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2007.11.11

大崎町くにの松原キャンプ場

http://www.geocities.jp/wilderness_kago/

 場所は何処かというと、大隅半島の東側志布志湾に面した辺りです。もう宮崎県境が近いですね。鉄ヲタ向けに言うと、大隅半島側の最南端の駅があるのが志布志なのかな。正確には、その志布志の手前ということになりますが。そんな所にキャンプ場が存在することすら私は全く知らなかったのですが。ちょっと教えて頂きまして。
 帰省する前に、徹底して調べ尽くして、準備万端で出掛けました。地図を数種類、バスの時刻表もダウンロードして、地元のタクシー会社3社の電話番号と一緒にA4の紙にプリントして帰省しました。
 潮干狩りや釣りが出来るとサイトに書いてあったので、釣り竿を二本と餌までこっちで買って(あっちは自転車で行ける範囲内に釣り具店が無い)宅配しました。目的はキャンプでは無く潮干狩り7割、釣り3割です。本当はキャンプをしたかったんだけど、さすがに限られた日数で帰るのに、一晩そこで過ごすのもどうだろうと思って諦めました。
 当日、朝9時頃、ザックを背負ってまずバス停まで歩く。約1キロ。もう地獄の暑さが始まっている。そのバス停というのが、田舎にしては結構な乗り降りがある場所なのに、日除けの庇すらない。みんな、ビルとビルの間の細い日陰に隠れている。まるで灯りを避けるゴキブリ気分ですよ。私はバスを待ちながら日焼け止めを塗るわけです。ウチワ持参です。バスに乗った時は当然もうびしょびしょ。
 目的地は、わが家からは、垂水フェリーに出るより近い。ただこっち方面へ来たのは、ほとんど30年振り以上でしたね。高山への分岐(元だるま公園)を過ぎてからは全く記憶にないけれど、基本、たいして発展せずに昔ながらの町並みだなぁ、という感じでした。「串良」という所を途中経由するんですけどね。
 で、降車地点は、いわゆる道の駅がある「あすばる大崎温泉」というバス停で降りるんです。入り口に巨大なカブトムシのモニュメントが置いてある。ここの温泉に入る機会は無かったけれど、もう全く今風のスパという感じでしたね。田舎の温泉という感じは微塵もない。レストランもあれば、土産物屋も当然ある。垂水までバスで出ると50分、ここまで35分くらいでしたから、たぶん今鹿屋市民が行ける、一番近い新しい温泉ということになると思います。
 ここに着いた時点で、ペットボトルが一本空。2本自販機で補充して、フロントで涼む。近道がありそうな気がして、フロントでキャンプ場はどっちですか? と聞いたら、やっぱり本通りへ出てくれ、ということだったので(帰りのタクシーは国道沿いを走ったから、たぶん距離的にはそっちの方が近いんだろうな)、当初の予定通り、バスが走ってきた道をてくてく歩き始める。
 これが不思議なことに、キャンプ場のサイトに、この「バス停から徒歩何分」とか明示してないんですよ。不親切だなぁ、と思ったけれど、その理由は歩き始めて解った(~_~;)。夏場に歩けるような距離じゃない。2キロくらいありましたね。
 歩き始めてすぐ左手に、田舎には珍しいコインランドリーがあって、右手にはこれも場所を考えると客はいるんだろうか? と思えるような違和感がある巨大パチンコ屋がある。
 だからキャンプ場としては凄く良い場所なんですよ。車一台あれば、パパはパチンコも出来るし、都会風の温泉もある。大隅半島で、これほどロケーションに恵まれたキャンプ場はたぶんここだけだと思います。もう群を抜いて便利
 しかしとにかく暑い。バス道から左折して海へ向かうと、もう道の左右は畑です。だんだん心配になってくる。大きな道路標示が頭上にあるんだけど、肝心のキャンプ場が全く書いてない。電線には、鳶だか何だか猛禽類が数十羽止まっていて、アホな観光客が行き倒れる瞬間を狙っている。
 国道はバス通りより一本海側を走っているんですよ。やっとそこに出たけれど、相変わらず看板は無い。左右を見て危機管理パパの必須アイテム単眼鏡を持ち出したら、キャンプ場入り口の小さな看板を発見する。そこから松林の中に入ると、右手にミニゴルフ場、駐車場があって、プールがある。そこの自販機で更にペットボトルを2本補充。とにかく暑い。明らかに体温を超えている。
 砂浜に出たら、少しは涼しくなるかと思いきや、照り返しで松林の中より遙かに暑い。もうフライパン状態。雨が降る天気では無かったけれど、念のため折りたたみ傘を一本持参していたので、それを開いて、その下でお店を開く。

*海釣り 発動編!

 それがね、浜へ出て愕然としたのは、大潮を狙って行ったのに、全然潮が退いてない(~_~;)。私もちょっと迂闊だったのは、サイトには潮干狩り云々と書いてあったから、出来るつもりでいたんですよ。前日に熊の手まで買って持参したんですけど。
 種子島の場合は、沖合に珊瑚礁のリーフが所々ありますから、場所によっては凄い遠浅なんですよ。錦江湾は内海だから基本遠浅です。ただやっぱり本土も太平洋側は、川は護岸工事で砂が出ないから、こういう情景になってしまうんでしょうね。砂浜の角度を考えると、とても潮干狩りできるような浜じゃない(でも後で婆さんに聞いたら、時々狂ったようにある種の巻き貝が大量発生するらしい)。やむなく釣りに専念することに。

 一応浜からの投げ釣りの経験はあるので、どのくらいの大きさの竿が必要かは当然知っています。でもまともなものは用意出来ないわけです。折り畳んだら、段ボールに入れて宅配できる程度の竿だと、リールもたいしたサイズのものは使えないから、ま、真似事程度で良いだろう、と思ったんです。爺さん婆さんが心配するので、実は釣りもするということは黙っていたんですけどね。竿もザックの中に隠して出発したくらいで。
 246沿いに走ると、梶が谷の手前に上州屋があるんですよ。そこでリール込みで3千円しないセットの竿を二本、買ったわけです。セットとしては一番安い部類ですね。それを宅配で田舎に送った。
 私のは、道糸が4号でしたね。息子のは3号。種子島にいた頃の道糸は6号8号ですから、ま知れてます。道糸が細いと、当然テンションに耐えられないから、大きな重りは付けられないわけですね。つまり飛ばないわけです。
 何が苦労したと言って、道糸が細くて軽いものだから、風に飛ばされてすぐ絡む。で、投げ餌として、鮭のフレークに小エビをまぶした半乾燥餌を仕掛けの下にぶら下げて投げるわけです。
 昔取ったなんとかで、良く飛びましたよ(~_~;)。身体と指先が覚えている。ほぼ自分が狙ったポイントに投げられる。あれは、なかなかコツがいるものなんですよ。ただ、海は波もあるし、何かいそうには全然見えない。太平洋ですから、基本、すぐ深くなるんですよ。波を見ると、沖瀬の場所は解るんだけど、とてもそこまで投げられるような仕掛けじゃない。
 長男は、ただリールを巻いて遊んでいるだけ。投げさせてみたら、当然明後日方向に3メートルも飛ばない。
 とにかく暑いし、釣れる気配は全くないので、移動も考えたわけです。護岸や川がある場所まで出れば、少しは可能性もあるだろうと。ただ視界内に無い。見渡す限り延々と浜が続く。どちらへ移動するにしても、たぶん2キロ近く歩くことになる。この暑さの中でそれをやったら熱中症で倒れることは避けられない。視界内に人家は皆無なんですけれど、なぜかドコモの旗は3本も立っている(~_~;)。人手としては、時々キャンプ場からファミリーが一人二人出てくるだけ。基本無人の海岸です。
 そんなわけで、長男も、この状況をどう受けて止めて良いのか戸惑っている様子がありありなので、キャンプ場には遊ぶ場所もあるしなぁ……、と思って、撤収準備。この時点でも空は晴れている。何の予感もありませんでした。

*奇跡の撤収編

 で、プールのそばに、遊具施設や、アイスなんかが売っている露天エリアがあって。そこで休憩することにしたんです。
 ここの親父がまた良い味出してんだ(~_~;)。短パンにランニングで山下画伯まんま。長男はかき氷、私は白熊のアイスを食べて、私は帰りのバス時間をチェック。この時点でも何の予感も無い。長男は、足下で蟻がはいずり回っている、とさかんに気にしている。管理棟として小じゃれたロッジが建っていて、その下にトイレとかあったものですから、トイレ行ったり。長男は、遊具が面白そうだから、としばらくそっちで遊び始めた。
 私はそこで荷物をもう一回詰め直そうとしたら、何かポツポツと降ってくる。へぇ~今日は雨の予報は出ていたっけ……、と思ったら、結構大粒の雨になってきて、ひとまず、トイレがある軒先に避難したんです。したらもうあっと言う間。バケツをひっくり返したような、というレベルじゃない。凄まじい雷鳴で、プールからは、「雷が危ないから上がって下さい」、というアナウンスも聞こえてくる。軒先で、直接は雨掛からないんだけど、たちまち腰下ずぶ濡れ状態。
 あのまま砂浜に留まっていたら、二人とも雷に打たれてますよ。釣れないせいで命拾いした。
 翌日の南日本新聞には、「帰省客親子雷に打たれて事故死」。ニュー速にスレが立って、「大石って誰よ?w」とかまた始まって、ここではきっと皆さんが、「までも田舎で死ねんたなら本望だったんじゃねぇの?(~_~;)」とか書かれていたかもしれない。
 路面は川状態。しかも全然止む気配がないから、やむなく、その街で一番大きいタクシー会社に電話。女性ドライバーさんでしたけどね、「道の駅へお願いします」と言ったら知らないんだもの!? そんなのありかよ、と思ったら、地元民は「道の駅」とか言わないらしい。
 ちなみに、いつもお世話になっている釣り好きの運転手さんに聞いたら、ここは小鰺が釣れるんだそうです。私が狙ったのは普通にキスだったのですが。
 で、その道の駅に戻って、本当は温泉に入って帰りたかったけれど、荷物がロッカーに入る大きさじゃないから、フロントで預けられるかなぁ……、と思いつつ、長男がそこのレストランにないうどんを食べたいと言うものだから、まだ2時過ぎだけど帰りのバスに乗って、旧だるま公園(と中年以降は記憶している)がある場所で降りて、そこのでかいファミレスでうどん食べて、そこからタクシーを呼んで帰ったとです。
 で途中、あちゃー家に電話して洗濯物を入れさせておくべきだったな、と思ったら、全然降っていない。あの海岸地帯の、たぶん半径数キロの局所的雷雨だった様子で。
 海岸でサンダルに履き替えたら、甲の部分が酷い火傷状態で、帰京した後も痛い眼に遭いました。ちなみにその夜は、関東では見られなかったらしい見事な月食を堪能しました。

  バスでは薦めません(~_~;)。まタクシーも併用すればすぐですけれど。ただ車族には、最高のロケーションです。五分以内にパチンコ屋もあれば、温泉もレストランもあって、地元の食材もそこで売っている。プールもあればテニス、ミニゴルフもある。テントを知らなくても、ロッジもありますから。それにこと大隅半島に関して言えば、ここほどまともなウェッブサイトを持つキャンプ場を私は知りません。機会があれば、今度は泊まりがけで行きたいですが。できれば、車を持たないお客向けに、廃棄処分されたママチャリで良いから、レンタサイクルのサービスとか欲しいですね。

 なおいつになるかは解りませんが、この後に浜田海水浴場編串良のプール編が続きます。
 もう少しまともな写真を撮れるつもりでいたんだけど、とにかく、炎熱地獄で、カメラなんて出している余裕が無くて残念です。道の駅とかなかなか良いんですけどね。

↓これがその道の駅の玄関にあるモニュメント。カブトムシが向き合ってます。

P1030421 P1030426_2

正直、この看板↑に「キャンプ場方向」が入っていないのはもの凄く問題だと思う。たぶん看板を設置している行政区分の問題だろうけれど。

↓こんな感じで畑を抜けて国道を渡ってもしばらく松林を歩きます。

P1030429 P1030441

で、これがキャンプ場の案内板になります。結構広いです。

↓帰る寸前、浜で疲れ切った長男。背後の陸の影は、もう先端は宮崎の青島辺りになるのかな。この写真を撮ったつい30分後に雷雨が襲来 (私のドーナッツでは、画像の三分の一、腰から下が切れて、釣り竿等が表示されません。いったいこのバグはいつになれば解消されるんだろう)

P1030434

↓キャンプ場の中心ということになります。左奥にプール

P1030446P1030444

なかなか面白そうな↑遊具施設があるんですが、ここで雷雨に祟られました。

↓管理棟で一階の自販機の裏がトイレになっています。

P1030445_2 Dsc00369

その夜、ばっちり見られた↑皆既月食です。

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コメント

放送事故かタイマー事故かとおもったが、これは「釣り」のエントリーなんだろうか。

投稿: pongchang | 2007.11.11 10:12

http://mainichi.jp/area/chiba/news/20071109ddlk12100237000c.html
[自立生活を支えてくれるボランティアを募っている。2人とも全身の筋肉が萎縮(いしゅく)する病気を患っているが、退院して1人で暮らすことを望んでいる。]小説のつながりで

投稿: pongchang | 2007.11.11 10:29

リーズナブルでいろいろ設備があって、なかなかよさげなキャンプ場ですね。
特に温泉が近いのは良いなぁ。

でも、キャンプ行ってパチンコに行くのは…
雑誌や本を鵜呑みにし、ムダに張り切って凝った料理を作ろうとして失敗、ママから顰蹙を買う。
あるいは、ここぞとばかりにパシリにつかうママに服従して、苦労した割りに別に美味しい訳でもないカレーを食らう。

これがキャンプ場におけるパパのお作法です。

投稿: RammJager | 2007.11.11 14:36

先生、普通免許を取られてはいかがでしょうか?

キャンプ場ってのは普通不便な場所にありますから、キャンプや釣に行くにはやっぱり車ですよ。何かあった場合には避難場所にもなるし。

必要な時だけレンタカーを借りてもいいし。
帰省される時にも便利なのでは、と思ったりします
ヴィッツクラスなら、2日借りても1万円くらいですから。

投稿: MS | 2007.11.11 19:58

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf176.html
死に至る街っていつの刊行でしたっけ、随分と亀なオフトピですが「ケタミンでなおった蝙蝠から感染した狂犬病」のネタについて。

投稿: pongchang | 2007.11.13 18:35

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