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2003.12.31

日本の改革の鍵を握る地方メディア

 30日、18時起床、22時の電車で横浜女房実家へ。ジェットビートルを作るつもりが、長男が箱ごと抱いて寝たいと言うので諦める。終夜次男と付き合い、ミルクを与える。朝、クリスマスのプレゼントとしてジジババに買って貰った補助輪付きの自転車に乗る長男をビデオに収める。昼頃までいるつもりだったが、朝日が社運を賭けた(かどうかは知らないが)雪男捜索番組があることを知り、急遽昼前に帰宅する。長男はいたく自転車が気に入ったらしく、泥棒が来るから自転車を玄関に入れろと煩いらしい。ペダルを漕げるようになったのは大きな前進。何しろ三輪車では、とうとうペダルを漕ぐという行為を理解しなかったので。
 帰宅後、FOXのバフィーとエンジェルの再放送がもう無いことを知る。ショック。毎週、月金土と3回の再放映があるんだが、今週は、特別編成で再放送は月曜だけ。なぜか日曜も月曜も見逃してしまった。いつもは日曜の初回放映をチェックするのでこんなことは初めてなんだが、そういう時に限って災難が降りかかる。

※ 宮城・選挙違反の「百日裁判」通知、民主執行部に打撃

 月勤8日で、十年一日がごとく「職員の意識改革だ」とぼやいている何処かの税金泥棒知事に拠れば、悪いのは全部バックにいた連合なんだそうだ。なるほど、この県知事さんは、そんなにも主体性の無いいい加減な候補者ばかりを応援していたわけだ。
 選挙違反で、それは仕切った連中が悪いのであって政治家個人に責任は無い、で済めば、警察は要らんですわな。

※ 吉野屋ぴ~んち!

 カナダ産から狂牛病が出た以上、アメリカ産に出ることは時間の問題だったわけで、ちょっと危機管理が無さ過ぎですね。オージービーフでは味が出ないとか会社は説明していますが、ちょっと疑わしい。たかが牛丼と言っては何だけど、そこまでの違いを顧客が気にするとは思えない。値が上がるオージービーフでは元が取れないなど事情が大きいのでしょう。
 勝谷さんが、今朝のテロ朝朝刊瓦版で、アメリカとの密約があって、2月に解禁、吉野家と政府が結託してのことだと飛ばしてましたが、普通に考えれば、全頭検査の態勢に目処が付くのはその辺りですから、別に陰謀を巡らせる必要もない。

 ちなみに週刊SPA!の巻頭コラムではサダム拘束が出来レースだったことを堂々と開陳なさっていらっしゃいますが、その根拠があまりにもいい加減で根拠薄弱。私がサダム拘束の陰謀論を展開するなら、遙かにもっともらしい理由を倍の数で並べ立てることができる。この世に陰謀の種は尽きないけれど、世の中のおおよその出来事は、そこまで陰謀を巡らせなくても、なるようになってコトが起きるんですよ。

※ アルジャジーラ東京支局開設へ

 四六時中外事の尾行が付くんだろうなぁ。

※ クマノミ乱獲

 獲るなって言うのは良いが、日本の愛好家がこっそりと売り買いする数は実は知れているんだよね。それを考えると、ペット・ショップの需要を満たすだけの自然を回復して維持することを考えるべきでしょう。

※ Newsweek日本版12.31/1.7日号

 ニューヨーク大学のニアル・ファーガソン歴史学教授の「ターミネーター帝国の憂鬱」を読む。素晴らしく抑制されたアメリカ論で、今年アメリカの諸問題に関して書かれたもっとも簡便にして優れた論説だと思う。
 文中において、イラクに13万人の兵力を展開すれば、もう米軍に余力は無くなることをペンタゴンが認めているという下りがある。
 リード部分で、「抜群なのは破壊力だけ」と皮肉っているが(まるでどこかの県知事みたいだ)、実は米軍は陸上兵力において、相当の削減が進んだせいで、長期間大規模な兵力をどこかに展開させるような余力はもはや持っていない。米軍ですらが、イラク戦争のような地域紛争型戦争への対処能力を実は喪失しつつあることを世界は認識しなければならない。今後、地域紛争対処のハードルはますます上がる。軍事力行使の必要性が生じた時に、米軍を核にしてどう国際協力の枠組みを作るかを真剣に考えなければならないでしょう。
 RMAというのは、効率的な軍事力の行使に必要な思想であるけれど、これはまさしく破壊と最小犠牲のコスト削減にターゲットを絞った思想であって、軍政の効率は、この軍事革命には含まれてはいない。その辺りも米軍は真摯に反省すべきでしょう。彼らはベトナム型の戦争は二度とやらないと誓ったが、その反省点は検証しても、では今一度ベトナム型の戦争を強いられたらどう作戦展開すべきかの研究は怠った。そのツケを今兵士の命で支払っている。

※ 週刊ダイヤモンド 12/27.1/7号

 櫻井よしこさんのオピニオン縦横無尽
 「長野県の住基ネット調査、侵入も書き換えも可能と判明 こんな仕組みは見直しが必要」

 伊藤穣一のお墨付きを得たことをして「こう分析したのはコンピュータのカリスマ、ネオテニー代表の伊藤穣一氏である」とヨイショ。
 「氏は総務省の住基ネットワークのシステム調査委員でぇ~」と続くわけだが、この櫻井さんと共著で住基ネット反対の本『櫻井よしこ、伊藤穰一、清水勉著「住基ネット」とは何か?-国民と自治体のための脱「住基ネット」論』を書いたことや、実質長野の実験をした担当者は、彼の舎弟だったことには触れられていない。少なくとも、伊藤穣一は第三者機関でも何でもない。
 思い起こせば、つい昨日のこと。総務省がアメリカの業者に委託して安全性テストを行った時に、どこかの県知事は苦し紛れに何と言ったか? インターネット経由のテストをやらなければ意味が無いと言った。あれはいつの誰のことでしたったけ?

************************
 これに対し、田中知事は「(県が危険性を主張してきた)インターネットからの侵入実験を行っていない。総務省は住基ネットへの侵入の可否を問題にしているが、県は管理運営上の様々な問題を検証しなければならない」などと批判した。
***********************讀賣新聞10月21日

 ところがふたを開けてみたら、長野県の実験では、インターネット経由のテストの話はほとんど出てこない。そんなことはおくびにも出さずに、もっぱら役場の中のソーシャル・ハッキングの話ばかり。彼らとしては全く当てが外れたわけです。てっきりネット経由で侵入できるはずが、出来なかった。この問題に関して櫻井よしこの発言がどう変遷して来たかを見ればなかなか面白い発見があるでしょう。
 伊藤穣一はネット時代の旗振り役として面白い人間だと思っていたけれど、とんだご都合主義者だとこの一件で解った。雇われた人間のポリシーによってどうとでも立場を変える便利な人だと解って、がっかりです。そもそもセキュリティの専門家でもないお人がどうしてセキュリティを検証するテストにお墨付きを与えられるのか理解に苦しむ。

※ 日本の改革は地方紙の奮起から。

 この一年、地方の自治体警察を巡って何度も日記で書くことになりました。徳島自衛官変死事件を巡って。あるいは長野では、ダム湖時効殺人事件やパトカー深追い事件というのもあった。自治体警察で問題が起こる地方には共通点があります。地域誌がメディアとして権力の監視役を果たしていない。いきおい、政治も保守的になり、いわゆる改革派知事はそこにはいない。長野とて同様。「改革」を連呼するだけなら、自民党や田中康夫にだって出来る。
 何処かの知事さんは、改革派知事としてメッキが剥げた今は、業界人脈を総動員して、改革が続いているような幻想を振りまくことしか出来ない。そういうところでは、県警自体が、県知事を舐めきっているからしたい放題になる。そうでなくても、普通の県知事なら認識せざるを得ないことがある。世論の支持が無ければとても県警とことを構えられないけれど、彼らは彼らで地方紙が県警とことを構えられないことは百も承知しているから、何もできない協力は得られない。音無の構えで、不祥事が起こったらじっと嵐が過ぎ去るのを待つしかない。
 しかし、警察を巡る問題に限らず、結局は、地方で世論を喚起するのは、地元のメディアです。東京のメディアじゃありません。信濃毎日新聞の社説やコラムの、なんとのどかなことでしょう。知事が僅か8日しか勤務していないという事実に対してすら、議会でそういう批判があったという形でしか批判できない。
 地域紙に就職する人々は決してバカじゃない。地方公務員より遙かに厳しい倍率を突破して就職しているのですから。自分たちは社会を変えることが出来る。政治を変えることが出来るというプライドを持って仕事して欲しいと思います。田中康夫を増長させたものは、東京のメディアです。しかし、信毎が地元紙としての義務をきちんと果たしていれば、あそこまで出鱈目な言動で、県民の時間を無駄にすることは無かった。
 東京マスコミの病理は相変わらず酷くて末期的ですらあるけれども、せめて地方紙ぐらいは変わって欲しい。

 来年は更に景気が回復するでしょう。残念ながら、今年の株価は第2弾ロケットの点火に失敗してしまいましたが、これはまま順調に回復するでしょう。自衛官は犠牲を払うことになるかも知れないけれど、立派に任務をやり遂げてもらいたい。
 例年だと、もう少し年末に相応しい記事を練るのですが、今年はメタメタな状態で晦日に突入したので、これで終わりにします。
 長野県政の出鱈目は来年も更に進行するでしょう。あの人は地位に連綿としてバイトに精出すことしかもう頭に無い状況ですから、県民はまた決断を強いられるかも知れません。月並みではありますが、皆様、良い新年をお迎え下さいませ。

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2003.12.30

セメダインは何処だ?

※ 日テレ魚住アナ年下局アナと結婚。(´・ω・`)ショボーン

 月曜、10時過ぎ寝、頑張って14時に起きる。外で雑用を片づける。ヨーカ堂の男性服売り場にて、ベルトを探す。私が愛用しているベルトは、紐を格子状に束ねたフリーホールのベルトなんだが(つまり何処でも穴になる)、サスペンダーの金具部分で痛めつけられ、相当ボロボロになっている。ところが買い換えようにも何処にもこのタイプは売っていない。ユニクロにあるかと思ったが無かった。ヨーカ堂にも無いんだよね。フリーホールのベルトって便利だと思うんだが。

 分刻みで作業をこなしつつ、17時過ぎの電車に乗って品川。80へぇ~。品川って、こんなに変わったのか。東口へ出ようとひたすら東へと歩いたら、新幹線改札にぶち当たって、引き返す羽目に。ここがあの品川とはねぇ。コミケ流れのオフ会一件。サイレントコアの解説本を一冊貰う。ほうほう、この部隊の相関図って、こうなっていたのか(~_~;)。
 21時の電車に乗るつもりが22時間近。大井町線車中にて熟睡。さすがに客は少ない。二子玉川でハッと飛び起きて電車を降りたら、誰も降りない。鷺沼行きだった。飛び起きて損した。
 スーパーが開いている時間帯には家にいないか寝ているせいで、ここの所ずっとコンビニ生活が続く。夜食を買って帰る。帰宅後、ビデオデッキ中のデータをやっと20時間分くらい片づける。まだまだ道のりは遠い。たぶんまだ40時間分は残っている。

 遡ること夕方。いや、前日。息子にウルトラマンのジェットビートル(ちなみJETVTOLが英名で、どうやらVTOLらしい(~_~;))のプラモを買ってあげたいんだけどブツはあるだろうか? と忘年会で話したら、丁度出たばかりで、評判は良いということを聴き、夕方、文房具屋の二階を覗く。一個だけあった。当然、ニッパ類の工具もゲット。セメダインが一個では足りないかも知れないと思い、探すが無い。棚にはアロンアルファが各種20個前後揃えてあるが、肝心のセメダインが無い。店員に訊いたら、それはラッカーの棚にあるとのこと。ところが、そこには、セメダインのパテはあったが、あの昔懐かしいチューブは見あたらない。うろうろしていたら、店員氏がこれですよと何やら透明のインク瓶状のものを差し出す。をいをい!? セメダインといえばチューブだろう! こんな液体は邪道だぞ。これどうやって塗るんですか? と訊いたら、キャップに小さな筆が着いているとのこと。本当だ、覗き込むとある。う~みゅ。時代は変わったんだなぁ。
 昨夜のオフで聴いたら、昨今のプラモには、そもそもセメダインは添付されていないのだとか。

※ 年末年始の日記とメルマガの現状。

 年末年始は、例年通りで、明日の日記を書いたら、年明けは4日からになります。ただし、全くの不定期にはなりますが、メルマガの方は、何かネタがあったら、書きます。丁度この時期は生活リズム修正フェーズともろにぶつかるので、web日記を定時に書くということ自体がかなりしんどいものですから。年末年始ぐらい、オフラインでゆっくりして下さい。先週末から2ちゃんも全体的に非常に静かになりましたね。2ちゃんねるという所は、いかにも仕事の無い引き籠もりの青年たちで回しているみたいな誤解を世間から受けていますが、実は、日勤の仕事をしているサラリーマンやOLが、仕事の合間や帰宅後の息抜きとして楽しんでいることが、この年末年始のトラフィック量の変化からも読み取れる。
 ただ、もしメルマガを三が日中に発行するにしても、その期間内の号に関しては、何らかの形でWEb版の読者にも後日公開できるようにします。

 さて、メルマガの現状です。今日現在の契約者数が288人です。私は何処かのメルマガ詐欺師とは違うので、別に大風呂敷を広げるつもりもないので、これが真正の数字です。この業界には、10パーセントの法則というのがあるらしく、そこでタダで見せ物を楽しんでいる観客の10パーセントは、金額の多寡に拘わらず、幾ばくかのお金を出す意思があるという法則に見事に合致している。私の平素の日記の読者数は、だいたい3、4千人と類推されるので、この法則に当てはまっている。
 最初の契約月が無料になった時に5、6名の契約増がありましたが、それはひと月で契約解除となり、またこの数字に落ち着きました。実感としては、ふた月ごとに一人増えるか否かですね。なかなか300人のハードルが遠くて高いです。メルマガ・オンリーのおまけは欠かさず書いています。今月の後半は、ほとんど映画の話でしたね。
 体調を崩して以降、週一と自分に課していた増刊号の発行もできなくなりましたが、年明け以降は、ちゃんと出せるようにします。実は結構、この増刊号のネタを考えるのには毎週苦労しています。懸案のパリ航空ショーの画像の公開も忘れたわけではありませんので。

※ 尖閣「防衛」で中国系活動家がフォーラム 日本を非難 朝日

 ちょっと笑ってしまうのは、このフォーラムに世界中から集まった人間はたったの30人なんだよね。もしテーマが台北でチベット問題だったら、桁がひとつ違ったのではと思うんだが。竹島にしても、この手の領土紛争って、あまり前向きとも思えないけれど、結局ものを言うのは、誰が実効支配しているかですよね。竹島も尖閣も北方領土もそう。

※ 民間スタッフとして邦人6人参加 CPA

 そんなこと言ったってねぇ……、サマワには自衛隊が持ち込む発電機やエアコンの整備保守を行う企業戦士がそろそろコソーリと入って拠点構築の下調べをする頃でしょう。軍隊がいくら自己完結能力を持っているからと言って、あの米軍ですら、軍属やメーカーの支援なしには長期作戦は無理なんだから。

※ 生活保護が受けられない TBS報道特集

 自治体には、生活保護の申請を拒否する権利は無いにも拘わらず、「資格が無いから、申請は出来ない」と困窮者に告げる自治体が増えているのだとか。たとえばホームレスの人間が自治体の窓口に行っても、就労の努力をしなさいと言われるだけで生活保護は受けられない。ただし、病院に担ぎ込まれるとかの場合は、申請できる。それもお金が出されるのは、入院期間中だけ。それで、栄養失調で担ぎ込まれて入院期間中だけお金を貰い、退院した途端に切られて、餓死、ミイラ化した後に親に発見されたケースというのがある。
 国は、生活保護に纏わる予算を1.800億円削ったせいで、そのしわ寄せを自治体の窓口が引き受ける形となってしまった。
 番組を観ていて疑問に思ったのは、この生活保護のシステムは、番組中で取り上げられたケースに関しては、そう有効だとも思えない。
 餓死した青年のケースでは、遺族の親が行政を訴えているんだけれど、ミイラ化した遺体が発見されるまで1ヵ月2ヵ月懸かっている。いくら独立して働いていたとは言え、親との付き合いはどうなっていたのか? 餓死する前に親を頼れば良かった話です。筋論として、生きるか死ぬかの時に、身内を頼らずして公を頼るというのは、どうかと思う。
 ホームレスに関しては、彼らに月7万円の保護を与えるような余裕があれば、そのお金をシェルターの運営費に充ててより多くの困窮者の自助努力を促すべきだと思う。
 一概に生活保護を受けられない、行政は冷たいと言うけれど、そこには優先順位はあるわけで、身体的には十分働ける世代の独身者が後回しにされるのは致し方ない。
 行政が「働きなさい」というのは、冷たいように聞こえるけれど、本当に仕事は無いのかと言えば、決してそんなことは無い。仕事をえり好みしなければ、あるわけですよ。行政はそういうことを知っているから、冷たく言い放つ。
 ただ一方で、日本の福祉援助というのは、現金支給がメインでしょう。シェルターという概念も希薄だし、貸し付けという制度を考えても良いと思うんですよ。ほとんどは返っては来ないにしても、返還が前提の生活保護貸付金制度を考えても良い。そうすれば支給のハードルを少しは減らせる。

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2003.12.29

記憶の中の家族

 日曜、今年唯一の忘年会一件、川崎いつものお店にて。なんで日曜かと言うと、「アマチュア漫画家の祭典開幕」(←朝日)というナイスなイベントがあるから、地方からの上京者が一杯いるかららしい。
 10時過ぎの電車にて女房実家。長男機嫌悪く、母親の愛情を奪う新たな敵に嫉妬心丸出し。蹴るだの殴るだのと口にする。年賀状を処理しつつ、朝まで次男の面倒を見る。珍しく行儀良かった。テレビ、何も見るものなし。やむなく有線で入っていたFOXのマッドTVを観る(しかし夜中の3時4時に、赤ちゃん抱きながらこんな番組を2時間も見るのはちょっともの悲しいものがあるぞ(-.-))。このエリアにケーブルを提供している会社は、以前はスーパーCHも入っていたのに、それを切って海外ドラマはFOXとミステリーCHだけに。やっぱりスーパーCHって高いんだろうなぁ。でもここはBSが見られるんだよね。これは得点高いかも。ただし、私がいた時に限って見たい番組は無い。
 HDDデッキの弁当箱を取り外して、他のデッキに突っ込めるようにならないものだろうか。そうすれば、よそで過ごす正月もだいぶ前向きに考えられるんだが。
 日テレの「時空捜査一課3」を予約し忘れたことに気づく。不覚だ。早く再放映して欲しい。
 ビデオデッキの中の溜まった番組処理に頭が痛い。東芝のデッキの中身は、これはRAMに追い出して後で見れば良い(という理由で結局は見ないわけだ)。問題は、1.5倍速再生が出来るビクターのHDDデッキと、1.3倍速のパナソニックのVHS。速見再生で東芝に追い出し、更にRAMに追い出すという手もあるが、通常速で見たいシーンがあったりすると困る。その程度くらい通常速で見ろと言われそうだが、1度あの速見再生の魅力にとりつかれたら、そんなとろいことはとても出来ない。

 月曜朝、始発で帰るつもりが女房全然起きず。従って夜食にもありつけず。6時半頃電車に乗る。べらぼうに寒い。まるで2月みたい。途中、横浜駅で一分ほど停車した時に、日の出に遭遇する。最初は何かの工事の電球かと思ったが、停車している僅かの間に、ぐんぐんと昇ってくる。奇蹟だと思った。南武線の中で年賀状を仕分け。まず、九州北海道方面を駅でポストに投函する。牛丼屋へ向かいながらあれ食べよう、これ食べようかと思案しつつ覗いたら、8時前だというのにシートが埋まっている。ショボーンとして、コンビニに寄って帰る。ちょっとヘトヘトだ。
 母親の協力が得られるからと実家に帰ったはずなのに、当然家族して夜は寝るから、たまたま生活リズムが逆転している私が夜間は世話する羽目になる。それは良しとしても、毎晩、こっちに来て面倒見ろなんて無茶なこと言って欲しく無いぞ。だったら実家に帰らずに家にいた方がなんぼか楽なことは解りきっていたはずなんだから。

※ 西和彦インタビュー 朝日

 何でも家賃10万円の1LDKにお住いだとか。この人、アスキーは失っても、田舎の学園長のポストは持っているから、何もわざわざ「こんな落ちぶれました」というような生活を演出する必要はないんだよね。
 いろいろ散財するような馬鹿な真似もしたけれど、出版社としてのアスキーがダメだったわけじゃない。でも結局、週刊アスキーは会社を救えなかった。出版事業なんて、日常の資金を回すのが精一杯で、とても儲けが出る商売では無いことに彼はもう少し早く気づくべきだった。
 アスキーを興したのが孫正義で、Yahooを買収したのが西和彦だったら、日本のIT業界はどう変わっていたのだろうかと思う。

※ 社歌、オリコン上昇中

 私はアマゾンを使っていないので、アマゾンのランキングがどうなっているのかほとんど興味が無いのですが(てか全く知らない)、何でも昨今は萌え系の、れいのお兄ちゃんムックが上位独占という珍事もあったらしい。
 で、この社歌がオリコンの上位に来たというのは驚くべき状況でして、これは何を意味するかと言うと、それだけCDが売れなくなった、全体のマーケットが縮小してきたということです。一時期、私みたいなヲタクな物書きの本がベストテンに顔を出すことがあった。常識的に考えれば、この程度の部数であり得ないだろうと思うようなことが平然と起こった。それはなぜかと言えば、全体のパイが縮小したがために、私らみたいな特殊系の、さして部数が上下しない本が上位にランキングしてしまう。五年前に出版界で起こった現象が、とうとう音楽業界で起こり始めた。

※ ぼくは誰? 言葉を話せない少年保護されて1年 朝日

 年の頃12歳前後、保護された時は身なりはしっかりしていたれども、知恵遅れがあって言葉は全く話せず、何人かも解らない。中国人がわざわざ知恵遅れの子供を日本に連れてきて捨てるとも思えず、恐らくは子育てに疲れた親が置き去りにしたのでしょう。
 言語中枢というのは、幼児期に完成されるため、これを後天的に開発するのはほとんど不可能と長年言われてきた。今その定説も覆されつつあるけれど、この少年と親が歩んだ十数年の心象風景を思うに、鬼畜な親とはとても切って捨てられない。育児放棄、ネグレクト、子捨ては今に始まったことではない。
 せめて10年、この子のために親としての義務を果たして頑張ったことを誇りにして、社会に助けを求められなかったのだろうかと思う。
 この少年は、あと半世紀は生きる。脳機能の研究は格段に進歩し、知能の補完はもとより、彼が記憶した家族の断片情報を再生することも可能になるかも知れない。そめてその時、彼の記憶の中によみがえる風景が、辛い体験では無く、心温まるものであることを祈りたい。

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2003.12.28

イラクと公団問題

 日曜、14時には起きるつもりが、3度鳴ったはずの目覚ましに全く気付かず、16時に起きる。無性に時間が欲しい。

※ 無銭飲食の30代男女、死産乳児と逃避行5か月

 これが本当に死産だったどうかは怪しいわけですが、解らないのは、これが10代ならともかく、男も女も30代半ば。仕事もなく半年も転々と逃亡生活を続ければ、最後はどうなるか解りそうなものなのに、因果関係の類推が出来ないんだろうな。

※ スカパーパックイン4時間ワイド版

 前半部で解任された駐レバノン大使を呼んで、隣の木元教子さんが「貴方は現代の杉原千畝だ」、アホですか……。そもそも杉原千畝が外務省によって意図的に首を斬られたと思っている時点で、彼女の認識はまるっきり間違っている。

 ところで、元帥が、イラクをどうするのか? に関して、「一端米軍が退いて、まあイラクはしばらくは混乱するだろうけれど、混乱した後に、国連で乗り込めば良いじゃないか?」と仰っていました。
 これは、私が知る限り、「米軍撤退せよ論」を説く側から出てきた初めての具体案ですね。
 これをして現実性が無いと批判する気は無いです。せっかく独裁者が倒されたのに、内戦に明け暮れて更に国内を瓦礫の山とするようなら、それはその国の民衆の責任でもあるから。
 ただ、これはやはり、相当リスキーな選択肢になる。今現在でも武器が大量に出回っている。石油という資源もあるから、群雄割拠に陥ったら、資金源が続いて内戦を長期化させる恐れもある。それも10年20年という単位で。なおかつその後に、本当に民主的な政権が出来るという保証もない。当然、その数十年間、イラクはテロの温床と化す。
 アフガニスタンという国は、ソヴィエト軍が押し入ってくるまでは、カブール辺りは、たいへん美しい都市だったと伝えられています。われわれはそれを写真でしか知ることは出来なくなった。そして、この20年間の内戦で、国中が瓦礫の山となった。
 いったん米軍が退いて、成り行きをイラク国民の選択に委ねるというのはありだと思うけれど、それを論じるのであれば、想定される状況をつまびらかにすべきであって、少なくとも「その後に国連が入れば良い」などという、想定しうる最も楽観的な状況のみをもってして論ずべきではないと思う。その手の話は、フセインを倒しさえすればどうにでもなると思っていた米軍ほどにお目出度い乱暴な話の進め方だと思う。

※ 道路公団改革問題

 私がちょっと不思議に思うのは、道路公団問題というのは、道路公団をどうするのか? どう改革するのか? という問題であって、懸案となっている道路を造るか否かを判断することでは無かったはずです。つまりそれは、改革された道路公団の仕事をどうするのか? という事後の話の問題。
 ところが、その改革案を練っている人々の一部とマスコミには、道路公団問題とは、まさに「不要な道路」を作るか否かであって、公団の改革問題は二の次、というか、極端な話どうでも良くなっているのでは無いかと思えてならない。
 これは改革の原則論が、そもそもの出発点において、人それぞれ全く違っていた。その認識の確認なしに改革案を練り始めたものだから、空中分解してしまった。
 何事も経済状況を無視して作るのは無理であるから、「止めましょう」という判断になるとしたら、それはそれで良いと思うけれど、たとえば、今、道路公団改革の核心部分として、「この道路とこの道路は止めます」と決めたとしたら、果たしてそれを将来にわたって決定事項とすることが出来るのか? たぶん、ほんのちょっと景気が上向いたら、「経済状況も改善したことだし」と言い出す人々が出るでしょう。
 従って、今の時点で、改革強硬派の皆様が求めるような建設中止のお題目を掲げたとしても、実はそれは一時のガス抜きに終わり、かつ道路に頼る地方経済をさらに疲弊させるだけで、無用の混乱と地方にもたらし、本当の改革の芽すら摘んでしまうかも知れない。今一度、出来上がった改革案を精査すべきではないかと思う。

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2003.12.27

専用官製葉書は使えない

※ 紅白、野鳥の会集計廃止

 野鳥の会よ、抗議しる! 紅白から野鳥の会と南極からの応援電報を取ったらあとに何が残るんだ? 小林幸子のモビル・アーマーしか残らないだろう。

※ エプソンPM-850PT

 わが家は長らくキヤノンのBJC-700で年賀状を刷っていたわけですが、さすがに遅い! 一日18時間フル作動させて、300枚にも満たない年賀状を刷るのに3日半懸かる。で、どうせこの時期しか使わないからと、義父宅のエプソンを借りてみた。さすがに速い。だいたい10時間かそこいらで終わりますね。
 ただ、綺麗さにおいてはどうかと言うと、ほとんど変わらないということが解ってがっくし来ています。これはプリンタのせいではなくて、家庭用プリンタ向けとして発売されている専用官製年賀葉書の紙質があまりにボロっちいからです。私はこの専用葉書が発売された年から使っているけれども、全く紙質が向上しない。民営化する以上は、もう少しまともな製品を出して欲しい。
 あと、やっぱりインクタンクはバカ食いしますね。結局、足りるだろうと思っていたインクが足りずに、数十枚をプリント仕切れず、義父宅にプリンタを返すことになった。
 もうちょっとフジのネット・サービスのカスタマイズ度が上がれば、そっちへ投げてしまうんですが。

※ 土曜

 誰に似たのか、次男、全く夜寝ない(-_-;)。2時頃から6時までずっと抱いて過ごす。女房と交代して9時就寝。13時起き。で、昼間はすやすやと寝ているんだよね。ここからは時間との勝負。家族を正月期間中、実家に帰すために、膨大な荷物の準備。こちらは、まず無くなったインクを買いにパソショップ。結局、義父が来るまでプリントは完了せず。
 女房が向こうで使うノーパソをセットアップする暇が無かったので、やむなく自分一人電車で追い掛けることにする。まず、年内にアップデートの必要があったウイルス対策ソフト。やたらと手続きが煩雑で30分以上をロスする。しかし60メガ近いファイルを30秒前後でダウンロード。そっすがブロードバンド。
 さらに、ピッチのダイヤルアップをセットアップするが、どうしてもダイヤル発信してくれない。諦めて6時半、電車に乗り横浜。パソコン用のバッグを探している暇がなかったので、それぞれサイズの違うスーパーの透明袋に入れて持つ。はっきり言って、最低な運搬方法だった。
 晩飯を食べつつ、電話回線をセットアップ。メーラーの設定でちょっち躓く。どうしてこういちいちダイヤルアップとLANで設定を変える必要があるんだろう。
 9時半、辞して電車に。途中、歩道橋の水たまりが凍っていることに気付く、今夜はべらぼうに寒い夜だ。
 電車の中から、横浜の住宅街の夜景を見る。あの灯りの一つ一つにドラマがあり、人生があるんだなとちょっとしんみりする。
 乗り換えた南武線。中国系と思しき男女の集団が隣に立っていた。別に気にも留めなかったのだが、突然女性が激しく咳き込む。をいをい!? 状態に。その場から離れるのも大人げないので、静かに息を殺す。
 この時期に中国人が電車の中で咳は拙いだろう……。てか自分で武装するしか無いですね。これからはマスク必須だな。
 10時半過ぎ、コンビニに寄って帰宅。今日はあっと言う間の一日だった。

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2003.12.24

表現活動における矜持と諦観

 火曜、明け方まで酷い咳でほとんど眠られず。10時頃起きて、病院。長男を義母に預けて帰宅。駅に流行のセルフ讃岐うどんがあったので入ろうかと思ったが、朝食を食べたばかりだったのでパスする。すでに昼食の時間帯は過ぎていたので、丸井のフードコートでうどんを食べて帰ろうと思ったが、甘かった。祝日のせいでブリ混み。
 無性にうどんを食べたかったので、コンビニに寄り、でもろくなうどん麺は無かったので蕎麦を買う。珍しいことに、溝の口にも高津にも首都圏では定番の富士屋ソバが無いばかりか、高津駅前も、溝の口周辺も、ラーメン屋はくさるほどあるがうどん屋は一軒も無い。溝の口駅の改札内にあるだけ。
 台所を片づける暇なく書店諸々用事を済ませていたら、あっという間に夕方。生まれて初めて映画館(ニモ)なるものを体験した息子を迎えに川崎駅。最初は、隣でマトリックスでも見ようと思っていたが、とにかく咳が酷いので諦める。下痢も酷く、電車が入ってきた途端、こらあかんわと引き返す。息子を連れて途方にくれるも、身障者用トイレに駆け込みセーフ。息子を抱いたまま電車の中で二人して寝ていた。
 買い物して6時過ぎ帰宅、久しぶりにこの時間帯ゆっくり出来る。しかも地上波は見る番組も一切無く、大いに助かる。不思議でならないんだが、テレビ局の皆様は、こんな特別編成態勢を視聴者が歓迎しているとでも思っているんだろうか。

※ アメリカでBSE

 さっそく今日から牛肉の値段は上がるんだろうなぁ。農水省の発表が嬉しそうに見えるのは気のせいだろうか。

※ ドルが降ってきた 名古屋テレビ塔で男性、紙幣ばらまく

 NHKのニュースで観たけれど、年明けの週刊誌の楽しみが増えたね。株で儲けたあぶく銭だそうだが、どんな人だろう。でもこういう行為って、結局はそうやって衆愚が騒ぐことをして自分のステータスの高さを再確認するという、単なる愉快犯でしか無いんですよね。
 しかしなぁ、普通、拾うか? 千円札ならともかく。

※ ビッグマウス〈虚言癖〉日垣隆、週刊エコノミスト「敢闘言」

 すっちーがシートの倒れ具合をしつこく突っ込むことを揶揄してらっしゃるんだが、それって年末の経済誌の巻頭コラムで書くようなネタか?
 私自身も、あれはちょっと度が過ぎていると思います。他に彼女らが注意を割くべきことはいくらでもあると思う。
 しかし、それに注ぎ込むエネルギーが膨大であることには、もちろん理由があるでしょう。まず第一に、あのシートが元に戻っているか否かをしつこくチェックして、それを乗客に強いるという行為は、彼女らにしてみれば、ある種の心理テストです。つまりそうすることによって、その便で誰が問題を起こしそうな乗客かをマーキングする一助になる。第二に、そうやって従わせることで、彼女らは、その空間にはルールがあり、われわれがそれを行使しているということを乗客に意識させることなくソフトに認識させているわけですね。
 墜落時の衝撃緩和度に関して、自動車事故と比べてどうなのか? という話も日垣さんは書いておられるけれど、まず墜落を前提とした衝撃緩和姿勢をいちいち利用者に強いるのは今の大量輸送時代のご時世ではナンセンスです。エコノミーに関して言えば、それに応ずるシート配置の余裕もない。シートがちょっと倒れているだけで、乗客の脱出の邪魔になる。
 見逃せないのは、リクライニング・シートというのは、中途半端な角度では、衝撃に対して十分な強度を恐らくは持ち得ない。それらの工学上の安全を考えると、「リクライニングを戻せ」という行為は、乗務員が乗客に対して求めることが許されるぎりぎり最低限の安全対策だろうと思います。
 確かに、あの慇懃無礼な態度でしつこく言われるとむっとするのは事実だが、それくらい従えばいい。

※ 皇族発言を称える人々

 日教組教育を受けたせいか、皇族の発言を聴いても、生まれてこの方、1度も、何かの感慨を抱いたことはない。そんなのはあらかた宮内庁の筆が入った後で、そもそもわれわれが皇室のナマの発言に接する機会など滅多にないから。
 昨日の発言に関しても、各方面に配慮した当たり障りの無い文面だなと言う程度の感慨は全く無い。それは誰かさんの日記を読んでも、全方位配慮の文面であったことは十分に読み取れる。つまりはどうとでも取れるよう十分に配慮された文章だった。
 ポチ保守的な視点に立てば、先の大戦に関して犠牲を強調するばかりで、その理念や大義に目配りしないのはどうか? という見方も出来るだろうが、これは私にとってはさほど興味のない点。ちょっと驚いたのは、彼の以下の発言。(私だって、一応常識人であるからして(-.-)、人前では「陛下」ぐらいの言葉は使うが、人は皆平等であるという原理原則を堅持する人間でもあるので、過度の敬語を用いることには興味はない)

【 私自身も、そのような気持ちで沖縄への理解を深めようと努めてきました。私にとっては沖縄の歴史をひもとくということは、島津氏の血を受けているものとして心の痛むことでした。しかし、それであればこそ、沖縄への理解を深め、沖縄の人々の気持ちが理解できるようにならなければならないと努めてきたつもりです。】

 彼が「島津家」という自分の血筋に関して発言したのは初めてでは無かろうかと思う。実は先般、平成にして初めて鹿児島入りがなった時(それで日本全県周遊がなった)、私はメルマガにおいて、「軽井沢で避暑を楽しむ暇があったら、まずは全県回るのが筋では無いか?」と書いたのだが、やっぱりこの人の頭の中では、それがあって鹿児島入りは最後の最後に回されたわけですね。つまり彼は、鹿児島に対してかなり深い郷土意識があることがこの言葉からも実際の15年間の行動からも読み取れる。これは歴史的に見ると、明仁天皇に関する極めて興味深い発見では無かろうかと思う。

 で、このテーマの本題はそういうことではなくて、世の中には、皇族を礼賛してやまない人々が一定数います。天皇制自体が、かなり強い宗教性を帯びている以上は、致し方ない部分はある。私は市井の人々がワイドショー的な感覚で皇族へのシンパシーを表明する程度のことに目くじら立てるつもりはありません。この人たちにとってはせいぜい日常では決して使うことのない究極の尊敬語を訓練し、かつ楽しんでいる程度の意味しかないのですから。
 この際、テレビや新聞も許そう。天皇制批判と受け取られかねない報道でやっかいごとを抱え込みたくはないだろうから。しかし、諸々のしがらなみの無いはずの個人、独立したプロの表現者で、彼らの言動を礼賛する連中がいるのはどうにも解せぬ。いい加減な下ネタで皇族を揶揄していたどこぞの県知事まで、ペログリ日記では、皇室礼賛を書き散らかす昨今とは言え、天皇制をどう捉えるのかの見解を表明することなく、その言動を礼賛する行為に、表現者としての矜持と諦観はありや? と問いたい。
 その問題の本質を問うことなく世間に迎合して物言いするのは(俺の誉め言葉が一番偉いってか)、食というものから思想や哲学を削ぎ落として日本の食卓を席巻した外食産業か、はたまたセルフのうどん屋みたいなものだと思う。食えりゃ良いというものでもないでしょうに。

 昨日買った週刊ダイヤモンドの話とか、SPA!の話もしたいんだが、また後日。水曜には、喉の調子は劇的に改善され、声がれも治まり、咳が残る程度で楽になる。

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2003.12.23

鹿屋市が消える

※ 週刊朝日

 新聞を開いたら、月勤8日の税金泥棒知事さんが、イラク問題でどうのこうのと対談記事があるらしい。今年はてっきりスカパー朝日の年末番組もキャンセルだと思ったら、やっぱりやるらしい。この人、どっぷりとタレント業に浸かりながら死ぬまで知事職という肩書きに縋り付いて税金で私腹を肥やすつもりだろうな。長野県民のなんと寛容なことよ。

※ ロボコン・NHK

 旭川高専、ただもんじゃねえぞ! しかし、航空高専も飛行機ばっかと思いきや、こんな所で才能を発揮するんだな。工学分野における箱根駅伝みたいなものか。この番組を観ると、日本の工業力はあと半世紀は大丈夫だと自信を持たせてくれる。ただ、みていて思ったのは、奇抜なアイディアを実現するベースの技術力も凄いけれど、最後は結局、ゲームを制するための戦略と戦術なんだよね。それを瞬時に見抜いた側が勝利してせり上がった。航空高専が決勝戦まで上がれたのは、マシーンのアイディアより、航空工学という特異な世界で、その瞬時の判断力を普段から養っているからだと思う。

※ TBS NEWS23

 今年最後の30分の延長番組のゲストにアホの宮崎哲弥にご都合主義精神科医の香山リカだもん。それってもう番組として終わっているだろう。まあなぁ、年末のこの時期、こんな時間にテレビに出てくれるよなゲストの数は知れているんだろうな。
 日本のこのダメダメな状況ってのは、結局、この手のレベルの低いタレント文化人にマスコミが依拠しなければならん所でもう底が割れちゃっているというか、少なくとも貴方たちのその番組とペーパーには解決策は無いよという絶望状況を招いてしまっているわけだ。

※ 国労などへの救済命令取り消し判決確定 JR不採用訴訟

 この判決には全く納得できない。だいたい敗訴が確定するまで16年も掛かるなんてのは、労働者の基本的人権を全く無視していると思う。
 国労がいかに強固で無茶苦茶な組合だったかというのと、じゃそれを切り崩すために雇用問題を絡めて、あらん限りの嫌がらせをやってのけた国鉄側の事実経緯を思えば、とうていこんな無茶な道理が通って良いわけが無い。
 結局、長期裁判になったせいで、今更救済も無いだろうという後ろ向きな雰囲気を社会や法廷に醸し出すことに国は成功した。

※ 独立総合研究所代表取締役 青山繁晴氏

 という方がいらして、サンプロとか良くお出になってらっしゃいます。決して嫌いな人じゃありません。先日もイラク報告をサンプロでなさってました。昨夜もTVタックルで同じネタを話していらした。気になったのは、サダムタワーでイラク兵(今の)に捕まったけれど、米兵に助けられ、ついでにタワーを警備している米兵から話を聴いたというものです。
 ただ、番組中、変な発言が二箇所あった。一件は、「人がいないから、二人で警備している」←単なるバディによるパトロールを、兵員不足と勘違いしている。「点を守れないから線を守る」、←これは「面」という言葉と言い間違えた可能性はあれど、時々この人の発言を聞いていると、首を傾げることがある。
 あと、彼はサンプロで、「自衛隊の調査団は英語が怪しくて使えなかった」ということも仰ってましたが、この話自体は、いろんな所で話題になっている。別段不思議は無い。この手の任務に駆り出されるCS上がりの幹部士官は、陸海空どこの部隊でも死にものぐるいで英語をマスターする時期というのがあります。だいたい30歳前後ですね。なぜなら、この時期に選抜組はだいたいアメリカに留学させられるから。
 で、帰国した後は、幕と部隊を往復しながら、出世の階段を上がるんだけれど、極端な話、米軍との付き合いはあれど、軍隊同士の会話というのは知れているんですよ。世間の英語とは微妙に違う。しかも語学は使わないとあっと言う間に錆び付きますから、それを言うのはちょっと気の毒だと思う。そういうことは外務省が片づけるべきことでもあるのですから。

※ 大隅中央合併協、新市名を「大隅市」に

 伝統ある「鹿屋市」が消えるということです。私は反対です。

※ 内之浦で20メートル転落した男性救助
http://www.mbc.co.jp/

 MBC放送のサイトで動画が見られます。薬局で投薬を待っている間にテレビで見たけれど、良くこんな地形で助かったなというのが一つと、内之浦って、こんなに険しい海岸線だったっけ? という驚き。高山から内之浦に掛けては確かに険しい地形で、内之浦自体、平坦な土地はほとんど無いと記憶していましたが、海岸線までそうだとは思わなかった。

※ 耳鼻科はなぜ高い?

 月曜 風邪のせいで先週末から下痢気味。昼前、長男を連れて病院へ。出生証明書を貰ってさっさと帰る。
 昔ながらの駄菓子屋で団子を買って、「帰るよ」と長男に告げたら、一気に路上に飛び出す。幸い車はいなかったが、肝を冷やす。
 息子が昼飯を食べている間に、ペーパーを記入してふらつかーずで区役所。休日に挟まれたせいでとんでもない混雑。新生児の諸々ペーパーを貰うのに1時間以上待たされる(てか、年末のこんな時期に祝日を入れるのは非常識だと思う)。最後は完全に寝ていて呼び出しの声が聞こえず。住基ネットが入らずとも、すでに庁舎内は完全にネットワーク化されている。こんなことで住基ネット導入のスケールメリットを出せるのだろうか。郵便局へ寄り、カメラ一式持って再度病院へ。結局、昼飯抜きになる。それが4時半頃。次男はやっと病室のママの隣に。直接のご対面が適う。手足は脱皮直後みたいにしわくちゃ。抱いてみると、まるで空気のように軽い。この所、ずっと四歳児の重量に耐えていたので、人間を抱いている実感が無い。何か宇宙人が置いていったUMAと遭遇したよな感じ。
 病院入り口で義母とすれ違う。食事でもと誘われたが、自分の病院があったので、電車に乗る。買い物して帰宅、風呂のスイッチを入れ、6時寸前、耳鼻科に駆け込む。
 ドクター、内視鏡で覗きつつ、「ああ、このまま放置するとポリープになるね。風邪が原因だから、点滴でもする?」と薦められるも「息子を連れていますので」とやんわり断る。この病院、やたらと機器を使うせいか、いつも初診料が高い。腕は確かでかついつも空いているのだが、たぶん高津区内で一番初診料が高い耳鼻科だと思う。
 ちょっと強い抗生物質を含めて7種類もの薬が出る。しめて5.000円也。6時半、帰宅して入浴、7時、道路公団問題のNHKニュースを見つつ晩飯。
 長男、NHKのロボコンに気を取られたか、400円もした「いくらスモークサーモンご飯」を床にひっくり返してチャラにする。おまけにあれ食べないこれ食べないとゴネ始め、そんなに好き嫌いがあると、あっと言う間に弟に追い付かれてオモチャも全部取られるぞと諭したら(脅すとも言う)、半べそで、「仲良くしない! 遊ばないもん」と唇ひくひく。
 今日は一日中、息子とお喋りしていた、ただし嗄れ声で。でもこの子は、そんな出来事があったなんてことを思い出すことは一生無いんだろうな。この頃MPEG4方式の小さく軽いムービーが出ているけれど、あれって良いと思う。撮るぞと意識せずに済むし、持ち運びも容易だし。もう5年も経てば、CCDだけ眼鏡フレームに装着して、電波で映像を長時間母艦に飛ばすようなビデオ・ムービーが出るんだろうと思う。
 9時に寝かせることに成功するも、こちらも疲労激しく、10時半には横になる。所が、不思議なもので、横になった途端に、酷い咳に見舞われる。結局30分我慢して起きて、30分残っていたテロ朝TVタックルをビデオで見る。続いて今年最後のNEWS23を追っかけ再生。キャスター交代が噂されるが、来年もきっと飛ばしてくれるぞ(~_~;)、筑紫さんは。
 深夜になって、終日、軽い偏頭痛に悩まされていたことに気付く。一杯飲んで帰宅した直後みたいな感じがずっと続く。

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2003.12.21

あの頃の日本

 多くのお祝いメールを頂戴しました。ひとまずはこの場にてお礼申し上げます
 土曜の夜中の2時半に、テレビを見ながら、しかし声が全く出ないので、口パクで「涙をこえて」を謳いながら陽気に踊っていた今年厄年の中年@オヂは私です(o^∇^o)ノ。やっぱり、あの頃の日本には無限の可能性があったよね。

※ <仮放免>収容中のミャンマー人男性 法相「人道上」

 公明党が強く訴えたために実現したことで、この一点をして公明党を誉めたら学会嫌いから叩かれるだろうか? 法務省はまだまだ国外退去を諦めたわけではないので、油断は出来ないが、一歩は前進。仮に法が、厳正中立をモットーとする条文の羅列に過ぎないとしても、政治はそれに温もりを持たせることが出来る。それが法理、つまりは理(ことわり)だと思う。

※ 4年10か月長期拘置、2年8月実刑判決で即日釈放

 診療報酬の不正受給に纏わる事件で、確かにこういうケースで実刑を喰らうこと自体が異例であるけれど、明らかに、拘置が自白と反省を強いる手段として堂々と使われているケース。法理に従うならば、証拠隠滅の恐れが無ければ、即刻釈放すべき法の原則が、この半世紀、ひょっとしたら明治時代以降、あたり前のように無視された結果がこんな馬鹿な状況を招いている。国民はもっと怒れ。明日は我が身だ。

※ 組長の妻から弁護士、今度は大阪市助役に…大平さん

 彼女が使い物になるかどうかは解らないわけです。「使える」という基準も、人それぞれでしょう。ただ、過去にも、この手のタレント登用は数多くあった。当然のことながら、使えたケースはほとんど無かった。その相当が、何処かの県知事みたいに、マスコミ人気だけに支えられていた。
 政界や役場内からの登用がベターだという気はないが、せめて、異業種からの採用に関しては、半年くらいの試用期間を設けるべきではないかと思う。

※ 北朝鮮はリビアの「核開発廃棄」に沈黙、心理的な圧迫も

 カダフィもいよいよ歳を取って、被害妄想が進んだ結果ですね。リビアの核なんて、今のアメリカは痛くも痒くもないのに。でも北朝鮮への圧力には貢献してくれることでしょう。

※ 島田紳助、来年3月「サンプロ」降板

 この番組の体質は、田原(太鼓持ち)総一朗が番組を降りない限りは何も変わることはない。Nステには長野智子起用だそうで、全くテレビ界の病理は根深い。

※ 終日バタバタ

 土曜午後、息子を義母に預け病院に残して帰宅。カメラの後処理から懸かる。とにかくファイル・サイズがデカイのでデジタルデータの処理に意外と手間取る。このご時世に、フジのサービスは相変わらずプログレッシブJPEGを扱えない。4時過ぎにやっとネット・プリント発注。土曜分の日記を書き上げ、ビデオをVHSに落とす。よくよく考えてみると、こうして物理メディアをせっせと生産して発送するコストに比べれば、田舎にブロードバンドを導入した方がトータルコストでは安くつくかも知れない。
 ボイスワープの転送先を女房の携帯から私のピッチに変更したいのだがマニュアルが行方不明。NTTよ、マニュアルくらいネットで公開しろよ。サポートの手間を減らせるのに。116に電話を掛けたらもうサービスは終わっていた。

 あっと言う間に時間は過ぎ、DPE屋さんにて写真をゲットして再び電車。息子は昼寝した後だったが、案の定、子供の長時間滞在は困ると病院からクレームが出たらしい。そら子供は病原菌の塊だもんなぁ。でもこの時期、出産する半分の母親も風邪気味なんだよね。
 持参した夕刊を病室で開く。42兆円の稼ぎしかない国が82兆円もの予算を組む。将来、次男坊が自分の誕生日の新聞を捲る日があったら何と言うだろう。仮に20年後、今の主計官は、優雅な渡り鳥生活を繰り返しつつ何処かの特殊法人の役職に収まり、左うちわで暮らしているはずだ。今の内閣閣僚のほとんどは、すでに現役ではない。一体誰の責任をどう問えば良いのだろう。私たちは、ほんの10年前の予算編成者の責任すら問えないのに。

 義父の車で帰宅ルートに。途中、凄まじい渋滞に巻き込まれる。近所のファミレスで夕食して帰宅。ファミレスに寄って田舎へ写真とビデオを発送。レジのバイトがとろいせいもあり、宅配荷物の精算を済ませたかどうか記憶が一瞬飛ぶ。お金だけ出して精算せずに買い物を続行していたらしい。入浴、気づいたらすでに9時。NHK特集の三分の二を見逃す。ま、その内、再放映があるか。
 長男、たっぷり昼寝したせいで、元気も元気。こっちはヘトヘト。夜に入ったら全く声が出ない。会話はほとんど掠れ声でアーウー。熱も出てきて6.5分に上がる。平熱が6度いかないものだから実質37度を超えている。自分一人の特異体質かと思ったら、実姉も36度平熱が無いことを初めて知る。ひょっとして南方系は平熱が低いのか? ぶっちゃけ、こういう時に疲れるのは(つって、私が産んだわけじゃないが(-_-;))、親戚一同を接待しご案内しなければならんからだなと思う。
 息子がベッドに入った隣の部屋のノーパソでザ・ホワイトハウスを見ながら仕事。番組が終わった後、息子、寝たふりをしながらちらちらとこちらを窺う。やっと息子が寝て仕事部屋に落ち着く。夜は母親がいないと泣きじゃくるかと思ったが、この二日は無事だった。

 そしてこちらは見逃さなかった。ステージ101のライブはしっかりHDDに落とした。みんなまだ声が出るんだよ! 凄い。
 息子たちが、人生の半分を過ぎた辺りで青春時代を懐かしめるコーラスがあれば良いけど。長かった一日がようやく終わる。

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2003.12.20

コンコルド墜落の真相?

 金曜夕方、やむなく病院へ行き、薬を処方して貰う。
 なんてこったい!? スカパー360chでネイビーファイルの新シーズンが始まっていたことに気付けず。またしても初回放映を見逃す。この一年、新シーズンの初回放映を見逃すのは、ミュータントX、アンドロメダに続いて二度目。何か番組表の構成に問題があるんじゃなかろうか。
 そ~れにしても、第5シーズンの初っ端、前後編の後編は異様につまらなかった。友軍の誤射事件をテーマにしているんだが、プラクティスを見過ぎているせいか、ここでもうふた捻りだなと思ったら、ずっと一本調子のまま話は終わる。でも、いくら米海軍が広いと言っても、あんなアホな戦闘機乗りはいないよ。

※ スカイマーク、1往復増便し毎日4往復へ

 往時の日航の往復並み本数に。朝の羽田発をもう少し後ろに倒して欲しいんだが、それは羽田の枠の関係上無理なんだよね。

※ コンコルド、墜落事故の真相 スカパー321ディスカバリーCH

 これが、落下した部品を踏んだことが原因ではないという極めて興味深い分析でした。
 まず、エンジンが黒煙を曳き始めたのは、部品が落下していたポイントより800メートル以上も前だったことを空港の消防隊員が目撃している(タイヤのバーストはそれ以前だった?)。
 左前輪主脚の一本の軸受けに、本来入っているべきスペーサーが入っておらず、タイヤが異常振動し、かつそのせいで機体は滑走開始時点ですでに左へと偏っていた。その後ものずっと左へと滑走してしまった。
 当日、まず滑走用の燃料を1トン余計に搭載してしまった。荷物を十数個余計に積む羽目になり、この重量増1.8トンのせいで、機体重心がかなり後方に下がっていた。重量増とタイヤの異常振動及び偏向滑走、重心位置後退により、機体は十分なスピードを得ることが出来ず、通常の離陸決定スピードに至ることなく離陸してしまった。エンジン火災に気付いた航空機関士は、機長の決定と命令を待つ前に、エンジンをクローズしてしまったがために、いよいよ十分な揚力を得られなかった機体は、失速、墜落してしまった。

ここで私が注目したのは、「余計に積む羽目になった十数個の荷物」です。番組中では、その荷物がどういうものかの説明はありませんでしたが、これは恐らく、十中八九、CDGお決まりのラゲージの積み残しの後始末でしょう。CDGでは、搭載される荷物の数パーセントが、必ず積み残されます。労働者が働かないから。だからしょっちゅう、後発の航空機が、前の便の荷物を運ぶという馬鹿なことを繰り返している。そのごたごたでまた労働者が仕事を投げ出す。それがこんな悲劇を生んでしまった原因の一つになったのかも知れない。
 この番組は、今月が初放映なので、今後とも繰り返し放映があるでしょう。ディスカバリーchの今月は結構面白い番組が続きます。

※ スカパー朝日パックイン

 やっと先週のパックインを見る。なんと冒頭50分近くもを、日本の外交官米軍誤射説に割いている。今日放映のものでもまだ拘っていた。
 その可能性が全く無いとは言えないので、「そんなアホな!?」と見えを切るつもりもないけれど、双方の可能性を検証して、蓋然性を考えれば、米軍誤射説にそう可能性があるとも思えない。元帥はなんでこんなことに拘るんだろう。
 この番組と日刊ゲンダイとアエラだけがこの説を取り上げていると自慢するようなことじゃないと思うぞ。

※ テロ朝Nステ、徳島自衛官変死事件

県警が事件性無しと判断した理由の一つの、2件の目撃証言。
 一人の女性は、その前日にケーキ屋でのトラブルがあったことを鮮明に記憶して、それを同僚にも話していたのに、警察は、ケーキ屋が出した新聞へのお詫び広告(つまり製造が間に合わなかった)を証拠に、それは前年の記憶間違いだと断定する。所が、当のケーキ屋は、「それは企業相手のお詫び広告であって、その年は個人相手のトラブルは無かった」と証言する。
 一人の男性は、新車に乗っていたことを記憶していたが、県警は証言者に対して、その目撃者に、「何年から何年頃の記憶だと幅を持たせた方が捜査がし易い」と訳のわからん証言を誘導する。その男性は、車を買った年は目撃の前年だとしつこく繰り返したにも拘わらず、県警は取り合わずに、この男性の記憶を、新車を買った前年の記憶間違いであると決めつける。
 つまり、証言を得る段階で、県警の中で、全ての証言者の記憶を、前年の記憶違いにしようという筋書きがあって、それに則って証拠探しと創作が為されたわけです。(* てかだなぁ、それが前年の見間違いだというのであれば、前年、その暴走族被害に遭っただろうドライバーが名乗り出るだろうし、県警はその被害者を探すべきだろう)
 番組に拠ると、事件当時の警察署長が交通課長か何かに順当に出世しているんだな。これは無理だわ。

※ 長野県公安委員会、時効殺人事件報告

 ま、れいによって康夫ちゃんは公安委員会の委員長をガラス張りの知事室で吊し上げたみたいですが、冷静に考えれば、公安委員会としてはこの辺りが限界でしょう。
 というのは、公安委員会というのは、独自の捜査機関を持っているわけでも、何かの強制権執行権を持っているわけでもない。日本の公安委員会というのは、警察に誤謬はないという前提の元で機能するようになっている。実はこういう状況というのは想定していないんですよ。
 今回、長野県の公安委員会は責任を果たせたかと言えば、「警察に責任があった」と認定したことで、実は責任を果たせているんです。これ以上のこと(その原因究明)は、それこそ専門の検証委員会を議会や県庁が立ち上げ、当時の捜査関係者をそこに呼び出して吊し上げる程度のことをしないと駄目でしょう。
 それをやるかどうかは康夫ちゃんの胸三寸で決まる。何しろ、結果を出せなかった住基ネットの検証に1.000万円近い税金を議会の許諾無く支出したのですから、その程度のことはやってくれるでしょう。

※ 次男誕生

 金曜、ネイビーファイルを見終えて息子と風呂に入っていたら、女房が
キタ━━━━━━ヽ(≧∇≦)ノ━━━━━ !!! 状態に。予定日通り、というか、年末年始の出産はさすがに産院側の態勢が薄いので、来週入院を睨みつつ、今日、子宮を刺激して貰った結果の陣痛。
 いそいそと着替えてタクシーを捕まえ、えっちらと参院、じゃない産院に。女房が分娩室に入ったまましばらく椅子もない暗い廊下で待たされる。どうしてうちのお産はいつも夜中なんだろう。息子が「眠い、疲れた」とブーイング・モードに。
「ま、朝でしょう」と助産婦から告げられ、駅へと向かう。普段全く利用しないし、おまけに暗いし、終電は迫るし、女房に腕時計(方位磁石付き)を取られて、明後日の方角へと歩いてしまうが、なんとか辿り着く。
 しかしなんと!? すし詰めで全然乗れない(゚.゚)。一本逃すが、入ってきた電車も一連の混雑のせいで10分遅れ。走り出した電車は直ぐ止まる。帰り着けばついたで、改札で駅員相手にくだ巻いている飲んだくれはいるし、しかもこれが巻き舌だったりする。この季節の駅員さん、自分も飲みたいだろうに……。でもこういう時にこそ働くのが鉄道マンの誇りだったりするんだよね。
 2時半頃、病院より無事出産の電話。

* 土曜、辛うじて午前中に産院に着くも、新生児室の面会は2時からとかで、義母実姉と供に近所の公園へと向かう。滅茶苦茶寒い! 明らかに風邪を悪化させるようなお天気。晴れているんだけどあれは雪雲だね。たぶん今冬初めての首都圏の寒さだ。
 早々にファミレスへと退避して昼飯。廊下からガラス越しにEOS-10Dで写真を撮りまくる。キャハ(~_~;)。髪の毛薄くて長男にそっくり!
 日本にとっては最悪の状況下に、この世に生まれてきたけれど、この子が成長する過程においては、今より酷い時代が到来しないことを望む。そう努力しましょう。

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2003.12.19

合衆国シリーズ完結編発売

 木曜、日中は調子が良かったが、カコナールが切れたせいか、夜からまた扁桃腺が腫れる。終日ビックスドロップを舐めるも効果無し。咳も出てくる。今日がピークなら医者行かずに我慢しよう。
 本日金曜は、首都圏で合衆国シリーズの最終巻が発売になります。土日を挟むので、全国的には、週明けになる可能性がありますが。

※ TDL、Xマス用ろうそく販売中止…販売済み分も回収

 不覚! 買っておくんだった。ヤフオクで高く売れたのに。

※ 「征伐隊」「建国義勇軍」事件で刀剣愛好家6人逮捕

 そう言えば、誰か、一連の事件をして総連の自作自演だと言っていた連中がいたよな。総連やその他被害者に対して詫びはするんだろうか。

※ 千葉一家4人焼死。

 唯一生き残った三男はコンビニでバイト。56歳の父親は無職、母親がパート。長男はゲーセン勤務。次男は福祉作業所。地方ってどこでももうこういう状況なんですよね。

※ 小学校乱入事件

 肝心の押し入られたクラスの担任は未だにテレビ・カメラの前に姿を現さない。案の定、女教師。教育委員会としては、彼女を表に出すと、「やっぱり女教師は頼りにならん」と批判されるのを恐れているわけだ。マスコミは、小学校の現場の半数が女性教師だという現実をいつもぼかしてアウトラインだけ報じて学校の責任を追及する。
 実の所、学校にも父兄にも、対策が必要だと本気で思っている人々はいないってことだよね。

 康夫ちゃん関係、政治資金のことなど(でもまあ選挙の年はあんなものだろう。対抗馬が資金面に於いても負けるべくして負けたというのはご愛敬だけれど)書きたかったが、調子が悪いので後日に。

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2003.12.18

ライトフライヤー 100周年

 水曜。風邪でメタメタ、というほどでもないが、脱力感が酷く、昼間は寝たり起きたりを繰り返す。木曜日、市販薬が効いたらしく、水曜よりはだいぶ楽になった。

※ 小田急、国が逆転勝利

 あまりにも当たり前な判決で、国敗訴を下した地裁の判事は、残りの一生を法務省で官僚として過ごせるようにして欲しい。そうすれば丁度バランスが取れる。

※ 時速300km速球も簡単にヒット、ロボット球団の夢

 産業用ロボットの前にまずは軍事用だろう。諸々の迎撃システムに応用すれば、最小の弾数で、飛んでくるミサイルや、ひょっとしたら銃弾すら迎撃できるようになる。まずは、戦車の主砲システムへの導入かな。

※ ソニーQRIO 走るロボット

 これも最初は軍用目的だろうな。テレビではボールを投げるシーンもあったけれど、あれを手榴弾に置き換えれば言い訳だ。この際、迫撃砲やロケット弾じゃ駄目なのか? という突っ込みは無し。現状の問題は、ロボットの戦場投入には、それを運んでメンテする別の兵士が必要だということですね。
 これはUAVや軍用犬の分野では、昔から知られていたことで、軍用犬って、訓練した本人で無いと命令に従わないから、大量生産できない。UAVも似たような問題点を抱えている。それを考えると、結局は、汎用性の高い人間を訓練して投入、負傷したら代わりを投入した方が安上がりに付く。

※ 二式大艇、船の科学館から海自・鹿屋史料館に引っ越し

 2月に引越、5月から公開ということなので、たぶんエアメモのシーズンに併せての公開でしょう。ただ場所は無いんだよねぇ。いったい何処に置くつもりなんだろう。

※ 日米関係の第一人者

 昨夜のテロ朝Nステにて「船橋洋一」をそのように紹介。好きな人だけれど、第一人者かと言えば、絶対に違う。昨夜のNステでの発言に関して言えば、アベレージ以下だった。
  藤原帰一を国際政治学の第一人者とヨイショしてみたり、この人たち、せめてある程度の客観性は持たせて欲しいと思うぞ。冷戦時代、朝日が散々紙面に登場させた坂本義和の世界観は結局は実現しなかったじゃないか。
 マスコミが持ち上げる内輪の文化人や学者なんて、連中の言い分が全うだった試しは、少なくとも国際政治に関しては皆無だ。

※ 中国の「集団買春」、邦人3人を国際手配 14人に有罪

 不思議なのは、手配師に15年の懲役刑とか、日本ではまず考えられないような厳罰が与えられているのに、日本で犯罪を起こして強制送還されるような連中は、まるで回転ドアのごとく、またすぐ日本に舞い戻って来ているように見えるんだよね。
 具体的に、強制送還された犯罪者がどう裁かれ、服役して娑婆に戻って来るのかをマスコミさんにはレポートして欲しいと思うね。

※ “スイカップ”古瀬アナ全国デビュー (スポーツニッポン)

 不覚! 放映は昨日だったとか。NHKも事前宣伝くらいして欲しいよな。

※ ライト・フライヤー復元機、離陸失敗

 これ、迎え風が無いと飛べないんだよね。ところで、ライト兄弟はその後、失速し、航空の歴史においては、まさにライトフライヤーのライト兄弟としてしか記憶されていないわけですが、その理由は、彼らが徹底して動力とプロペラをチェーンで繋ぐことに拘ったからですね。彼らがこれでは駄目だと気付いた頃には、最早技術はずっと先を行っていた。
 逆に見れば、当時からすでにあったパテント競争において、他の開発者はチェーン駆動方式を使えなかったから、他の方式を開発せざるを得なかった。皮肉なことに、パテントという概念が無ければ、飛行機の開発はもっと遅れたかも知れない。

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2003.12.17

予定されていた緊急記者会見

 軽い風邪。鼻が詰まり、喉が痛い。熱はないが、睡眠が浅くてちょっと辛い。

※ ホンダジェット

 なんか、エンジンの取り付け位置が以前の公表写真と全然違っているぞ。取り付け方法も違う。機体後部から水平に張った板じゃなく、主翼から垂直に延ばした板の上に乗っけているように見える。あんなんで行けるのか。

※ 予定通りの緊急記者会見

 昨日の康夫ちゃんの記者会見は、突発的なものでした。前夜の毎日等のスクープを受けての緊急会見でした、表向きは。
 所が、私が記録を取っている県庁の康夫ちゃんのスケジュールによれば、珍しく今週は朝から働いている。それも金曜まで。いやまったく珍しいことですね。こんなことは20年振りぐらいじゃなかろうか。ところが、火曜の午前中だけ空白なんですね。不思議なことに、13時まで予定が全くない。
 で、昨夜スケジュール頁にアクセスしたら、ファィルが書き換えられていて「10:30~ 知事室(1F) 会計局打合せ 」というのが突然入っていた。言うまでもなく、私のは記憶間違いではありません。私のは、テキストをそのままコピペしただけです。間違いようはない。私は最初、改竄前のスケジュール表を見たときに、あれ? 火曜午前が空白だということは、来週の月曜はラジオだったっけ? と思った記憶がある。
 早い話、某社へのリークは、緊急記者会見の日程を週末に抑えた上でのリークだったわけです。
 きっと知事と、某社記者との間で、「じゃあ週明けってことで行くかぁ?」「知事、月曜は休刊日なんで、それにぶつければ、他社は抜けませんよ」
「なるほど。じゃあ、緊急記者会見は火曜の午前ってことで、スケジュールを空けとくわぁ」というやりとりがあったはずです。
 フセイン捕獲のニュースで各社に暇ネタ扱いされてしまったことはご愁傷様でしたが。

※ ビッグマウス(虚言癖)日垣隆、週刊エコノミスト敢闘言

 ここしばらく、「敢闘言」というタイトルがこっ恥ずかしく思えるようなしょうもない暇ネタが続いた後のイラク問題なんだが、アフガンでは70カ国が参加したのに、イラクではフランスも中国もロシアも参加せずに半分だと仰る。その他の部分はどうでも良い。非戦闘地域がどうのこうのと、朝日新聞のレベルだから。
 ロシアは、アフガンの現状に大きな責任がある(でも今はアフガンで何をしている?)。中国にしても利害関係は大きい(こっちも何やってんの?)。フランスって、アフガンで何やっているんだろう?
 この手の、参加国数を巡って云々という議論をする時には、それぞれの参加国がそこでどのくらいの人や金を出して何をやっているかまで論じなければ意味はない。私たちは、日本がアフガンで何をやっているかすらほとんど知ることはない。
 ま、この人、この頃は、メルマガ、テレビ、敢闘言と、ネタの三度使い回しというおいしい仕事をやっているので、テレビではもう少し詳しく喋ったのかも知れないけれど(すでに一ヶ月分くらいHDDに溜まっている)、ジャーナリストたるもの、そこまで突っ込まなきゃ駄目でしょう。たとえばイラク復興に参加している30数カ国にした所で、こんなのをして「参加している」と言い切って良いのか? という部分はあるんだろうから。比較対照として両者を並べるのであれば、少なくともそこまですべき。
 しかしまあ、週刊エコノミストってのも太っ腹だなぁ。あんな暇ネタ・オンパレードのコラム(はっきり言って恐ろしくつまらない)をいつまで続けさせるつもりだろう。編集部はそこまで満ち足りた人々で構成されているんだろうか。

※ 小林ひとみ AVで60億円稼ぎました。週刊ポスト

 この人、実はうちのご近所らしいんだが、まだお目に掛かったことは無い。60億も稼いで、なんでこんな鄙びた宿場町に住んでいるんだろう。仮に1パーセントが取り分だったとしたら6.000万円、元は取れないか……。ちなみにこの人、地黒なので、私の好みではなかった。
 ところで、昨日キャプテン・ハーロックのエンドタイトルを見ていて、気づいたのだが、とちろうの遺児まゆちゃんが、アルカディア号と延々と並んで走るシーンがある。いや、良いシーンなのだが、ふと中年@ヲタに戻って思った。あの子はひょっとして時速300キロくらいは出して地面を疾走しているんじゃなかろうか。それともアルカディア号は反重力装置によって、失速墜落することなく、時速4キロくらいでも大気圏内を飛べるのだろうかと。

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2003.12.15

発言テスト

 これは、発言と送信テストです。

しばらく使用感をテストした後、無事に動くことを確認したら、年明け以降、
日記をこちらに移します。
http://www02.so-net.ne.jp/~eiji-oh/

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