« ジャーナリズムの矜持 | トップページ | 信頼関係の有無 »

2009.04.17

Google 帝国主義

※ 文芸家協会が抗議声明…グーグル著作権訴訟問題で
http://www.zakzak.co.jp/gei/200904/g2009041632_all.html

  先日、この件をおまけで書いたばかりなのですが、うちにも文藝家協会から、和解案受け入れに関する通達が届いたんですよ。基本的には受け入れます、と。同意できない人は、アメリカで裁判を起こして下さい…‥、とある。
 私がこれを極めて特殊な事例だと思っているのは、海外でビジネス展開する人々に取っては、現地先の法律に縛られるのは当たり前でしょう? 所が、このビジネスというのは、勝手に公開される文書が日本語なら、それを読むのも日本人。それが読まれる場所も、恐らくは99%がた日本領土内からでしょう。それで利益を得るGoogle は、日本法人が広告を取って、日本法人が儲けるわけです。ただ、たぶんサーバーがアメリカにあるだけ。
 たとえば、ことが日本を舞台にした児童○ルノだったら、サーバーが何処にあろうが、最終的に儲けた奴がいる日本で、日本の法人なり個人が摘発されることになりますよね。
 どうしてこんな無茶なことがGoogle でだけ許されるのか? 明らかに内政干渉ですよね。ことは文藝家協会が云々では無く、明らかにもう政府間レベルで抗議して善処を求めるべき段階だと思います。それしか解決の方法は無いでしょう。

 この問題に絡んで気になるニュースがあって…‥、

*韓国版YouTube、動画とコメントの投稿を制限
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090414-00000006-zdn_n-sci

>「匿名性の権利は表現の自由において重要

 匿名性の権利って、ここで持ち出されるべきテーマだろうか? 韓国では、最近ミネルバ事件というのがあって、確かに、言論の自由が完全に確保されているとは言い難い面があるのは否めないけれど、それでも政権批判は自由に出来るでしょう。その辺りの開放度は、中国やロシアなんかとは全然違う。
 何より、Youtube 側が、それを受け入れたからと言って、匿名性が損なわれるとはとても思えない。この件は、要するに俺様の懐に手を突っ込むな! という脅しにしか見えない。
 こういう所は、明らかにGoogle 帝国主義と言って差し支えないでしょう。しかも、それは背景として、やっぱり米政府がいるんですよね。インターネットで覇権を握り続けたいアメリカが、コンテンツ分野に於いても、他国の手足を縛って、自分たちの都合を押しつけることで帝国の覇権を守ろうとしている。個人の力でどうこうなるものじゃない。政府レベルで、この帝国主義といかに立ち向かうべきかを考えるしか無いでしょう。
 ヨーロッパの非英語圏もGoogle の横暴ぶりにうんざりしているんだから、それらと強調して立ち向かうしか無いと思いますね。

 最終的に、人々の利益になれば良いじゃないか? という考えもあるでしょう。ただネットの隆盛は、明らかに出版不況の原因の一つでもあります。私はネットによって新聞が潰れるようなことがあってはならないと考える一人ですから、共生の道を模索することなく、一方の利益がより大きな形での進化は、結局は旧世代のメディアを潰すとしか思えない。

※ 品位の問題ですが…「ばか」に「ばか」と言って悪い?
http://www.zakzak.co.jp/top/200904/t2009041634_all.html

 裁判というのは、決して裁判官が感情に駆られて発言するための場所ではありません。ましてや説教する場でもない。やっぱり有罪か無罪かの判断と、量刑を同じ人物が決めるというのは問題では無かろうか?

※ 痴漢無罪判決 「やってない」証明の難しさ(4月17日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090416-OYT1T01342.htm

 痴漢事件でググッてみると、裁判所で無実を主張した人々への判決というのはもの凄く重いことが解ります。「反省していない」という理由で、1年半なんていうのはざら。先日の事件と同様に1年10ヶ月なんてのもある。
 法廷で無実を主張するのは、これは被告人の権利です。それがなぜか、この暗黒法廷では、罪を認めない=反省していない。だからより厳罰を与えて構わないことの理由にされている。
 日本の法曹界はもとよりメディアはどうしてそこに視点を持っていこうとしないのか疑問でならない。この人たちには思考能力は無いのか?

※ 「天下の大虚報」流した週刊新潮 「被害者」装う言い訳に批判
http://www.j-cast.com/2009/04/16039619.html

 新潮の記事を斜め読みしました。やっぱり、コストを掛けていく段階で深みにはまった感じがしますね。
 記事中で、証言者と編集部のやりとりが出て来るんですよ。決行日の朝、何をして過ごしたかのやりとりがある。
 ラーメンを食べていたと。それはカップ麺か? と尋ねると、いや違うインスタントだ。それで、自分はその時に本を読んでいた。読んでいた司馬遼太郎の書名がすらすらと出て来る。
 やけにディテールが詳しく出て来る。こんな部分でころっと騙されていくんですね。

 昔、もの凄く詐術に長けた知人がいました。頭も良くて、確か三田の法学部だったかな。変な言い方になるけれど、正義感が強くて本当に良い奴でした(^_^;)。ただ、話の5割から6割が嘘。作り話。学歴だけは本当だったらしいけれど。こういう人は、上手いもので、ここまでは真実だけど、ここからは作り話という境界線が、素人には全く区別が付かないんですよ。もう囀るように虚実入り交じった話をしてみせる。
 新潮がちょっと不幸だったのは、普通、アメリカ大使館とかCIAとか出て来た時点で、うんなアホな…‥。と世間は思うわけですよ。知り合いが大使館にいたというのが事実だったからと言って、別にそれを真実であることの傍証だなんて誰も思わない。
 所が、雑誌という所は、普段その手のヨタな陰謀話が山のように転がっているわけですよ。これはヨタ話だということが解っていても、まあ罪がないだろう…‥、と記事にしたりする。だから逆にこの人たちは、それで鈍感になっていた部分があったのかな、と思いました。あまりに素人っぽいストーリーに逆に新鮮さを感じてしまったのかな、と。

 ↓その他の話題はメ-ルマガジソにて

※ 経済政策のリーサルウェポン「マイナス金利」政策とは?
http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/1112009041603
※ 「日本の韓国統治は公平だったと聞いた」石原知事発言
http://www.asahi.com/national/update/0416/TKY200904160264.html
※ アフガニスタンで未確認の無人航空機、米軍の秘密兵器の可能性
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200904161939
※ 中国の空母造船工場、上海に完成 5万トン級建造可能
http://www.asahi.com/international/update/0416/TKY200904160268.html
*中国海軍 大型水上戦闘艦艇など新装備を開発
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2009-04/16/content_17619588.htm
※ 日本初の無人補給機、ISSとの結合訓練初公開
http://www.asahi.com/science/update/0416/TKY200904160236.html

※ 前日の空虚重量70.2キロ

 この一週間滅茶苦茶歩いているんですが、体重としては減っていないんですよね。ただ、明らかに痩せています。というのは、腹部の肉がこの一週間で確実に落ちているんですよ。要するに腹回りが。たぶん全身の中で体重移動が成されて、余計な脂肪が落ちて、逆に筋肉が復活しているんだろう、と理解していますが。

※ 朝苦手は「怠け病」じゃない…医師が起立性調節障害の解説本
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090416-OYT1T00644.htm

>「起立性調節障害」

 全くもって私の思春期と同じですね。ただ私らの頃って、何だか解らない病気は片っ端から「自律神経失調症」と言われたものですが。しかも両親の理解なんて皆無でしたからorz。問題はしかし治療法ですよね。

※ <メタボ健診>非肥満でも危険大 厚労省研究班が大規模調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090416-00000051-mai-soci

 このニュースは、要するにメタボなんかに気を遣っている暇があったら、高血圧に注意を払うべきだろう…‥、というお話なわけですが、私も全く同感です。
 高血圧がさほど国民病としてクローズアップされないのはどうしてなんですかね。薬で簡単に抑制できるから、とかそういう理由なのでしょうか。
 それで、これは私自身の身体のことで、全く不思議なことに、私は高血圧傾向になったことは一度も無いんですよ。親父はもう40歳になる頃には要注意と医者から言われていましたが、私にはその傾向が全くないんですよ。10代から酷い低血圧で、二十歳過ぎて、やっと、どっちかと言えば低血圧という状況が続いている。

※ 有料版おまけ てんやわんや&接ぎ木

|

« ジャーナリズムの矜持 | トップページ | 信頼関係の有無 »

コメント

>「自律神経失調症」
このうちの起立性低血圧など範囲を絞ったものが起立性調節障害。
下痢なら過敏性大腸症候群、頻尿や尿閉の一部もそう。
>降圧剤
これがあるから随分と長生きできる、癖になるとかいうのは、まことにそうで、タバコの真逆で使えば使うほど社会保障費がつみあがる一方で税金は外へ出て行く
http://www.niph.go.jp/kosyu/2000/200049010014.pdf

投稿: pongchang | 2009.04.17 10:16

>メタボ
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n1998dir/n2298dir/n2298_03.htm
じゃぁ、メタボが不要か?といえば、内服でごまかせる高血圧と違って、糖尿病の発症や冠動脈硬化症の若年化など争う相手の変わってきている未来を見据えれば、メタボを過小評価するのは駄目ポ
http://www.asahi.com/national/update/0411/OSK200904100090.html
いっぽうでメタボを過大評価してはいけないのは白人と違い、日本人は際限なく太れなくて、糖尿病を発症し痩せてしまうこと。肥満より、糖尿病のほうが冠疾患の寄与率が高い。その糖尿病の発症を未然に防ぐのがメタボでご利益が得られるのはメタボ予防を続けて30年から40年後。内服でメタボ阻止はαGI(セイブル錠など)やビグアナイドに期待が寄せられているが、それは降圧剤と同じで、癖になる。
>起立性調節障害
http://www.inphs.gr.jp/12topics/topic_013.shtml

投稿: pongchang | 2009.04.17 10:35

> 文芸家協会が抗議声明…グーグル著作権訴訟問題で
法務の仕事をしているので、その関連にての意見です。

従来から、Googleブック検索に関しては、米作家協会(Authors Guild)および米出版者協会(AAP)から訴訟があり、今回 和解が成立しました。
和解条件により検索により利用された部分に対しては利用料が著作権者に入るはずです。 
この和解が、日本の著作物の、米国内利用にも適用されるのです。その根拠は、著作権に関する国際条約、通称 ベルヌ条約の内国民待遇によるからです。 つまり、著作権が払われる部分が適用されるから、それが嫌ならGoogleに対して申し立てが必要なのです。ちなみに、検索対象は米国内に限るので、米国法規による適用なのです。
ドメインを偽ったり、サーバ転送など、技術的な問題はあるとは思いますが、それを問題にするならば、集団訴訟をするべきと思います。

ベルヌ条約では法廷地法原則:”著作権の保護範囲及び救済方法については、条約の規定によるほか、保護が要求される国の法令による”旨を定めていますので、この点では、まだまだ議論の余地があると思っています。

私が、この件について疑問なのは、著作権の許諾については 作家は出版社と契約を結んでいるはずです。 ですから、まず出版社が、作家の合意をとった上で、自社の権利と作家の権利を損なわないように、代理契約なり話し合いをするべきと思います。
出版社の文化には疎いのですが、そうした部分は 日本の出版社は脇が甘いのか、それとも対応中なので言えないのでしょうか?
問題がないから、対応しないなら、安心なのですが。

今回の件で、心配なのは、Googleが絶版と判断すれば、検索や公開の対象と出来るのですね。 日本では、国会図書館などにアーカイブ登録されている著作者不明の映像の再利用にために、法律整備をしています。
それに比較すれば、アメリカらしい、問題が起きたら個別に対応しようという考え方なのだと思います。

投稿: 外資社員 | 2009.04.17 11:04

>グーグル著作権訴訟問題

こんなの貼っときます。

グーグル「ブック検索」和解は作家と出版社の関係を見直す好機
http://d.hatena.ne.jp/solar/20090416

「読むこと」を売る、「売ること」を売る、というサービス
http://d.hatena.ne.jp/solar/20090417


投稿: こりじょん | 2009.04.17 17:08

>おまけ
保育園・幼稚園では、ケガは日常茶飯事、基本的にお互い様の世界ですね。
園側もよっぽどのことがなければ、誰がやったのかはいわないですね。
でも、子供に聞くと誰にやられたか、ぽろっと言ってしまうんですよね・・・。
だけど、4年前に娘の顔に傷を付けた貴様!、たとえ神が許しても、おれは一生許さないからな!thunder

投稿: 禿鷲 | 2009.04.17 19:03

補足です。

>所が、このビジネスというのは、勝手に公開される文書が日本語なら、それを読むのも日本人。それが読まれる場所も、恐らくは99%がた日本領土内からでしょう。それで利益を得るGoogle は、日本法人が広告を取って、日本法人が儲けるわけです。ただ、たぶんサーバーがアメリカにあるだけ。

今回の話は、米国内での検索に関する話です。
但し、米国内でも数十万以上の日本語のテキストが対照になります。
問題点としては、ドメインを米国内と偽ったり、ミラーを米国において日本から検索やDLは、技術的には可能と思います。 また電子ファイルですから、MP3の時と同じで、米国内でDLしたものを”第三者”が公開WEBにUpすれば、海外からもアクセス可能で、あとは不正に流通してしまう危惧もあります。

ですから、そうした点が問題ならば、米国内で著作権が侵害されると集団訴訟を起こす必要があります。
前にも書いたとおり、出版社は自分の権利が侵害されると行動を起こさないのでしょうか?

投稿: | 2009.04.18 07:13

>メタボ
メタボ改善で救える客層と高血圧の改善で救える客層を比べると今までの日本では間違いなく後者の方が多かった。黒人でも慢性腎不全、脳血管障害、心不全など高血圧に起因するものが多い。
白人での事例では前者で冠疾患が多くなる。糖尿病の治療をしようと血糖を下げても、体重のコントロールの悪い研究(ACCORDなど)では心血管事故や総死亡すら増えてしまう。
http://d.hatena.ne.jp/MotoNesu/20090122/1238961254
相手の足元を見るのは大切。
でも、肥満OKではなく、メタボも含めた危険因子の重複が起こらないようにしようというのと、危険因子の重複が起こらないように肥満を抑制しようというのが、正解。

投稿: pongchang | 2009.04.18 08:35

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/6219/44695971

この記事へのトラックバック一覧です: Google 帝国主義:

« ジャーナリズムの矜持 | トップページ | 信頼関係の有無 »