げた正論が得意な人という
印象があります。

投稿: あーだこーだ | 2006.04.04 01:47

 「景気が良い」と言っている人たちは、それ以前と比較して悪化が止まった、改善されているということで「良い」と言っているだけです。以前がマイナス成長だったから、プラスに転じれば「景気が良い」という妄言が出てくるのであり、たかだか1-2%程度の成長は80年代からみれば、大不況と感じられるでしょう。
 つまり、GDPの二次微分値がプラスだと「景気が良い」という定義なら、現在は好景気ですが、一次微分(つまり成長率)では、非常に経済状況は悪いです。

投稿: Inoue | 2006.04.04 05:55

バブルよ再び、ですか。夢があって宜しいですね。
バブル期の水準が回復しないと景気が回復したと言えないと言うならば、今後も景気は悪いままの方が良いのかもしれません。

雇用と言う面で見れば、GDPは必ずしも回復する必要は無い。現状維持のままだとしても生産者人口は減るのだから。機械集約型リストラ?この10年で目一杯やっている。今後も進むでしょうが、それでも尚2007年の団塊の退職(勿論使える人員は残すでしょうが)と言う大幅な人員減を控えてどこも人集めに懸命です。
バブル期以来の人手不足と言うのも、実感として伝わってくる。

しかし、スキルの低い中高齢者は雇用の対象にはなっていない。能力の低い若手もまた。その人たちに割り当てられる仕事自体もう無いですから。
その意味で、毎日のタクシーの運転手の人達の生活は今後改善されることは無いでしょう。一昔前の炭鉱労働者のようなもの。そして団塊退職後は、恐らくこの層が矢鱈と増える。
どうなるか楽しみと言えば楽しみですね。

投稿: 紅 | 2006.04.04 08:03

近代的な国家の理想像が行き詰まり、19世紀のイギリス的状態に回帰しつつあるのは世界的な流れな気がする。歴史は繰り返すというが、ならばまた妙な革命と粛清の時代もいずれやってくるのか・・・

投稿: | 2006.04.04 08:53

>革命と粛清の時代もいずれやってくるのか・・・
イギリスで革命や粛正なんて起こったけ?

投稿: | 2006.04.04 09:11

>紅氏
能力があって余裕もある人はそれ以外の人のことなど意にも介さないということです。

一応プログラマとして働いている人間なので需給のアンマッチという話は非常に納得できます。
自分はちょうど中間層なので先のことを考えると鬱になりますね。
炭鉱労働者か・・・正にそのとおりかもしれんorz

投稿: | 2006.04.04 09:11

>イギリスで革命や粛正なんて起こったけ?

清教徒革命。

投稿: | 2006.04.04 10:47

>19世紀
一部の貴族階級と多数の貧民、帝国主義、劣悪な労働環境・・・
今の中国がそんな感じだな。

投稿: | 2006.04.04 12:42

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