黄金期を生きた人々
予定通り飛んでくれれば、皆さんのもとにこれが届く頃、私が乗った便は成田にアプローチしているはずです。
私のパリ行きは、20年前から同じ駅の同じホテルです。なぜか(^_^;)。昔はそんなに良いホテルではありませんでした。アジア系の客が多くて、凱旋門からも地下鉄だと20分も掛かります。80年代のバブル期には、隣のビルで終日エマニュエル夫人を上映していたそうですから。
余談ですが、パリの地下鉄って面白いんですね。タイヤが付いていて、線路の脇に敷かれた幅の狭い路面の上を走る。種類的にはどう言うんでしょう。モノレールに近いのでしょうか。
そのホテルは、何度か買収を繰り返し、立て替えられたわけでもないのに、いつの間にか気がついたら、日本人でも知っている欧米系資本の、そこそこのグレードのホテルに生まれ変わっていました。いつの間にかエレベータは自分のカードキーを差し込まないとアクセプトしない構造になっている。そんな高級ホテルかよ…‥、と絶句したけれど、欧米人にとってはそう言っても不思議じゃない格はある。
私は毎晩午前2頃まであれこれ作業して、下のレストランが開く6時半と同時に部屋を出て朝食を食べます。一番最初に現れるのは、もちろんわが同胞の皆さんです。初日に宿泊していたのは、これからモンサンミッシェルへ向かうグループでした。
この10年、彼らの姿も様変わりしました。以前は、60歳代前後のフルムーン旅行に、理想的なメンバー構成と言っては何ですが、40歳前後の子供がいない夫婦が交わり、またハネムーンの新婚カップルもいたりした。こういう集団はすっかり消えました。
もともと熟年夫婦だけで募集されたツアーかと言うと、どうもそうではない。その年齢層しか集まらなくなったというのが本音らいし。
日本社会は中間層が脱落し、一方で我が世の春を謳歌している世代がいる。皮肉なものです。私たちは、海外所か国内旅行すらままならないのに、彼らの老後を支えるために蟻のように働き、これからの増税にも耐えなければならない。
無論、彼らはいなくなるわけではない。その世代は、数は減るけれどももう半世紀ほどは生産され続けるでしょう。上場企業や公務員を定年まで勤め上げる人々によって。
一方で彼らは、やがてツケも払うことになるでしょう。息子娘は、40歳代にして独身かも知れないし、たとえ結婚していても、孫の顔は拝めないかもしれない。
毎朝、彼らの楽しげな語らいを聞きながら、ああこの人たちは日本の黄金期を生き、国家や社会、そして家族さえもが崩壊していく様に付き合わずに死んでいける幸せな世代なのだな…‥、と思ったものです。
※ あと、昨日のサマータイムの話で、社会の圧倒的大多数は、その時間帯に外出する必要性が無い、という意見があるでしょう。全くの正論だと思います。
ただ、正規雇用が崩壊するということは、雇用のスタイルが激変するということです。依然としてそれがマジョリティではあっても、数はどんどん減っていく。その外周で、その時間帯にしか外出できない層が微増していく。彼らを取りこぼしたままで良いのか? という辺りを考えれば、そこにビジネス・チャンスも生まれるでしょう。
※ 有料版おまけ untitled
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コメント
>ネズミーランド
http://www.hitachi-pt.co.jp/corporate/csr/environment/sap/index.html
英知ピーティー学園池袋校 小学校の校庭であんな写真が…
北海道のパックツアーでは定番ですね、係留型熱気球。
>時間帯にしか外出できない層
昼間に出かける、「火木な人」も増えるのは同じくらい。
投稿: | 2009.06.20 10:55
今時の若者でパリに行こうかと思うような人は、先生がお泊まりになるようなタイプのホテルは利用しないのでは?
自炊の出来るアパルトマンで、自転車を借りて気ままに楽しむようですよ。
群れるのが好きなのは年寄りだけ。
投稿: パックツアー | 2009.06.20 12:06
>社会の大多数が出掛けない時間帯
サマタは大反対ですよ。普段起きる時間が遅い人間ほどサマタが好きなんだよなあ・・・・
風営法の改正は、この「出掛けない」大多数に対して「夜間外出を習慣づけよ!」という訳ではありません。
出掛けない人たちは出掛けないで構わないのですよ。
「出掛けたかった」人々が出掛ける自由を手にする事が出来るのです。
現在の規制時間も根拠がなんなのかが、さっぱり判らない。
出掛けない方が大多数だからといって、出掛けたい人々の自由を奪っていいのか?と。
ただ「俺達の方が多数派だから」って理由じゃおかしいでしょう。
それなりの根拠を示した上で現在の規制時間が妥当との説明をしてもらわないと。
投稿: 営業マネージャー(所長) | 2009.06.20 13:46
私は自主的にサーマータイムをやってますよ
朝4時はもう明るくなっています。朝静かな中、2時間机に向かった後、6時に家族を起こして、6時半までに朝食を済まし、がら空きの街を通って出勤。
7時から早出残業(?)、そして夕方5時に終業して退社。残念なのは帰宅ラッシュの中を、帰らねばならぬ事・・・
寄り道しても、充分、日は高いし、帰宅後、外で子供とたっぷり遊べます(^_^)
7時半までに夕食と入浴を済まし、カミさんは8時までに5歳の子供に絵本を読んで、寝かしつける。
自分は朝早いので9時には寝てしまいます。
願わくば6時に仕事を開始して、3時頃には帰宅したいのですが。
周囲には森田健作さんみたいだと言われますが(^_^;)
6月にパリを訪れましたが、サマータイムもあって夜9時過ぎまで明るいのはいいですね。
たっぷり観光できました。
投稿: プレーリードック | 2009.06.20 16:04
サマータイム導入するくらいなら、シエスタ導入してほしい
っていうか昼休み30分長くしてほしいなぁ
投稿: | 2009.06.20 20:23
アメリカの農家なんてサマータイムを無視しているから結局は二重基準です。
投稿: | 2009.06.20 21:39
>その時間帯にしか外出できない層が微増していく。彼らを取りこぼしたままで良いのか? という辺りを考えれば、そこにビジネス・チャンスも生まれるでしょう。
渋谷や新宿、六本木のような繁華街で受け入れていますから、十分では?
店舗を開いて維持する人件費、光熱費を含む経費をまかなえるだけの収益は得られないと思います。
前述のような街でオールナイト等映画がはけた上での様子から、です。
コンビニが開いて、マックや漫画喫茶、サウナなんかが営業しているたけで十分でしょう。
風営法の規定はよくわかりませんが、24hやっている飲食店もあるのだから、先生のお望みのような飲食店も営業はできるのかもしれませんが、店員の確保、給料などを考えればニッチを対象に営業することが得策ではないのでしょう。
だいたい、そういう時間帯にウロウロしている人自体、普通の店に金落とすような上客が多くないです。
投稿: 九頭竜 | 2009.06.22 09:55
>この10年、彼らの姿も様変わりしました。以前は、60歳代前後のフルムーン旅行に、理想的なメンバー構成と言っては何ですが、40歳前後の子供がいない夫婦が交わり、またハネムーンの新婚カップルもいたりした。こういう集団はすっかり消えました。
もともと熟年夫婦だけで募集されたツアーかと言うと、どうもそうではない。その年齢層しか集まらなくなったというのが本音らいし。
たまたま、中学時代の友達と会いました。
子供さんが、成人になったという方もちらほらでしたが、
その子供さんが、正社員になれない・・・と言う話が・・・
正社員になれない、結婚できない、
結婚しても、子供は作れない(金銭的な余裕がない)
そういう話が、目立ちます。
たぶんそういう子供さんも時代が30年前だったら、
ちゃんと正職員になれて、家庭を持てて、子供は2、3人だったのだと思います。
新婚旅行は海外というのも、珍しくなかったと思うのですが。
投稿: えるるん | 2009.06.22 10:34