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2021.10.10

丹沢_表尾根線縦走記(9月23日敬老の日)

※ 計画編

 今回の縦走の目的は、去年、凄惨な山行記録となった前回ヤビツ峠縦走編のリベンジ。そして、去年購入した C3fit タイツの性能確認と、FASTヘルメットを着用しての著者近撮影。そして、去年忘れたコンデジ用偏光フィルターを用いての風景撮影。従って、晴天快晴が大前提となる。
 月曜日に高尾山小仏城山を登ったばかりだったが、祝日は混雑するので、水曜日を予定していたが、天候が優れないので、木曜祝日まで待つことにする。筋肉疲労も解消して、結果的にこれが正解となる。

*↓なお、前回の山行記録はこちらに。丹沢_表尾根線縦走記
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2020/11/post-898ba8.html
*表丹沢登山ガイド(秦野市観光協会)
https://www.kankou-hadano.org/hadano_mountain/mountain_o2js.html

※ 準備編

 基本的に山行時は、ビバークに備えてペットボトル1本分の水を残して下山することにしているが、前回、結果的に1本残したものの、喉の渇きを感じたまま下山する結果となったので、今回は、水物を余分に持参することにする。
 アクエリアス・ゼロのペットボトルを5本+砂糖たっぷりのカフェオレ1本を事前に購入。つまり水3リットル。他に、栄養ゼリー4個にアミノ酸の粉を3本。
 ハイドレーション・パック1.5リットル(田中陽希さんが二百名山チャレンジに使っていcamelbakの製品と同じタイプ)に、3本のアクエリアス・ゼロを入れ、残り3本1.5リットルはザックの中に。FASTヘルメットをザックの下に入れると、あまりに荷物が重いので、ビバーク装備をいくつか出す。とりわけ雨合羽類。まず降らなさそうなので、使い捨ての薄いポンチョ一枚と軽量傘、非常用ブランケットのみにする。ヘッドランプも単3、3本使用の重たい奴は置く。単3、1個のヘッドランプが二つ、他にマグライトも持つ。救急キットも置き、必要最低限のテープ類や消毒液のみを持つ。
 ハイキングの成否は、9割型事前の準備と計画に依存する。前回、地図も持たずに登ってしまったことを反省し、かと言って、市販の地図は重すぎるので、ネット上の地図を写メした上で、さらにカラープリント。3枚を持参することにしたが、結局、行動中に一度も開くことはなかった。
 電車時刻とバス時刻をメモする。ちなみに、秦野駅からヤビツ峠行きのバスは、平日は8時半が始発だが、休日は7時半になる。正直、自分のペースだと、8時半はきつい。下山は必ず暗くなる。

※ 出発編

 当日は、4時前に起床。パッキングして見るとザックが重いorz。ほとんどの重量が水やゼリーで、これだけでたぶん4キロ近くになる。最後は8割方が空になるとはいえ。
 高尾山でそれなりの効果を実感できたタイツを履き、毎回ハイカット・シューズで傷だらけになる右足首は、高尾山往復ですでに足首右側に擦過傷が出来ていたので(いつもは左側の皮が剥けて出血する)、好日山荘で勧められたスポーツ・クリームを塗布した上で、包帯を巻いて保護する。
 靴下は、前回、爪が伸びたまま登ったら、隣の指先をそれで傷つけて出血してしまったので、今回、初めて5本指の自衛隊靴下を購入して利用する。ただし、厚手ではなく、薄いタイプ。
 日焼け止めも、使い掛けの残量小のチューブを一本は持参したが、事前に自宅で塗布。いつもは電車内で塗っている。
 出がけ直前に、玄関にて蛭避けスプレーを靴から足首に掛けて満遍なく塗布。本当は持参するつもりでいたが、このスプレー、意外に大きくて重たいので出発時に使用する。
 途中、コンビニでお握り2個を購入する。他にも山羊羹6本、カロリーメイトにチョコ、キャラメルあり。
 6時丁度の下り南武線に楽々間に合う。登戸で乗り換えた小田急急行は登山客で一杯。前回はこの乗り換えに失敗して痛い目に遭ったので、今回はあれやこれや入念に調べ、予定通りの電車に乗る。
 7時過ぎ、秦野駅着。バス乗り場は、すでに路線バス一台には収まらない長蛇の行列。当然臨時便も出たが、丁度繋ぎ目辺りに並んでいたので、一台目に立ったまま乗ることに。上はカーブ続きだから、立ったままは辛いのよねんorz。

 ヤビツ峠(標高761メートル)には駐車場があるが、ほぼ満杯状態だった。バスの利用者は、年寄りが多い。

*08:02時。左膝に膝サポーターを装着し、トイレに寄り、山羊羹を一本食べてそそくさと出発。丁度、バス停前にある売店のシャッターが上がる所だった。へぇ~。あそこはちゃんと営業しているんだ。何を売っているんだろう。
 舗装道路をおよそ1マイルの下り。前回時は峠からの出発が最後になり、いきなりのソロ。何しろ下りなせいで、この道で良いのかどうか酷く不安になった。

Dsc_4474s_20211009232701(ヤビツ峠から登山口への〝下り〟快晴)

 驚いたことに、山ガールがいる! 正真正銘の山ガール。細い身体にカモシカのような美脚! 普段なら六本木辺りをぶいぶい言わせていそうな山ガールが歩いていてしばらく呆気にとられる。三人くらいはいたね。しかもソロ。なんでこんなきついコースを登るんだろう。

*08:30時、寺山富士見より登攀開始。去年登った時は、とにかく登りの終わりが見えずに往生したが、今回は、だいたい今、自分がどの辺りを登っているのか把握出来るので楽に登れる。
 女子高生と思しき4人組に抜かれる。あのプリケツを拝みながら! と誓うも、あっという間に消え去るorz。

*09:41時、二ノ塔到着。標準コースタイムよりほんの5、6分遅れなので悪くは無い。富士山は綺麗。
*09:53時、二ノ塔出発。ここからしばらくは高度1.000メートル越えの極楽眺望コースが続く。下より気温が下がって涼しくなるが、上着が必要なほどの涼しさではない。紅葉はない。そもそも丹沢山系は、紅葉するような木々が少ないことが今回解る
*10:11時、三ノ塔到着。ここで昼食休憩、及び偏光フィルターを出しての本格撮影タイム。本当はデジ一眼を持参したかったが、FASTヘルメットが重たいので今回はパスした。

Dsc_4477s_20211009232701 (二ノ塔からの富士山)      
 前回より時間は早いし、偏光フィルターも使っている。そして季節も夏の終わりなので、まだ緑が残っていて写りは良いはず。
 お握り2個に、前日買ったゆで卵一個をカフェオレで食べる。撮影の手間暇を考えれば、朝一でここまで登って、ヤビツへと引き返すのもありかなと思う。
 相模湾から江ノ島まで見える。こんなに綺麗に見えたのは初めて。登って来た方角を見遣ると、空にキャノピーが見える。何処から飛び降りたのだろうとしばらく眺めていると、ぐんぐん高度を上げてくる。2機編隊。パラグライダーだった。何処から離陸したんだろう。気持ちよさそう。

Dscn4744s  Dscn4733sDsc_4495sDsc_4496sDscn4665sDscn4672s Dsc_4503sDscn4689s Dsc_4509s(1枚目、ほぼ中央にパラグライダーが一機。2枚目、奥に相模湾。縦横比が長い写真はスマホ。やはり新しいだけあって、10年前のコンデジより綺麗だ。最後の2枚は、三ノ塔付近から見降ろした鳥尾山山荘)

*10:41時、三ノ塔出発。ここからも絶景コース!
*11:24時、鳥尾山山頂着。ここから痩せ尾根が始まる。
*11:58時、行者岳山頂着。暑い! 高度1.000メートル地帯を歩いているなんて全く思えないほど暑い。
Dsc_4524s(鎖場。前回は懸垂下降で壁を蹴りつつサッと飛び降りたんだが、今回は前後を登山客に挟まれて(見られて)いたので、へっぴり腰で足場を確保しつつ慎重に降りる)

*12:34時、鎖場を無難に降りて政次郎の頭通過。 塔ノ岳まで1.9キロ。この辺りからちと辛くなる。
*13:07時、新大日頂上着。1.340メートル。塔ノ岳まで1.4キロ。ここからのほんの150メートルの登りはきついのよねorz。
 この辺りで、水のことを心配している縦走者と遭遇。ま、塔ノ岳まで辿り着けば水は買えるんだが、いくら何でも縦走路半分で水が足りなくなる計画性の無さはどうかと思う。

Dsc_4525s_20211010090701 (ここは左右の眺望が良くて気分の良い登りなのね)
*13:28時、木の又小屋着。ただし営業はしてなかった。
*13:32時、木の又大日通過。塔ノ岳まで0.7キロ

*14:07時、塔ノ岳山頂着! 1.491メートル ヤビツから6時間(標準コースタイム4時間40分)
 登山口から、昼食休憩を含めて5時間半は、そんなに悪く無い。できれば5時間は切りたい所なれど。
 道中ずっと抜いたり抜かれたりだった70歳代と思しき男女ご老人健脚コンビのお話だと、休日にしては登山客が少ない。恐らく、朝のニュースで気温が上がることを知って登山を諦めたのだろうということだった。

 しかし、この時間帯になっても人は多い。わざわざドリップ・コーヒーを持参して、恋人に振る舞っている若者もいる。ここで、太ももの痙攣対策として、持参した漢方の芍薬甘草湯と、ゲロ不味なアミノバイタルのゼリーを飲む。漢方の方は、毎日飲んでいる薬。少なくとも、ここまでは痙攣は起きなかった。
 道中、どこかでFASTヘルメットを出そうかと思ったが、とにかく暑いので、その機会が全く無かった。FASTヘルメットと言っても、もちろん偽物なわけだが、後日、モンベルで山用ヘルメットを持って見たが、それと比べても異様に重たいことが解った。あんなもんサバゲーでしか使えないと解る。
 しかし持って来たからにはもったい無いので、ヘルメットを被ってコンデジで著者近を撮る。どれもこれもピントが足に来て、肝心のヘルメットはぼやける結果になったが、まあ著者近には使える。

Dscn4772s 20210923_04s Dscn4775sDsc_4540s(左、塔ノ岳頂上。この右手に山荘がある。セルフタイマーでの撮影で、ピントが全部ブーツに行ってしまってまともな写真が撮れなかったorz。指出し軍手は、すでに2年間も使っている冬場のポケGO用。入手難な軍手なので、ボロボロになるまで使い倒している。FASTヘルメット右側面に付けたのはLEDライト。軍隊ではもちろんIRのLEDになるけれど、私のは夜道の安全確保のための赤い点滅灯。右、実は後半ルートは結構暑くて、タオルを巻いて登っていた)

※ 下山開始

 女房に、今日は明るい内に下山できそうだとメールする(嘘w)。ザックからヘッドランプを出して、ベルト部分のウエストポーチに仕舞う。ここでペットポトルのアクエリアスゼロを一本開けてハイドレーション・パックに追加する。前回、この手間を怠ったせいで、下りの終盤に喉が渇いた(ザックを降ろす暇も無かった)。山羊羹一本消費。
 去年、下山前に靴紐を締め忘れたばかりに痛い目に遭って血豆が出来た両親指は、まだ綺麗にならない。靴紐と膝サポーターを締め直す。幸いまだ足首にも擦過傷は無い。

* 降りる前に、頂上でどうしてもやりたいことがあった。ここで音楽を聴くために、わざわざイヤホンを持参した。Amazonで買った銀英伝の「Binary Star」と「Tranquility」の2曲を聴くためにわざわざ10分消費する。いや最高! この高度で下界を見下ろしながら聴く音楽は最高! 下る途中も、前後に誰もいないことを確認してスマホで大音量で流したw。

*15:10時、1時間も頂上に留まり、山荘でトイレを借りて下山開始。3時間で降りれば、最後、ライトがちょっと要るかなぁ……、という感じでいた。いずれにしても、18時には降りられるつもりでバカ尾根ルートの下山開始。

*15:25 金冷やし通過。なんと、右太ももに酷い痙攣が起こるorz。去年の地獄ほどではないけれど、金冷やしからの折り返しの登りでは、なぜか必ず酷い痙攣を起こす。なぜここで必ず痙攣が起こるのか? 最初の下りが痙攣の引き金になっている感じがあるがどうだろう。
 10分ほど、その痙攣が続いたが、立山山荘を過ぎる頃にはどうにか収まり、以降、一度も痙攣は起きなかった。やはり漢方とアミノバイタルが効いたみたいだ。
*15:32時、大倉山通過、大倉まで6.2キロ。下り一方とは言え、バカ尾根の道のりはあまりにも遠い。
*15:43時、花立山荘着3分休憩。
*16:23時、堀山の家通過。休憩。ここで一つのミスに気付く。ヘッドランプを、ザックを脱がずに出せる場所に移動したわけだが、電池を抜いたままだったことに気付く。ヘッドランプの誤作動(たまに起こる)でライトが点って電池を消耗することを防ぐため。いつも、持参したライトの一つの電池は必ず抜いて保管することにしている。もちろん予備の電池も持ってはいるが、何処に入れたのか探すのは面倒なので、ザックのルーフポケットに入れたもう一つのヘッドランプと交換して暗闇に備える。山羊羹一本消費。
*16:30時、出発。ポケットには、森永の塩キャラメルをばらして入れている。クエン酸飴より美味しい。
*16:52時、駒止茶屋通過。この辺り、ひたすら似たような下りを延々下ってきたので、本当にうんざりする。ほとんど10分置きにスマホの高度計を確認するようになるが、10分歩いても、ほんの30メートル高度が下がるだけ。
*17:09時、一本松通過。恐らくこの辺りでヘッドランプを点灯している。
*17:28時、見晴らし茶屋通過。
*17:31時、大観峰分岐通過。大倉バス停まで2.3キロ。ここで高度はまだ600メートル以上ある。高尾山より高いorz。
*17:59時。丹沢ベース通過
*18:11時。登山口通過。バス停まで0.6キロ
*18:19時。大倉バス停着。土産物屋が丁度閉まる所だった。トイレを済ませ、靴を洗っていたら(洗い場がある)、18:38時発渋沢行きのバスがやってくる。

Dsc_4551sDsc_4546s(左、この標識、救助を呼ぶときに番号を伝えれば、消防隊はそれを参照できる仕組み。右手、道中の何カ所かに立っている登山者カウント用の人感センサー。これデータはどうやっているんだろう。携帯電波で送っているのか? それとも後日回収か……)

 恐らく、最後の90分くらい、結局ヘッドランプを使っていた。ただ、前回のように膝が悲鳴を上げ、太ももは酷い痙攣、バスの時刻にも追われと、地獄の状況では無く、まだ降りて来る人々も大勢いると解っていたので、孤独感は全く無かった。途中、たぶん痙攣だなという休憩中のハイカーを追い越しもした。最後は、米兵二人組と一緒にバスに乗った。

 膝サポーターは、今回も完璧に仕事をしてくれた。膝は何ともなかった。評価の最重要アイテムのタイツは、それなりに仕事してくれたと思う。高尾山である程度筋肉を作っていたとは言え、筋肉痛が一番強く出る翌々日も、杖を使わずに外出することが出来た。
 ただ、タイツ類の痣は酷かった。縫い目に沿って出来た脹ら脛の赤い痣は一週間後も残ったし、タイツの薄い生地の上から膝サポーターを使ったせいで、膝の裏には、どす黒い派手な痣が出来た。

 今回、珍しくただの一度も転ばず滑らず山行を終えられた。もう一時間ほど時間を短縮したいが、ほぼ自分のイメージ通りに登って降りられた。
 来年はぜひ、塔ノ岳の奥にある丹沢岳日帰りに挑戦したい。

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コメント

https://www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/003_center/0004_topics/201210_tsutsugamushi.pdf
10月までは少ないですが11月12月はツツガムシ病に留意しましょう

投稿: | 2021.10.10 06:39

>右手、道中の何カ所かに立っている登山者カウント用の人感センサー。これデータはどうやっているんだろう。携帯電波で送っているのか? それとも後日回収か……

アンテナにつながるケーブル無いみたいだし、定期的にデータ読み出してるのでは…

投稿: himorogi | 2021.10.10 10:10

待ってました〜

>地図
iPhoneにyamap入れてます
無料でも地図DLしておけば、電波なくても自動でログ取ってくれるので便利です
チェックポイント通過ごとに登録したメアド向けに位置情報送ってくれるので、連絡の手間も省けます

バッテリーはソーラー付きの、350gくらいのを
満充電5回分はイケます
LED付きなので、マグライト代わりと割り切ってます

投稿: はす | 2021.10.10 13:08

私も待ってましたー。
一切登山とかしないくせに、登山記とか読むと面白いんですよね。
日が落ちてからは、暗視ゴーグルをメットに装着とか是非!!笑

http://www.tjar.jp/2020/info/2021/10/09135800.html

山つながりで
たまたま今日テレビで2018年のレースの模様をやってました。

日本海からアルプス縦走して太平洋までのレース。
傍から見ると正気の沙汰とは思えない過酷さで、すごいですね。

来週、2020年のやるそうです。
『激走!日本アルプス大縦断』
2021年10月16日 午後7:30 ~ 午後9:00
[BSプレミアム]

投稿: 多摩区民 | 2021.10.10 16:40

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