日本の改革の鍵を握る地方メディア
30日、18時起床、22時の電車で横浜女房実家へ。ジェットビートルを作るつもりが、長男が箱ごと抱いて寝たいと言うので諦める。終夜次男と付き合い、ミルクを与える。朝、クリスマスのプレゼントとしてジジババに買って貰った補助輪付きの自転車に乗る長男をビデオに収める。昼頃までいるつもりだったが、朝日が社運を賭けた(かどうかは知らないが)雪男捜索番組があることを知り、急遽昼前に帰宅する。長男はいたく自転車が気に入ったらしく、泥棒が来るから自転車を玄関に入れろと煩いらしい。ペダルを漕げるようになったのは大きな前進。何しろ三輪車では、とうとうペダルを漕ぐという行為を理解しなかったので。
帰宅後、FOXのバフィーとエンジェルの再放送がもう無いことを知る。ショック。毎週、月金土と3回の再放映があるんだが、今週は、特別編成で再放送は月曜だけ。なぜか日曜も月曜も見逃してしまった。いつもは日曜の初回放映をチェックするのでこんなことは初めてなんだが、そういう時に限って災難が降りかかる。
※ 宮城・選挙違反の「百日裁判」通知、民主執行部に打撃
月勤8日で、十年一日がごとく「職員の意識改革だ」とぼやいている何処かの税金泥棒知事に拠れば、悪いのは全部バックにいた連合なんだそうだ。なるほど、この県知事さんは、そんなにも主体性の無いいい加減な候補者ばかりを応援していたわけだ。
選挙違反で、それは仕切った連中が悪いのであって政治家個人に責任は無い、で済めば、警察は要らんですわな。
※ 吉野屋ぴ~んち!
カナダ産から狂牛病が出た以上、アメリカ産に出ることは時間の問題だったわけで、ちょっと危機管理が無さ過ぎですね。オージービーフでは味が出ないとか会社は説明していますが、ちょっと疑わしい。たかが牛丼と言っては何だけど、そこまでの違いを顧客が気にするとは思えない。値が上がるオージービーフでは元が取れないなど事情が大きいのでしょう。
勝谷さんが、今朝のテロ朝朝刊瓦版で、アメリカとの密約があって、2月に解禁、吉野家と政府が結託してのことだと飛ばしてましたが、普通に考えれば、全頭検査の態勢に目処が付くのはその辺りですから、別に陰謀を巡らせる必要もない。
ちなみに週刊SPA!の巻頭コラムではサダム拘束が出来レースだったことを堂々と開陳なさっていらっしゃいますが、その根拠があまりにもいい加減で根拠薄弱。私がサダム拘束の陰謀論を展開するなら、遙かにもっともらしい理由を倍の数で並べ立てることができる。この世に陰謀の種は尽きないけれど、世の中のおおよその出来事は、そこまで陰謀を巡らせなくても、なるようになってコトが起きるんですよ。
※ アルジャジーラ東京支局開設へ
四六時中外事の尾行が付くんだろうなぁ。
※ クマノミ乱獲
獲るなって言うのは良いが、日本の愛好家がこっそりと売り買いする数は実は知れているんだよね。それを考えると、ペット・ショップの需要を満たすだけの自然を回復して維持することを考えるべきでしょう。
※ Newsweek日本版12.31/1.7日号
ニューヨーク大学のニアル・ファーガソン歴史学教授の「ターミネーター帝国の憂鬱」を読む。素晴らしく抑制されたアメリカ論で、今年アメリカの諸問題に関して書かれたもっとも簡便にして優れた論説だと思う。
文中において、イラクに13万人の兵力を展開すれば、もう米軍に余力は無くなることをペンタゴンが認めているという下りがある。
リード部分で、「抜群なのは破壊力だけ」と皮肉っているが(まるでどこかの県知事みたいだ)、実は米軍は陸上兵力において、相当の削減が進んだせいで、長期間大規模な兵力をどこかに展開させるような余力はもはや持っていない。米軍ですらが、イラク戦争のような地域紛争型戦争への対処能力を実は喪失しつつあることを世界は認識しなければならない。今後、地域紛争対処のハードルはますます上がる。軍事力行使の必要性が生じた時に、米軍を核にしてどう国際協力の枠組みを作るかを真剣に考えなければならないでしょう。
RMAというのは、効率的な軍事力の行使に必要な思想であるけれど、これはまさしく破壊と最小犠牲のコスト削減にターゲットを絞った思想であって、軍政の効率は、この軍事革命には含まれてはいない。その辺りも米軍は真摯に反省すべきでしょう。彼らはベトナム型の戦争は二度とやらないと誓ったが、その反省点は検証しても、では今一度ベトナム型の戦争を強いられたらどう作戦展開すべきかの研究は怠った。そのツケを今兵士の命で支払っている。
※ 週刊ダイヤモンド 12/27.1/7号
櫻井よしこさんのオピニオン縦横無尽
「長野県の住基ネット調査、侵入も書き換えも可能と判明 こんな仕組みは見直しが必要」
伊藤穣一のお墨付きを得たことをして「こう分析したのはコンピュータのカリスマ、ネオテニー代表の伊藤穣一氏である」とヨイショ。
「氏は総務省の住基ネットワークのシステム調査委員でぇ~」と続くわけだが、この櫻井さんと共著で住基ネット反対の本『櫻井よしこ、伊藤穰一、清水勉著「住基ネット」とは何か?-国民と自治体のための脱「住基ネット」論』を書いたことや、実質長野の実験をした担当者は、彼の舎弟だったことには触れられていない。少なくとも、伊藤穣一は第三者機関でも何でもない。
思い起こせば、つい昨日のこと。総務省がアメリカの業者に委託して安全性テストを行った時に、どこかの県知事は苦し紛れに何と言ったか? インターネット経由のテストをやらなければ意味が無いと言った。あれはいつの誰のことでしたったけ?
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これに対し、田中知事は「(県が危険性を主張してきた)インターネットからの侵入実験を行っていない。総務省は住基ネットへの侵入の可否を問題にしているが、県は管理運営上の様々な問題を検証しなければならない」などと批判した。
***********************讀賣新聞10月21日
ところがふたを開けてみたら、長野県の実験では、インターネット経由のテストの話はほとんど出てこない。そんなことはおくびにも出さずに、もっぱら役場の中のソーシャル・ハッキングの話ばかり。彼らとしては全く当てが外れたわけです。てっきりネット経由で侵入できるはずが、出来なかった。この問題に関して櫻井よしこの発言がどう変遷して来たかを見ればなかなか面白い発見があるでしょう。
伊藤穣一はネット時代の旗振り役として面白い人間だと思っていたけれど、とんだご都合主義者だとこの一件で解った。雇われた人間のポリシーによってどうとでも立場を変える便利な人だと解って、がっかりです。そもそもセキュリティの専門家でもないお人がどうしてセキュリティを検証するテストにお墨付きを与えられるのか理解に苦しむ。
※ 日本の改革は地方紙の奮起から。
この一年、地方の自治体警察を巡って何度も日記で書くことになりました。徳島自衛官変死事件を巡って。あるいは長野では、ダム湖時効殺人事件やパトカー深追い事件というのもあった。自治体警察で問題が起こる地方には共通点があります。地域誌がメディアとして権力の監視役を果たしていない。いきおい、政治も保守的になり、いわゆる改革派知事はそこにはいない。長野とて同様。「改革」を連呼するだけなら、自民党や田中康夫にだって出来る。
何処かの知事さんは、改革派知事としてメッキが剥げた今は、業界人脈を総動員して、改革が続いているような幻想を振りまくことしか出来ない。そういうところでは、県警自体が、県知事を舐めきっているからしたい放題になる。そうでなくても、普通の県知事なら認識せざるを得ないことがある。世論の支持が無ければとても県警とことを構えられないけれど、彼らは彼らで地方紙が県警とことを構えられないことは百も承知しているから、何もできない協力は得られない。音無の構えで、不祥事が起こったらじっと嵐が過ぎ去るのを待つしかない。
しかし、警察を巡る問題に限らず、結局は、地方で世論を喚起するのは、地元のメディアです。東京のメディアじゃありません。信濃毎日新聞の社説やコラムの、なんとのどかなことでしょう。知事が僅か8日しか勤務していないという事実に対してすら、議会でそういう批判があったという形でしか批判できない。
地域紙に就職する人々は決してバカじゃない。地方公務員より遙かに厳しい倍率を突破して就職しているのですから。自分たちは社会を変えることが出来る。政治を変えることが出来るというプライドを持って仕事して欲しいと思います。田中康夫を増長させたものは、東京のメディアです。しかし、信毎が地元紙としての義務をきちんと果たしていれば、あそこまで出鱈目な言動で、県民の時間を無駄にすることは無かった。
東京マスコミの病理は相変わらず酷くて末期的ですらあるけれども、せめて地方紙ぐらいは変わって欲しい。
来年は更に景気が回復するでしょう。残念ながら、今年の株価は第2弾ロケットの点火に失敗してしまいましたが、これはまま順調に回復するでしょう。自衛官は犠牲を払うことになるかも知れないけれど、立派に任務をやり遂げてもらいたい。
例年だと、もう少し年末に相応しい記事を練るのですが、今年はメタメタな状態で晦日に突入したので、これで終わりにします。
長野県政の出鱈目は来年も更に進行するでしょう。あの人は地位に連綿としてバイトに精出すことしかもう頭に無い状況ですから、県民はまた決断を強いられるかも知れません。月並みではありますが、皆様、良い新年をお迎え下さいませ。
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