実は fiction だった田中県政
今日は、実は一ヶ月以上前から考えていた「被災者原理主義を越えて-神戸震災婦女暴行事件は多発したのか?」というテーマを書くつもりでいたんだけど、それ所じゃないので、明日に回します。
※ 孤立深める米外交 12ch深夜ニュース
12chに藤原帰一が出て、ブッシュの再選は危ういとか、いつもの話をしていましたが、この薄っぺらな学者先生らにとって、米外交の孤立化とは、単純に国連軽視という文脈でしか語られないわけです。
私個人は、同盟国が動き易くするために、国連という存在にもう少しコミットして欲しいとは思うけれど、唯一のスーパーパワーとなったアメリカが孤立しているなんてことを論じることに意味は無いわけだ。ナンセンスも甚だしい。言ってみれば、巨象の周囲に群れる蟻さんがこの象は孤立しているぞと囃し立てているに過ぎないんだから、当の巨象は一向に構わない。
だったら、自分たちに振り向いてくれない巨象に、自分たちの立場も尊重させるにはどうすべきか? ということを考えなければ駄目だろう。孤立化しているのは実はアメリカではなく、その他大勢の方だという現実を受け入れなければ、米国をその他大勢の世界に協調させるなんてことが出来るわけもない。
---------------------------
今の長野県政を最も的確に表す言葉を2ちゃんねるよりお借りしますた。
ただしこれは寸借詐欺問題ではなく、信州県構想に関する感想らしい。
*********************
おいおい、すごい暴走だなw
最終回間近の財前五郎のようだ (※注:適当)
*********************
※ 田中康夫に辞職を提案するの弁
相変わらず、腰抜けな東京の全国紙は、どこも寸借詐欺事件を黙殺です。そればかりか、どうでも良い信州県構想の記事を出して誤魔化している。
惻隠の情にて固有名詞は控えるが、昨日の長野県知事の記者会見で質問した貴方や貴方、ジャーナリストとして恥の概念を持つなら、今すぐ荷物を纏めて長野を出て行きなさい。君たちは何より長野の県民益を損ねているから。幸いにして、君たちみたいな権力の走狗を欲している地方は日本中にまだ若干存在する。引く手あまただろうから、そこで小判鮫のごとく快適な記者生活を過ごしなさい。
もし私が近々、あの会見の場に赴くようなことがあったら(辞任の会見時くらい現場に行きたいと思っている)、私に近寄らないように。同業者が見ている前で吊し上げる羽目になるかも知れないから。私はとても寛容な人間だけれど、メディアとしての使命に泥を塗って歩く連中は何とも許せない。
昨日の康夫ちゃんの会見は、信州県がうんたらと、共同や毎日しか興味の無い話題で前半部をダラダラと潰し、ネタが尽きた所でお昼寝ならぬトイレタイムの見事な演出を挟み、その間30分ほど幹部がしどろもどろの弁解をして午後までもつれ込みました。
【丸山勝司・代表監査委員は「(二重取り問題などの)知事の対応は誠実であるという印象だ。このような議論で知事の行動パターンが縛られては、かえって持ち味が失われるのではないか」と話す。】朝日
事実のみを書くけれど、信毎を取材拒否したばかりか、その新聞社の報道を捏造だ、病人の立場を慮っていないと県のウエッブサイトで公表させた知事の何処に誠実さがあるのですか? 貴方の監査役は単に税金の無駄遣いであるのみならず、県民益を著しく害しているので、速やかに辞任してください。
昨日の記者会見では、驚愕すべき発言が多々あったんだが、それはま、県庁サイトにテキストが載ってから。特徴的な部分を検証しましょう。
【 田中知事は会見で「知事の公私は不可分かもしれないが、移動に関しては就任以来、公私は厳しく律してきた」と繰り返し強調。「私的に公用車を使ったこともない」などと述べた。】信毎
これは嘘です。口から出任せ。この人はそもそも、県内ではたいしたプライベートは抱えない人ですから(そんな暇があったら県外にバイトに出ている)、県内でそれを探すのは無理がある。でも、百条委員会を開いて東京事務所の職員を呼び付けて喋らせれば、こんなのがただの嘘っぱちだちということはすぐバレるでしょう。
【 ただ、公文書として保存される命令票の記載が事実と異なっていたことについては、知事は「私の(就任)前から長野県でそのような記載を行ってきている」などと話し、明確な説明はなかった。】読売
これも嘘です。こんなのちょっと考えればすぐばれる嘘じゃん。前任の吉村午良という知事は、仕事が趣味(でも女房は度が外れた趣味人だった)の凡庸なお役所プロパー知事でしたから、陳情で東京出張することはあっただろうけれど、愛人でもいない限り、東京に私用なんか抱えたことがあったとはとても思えない。普通の自治体首長の出張なんてそんなものですよ。忙しいんですから。
つまり、田中康夫の私事優先スケジュールというのは、誰にとっても全くの異例で、お役所が想定していない事態なんですよ。だから、田中康夫以前から、そういう記載を行っていたなんてことがあろうはずも無いんだ。これ聴いたら吉村前知事や池田前副知事は怒るぞ。
他にも、「石原知事は~」とか再三口にしたらしいが、大新聞はどうか知らんが、少なくとも私は石原都知事の公私混同や怠け振りを容認したことは一度も無いぞ。この後は、「金正日だって私用で拉致したりしたけど……」とか言い出すつもりか?
昨日の日記を配信した直後に、信毎のサイトに、康夫ちゃんは実は旅費を放送局からも二重取りしていたというビッグニュースがアップロードされました。
この問題は、実は魔女裁判に似ている所がありました。重りを付けて小一時間浮かんでこなければ無罪、浮かんでくれば魔女という逃げ場の無い罠にはまっていた。彼には最初から逃げ道は無かったんです。
放送局から旅費を貰っていれば、もちろん二重取りだからアウト、貰っていなければ、それは県費でバイトの移動を賄ったと言うことだからアウト。どっちにしてもアウトでした。
信毎は、たぶん、旅費の二重取りという情報を入手した上で、県に情報公開請求したんでしょう。ニュースを小出しにした。もちろんまだこれで終わりじゃない。こんなの序の口。
しばらくはこれも隠し玉にするつもりだろうけれど、これ、康夫ちゃんの所に税務調査が入りますよ。二重取りした旅費の処理がどうなっているかの情報を当局は知りたがるでしょうから。想定されるちょろまかした金額を考えると地元の税務署で済むけれど、その肩書きを考えると、最悪、国税の査察が入る可能性もある。
今、日本中が税収不足で、国税も地方税も取り立てが厳しいわけです。昔なら必要経費として認められものが落ちなかったりする。そうすると、現場の税務署員や地方税の徴税を委託されている自治体の窓口で、これから延々と、「俺の所に来る暇があるってことは当然、知事さんの所にも行って俺等の税金を回収したんだろうな?」というやりとりが繰り返されることになる。現場はたまらんから、「なんで調査を入れない!」と上司を突き上げることになる。
税務署としては、これから確定申告の多忙なシーズンで、事件を抱え込めないですから、当面は「議会の成り行きを見守る」という建て前で過ごすことになる。確定申告が終わったら、いよいよ所得税法違反容疑で動き出すことになるでしょう。考えられるパターンは4つ。
1.康夫ちゃんがそれまでに旅費の全てを返却して辞職したら、それに免じて動かず。
2.税務調査を入れて、過去分を修正申告。ただしこれで済む可能性は無い。
3.県警と組んでまず所得税法違反容疑で強制捜査。
これはなぜこうなるかと言うと、この旅費問題に限定すれば、年間でちょろまかした寸借詐欺の金額は上を見ても200万円行かないでしょう。毎年ほんの百数十万円。この金額を3年間続けていたとしたら、普通は修正申告で済みますよ。どんなに悪質でも重加算税なんてことすらまずない。所が、これは税金からのちょろまかしなんだな。公金横領。そこが問題で、これは当然逮捕起訴を視野に入れることになる。県警が動くとなったら、これは捜査はしたが何もありませんでしたでは済まないから、一番立証が簡単な所得税法違反での在宅起訴は避けられない。本人がブツブツ言ったら、もみ消しの恐れ有りで逮捕でしょう。
私は、7千万の借金返済の原資(実際の借金額はやはり1億を越えて、1億5千万円行っていたらしい)が後ろ暗い所から出たとは実は全然思っていないんだけど(さすがにそこまでのバカとは思えない)、いずれにしても本人が何ら説明責任を果たしていないこと、知事の資産関連条例違反が疑われることを考えると、この部分でも脱税を問われる可能性がある。
4.地元の税務署には政治的に荷が重いと判断されて、国税に投げられ、査察が入る。これも、金額や構図の単純さを考えると、そうあり得る話ではないけれど、可能性としてはある。何しろ国税は今大きな事件を抱えていないから。事前に情報を掴めれば、小沢一郎が国税に頭を下げるということになるでしょう。
洋の東西を問わず、法の網を見事にくぐり抜けながらも脱税で息の根を止められた悪党は多い。アル・カポネしかり、金丸信しかり。見苦しい言い訳で政治的にその場を誤魔化せても、税務署には通じないんです。金の出入りは、最終的には綺麗に証明できるんですから。
ま、康夫ちゃんとしては放送局に電話掛けまくって、ひとつよしなにということにするんでしょう。相手は、「俺と康夫ちゃんの関係でそんなくだらんこと心配すんなよ」と笑顔で取りなすが、実際には何もしない。ただし百条委員会から照会が行く程度のことでは、放送局も、出演者のプライバシーだとか何とか言って誤魔化すおそれがある。でも税務署が行くところは、番組制作じゃなく直接、経理部門ですからね。連中は痛くもない腹を探られたく無いから、何でもホイホイ出すでしょう。その情報を引き出すためにも、税務署が動く必要がある。
もちろん、この間に、税務署が動いた時点で、辞職勧告決議案ということになります。
で、これから当然、新年度予算の議会が終わったら、あるいは平行して百条委員会ということになるでしょう。県議会の総務委員会の平野成基委員長によれば、2月にこの問題の委員会を議会で開くつもりだそうだけれど、これが百条委員会を意味するのかどうかちょっと解らない。人の噂もなんとやらですから、これは急ぐ必要がある。旬なうちに待ったなしです。
というのは、ひとつは参議院選と共産党県議団の動向が焦点になってくる。
【 石坂千穂、小林伸陽、林奉文、丸山賢二の県議諸姉諸兄が来室。入院中の身をも慮(おもんぱか)らぬ、どころかあえて入院期間中に的外れな一大キャンペーンを張る「一部報道機関」は腹立たしい、と口々に仰せるので、聡明(そうめい)なる県民の民度を試すべく、果敢に挑戦しているのでしょう、と応じる。】11日の康夫ちゃん日記より。
監査委員という立場でありながら、新年早々、その疑惑の人物に新年の挨拶に窺い、何やら「信毎報道は腹正しい!」と仰ったらしい、実に聡明な石原千穂県議に、次の選挙はもうありません。彼女には、任期が終わるまでの後3年間、ずっとこの日の言動がついて回ることになる。もう何をやっても手遅れです。
でも、彼女(ら)以外の共産党員は違うわけです。表ではどう繕っても、こんな馬鹿な連中と一蓮托生になるのは真っ平だというのが、次の選挙を狙う共産党員の本音でしょう。石坂千穂は、自分一人で被りたく無かったからお仲間の県議を連れて御注進に及んだわけだが、はっきり言って市町村レベルの議員や支持者にとっては、この上無く迷惑で不快な行為で、あんたは判断を間違ったぞ、と突き上げられることになる。(石坂千穂は今頃、二重取りなんて話はおくびにも出なかったぞ、とお冠でしょう。ペテン師に引っ掛かったという意味では彼女も気の毒)
だから参議院選前に百条委員会ということになれば、共産党は唯一の政権与党という看板に苦しめられることになるけれども、それでも挽回しなきゃならないから反対は出来ないでしょう。乗るしかない。そして、なるほど共産党は自民党と違い、こういう時にも筋を通す政党だとの印象を有権者に植え付けるしかない。参院選が終わった後だと、共産党に気のゆるみが出てきて、なんとかしのげたから、しばらくはこれで行ける、知事のディフェンスだということになりかねない。
当然、康夫ちゃんは指令を飛ばして県議全員の交通費を情報公開請求しろとけしかけるだろうけれど、これが不発に終わることは目に見えている。だって誰も県議のスケジュールなんて知らないし、興味も無い。1、2件不正が明るみに出た所で、県民が名前も知らん県議のことなど、「じゃあ返還します」でお終いですよ。でも知事は別。そらもうスケジュールは凡百の私小説より面白いしぃ。誰だよ、ペログリ日記をして実はあれは「便所の落書きだから真に受けんな」「日記はフィクション、行動は記憶にない」と記者会見で垂れたのは。正岡子規の日記にも並び称賛される(ば~い岡留@ウワシン)んじゃなかったのか?
(てか、便所の落書きは匿名で行うから便所の落書きというんだ。それに、日記どころか田中康夫知事という存在自体がたちの悪いフィクションだろう)
ま、そんなわけで、下手うちゃ、石坂千穂だけでなく、共産党は、田中康夫と供にあぼ~んです。ひょっとしたら、田中康夫の唯一の業績が、長野県から共産党を駆逐したこととなるかも知れない。
昨日は、後任人事の話まで進んでいた戦略局長が不死鳥のごとく病室から復帰したという驚きのニュース(ま、政権の終わりを悟ったということやね)や、県議会に於ける最右翼の知事側近と呼んで良い島田県議のビジネスに纏わるちょっと怪しい話など、信州県構想? あ、そんなのNBSのニュースでの長野市長の発言を読んで下さい。最早これ以上、この戯れ言に付き合う必要なし。いろいろと賑やかなニュースはあったけれど、いくら東京マスコミが隠蔽しても、おいおい真相は、ボロボロと明らかになるでしょう。
それで、もうごたごた言っても何だから、ここに人間・田中康夫としてベストでは無いにせよ、ベターな選択肢を提示して差し上げます。健康を理由に一月県議会後の辞職を公表しなさい。そうするよう、長野にいらっしゃる仁科、茅野と言った人々に働きかけなさい。
今、辞めれば、東京マスコミ的には、旧体制と闘いながらも志し半ばで癌に倒れたヒーローとしてのポジションをキープできるでしょう。しかし、金銭スキャンダルがここで打ち止めになるとはとても思えない。そんなことはもうみんな解りきっている。
金銭スキャンダルばかりか、奇妙きてれつな思いつきのパフォーマンスを巡る攻防で半年後ボロボロになって、叩き出されるように長野を追われ、実は田中康夫は金まみれだったことが、東京のマスコミですら無視できない事実として広まった後でも、彼を使う目出度い編集者やプロデューサーはいませんよ。「所得税法違反容疑」という単語が新聞に踊った時点で、全てがアウトです。辞職はもとより、彼がメディア業界に築いた地位が全てふいになる。田原総一朗にだってそんな状況はひっくり返せない。ゲストとして一度番組に呼んで弁解させたら、それでハイ、サヨナラです。視聴者が許さない。雑誌の連載を降ろされ、ラジオを降ろされた後、あなた達は、無収入の病人たる田中康夫の残された人生の面倒を見る覚悟がありますか?
権力者というのは、こういう状況になると、もう椅子にしがみつくことしか頭に無く、正常な判断力を全く喪失する。貴方たちが、せめてこの3年間の努力を彼に感謝したいと思うなら、火だるまになって手遅れになる前に彼に名誉ある退場を促しなさい。彼の残された人生に責任を負えない以上、取り返しが付かなくなる前に、公職から解放してあげなさい。
3年間も公職に有りながら、ほとんど仕事らしい仕事もせずにバイトに明け暮れ、税金を懐に入れたという不名誉な理由で叩き出され、頼りのメディアからも見捨てられるというのは、地方自治を壟断したペテン師の末路として相応しい罰かも知れないが、茅野や仁科、吉田と言った連中は、それでも構わないのか? どう考えても、この連中は田中康夫の残された人生に責任を負えるほど責任感の強い経済人じゃないぞ。吉村政権下で散々甘い汁を吸って馬を乗り換えただけの目先の利益しか頭に無い連中なんだから。
| 固定リンク
コメント