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2004.01.31

ブッシュと同じ脳みそだった誰かさん

 金曜、朝七時就寝。次男、横に来た途端に泣き出す。女房が外出している間、2時間ほどずっと元気に泣きっ放しだったので、やむなく起きる。結局、晩飯後二度寝する羽目に。
 実姉、北海道帰りの土産があるんだが、そちらは外出できないだろうから、そっちでスキヤキでもしよう、ついては食材は全部こちらで買ってゆくと、誠に有り難い申し出。こちらが考える余裕無く畳みかけるものだからついうっかりハイハイと言ってしまうが、夫婦して激しく後悔する。
 二人とも疲労のピークで、とても家の掃除なんかしている体力は無い。あとで、断るべきだったなと激しく後悔する。昨夕、食材のことでまた電話が掛かってきたので「申し訳ないが、次回ということにして貰えないか?」と言ったら、「あっそう」の一言でガシャンと切れる。そういう奴だ……。
 子育ての経験がないとなぁ、外出できないだろうからうち来るよ、だって迷惑だってことが解らないんだよな。

※ 青色LED訴訟、200億円支払い命令 東京地裁

しかしでけぇな200億円。税金取られても半分は残るのかぁ。F-16買おう(~_~;)。

※ 「寂しい」市民詰め掛ける 東急横浜-桜木町が廃止

 あんな大きな駅が無くなるという実感が無いんだが(てか、JRは残る)、問題は横浜駅だよなぁ。女房が物心就いた頃からずっと工事中なんだもん。しかも東横線の横浜駅って、昇降口一つしか無くて凄く混むんだよね。あれは改善されたんだろうか。

※ あの人とこの人は実は同じ脳味噌

【 何かの根拠があって○×が政策決定したことなど一度も無かった。会議は、盲目の○×を物言わぬ閣僚が囲んでいるようなものだった。○×の根拠の無い発想を皆頷きながら聴き、○×の意向に従うだった。】

 や、別にこの○×に、毎朝のイニシエーション(部局長会議とも言うらしい)で喋るだけの某県知事の固有名詞を入れても全く違和感は無いんだけれど、これは昨夜のTBSでやっと放映された、CBSドキュメントの「忠誠の代償」のオニール前財務長官のインタビューで正解は「大統領」
 これで驚くべきことは、ブッシュ政権発足後二度目のNSC会議で、すでにイラクを分割し、どういう企業で利益配分するかが議題に載せられていたこと。イラク地図の中に、分割後のラインとかがもう引かれているんだ。
 番組の中でも触れられていたけれど、ブッシュ自身は、選挙中はイラク懲罰には消極的だったんですよ。米軍を世界中に展開は出来ないと。じゃあ、誰がイラク政権の転覆に拘ったのか? と言えば、チェイニーを筆頭とする、アメリカの実業界なんですよね。イラク戦争は、アメリカにとっての軍を利用したある種の公共事業だった。

※ 外交官銃撃事件、旧ソ連製自動小銃使用か 警視庁鑑定

これ、AKの弾とNATO弾って、色が違うからパッと見た目で解るんですよね。径を計る必要すらない。ただまあ、それを否定する人々にとっては、血糊が付いた潰れた弾を見せられても、作り物だ! てことになりますからねぇ。
 先週のスカパーパックインでは、首藤先生が、照会したアメリカ政府の要人が思わせぶりな態度を示したから心証真っ黒だみたいな話をしていたけれど、言っちゃなんだけど、現場を離れてワシントンDCまでそんな情報が上がってくれば、とっくにアメリカのメディアが暴いているだろう。

 しかし、あたしは、今回ほど国会の論議を不毛だと感じたことは無い。通訳がたぶん二重に介在するだろう人々との間で交わされた会話をして、代表だ、いや代理らしいぞ、とかいうレベルの話を国会でしなきゃならんものか?
 野党がどれだけごねようが、自民党で何人造反者が出ようが法案は通る。それは阻止できない。だったら、反対するにしても、少しは歴史の評価に耐えうる議論をしてくれ。言った言わないなんて国会ですべき議論じゃないだろう。

※ オウム被害対策取り組みの伊藤芳朗弁護士ら懲戒処分

ずっと前からウワシンで叩かれていたけれど、悪質というより、あんたこんなんで小銭稼いでいる暇があったら、仕事すりゃ良い。何も弁護士活動だけで無くたって、テレビででも稼げるんですから。これは、結局、日本の法曹界の、弁護士の数が限られているが故に、名義貸し紛いの手口で小銭を稼いでいる人々が一杯いるということの氷山の一角のひとつなんだろうな。

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2004.01.30

やっぱり不用心だ

※ 「へー、子供が怪我したのか。でも日本人でしょ?」韓国人犯人弁

これは昨夜の夕方のTBS系列で確かに流れたんだ。けれど、それ以外の時間帯でも他局でも実は見ていない。本当にあの日本人学校に押し入った犯人がこう言ったのかは知らない。けど、何喰わぬ顔で言って、そう字幕スーパーが出た。ひょっとして火に油を注ぐからと各局が自主規制したのだろうか。
 私の周囲には、韓国に行った時に、何の理由もなくすれ違った人間から殴られたり「バカヤロウ!」と罵声を浴びた経験を持つ人間が何人かいますけれど、民族意識の根底に敵愾心が埋め込まれているから、こういう時にもそれが表に出ちゃうんですよね。
 ちょっと学校は不用心ですよね。日本人と韓国人の顔が似ている以上、ガードマンを何人配置しようが、誰何しなければ異常者の侵入を阻止するなんてことは出来ないんだから。

※「有人宇宙飛行」目指す…政府、宇宙開発政策を見直し

 きっと言ってみただけだろうな。本気で人を上げようと思ったら宇宙開発予算は今より桁を一つ増やす必要がある。米中露の場合は、それでも軍事分野での貢献が大きいから金を掛けることに財政当局も寛容だけれど、さて事実上平和利用しか許さない日本で、有人計画に金を出せるか。やらなければならないとは思うけれど。いっそesa辺りと組めば良いと思いますね。モジュールを共通化してコストダウンを計れば良い。

※ 2年連続ベア要求見送り トヨタ労組

トヨタに限ったことじゃないですけれど、業績が良い会社って、ベアは上げなくても、実はボーナスで十分ケアしているんですよね。バブル期に毎月ボーナスを出していたテレビ局みたいに。

※ キヤノン、820万画素世界最高速連写のEOS-1D Mark2発表

 これは買いだと思うんだが、さすがにフラッグシップに60万円出す金があれば、私はレンズを買いそろえる。

※ 角川がアスキーを買収 IT分野に進出

 正直、ちょっと残念。何だか買収されるたびにアスキーらしさが無くなって行く感じがする。週アスだけはあのまま残って欲しいけれど。

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2004.01.29

県政会の亡霊発掘

※ 武富士の無人機、メンテ社員襲われ1300万奪われる)

 一瞬、サラ金会社がUAVを開発しているのかと思ったぁよ。嘘(~_~;)

※ 木村拓哉さん主演ドラマ収録でエキストラの女性けが

これ、たまたまパックが観客席に飛んだという事故じゃなく、ファン・サービスとしてわざわざ打ち込んだという無茶なことやっての事故。本来なら業務上過失傷害に問われるケースなんだよね。もちろん、警察はことジャニーズに関しては、何があろうがお咎め無しなわけだが。

※ 国会紛糾

 こんな下らんことで国会を止めている場合か。さっさと、自衛隊の後にどんな連中を送り込むのか議論しろ。
 日本では青年海外協力隊員とか、途上国支援のシステムがいくつかありますよね。実は公が絡む派遣のかなりが、地方自治体からで、出向扱いになります。
 今は何処の地方も財政が苦しいですから、なかなか金を出すというのは難しいけれど、少なくとも人材は余っている。イラクの現状をなんとかしたい、リスクは百も承知だという人々は地方にも一杯いるはずなんですよ。地方に散ったイラク人も。わが鹿屋にも一人、外務省勤務だったとかいう亡命イラク人の方がいらっしゃるらしい。そういう人とセットにして送り込めば良いじゃないですか。何も国が全部被ることはない。サワマと姉妹都市協定を結んで、地方が人を出し、またサマワから人を受け入れれば良い。
 今、国会でやるべき議論は、そういう議論です。

※ 鹿児島・高山町の集会所で8人がCO中毒、軽症
 28日午後7時40分ごろ、鹿児島県高山町新富の安野集落集会所で 読売

 昔、大石家の本籍があった所で、高山城跡がある本城という所の隣ですね。鹿児島でも、北薩という所は鹿児島県民の実感からすればやたら寒い所ですが、この鹿屋の隣町の高山という所も、内陸部で高度があるため結構寒いんですね。しかも鹿児島は、今月、もう二度も雪が降って積もっているらしい。
 所でこのニュースのポイトンは、ここで被害に遭った人々の年齢です。男女8人(46―78歳)。普通なら、こういう状況で火を焚けばどうなるか解りそうなものを、そもそももうあんな田舎でも囲炉裏なんて滅多に使わないし、そういう状況で機転が効くような若者もいないから事故になった。

※ 県政会、政務調査費でコンパニオン呼んで宴会 長野

 いわんこっちゃない。使い道も無いのに余計な金出すから……。ただ県政会がそれをやっていたというのは意外でしたね。あんなにマスコミから叩かれていた人々なのに。
 国会には政党助成金というのがあるでしょう。こちらは、ただでさえ議員歳費じゃ賄えないですから、無駄なく使っている。それでも足りないというのが本音。ただ欲を言えば、それで外部にブレーンを確保できるほどの金額にして欲しいけれど。
 地方だと、どうしても使い道に困るんですよね。日本という国は、地方も中央も、官僚が情報を独占して来たがために、政治家は野党ですら、質問を官僚に書かせる時代が長らく続いた。そこから脱出しようと、助成金を出すようになったけれど、所が相変わらず情報は官僚が独占しているから、在野に知識を請う術が無いんですよ。その在野にもなかなか知識というものが存在せず、政治家は彼らと接触する方法すら知らないから。
 政務調査費を有効活用させるためには、そういう専門家と議会議員を結びつける人材仲介業者のような存在が必要だと思いますね。
 構想日本みたいな所で良いから、人材バンクのようなものを作って、地方議会の議員さんから、こういうテーマに関して詳しい人材を捜している。ついては交通費のこともあるから、なるべく地元に近い人でいないだろうか? と依頼があったらすぐリストアップしてくれるような仲介サービスが必要だと思いますね。
 しかし、目くそ(康夫ちゃんの寸借詐欺)鼻くそなレベルの話ですな。

【報告を受けた田中知事は「こんなことがまかり通るとは恥ずかしい思い。今後の調査への協力を議長に申し入れたい」と話しています。】SBC

 どの口で貴様がそれを言う!?

 県民クラブの若手ホープの柳田議員も早速、「返還せよ」と怒ってらっしゃるけれど、ここは県政会はすでにバラバラになったけれど、知事の旅費問題を厳しく追及する手前、所属していた議員諸氏は潔く県民に詫びて返還すべきでしょう。
 しかし、毎日新聞もえげつないね。旅費問題では徹底して黙殺したくせに、今は存在しない地方議会の一会派のネタを一面扱いだもん。あんたたちは、そこまで田中康夫に尻尾を振って一帯何を得ると言うんだ?

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2004.01.28

田中康夫、未必の故意

 昨日から数時間置きにウイルス検知ソフトが定義ファイルの更新を求めるんだが、こんなの一日に一回で済むくらいの先見性を持たせて欲しいぞ。

※ 北米大陸目指した熱気球、西太平洋上に不時着水

一瞬、風船おじさんを思い出したんだが、あれだけの準備をしてもジェット気流に乗るのは難しかったと言うべきか、そもそもの計画が甘かったと言うべきか。

※ ガイア、地球の夜明け ぎりぎりの資金でたった一千台。バイ・デザイン社
http://bb1.tv-tokyo.co.jp/gaia/preview/20040127.php

 昨夜、12chにたまたま捻ったら、液晶ビジネスの話をしている。ベンチャーの経営者が廈門でメーカーの半値で液晶テレビを開発してCESに乗り込む。何処かで聞いたような名前の人だなと思ったら、これがあのアキア・ブランドを立ち上げて、結果的には転けた社長さん。今度はバイデザイン社という会社を立ち上げたらしいのですが、そこの奮闘記。
 ところが、頼りにしていた日本の巨大商社が、たった一億円の運転資金をなかなか決済してくれない。しかし液晶ビジネスの旨味は知っているから、散々ごねた挙げ句に、子会社化するなら金を出すとか言い出す始末で、結局、社長は販売時期を逸して日本のマーケットは諦め、ラスベガスのCESへと乗り込む。うまく行ったのかどうかは解らない。ぎりぎりの資金でたった一千台作った液晶テレビが、アメリカへの通関でトラブルという所で番組は終わったから。
 で、ここで日本は駄目だなぁ、商社も駄目だなぁ、と言う必要はない。連中は、リスクを取らなくても生きていけるお貴族様なんだから。そもそもベンチャーが当てにするのが間違い。
 だから日本では、大手企業に資本と人材を集中して、金の掛かる最先端技術の開発に集中すれば良いんですよ。投げやりで何だけど、ベンチャーとして事業を興したい意欲のある人々は、さっさと大陸へ渡って、技術の橋渡し役に徹して、資金も海外で集めるということにすれば良い。
 この国では、なるほど金は余っているのに、金が回らない現実が良く見えた番組でした。結局、ヨーロッパと似たようなもので、社会が成熟して老成過程に入ると、誰もリスクを取れなくなるんですよね。企業だけでなく、小金のある個人ですらが冒険しなくなる。だから市場経済はどんどん縮小し、逆に、公を担保とする公共事業が、ひたすら膨らんで、誰も彼もが税金に群がろうとする。

※ 松本市長選を占う

 信大の名誉教授にして、康夫ちゃんべったりな先生がチェルノブイリ・ボランティアの管谷衛生部長に出馬表明をしたらしくて、たぶん彼は受諾するでしょう。何しろこの人、言葉もわからない国にひょいとボランティアで出掛けるようなお人ですから、ちょっと浮世離れしてらっしゃるんですね。今時、携帯も持たないとかで。地元の状況もまるで解っていない。実は松本には何の足掛かりも無い先生でして、全国紙の長野版は、しなやか会が押すようなことを書いていますけれど、そういうことは無いです。
 これはもうごく一部の、社会の一線を退いた、それでもなぜか康夫ちゃんの応援をしている、一方で有賀市長に何か遺恨でもあるのか、そういう人々が、冥土の土産にもうひと華咲かせたいと頑張っているだけの話でして、象徴的な所を上げれば、康夫ちゃんが常々弟分と書く市議がいらっしゃまいすよね。彼は、早くから、元市議会議長の田口敏子さんを応援すると公言している。
 松本において、しなやか会の中核として康夫ちゃんを当選させ、前回の出直し知事選でも、その中心にいた人々は、実は誰もこの衛生部長に乗っていない。それはなぜかと言えば、誰も知らない人だからです。
 松本の選挙はどうやって回るかと言えば、ひとつは学校単位です。それは何も深志のような名門進学校だけではなく、いろんな高校単位で票集めが為されるんですね。一期目の康夫ちゃんは、なんとか長野中心の風向きを変えたかった深志高校のOBがフル稼働した。
 今、衛生部長を担いでいる人々は、しなやか会の実務には全くタッチしていない、ご高齢な皆様ばかりですね。名前は時々出てくるけれど、まあ集会で挨拶する程度のの人々です。
 なんでこういうことになったかと言うと、最大の要因は、菅谷さん誰よ? という疑問が、松本市民に多いんです。何より、しなやか会のメンバーが、誰一人この人と交流がないから推薦しようがない。
 今、松本で管谷さんに乗っかって、選挙運動を立ち上げようとしている人々も、あんまり評判の良い人はいないんだな。もう直ぐ俺の誕生日だから講演会をセットしろと親族や周囲にはっぱ掛けてブーイングを喰らった80歳の経営者だとか、管谷さんに積極的に乗っかっているのが、社民系の田口さんという県議なんですが、この人があまりに積極的なせいで、乗っかっても良いと思っていた保守系の県議が降りたりしている。
 現状では、康夫ちゃんに打つ手は無いんです。しなやか会の中から自然に上がってくる候補者に乗っかれば良かったものを、頭ごなしに候補者を選んで押しつけてきたものだから、ただでさえややこしい話がなお拗れてしまった。
 管谷さんご自身も、彼を担ぐことを決めた人々から耳障りの良いことしか聞いてないですから、たぶんこのまま、何の疑問もなしに立つんでしょう。結果は、元議長の田口さんより票を取れずに3位で終わるはず。
 この辺りのことは、市民タイムスや信毎の松本支局辺りは皆抑えている話です。これ以上のことを知りたい全国紙の松本支局の記者さんがいらしたら私に電話下さい(~_~;)。地元民以外では一番今度の選挙に詳しいと自負していますから。
 何度も繰り返すけれど、当面、長野県下の選挙のキーワードは、「脱・田中康夫」です。田中康夫が送り込んだと見られる候補者は、ずっと負け続けるでしょう。康夫ちゃんが、俺の息が掛かった奴を送り込むことに拘り続ける限りは、彼の政権終焉を早めるだけです。
 康夫ちゃんに言いたいんだけど、あんたは一帯、何をやりたいんだ? ただ自分の息が掛かった人間を立候補させるというキングメーカーごっこに興じたいのであれば、駒ヶ根で結果は出ている。みすみす取れる票すら逃がして負けた。あんたが今やっていることは、未必の故意だよ。負けることが解っているのに、候補者を押しつけることに満足して、地元に害を為している。影響力を広げたいなら、県下の選挙に口を出すな。もう田中康夫の看板では県民は動かないんだから。

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2004.01.27

日垣隆よ、開き直るべき問題ではない

月曜、次男一ヶ月検診。特に異常なしの診断を貰う。

※ 古賀潤議員、民主党離党を表明 議員報酬を受けぬ意向

 嘘は嘘ですからねぇ。そんなに政治活動したければ、辞職した上で、無所属で立候補して再度ヤマタフと闘えば良いじゃないですか。学歴詐称なんか可愛く思える学生時代の横領犯罪を誤魔化して当選、ヤマタフを超える変態性愛者を自他共に認める最強の兄貴分が応援に来れば楽勝ですよ。大丈夫、一週間応援に張りついたって、中でほんの一時間、福岡-松本線キャンペーンというイベントを入れれば公務出張が立派に成立する太っ腹な県の知事さんですから、自腹で応援に来てくれますよ。

 この問題は、ヤマタフ派が公選法違反で刑事告発して、検察と取引があって、逮捕を回避するために辞任、夏の参院選で同日選挙、ヤマタフ奇跡の復活ということになるんじゃないでしょうか。

※ 知事交通費の二重取りほかに3件 県に返還へ

 昨日は康夫ちゃん、また記者会見で旅費問題を突っ込まれて、この人、県から旅費を貰った上で旅行し、放送局にマイ領収書を持参し、その場でまた旅費を別途貰っていたらしい。まあ図々しいお人です。で、そんなことをしてしまった理由というのが、県からは、「旅費を何回分かに纏めて支給して貰っていたから」というのだが、まずこれは嘘でしょう。
 出納は、県職員の規定に則って支出したと言っている。だったら、県は、いついつどこそこに公務があるということを前提に金を出すわけだ。纏めて出すとは一帯、何をどう纏めて出したということなのか? 一週間分の移動旅費ということなのか? それとも2、3回分ということなのか? 一方で、MBSでのバイトは、確か隔週ですよね。これは固定している。しかも松本-大阪は決して安くは無いから、東京行きとは金額に差が出る。「纏めて出されていたから混同しました」なんてことがあろうはずもない。
 メディアは、「纏めて出される」とはどういう状況なのか突っ込なきゃあかんよ。で、康夫ちゃんは、自分は、公務なのに自腹を切って移動したこともあるから責任はむにゃむにゃ~と弁解しているんだが、それで話が通れば警察は要らないぞ。しかも、昨日の会見の音声を聴いたら、またしてもペログリ日記を取り上げて、あの日記は不正確なんだと繰り返している。確かにあの日記を巡って過去、「そんな事実は無い」と蕎麦屋やタレントから抗議が来たことは山程あった。たとえば、TBSの草野満代から、レストランでの目撃談に関する記述をそんな事実は無いと抗議されたことは週刊誌が記事にまでした。
 でも、田中康夫よ、お前はプロの物書きだろう? 仮にも自分が十数年も認め、それで原稿料を得てきた日記をして、ボロが出たら、とたんに、あれは嘘です、出鱈目です。泊まったホテル名も、ひょっとしたら女の子のイニシャルだって違うんだもん、なんてプロが言うべきことか!?

 所で、田中康夫が積極的に広報したい会見のテキストというのは、極めてスピーディに処理され、それは即日県庁サイトのトップページに掲載される。所が、この寸借詐欺問題に関わる会見は、いつも放置されて中一日以上掛かるんだよね。速やかに改善して欲しいと思うが。
 あと、2ちゃんのニュー速で、私が所得税法違反に拘っていることに関して、金丸は数十億という単位だったから、このケースでは無いという批判があったけれど、金丸はあの巨額さだったから国税と特捜部と、ついでに変な延べ棒も出てきたら公安も乗り出しての大捜査になった。今回その必要は無い。田舎の税務署と地検で十分間に合います。
 普通の地方公務員なら、パソコン数台、業者に納入させただけで、逮捕されるわけですよ。別にそれをわたくししたわけでもないのに。一方で、底なしの横領を続けていた知事さんは、お咎め無しで許されて良いのか? そこに使える法律はある。論争の余地はほとんどないし、裁判も簡単に済む。だとしたら、何も躊躇うことは無い。それだけのことです。
 いずれにしても、県庁の説明も二転三転している。監査委員は、なぜか「監査委員制度は不正をチェックするものと誤解されている向きがあるが、決してそうではない。」 とかトンチンカンなことを言い出したらしい。だったら何するところなのぉ? 百条委員会を開くしかないということでしょう。

※ 長野県財政はなぜ逼迫したのか?

 実は、財務省が原案を示した12月19日前後の日本の各地方紙がどうそれを報じているかを調べてみました。どこも、どの予算が認められた、この計画にこれだけ予算が付いたということを中心に報じています。長野においても、読売が、ダムに関して予算が付かなかったことを報じていたりする。鹿児島では奄美関連がニュースになった。この時点で、いくらの財源不足が生じるということを報じた県、あるいは地方紙はほとんどありません。唯一検索に引っ掛かったのが、信毎も報じているけれど、佐賀県です。県が、速やかに、200億円の財源不足が生じる、えらいこっちゃと公表している。
 新聞が報じないからと言って、県庁内では、どこでもこら拙いな~ということになったでしょう。所が長野県だけは、何しろ知事は手術とスキャンダルの火消しでそれ所じゃなかったから、一ヶ月以上経って、実はこれだけの財源不足が生じると発表され、しかもそれが組合との交渉にぶつけられたせいで大騒ぎになった。
 見通しの甘さは何処にあったのか? 康夫ちゃんはまたれいによって他人のせいにし、それでも、俺の財政改革推進プログラムがあったればこそ、これだけ圧縮できたんですよ、と自慢した。
 ところが、その財政改革推進プログラム自体が、06年度まで地方交付税の+0.6パーセントの上昇を見込んでいる。これ自体が全く絵空事なわけですよ。実際は今年だけで6.5パーセント減だったのだから。今時、どんな脳天気な経済学者が、地方交付税が毎年増え続けるなんてことを予言しますか。これは財政改革推進プログラム自体が策定時にすでに破綻していたと言うしかない。
 しかも、長野の財政改革を阻む要素が二つあるらしい。ひとつは、長野モデル推進枠ですね。せっかく公共事業を減らしたのに、これが姿を変え、知事マターとして聖域化されて、しかも年々巨額になっている。
 これは、どういうことかと言うと、役人が良くやる看板の掛け替えですよ。土建事業で無ければ、それは何もかんも長野モデル創造枠にぶち込んで聖域化させよう。だったら知事は手を付けないという目論見の元に、年々倍々ゲームでこの予算が膨らんでしまった。だから、財政改革をやっている意味が全く無いんですね。減らした分がそっくり増えるんだから。
 あと、ここは意見が分かれる所かも知れないけれど、起債制限比率を他県よりタイトにしている所も財政悪化に影響しているらしい。
 結局、この三年間の長野の財政を見てみると、この知事さんには、財政をコントロールする意欲もなければセンスも無かったということです。センスも無いのに旗を振りたがるから、官僚に良いように弄ばれて、結局破綻への道をまっしぐらに走っているというわけです。来年、基金を取り崩したら、再来年度予算はどうするんでしょうね。どう考えても、この人は、その地位にはいないだろうけれど、無責任が過ぎやしないだろうか。

※ 駒ヶ根市長選続報

 元デジボで、今は川崎にお住まいの高橋さんが、この市長選に関して久しぶりにメルマガを発行なさいました。杉本候補が善戦したということは、その通りだと思います。田中直系のハンディを背負って、よくもあれだけの票を取れたと思います。ただ、どう考えても、これは対立候補が圧勝して良い選挙だったはずです。それを僅差とはいえ、負けた事実はいかんともし難い。
 何より、選挙が終わった後まで、自分らが担いだ候補を「市民派」だと持ち上げているのは解せない。担いだ人々は市民派だったかも知れないけれど、当人は、バリバリの役人じゃ無いですか。県庁から来た以上、それは康夫ちゃん子飼いだろうが反康夫だろうが、市民派を名乗る資格などそもそもあろうはずもない。
 高橋さんて、今ひとつその辺りのセンスが浮世離れしているんですよね。地元を離れて時間が経つせいか、もう田中という言葉では、傘下の自治体は回らないんだという現実を認識して欲しいですね。高橋さんは今後も、長野県下ばかりか、いろんな選挙のサポートをなさるんでしょうけれど、建て前は建て前として、終わった後はきちんと本音で話をして欲しい。

※ 韓国が原潜開発を検討か 有力紙報道、国防省は否定

 何処かでそんな映画を見たような気もしたが、原発に反対する日本のプロ市民の皆様は、当然、韓国大使館に抗議するんだろうな。
 しかし、原子炉回りはどうするんだろう。まさかアメリカが売ってくれるとも思えないけれど、日本近海で放射能漏れでも起こされると迷惑だから、土壇場で日本政府が、アメリカ政府に、「頼むから韓国に潜水艦用原子炉を売ってくれ!」なんてことになったりして。

※ 日垣隆、必要なのは開き直りでは無い。

 昨日今日配信のメルマガで、私が批判したれいの宅配と郵便物を巡る問題で、読者からの指摘があったらしくて、それを■■キミは読者にまで喧嘩を売る気か■■のコーナーで取り上げています。結構、反響があったらしく、それはどれも似たり寄ったりで、日垣さんの神経を逆撫でしたらしい。ただ今回は、黙殺しなかっただけでもまだご立派だと誉めておこう。
「ストレスになる郵便不在票に異議あり」というタイトルです。投稿の内容は、私が指摘したように、郵便局の制度もそれなりに便利ですよ、という内容です。

 この投稿者は、その日の22時以降に中央郵便局に取りに行ける「ゆうゆう窓口」が便利ですよと、書いてらっしゃる。それに対する日垣さんのお答えが以下です。

********************************
A:だからさ、俺は万人にとってストレスになる、なんて言っていないわけで、
俺にとってストレスだ、と言っているのです。しかも、中央郵便局に行くのに
不便でないところに住んでいる人なんて、ごく少数でしょう。
 って、そのこと自体はあなたも理解しているわけですよね。
 私も、ストレスを感じていない人たちがいることを理解しています。
 ま、そういうことで。
********************************

 実は、このやりとりには伏線があって、その前の、22日配信号で、エコノミストの購読者を名乗る読者から投稿があって、その中で、全く同感だけれど、自分は会社の近くに郵便物は転送して貰っているということをちらと書いてらっしゃる。
 それに対して、日垣さんがどう書いたかと言うと、週刊エコノミストの、敢闘言を丸々張り付けただけで、ご自分の感想は一切書いてなかった。

>>俺は万人にとってストレスになる、なんて言っていないわけで、俺にとってストレスだ、と言っているのです。しかも、中央郵便局に行くのに不便でないところに住んでいる人なんて、ごく少数でしょう。<<

 ゆうゆう窓口のように即日の受取でなければ、郵便物の転送制度は、特定郵便局でも可能なわけですが。これを便利に使っている人々が一定数いるということは、郵政ウォッチャーなら当然知っているべきことだし、無視すべきではないポイントです。万人にとってストレスになるなんてことは言っていないだろうなんてのは、みっともない欺瞞であり酷い誤魔化しでしょう。読者に対する情報の不開示という部分でライター失格。
 自分にとってはそれは不快だが、他者にとってはどうなのだろう? と疑問を抱くのが、ジャーナリストの嗅覚でありセンスというものです。朝までライター・セミナーにでも通って勉強しなおしなさい。
 更に、宅配における即日の受取という利便性で言えば、たとえば午前中の不在であれば、お昼頃までに不在通知を知ることが出来れば、夕方以降再配達して貰える可能性もあるし、オペーレーターと直に話せれば、たまたまその近所を荷物を積んだまま走っていれば、回って貰えることもある。この点は郵便より便利。
 しかし、逆に我々顧客が集配センターまで行けるかというと、たとえば私が住んでいる高津区のエリアだと、ヤマトも佐川も、隣の区だったり、とても車でなければ行き着けないような不便な場所にあったりします。少なくとも中央郵便局みたいに、町の真ん中にあるということは絶対に無い。その点においては、宅配業者がコンビニでの受取を戦略にするのは当たり前のことです。
 現状では、都市部の住民にとって郵便局の方が便利な部分も確実にあるわけです。俺にとってと開き直るのは、全く子供みたいなものです。

 以下、どうでも良いことだが、ついでに、今日配信のメルマガより
******************************
 そんなことより、なぜ民主党や多くのマスコミは、彼を「民主党のホープ」
と祭り上げたのか、ここで思い出しておきましょう。まぎれもなく、例の山拓
を一騎打ちで敗北させたから、です。それ以外ではありません。

 では、今になって巨大メディア各社が古賀氏の疑惑が浮上した時点から、
「山拓の名は絶対に出すな」と全社的に命じているのは、なぜでしょうか。常
識的に考えて、この情報を意図的に怪文書で流し続け、なおかつ、結果的にト
クをするのはどちらの陣営か、という示唆すら「してはいけない」と厳命ない
し自粛シフトが敷かれ、山拓タブーが完成してしまいました。ごく近い将来、
山拓が復活することが確実だからです。

 そんな精神的インポどもに、学歴の嘘は絶対に許さない! などと偉そうな
ことは言ってもらいたくない、と私は思います。
******************************

 「ヤマタフの名は絶対に出すな」と命じている会社なんてあるんでしょうか? ま、1、2社はあるだろうけれど、全社が横並びでそんな命令を出すはずもないでしょう。マスコミ的には、これで再選挙となった方が俄然面白いのですから、別にヤマタフの名前を隠す理由など無い。

 あ、所で、この古賀議員を一生懸命応援していらした県知事さんがいらしたわけですが、その名前を出そうともせずにこの話をする人もいらっしゃるようで、そういう作家兼ジャーナリストには、「精神的インポどもに……」、と最後の二行を付け加えてお返ししてあげましょうか?

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2004.01.26

猫も杓子も朝まで~

 今日のウルトラマンに纏わるメルマガ用のおまけ記事は、結構オモロイんだけど(~_~;)、いや、なぜこれをおまけにするかはエリアを特定される恐れがあるからコソーリとオマケにするんだが……。

※ ここだけでコソーリと

 これはNIFTYのこのブログを読んでいる人だけにコソーリと書きます。
 2ちゃんねるのマスコミ板にあった私のスレが昨夜停止されたらしい。マイナー物書きのスレがマス板にあることを気にくわない人からの削除要請が出ていたせいですが、いえ、私自身があれこれいうべき筋合いのものではありません。寂しくはなりますが。
 マス板には他にもどうしてこんなのがマス板で扱われるんだろうというスレもあるけれど、ま、運営サイドとしては、本人がそこに出てきて某かの会話が成立していることが気にくわなかったのでしょう。彼らはそれを宣伝行為と受け取った。でもこれって本来はおかしいんですよね。双方向が前提のメディアで本人が出て来たらそれは宣伝だからけしからんという発想があるとしたら。
 ネットヲチ板にもスレがあるそうで、先日、ちょっと覗いてみましたが、いくら何でもあんなマイナーなスレを毎日ケアする気にはなれないというのが今の正直な気持ちです。たぶん、よほどのことがないと覗かないと思う。

※ 架空請求届く

 AV天国という所から、数万円の請求メールが届く。所が、URLの記述は無いんだ。で、何処かに通報してやろうと思ったら、神奈川県警にも消費者センターにも、そんな窓口はウェッブ上には無い。どこそこの窓口に行けと誘導するだけ。こんなの、ウェッブ上で情報を募れば、今どんなタイプが流行っていて、業者はここだということをリアルタイムで把握できるのに、警察も行政も全く意欲がない。
 下の児童虐待でも思うけれど、私が政治に幻滅するのは、スピードの無さです。とりわけ、刑法改正に纏わるあまりなスピードの無さ。架空請求を取り締まる法律なんて、別に揉める要素なんて無いでしょう。請求時で検挙という法律を通せば良い。児童虐待にしてもそうですよ。現に児童相談所はある。彼らの強制執行権をほんの僅か強化してやれば良いだけの話ですよ。なぜ国会は、こういう時にさっさと動けないんだ。

※ 中3長男に3カ月食事与えず、今も昏睡 父ら逮捕 大阪

 これで記者会見した中学校の校長自身が「責任のなすり合いだと言われるけれど……」と開き直っている。
 たぶん、このケースは、まさか中学生にもなれば、危なくなったら自分で逃げ出すだろう、誰かを頼るだろうという油断が学校にも当局にもあったのでしょう。しかも、みんながこのちょっとヤクザな感じの父親を恐れていた。
 この少年は、脳に栄養が行ってませんから、このまま植物状態が続くでしょう。むしろ生命活動を維持できていたことの方が驚きです。
 じゃあ逮捕された二人はどうなるか? 母親は従犯扱いで執行猶予(裁判では、母親も被害者だったと弁護側は主張するでしょう)。父親も、これは実刑にはなるんだろうが、上を見ても3年でしょう。現行法は、この二人に十分な罰を与えることも出来ずに、二人の野獣は再び町に放たれる。

※ 駒ヶ根市長選

 駒ヶ根市長というのは、康夫ちゃんにとって、有賀松本市長に次ぐ目の上のたんこぶでして、息の掛かった県職員を送り込んだけれど、僅か198票差で、現職が逃げ切り5選となりました。
 この現職は、前回も僅差での逃げ切りだったそうですが、投票率も前回より上がって76パーセントも行って、今度もあわやという所でした。
 これを見ると、康夫ちゃんブランドもまだまだ人気があるなと思います。ただ、5選目の現職を倒せなかったという事実はいかんともし難い。たぶん、この選挙は、康夫ちゃんの名前が出なければ、多選批判だけで新人が勝てたと思います。今時、田舎の町村長選挙じゃないんだから5選は無いでしょう。康夫ちゃんも自分のポジションが解っていて、応援には入らず、極力田中色が出ないように努めたけれども、駄目だった。
 これはこの後に控える松本市長選挙にも言えていて、田中康夫という名前が絡まなければ、有賀さんの再選は、かなり厳しいんですよ。所が、康夫ちゃんの子飼い中の子飼いの衛生部長がやってくるということで、もうほとんど勝負は付いている。松本市民にとって、誠に気の毒なことです。有賀か新人か? ではなく、有賀か田中か? の選択になるのですから。今の松本市民に、そのリスクを取る熱気はない。

※ チンピラにも五分の魂

 ビッグマウス《虚言癖》日垣氏の『ガッキィナイト 朝までライター・セミナー』というのがあったらしくて、ゲストの一人は勝ちゃんだったらしいのだが、そうと知っていれば出掛けたのに。でもこの人のイベントって、いつものことだけれど、飛び込みって駄目なんだよね。何を警戒してか、だいたい事前申込みが必要。ちょっと覗いてみようかしらんと誘惑に駆られたのだけれど、さすがに朝までは付き合えないと思って、やめました。
 それはそうと、15時から朝の5時までというのは、無意味だ。それはいつもの日垣隆の合理性に照らして全く無意味だと思う。思考能力ばかりか意識レベルも著しく低下するような状況下で活動したからと言って、それは、俺はこんなに凄いことをやってのけたぞ! 俺たちはこんな偉業に付き合った! という内容評価を伴わない台詞が一人歩きするだけのこと。まさにそれこそが日垣隆の狙いだとしたら、それはテレビのバラエティ番組のやるべきことであり、ジャーナリストがやるべきことではない。

【 ちんぴらライターである私の場合、年間一万円の有料メールマガジンに、創刊一年で千数百人の読者がついた。】18日配信号より

 これは、いつもの自分自慢での下りですが――、しかしこの人のメルマガって、半分は自分自慢ですね。自分がいかに立派な仕事をして来たかで彩られている。読者を辟易とさせることに彼程長けたライターはいないと思う。
 それはともかく、ちんぴらだって自分のケツの拭き方くらい知っているでしょう。それはちんぴらに失礼というもの。ちんぴらには極道の仁義があるけれど、この人にジャーナリストとしての矜持と諦観は無い。
 ところでこのイベント、「ライター・セミナー」というタイトルが味噌ですよね。さすがにジャーナリスト・セミナーと銘打つ程の厚顔無恥さは持たなかったか。日本のジャーナリズムの夜明けは遠いね。この程度の人間がセミナーとか開いて客が集まるんだから。
 ライター志望の諸君、あるいは、勝谷さんが平伏したとかいう大新聞の記者さん。良い仕事をと思うなら、まずは人を見る目を養いなさい。偽善者が主催したマルチスタンダード人間のお喋りを聞きに行ってしまったという事実を直視するように。でも、私も行きたかったことは本音(~_~;)。

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2004.01.25

ダボス会議

※ 自衛隊のイラク派遣を評価 チェイニー米副大統領 ダボス会議

 世界経済フォーラムの年次総会ですね。昨日夕方、たまたまCNNを見ていたら、チェイニーの演説をライブで流していました。1時間くらい喋ったのかな。実にそつなく、世界の諸情勢に関して、網羅してスピーチする。スピーチが終わると、会場のリスナーとの質疑応答になるんですが、たとえば、ボスニアから来たという男性が、「わが国には石油があるわけでもないのに、アメリカは助けに来てくれた。われわれはこの恩を決して忘れない」と発言して拍手が起こる。発言者が次々とアメリカに感謝を述べる。もちろん全部が全部仕込みなんでしょうけれど。
 ただ、チェイニーの演説自体、本当に隙が無い。NHKが土曜深夜に放映している「ホワイトハウス」を見ると、スピーチに纏わるあれこれのシーンが実に微に入り際に入り描かれる。広報部が主な舞台ですから、当然と言えば当然のことですが。
 アメリカ人が、言葉を大衆に伝える、世界に対して伝えるということに注ぐエネルギーというのは、並々じゃないなと思いますね。
 官邸も、官僚任せにせず、脚本の世界で実績を積んだたった一人のスピーチ・ライターを雇って、演説原稿を書かせれば良いんですよ。いかなるテレビCM、座談会より効果を発揮して国民と世界にアピールする。

 さて肝心のダボス会議は、何か面白い話でも出たんだろうか。

※ 「靖国で国益損う」「イラク派遣は憲法違反」 民主菅氏、小泉首相辞任要求

やっぱりちょっと、この人というか、この人たちには、政権交代可能な野党の立場は荷が重いのかなぁ。野党だからと、こうやって二項対立に持ち込めば旗幟が鮮明になるとか思っているとしたら、ちょっと考えが浅はかだと思う。まるで何処かの県知事みたい。

※ 別口座作り200万円 獣医、町職員停職に
【 木曽郡南木曽町と山口村でつくる木曽南部家畜診療所の獣医師で南木曽町の男性職員(46)が、診療費の一部を正規の口座とは別に作った農協口座に振り込ませる不正経理をしていたことが24日までにわかった。 】朝日

 たったと言っては何だけど、200万円ですよ。しかも私していたのではなく、交際費として慶弔に使っていたらしい。これをして町は停職にした上で刑事告発した。ま、当然のことでしょう。田中康夫がこの3年間、県民をだまくらかして私してバイトに使った交通費はとても200万円では済まないはずのに、県庁は彼を停職にするでなし、刑事告発するわけでもない。

※ 元国会議員淫行でも逮捕されず

元国会議員の今は大学経営者が、児童買春禁止法で検挙だか、事情聴取だかされたけれども、お咎め無しですぐ釈放されたというニュースがあったらしい。あったらしいというのは、私はこのニュースをテレビはもちろん、ウェッブ上のニュースサイトでも一度も見ていないから。2ちゃんのニュー速板で一瞬アップされたけれど、ちゃんと読もうと探した時にはもう無かった。
 そこでは当然固有名詞も出ていたわけですが、ここでは控えます。警察がこの人を釈放した理由は、「未成年だとは知らなかった」からだそうで、味噌は、出会い系等で直接のやりをしてやっちゃったわけではなく、間に業者が入っていたことらしい。確かに、思い起こせば、間に業者が入って、これで捕まった客はいなかったような気もします。
 ただ、本当に業者が入っていたのかの疑問も無いわけではなく、単に、知り合いからピチピチしたギャルっ娘をプレゼントされたという類の話かも知れない。
 ひとつ不思議なのは、この手の児童買春で捕まった容疑者の百人が百人、「未成年だとは知らなかった」と言い逃れするわけですが、警察では通らないわけですね。その言い分そのものが、新聞紙面に載るだけで、それではいそうでしたか、と釈放されるなんてことはまず無い。
 この事件は、もちろん元国会議員で、裏社会の大物だからこそ、警察は、釈放したわけですね。本人としては、警察の弱みだって山程握っている。警察の側にしても、いざ何かあったら恩返しさせた方が使い道はあると判断したのでしょう(というより、警察庁自体が、彼に山程借りがあるはずだ)。
 しかし不思議なのは、警察が不起訴処分にするのは、まだ解るけれど、マスコミが封殺する理由は何なのでしょうね。この人は、株の世界でも有名な人で、テレビ局や新聞社の株も持っているだろうけれど、それで報道を躊躇う程の大株主だとは思えない。今では大学の経営者を名乗っているらしいけれど、教育者が未成年者とやっちまったという事実は重大なわけで、これを黙殺する理由が良く解らない。新聞社やテレビ局にも、それほど弱みがあるということなのか?

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2004.01.24

深刻な地方の財源不足

 昨日書いたモニターのサイズの話。モニターのサイズは、対角線で計るから、NECの表示は間違いではないというメールを頂戴しました。この場を借りてお礼申し上げます。
 思い出しました。そういえば、今の36型ワイド・テレビを買う時に、私はただ4:3比の29型の買い換えをしたかったのに、丁度、大型はワイドテレビしか作られていない時代で、仕方なく36のワイドを買ったのでした。実質は29インチです。つまり消費者の感覚では(~_~;)。
 パソコン用液晶モニターの世界では、たとえば液晶のサイズを言う時に、ブラウン管では15型なのに、縁がどうのこうので、なぜか17インチと表示される時代が長らく続きましたよね。今はどうなのか? もし買う機会があったら、それを確認してからにしようといつも思っているのですが。
 業界としては、それで通るんだろうけれど、消費者の立場で考えれば、それっておかしいんじゃないの? という業界基準て結構ありますよね。

※ これは少子化の問題ではない。

 昨日のテロ朝朝刊瓦版で、経済評論家の財部さんが、向井亜紀の代理母出産問題で、国が戸籍を認めないという部分で、「この少子化時代に国はなっとらん!」という主旨のことを仰って怒ってらしたけれど、いやぁ、これは少子化の問題とは全然違うと思いますよ。生命倫理の問題ですよ。
 昨夜、この代理母問題を2時間のワイドや夕方のニュースで派手に取り上げたCXにも言いたいけれど、あんた方、こんなの美談仕立てで報じる暇と金があったら、うちの田舎にある孤児院(とはマスコミでは言ってはいけないらしい)に来て、1時間番組を作ってくれ。たぶん、私も貴方たちもそういう存在とは一生関わりなく過ごせるのだろうけれど。私は、マスコミのあり方として、昨日のCXは、見るべきものを見ていないと思う。

※ <早実>02、03年入試でも300万円要求 初等部

 親の足下を見た凄く悪質なケースで、こんな所からは、助成金を全部引き上げた上で、これまでの分も全額返還ですよ。
 基本的な部分で言うと、「私学」を名乗っているにも拘わらず、そもそも税金で補助しましょうというのがおかしいと思いますよ。昔みたいに学校が足りなかった時代ならともかく。
 今は、大学だって余っているわけですよね。地方だと、私学もないとキャパを賄えないという現実があるけれど、少なくとも、小中学校レベルで、私学を税金で補助するというのは全く間違っていると思う。じゃあ、金がある奴だけエスカレーターに乗って勝ち組になる社会で良いのか? という批判もあるだろうけれど、それを認めるのは、公教育の敗北を意味するだけです。早慶より評価される公立大学をより多く育てれば良いだけのこと。
 早慶という、マスコミ・アピールするハイソなソサエティは残るだろうけれど、それをいちいち気にしなければならないほどの階級社会でも日本は無いでしょう。この不況で階級格差は広まりつつあるけれども、それが増長したから日本社会に影響するかと言えば、そうでも無いと思う。

 もう一点、こういう事件が頻発する理由は、国が寄付の文化を育まないからです。きちんと税免除の制度を導入しない限り、卒業生や企業のメセナに頼ることも出来ない。国を経由しなければ一円たりとて金の移動は許さないという発想を財務省に改めて貰うしかない。

※ 旅費支給はなぜ改善されなかったのか?

 今朝、テロ朝朝刊瓦版の天気予報のコーナーで長野市の様子が映ってましたが、雪が積もっているんですね。新幹線を乗り継げば2時間ちょっとなのに、全く実感がわかないです。

【 県人事活性化チームは「マニュアルは一般職員を想定して作成されており、特別職とは事情が違う」との見解を示した。】朝日長野版

 そらおかしいだろう? つい昨日までは、「一般職での規定がそうなっているから」というのが県庁側の言い訳の軸になっていたじゃないか。それを何で今度は、一般職とは違うなんて言い出すんだ? そんなにころころ基準が変わるのか?

新聞各紙、といっても地元版だけですが、今日、昨日の信毎の後追いをしていますけれど、事実経過自体は、実は気の毒な話なんですよ。康夫ちゃんは新潟から福岡、福岡から羽田へと飛んだわけですね。もう全く長野は経由しない。正規料金で飛べばたぶん7万円くらいでしょう。県庁の担当者としては処理を困ったわけです。「自費自費」が口癖の本人は実は旅費を出せという。所が、いくら何でもプライベートな要件で県外へ出ている知事の飛行機代7万円もは出せない。本隊の旅費の3倍近いから。そんなのを出して、バレたら県民が怒るのは目に見えている。でも移動の目的が公務である以上、某かの旅費を出すのは筋だ。じゃあせめて本隊と同額を出そうと、担当者として、止むに止まれぬ苦渋の選択だったことでしょう。

 私は不思議でならないのは、こんな出鱈目を3年間やって来て、県庁の担当部局は何とも思わなかったのか? 旅費の支給方法を実態に即して変更すれば良いだけの話ですよ。改革を嫌う他県の県庁なら、前例至上主義で、その方法を変えられなかったかも知れないけれど、こと長野は違う。ではなぜ変更されなかったのか? 問題の核心は、ここにあるんです。
 これはたぶん、県庁の担当部局側の理由と、康夫ちゃん側の理由が複雑に絡み合ったせいで、改善されなかった。もし実態に即して旅費を出すとなったら、この福岡行きはどうなったか? 康夫ちゃん側としては、当然往復の7万円を出させるということになる。逆に担当部局側としては、とてもそんな金額は出せない。もしこれが、実態に即して支払われるなら、康夫ちゃんは、こういう非常識なケースでも、バイトが絡む移動旅費のほとんどを税金からカバーできる。でも彼としては、それを強く言ったら、さすがに出す側との交渉がややこしくなる。有り体に言えば、無理を通せば、寝首を掻かれて、やばいネタが県庁の外に漏れるという恐れがあったはずです。今ですら、康夫ちゃんの周囲は、いったいどこから情報が漏れているんだと、リーク元を必死に探していることでしょう。
 担当部局側としても、そうやって、旅費がバカスカ知事のバイトのために出ていくのはたまらないから、ここは規定を盾にして、何とかやりくりしていますという努力を知事に示して、「これ以上の無理難題は困りますよ」、というアピールだったのだろうと思う。
 これで実態に即して出すとなったら、たとえば台湾旅行のケース、民主党応援のケースでは、これ以降は旅費はどういう形で支払われるのか? 県民はきちんと県庁の言質を取るべきだと思う。あれ民主党の応援なんて、5日間の東京滞在の中で、たった一時間、くだらんイベントをやるために税金から新幹線代を支払うなんてとんでもない話ですよ。

※ まるでプロ市民
【 田中知事は「エンジントラブルや機体の変更はそちらの都合によるもの」とし、これまでどおり134人分の予約を受付け、74人を超えた分も陸路でなく、航空機で対応するよう求めた。村木常務は「できることとできないことがある」と即答は避けたが、検討する考えを示した 】NBS

 こんな無茶、まるでクレイマー消費者並みですが、この人、切符がさばかれる絡繰りを知らないはずはないんですが。以前も書いたけれど、旅行代理店というのは、シートが余っていれば切符を売るんですよ。格安ツアーを組んだりして。MDで埋まっていて、かつ、Q400では賄えないシートというのは、そうやって代理店の努力で売られたシートと考えて良い。だから、その分のシートが無くなったら、代理店はビジネスしないというだけのことなんです。もちろん、それは影響はあるんですよ。地元観光業界の努力によって本来、松本に来ていたはずの観光客が来ないという話ですから。だから観光面から見ると打撃は当然あります。しかしそんなわけで、ビジネス客、個人客への影響は実はほとんど無い。
 知事が文句言えば相手は動くだろうとか、喧嘩してみせるのが県民向けのパフォーマンスだと思っているのだとしたら、大きな勘違いで、やっぱり話をする相手は人なんですから、無理難題をふっかけても何も解決できることは無い。ここで知事が問い質すべきことは、現実に即して、配備機数の限られたQ400を酷使することになるんだろうが、整備や運用は大丈夫ですか? もしトラブルで飛べなくなった場合の代替機の手配等も遺漏無くお願いしますと安全面でのケアを念押しすることですよ。それがエアライン・ヲッチャーとしての貴方の本分。

※ 地方の財源不足、深刻

 長野が360億円ですか、財政規模がほぼ同じの鹿児島が300億の不足です。で、長野の状況をまだ詳しく見ていないのですが、鹿児島の場合は、地方交付税の6パーセント減もさることながら、地方自治体の財源不足を補う臨時財政対策債が30パーセント近くも削られたことが響いています。
 国もちょっと酷いなと思える部分はあって、三位一体改革と言いつつ、税源移譲財源移譲はしないわけですよ。それで交付税を減らして来る。しかし、一方で、実は税源移譲したって、この税収の大幅な目減り状況では、地方には何の旨味も無い。言ってみれば、走り倒した中古車が届けられるようなものですから。エンジンもよう懸からない。
 ただ、これを国のせいにするのは間違いですよ。税収不足という現実があって、国は税収の倍もの予算を借金で組んでいる。なのに、地方は、それは国の勝手な都合だろう? けしからんと言えるかと言えば、それもまた身勝手な話でしょう。
 鹿児島みたいな公共事業どっぷりな自治体ですら、予算は3年連続減です。しかし長野の場合は、解決は簡単です。しな鉄の借金棒引きを繰り延べして、康夫ちゃんがドブに捨てている長野モデル妄想枠の予算をばっさり切れば良い。
 たぶん国としては、日本全国で、どのくらいの財源不足が生じるかを計算した上で、申し訳ないけれど、横並びという形で不公平が無いようにするから、もうこのくらい予算を削ってくれないか? ということを暗示したんですよね。
 360億円というと、長野の予算規模に照らすと、3、4パーセントですか。無視できない凄く大きい金額ですが、頑張って節約しましょう。あの人の旅費もきっちり返して頂いて、仕事する意欲のない人には、退職金たんまり持たせても良いから、さっさとお暇願うことです。

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2004.01.23

長野県、17名も引き連れて大名行列慰安旅行

※ 議員もテレビ朝日出演自粛、自民党執行部が要請

これは、れいの民主党組閣名簿インタビューの一件に絡んでのことでしょうが、ちょっと大人げないと思うし、何より、テロ朝は、参議院選挙においてすら同様のことをするでしょうし、いわんや、次の衆院選では、見事に失念して、また自民叩きをやるでしょう。
 ただ、テロ朝は汚いとか言うんじゃなくて、ま、汚いことは事実なんだが、政権政党は、そのくらいのハンディを負って当然みたいな矜持と諦観を持って欲しいですね。

※ 長野県、軽井沢のマンション計画を不許可に
【 長谷工コーポレーション(本社・東京都)が北佐久郡軽井沢町に計画しているマンション建設について、田中康夫知事が昨年12月、開発行為の不許可を通知していたことが15日、分かった。許可の要件である「町の同意」がないのが主な理由。同社は「町と県の指導、要望をすべて受け入れてきた。手続き上も法律上も問題はないと認識している」と反発している。】16日 朝日

 康夫ちゃんが療養中の身の上でバイトに励みつつ降りかかる火の粉を払っている間も当然県政は動いているわけです。これもちょっと旧聞なニュースで何ですが、忘れてはならないニュースです。
 それで、この問題は、たぶん訴訟になって、よほど左寄りな判事にでも恵まれないと、行政には勝ち目は無いでしょう。何しろ事後法で縛ろうという無茶な話ですから。
 私個人は、今更軽井沢の景観も無いだろうと思うけれど、ひとつ考えなければならないのは、町作りというのは、10年20年のスパンで片づく問題じゃないんですよね。
 それこそ2、3世代を掛ける覚悟で取り組み、守らなければならない。私は松本に通うたびにげんなりしたことがあって、それは駅前の風景です。長野駅前もそうですが、松本はアルプスの拠点なのに、他の都市とまったく変わらない、サラ金の看板が頭に乗っかる雑居ビルに囲まれている。せめて、高さと壁の色くらいは統一して欲しい。もちろん広告規制も含めて。
 そういうことをやろうとすると、ことは10年20年では済まないわけですよ。何しろ、次のビルの建て替えを待つしかないということになるから。
 私が、康夫ちゃんの規制案は全く拙速だなと思うのは、今、進行中のものを訴訟覚悟で止めたから言って、明日、軽井沢の景観が変わるわけでもない。そんなことにエネルギーと裁判費用を掛けるよりも、駆け込み申請はあるだろうけれど、時間を掛けて、景観をどう守るかの議論を行い、なるほど全員の同意は得られなかったけれど、議論は出尽くし、案も固まったなという所で議論を落として条例化すれば良かったんです。10年後の景観を守ろうでは無く、50年後、孫の世代になった時に、歴史に評価されるような仕事をすれば良かったのです。景観を守るということはそういうことですよ。
 この人の思考に決定的に欠けているのは、結局それなんですよ。ダムを止めて孫子の代に自然を残しましょうと言ったは良いが、それを実現するために、おそよ現実味の無い代替案に固執して、その場しのぎだけ出来れば良いという所に逃げ込む。長期的なビジョンがまるで無い。そういうことを実現するには、パフォーマンス型の知事じゃ駄目なんですよ。ねばり強く住民の意思統一を図れるような地味な人でないと務まらない。

※ 私はなぜ所得税法違反に拘るのか?

 昨日、長野県警に対する知事の刑事告発が行われましたが、県警は受理はせずに保留という形にするみたいですね。たぶん県警は、議会の動向を見極めて、もし百条委員会ということになれば、それが片づくまでは動かないでしょう。前回の公選法違反の時も、長いこと放置した。今回も、ぎりぎり強制捜査に入って県民に仕事している姿は見せるが、金額も少ないからと、略式起訴で済ませる恐れも無いわけではない。
 このケースだと、県警が引導を渡すのではなく、本人と県民にゲタを預けるという形も取れるから県警が政治介入したと後ろ指刺されなくて済む。
 それで、所得税法違反より、県民に対して詐欺行為を働いたのだから、当然詐欺罪や業務上横領だろうという主張もあるでしょうが、司法当局の捜査というのは、いつも本筋で行くかとと言えば、そんなことはありません。ロッキード事件以降、検察の体力も落ち、政治家だからとそう力は入れられなくなった。贈収賄で捜査すると裁判もやっかいになる。そこで、検察は、国税と組んで所得税法違反でやるようになった。金丸信がそうですね。贈収賄で告発しても所得税法違反で告発しても、逮捕立件議員辞職という同じ結果を招くのであれば、じゃあ名を捨てて実を取ろうという考えです。今回もそれで行くのがベターでしょう。

 文筆業の確定申告を知っている人は私だけでしょうから(でもタレントの確定申告は知らん)、康夫ちゃんの確定申告にどういう絡繰りが潜んでいる可能性があるか書きます。
 彼の担当税理士事務所は、今、非常に難しい判断を迫られているはずです。二重取りしていた旅費部分に関して、過去3年分の修正申告をしなければならない。しかしこれがジレンマなのは、修正申告しなければ、いつか税務調査が入って脱税ということになる。これはもう「見解の相違でした」で済むような問題ではない。しかし修正申告すれば、その事実は公表しなければならないから、いくらちょろまかしていたかが県民にばれる。
 それで、ひょっとしたら誰も気付いていないかも知れないけれど、何しろ二重取りやっていて、知らなかった、秘書がやった、記憶にない、と連発している人のことです。交通費を、県庁と放送局両方から貰っていて、それはそのまま懐に入れる。その上で、交通費は、自分で払ったことにして、交通費として確定申告時の経費に計上している可能性がある。

 つまり、新幹線1万円分の交通費が必要だったとしましょう。税金から1万円出させる。放送局からも1万円が当日なり後日出る。この時点で、康夫ちゃんの懐には1万円があって、スタジオで手取りか後払いか、1万円が別途に支払われるわけです。
 税金から旅費が出た時点では、これは確定申告に記載する必要があるかどうかは私には解らない。何しろ表向きは公務ですから。公務に纏わる経費をいちいち確定申告する義務があるかどうかです。たぶん無いでしょう。税金から公務として出たお金だから。放送局から交通費の実費が出た場合はどうか? これは記載する必要はありません。必要経費が生じないだけの話ですから。いずれにしても、その他人から出た二件の交通費は、記載の義務が生じない可能性が高い。
 その上で、実は自腹を切って交通費を出したように確定申告時に経費計上すれば、1万円余計に貰った上に、必要経費としてその1万円を所得から削れるわけです。
 そんなみみっちいことを田中康夫がやるか? だって、ノーブレスなんとかが口癖の人だったのに、この体たらくですからねぇ。
 長野-東京の新幹線代は、いくらでしょう。県庁の他の職員はいつも割り引き切符らしいけれど、正規だと往復1万5千円前後ですか。ちょっと乱暴な計算ですが、年間100日分の東京行きに、税金と放送局や出版社から全て二重に旅費が出ていたとすると、150万円が使わなかった旅費として康夫ちゃんの後ろめたいインカムになる。加えて、自腹を切って乗ったことにした金額、その同額の150万円を必要経費として落とせる。つまり、年間300万円も浮かせられる。3年間分に関して、その旅費分だけで1千万もの修正申告が生じる可能性があるということですね。

 それで、監査委員会もまた動き出すみたいですが、この人たちは、何も仕事はしないわけです。何度、仕事させても「知事は誠意ある対応だった」「信毎はけしからん!」で済ませるでしょう。これはむしろこれで良いんです。新しいボロが出る度に、「知事からそんな話は出なかったぞ……」と連中は舌打ちするんだろうけれど、今連中が心を入れ替えて県民益の追求に乗り出したとしても、何しろ、彼ら彼女ら自身に調査能力が無いんですから。彼らはこのまま放置して、やる気がない所を県民に印象づけた方が良い。そうすれば議会に追い風が吹くから。
 本番は百条委員会ですよ。ここに知事本人を呼んで、しどろもどろになったら刑事告発すれば良いし、どういう形になるか、とにかく税務調査が入るよう働きかければ良い。百条委員会に税理士を何人か入れて、過去3年間分のバイトの支払い調書を一枚一枚洗うくらいのことをする必要がある。

※ 他人の領収書添付 知事の昨春松本―福岡空路出張旅費 信毎

 今朝の信毎のスクープですが、よほど、超割等の割引サービスをうまく組み合わせなければ、新潟-福岡、福岡-羽田は、松本-福岡の往復より高くつくでしょうから、金額的には、自腹を切ったかも知れない(誰かが別途旅費を出した可能性はもちろんある)康夫ちゃんがその差額を懐に入れられたわけではないでしょう、たぶん……。
 ただ、私は以前からずっと主張しているのですが、誰か康夫ちゃんのマイレージを調べなさい。民間では、社命による出張に伴うマイレージ加算は、社員の役得みたいに扱われていますけれど、それでもこの不況で、そのマイレージで出張して来いという会社も珍しくなくなった。何しろ、県外出張の多い人ですから、マイレージの加算と利用がどうなっているか、税理士を入れて調べると面白いと思いますよ。

* しかし、私がこのニュースで一番驚いたのは、たかだか田中康夫がパイロットの制服着て、横にスッチーを侍らせてパフォーマンスするだけのイベント「空港活性化キャンペーン」とやらに、大名行列よろしく、17名も参加している。これは観光や空港利用促進に名を借りたただの県庁&利権関係ご一行様の観光慰安旅行じゃないか? 県民はむしろこちらの方を怒るべきだと思うぞ。ぜひ議会でもって、その17名がそれぞれどういう役回りで現地で行動したかをつまびらかにすべき。

※ NEC23インチ・モニターの嘘

 この春の、各社フラッグシップ・モデルですが、私は、今、バイオを止めてNECを買おうかと思っています。ただし脳内妄想という形で(~_~;)。というのは、バイオのフラッグシップモデルの液晶モニターが小さいのと、NECは、DVD-RAMが使えるんですね。このポイントは大きい。
 しかも、バイオが19インチ・モニターで47万円前後なのに、NECは23インチ・ワイドで40万円。これは断然NECがお得だと思った。けれども何か引っ掛かる。ちなみにバイオのオーダー・フォーム・サイトで、カスタマイズで組み立ててみたら、やはりモニターの値段が大きいことが解った。
 それで、このNECの23インチ・ワイドは、何か臭いぞ……、と思ってサポートに電話したんですよ。「本当は何インチなんですか?」←これも変な質問だが。
 そしたら最終的に、モニターの縦幅は、17インチより30ミリ長いです、ということだった。早い話が、実際は、18インチ程度のモニターを、横にちょっと延ばしただけらしい。それで23インチとか言っていると。ちょっと、それが熱気が失せた。これは拙いでしょうNECさん。購入後に、顧客から「これの何処が23インチだ?」とクレームが出ますよ。
 でまあ、今ちょっと迷っていてバイオを本体だけ買って、モニターは一年後、サードパーティのを値崩れした所で買うという手もあるよなと思っています(脳内で(~_~;))。せめてバイオがRAMを採用してくれれば迷うことは無かったのですが。

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2004.01.22

仏の心は慈愛にあり

※ JAS機、壊滅状況。

 今時、P&Wのエンジンなんて、何処が使っているんだろうと思いきや、日航はダッシュ400(GE)を除いてほとんどがP&Wなんですね。てっきりRRとGEだろうと思ったら、RRなんて無いんだもん。
 で、このエンジンは1.000基が出荷されているそうで、この機体とエンジンで、過去に一度確か墜落事故が起こっている。クラックが入った箇所はどれも同じ場所だそうで、東大の加藤先生は、設計ミスだと仰っていましたが、他にも製造工程でのミスも考えられるし、もし日本でしか起こっていないというのであれば、JASの整備マニュアルに間違いがあって、どこかで間違った部品が使われたか、整備方法にミスがあった可能性も全くないわけじゃない。
 JASは、リース分を含めても20機前後ですよね。何しろMD社が無くなった以上、ボーイングも責任を取るのを嫌がるだろうから、エンジン交換じゃなく、注意して使ってくれという程度に留めて、新型機の導入と引退の前倒しということになるんでしょう。問題は、アメリカのAA、この機体だけで300機近くも入れたはずなんですよね。どの程度代替が進んでいるのか知らないけれど、最悪の場合、AAの経営を危うくする恐れもある。

で、れいによって康夫ちゃんが松本空港問題に関して噛み付いているわけだぁ(~_~;)。何しろこの人、今週のスケジュールは、療養モードでスカスカだから、バイトの他は弁護士に泣きつく以外やることがない。あんたそれ砂漠から飛行機サルベージして来いってさ、そら無理だろう。人集めて、メンテを一からやり直して、たぶん太平洋を渡る前に一端、メーカーのハンガーにぶち込んでC整備並の手間が必要になるよ。キャビンをアメリカ仕様のまま使うにしても、太平洋を渡るまでに、今すぐ整備集団を派遣したとして最低一ヶ月は掛かると思うね。
 松本空港はJASしか就航していないから、JASは結構を気を遣って路線だけはなんとか維持しようとQ400を優先して回しているんですよね。
 それにしても、不慮の事故なんだから、文句言っても仕方ないだろう。今頃、JASは、「知事があん時ジェット維持に拘らなければ、松本線は今頃Q400中心で運航して何のトラブルにも巻き込まれなかったんだ」とカンカンだろうけれど。

※ テロ朝・報道ステーション
【 また、コメンテーターは朝日新聞の加藤千洋編集委員(56)が務める。加藤編集委員は72年、朝日新聞入社。中国総局長を務めた中国問題の専門家で、99年度のボーン・上田記念国際記者賞を受けている。】

 やっと久米弘の戯れ言から解放されるかと思ったら、朝日はよりによって朝日版チャイナスクールを送り込んでくる。鬱だ。きっと、チベットは中国の内政問題だとか言い出すんだろうなぁ。

※ 「リ社接待」記事めぐる訴訟合戦、双方に賠償など命令

 金額の多寡だけを見ると、ホンカツの負けなんですよ。ただ私はこの判決には全く納得できない。
 この裁判の本質は、リクルートの安比への旅行が接待だったかどうかです。それが焦点になった。それで判決では、旅費の半額しか払っていないから、これはリクルートの接待だったと認定している。ところが、記事中には、あたかも全額リクルート負担だったかのように書かれていたから、それは事実と違うということで、ライター側にも賠償命令が出た。世間的には、もちろんホンカツ側の惨めな敗北ですよ。何しろ司法が「接待だ」と認めたんだから。
 でもこれ言ってみれば、たとえば康夫ちゃんが仮に獄中から私を名誉毀損で訴えて、所得税法違反で捕まったのに、詐欺罪では起訴されなかったから、寸借詐欺と書き飛ばしていたあんたは事実と違うことを書いたから駄目だと賠償を命じるようなもので、事実の核心はそこじゃないだろう? という話になる。この裁判は双方が控訴することになるのでしょう。もう少しまともな判決を望みたいですね。

※ 古賀衆院議員が米国入り=学歴の事実確認へ

 テニス大会での優勝というのも嘘だったみたいで、たぶん議員辞職でしょう。そうしないと、公選法違反で逮捕は避けられない情勢だから。ヤマタフ、奇跡の復活ですね。
 この人の人生には何処に真実があるんだろう。最初は、ちょっと同情していたけれど、康夫ちゃんが、「弟分」と称して応援に入っていたことを知り、同情心が失せた。この兄貴にしてこの弟分なわけだ。
 ちなみに康夫ちゃんが応援して当選した二人の民主党議員が、連座制を問われる不正で立場が危うくなっている。それに関して康夫ちゃんは、選挙を仕切った連合の責任だと主張しているんだが、さて、この人に関しては誰のせいにするんだろう。

 今日は、県庁の康夫ちゃんの記者会見の検証を行うつもりだったけれど、後半部分のイレギュラーな一件が入ったので明日以降。
 今日、長野では、県民有志による刑事告発が為されるわけですが、こういう時には、100人くらい県民を集めて県庁に押し掛けて記者会見すべきですよね。県警が何処まで本気かちょっと疑問には思っています。何しろ新年度予算が絡んでくるので、当然県庁としては、もろもろのバーターを県警に提示してひとつよしなにということになるんでしょう。
 県警が本気かどうかのバロメーターは、県庁に家宅捜索に入るかどうかですよね。それが無ければやる気無し。それをやれば少しは見込みはある。

 ただ、ここで良かったなと思えることが一つある。それは監査委員会にやる気がなかったことです。ここで監査委員会が少しでもやる気を見せれば、県民的には、まあ監査委員会の判断を待ってからという状況になるけれど、今回、早々と監査委員が臭いものに蓋をしてしまったせいで、タイムロスを招かずに諸機関や県民が動ける。や、さすがは共産党の石坂千穂議員です。そこまで見越した上で、監査委員の自らは泥を被って寝たふりして県民に不正追及を促すとは!

※ 仏の顔も三度までなのに日記
http://www2.diary.ne.jp/user/110658/

 以下、さるさる日記の執筆者(どういう方かは存じません)の日記より、

>>ちなみにウチの近所のヨーカドー内書店に大石氏の著作はありませんでした(笑)。<<

 正直、この下りを読んだ瞬間に、これは時間を割いてコメントすべきまともな相手だろうか? 無視しちゃって良いだろうかと迷った。私の中では、明らかに無視しちゃって全然構わない部類のお人です。人を判断する時に、売れている売れていないという実に安直なカテゴライズを持ち出して相手を辱めないと気が済まない人々が世間には一定数いらっしゃる。しかし言論というのは、そこに書かれたことが全てです。誰が書いたかは一切問題では無い。売れている売れていないはもとより、プロアマも私には関係ないし、匿名か実名かも私にはほとんど意味を為さない。
 そもそも、あまり自慢したくは無いが、勝谷氏と日垣氏の本(ついでに康夫ちゃんのも)を置いていない所に私の本がある可能性はあるが、逆の可能性は無い。

>>大石氏の日記の特徴として、田中長野県知事、勝谷誠彦、日垣隆の三氏に対する批判をやたらしつこく書くことが挙げられる。書くのは構わないが、ただ難癖を付けるだけで自分の見解が述べられていない。自分としてはこうすべきだと思う、といった意見がほとんどない。批判だけなら素人でも簡単に出来る。「お前の母ちゃんデベソ」のレベルだもん(苦笑)。プロの物書きを自認するならアイディアを述べるべき。<<

 それで無視しちゃって良いけれどこれを書いている理由は、上に引用したこの部分は明らかに事実と違う真っ赤な嘘っぱち、とんだ出鱈目なので、この点に関して反論するためだけに、私はヨーカ堂へ行かなければならんのに、今日、時間を割いたわけです(~_~;)。

* まず勝谷誠彦に関しては、これは田中康夫長野県政にリンクして来ることなので、私が彼に関していい加減なことを書くと、彼のファンでは無く、康夫ちゃんのファンから激しく突っ込みが入るので、基本的に彼の誤りを正す、あるいは質す時には、私が、正しいと考える事実、あるいは私にとっての正論を必ず付記することにしている。ま、それが無い場合もあるだろうけれど、そういうケースは、わざわざ説明する必要も無いだろう、99パーセントのマジョリティには解説など必要もないというケースがほとんどで、もしそういう誤解をもたれるとしたら、昨今、そういう発言が増えているということでしょう。そればっかという話もあるが……。

 念のために付記するが、たとえばここ1、2ヶ月でも、外交官射殺事件の米軍誤射説、その遺体を政府専用機では運べなかった理由など、逐一、誰よりも詳しく説明して来ました。

* 日垣隆、これも何かの大きな勘違い。
 たとえば、昨日書いた、ゆうぱっくを巡る問題には、たぶんこれという正解やアドバイスは無いでしょう(ただし間違いはある)。人それぞれのサービス観による。その論点に於いて、日垣隆の決めつけは間違っているということを私なりに例証したつもりです。それが見解という奴です。それから、議事録の配信事件に関しても、それが発覚した時から、「表に出てきちんと説明責任を果たせ」と、再三再四書いて来た。これはアドバイスね。そういう所って、この方には目に付かないんですかね? その他の「日垣隆」の単語が出てくる日記に関しても、私はことごとく、それは間違い、これはここが間違いと、少なくとも読者の納得を得るべく最大限の努力を払って論証責任を果たして批判してきたつもりです。
 当たり前のことです。私はこの二人に関しては、いつも、本人が私の文章を目にして、何処かで反論なり訴訟を起こされることを覚悟の上で批判しているのですから。
 それが無いというのであれば、いついつ書いたどこのどういう問題で無かったのか、ぜひ指摘してください。きちんとご説明しますから。

* さて、田中康夫です。
 康夫ちゃんに関しては同様の批判は昔からあるけれど、これも過去、何度も書いて来たことですが、私は「ジャーナリズムは批判だけで良い」と常日頃主張している。まともな批判すら出来ない連中が、建設的な批判などと背伸びしても権力者を増長させるだけだから。しかし、それでも私は、私なりに、いろんな問題が発生する度に、私なりの提案をして来ました。たとえば脱ダムに関しては、不可能な代替案では無く、住民説得にこそエネルギーを集中すべきだとずっと訴えてきた。養護学校を巡る問題では、これからは脱養護学校だと言って来たし、公共事業を巡っては、環境親和性がキーワードだと訴えてきた。ある部分では、田中康夫より遙かに過激な主張を述べてきた。
 しかし、たとえば「信州県」構想に、代替案はあるか?(~_~;)。それにアドバイスなんか出来るか?(でも自分の見解はきちんと述べたぞ。長野というお上が定めた県名があるからこそ信州という言葉が愛着を持って語られるのだと!) 住基ネット問題は、脆弱だから止めろで済むか? そういう判断もあるだろうが、そうじゃないと私はずっと書いてきた。
 残念なことに、今回発生した寸借詐欺問題に関しては、私にアドバイスできることは一つしかない。全てを失う前に、辞表を書いて、惜しまれつつ長野から出て行きなさいとしか言いようがない。これはこれでアドバイスです。貴方や本人が認めたくなくても。

 かように述べたように、この三人に関して、「自分の見解が述べられていない。自分としてはこうすべきだと思う、といった意見がほとんどない。批判だけなら素人でも簡単に出来る。「お前の母ちゃんデベソ」のレベルだもん(苦笑)」と、このような事実は全く無いことを、私の反論として述べさせて貰います。

* 宮崎哲哉
>>以後も喋り方が気に入らないからと宮崎氏の発言をたびたび否定するのだが、たとえ嫌いな奴の意見でもそこに見るべきものがあれば評価するのが大人のやり方であり、物書きとして持つべき見識だと思う。好き嫌いと良し悪しを混同するのは佐高信のやることである(笑)。<<

 いや、これは無理だろう(-_-;)。や、彼もきっと何処かで気の利いたことも言っているんだろう。けれども、少なくとも私個人は、これまでそんな「見るべき」台詞や文章にお目に掛かったことなど一度も無い。とりわけくだんの番組中においては。ただひとつとして評価すべき所の無い人を認めるのは無理だ。私はそんな太鼓持ちな芸は持ち合わせていない。

* 自殺した校長先生。
>>新聞に初投稿した中学生じゃあるまいし(笑)。何だこの軽さは。物書きならばもう少しなるほどと思わせることを書けないのか。ささっと書いて早くヨーカドーへ行かなくっちゃ!と浮かれている場合ではない。<<

 たいへん申し訳ないのですが、私はこの問題にはほとんど関心はありません。校長が責任を果たすべきだなどというのは当たり前の話で、わざわざそんなことを書く必要もない。実は私はあの時、本当は何を言いたかったのかと言えば、「その責任から逃げたんだよね」と書きたかったのだが、それは死者に気の毒だなと思ったからやめた。
 いずれにしても、責任を果たせと書いたことが立派で、それで死人は還ってこないだろうと突き放したプロの文章がダメダメだと仰ることに関しては、「はあ~、そうですか」としか言いようがない。まあ、ケチを付ければ、どんな文章でもケチを付けられるよな、という次元の話でしか無いように思う。本音を言えば、なんて読解力の貧しい人だろうと思うが。
 安全の全てを学校に委ねたにも関わらず、生徒が死んだことは深刻だが、校長が責任を果たさず自死を選択したことは、たとえようもないほどに軽い出来事だ。こんな馬鹿げた状況において、他人を「なるほど」と納得させるような文章を書いている暇など私には無い。

* 小林よしのり
>> その一方で小林よしのり氏には秋波を送っている。「潮なんかよりボクを<わしズム>で使ってよ~」といった媚びすら伝わってきそうだ(笑)。「くそ、あいつら売れやがって、グヤジー」と僻みながら睡眠薬みたいな小説ばかり書いていないで、一度ぐらいは20ページ以上読めそうなものを書いたらどうよ、と大石氏にお願いしたいものです。<<

 どういうわけだか、「小林よしのり」という固有名詞は、世の表現者にとって何か特別な意味合いを持っているらしくて、その存在を否定するか肯定するかの実にタイトな判断を相手に求めてその答えによって相手を値踏みするという行為が流行っている。
 私は今でもSAPIOのゴーマニズム宣言を楽しく読んでいるし(でもスタッフの内輪ネタや旅行ネタはつまらん)、言論人として面白いこと言う人だなぁと思います。彼のイラク戦争に関する主張のほとんどには賛成できないけれど、なるほどこういう考え方をする人もいるのかと大いに参考になります。
 雑誌の「わしズム」に関しては、1、2号は買って読みましたが、あまり好きになれなかった。その理由はうまく説明できないんだが。あそこでお前も書かせて欲しいんだろうですか(~_~;)……。(注、俺ってそんなに右なこと普段書いているかぁ?)、万にひとつもその可能性は無いけれど、「捕鯨問題に関して一回きちんと書かせてくれ」と要望を出して了解を得たら考えても良いです。
 しかし、私の本が睡眠薬代わりになるとしたら、それはそれで、安上がりでは無いですか。昨今の初診料の自己負担額と処方箋薬の合計金額を考えると、極めてお得な代替医療だと思うが?

 どうも私は、さるさるの筆者には、全般的にあまり快く思われていないようで(~_~;)、ましかし、われわれは注目されてナンボのものですから。これで若干の読者が増えることに貢献してくれることをぜひ期待しましょう。
 私は、この佐々木仏三という方がどういうお人か全く存じ上げないし、率直な所、何の興味もないけれど(この程度の皮肉は許してください)、全体的に印象論なんだな。批判というもののほとんどが彼個人の印象と、罵倒のレトリックで成り立っている。人に教えられるほど偉くはないので、私の文章にあって貴方の文章には何が欠けているのかは敢えて指摘しないけれど。

 以下も記念に取っておきましょう。
12月31日の記述です。これによると過去にも私に関する記述があったらしい。読む気はないが、どうして今日まで誰も教えてくれない? 今後とも読むかどうかは pending とさせて頂きます。ま、どんなに私が無名でも(-.-)、それをワッチして批判するのはご自由です。罵詈雑言もご自由です。それが読者に届くかどうかは別問題だから。

【 日記の世界でもバカ登場。私の過去の日記にも登場するあの面々ですね(笑)。自称新聞記者ながら裏も取らずに根拠ない噂を垂れ流すバカ。TVにもたびたび登場して自分よりずっと本が売れているのがよほど気に入らないのか、コラムニストの勝谷誠彦氏やジャーナリストの日垣隆氏を目の仇にして自分の日記で批判を繰り返すがご自分の見解は稚拙極まりない自称作家(正確には大型絶版作家ですね。ブックオフの棚に牢名主の如く100円均一でズラリと著作が並んでいます。本屋でなく薬局に置けば読む睡眠薬としてもっと売れると思いますよ)のバカ(せめて「てにをは」をはじめとする日本語文法は勉強し直してもらいたい。文法に自信がないから自著の小説にはやたら横文字が出るのかな)。来年はもっとおちょくってみようかなと考えている。子供を連れてイトーヨーカドーへ買い物に行くのがそんなに自慢なのかなあ(笑)。

 とまあいろんなバカが今年も登場しましたが、来年ももちろんおバカさんがあちこちに出没するだろう。自分のオバカぶりは棚にあげて(苦笑)それをおちょくるのがまた楽しい(笑)。読者の皆様方、来年も引き続きご愛読下さい。出版社の方、単行本化のご予定がございましたら喜んで応じます(苦笑)。大石英司じゃないので売れないくせにもったいつけたりしませんよ(爆笑)。】

 書いているジャンルというか、こっちは小説で、あちらはコラムやジャーナリズムですから、部数のことをあまり云々言うのはみっともないんだけど、私の本の初版刷り部数は、このお二人のたぶん3倍はあります。下を見ての話。ただこれは、何しろ種類が違うからあまり意味は無い。コラムだのルポなどそもそも売れるもんじゃないから。テレビに出る出ないは過去、何度も書いて来たので触れません。
 これは昔から業界で言われていることですが、古本屋で本が並ぶようになったら、あんたも世間に認められたってことだよ、と編集者から良く言われたものです。
 少なくともこの人の12月31日付けのこの日記には、罵倒はあるが読むべき批判は無いし、彼が私に求める自分のご意見も無い。人をバカと連呼なさる方には、どうぞ、貴方にも人並みな幸福が訪れますようにと申し上げる他はございません。
 ネットというのは、万人に平等な権利を与えたけれど、その万人のスキルを一定レベルに押し上げるのは難しいと感じますね。とりわけお手本が悪いと。やっぱ明日からは読まなくて良いかぁ(~_~;)。

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2004.01.21

長野県庁、バカの壁

 長男、昨日夕方へ掛けて顔面が腫れてくる。まるで10ラウンド殴り合って派手にノックアウトされたボクサーみたいな顔になる。

※ サマワに百人の邦人記者

 困ったねぇ。案の定、スカーフも被っていない女性記者が凄い厚化粧な素顔を晒して携帯でしゃべくっている姿がテレビ(TBS夕方ニュース)に出たですよ。何処の社だか。許すから撃ち殺せ、自衛隊。たぶんこの連中は、現地の対日感情をほんの数日でチャラにするんだろうと思う。
 政府が発すべきメッセージは、マスコミに対する取材規制ではなく、「現地人を誤解させ、神経を逆撫でする行為に及んで自衛隊の足を引っ張るな」の一言で十分だ。

※ ホームレス一時宿泊施設、川崎市が着工に踏み切る

 場所的には、住宅街というより、工場街なんですよね。でも川崎駅から十分徒歩圏内で、利便性は凄く良い。川崎にはおよそ千人のホームレスがいるとかで、そのシェルターなんですが、私個人は、自宅の裏庭に何を作られようと全く構わないと普段表明している人間なので(とは言え、厳密に言えば自分の不動産は所有しないので、本当の住民の気持ちはたぶん一生解らない)、市の選択を支持します。
 ただ、これが刑務所や火葬場やゴミ処理施設と違う所は、街の周辺に、浮浪者が屯する状況は避けられないでしょうから、NGOやボランティアを巻き込んで、街の周辺から死角を無くすという努力が行政に望まれると思いますね。刑事被告人になるのは、世の中誰でも可能性があります。県知事さんですら。浮浪者になるのは、公務員で無ければこれは刑事被告人になるより遙かに可能性は高い。明日は我が身として考えたいものです。

※ 有賀・松本市長がHPに健康状態公表、検査結果良好、4選へ意欲満々

どう考えても市広報の私物化に他ならないんだが、何しろ、県のウェッブサイトを見事なまでに私物化しちゃっているお人がいるもんだから、反有賀陣営は文句が言えないんだな。

※ 長野県民有志、監査請求と刑事告発へ 信毎

【 沖縄県警浦添署は19日、買っていないアイスクリーム代金の返金を要求したとして、詐欺未遂などの現行犯で逮捕した住所不定、無職の男性(39)を約8時間後に釈放した、と発表した。】ZAKZAK

 これ、たったと言っては何だけど8千円で逮捕です。どこかの県知事が繰り返した寸借詐欺の一回当たりの金額はこれを超える。

【他人の通帳で銀行から金を引き出した男逮捕 去年1月松本市内の銀行で他人の通帳などを使って、現金25万円を払い戻した男が詐欺などの疑いで逮捕されました。】SBC

 康夫ちゃんが就任以来ちょろまかした旅費の総額は、たぶんこの25万円に0を付けた金額より多いでしょう。なのに、税金からネコババしても警察には捕まらないんだよね。
 彼は、復帰後冒頭の記者会見でもメディアに関してブツブツ文句を言っている。昨日発売の週刊SPA! のコラムでは、「県庁、県議会、マスコミ」の三つを上げて「バカの壁だ」と喝破している。確かに、県議会選出の監査委員が病室を訪れて、ご機嫌窺いする県議会には大いに問題があるだろうし、その新聞のスクープをして「捏造だ!」と騒いだ県庁のナンバー2も責任を問われてしかるべきだろうし、政治腐敗など我関せずで「信州県」構想のプロパガンダに努める通信社にもバカの壁はあるだろう。とは言え、長野県で最も分厚いバカの壁は何処にあるかと言えば、たぶんその知事さんが登場する前も、今現在も、長野県庁知事室にあることは、県民の誰も異論は挟まないと思う。

 しかしなぁ、都合が悪くなればいかなる論拠も明示せずただマスコミ叩きを繰り広げるのは、何処かの都知事みたいだ。70歳の爺さんが開き直ってそれをやるのは、まあ大目に見ないでもないが、今が盛りの男がやるようなことかねぇ。その調子で、刑事告発を受理した県警はけしからん、ここにもバカの壁があるとか言ったら誉めてやるよ。
 しかし権力者の末路は何処でも一緒ですね。持てる権力を総動員して火消しに努めた後はお決まりのマスコミ批判。

 それで、これを書いている時点では、まだウェッブ上では読めないのですが、住民の有志が刑事告発に踏み切ったようで、これは当然として、県警としては、政争に巻き込まれたくは無いから、金額もたいしたことはないし返還しているからと、事情聴取した上で、書類送検で終わらせる可能性が高いと思います。公金横領や何やらで逮捕となると、後々の立証のハードルが上がりますから、検察も嫌がる。
 だからここは、とにかく国税を巻き込んで、ターゲットは所得税法違反ですよ。これは金額の多寡は関係ないし、立証も簡単ですから。原資が税金となれば、国税も検察も容赦はしはない。捜査の過程で、夢想だにしない案件も出てくるかも知れない。政治生命はそれでアウトに出来る。ついでにタレント生命も終わるけれど。今、康夫ちゃんは弁護士に相談して、どうやってそれを逃れられるか必死だと思いますよ。

※ 郵便局は勝手に荷物を持ち帰る。日垣隆 敢闘言より

 月曜発売の週刊エコノミスト・敢闘言のテーマは、この人の得意分野の郵政叩きなんですが、不在荷物のやりとりのサービスが宅配業者より面倒だという主張です。私は全然そうは思いません。自動応答システムで面倒くさい思いを強いられるのは郵便局も宅配も一緒です。逆に、ゆうぱっくの場合、不在通知に近所の郵便局を指定して投函すれば、近所の郵便局に荷物を回して貰えるので、宅配より郵便局の方が便利だなと思っています。
 ただこれは、あくまでも私がそう思っているだけで、郵便の方が宅配業者より利便性が良いと断言するつもりは全くありません。公平に見れば、郵政、宅配も、まだまだ改善の余地があるというのが妥当な線でしょう。
 文中に、郵便局は頼みもしないのに「勝手に荷物を持ち帰る」という下りがいます。私が郵便局を最も信頼しているのは、まさにこの点です。宅配みたいに、頼みもしないのに、隣近所に預けない。必ず持ち帰って顧客のプライバシーを守ってくれるから。
 この頃は、冷凍食品など、よほどのことが無いと宅配も持ち帰ってくれるようになりましたが、個人的には、不在時に隣に預けられるのは嫌だから宅配は避けようという心理がどうしても働いてしまいますね。逆に、田舎の親は、ゆうぱっくは勝手に持ち帰るから、宅配にしてくれと言います。地域ごと、個人のプライバシー観等で温度差がある問題です。これはたぶんアンケートとか取ったら、見事に地域差、世代観差が出ると思いますね。
 だから、勝手に荷物を持ち帰る郵便局はけしからんなんてのは極めて乱暴な意見でしょう。将来的には、郵便も宅配も、個人ごとに、ここは預けて良い、ここは預けちゃまずいとこと、情報管理が進むのでしょうが。

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2004.01.20

隠蔽行為に半生を費やす県知事さん

 長男、お昼に顔面を強打して帰宅。なんでも机の端で打ったらしい。眼でなくて良かったとほっと胸をなで下ろすも、まず耳鼻科に行ったら、鼻が曲がっているようにも見えるからレントゲンを撮った方がいいとのことで、診察終了間際に総合病院でレントゲンを撮って貰うも、腫れが酷くて良く映らないとかで、週末再度の受診を求められる。聞いたら、骨が固着するまで2週間程猶予があるので、それまで折れたかどうか解れば良いらしい。中から器具を突っ込んで治すんだとか。おかげで、終日次男を抱いて過ごす。女房が、「そうだねぇ、今日はほとんど抱いてないねぇ」と一言。今日で誕生一ヶ月。やっと4.000グラムを越える。長男の時は新生児発疹が酷かったが、次男のほっぺはツルツル。やはり季節の違いだろうか。
 深夜、やはりショックな出来事だったらしく、長男泣き喚いて甘えまくる。
 これがなぁ、中高になったら、二階から飛び降りて脚折ったとか、喧嘩で腕折ったとかになって、二十歳過ぎたら自動車事故であぼーんとか、それだけならまだしも、人轢いたとか大事になるようになるんだよね。
 タイムラインのレビューを聞く。やはりSFではなく、中世を舞台にしたNHK少年ドラマ・シリーズらしい。どうしたもんかなぁ、行ったもんかなぁ。
 スカパーCXの深夜に「ふもっふ」が始まったらしい。迂闊だった。アニメ専門chにターゲットを絞っていたが、当然、CXも念頭におくべきだった。初回放映は見逃したが今夜からチェックしよう。でも、結構他チャンネルとの競争が激しい時間帯なんだよね。うちなんか週の半分はFOXかAXNで塞がっているもん。

 パソコンから異音。HDDならとっくにクラッシュしているだろうからファンだろうなぁ。いやだなぁ、買い換えは(-_-;)。

※ 電話番号書かないで カード決済トラブルで、消費生活センターが注意

 カード番号と電話番号だけで国際電話を掛けられるせいで、悪用されているらしいんですが、これ実は、昔から別に電話番号を書かねばならない義務は無かったんですよね。店側が求めるから書いていたけれど、カード会社が契約者に徹底して貰わないと困りますね。

※ ホーキング博士に暴行か、体に傷絶えずと英紙

 人類の至宝をDVしちゃっているらしく、事実自体は悲惨なんだが、なんとなくモンティパイソン辺りのギャグになりそうで、一瞬、そのシーンを想像してしまったりする。

※ 余分な脂肪から幹細胞取り出し豊胸手術 東大病院実施へ

 これ、たとえば片側だけ治療してもバランスが崩れますよね。将来的には、両方の乳房をそっくり削除した後、納得のいく形状と大きさになるまで延々整形を繰り返せるようになるんだろうな。貧乳はいよいよい絶滅危惧種か!

※ 成人式で騒いだ十人謝罪、告訴方針は変えず 静岡・伊東

 親を連れてほぼ全員が謝罪に行っているんですよね。それでも市長は一度刑事告発と言った手前、引っ込みが付かないみたいで。しかも刑事告発しろ! と大量のメールが某所から殺到したみたいで、そんなことやるなら長野県庁や県警に県知事逮捕しろと抗議のメールしる! どうなんだろうなぁ、謝罪ということは重いし、成人とはいえ、しょっぱなの失態だから、大目に見ても良いんだろうか。

※ 陸自先遣隊 サマワ入り

 軍事に詳しいとか仰るコラムニストの方が、先遣隊がオランダ軍基地から出入りすることに関してブツブツ仰っていたような記憶があるが、こんなこと言う時には、代替案も一緒に提示して貰わないとね。じゃあ、何処に泊まればいいのかなぁ?

 オランダ軍が早速、自衛隊の安全は保障できないとか冷たいこと言ってますが、この連中もちょっとアップアップなんですよ。九州と同じ程度の規模の国からやって来た部隊にとって、そりゃ世界2位の経済力の国からやって来る軍隊にあれやこれやと肩代わりして欲しいのは当然のことで、今後とも、何かに付けてはあれも出せこれも出せと言ってくるでしょう。そりゃもう、300年間、江戸幕府を手玉に取り、日本の欧州貿易を独占した国ですからね、口八丁手八丁、気が付いたら、オランダ軍は撤退、日本がサワマの治安の全てを担っていたなんてことも十分にありうるでしょう。自衛隊にとっての最初の難題は、オランダ軍とどう付き合うかになるでしょう。

 しかし、繰り返すけれど、自衛隊を派遣することが目的ではなく、イラク再建が目的ですから、こんなことで体力を使い果たすことなく、国は旗振って企業戦士を送り込みなさい。

※ 不祥事の隠蔽行為に半生を費やす県知事さん

【 下崎氏の知人に対しては、問題発覚後に掲載内容を説明もなく削除したとして、「これこそ隠ぺい。きちんと(削除した理由を)話すべきだ」と批判した。】読売

 呵々! サイコパス男の面目躍如だね。隠蔽行為というのは、学生時代横領事件を起こしながら選挙に臨んではそれを嘘八百並べて糊塗隠蔽し、当選後記者会見で突っ込まれるとうにゅうにゅと逃げ回り、もちろんインタビューも断り、その後も3年間、都合の悪い相手からのインタビューはことごとく拒否し、自らの不祥事が明らかになった後は、監査委員の共産党県議を呼んでは「記事に立腹した!」と言わせ、県庁のサイトでは「捏造だ!」と抗議させ、そのスクープを飛ばした新聞社のインタビューは拒否して、失笑もののネタをでっち上げてマスコミを総動員して不祥事を隠蔽する、こういうことを言うんだ。
 あるいは、「癌」という単語だけは使わせずに、「腫瘍」と誤魔化したり、「人工膀胱」という言葉を避けて今頃になって「医者も違うとか言っているから」と医療用語まで書き換えて自分の健康隠蔽に努めることを言うんだろう。
 私が青木さんなら、今日朝一で県庁に乗り込んで記者会見するね。最前列に共同と毎日の記者を座らせ、この3年間、田中県政下で隠蔽されてきた事実を網羅暴露した上で、「人生の半分、そして県知事としての仕事の7割方を県政ではなく自身の売名行為に捧げ、残りの人生を自らのへまを隠蔽することに費やして来た男から、何人たりとて『隠蔽』などと批判される筋合いは無い」と喝破してやります。同時に、県庁に対して、「学生時代のちょっとした事件(今回の寸借詐欺の根源)と、旅費二重取り問題」に関して県知事に対するインタビューを堂々と申し入れます。他人の行為をして隠蔽だと大見得切るようなお人ですから、まさか拒否されるようなことは無いでしょう。

 ただこれ、青木さんが黙っているから、この人が図に乗って挑発して来るんですよね。私なら徹底的に闘いますよ。
 16日の会見テキストがアップロードされたので、逐一チェックして明日以降検証します。この男をこんなにも増長させたものは何か? ということをあそこの会見場の皆様にもう少し自覚して欲しいと思いますよ。権力者と対峙しているというプライドが全然窺えないんだもの。

※ コスト意識の無い出鱈目

【この他にも知事は、今後、県が行なうイベントや観光行政などで「信州」という名称を積極的に使っていく考えを示しました。
 信州への改称を巡っては県民の間でも賛否の意見があるのも事実で、知事は記者会見で「百家争鳴、議論するのが信州人、長野県人の特質なので…」と今後、議論を深めて欲しいと述べました。】
ABN

 この人、都合が悪くなると言うことぁ決まっているよね。「信州人は議論好きだから」「それは貴方の意見です」。決してそれが県民に受けなかったとは認めない。それにしても、これからいちいち何かやるたびに、居場所もわからん知事さんを携帯で捕まえて「これは長野県で行きましょうか? それとも信州がよろしいですか?」とお伺いを立てなければならんわけだ。

※ 中部縦貫自動車道 県が計画見直し申し入れ

【 松本市と福井市を結ぶ中部縦貫自動車道について田中知事は計画を見直して既存の国道の整備を優先させるよう国に求めていることを明らかにしました。】SBC

 これは、県下市町村選挙の天王山となる松本市長選への話題作りですね。これをひとつの争点にして、立候補する(というより立候補させる)衛生部長を側面援護しようと。これからたぶん有賀現市長の神経を逆撫でするような政策が市の意向を全く無視して次々と打ち出されるんでしょう。ま、何か、県外でバイトしてない時は、県庁で気に喰わん首長への嫌がらせに時間を割いている。つくづく他に仕事が無いんでしょうな。
 表には出ない県職員向けの文書では、「俺の言うことをきかん奴は安楽死させる」と仰ったらしいが、この人、10年経っても同じことを言っているんだろうな。でも、たぶん医者の手を取って「お願いですから安楽死を……」と懇願するのは誰かさんのような気がするぞ。

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2004.01.19

改革という幻想

 日曜、テロ朝サンプロの田原(太鼓持ち)総一朗はどうせ寸借詐欺のことなんか聞かないだろうから、ライブで見る必要も無いので、長男をふらつか~ずに乗せてトイザラスへ。授乳用のクッションを買うつもりだったがものが無い。商品としては存在するが、今ここには無いとのこと。この手の商品って、実は多いんだよね。
 長男がブツブツ言うので、仮面ライダーのベルトのグッズを買おうと探すが無い。訊いたら、「あ、番組が終わったのでもうありません」うぉい!? 終わったって、今朝の8時に最終回だろう。なんて現金な業界だろう。

※ 生徒死亡の中学校長自殺 「申し訳ない」と遺書

 この感想はひとつだよね。貴方が死んで詫びたからと言って、生徒が生き返るわけじゃない。

※ 「日本が行うべきなのは、毛布を配ったり、医療をする組織をつくることだ」日経

 で、けつに火が付いている県知事様は、長野県政には何の関係も無い発言ではいたくお元気なご様子で、こんなことを言ったらしいが、おい、今時、NGOだって毛布なんか配らねえぞ。バカだねぇ、この人は。なんか、原付で口紅配っていた頃から全然進歩してないよ。現地経済を破壊するから被災地で毛布は配るもんじゃないと、民主党の首藤信彦が昔から言っているじゃないか。
 医療組織だって、NGOで間に合っている。中東に非イスラムの医者を連れて行っても限界がある。
 今時のNGOはさ、政府も真っ青な機動力をもって、給水車だとか隣接国で調達して、マス相手に活動するんですよ。自家用車が普及してガソリン遣せ! とデモしている連中に毛布を持って行ってどうすんだよ? 言っていることは、社民の福島党首並みにボケてるぞ。

 ましかし、昨日のサンプロの白眉はこれですな。

 田原総一朗の一番提灯持ち高野孟(どう考えてもこの人、テレビに出ていいよな人じゃないだろう)、「田中知事の信州県構想が面白い、本当の下からの分権の始まりです」番組終了後の11時42分

 いやぁ、それを押しつけられる長野県民は随分と迷惑しているんだけどなぁ。あれをして「下からの」と誉めている時点であんたもうボケてますよ。

※ 長野県、外郭団体の解体は無い

 2ちゃんねるのニュー速板で、盛んに、石原慎太郎の無駄遣いは都民に了解されているとか、田中知事は外郭団体を潰しているじゃないか? といったデマが飛び交っているので一言、書いておきます。
 まず石原都知事に関する状況というのは、基本的に康夫ちゃんを巡る状況と一緒です。まずマスコミがその行動の出鱈目さを報じない。これは実は康夫ちゃんの方がより強くマスコミに守られていて、たとえば石原都知事と毎日、共同通信というのは、非常に仲が悪くて、捏造歪曲までして石原都知事の失言をでっち上げるけれど、逆に毎日共同は、康夫ちゃんとツーカーの、まるで夫婦みたいな関係にありますから、詐欺事件なんて重要なニュースも一切流さない。共同は黙殺ですね。毎日も、サイトの目立たない場所に一瞬載せただけ。
 他方で、この二人を重宝するメディアがあるわけです。新聞しかり雑誌しかり、テレビも同様。そういった連中は不祥事も失言も一切黙殺して、ひたすら宣伝に努めるだけ。そんな中で、何か拙いことやっても、有権者は知りようが無いわけです。知らないことを許容するも何も無いでしょう。

 あと、先々週のNHK特集が誤解の元になったのか、長野県は積極的に外郭団体、公社を潰しているじゃないか? それが康夫の業績だろう? という書き込みもあったが、そんな事実はありません。
 ことの事実はと言えば、本来なら、この問題は、就任直後に手を付けられるべきであったのに、2年以上も放置された。何しろ仕事しないからこの人。やっと去年の冬、ヤマト運輸の小倉会長を招いての外郭団体見直しがスタートした。最初は、100以上ある外郭団体全てを見直すという話だったが、終わってみれば、対象となったのは60件に満たなかった。この辺り、報告書のPDFを読んでみましたが、出資比率の問題とか、なるほどそこそこの合理性はあります。その中で、先月26日、やっと最終答申が出て、10いくつの団体を「見直しが必要」ということになった。確か明確に「廃止」と打ち出されたのは、事実上事業が終わっている一つだけだったような気がします。見直しと言っても、別に時期が明示されているわけじゃないんですよ。せいぜいお役所用語で「速やかに」という文言が付いている程度です。
 これは、毎年県から、100億かそこいらの税金が出ているとNHK特集では言ってましたね。百億というと、康夫ちゃんの掴み金、「長野モデル創造枠」(どぶに捨てることになるが知事のパフォーマンスのためだから文句は言うな予算)、がこれまで50億でしたから、いかに巨額か解る。来年はただ、このドブに捨てる予算は、しな鉄の借金棒引きの100億をプラスして261億円にも増えるらしい。どうぞ康夫ちゃんのソフト利権、林野利権の皆様はおいしい思いをして下さい。

 事実関係のみを拾って見ると、新知事は、外郭団体見直しを2年間放置した挙げ句に、審議会を立ち上げてその内のいくつかを検討させたが、結果出てきたものは、十いくつの団体の「見直し」提言だった。この程度のことなら、どんなに保守的な県だってやってますよ。審議会なんか立ち上げなくても。国の特殊法人整理だって、ここまで酷くは無いでしょう。
 ところが、世間的には、あのヤマト運輸の会長が出てきて、NHKが、その現場の職員との真剣な交渉を特集でレポートし、あげくに知事さんは、その答申にれいによって、こんなものじゃ不十分だろうと噛み付き、こんな立派な知事はいないじゃないか!? という田中康夫礼讃への動機に化ける。
 とにかく、この人、知事としての仕事には全く興味ない人ですから、本来なら、何をやったかで評価されるべきなのに、「万難を排して聖域無くやろうとしました、マスコミ受けする人物をそこに入れました、立派な答申を出させました。不満だからケチ付けます」で終わるんだよね。結果なんかどうでも良い。「自分がそれを働きかけて、立派に回したけれど、やっぱり僕のお眼鏡には適わなかった」という情報を、事実なんかどうでも良い世間に流布できれば自分の人気は保たれる。
 道路改革問題が、マスコミから不十分だと袋叩きに遭っていることを思えば、これは、言ってみれば、まだ片づいてもいないのに、いや、道路公団問題に手を付けた小泉総理は立派じゃないか? この問題はもう片づいたと世間が誤解するようなものです。
(*昨夜また2ちゃんの康夫ちゃんスレで全くさりげなく??なポストがあったんだが、たぶん鼻の利く記者は裏取りに走り回ることになるんだろうな。想像も付かないけれど事実だったら絶句ものだね)

※ 糸居重里、日垣隆マンセー

<創刊のときからぼくは購読しているのだけれど、おもしろいし、役にも立っているし、ふだん自分だけでは考えないような問題が、乱暴といっていいくらいの勢いで投げかけられてくるので、ほんとうにいい刺激になっている>

 サイバッチ! から糸居重里が日垣隆を誉めたという配信がありました。
 別に、糸居重里自身に関しては、何の感想も無い。興味もないし、一人の売れっ子業界人という以上の捉え方は出来ないので、アホだとかバカだとか言う気はない。
 あのぉ、で、日垣隆のメルマガって、面白い時は面白いですよ。そのおもしろさというのは、ほとんどが、良くもこんな下らないことに時間を割いて調べて自慢するもんだという類のものですが。乱暴かと言ったら、別に乱暴でも何でもない。こういう人には勝谷誠彦の存在を教えてやるべきだと思う。良い刺激になっているか? たぶんならないでしょう。私のような人間からしてみれば、なるほど面白い視点だなと思える部分も、なんて陳腐な発想だろうという部分で台無しにされるから。
 今週はどんなに飛ばしてくれるだろうか? という期待感はあれど、明らかにそれは刺激とは違う。月1.000円の価値は無いです。500円なら、あの回数と分量でもまま我慢できるけれど。

 それで、この糸井の推薦文を読んで私が唯一感銘を受けたのは、ああ、糸井重里って、華やかな仕事ぶりのわりには、普段、恐ろしく退屈な人生を過ごしているんだな(~_~;)、と解ったことです。
 ジャーナリスト日垣隆は、去年で終わりました。実は去年の日記の年末最終号で、「日垣隆に引導を渡す」の弁を書こうかと思ったのだけれど、止めといて良かったです。年明けにこの人、「田原総一朗に引導を渡す」とか書いていたから、ちょっとしたみっともなさを他人の文章で悟った。書こうと思って止めた理由は、「それは私が決めることじゃないな。たとえ自滅したにせよ」と思ったからですが。
 この人は、今後とも良い仕事をするんでしょう。自分のフィールドワーク内において。たとえば今発売中の触法精神障害者を扱った『そして殺人者は野に放たれる』にしても、私は彼がここに書いたことの、たぶん4割程度も支持できないけれど、堂々とこういうことを取材して書こうという人間はこれまでいなかった。キワモノというか、人権に触ることですから。
 ただ、私がこの人は終わったなと思うのは、度重なる虚言癖や、ネタの三重使い回し(テレビ、メルマガ、敢闘言)はともかく、去年の公文書の流用事件で、ついぞ彼は一言も自らの文章で読者に説明することは出来なかった。することは無かった。
 普段、他者に対して、それは政治家だったり会社だったり犯罪者だったり、単なる市井の個人だったりするわけですが、そういう人々にマイクを突きつけ、メモを取って説明責任を求める立場にあるジャーナリストが、自分が説明責任を求められた時に、拒否することが出来るか? と言えば出来ないわけです。ジャーナリズムはその権利を他者にも同様に与えるから、使命を果たすことが出来るし、悪党に対して、「貴方には答える義務がある」と迫れる。
 ましかし、これはもちろん建て前です。これまでは、巨大なマスコミ対、意見発表の場がない個人という状況が長らく続いたから、マスコミは自らの説明責任を果たす必要はなかった。そこに誰でもが対等に情報発信できるネットワークが登場して、マスコミすら説明責任から逃れられなくなった。そんな中で、有料メルマガという、そのネットワークの利点と精神を最も生かした方法でビジネスしている人間が、自らが止揚する新しいシステムに背信行為を行っている。それは許されることでは無い。
 つまり日垣隆は、他にはないそのメディアが持っている精神を裏切ったのです。そのメディアを使ってマスコミ、そのメディアに無い旧体制なシステムを批判している男が、実はマスコミと全く同じ行動に出て何ら恥じ入ることなく商売している。
 私は、こういう人間は唾棄されるべきだと確信します。私があれこれ言わなくても、いずれ消えていくでしょう。店頭から無くなれば忘れられる一過性のペーパー上の批判と違い、今日のこの時点でも、日垣隆の公文書流用事件に関する頁は、Google の上位に現れる。糸井重里が紹介した日垣隆って、どんな人だろう? と「日垣隆」でググった人間は、みんな私のサイトを同時に目にするんです。それはこの後もずっと続く。

 同じ業界人として、ジャーナリスト日垣隆が終わったことを感じさせる証拠をひとつ上げましょう。少年事件と言えば日垣隆、触法精神障害者の事件と言えば日垣隆、事件が起こるたびに、新聞社や週刊誌は、彼にコメントを求めて、ルポを書かせた。でも、あのメルマガ事件の後からもう無いでしょう? 週一でテレビに出ているような著名人なのに。それは、理由は単純で、もう業界全体で黄色信号が点っているということなんですよ。ちょっと今、この人を使うのはやばいかも知れないと。テレビの連中だけは世情に疎いから、今でも番組に出続けているけれど。メディア業界のネット世代に新たなコネクションを築くのはもう無理です。本当に馬鹿な奴だ……。あの時、「あれは拙かった」と一言読者と県民に詫びれば済んだのに。プライドはしばしば人間を自滅させる。

※ 「病死」処理の79歳、二男自首で殺人事件に…埼玉

これは司法解剖をやっていないんですね。それで、異常死体というのは、これは原則遺族の同意なしに司法解剖できることになっています。というか強制的にやらなきゃならない。その細目は刑法、刑訴法、警察官法に細かく決められている。
 所が、日本で専門の監察医務院を持つのは東京だけで、ここは50人の法医学者がいるけれど、隣県の神奈川に至ってはたった3人です。専門医院はナシです。この神奈川県では、過去何度かこの司法解剖の杜撰さを巡って裁判になっている。結局、事件は多い、監察医はいないという状況では、警察の言うことを聞いてくれる医者が重宝されますから、解剖自体が医者じゃなく葬儀業者がメスを持ってやったりする。そういうベテランは本職より巧い。
 今、2時間ワイドドラマで、監察医うんたらの事件簿とかありますが、あんなの私に言わせりゃ、「葬儀屋鈴木太郎の解剖事件簿」とすべきだろうと思う。
 それで日本に限らず、近代国家の刑法の下では、いわゆる変死体は、須く司法解剖することになっています。だから、日本でも、時々幼い子供や若い女性の事故死等で刑法犯が問われる時に、犯人もわかっているのに、綺麗な身体で見送ってやりたい親との間で揉めたりした。
 所が、時代は変わり、今はよほどのことが無いと、司法解剖に回らないんだな。国がデータを持っているのか、増減の数値は持っていないけれど。こういうのがフィールドの日垣隆辺りにぜひ調べて欲しい所ですが、司法解剖の予算は、最終的に国が被るんですね。
 この埼玉のケースは、警官と医者が現場で診て、絞殺跡を発見できなかったという単純なケースですが、警官も現場で、判断を強いられるわけです。事件を抱え込めないから。被害者が高齢者だったりすると、残された者の利益にと、見なかったことにする。たぶんこのケースは、間違いなくそれでしょう。警官も医師も、これが殺人で、誰が犯人かはたぶん直ぐ解ったんだろうと思う。
 犯罪対策というと、警官の増員ばかりが注目されるけれど、東京しか観察医務院が無いというのは、明らかに異常な状況で、せめて千葉埼玉神奈川くらいは、専門の法医学医院を設けるべきでしょう。

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2004.01.18

被災者原理主義を越えて

 土曜昼就寝するも長男が煩くて全く眠れず。夕方、名古屋よりエンジニアの従弟来訪。あちらの女性と結婚したらしいが式は挙げないとかで、れいのトラック10台連ねてお輿入れという名古屋名物は見られないらしい。私には、従兄と呼べる存在はたぶん10人以上いるが、まったく付き合いはない。従弟は3人だけだが、いずれも長い付き合い。うち出稼ぎ組みは一人だけ。最新の技術革新に関して話を聞く。実姉も訪れて賑やかな夕食。
 入浴後スカパー朝日パックインを見る。番組冒頭部分で、アシスタントが視聴者から届いたとか言う下らん番組応援メッセージを延々と読み上げる。あ~あ、この番組もいよいよ末期症状だね。
 ある地方に、自分が世間からどんなに支持されマスコミからも注目されているかを商業メディアを総動員して年がら年中宣伝し倒すことに半生を費やしている変わった県知事がいるが(*銅像立てる以外のことはあらかたやってのけた。今はネタに尽きたのか前任者を見習って改名に凝っているらしい)、人間、自分が人様からどんなに誉められているかを他人に宣伝するようになったらお終いだと思う。
 異様につまらん床屋談義を半分だけ見て寝る。2時半、次男の泣き声で起きた後、朝まで抱いて過ごす。7時、女房を起こしてやっと交代。パックイン残り一時間も見たが、記憶に残る発言はひとつもナシ。

※ 長野県庁経営戦略局長奇蹟の復帰

 私が管理している康夫ちゃんのブックマークの上にある、れいの議会での吊し上げ事件からすでに三ヶ月が経過しました。てっきりこのまま退職かと思いきや、病床から奇蹟の復帰です。何があったのでしょう。
 この件は、周囲が辞任と囁き一人康夫ちゃんが否定していたという次元のものではありませんでした。康夫ちゃんはしばらく「得がたい人材」とか嘯いていたけれど、その発言から確か一週間もしないうちに県は後任人事の検討に入ったことを発表したように記憶しています。
 どうして復帰となったのか? 彼を今のポストに引き揚げたのは、事実上県庁のナンバー2たる人物だと言われています。仮にA氏としましょう。敢えて固有名詞は上げない。たぶん彼が説得したのでしょう。しかし俺の顔を潰してくれるなという関係にも思えない。
 ここからは私の120パーセントの推測ですが、たぶんこのA氏は、田中県政がもうしばらくで終わることの保証を与えたのでは無いかと思う。それが終わることの理由は解らない。スキャンダルか、健康上か、あるいは県政が空中分解状態だからどっちにしても持たないという判断からかも知れないし、自分自身が明智光秀となって何か仕掛けるつもりなのかも知れない。
 いずれにしてもこのA氏は、そうなった時に、県庁を支える同志としてあんたにいて貰わないと困るとでも説得したのでしょう。
 というのは、他の理由が思いつかない。この人は、このまま退職したって、全然困らないんですよ。むしろ田中県政に辞表を叩き付けた最初の幹部としてヒーロー扱いされ、民間から引く手あまたでしょう。そういう人物をあの茶番劇の舞台に復帰させる理由は何か? と考えると、これはもうそれが近々終幕を迎えるからという理由しか思いつけない。それは同時に、その日がなるほど遠からず来るだろうと確信するだけの材料を彼が手にしたということなのでしょう。
 時期的にいつかということになると、まあ1年も辛抱できるとは思えないから、近々ということでしょうね。

※ 古賀潤一郎衆院議員の学歴に疑問 米大学「学位与えず」

良く解らないんだが、国内ならともかく海外のことを誰が調べ上げたんだろう。ましかし、それくらい大目に見て良いんじゃないの。これが東大やUCLAなら、その学歴を見て投票したって人もいるだろうけれど、聞いたこともないペーパー大学(かどうかは知らないけど)の学歴を見て人物判断する人はいないでしょう。

※ クウェートの陸自先遣隊、「キャンプ・バージニア」に

 どう考えても、先遣隊の数を上回る自衛隊サポートのメーカーさんがすでにサマワに入っている。で、先遣隊とメーカーさんを足した数を上回るマスコミがサマワに入ることになる。何処か滑稽だ。
 マスコミ報道と違って、私は何の感慨も無い。自衛隊の中東派遣はすでにゴラン高原で実績があるし、危険度を言うなら、東チモールだって、まだ完全に安全になったわけじゃない。あっちはどうした? マスコミさん。

※ 被災者原理主義を越えて。神戸震災婦女暴行事件は多発したのか?

 神戸では、震災直後、世を儚んだ男たちによるレイプ事件が多発したという話があります。いつも地元民やマスコミ関係者の、密やかな神戸震災裏話として語られる。
 私は実は信じていません。なぜかというと、地震が起こったのは夜明け前。午前5時46分。情報遮断に追いやられた震災地点の状況は全く解らず、時の村山政権は、お昼頃になってやっと状況の深刻さに気付き始める。
 この地震が発生したのが宵の口だったというのならともかく、夜明け時の発生で、半日経って夜になれば、当然、辺りは暗くなるわけです。都会人は闇がどういうものかを忘れている。ほんの5メートルも離れれば、そこに人間がいるかどうかすら解らない。とは言え、まだ救難活動で自衛隊や消防、地元民が一晩中走り回っていた頃のことです。昼間は言うに及ばず。発生時は明るくなるまでまだ時間があったけれど、夜明けまで、野郎どもがセックスしまくって死のうと考えるほどの時間的余裕があったとはとても思えない。そんな中で、後々、語られるべきでない真相という形で流れるほどの事件が多発したのか? というと、私は無かったろうと思う。せいぜい、日常の発生件数程度のことでは無かったろうかと思う。

 この話の本題は、もちろんそれがあったか無かったかではありません。真相はたぶん藪の中の話と考えるしかない。この問題は、230さんという、さるさる日記を公開してらっしゃる匿名の記者さんが書いた後、地元民の勝ちゃんが噛み付き、同時に殿下(みんなさるさるのはずだから興味のある人は検索して下さい)も否定して、さらに230氏が反論するという珍しい展開を辿った。
 ま、勝ちゃんの罵詈雑言はいつものことですから、気にする必要は無い。この人にとって人間を判断する基準は三つ。すり寄って価値ある人間は称賛。絶対向かって来ないと見切った相手は罵倒。勝ち目が無ければ無視、という3パターンの人生観しか持たない人ですから。ここまで単純な思考形態に成長したのは日教組教育の弊害でしょう。殿下も、普段、そんなに上品な言葉をお遣いになる方ではありませんが。
 私は、ヒロシマ、ナガサキに関して、昔から「被害者原理主義」という言葉を使ってその平和運動を批判してきました。原爆問題に限らず、差別問題全般においてそうですが、時々、当事者原理主義というでも言うべき、当事者で無い者は口を出すなという雰囲気、あるいは言外にそれを求める人々がいる。神戸震災(これをして神戸震災というのは間違いかも知れないが、その人的被災度合いを考えると、阪神淡路……という呼び方は間違っていると思う)においても、それが窺える。口紅や生理用品を配ってとても感謝されたという何処かの県知事もその一人ですね。
 でも、戦争もそうですが、その災難の記憶を歴史として語り継ぐことと、その災害を防ぐ、あるいは最小限に留めるという目的を達成する上では、残念ながらエモーショナルな反応は、百害あって一利も無い。私は国家安全保障問題を語る時にしばしば述べますが、国を救うものは、結局は、pragmatical な事実の検証と理論構築です。人々を突き動かすものはいつの時代にも感情です。だから戦争はなくならない。でも、感情に訴えることは、危機管理において何のプラス効果ももたらさないことを私たちは肝に銘じなければならない。

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2004.01.17

実は fiction だった田中県政

 今日は、実は一ヶ月以上前から考えていた「被災者原理主義を越えて-神戸震災婦女暴行事件は多発したのか?」というテーマを書くつもりでいたんだけど、それ所じゃないので、明日に回します。

※ 孤立深める米外交 12ch深夜ニュース

 12chに藤原帰一が出て、ブッシュの再選は危ういとか、いつもの話をしていましたが、この薄っぺらな学者先生らにとって、米外交の孤立化とは、単純に国連軽視という文脈でしか語られないわけです。
 私個人は、同盟国が動き易くするために、国連という存在にもう少しコミットして欲しいとは思うけれど、唯一のスーパーパワーとなったアメリカが孤立しているなんてことを論じることに意味は無いわけだ。ナンセンスも甚だしい。言ってみれば、巨象の周囲に群れる蟻さんがこの象は孤立しているぞと囃し立てているに過ぎないんだから、当の巨象は一向に構わない。
 だったら、自分たちに振り向いてくれない巨象に、自分たちの立場も尊重させるにはどうすべきか? ということを考えなければ駄目だろう。孤立化しているのは実はアメリカではなく、その他大勢の方だという現実を受け入れなければ、米国をその他大勢の世界に協調させるなんてことが出来るわけもない。

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今の長野県政を最も的確に表す言葉を2ちゃんねるよりお借りしますた。
ただしこれは寸借詐欺問題ではなく、信州県構想に関する感想らしい。

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おいおい、すごい暴走だなw

最終回間近の財前五郎のようだ  (※注:適当)

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※ 田中康夫に辞職を提案するの弁

 相変わらず、腰抜けな東京の全国紙は、どこも寸借詐欺事件を黙殺です。そればかりか、どうでも良い信州県構想の記事を出して誤魔化している。
 惻隠の情にて固有名詞は控えるが、昨日の長野県知事の記者会見で質問した貴方や貴方、ジャーナリストとして恥の概念を持つなら、今すぐ荷物を纏めて長野を出て行きなさい。君たちは何より長野の県民益を損ねているから。幸いにして、君たちみたいな権力の走狗を欲している地方は日本中にまだ若干存在する。引く手あまただろうから、そこで小判鮫のごとく快適な記者生活を過ごしなさい。
 もし私が近々、あの会見の場に赴くようなことがあったら(辞任の会見時くらい現場に行きたいと思っている)、私に近寄らないように。同業者が見ている前で吊し上げる羽目になるかも知れないから。私はとても寛容な人間だけれど、メディアとしての使命に泥を塗って歩く連中は何とも許せない。

 昨日の康夫ちゃんの会見は、信州県がうんたらと、共同や毎日しか興味の無い話題で前半部をダラダラと潰し、ネタが尽きた所でお昼寝ならぬトイレタイムの見事な演出を挟み、その間30分ほど幹部がしどろもどろの弁解をして午後までもつれ込みました。

【丸山勝司・代表監査委員は「(二重取り問題などの)知事の対応は誠実であるという印象だ。このような議論で知事の行動パターンが縛られては、かえって持ち味が失われるのではないか」と話す。】朝日

 事実のみを書くけれど、信毎を取材拒否したばかりか、その新聞社の報道を捏造だ、病人の立場を慮っていないと県のウエッブサイトで公表させた知事の何処に誠実さがあるのですか? 貴方の監査役は単に税金の無駄遣いであるのみならず、県民益を著しく害しているので、速やかに辞任してください。

 昨日の記者会見では、驚愕すべき発言が多々あったんだが、それはま、県庁サイトにテキストが載ってから。特徴的な部分を検証しましょう。

【 田中知事は会見で「知事の公私は不可分かもしれないが、移動に関しては就任以来、公私は厳しく律してきた」と繰り返し強調。「私的に公用車を使ったこともない」などと述べた。】信毎

 これは嘘です。口から出任せ。この人はそもそも、県内ではたいしたプライベートは抱えない人ですから(そんな暇があったら県外にバイトに出ている)、県内でそれを探すのは無理がある。でも、百条委員会を開いて東京事務所の職員を呼び付けて喋らせれば、こんなのがただの嘘っぱちだちということはすぐバレるでしょう。

【 ただ、公文書として保存される命令票の記載が事実と異なっていたことについては、知事は「私の(就任)前から長野県でそのような記載を行ってきている」などと話し、明確な説明はなかった。】読売

 これも嘘です。こんなのちょっと考えればすぐばれる嘘じゃん。前任の吉村午良という知事は、仕事が趣味(でも女房は度が外れた趣味人だった)の凡庸なお役所プロパー知事でしたから、陳情で東京出張することはあっただろうけれど、愛人でもいない限り、東京に私用なんか抱えたことがあったとはとても思えない。普通の自治体首長の出張なんてそんなものですよ。忙しいんですから。
 つまり、田中康夫の私事優先スケジュールというのは、誰にとっても全くの異例で、お役所が想定していない事態なんですよ。だから、田中康夫以前から、そういう記載を行っていたなんてことがあろうはずも無いんだ。これ聴いたら吉村前知事や池田前副知事は怒るぞ。

 他にも、「石原知事は~」とか再三口にしたらしいが、大新聞はどうか知らんが、少なくとも私は石原都知事の公私混同や怠け振りを容認したことは一度も無いぞ。この後は、「金正日だって私用で拉致したりしたけど……」とか言い出すつもりか?


 昨日の日記を配信した直後に、信毎のサイトに、康夫ちゃんは実は旅費を放送局からも二重取りしていたというビッグニュースがアップロードされました。
 この問題は、実は魔女裁判に似ている所がありました。重りを付けて小一時間浮かんでこなければ無罪、浮かんでくれば魔女という逃げ場の無い罠にはまっていた。彼には最初から逃げ道は無かったんです。
 放送局から旅費を貰っていれば、もちろん二重取りだからアウト、貰っていなければ、それは県費でバイトの移動を賄ったと言うことだからアウト。どっちにしてもアウトでした。

 信毎は、たぶん、旅費の二重取りという情報を入手した上で、県に情報公開請求したんでしょう。ニュースを小出しにした。もちろんまだこれで終わりじゃない。こんなの序の口。
 しばらくはこれも隠し玉にするつもりだろうけれど、これ、康夫ちゃんの所に税務調査が入りますよ。二重取りした旅費の処理がどうなっているかの情報を当局は知りたがるでしょうから。想定されるちょろまかした金額を考えると地元の税務署で済むけれど、その肩書きを考えると、最悪、国税の査察が入る可能性もある。
 今、日本中が税収不足で、国税も地方税も取り立てが厳しいわけです。昔なら必要経費として認められものが落ちなかったりする。そうすると、現場の税務署員や地方税の徴税を委託されている自治体の窓口で、これから延々と、「俺の所に来る暇があるってことは当然、知事さんの所にも行って俺等の税金を回収したんだろうな?」というやりとりが繰り返されることになる。現場はたまらんから、「なんで調査を入れない!」と上司を突き上げることになる。
 税務署としては、これから確定申告の多忙なシーズンで、事件を抱え込めないですから、当面は「議会の成り行きを見守る」という建て前で過ごすことになる。確定申告が終わったら、いよいよ所得税法違反容疑で動き出すことになるでしょう。考えられるパターンは4つ。

1.康夫ちゃんがそれまでに旅費の全てを返却して辞職したら、それに免じて動かず。
2.税務調査を入れて、過去分を修正申告。ただしこれで済む可能性は無い。
3.県警と組んでまず所得税法違反容疑で強制捜査。

 これはなぜこうなるかと言うと、この旅費問題に限定すれば、年間でちょろまかした寸借詐欺の金額は上を見ても200万円行かないでしょう。毎年ほんの百数十万円。この金額を3年間続けていたとしたら、普通は修正申告で済みますよ。どんなに悪質でも重加算税なんてことすらまずない。所が、これは税金からのちょろまかしなんだな。公金横領。そこが問題で、これは当然逮捕起訴を視野に入れることになる。県警が動くとなったら、これは捜査はしたが何もありませんでしたでは済まないから、一番立証が簡単な所得税法違反での在宅起訴は避けられない。本人がブツブツ言ったら、もみ消しの恐れ有りで逮捕でしょう。
 私は、7千万の借金返済の原資(実際の借金額はやはり1億を越えて、1億5千万円行っていたらしい)が後ろ暗い所から出たとは実は全然思っていないんだけど(さすがにそこまでのバカとは思えない)、いずれにしても本人が何ら説明責任を果たしていないこと、知事の資産関連条例違反が疑われることを考えると、この部分でも脱税を問われる可能性がある。
4.地元の税務署には政治的に荷が重いと判断されて、国税に投げられ、査察が入る。これも、金額や構図の単純さを考えると、そうあり得る話ではないけれど、可能性としてはある。何しろ国税は今大きな事件を抱えていないから。事前に情報を掴めれば、小沢一郎が国税に頭を下げるということになるでしょう。
 洋の東西を問わず、法の網を見事にくぐり抜けながらも脱税で息の根を止められた悪党は多い。アル・カポネしかり、金丸信しかり。見苦しい言い訳で政治的にその場を誤魔化せても、税務署には通じないんです。金の出入りは、最終的には綺麗に証明できるんですから。
 ま、康夫ちゃんとしては放送局に電話掛けまくって、ひとつよしなにということにするんでしょう。相手は、「俺と康夫ちゃんの関係でそんなくだらんこと心配すんなよ」と笑顔で取りなすが、実際には何もしない。ただし百条委員会から照会が行く程度のことでは、放送局も、出演者のプライバシーだとか何とか言って誤魔化すおそれがある。でも税務署が行くところは、番組制作じゃなく直接、経理部門ですからね。連中は痛くもない腹を探られたく無いから、何でもホイホイ出すでしょう。その情報を引き出すためにも、税務署が動く必要がある。

 もちろん、この間に、税務署が動いた時点で、辞職勧告決議案ということになります。
 で、これから当然、新年度予算の議会が終わったら、あるいは平行して百条委員会ということになるでしょう。県議会の総務委員会の平野成基委員長によれば、2月にこの問題の委員会を議会で開くつもりだそうだけれど、これが百条委員会を意味するのかどうかちょっと解らない。人の噂もなんとやらですから、これは急ぐ必要がある。旬なうちに待ったなしです。
 というのは、ひとつは参議院選と共産党県議団の動向が焦点になってくる。

【 石坂千穂、小林伸陽、林奉文、丸山賢二の県議諸姉諸兄が来室。入院中の身をも慮(おもんぱか)らぬ、どころかあえて入院期間中に的外れな一大キャンペーンを張る「一部報道機関」は腹立たしい、と口々に仰せるので、聡明(そうめい)なる県民の民度を試すべく、果敢に挑戦しているのでしょう、と応じる。】11日の康夫ちゃん日記より。

 監査委員という立場でありながら、新年早々、その疑惑の人物に新年の挨拶に窺い、何やら「信毎報道は腹正しい!」と仰ったらしい、実に聡明な石原千穂県議に、次の選挙はもうありません。彼女には、任期が終わるまでの後3年間、ずっとこの日の言動がついて回ることになる。もう何をやっても手遅れです。
 でも、彼女(ら)以外の共産党員は違うわけです。表ではどう繕っても、こんな馬鹿な連中と一蓮托生になるのは真っ平だというのが、次の選挙を狙う共産党員の本音でしょう。石坂千穂は、自分一人で被りたく無かったからお仲間の県議を連れて御注進に及んだわけだが、はっきり言って市町村レベルの議員や支持者にとっては、この上無く迷惑で不快な行為で、あんたは判断を間違ったぞ、と突き上げられることになる。(石坂千穂は今頃、二重取りなんて話はおくびにも出なかったぞ、とお冠でしょう。ペテン師に引っ掛かったという意味では彼女も気の毒)
 だから参議院選前に百条委員会ということになれば、共産党は唯一の政権与党という看板に苦しめられることになるけれども、それでも挽回しなきゃならないから反対は出来ないでしょう。乗るしかない。そして、なるほど共産党は自民党と違い、こういう時にも筋を通す政党だとの印象を有権者に植え付けるしかない。参院選が終わった後だと、共産党に気のゆるみが出てきて、なんとかしのげたから、しばらくはこれで行ける、知事のディフェンスだということになりかねない。

 当然、康夫ちゃんは指令を飛ばして県議全員の交通費を情報公開請求しろとけしかけるだろうけれど、これが不発に終わることは目に見えている。だって誰も県議のスケジュールなんて知らないし、興味も無い。1、2件不正が明るみに出た所で、県民が名前も知らん県議のことなど、「じゃあ返還します」でお終いですよ。でも知事は別。そらもうスケジュールは凡百の私小説より面白いしぃ。誰だよ、ペログリ日記をして実はあれは「便所の落書きだから真に受けんな」「日記はフィクション、行動は記憶にない」と記者会見で垂れたのは。正岡子規の日記にも並び称賛される(ば~い岡留@ウワシン)んじゃなかったのか?
(てか、便所の落書きは匿名で行うから便所の落書きというんだ。それに、日記どころか田中康夫知事という存在自体がたちの悪いフィクションだろう)

 ま、そんなわけで、下手うちゃ、石坂千穂だけでなく、共産党は、田中康夫と供にあぼ~んです。ひょっとしたら、田中康夫の唯一の業績が、長野県から共産党を駆逐したこととなるかも知れない。
昨日は、後任人事の話まで進んでいた戦略局長が不死鳥のごとく病室から復帰したという驚きのニュース(ま、政権の終わりを悟ったということやね)や、県議会に於ける最右翼の知事側近と呼んで良い島田県議のビジネスに纏わるちょっと怪しい話など、信州県構想? あ、そんなのNBSのニュースでの長野市長の発言を読んで下さい。最早これ以上、この戯れ言に付き合う必要なし。いろいろと賑やかなニュースはあったけれど、いくら東京マスコミが隠蔽しても、おいおい真相は、ボロボロと明らかになるでしょう。

 それで、もうごたごた言っても何だから、ここに人間・田中康夫としてベストでは無いにせよ、ベターな選択肢を提示して差し上げます。健康を理由に一月県議会後の辞職を公表しなさい。そうするよう、長野にいらっしゃる仁科、茅野と言った人々に働きかけなさい。
 今、辞めれば、東京マスコミ的には、旧体制と闘いながらも志し半ばで癌に倒れたヒーローとしてのポジションをキープできるでしょう。しかし、金銭スキャンダルがここで打ち止めになるとはとても思えない。そんなことはもうみんな解りきっている。
 金銭スキャンダルばかりか、奇妙きてれつな思いつきのパフォーマンスを巡る攻防で半年後ボロボロになって、叩き出されるように長野を追われ、実は田中康夫は金まみれだったことが、東京のマスコミですら無視できない事実として広まった後でも、彼を使う目出度い編集者やプロデューサーはいませんよ。「所得税法違反容疑」という単語が新聞に踊った時点で、全てがアウトです。辞職はもとより、彼がメディア業界に築いた地位が全てふいになる。田原総一朗にだってそんな状況はひっくり返せない。ゲストとして一度番組に呼んで弁解させたら、それでハイ、サヨナラです。視聴者が許さない。雑誌の連載を降ろされ、ラジオを降ろされた後、あなた達は、無収入の病人たる田中康夫の残された人生の面倒を見る覚悟がありますか?
権力者というのは、こういう状況になると、もう椅子にしがみつくことしか頭に無く、正常な判断力を全く喪失する。貴方たちが、せめてこの3年間の努力を彼に感謝したいと思うなら、火だるまになって手遅れになる前に彼に名誉ある退場を促しなさい。彼の残された人生に責任を負えない以上、取り返しが付かなくなる前に、公職から解放してあげなさい。
 3年間も公職に有りながら、ほとんど仕事らしい仕事もせずにバイトに明け暮れ、税金を懐に入れたという不名誉な理由で叩き出され、頼りのメディアからも見捨てられるというのは、地方自治を壟断したペテン師の末路として相応しい罰かも知れないが、茅野や仁科、吉田と言った連中は、それでも構わないのか? どう考えても、この連中は田中康夫の残された人生に責任を負えるほど責任感の強い経済人じゃないぞ。吉村政権下で散々甘い汁を吸って馬を乗り換えただけの目先の利益しか頭に無い連中なんだから。

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2004.01.16

Deep throat

夕方5時起き。次男、昼間寝てないというのに珍しく宵っ張り。深夜に4時間ほど抱いて過ごす。これが手乗り文鳥ならぬ手乗り赤ちゃんみたいで可愛いんだな(~_~;)。でもこの一ヶ月で3分の1近く体重が増えたせいで、20分も抱いていると、腕が麻痺してくる。これがね、赤ちゃんの首ってのは異様に重いんだ。

※ 赤ちゃんリンガル発売

 はっきり言って大きなお世話。子供ってただ退屈なだけで泣くんだが、普通の親なら、機械が10数秒判定に懸かる所を瞬時に聞き分けられるよ。

※ 芥川賞に最年少2女性…19歳

 こんなんで驚くな。次は君たちの番だ! 全国の少年少女諸君。史上うんたらという枕詞を演出しなければニュースにならないというのであれば、3年以内に中学生が受賞し、10年後にはサルや犬が……、以下自粛。
 結局これ、賞の問題じゃなく、そういうのに冠を付けて掲載しなければ消費者にアピールできなくなった業界全体の問題なんだよね。そういうのしか上がって来ないんだもの。しかしまあ、世の中にはそれでも煽てまくって、こんな賞が欲しい欲しいというお方もいらっしゃるようで……。

※ 米衛星故障、GPSが一時的に世界各地で狂う

 他人のシステムに依存するから……。日本周辺に限定すれば、予備も含めてほんの5基かそこいらでオーケーなはずなんですよね。でも日本には、そのたった5基の衛星を上げる体力がない。

※ 台風並み低気圧で交通機関は終日混乱 北海道

 なんか、南方出身の私としては全然実感がわかないんだが、大変なんだろうなぁ。や、大変なんだろうと書くのは容易いが、何しろ道路脇のバス停の看板が一晩で首まで隠れるという状況を全くイメージできない。

※ CX21:00金曜エンタテイメント新春ドラマ特別企画「スチュワーデス刑事8・列島縦断グルメツアー殺人事件の航空トリックはアラブ超豪華リゾート・ドバイにヒントがあった…少食シスターズも新登場!」[出]財前直見 [出]水野真紀 [出]木村佳乃 [出]村田雄浩 [出]戸田菜穂

 そっかぁ、JALに乗ってドバイのれいのホテルにタイアップロケに出掛けたんだろうか? てことはどうでも良いが、水野美紀のコスプレが拝めるとあってはこれは万難を排して見なければなるまい! スッチー刑事をグルメと絡めると来たか……。これにゴジラを加えればもう茶川賞間違いナシだね。
 と思ったら美紀じゃなく、水野真紀じゃないか!?

※ 疑似吉村政権と化す長野県

【 なお大きな手術直後の入院療養中に、一部報道機関から療養生活を妨げるような報道がありました。医療者の立場からは、自粛していただきたかったと、最後に申し添えます。今後は、外来通院にて定期的に術後経過をみさせていただく予定です。

長野市民病院 泌尿器科科長 岡根谷利一(おかねや としかず)
院長       長田 敦夫(ながた あつお)】

これは、驚くべきことに、知事の私物化が激しい長野県庁のウェッブサイトに堂々アップされた公文書です。しかも、康夫ちゃんが自分で筆を入れた文書です。中日新聞の日記でそう書いている。信じられないですね。おらが県知事様は大出術で入院しているんだから、報道を控えるべきだなんてことを主治医が言って、それを県知事本人が赤入れて公文書として公布するんだから。お医者よ、まず自分を治せ。そんなくだらんことを言うのであれば、貴方はまず医師として、治療に専念すべく知事職の辞職を言うべきだろう。
 吉村政権当時ならいざ知らず、自分の金銭スキャンダルを封殺する理由に、俺は今入院中だから自粛しろなんてことをどの面で言えるんだ。

 昨日から、れいの県議の情報公開を巡って報道が混乱しています。あの讀賣新聞ですらが、夕刊の時点では、「法令違反」だという間違った情報を識者に喋らせてミスリードしていた。今朝の長野県版ではコソーリと修正記事が載っているが、あんたら識者のコメントを取る前にググることくらい憶えなさい。
 長野県では、個人情報保護条例に、議会は含まれていません。その条例を改正するために、議会を含めるべきか否かを合わせて県民からの意見聴取をするということを、つい一月前県庁サイトで表明されました。所が、いろんなメディアが、何か勘違いして、あたかも議会がそれに含まれている、にも拘わらず議会議長がそれを破ったかのように書き飛ばしている。その程度のことは調べろ。ぐぐれば一番最初に辿り着く頁にちゃんと書いてあるんだから。
 私は何度も書きますが、法令が無いからと言って、ま、これを公開したことは拙かっただろうと思っています。一方で、公務員は、バイネームで出来ないような行為に及ぶべきでもない。
 それで、各紙、見事なまでに申請者に関しては「会社員」で統一されているわけです。しかし少なくとも、この情報を得る方法に違法性は無かったんです。それはもうはっきりしている。議会事務局は慣例に従ったまでですから。確かに誉められたことではないけれど、違法性が無い以上、その情報公開を申請した人間が、先頃100億円もの借金をちゃらするよ県知事から確約された鉄道会社の県庁出向者であったことは書いて構わないでしょう。こんなに美味しい情報を知っていて隠匿するのは、メディアとして犯罪的であるとすら私は思います。カワードなことこの上無い。現実問題として、その情報を秘匿する意味も無いわけですよ。もうみんな知っているんだから。
 しかしこれは、少年犯罪の実名がネット上に出たから秘匿する意味は無いというレベルの問題とはまるで違う。個人名を特定しなくても、それがどういう絡繰りかを類推させる情報の公開は一向に差し支えないしそれは出来る。こういう時に向こう疵を恐れて萎縮するマスコミというのは、全く尊敬できない。あなた方がこんなことを3年間も続けて知事を甘やかして来たから、彼は県政を放置してやりたい放題しているんですよ。

* 康夫ちゃんの借金問題ですが、どうも、県民に対して報告がないのは、やはり拙いらしい。生計を一にしている家族間での借入か、本人の自己完済で無いと、「政治倫理の確立のための長野県知事の資産等の公開に関する条例」という長野県の条例に引っ掛かるらしい。前者の場合、何しろ彼は独身ですから、これはそういう家族はいませんし、自己完済は、もしこれがあったら、この人のここ数年間の資産公開全体がまったくの嘘っぱちだったということですから、それだけで条例違反に問われる様子です。

 この問題で康夫ちゃんに注意して貰いたいと思うのは、明らかに真相を知っている人間が何処かにいる。その人物は、少なくとも康夫ちゃんの味方では無い。ある日2ちゃんねるに現れて「登記簿を調べろ、面白いものが出てくるはずだ」と示唆した。自らはどうも表に出る気は無いらしい。私は彼のことを密かに「ディープスロート」と名付けたのだけれど、康夫ちゃんがこの件に関してくだらん作り話で下手打つようなら、またこの人物が2ちゃんねるに現れて、次はどこそこを洗えと、suggestion を与え続けて、結局は誰かが堂々と取材して真相に辿りついて、康夫ちゃんは取り返しの付かないドツボに填る可能性がある。
 田中康夫は金銭スキャンダルで躓くだろうとだいぶ以前に私は予言したけれど、健康を害して辞職するのは惜しまれるが、金銭スキャンダルでの失脚は、もはや作家としての居場所すら無くなるということも意味する。そうでなくても、旅費の寸借詐欺ですらまともに弁解できない状況にあるんだから、説明責任を果たす意思がないのであれば、そろそろ身の処し方を考えなさい。

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2004.01.15

長野県民が賄った民主党選挙運動

 水曜午後、女房が出産後検診で次男を連れ病院へ。次男にとっては事実上初めての外出になる。長男がずっと暴れていたのでよく眠れず。午後5時起き、すぐ書店へ。帰りにDVD-Rを買う必要があったので、溝の口駅側の7階の文教堂に赴くも、週アスは一冊しかなく、出たばかりのウワシンと軍事研究も無い。結局マルエツの文教堂へと赴く羽目に。二度手間になる。いつもそうなんだよね。高津駅前の書店の4倍以上の売り場面積を持っているにも拘わらず、ここの文教堂は雑誌系の品揃えが極端に悪い。てか大規模書店は全般的に雑誌に弱いですよね。どういう理由でなんだろう。
 長野の住基ネット問題に関心がある人は、週アス113頁の真夜中のadmin「住基ネット、推進と反対の間」は必読です。康夫ちゃんも読むようにね。貴方が政争の具としてしか住基ネットを捉えていないことが良く解る。

※ 警視庁の誤認逮捕、アリバイ裏付け捜査せず拘束続ける

 いわんこっちゃない。これはもの凄く悪質且つ馬鹿なケースで、この女性のアリバイというのは、今時、ここまでアリバイをはっきりできるケースも珍しいんじゃないか? と思えるほど確固としたアリバイを持っている。しかも、唯一の真犯人が、近所で合い鍵を作ったという決定的な証拠を調べ出したのは、この女性の旦那と会社の上司であって、警察が自ら調べたわけじゃない。
 これは、見込み捜査に走った一人の全くアホな捜査員の独走を周囲が全くチェックできなかったケースで、同僚や上司全員を懲戒処分にすべきだと思う。この警官の氏名も公表して欲しい。
 繰り返しますが、こういうレベルの冤罪は日常的に発生していて、ほとんどが泣き寝入りしているんです。だから私は、代用監獄には反対なんです。明日は我が身だから。

※ 先遣隊旭川出発

 日本中の陸自基地から羨望の声が聞こえて来そうだけど、次はぜひ九州からも部隊派遣して欲しい。だいたいこの降雪シーズンの除雪出動が多い時期に北方から部隊派遣するのは拙いでしょう。夏場は北方から、冬場は西方からということにして欲しい。

※ われわれを黙らせることがシビリアン・コントロールでは無い。

 これは昨日TBS系列のニュース番組でずっと流されていたテロップですが、何かの間違いでしょう。制服組の誰が、記者会見の席上で本音なんか口にしますか。黙る黙らないもない。あそこは単に公式発表の席なのですから。福田官房長官が背後で命じたみたいに言われていますが、だとすると今ひとつ意図がわからないですね。
 ただ、あの内局官房長と記者のやりとりをみてて思ったのは、この人たち、あの空間で、制服組に突っ込める知識など露ほども持っちゃいないのに、そんなに大見得切ってどうすんだよ? せめてあの中のたった二人でも借りてきた猫揃いの長野県庁の記者クラブに派遣して貰えたら、あそこの雰囲気も変わるのにねぇ。でも、そういううるさ型の記者はさ、康夫ちゃんが裏で本社に手を回して県外へ異動させるんだよね。

※ 西川きよし氏が参院選不出馬表明 「3期と決めていた」

 ちょっと皮肉なのは、この人、バイト三昧のどこぞの県知事と違い、政治活動に集中していましたから、当然、この10年、国会議員としての稼ぎしか無い。それで、ワイドショー等で囁かれているのは、ケアが必要な親の介護費等のこともあったのではと伝えられている。
 彼はずっと在職中、福祉問題に取り組んでいたわけで、その当事者ですらが、公を頼るだけでは介護が賄えなかったという現実があったとしたら、皮肉としか言いようがない。
 でも、余力を残して辞めるというのは、正しい判断でしょう。政治家なんて2期もやれば十分ですよ。

※ 田中康夫三題噺

 今日、めでたく退院する康夫ちゃんに関して書かなければならないのは、三つもあるんです。一つはその旅費を巡る不気味な動きです。

 実は、長野県議の交通費に関して情報公開請求した県民がいたらしい。所がこの人、何を考えてか、申請時のペーパーには、しなの鉄道の代表番号を書いたらしい。しかもご当人は、しなの鉄道に県庁から出向している唯一の人間(※ なぜ会社の番号を書いたか? 彼としては、保険のつもりなんですよ。これは自分の意思ではなく、第三者の命令でこの行動に及んだのだという保険をそういう形で掛けた)。
 公開請求された議員さんは3人いるんだが、あの知事不信任で県政会の中心にいた下崎議員と、先の県議会で康夫ちゃんを「裸の王様だ」と批判した議員、そしてもう一人、これはたぶんカムフラージュのためだと思いますが、どうでも良い新人議員が一人。いずれもしなの鉄道沿線の議員さんです。なぜそうなのか? と言うところにひとつの焦点があって、しな鉄を利用した公費移動であれば、しな鉄側に記録が残るだろうから、請求者が検証できるからではないか? と言われている。ただし、他にも実はしな鉄沿線の議員さんは多数いらっしゃるみたいで、康夫ちゃんと昵懇の県議さんの名前は出てこない。
 これは言うまでもなく、百条委員会を検討している議会に対する康夫ちゃんのカウンターパンチで、そっちがその気なら、こっちもやるぞという意思表示です。彼はこれまでも、自らは素知らぬふりをして周囲をけしかけていろいろと政局を操ってきましたから。
 ただ別に怯むことは無いのであって、公開すべきものを公開すれば良いだけの話です。

 それで、実は今朝の信毎は、請求者の情報が表に流れたのはけしからんと大きく書いているんだが、それはその通りです。確かにプライバシー保護上はよろしくない。たとえそこに何かの陰謀が潜んでいたとしても、たとえそれが県庁職員による請求であっても、秘匿すべき情報かも知れない(本件、後述)。けれども、一方で疑問に思うのは、これは請求者のプライバシー情報は、議員個人に伝えられる。議員個人は、それに対して、どういう事情かを知る権利があるでしょう。彼らに秘匿義務が生じるかどうかはかなり微妙な所だと思う。
 で、県の業務に関しての公開請求は、当然知事本人にも報される。そう言えば過去、ホットラインに寄せられた個人のプライバシー情報が誰かさんの不注意で公開されたりしたこともあるような記憶もあれど、たとえば信毎は、今朝の新聞で「会社員」と連呼しているけれど、実際にはこの人は会社員とは呼べないわけですね。県庁からの出向なのですから。でも信毎はなぜかそれは書かないわけだ。
 プライバシー情報を流出させてしまった県議会の方には、情報の取り扱いに問題があったと思うけれど、もし私が、その情報を知りうる立場にあって、それが請求された裏事情を知ったなら、個人名は書かないけれど、どういう人間がそういう行為に及んだかは躊躇わずに書きます。それがメディアってものです。残念ながらそのリスクは、それを表に出す個々人が負わねばならないけれど。
 (ただし前提条件として、申請者が県庁の出向職員という時点で、彼は県民としての権利を相当制約されていると思う。バイネームが原則であって、県民と同じ権利と保護を受けられるべきだとは思えない)

* その旅費問題です。昨日、地元のNBS放送が報じた内容で、以下のものがありました。

10月30日 金曜 選挙応援で上京
11月01日 土曜
11月02日 日曜
11月03日 月曜祝日 イベント
11月04日 火曜 選挙応援
11月05日 水曜 やっと長野に帰って仕事

 この、まさに民主党の選挙応援の移動旅費が、税金から支出されているわけですね。名目は、3日の東京でのイベントを日帰り出張したということになっているらしい。3日のそのイベントが何なのかの記録は、遺憾ながら私のパソコンの中にしかありません( ̄ー ̄)ニヤリッ。
 こういうイベントでした。

11:00~ 池袋サンシャイン ウインターリゾート2004

 ちなみにただいま絶賛発売中の噂の真相2月号のペログリ日記にも、冒頭にこの日のスケジュールが出てきます。こういう日程でした。

【11月3日 荻窪駅前。カモメのジョナサンも驚愕の花街向島に於ける新文化を尊ぶ石原伸晃氏に闘いを挑む東京8区の鈴木盛夫氏を応援。中野駅前。7区の長妻昭氏。サンシャイン60。里谷多英嬢にもご参加頂き、スキー王国NAGANOのイヴェント。西武池袋線で所沢。埼玉8区の木下厚氏。小手先駅前。9区の五十嵐文彦氏。7区の小宮山康子氏。埼京線で大宮、新幹線で熊谷。12区の本多平直氏。15区の高山智司氏。】

ええっと、全員で何人だっけ? 1、2……。7人? こら民主党は長野と定宿のパークハイアットに足向けて寝られまへんなぁ。つまりまあ、何つうか、この7人もの候補者の応援の合間にこなした公務と称するイベントのために、太っ腹な長野県民は新幹線代を出したというわけです。
 ことは国政選挙にまつわる問題で、その野党第一党の最も有力な応援者の旅費が、本人が自慢して来たような「手弁当」という事実は無く、実はある地方の県税で賄われていたということですから、どうなんだろう。これは公職選挙法には抵触しないんだろうか? 少なくとも選挙カーに一緒に乗れば、応援者として公選法の縛りを受けますよね。いずれにしても、ことは野党第一党の選挙運動に関わる問題ですから、心ある全国紙の記者さんは、きちんと仕事してください(と、一応期待したいけど、今日までこの旅費疑惑を黙殺して来た全国紙が今更記事にするなんてことは絶対に無いと思う)。当然長野県民は、民主党に彼の旅費の返還を求めましょう。

* さてもうひとつ。これは追撃さんのスクープなのですが、康夫ちゃんの自宅に1億円の抵当が設定されたいたらしい。それは平成4年のことで、目的は何のためか知りません。自宅購入がその時でその時の抵当なのか、何か別の借財でのことなのか。所が、なんと去年の四月にこれが解除されていた。つまり借金を返したということらしい。私はずっと以前から、公表されている彼のバイト収入には絡繰りがあると言ってきたけれど、それにしても、8.000万とも言われている借金を返せるような稼ぎにはならない。事実公開されている資産状況でも、借金返済があったわけでもない(ただし、返済が去年の4月だとすると、前年度に掛かることが建前の去年の資産公表には引っ掛からなかった可能性がある)。
 すると、この原資はどこから出てきたものなのか? 気前の良い誰かが低利で貸して、事実上の肩代わりしたか、彼の親が自宅を担保にするなりして新たに借金して返済したか? いずれにせよ、彼は携帯電話は秘書に握らせて追撃氏の接触は完全ブロック、取材拒否の姿勢を崩していないので、これも地元メディアの皆様の奮起を促したい所です。

 昨日、週刊SPA!のコラムを読んでも思ったんだが、この知事さん、自分のパフォーマンスをマスコミが話題にしてくれさえすればそれで満足なんだね。県外から激励のメールが殺到したことを自慢し、それだけでもう満足。それが実現するとかしないとかはどうでも良い。
 地元NHKの世論調査で、信州の方が長野より親しみがあるとした回答が多かったと今朝の日記で自慢しているが、そんなの当たり前だろう。うちの田舎でイメージ調査したって、鹿児島より島津や薩摩の方が好感度が高いに決まっている。でも、鹿児島県人は、こんな貧乏な状態で金の掛かる県名変更なんてアホなパフォーマンスには引っ掛かりません。そこまでバカじゃありませんから。出来れば、この戯れ言は長野県民だけの税金でやって欲しいものです。
 肉体だけでなく、自らの倫理金銭問題でも問題山積のようで、どうぞ果敢に対応してください。ま、この半年、事実上ガラス張りの知事室が特別病室として(しか)機能していたことを思えば、退院と言っても、知事室が病室になるだけの話です。この半年ですら、本来必要な仕事量の半分もこなして来たわけじゃない。
 実の所、私はしばしば長野県庁は麻痺していると書くけれども、康夫ちゃんが仕事しないせいで、確実に動いている部分があるんですよね。つまりこれは、レームダックに陥った長期政権の末期みたいなもので、あるいは青島都政を思い出して貰えれば良い。知事が県政への情熱を無くす、気配り目配りを喪失するということは、役人は自分らの意志で好きな施策が出来るということですから、知事の目に留まらないように振る舞えば、こんなに快適な状態は無い。実は長野県庁の現状というのは、知事マターは麻痺状態だけれど、彼の目に留まらないその他の部局や地方機関にとっては、この万年療養中(でなければ海外旅行中)の知事という存在は実に快適だったりする。この半年の期間で、それが更に広まったというのも事実です。彼らにしてみれば、我らが知事さんが、新幹線に乗ってバイトしに行くくらい、いくらでも交通費を出しましょうというのが本音でしょう。一方は県政には全く興味は無い、一方は知事とは関わり合いになりたくないという部分で、この両者の欲求は見事に合致している。

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2004.01.14

東京電力、出番だ!

※ 田中前外相「小泉首相の独島発言は誤っている」

 悪いこたぁ言わんから、田中と名が付く代議士と県知事からはパスポートを取り上げなさい。それが国益というものです。

※ 鳥インフルエンザ

 恐らくこれから何処かの新聞やテレビ局が着目してレポートするでしょうが、今回、感染が確認されたブロイラー工場(と言って良いのか知らないけれど)というのは、壁が金網とかで出来ている開放型の養鶏場のようですね。だから野鳥が入り込む余地があったらしい。養鶏を巡っては、ここしばらく開放型か密閉型かの議論があって、密閉型というのは、もう窓なんか全くなくて、空気もほとんど循環しない。しかし密閉型工場にすると、コスト的に安く上がって、早く成長するらしいけれど、どうも疾病に弱いらしい。
 今回、ずっと批判の的になっていた密閉型が評価される可能性が出てきた。ま、しかし、ここを拠点に、日本全国にジワジワと広がるだろうことを思えば、もう安心して食べられるのは豚肉だけだということになりますね。鶏肉が牛肉並みに値上がりしたら、まず食べようと言う気にならないでしょう。

※ 中朝国境でNGOスタッフ逮捕

 加藤さんが、救出を訴える記者会見の席上で感極まって絶句してらしたけれど、正直な所、彼らは中国国内で違法行為を行っているという自覚がどれほどあるんだろう。中国当局がそれを見逃してくれるわけもなく、ちょっと脇が甘いというか、正しいことをやっているのだから逮捕は不当だという発想があるとしたら、そんなのあの国で通用するわけもない。どうもこの人たちに心から同情できる気持ちになれないんだが。

※ サマワの6割をすでにNGOの給水活動がカバーしている。

 昨夜の日テレ深夜ニュースで給水関係のレポートを放映していました。フランスとかのNGOが、タンクローリーを持ち込んで、村々を週何回か巡回しているらしい。彼らの弁としては、水はわれわれでなんとかなるんだが、電気のような大がかりなことは、NGOの手には負えないと言っていた。
 こればかりは、軍隊でもどうにもならないわけです。昔の軍隊の工兵にとって架線敷設は大事に任務のひとつだったけれど、今は違いますから、ここはひとつ、東電の皆様に腹括ってサマワに行って貰いましょう。

※ 忠誠の代償 オニール元財務長官暴露話

 でもさ、退役させられたシンセキ大将が今暴露話を喋ったら、米軍の作戦はアフガンもイラクも崩壊すると思うね。こんなの小さい小さい。

※ 64兆円
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040113-00000050-kyodo-int

 北朝鮮に経済制裁を行えば、外貨獲得できず2年で体制崩壊。そして統一に拘わる韓国の経済負担は64兆円だそうだとか。その十分の一の金額でだって韓国は嫌だろうな。たとえばこれを10年で拠出するにしても、日韓だけで毎年6兆円も被れるかと言えばまず無理です。日韓が来たの体制崩壊を恐れるわけです。

※ 幕僚長、会見中止へ?

 これ、各幕にとって負担なんですよね。たいしてネタも無いのに、話しなきゃならないから。幕僚長の会見はせいぜい週一にして、あとは左官クラスの朝懇談にすれば良いんですよ。だいたい記者さんも、こういう会見が無ければ情報公開云々の後退だなんて情けない。昨日はこの件で3時間も官房長をとっちめたそうだけれど、それっと筋違いじゃないのか? 情報は記者クラブで拾うもんじゃないだろう。

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2004.01.13

もう二十歳なんで幸せになりたいです

 月曜夜、長男次男帰って来て一挙に賑やかになる。新生児の顔を最も的確に表現すると、ヨーダと宇宙人解剖ビデオに出てくる宇宙人のハーフという表現が妥当では無いかと思う。

※ 鳥インフルエンザ感染、山口で確認 国内では79年ぶり

 怖いですねぇ。たぶん韓国から鳥が運んで来たんでしょうが、このウイルス、人間と鳥との間でどういうやりとりをするのか良く解っていない。しかも人間が罹った時の死傷率はSARSも真っ青らしいし。
 ただこれ、問題はもの凄く深刻でして、ひょっとしたらBSEより事態は深刻化するかも知れない。庶民の蛋白源である鶏肉の値上がりに拍車を掛けることになるでしょう。

※ 国連次席大使に東大・北岡教授を起用へ 民間人を初起用

 テレビにはまず出ないけれど、この人、藤原先生の対極にいる人ですね。東大政治学の良識派。私が心配するのは、この人が抜けた後を埋めるのはどういう人なんだろうということです。国連外交の舞台に派遣するより、引き続き東大の講義に立って貰った方がいくらか国の将来のためになると思うんだが。正直、彼を東大から放逐するための外務省左派の陰謀ではと思えてしまう。

※ イラク派遣支持、急速に広まる。

派遣すべき 49パーセント 前月比+18ポイント
  すべきでない 46パーセント -17ポイント

 これはJNNの調査で、昨夜のNEWS23で流されたものです。たった一ヶ月で20ポイント近い逆転があった。国民はメディアには乗せられない、賢明な集団だということでしょう。

※ 成人式あれこれ

 月曜深夜、夕方ニュースからの荒れた成人式レポートを締めくくるにはしんみりとしたレポートが、SBC発としてNEWS23で流れる。小学校時の落下事故で脳障害を負った青年は、なかなか野太いタッチの絵を描く。羽があるからと龍を好んで描くのだとか。その文章は、どこかあいだみつおに似ていて純朴。日本全国で個展を開き、成人式ではスピーチを読み上げていた。あれは長野市のことなのか、行政もなかなか気の利いたことをする。

* 伊東市長、成人式で暴れた新成人を告訴へ

 壇上に掲げられた垂れ幕をひき破ったりしてこれは明らかに器物損壊ですから、全員タイ~ホして、大人社会の仕組みを教えてあげましょう。

*川崎市の新成人代表、「選挙目当て」と式を批判

 実はテレビではどこもこのニュースは取り上げていません。私は日経のサイトで、そんな珍事があったことを知った(今朝は各紙掲載している)。スピーチに立った新成人が、こんなの政治家ばかりだらだら挨拶して選挙目当てじゃないか! と怒ったらしい。最初、日経の記事を読んだ時には、その後、市長等がこの若者を監禁して詰問したとかで、大人げない連中だなと思った。
 でも、その後、神奈川新聞の記事を読んだら、ちょっと同情できない。この人、マイクスタンドが置かれた演壇の上に土足で上って仁王立ちして演説をぶったんだが、こういう内容だったらしい。

「市長の話や、来賓の紹介が長い。政治家が(来賓に)来ているが、政治や経済のことはおれにはよく分からない。本当に(新成人のことを)考えてくれた式なのか」

 いや、前段は百パーセント同意するが(市長に始まり、50人50分間もの紹介があったらしい)、「政治や経済のことは解らない」で全てを台無しにしているよ。しかも彼はこの式次第の準備をした新成人側のスタッフの一人であったらしい。行政が、いかに平穏に式を済まそうかと頭を痛めている時に、ま獅子身中の虫というか、身内に裏切られたようなものですから、そら市長も頭に来たことでしょう。でも市長の対応はそれはそれとして減点だと思う。

* 5少年がボートで漂流=5~7時間後に保護、米国へとじゃんけん-神奈川・鎌倉

 最初聞いた時には、良いニュースじゃないかと思った。まるでスタンドバイミーみたいな、今時、浪漫があるじゃないかと思った。ところが、いざ映像ニュースを見てみると、どいつもこいつも茶髪で、少年とは名ばかり。21歳のドキュソ青年までいたらしい。こういうのは、救助要請は無かったことにして、静かに手を振って彼岸の彼方へ見送ってやれば良いんです。どう考えても、この連中が大人になっても、社会や国家に益を為すとは思えないから。

* もう二十歳なんで幸せになりたいです

 TDLでの新成人弁

 青年よ、二十歳如きで幸せを求めてどうする? 近年の若者の言葉としては、個人的に、凄いインパクトのある台詞だった。そっかぁ……。今時の若者は、幸せが欲しいのか。しかし青年よ、幸せは限りなく遠いからこそ幸せなんだぞ。

※ ペテン師、わが身のことは記憶にナシ

【 外郭団体見直しに関する「NHKスペシャル」、入札談合に関する「サンデープロジェクト」を見た人々から、今日も激励のメールが相次ぐ。信州以外の市民から、数多い。後者で、トンデモ対応の市職員が2名も登場した長野市長の鷲沢正一は、どんな発言を連休明けに行うのかな。有為な表現者の突撃取材に期待大。】中日新聞、康夫ちゃん、今朝の日記より

 ま、この数年間、都合の悪いインタビューは片っ端から断り、自分自身の不正に関する地元紙の取材依頼すら拒否するカワードな男から言われたかぁ無いだろうな。何人たりとて。

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2004.01.12

体制崩壊でしか問題は解決しない

※ 鶏卵 売れ残り5万個を半年後出荷 12月採卵と表示 京都

 このニュースのキモは二点。半年前の鶏卵でも、実はそうだと意識せずに食べられ、しかも何ともなかっただろう人間が大半だったこと。鶏卵は生でも結構長持ちすることが解ってしまったかも。
 もうひとつは、20数名が食中毒を訴え出たらしいが、世の中には、お腹を壊すたびに、保健所に訴え出る豆な人がいるらしいということ。

※ 死亡事故 スカイダイビングで地面に激突 男女2人即死

 最初は、関係者の証言では、予備を開こうとしたらメインのドローグシュートに絡まって結局開けなかったということらしいんだが……。どうなんだろう。タンデムでの事故は非常に稀なんだが。

※ 自衛隊派遣:防衛庁関係者がバスラ入り 空港を視察

 日本のマスコミはその内、トレイまで付きまとって、ただいま自衛官が何グラムの脱糞をしました! とか報道し始めるんじゃなかろうか。
 何ですか、イライラ戦争当時の迫撃砲弾が見つかったら、中はびらん性ガスだったそうで、でもなぁ、迫撃砲弾を大量破壊兵器だと言われてもねぇ。

※ 「6者協議、2月にも」中国の唐前外相が自公政調会長に

 先日、スポーツ新聞が、アメリカ発の情報として、北は核弾頭の小型化に成功したという記事を載せていましたが、ま、それは無いでしょう。小型化を達成するには核実験は不可欠ですから。
 アメリカにとっては、北が核武装する程度のことは実はどうってことないんですよ。アメリカが恐れているのは、北朝鮮を拠点に核が拡散することだけれど、当のアメリカ自身がまだピンと来ていない感じがする。
 日本は、別に力を入れる必要は無いですよ。どう転ぼうが、どれだけの口約束をしようが、北は核開発を続けるんです。6者協議に期待する方が間違っている。
 さっさと、中朝国境のバックヤードで、政権転覆の計画を展開すれば良いんです。
 拉致問題も動き出しそうですが、これ、家族を日本に帰国させるとなると、北側は、「拉致問題はこれで終わり」という態度を全面に出して来ますから、向こうで死んだとされている被害者の家族は溜まったもんじゃない。結局、拉致問題にしても核にしても、金王朝が崩壊するという形でしか、解決は出来ないんですよ。交渉で何とかなるなんて淡い幻想は抱かずに、現実を直視しまょう。

※ 冗舌なペテン師

 ま、ペテン師というのは、冗舌だからこそ務まるわけですが。

【杉野正しなの鉄道社長が来室。大阪府知事選に関して、「朝日新聞」大阪本社の取材を受ける。】中日新聞、本日の康夫ちゃん日記より

 しなの鉄道を巡っては、何やら満鉄調査部めいた面白い動きを見せているのですが、ややこしい話なのでこれはまた後日に。
 確か康夫ちゃんは、信毎の取材依頼は断ったはずなのですが、その他に関しては、積極的に人と会って喋りまくっているみたいですね。信毎は、毎日、県庁に対しインタビュー要請をすれば良いんです。で、知事本人がそれを拒否したという事実を毎日掲載すれば良いんです。
 権力と闘う、権力を監視するというのはそういうことなんですから。
 欧米なら「説明責任から逃げた」というその事実の一点をもって、田中康夫の政治生命は終わりです。あの鈴木宗男ですら、メディアは選んだけれども、積極的に弁解したのに、どこぞの県知事さんは周辺で、精一杯の皮肉を漏らすことしかしない。田中康夫が知事就任前後、頻繁に使っていながら、その後封印した言葉は結構ありますが、「説明責任」などその最右翼でしょう。
 ま、しかし、ここがスウェーデンや、おフランスでなくて良かったよね、康夫ちゃん。何せ長野だもん。もし貴方がお気に入りの国々だったら、貴方はとうに首なんだから。イタリアでは生き残れるかな……。

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2004.01.11

ムーンベース・アルファ

※ アメリカ、月面基地建設へ?

 ま、あと30年は無いと思うけれど、完成した暁には、ぜひムーンベース・アルファと名付けて欲しい。

※ 三宅島で海洋生態研究、ジャック・モイヤーさん自殺か

 なんでまた……。

※ 西宮神社の“福男選び”、「スタート妨害」抗議殺到

 個人的には、あの消防士の削ぎ落としたような立派な肉体美にきっとときめいたモーホーさんも多かったに違いないと思った程度なんだが。

※ 首藤先生、貴方まで!?

 昨日のパックインで、民主党の首藤議員までもが、外交官射殺事件を米軍の誤射だと断定していまして、疑惑があるとかじゃなく、断定なんだもん。その根拠というのが、外務省は未だにその四駆を公開もしないし、検死解剖で取り出したはずの銃弾の情報も寄こさないから……、なんだが、それって米軍誤射説を証明する証拠になるんだろうか? というのは、不鮮明ながらも銃痕の写真はある。遺体にせよ、車にせよ、事後直後に米軍が偽装するのは簡単なわけです。車の中に潰れたAKの弾を置いておけば良いし、遺体に残った弾は理由をつけて綺麗に除去しても良い。
 米軍が誤射して、しかもそれを隠蔽するのであれば、方法はいくらでもあった。もし偽装した後なら、四駆も公開されるでしょう。遺体から取り出した弾だって、日本政府が疑って調べなければ口径はごまかせるから、こっちはそう問題でもない。
 米軍が誤射したかも知れない……、までは良い。じゃあそれを偽装する理由は何か? の動機部分が決定的に弱い。日本人の感情はしばらくは拗れるだろうけれど、それだけのことですよ。米英関係じゃ、友軍の誤射なんてしょっちゅうなんですから、日本に対してだけ神経を使ったとも思えない。

※ 長野県外郭団体整理 NHK特集

 答申は出たけれど、それで沙汰止みなんだよね。小泉総理は、道路改革問題に手を着けたと自慢するけれど、まさに手を着けただけで満足していると土曜のパックインで皮肉られていたが、どこかの県知事も同類。肝心な所で汗を掻くつもりなど微塵もない。

【ガラス張り知事室で執務しているのとほとんど変わらぬ仕事量。その情熱と体力に敬服、と来訪者は口をそろえるが、そんなもの、“信州”知事として当然の矜持(きょうじ)。】10日の康夫ちゃん日記より

 笑っちゃうのは、ほんの数組の来訪者と会っただけのことで、「知事室の執務と変わらぬ仕事量だ」と自画自賛するんだが、この人のスケジュールは、別に入院してなくったって、平素からスカスカなわけです。この程度のことで、知事室と変わらぬ仕事量だと自画自賛して来訪者に誉められるってのは、どこぞの貴族社会の話ですな。別に働かなくてもかまわない連中がたまに仕事して自画自賛するようなもの。俗世の厳しい現実を知らんからこういう呑気な自慢が出来る。こういう連中には、ぜひ隣県の岐阜県知事のスケジュール表でも見せてやりたいものです。
 お前さんの矜持とやらは、お貴族並みの仕事量を自慢することかいな?

 【石坂千穂、小林伸陽、林奉文、丸山賢二の県議諸姉諸兄が来室。入院中の身をも慮(おもんぱか)らぬ、どころかあえて入院期間中に的外れな一大キャンペーンを張る「一部報道機関」は腹立たしい、と口々に仰せるので、聡明(そうめい)なる県民の民度を試すべく、果敢に挑戦しているのでしょう、と応じる。】11日の康夫ちゃん日記より。

 私は10代のずっと昔から、共産主義が政権を取るような日が来たら、たぶん法律もへつたくれもない闇夜のような独裁国家になるんだろうなと思っていた。ま、泥船を担ぐのもたいへんだろうから一抹の同情は禁じ得ないけれど、監査委員でもある共産党石坂県議団長は、自らは県民や支援者に何ら説明することもなく、単に渦中の人に御注進に及んで忠勤ぶりをご自慢のご様子で、共産党というのは根っこのところは昔から全然変わりませんね。上へ行けばいくほど腐っている。
 ま、これまでいろいろと腐った政治家を見てきたけれど、ここまで腐りきった政治家を見るのは久しぶりですね。ほとほと嫌になる。なんで俺はこんな下劣な男にいつまで関わって貴重な時間を潰しているんだろうかと思う。だって私、長野県民じゃないんだもん。どこぞの田舎の素朴な有権者がペテン師に引っかかったからって、私にゃ関係ないもん。

 私はいつも、なんでそんな田中康夫が嫌いなの? と問われれば、何を仰る、好きであればこそのウォッチに決まっているじゃないですか。あんな面白いトリックスター、今どき、どこにいますか? と反論する。その言葉に嘘はありません。私はあの手の人間は大好きです。もちろん人間的には、最低の部類に入るだろうとは思うけれど。別に人間的に優れているという理由で人の好き嫌いが決まるわけでもありませんから。
 ただ、時々、心底、この人の人間としての醜悪さに嫌気が差すことがある。

 この件に関して言えば、彼は自分自身で説明責任を果たしていないというその一点のみで、もう有罪を認めたようなものなんですよ。県民に対して自分の口や文章で申し開きできないというその一点がすべてを物語っている。いくら強がりを言っても、そりゃもう単純に、汚職にまみれた政治家の典型的な行動パターンを辿っているに過ぎない。
 ただ、この人には、本当に罪悪感は無いんです。寸借詐欺というのは、そういう性格のものですから。金額はトータルで、政権発足直後にさかのぼれば、4、5百万円は行くんでしょう。それでも一回の支出が、2万、3万円の単位なら、本人どころか県民だって寛容になるかも知れない危うさがある。

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2004.01.10

公教育改革の鍵

 金曜、三日間外出しなくても済むよう食料を買い込み、夜、女房息子たちを義父の車に見送る。静かになる。

https://eiji.txt-nifty.com/diary/
 報告が遅れましたが、実はNIFTYのブログ(商品名はココログです)を昨年暮れから運用しています。ブログというのは何かというと、説明が難しいのですが、誰かが書いた日記に、その場で誰でもコメントを付けられる、リンクも引ける。またそのリンクを引いたということを当事者も知ることが出来るサービスです。長野県政絡みで私の日記を読んでいる方は、長い冬休みを取ってらっしゃるらしい共産党県議団長の石坂千穂さんのサイトをイメージして下さればよろしいかと。何かご都合悪いのか、ブログ機能が長らく停止されていますが、あんな感じで、その日記を読んだ人は誰でも発言でき、議論が出来ます。

 将来的には、Web版の日記をこちらへ移したいのですが、まだ痒いところに手が届かなくて、とりわけ基本のフォントサイズがちょっと小さすぎる。サイト自身が、800×600サイズぐらいの閲覧を前提としているらしく、それより広い画面で見ると、私みたいな文字数の多い日記はちょっと辛い。fontタグを埋め込むことは出来るんですが、どうも一行一行に関して掛けないと効かないらしくて全く現実的じゃない。この改善をNIFTYに求めているんですけれど、応じて貰えるかどうか解らない。
 もしNIFTYのユーザーがいらしたら、センターにメールしてフォントが小さいから何とかしろとみんなでプレッシャーを掛けてください。

※ 韓国、竹島切手発売へ

 こういうのは、型どおりの抗議だけ行って、「われわれはそれを容認しない」という態度を示した上で、あとは黙殺すれば良いんです。韓国はこういう大人げないことをする連中だと言うことを国際社会に晒しているだけなんですから。

※ 防衛庁長官、イラクでの自衛隊活動の報道自粛を要請

 ちょっと敏感になりすぎだなとは思うけれど、こういうのは当の記者さんらを交えてガイドラインを作り、きちんとした報道協定を結べば良いんですよ。こういうのを要請レベルで済まそうとするから誤解と混乱の原因になる。

※ サマワで高レベル放射能検出

 日本の報道のひとつの疑問は、「どこで劣化ウランが使われたか解らない」というのがありますが、そんなもの、使われた兵器、とりわけ戦車砲や20ミリ以上の機関砲弾の全てが劣化ウラン弾に決まっているじゃないですか。あっちは産業廃棄物。それに代替しうるタングステンはレアメタルなんだから、米軍がそんなもの使うはずもない。
 本拠地のテントは全てNBC防護を施してエアフィルター装備。外出時は防毒マスクを装着するくらいのことをしないと本当は駄目なんでしょうね。

※ どうなる!? どうする!? BSE

 カナダでBSEが発生した時、アメリカは結局農業団体の圧力に屈して全頭検査を見送ったわけですね。だからこういう状況になった。日本として苦しいのは、BSEが出た国に関しては同様の措置を求めてきた経緯があるから、とりわけカナダ(といってもカナダも全頭検査していたわけではないらしく、だからカナダ産の禁輸は7月末に物別れしたまままだ続いているのかな)とアメリカに関してダブルスタンダードを適用するわけにはいかない。
 アメリカに対して、全頭検査を飲ませられるか否かですよね。私、昨日、ちょっと安いなと思ってアメリカ産牛肉を買ってしまいました。今、アメリカ産牛肉と吉野家の株はお買い得です。

※ アルマゲドン 日テレ

 ゴルウァ! 日テレ、空気読めや。シャトル乗員が離陸する一番おいしいシーンで地震のテロップ流すんだもの。
 3時間をライブで観る。見終わった後に一片の感動も思索も残らないけれど、きっと筑紫&おすぎにとっては悪夢みたいな映画だろうけれど、何度見ても最高のアクション映画だと思うね。巨大隕石が落下してパリが焼け野原になるシーンがあるけれど、あれってアメリカ人のフランスに対するメタファーですよね。フランスをこの世から無くしてしまいたいという。
 でもこの作品は、シャトルが飛び立った後は付け足しですよね。それまでの、駄目人間が人類のために立ち上がるまでが本筋。

※ ペンタゴン・スクール、CBSドキュメントTBS

 米軍が世界中で運営する学校には10万人の児童生徒がいて、クラスの6割が有色人種で貧困層。しかして成績は常に全米トップクラス。
 ところで、このレポートは、米軍施設内学校のレポートでは無くて、なぜ彼らの成績は良いのか? で、その秘密は、積極的に親を学校へ招き入れること。NHKの北欧のレポートでも同様でしたが、教育改革の鍵は、どうやって保護者を学校の中へ招き入れるか、リンクさせるかですよ。この問題と正面から向き合わない限り、日本の公教育改革は、何をやっても失敗します。

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2004.01.09

国家が養うテロリスト

※ 革マル派が出頭続々、逮捕6人黙秘で首ひねる公安部

 これ、洗面道具とか持って、警視庁を訪れたりしてわざと捕まっているんだけど、自首じゃないことが、彼らにとっては大事らしい。たぶん、不況が長引いて兵糧が尽きつつあるんでしょう。だから、彼らの経済状況が改善されるまで刑務所で体調管理しつつ国家に養って貰いましょうということ。
 日本には過激派にターゲットを絞った刑法はほとんどありませんから、破防法にしても上が7年ですから、当然既存の刑法で裁くことになるんだけど、この人たち、実はほとんど微罪で指名手配されていますから、いくら過激派に司法が厳しいとは言っても、上を見て3、4年で出てくるようなケースだけでしょう。彼らはその間、いつもの裁判闘争やって暇潰しも出来る。

※ 生後20日の長女にしっと 傷害容疑で逮捕の父親

 最初聞いた時には、うちの4歳児以下だなと思ったけれど、7割方、虐待を正当化するためのただの作り話でしょう。はっきり言って、普通の男親は普段から構って貰ってなどいないし、そもそも仕事オンリーで構って貰いたいなどとも思わないから、疎外感を感じるなんてことは無い。

※ 女子高校生に売春強要 警視庁、少女5人逮捕

 たぶん、この自殺未遂を計ったという女の子にも、何か大人に相談できない弱みがあったんだろうけれど、結局、警察にして学校にしても親にしても、大人が信頼されていないから、子供の間での犯罪が横行するんですよね。

※ 従軍記者訓練

 凄いですよね。もうそういう時代になったんだもの。ただ軍隊の階級構造すら知らない人々にああいう訓練を施して、いざ戦場に連れて行って、真っ先に指揮官が戦死しちゃったら彼らはどうなるんだろう。兵隊が最期の一人になっても、20歳にもならないにきび面のプライベートの命令に従えなんていうことを部隊側は彼らインテリに誓約させることが出来るんだろうか。
 あと、これは余所の軍隊と違って、日本の場合、記者さんに、階級だけじゃなく、ロケット弾と迫撃砲の違いも説明しなきゃならないわけですよね。防衛庁なりが音頭を取って、そろそろプレス向けの自衛隊入門ハンドブックのようなものを作るべきだと思いますね。半世紀くらい使えるように、軍隊のイロハを書き記した従軍記者として必須な情報を網羅したハンドブックを。
 自衛隊や防衛問題が彼らにとってハードルが高いのは、結局、ちまたに溢れるヲタク雑誌や情報は、そのほとんどが素人さんには全く理解できない。かと言って、彼らは防衛問題だけフォローしているわけではないから、長い時間を掛けて基礎知識を身に付ける暇は無い。そういう広報というのは必要だと思うんですが。

※ 日米関係に過度に舵を切った。

 年初のテロ朝Nステで、番組が始まってからの久米宏の若い映像と政治的な発言が流れていましたが、どれをとってもキモい発言のオンパレードで、本人も本人だと思うけれど、一方で、それを誇りを持って再編集して「それが正しい」と思って流すスタッフやプロデューサーがいるわけですね。こんな連中が日本の世論をリードしているつもりで胸張っているんだから、日本が変われるわけが無い。
 で、上記の「日米関係に過度に舵を切った」という発言は、水曜日のNEWS23での東大教授・藤原帰一の発言です。これ間違いですよ。なぜならわれわれは、冷戦時代、アメリカと一蓮托生の関係にあって、ソヴィエトと対峙していたんだから。国境沿いでは民航機を撃墜され、海面下では食うか食われるかの潜水艦戦を繰り広げていた。冷戦時代の日本には、アメリカを助けて軍隊を外に出すような余裕が無かっただけの話。これは歴史的経緯を全く無視した発言です。
 この人は坂本義和のポジションが欲しいのかも知れないけれど、いったいこの人は、誰の弟子でどういう引きで今のポストに収まったんだろう。東大の政治学では、こんな無能な連中ばかりが登用されて、外務省に無知無能な外交官の再生産を繰り返している。日本外交を批判する前に、自分らの存在こそが日本外交を駄目にしているのだという事実を直視して欲しいぞ。

※ 「嫌な記憶消せ」と前頭葉が指令…米研究で解明

 そう言えば、田中康夫悦び組の一人でいらっしゃる有田芳生氏は、誰かを罵倒する時にしばしば「前頭葉肥大」という言葉をお遣いになるけれど、なるほどどこぞの県知事は、人一倍前頭葉が発達していたわけだ(~_~;)。

※ 長野県庁サイトは知事の私物か?

以下が、今の長野県庁のサイトのトップ項目です。
***************************
1月7日付け「信濃毎日新聞」の「報道」に関する長野県の見解
仕事始め式知事あいさつ 知事の入院経過
住基ネット実験結果 速報
総合計画審議会中間答申「未来への提言」
生坂ダム殺人事件捜査に関する公安委員会報告書
***************************

 上の三項目は、ことごとく、知事のプライベートな話で、こういう情報は、知事個人の項目に追いやるべきでしょう。県民には他に優先して知るべき、知りたい情報がある。知事の入院経過なんて県民にはどうでも良いことです。誰がこんな配置を思いついたのか、これはサイトの私物化と批判されても致し方ない。
 しかも、今、商業紙である中日新聞に連載されている康夫ちゃんの入院記にここからリンクも貼ってある。いやそこで、彼自身が焦点となっている寸借詐欺問題に関して説明責任を果たしているというのであれば、そのリンクにも意味があるでしょう。ところがそれはたぶん今後もないでしょう。自分一人は説明責任の埒外に置かれると思っている男ですから。
 こういう所にも、田中県政が始まって以降酷くなった公私の区別の無さが現れている。

 で、中日新聞に連載されている日記にしても、もしそれが出来るのであれば、本来なら県庁のサイト内でやるべきことでしょう。自分の身辺記や執務の状況を行政のサイト上で発信している自治体首長は、今では全く珍しくもない。ところがこの人は、金が絡まないとそれをやらないわけだ。こんなに金に汚い政治家って見たことが無い。しかも県民のことは念頭には無いんだ。東京のマスコミ人向けの発信ですから、彼らの目につくことしか考えない。だからブロック紙の中日新聞を選んだ。

 もし私が中日新聞の県庁詰めの記者で、知事から「メールで送るからよ、日記を載せない?」とか持ちかけられたら、たぶん二つ返事で引き受けるでしょう。話題の人ですから。それが商売というものであり、それがメディアとしての第一の仕事でもあるから。
 日記の中で旅費問題に触れないのはフェアじゃないだろうと指摘されれば、確かにその通り。でもそれは、新聞社が負うべきリスクでは無く、知事個人の政治家としての覚悟、あるいは誠実さ、県民に対する説明責任の問題に過ぎない。新聞社に責任は無い。私が担当者なら、むしろ田中康夫の人間性を際立たせる証拠として、放置します。何にも言わずに、「いやぁ、知事。いろいろ言われてますけど、反応が大きいというのが第一ですからねぇ、今後とも、旅費問題はスルーってことで全然構いませんよ」くらい私が言ってしまうかも知れない。
「心地よい疲労感」とかいつもの強がりが続いていますが、それくらい許そう。ただの病人なんだから。

 しかし、私が中日新聞に望みたいのは、いくら後追いとはいえ、旅費問題の重大さを考えると、本来なら一面トップで追求すべき事件です。それが読者に対する新聞社の使命、良心として掲載すべきでは無かっただろうかと思います。知事の宣伝だけで、それが無いことをとても残念に思います。

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2004.01.08

長野県共産党県議団長に捧げたい真っ当な市民感覚

※ ボーイング、旅客機販売で初の2位転落か エアバス逆転

 エアバスが340を出してボーイングに挑もうという姿を鮮明にした頃から、逆にボーイングは斬新さを無くしましたね。エアバスはこの間に、340と300クラスの間をつなぐシリーズを次々と発表したけれど、ボーイングはそれを777一機種のストレッチで済まそうとして失敗した。ボーイング自身の失敗は、これはもう原因ははっきりしていて、官依存の軍用機メーカーを次々と合併吸収してしまったことです。あれで民需メーカーとしての緊張感をすっかり無くしてしまった。

※ 米コンチネンタル777機がミッドウエー諸島に緊急着陸

 恐い! ヒューストン行きってことは、客の半分はオーランドへ向かう家族連れですよ。ミッキーに会いに行くつもりが、ミッドウェーでバードウォッチングだもん。しかもあそこは観光客の上陸自体厳しく人数制限されているから、救援機が来るまで、のんびり外で過ごしましょうというわけに行かない。最悪の場合、機内から出るなですよ。
 しかし、そもそもツインエンジンで太平洋を渡るなんてこと、民航機でやっちゃあかんです。私らグアムすら恐ろしいのに。

※「金出せるわけない」82歳女性、はたきで強盗追い払う

 最初聴いた時には、何と豪快な婆さんだろうといたく感心した。次に聴いた時には、息子はお医者で~となっていたので、ちょっとムッとした。次に映像を見て立派な家を見たら、たかが80の婆さんごときにと……と心変わりしていた。ま、これが庶民感情ちゅう奴やね。

※ 宮城の別人女性を誤認逮捕=名前と人相で-アリバイ判明し釈放・警視庁

 これは防犯カメラの映像その他で犯人扱いされたけれども、その時間帯勤務中だったことや旧姓のだぶり、真犯人がすぐ見つかったこともあり、釈放ということになったけれども、防犯カメラを理由とした誤認逮捕は過去にもあった。警視庁はたぶん、アリバイが出てこなければ、このまま誤認逮捕と認識しつつ押し切ったと思う。こういうケースは、きちんと公安委員会が、なぜこういう間違いが発生したかを検証して教訓を得ないと、またどこかで同じ過ちを犯し、今度は取り返しが着かないことになるかも知れない。

※ 未承認医薬をネット販売、容疑の19歳逮捕 会社も設立

 やったことはただの薬物販売なんだが、それで1億稼いで、先物取引の元締めみたいなこともやっていたとか言うから凄い。こういう人材をこそ無試験で経済学部へ入れ、しっかりした教養を授けて更生させるのが文明社会の責務だと思う。

※ 韓国トランプ詐欺手口

 これが、蛍光塗料みたいなマークをカードの裏に塗って、それを帽子に仕込んだCCDカメラで読み取り、別の部屋の人間が耳に仕込んだイヤホンで伝えるというんだが、このイヤホンというのが凄い。大きさも形状も、今市販されている腕時計用の最小のボタン電池とほぼ同じ(と言っても、相当大きな量販店に行かないと売っていない、少なくともうちの近所では入手不可)。もちろんアンテナ線なんて無い。あんなの初めて見た。

※ 長野県政ごたごた続く。

 昨日の信毎記事の「ぶっちゃけこりゃ拙いからこれからは改める」という県庁取材の記事に関して、青山出納長という康夫ちゃんのお気に入りの幹部(事実上県庁のナンバー2にして県庁を回している張本人。副知事の阿部ちゃんはどうやら長~い冬眠に入ったらしく姿が見えない。一年中冬眠しているという噂もあるが)、信毎の記事は「捏造だ」と緊急会見。ま、これはもちろん康夫ちゃんの指令によるもの。ところがその場にいた信毎記者さんは「名誉毀損だ」と逆襲。珍しいシーンがあったらしい。テキストはすでに県庁サイトの一番目立つ場所にアップされています。映像まである。よほどお怒りらしいが、部下は冷めきっているということは認識しておいた方が良いと思いますよ。
 しかも青山さんは、この会見の中で、県庁の一般職を含めて、うちはずっと私用が絡む絡まないに関係なく、このどんぶり勘定で旅費を出して来たんだというようなことを開き直っている。一般職の皆さんは、普段シブチンな出納が下っ端をダシにして嘘こくな! と怒っている。

 カワードな康夫ちゃんは相変わらずダンマリ。今回もまた「説明責任」という言葉は自分だけには適用されないとお考えらしい。サイコパスの典型例ですね。
 こんな大問題になっているのに、東京のメディアはワレ関せずで、「信州国、いいじゃないか」礼賛モードがまだ続いている。何かの意図が働いているのかねぇ、この国の大マスコミには。

 共産党県議団は全くの腰砕け状態で、日頃の勢いは微塵も無し。旗開きの報告すら無い。
 石坂千穂県議団長のウェッブサイトの昨年の年始の更新状況は下記の通り。
*************************
2003年01月08日 財政改革推進プログラムへの提言
2003年01月07日 消団連新春賀詞交歓会 (1)
2003年01月05日 降り続く雪の中で消防出初式 (1)
2003年01月04日 「新春のつどい」で決意新たに
2003年01月02日 新成人の顔は輝いて (2)
*************************

 2日からは、休み明けの6日が抜けただけで毎日更新です。ところが今年は、2日以降、一週間も更新が止まっている。この問題が田中与党の共産党県議団にとっていかにやっかい事になってしまったかが窺われる。
 でも、共産党って、駄目なものは駄目だと言ってきたから、いつも固定の支持者を得て来たわけでしょう? それが出来なくなったら、貴方たちの存在価値は、社民党以下ですよ。

 そんな、毒まんじゅうを食っちまったらしい愛すべき千穂タンに、ある共産党長野市議の極めて真っ当な市民感覚に基づく言葉を捧げましょう。
http://plaza.rakuten.co.jp/nobuyukiharada/diary/
【 我が党市議団は、出張の旅費は、長野から出発し長野へ帰るまでが、公費扱いなので、私用で途中下車はいけないとしてきた。
 公費を使っての行政視察や出張は、たとえ1円でも明朗性が求められる。】

 いくら共産党でも私用での途中下車くらい認めればと思うが、それが公費である以上、たとえ一円でも明朗性が求められるのは当然のこと。
 仮に民間で許される状況があったとしても、それが税金で成り立つお役所で許されるはずもない。仮に一般職で許されることであったとしても、より高い倫理性が求められる特別職で許されるはずもない。いわんや組織のトップたる県知事に至ってはなおさらです。田中康夫には、退院したらまず道徳の教科書でも音読して貰い(彼はこの正月、何かのくだらん作文の音読を全職員に命じた)、口癖である説明責任とノーブレス・オブリージを学んで頂きましょう。

http://gendai.net/contents.asp?c=025&id=33
 ↑田中康夫のケツの穴を舐めて暮らす郷土の面汚し二木啓孝率いる日刊ゲンダイに「殺人事件を自殺で処理した驚愕すべき長野県警と公安委員会」というのを書いているが、自らは一言も説明責任を果たそうとしない男の下で働く人々に、いったい貴方はどんな説明責任を求めようと言うのか? バカも休み休みに言いなさい。

※ たったひとつのたからもの

 水曜午後。長男を連れて書店。週刊アスキーをゲットするつもりがどうやら今週までお休みみたい。ビッグマウス日垣の週刊エコノミスト敢闘言を読む。自著の大袈裟な宣伝。私も自分の作品に関してこういう大風呂敷を広げる度胸が欲しいものだと思う。この人、暇ネタ書いてない時は、たいがいただの自分自慢なんだよね。この世界の人間は、自著に関しては、宣伝は出版者任せ、宣材みて大げさだよなぁ……、と思いつつ中身で勝負というのがほとんどだが、いきなり「俺って凄いだろう」と開き直るお人は、割と珍しいと思う。

 しかし、なにやら書店に似つかわしくないBGMが流れている。耳を澄ますと小田和正だ。

 あなたにぃ♪あっえぇてぇ、ほんっとうにぃ、よかぁったぁ♪~、ば~いじゃすらっくぅ。

 歌声に惹かれて近寄ると、平積みの棚が作ってあってベタベタ写真を貼り付けたポップが立っている。「明治生命のCMで流れた……、ダウン症として生まれ余命一年と宣告された子供とその親子の思い出の写真が~」うんたら。
 「どうぞご自由にお使い下さい」と張り紙されたバスタオルと、バケツが床に置いてあるんだ。もうここまでされては泣くしか無いだろう(~_~;)。中年@オヂ、借り物のバスタオルを手に取り、愛くるしい写真の数々やポップを読みつつ親子して滂沱と泣いたね。店員に向かって「すんません、バ、バケツがいっぱいになったんで代わりを!?」とか言っちゃったもん。
 気の毒だとは思うけれど、それってビジネスのネタにして良いようなことなんだろうか。それは社会に対して命の大切さや家族の愛を伝えることに果たして貢献しているんだろうか。
 残念ながら私は、人の生き死にに関して作家らしい表現が出来るようなセンスは持ち合わせていないので、ぜひ小田嶋先生の最新の日記をごらん下さい。

 丸井フードーコートでアイスとコーヒーを買い、屋上へ。ママさん連中が椅子を占領する傍らでコーヒーを飲みつつSAPIOとニューズウィークを読む。今日も米軍は迫撃法団(←あったら凄い(~_~;))で相当数の重軽傷者を出しているらしいが、NWの記事によると意外とこの迫撃砲攻撃が後方部隊の戦場トラウマを引き起こしているらしい。治療は、安全で快適な後方基地に後送して三日三晩何もさせずに休息を取らせることらしい。ひとまずはこれで何とかなるんだよね。一時しのぎではあれど、それで前線に戻れる。

 夜、女房実家より次男が帰ってくる。この半月ほどで500グラムほど体重が増えたらしい。まるで親父並みだ(-.-)。長男、時々キレて凄まじい嫉妬心をむき出しにして手を焼かせる。はっきり言って新生児より始末に負えない。でも時々「これからずっと四人だね」と目を輝かせる。新生児の百面相は何時間見ていても飽きない。この20年、株券一枚手にすることなく、畳1枚の不動産を手にするでもなく資産上はどこから見ても負け組人生だが、今が幸せの絶頂だろうと思う。これから3年間、たっぷり親孝行してもらおう。
 日に20回と長男と次男の名前を呼び間違えるようになる(-_-;)。

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2004.01.07

軍隊に過度な敬意を払う必要はない

 火曜午後、長男を迎えに電車に乗る。月曜のTBSラジオ、アクセスを聞きつつ。電車が行った直後だったので、コーンスープの缶を買ったら、中に粒が残ってしまい、どうしても出てこない。数えてみたら6つも引っ掛かっていた。悔しい。
 快晴、気のせいか空が澄んでいる。ディーゼル規制が効いているんだろうか。石原都政はきっと、このディーゼル規制だけで評価されるんだろうな。

 ラジオ、本来は康夫ちゃんの出演日だが、出られないので、でも借金は返さねばならないので、12時前に20分近く電話出演。

【「手術日の信毎は聖教新聞刷るのを止めて号外に備えていたみたいだが」「退院後はしばらく紙おむつして30分に一回トイレに行く」「5月には死ぬとか政界情報誌では書かれているが」追撃さんのメルマガを読んでいるという意思表示だね。「県名変更に拘わる看板の書き換えは、産業振興になる」ご立派な考えだ。寸借詐欺の話は一切無し。小泉靖国参拝に関して「チンピラが喧嘩して挑発しているようなもの。出来の悪い悪戯坊主だ」ああ、どこかの県知事と同じだぁ。】

※ 【朝日の素粒子の屑が昨日の夕刊で<イラクに自衛隊に「行っていただく」とは何事だ。最高指揮官が謙譲語で下命するのか>と喚いていたがかつて特攻隊を送り出す時にも心ある指揮官は謙譲語を使ったことも知らないのだろう外道 】 勝っちゃんの今朝の日記より

 私は普段、素粒子なんて滅多に読まないのですが、昨日はたまたま目につきまして、これは朝日が正しいんです。軍隊の内部、つまり内輪で、指揮官が死地に赴く部下に謙譲語を使うのと、軍隊に命令を出す立場にあるシビリアンの政治が謙譲語を使うのとは全く意味が違います。で、この場合は、民主国家としてシビリアン優位の原則を堅持するために、政治家は、公の場で軍隊に対して謙譲語など使っては行けないんです。ま、どっちにしても、外道なあんたに言われる筋合いは無いわな。

※ エネルギーの空中採取可能? 電磁波蓄える夢の宝箱開発

 これをしてフリーエネルギーとか言っちゃ拙いんだろうなぁ。でもこれが実現したら、もう電池なんて要らないってことじゃん。携帯もパソコンも、空中から電気を取れることになる(あと100年は掛かるか……)

※ ジョン・トーランド死去 合掌

※ ソニー出井伸之会長がワースト経営者
 米経済誌ビジネスウィーク最新号(12日発売)は、ソニーの出井伸之会長兼最高経営責任者(CEO)を「ワースト経営者」の1人に選んだ。

 メディアも現金なもんだよね。ま、この人はさ、盛田大賀時代のリソースを食い潰して、絶頂期に技術者を流出させたことが今日の事態を招いたわけです。軽井沢辺りを外車でドライブする程度のことでニュースになっていただけの人です。くどいけれど、私は彼を評価したことは一度もありません。就任した頃から無能な経営者だと思っていた。
 ただ、流出した技術者が、いろんな所で、新しい会社を興し、技術を普及させただろうことは評価すべきでしょうし、ソニーは、時々とんがったものを出すだけで良いんですよ。普通の企業評価基準を当てはめちゃ行けない。

※ 中国全身整形美女公開 TBS

 これ見て思ったのは、土台が駄目なものをどう弄っても無駄な努力だね。

※ 康夫ちゃんは今日もだんまり

 経営戦略局は、支出が不適切だったことを認めて、今後はプライベートに拘わる時は、旅費は出さないとか言っているので、この数年間分、たぶん数百万になるでしょうが、旅費を全額返済してもらった上で、刑事告発しましょう。県民がきっちりと刑事告発しなきゃ駄目ですよ。パソコン汚職で首になり捕まった康夫ちゃんの同級生の金額はいくらでしたか? 百万円相当なれど民間からです。これは税金からの横領ですよ。単なる横領であり、泥棒です。

 昨日も書きましたが、最初のハードルは、監査委員会になります。早速腰が引けたコメントを各委員は出していますが、今頃康夫ちゃんは共産党県議団長にこっそり電話掛けて取引を持ちかけていることでしょう。ポストなり共産党の政策を取り入れるなり。こういう問題には速やかに反応する石坂議員のサイトは今日も更新が止まったままです。きっと彼女は毒まんじゅうを喰らうことになる。
 百条委員会を作る作らないという話もありますが、作れば良いじゃないですか。金銭スキャンダルだけは無い、税金の無駄遣いはせずにいつも自腹を切って行動するのが、このクリーンな知事さんの自慢だったのに、実際にはそれが嘘だったことがばれたわけで、粛々と処理して、公開の場で追求すれば良い。

※ 信州の名を辱めるな

 下らないヨタ話なので、真面目に論議する価値も無いと思うけれど、朝日なんて、紙面では、寸借詐欺のネタは全く書かないのに、この下らんパフォーマンスは書いているので、ちょっと触れておきます。昨夜2ちゃんにポストしたものです。

 うちの田舎も、鹿児島というより、島津だ薩摩(うちの田舎は大隅であり肝属です)だという言葉の方に県民は愛着を感じているんですよ。そら当然です。いくら廃藩置県を断交した当事者とはいえ、鹿児島ってのはまあ、お上が勝手に押しつけたものですから。宮崎も熊本もそう。

 でも信州も薩摩も似たようなものだと思うけれど、これって、「鹿児島県」とか「長野県」という官製名称に対するグラスルーツのカウンターパートとして愛されているんですよね。一方で官が決めた長野という堅苦しい名称があるからこそ、「信州」という言葉が映える。その言葉を県名そのものにしたら、言葉は輝きを失いますよ。
 へっぽこ物書きの勘性でもその程度のことは気付かなきゃ。
 つまる所、康夫ちゃんが言い出したことって、実は伝統の安売りですよね。人気取りのために「信州」という言葉を政争の具として持ち出して叩き売りしようってこと。

 以下、長いんで、興味ない人は読み飛ばして下さい。
※ 1月5日TBS系列、NEWS23、筑紫、田原、櫻井対談より。

以下、櫻井よしこ発言

 ファイアウォールを、その侵入テストをして、ファイアウォールを破ったんです。その先にあるサーバーに、最新のパッチが掛かってて、つまり戸締まりを良くしているものですから、そこに入ることが出来なかった。そうすると、長野の地元の新聞は何と書いたかと言うと、ファイアウォールを破ることが出来なかったと書いたんですね。間違いなんです。そして、もう一回審議会を開いてちゃんと説明してスライド使って説明してファイアウォールをちゃんと破りましたと、破ったけれども、その先にあった最新のパッチがこの町ではあったからで、他の町ではそれはありませんから、ファイアウォールを破って取りますよ(原音ママ)と説明して、みんな解ったと、どうしよう誤報しちゃったというので記者は青くなったんですね。でもその次の日の新聞報道を見ると、ちゃんとした情報開示をしていない、情報開示の仕方が悪い、と言って責めるんですね。

え?(田原)

ですからファイアウォールが破れたっていうことをついぞまえは報道していないんです。ですから私はね、

じゃあそれは地元の新聞だけが?(田原)

ですから地元の新聞と提携している大手の新聞もそうですね。貴方の番組もそうです。

あ、そう。(田原)

そうです。

面子ですかね? それは (筑紫)

いや、ひとつ、一回言ったら自分の間違いを認めないということがあるんでしょうかね。やはりまあ田中康夫さんですから、独特の雰囲気があって、まあちょっと田中さん憎たらしいという人もいるでしょうし、そこは解りませんけれども。私は本当に事実をなぜ事実として伝えないのか。その事実を伝えることによって初めて問題ってものが見えてくるんですね。で、視聴者も読者も事実を与えられていませんから、だからこの国の世論は、もしかして時々あっち行ったりこっち行ったりするのかなと。
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 住基ネットの記者会見を今一度読み直したけれど、実験前までは、もっぱらこの人たちは、インターネット経由のセキュリティを問題にしてのに、それが突破できなかったものだから、内部のソーシャルハックに話をすり替えた。そんなもの、いくらファィアウォールを頑丈にしようが、絶対的な安全を確保するなんて無理な話。所が、ネットから入れなかったことを指摘されて実験の価値を否定されたものだから、ファイアウォールという言葉を使って世間を煙に巻こうとしているだけの話。まったくのデマゴーグでマッチポンプな話。

 ネットからはどう足掻いても入れなかったという事実があり、内部でのソーシャルハックは物理的に防ぎようが無いという現実がある。それさえ追求していれば、「ネットは脆弱である」ことの証明になるんだろうか? こんな下らんデマゴーグに伊藤穣一が加担するなんてがっかりだ。

 櫻井さんが番組中に喋ったメディア批判って、その全てがご自身に当てはまることばかりだった。道路公団問題を巡って猪瀬直樹と論争していた頃から、ちょっと変なこと言う人だなぁと思っていたけれど、ま、女で無ければ、とっくに業界から消えている人材だね。

 田原総一朗は今年の目標として「何より言論の自由を守りたい!」
 どの口がそれを言う!?

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2004.01.06

公費天国の湯船に浸かる寸借詐欺師

【 まさか私が昨日ここでからかったからではないだろうが田中康夫さんの「信州県」構想をあわてて後追い報道。チクリとそのことも皮肉るK嬢のサイトが今年も長野県情報ではピカイチだ。】本日勝ちゃんの日記より

 駄目じゃん、勝ちゃん。ちゃんと、もう一つのニュースにも触れて、それは小坂一族の意趣返しで根も葉もないデマだ、ガハハ! とヨイショしなきゃ。それが悦び組たる貴方の役回りなんだから。何のために康夫ちゃんがせっせと貴方に仕事を回したと思っているのよ。それとも首領様から、「この件は黙殺で行く」とでも指令が飛んだか? その信州県のニュースにしてからが脳天気なまでにフォローが遅いんだが、それで誤魔化すにしては、ことは大きすぎると思うぞ。

 まじめな話をすれば、新聞が報じようとしなかった情報は何か? それはなぜか? を思考するのがコラムニストの仕事であり、新聞読み作業というものです。実現性の全くないアドバルーンに過ぎない信州県構想と、知事の寸借詐欺とどっちが重大事かは考えるまでもないこと。それが出来ない時点で、貴方は業界人としてもう死んでます。悪いことは言わないから、筆折って、うどん屋に専念しなさい。貴方のようなペンで喰っていくだけの覚悟が無い連中に、この業界にいて欲しくない。他の同業者が迷惑だ。
 各県に百人のK嬢が現れたら、それは北朝鮮社会の実現を意味するだけのことだ。でも幸いにしてその心配はない。それ以前に、各県のほんの10人の2ちゃんねら~が、貴方のような偽善者を駆逐するだろうから。

※ MDシリーズ、実は着陸時主脚損壊事故多発していた。

 ボーイングに照会したら、実は同様の事故が頻発していたとかで、こういうことってあるんだよね。報告義務があるのに、実は誰も注意を払わなかったというインシデントは、あらゆる業界であるんですよね。これは死者が出なかったから、大問題にはならないけれど、もし死者が出ていたら、これはボーイングは、情報を隠蔽していたとして、責任のほとんど全てを被る羽目になっていたと思う。

※ <テレビ視聴率>TBS「K―1」が一時、NHK「紅白」上回る

 TBSは凄く嬉しそうに、トップ項目扱いでニュース枠の中で報じたんだが、これって自慢するようなことかぁ? 民放が3局も揃って横並びで大晦日に格闘技中継やるなんてのはもう末期的だと思うよ。

※ 12ch日高レポート、キッシンジャーご託宣

 イラク情勢に関して、「歴史的に見ると、都市部でのゲリラ戦は守る側が勝っているし、ベトナムでもそうだった」御意に。
「イラクはこの春に混乱(暴動)が最高潮に達する。今年後半にはゲリラの軍事行動は減る」アメリカの共和党保守の中でも、もっとも悲観的な見方がこの程度でしょう。
「今年中の朝鮮戦争はない。ブッシュは楽々と再選される」most likely(たぶん) とか聴き取れたような気がするんだけど、字幕では「楽々」とになっていた。ぐぐってみたら、この言葉をして「たぶん」と訳している所と、「十中八九」と訳している所がある。「たぶん」と「十中八九」はニュアンスとして相当開きがあると思うけれどなぁ、語感からすると後者なんですよね。

※ 驚愕すべきバイオの現状

 月曜日、DVgate motion の件でバイオのサポートに電話しました。そしたら驚愕すべき事実がわかった。何と、「最新のダイレクトXが入ってしまうと、このアプリは動作しない」。で、知っている人は知っているけれど、ダイレクトXというのは、一度バージョンを上げてしまうと、それを古いバージョンに戻す術は無いんです。私はこれで過去にも痛い目に遭ったことがある。方法としては、ハードウェアをリストアして、ダイレクトXを古いバージョンのまま留め置くという形でしか対処できない。しかしそれは全く非現実です。最新のバージョンを必要とするアプリもあるわけですから。
 で、訊いたら、このトラブルが解ったのは、半年ほど前だったんだそうです。所が、ソニーからは、新製品発売を教えるジャンクメールは山のように届くのに、こんな肝心の情報は全くインフォメーションされない。向こうは、ひょっとしたら簡単に解決できるつもりでいたのかも知れないけれど、半年経ってどうにもならんということは、どうも障壁にぶち当たっているということでしょう。で、これはマイクロソフトが対応するという問題でも無いんですよね。
 で私は、電話口で強くアピールしたのですが、われわれは、ノンリニア作業するためにバイオを買ったわけですよ。その必要がなければ、何も高いブランドのハイエンド・モデルを買う必要なんか一切無い。それが出来ない状態が、たぶんこの前後のラインナップの製品すべてに生じているにも拘わらず、しかも半年以上経過しているにも拘わらず、メーカーは顧客にその事実を隠していて、しかも対処の目処も一切アナウンスできない状況にある。こんな酷い話って無いだろう。

※ 公費天国

【これに対し県経営戦略局は、プライベートへの支出は一切なく、公務に必要な旅費だけを払っているため、違法ではないとしています。】ABNニュース

 いやぁ、これで納税者に通用するなら、監査委員なんてのはまさに税金と人材の無駄遣いですね。栄えある日本共産党の石坂千穂県議は、極めて見識高く、日本中の共産党県議団の中で、最も優秀な人材だろうと思うが、県議会選出の監査委員としてきちんと精査し、全額を県に弁済させ、かつ関係者を公金横領と公文書偽造で刑事告発して欲しい。きっと彼女なら毅然としてこの問題に取り組んでくれることでしょう。
 事実上、この問題が公明正大に処理されるか否かは、ひとり彼女の双肩に懸かっていると言っても過言ではありません。田中康夫の生殺与奪を共産党県議団長が握っている。ま、でもきちんと仕事なさるでしょう。何しろ日頃公費の無駄遣いには煩い共産党のことですから。
 でもこの人、議会の総務警察委員でもあるんですよね。仕事してんのかなぁ……。

 これ酷いなと思うのは、どこの田舎の公務員社会でも、東京出張が入ったら、まあ、歌舞伎町で遊んで帰ろうかとかディズニーランドで土産物買って帰ろうかくらいのことはするかも知れない。でも、それは年に何回かの話で、ちょっと譲って許容範囲にしても良い。
 でもこの県知事の場合は、まず月最低二回は回ってくるラジオ番組は固定しているから、それに合わせて小さな用事を入れる。しかも、どう考えても、あらゆる案件においてバイトや私用の方が時間が長いわけだ。公費で東京に出てきて、ネイルサロンだの行っているわけ。しかもそれが年間100日とかになる。
 少なくとも、バイトが主か、公務が主かは子供でも判断が出来る。プライベートが主だなと判断できたら、ポケットマネーで新幹線に乗るのが筋。それが、言葉と行動が正反対のどこかの県知事の口癖であるノーブレス・オブリージってものでしょう。
 どっちにしても、この人の「自腹を切って云々」は、全くの嘘で、県民を欺く詭弁だったことがはっきりした。
 もうひとつ言えるのは、普通は、テレビにしてもラジオにしても交通費は別途出ますから、彼は交通費の二重取りをしている可能性がある。となると、彼の税務申告自体の信憑性というのも全く怪しいものになる。

 普通の納税者感覚なら、公務員が東京出張のついでに私用を片づけることすら目くじら立てるのに、まあ長野県民てのは寛容なんでしょうなぁ。さすが軽井沢を抱える金持ちな県民です。懐が深いというか心が広い。
 私は、今一度長野県民に考えて欲しいんですが、公務員社会では、この手のカラ出張、偽装手当は日常茶飯にあるわけです。処理方法も長年担当部局に伝わってきたことでしょう。だから経営戦略局も開き直れる。知事のこれが違法なら、他にも違法性が問われる旅費の出費が山程あることでしょう。これで目くじら立てられたら適わないという本音は一方で間違いなくある。それにしてもこの知事さんの場合は度が過ぎているけれど。
 中にはなるほど、この場合は公務扱いで良いだろうというケースもあるだろうけれど、そもそも規定自体が、民間の感覚に照らせば非常識なものがはびこっていたりするわけです。隣の市に日帰りで出掛けるだけで手当が付く公費天国が日本中にはびこっている。それを止めようとして、止めることを掲げた人物をあなた方は県知事に担いだんでしょう? 所が蓋を開けてみれば、その人物が率先して公費天国の湯船にどっぷりと浸かっていた。しかもそのことは、何も今になって明らかになったことじゃない。県民みんなが知っていた。でも知らん顔していた。これじゃ吉村政権時代の物言わぬ県民と一緒じゃないですか?
 今の有権者は選挙ですら有権者としての責任を果たそうとしないけれど、もう甘やかすのはお止めなさい。あなた方は、県内で一番高い報酬を彼に与えて税金をドブに捨てた挙げ句に、県政の停滞もお構いなしの態度をいつまで続けるつもりですか?

 しかしマスコミも情けないね。信毎のスクープの方が、知事の念頭挨拶より遙かに早かったのに、朝日は夜になってやっと、このニュースを片隅に載せた。紙面にナシ。しかも記事内容は「何度も」という話じゃなく、台湾旅行に限定しての記述で、マンセーの毎日に至っては、トップ頁から記事を追いだして「信州県」のニュースをトップ扱いだもん。毎日新聞のような独自のスタンスを取れる新聞にこそ、頑張って欲しいのに、ヘタレな新聞だね。だから部数を減らすだけなんだよ。
 信毎以外の各紙に共通しているのは、結局これ、信毎の後追いですから、今更急にこれも怪しいあれも怪しい、いついつの出張旅費も怪しいと件数まで書けないわけですよ。調べている暇はないし、今更調べるのも癪だから。だから台湾旅行に限って書くしかない。それだと、まるで読者にとっては、たった一件の誤魔化ししかやっていないような予断を与えることになる。ちゃんと、無数にあるということを書かないとさ、皆さん。
 で、この台湾旅行の件は、まことに簡単で、これはある種のカラ出張ですね。だって、実態が全く無いんだもん。知事さんは、ミラノへのお買い物旅行の帰りに成田経由で台湾へ向かったわけですね。公務のついでにミラノへ行ったわけじゃない。これは経営戦略局の説明と明らかに違う。たとえば私企業で考えてみて下さい。私がエプソンの社員で、ヨーロッパへ10日間観光旅行に行ってきます。ついては成田から中国の工場へ2日の出張に直行しますから、成田-長野間の往復旅費を出して下さい、と経理に迫ったら、まあエプソンは羽振りが良いから出るかも知れないけれど、普通は、社内での力関係と妥協で、片道だけなんとか出して貰うという程度でしょう。どう考えても片道以上のものを出す筋のものではない。経営戦略局は、こう言っている。

【前日に私用で出かけていても、公務で出張すれば、県庁から現地までの行き帰りの旅費が生ずる。前日分から記載すると、私用のための宿泊費なども支出することになってしまう】讀賣

 前提条件がもう全く民間意識からかけ離れている。本末転倒も良いところで、私用は私用だろう。そこに私用が入っても、本来は宿代も出さなければならないから、それを避けて往復旅費を出すためにこういう形にしたなんて支離滅裂な言い訳が民間で通用するか!?
 なぜ片道の支出では駄目なのか? そういう下らん役所のお手盛りな情実支出を無くすために田中康夫が知事になったんじゃないのか?

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2004.01.05

極めて単純な公費横領事件

 えっとですね。事実上、半年以上に渡って更新が無かった小田嶋隆先生のサイトは、年明けから更新が再開されました。

※ 土曜に放映されたスタトレVOYを見逃していたことに今頃になって気付く。がっくし。

※ 田中知事の出張交通費、実際と違う記載が49件


 この手の話は、実は就任直後からあって、本人は二言目には「自腹を切って」と自慢するけれど、実は私用にも拘わらず公費で交通費が出たというケースは全然珍しくもなかった。やっと今頃になって、それを地元紙が追求したということです。
 手口は昔ながらのものですが、しかしせこいのはミラノへお買い物に行く時の成田行きの旅費まで、公費から出させている。この時の手口も、実は公費天国の世界では、使い古された手で、途中の経路に一件、公務と称する暇な案件を突っ込むわけです。それで公務出張が成り立つ形にする。
 で、入院中の康夫ちゃんはぴんしゃんしていて、見舞客も後を絶たないことを自慢しているのに、この件での取材は拒否したらしい。たいした開かれた県政だことです。

 これは、勇気ある県民が、住民監査請求という形で、公費の返還を県庁に求めて下さい。やり方が解らなくても大丈夫ですよ。確か東京は世田谷区で、パン屋を営んでらっしゃる方で、この手の公費返還に関しては凄腕の市民運動家がいらっしゃいますから、ぜひアドバイスを請いましょう。確か長野県には、彼と親しい方がいらしたはずですから、紹介をお願いすれば良いと思いますよ。まさか断りはしないでしょう。
 もちろん、県民の声ホットラインにも、県知事個人からの弁済を要求しましょう。

 信毎は良く調べたなと思いますけれど、あまり誉める気にならないのは、康夫ちゃんの周囲にいる人々は就任直後から、そういう出鱈目があることは知っていた。信毎記者が知らないわけが無い。私も過去何度か書いてきた。先日の泰阜村への転出の一件にしても、知事は住民票を提出するために車を飛ばしたというが、それがどういう車か、公用車だったのかタクシーだったのか疑問があると2ちゃんで突っ込まれた。そういうことを今日まで知らん顔して来たものだから、結局、ここまで増長させちゃったわけですよ。

 これ、ただの税金泥棒ですからね、本来なら、公文書偽造、公金横領、公務員法違反等、たぶん5つ6つの法律で逮捕、懲戒免職ですよ。少なくとも、この「旅行命令票」なるものを書いた担当者は、明らかに公文書偽造に問われるべきですから、県民のどなたか、氏名不詳で県警本部に告発して下さい。
 ほぅら、田原(太鼓持ち)総一朗に引導渡すとか大見得切ったビッグマウス(虚言癖)日垣隆よ、あんたのお膝元で、こんな公金横領がまかり通っていたんだ。出来もせんことで法螺吹くのも良いが、自分が担いだ男の首に鈴を付けに行くのが先だと思うぞ。

 あと、康夫ちゃんの借金は、実は8.000万円なんていうレベルじゃなく、不動産に2億円もの根抵当権が設定されていて、その理由は全て彼の浪費癖に拠るものだというポストが年末の2ちゃんにありました。
 実は彼と家族の資産には、良く解らない所があって、たとえばご両親は軽井沢に暮らしていると、康夫ちゃんはたびたび表明しているけれども、最初の選挙の時の住民票もそこに移した。所がその別荘の表札は「田中」じゃないんですよね。しかも今、彼の母親はずっと長野にいて康夫ちゃんの面倒を見ている。彼のマンションに住んでいるのかどうか解らないから、ひょっとしたら父親は長野市内にもう一軒不動産を所有しているのかも知れない。
 どこの不動産に2億円の根抵当権が設定されたのかが今ひとつ解らない。ま、登記は公開されていますから、これも登記簿を読み慣れた人が調べればはっきりするでしょうが。

※ 警察官は現場へ、指導啓発は県職員が兼務 神奈川県方針

 松沢知事は、公約がなかなか実現されていないと批判されているんだけど、何処かの県知事と違うのは、その全てに関して、少なくとも訊いた人間が納得するだけの理由をきちんと応えてくれることです。
 他部門から警察関係への出向というのは、都でも検討されていることで、今後は、各県こういう形になるでしょう。 長野ではとんと聴きませんが……。
 田中県政は、事実上、去年の夏前から完全なレームダックに陥っています。今年の夏当たりの県議会が一つの正念場になるでしょう。ダムの代替案がまた宙に浮いて、17年度予算でも組み込めない事態は避けられない。くだらんアドバルーンを上げるだけで、一向に県政は進まない。信毎が何処まで本気か知らないけれど、地元紙が県民の背中を押せば、県庁の幹部も立ち上がるだろうし、議会では辞職勧告決議案、本人が無視すれば、また不信任。今度は、いくら東京からマスコミが押しかけてヨイショしても、4年間の無実績、混乱のみという事実がありますから、笛が吹いても県民は踊らない。

※ 世界一胴長機がお目見え 上向き関空、大型機の就航続く

 エアバスのA340-600型機ということなんだが、あれを入れるような需要があるのかなぁ……。しかも関空だし。

※ NASA探査車が火星着陸に成功

 昨日、たまたまCNNを点けたら、NASAからの生中継をやっていました。宇宙開発に注ぎ込んだ桁が違うとはいえ、ちょっと複雑な気持ちというか、砂絵には喜べない気持ちですよね。

※ 小泉靖国参拝

 今朝のテロ朝朝刊瓦版、それに続くワイドショーと、一様に批判一色なんだけども、中で、「六カ国協議に差し障るから駄目だ」ということを何人も口にした。

 何の関係も無いですよ。北朝鮮はさっさとアメリカを丸め込んで油と食料を貰いたいだけ。中国は、一応自分らが仕切っているという面子があるから、協議としては成功させたいという思惑がある。靖国を絡めて日本を批判すれば、チャイナスクールのバカどもは萎縮するだろうけれど、それだけの話。
 日中関係は、今のレベルで十分。マスコミは何を恐れているんだろう。このテロ朝な連中は、こと対米では従属だのポチだの独自外交だのと吠えるが、こと対中対韓となると、ひたすら、相手国の言い分を飲んで友好関係第一だと訴える。変な連中だね。

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2004.01.04

祈る! マーズローバー1号(Spirit)火星着陸成功

 このサイトは一応テスト運用でして、ここにも忘れない限りは日記をアップするし、コメント機能も今後はオンにしますが、まだ本運用では無いことをご承知下さいませ。フォント・サイズを何とかして欲しいんですよね。広い画面だと、文字が小さすぎてとても読めたものじゃない。せめてフォントサイズの指定がユーザー側で出来るようにして貰わないと。

※ 日本政府、スパイ衛星は当面2基運用で。

 当たり前だ。こんな使い物にならん衛星は2基で打ち止め、次はバスの設計からやり直せ。

※【中国情報】SARSに変異ウイルス? 産経

 速い、速いよSARSさん!

※ 「脆弱さに警鐘」と個人情報を公表 朝日

 まったく世間のネットワーク・システムというのはこんなにも脆弱なのに、どうして長野の実験ではたかだかファイアウォールひとつ突破出来なかったんだろう。やはり実験者の技術レベルの問題なのか。

※ 30人学級は不要?

 今朝の産経の正論で「同志社大学フェロー・加地伸行 小学校60人学級の採用を訴える」という面白い記事がありました。

 私は、康夫ちゃんが華々しく30人学級を打ち上げた時から、これは日教組と教育委員会の職場確保の陰謀であって30人学級に意味は無いと主張してきました。
 いろんな自治体が30人学級を打ち出し、文科省もそれを追認して30人学級が国策みたいになってしまったけれど、われわれ国民の前に、それでどういうメリットがあるか? あるいはどういう業績を記したかが明らかにされたことなど一度もない。
 虐めが無くなったという話も聞かなければ、それで成績が上がったという話も聞かない。これだけ少人数学級が普及すれば子供たちの学力は格段に上がっているはずなのに、世界レベルで見れば低下に歯止めが掛からない。この手の話をするとすぐ塾は少人数で~という話をする人がいるが、あれは親が金出し、成績を上げるという一点の目標でのみ参加する授業であるからして、少人数か否かは実はあまり関係ない。
 せいぜい現場の教師が楽になったということくらいのことしか聴かない。
 地方公務員の中でも教職員手当というのはべらぼうなコストが掛かる分野です。何しろ人数が多いから。少子化問題を語るときに、少子化社会がもたらすメリットを評価すべきだという議論があるけれど、だったら、教職員の数は劇的に減っていなければならないけれども、そういう事実も無い。
 30人学級に拘る人々は、せめてどうメリットがあるかをきちんと有権者の前に提示して欲しい。どこかの県知事みたいに選挙目当てのお題目だけの押しつけで終わらせて欲しくない。

※ 無駄使いに勤しむのは誰?

「元旦、松本市のハコモノ的歩みを記した豪華なムックが、町内会を通じて全戸配布されたそうな。公金を無尽蔵に執行可能な行政体がまぶしく見える」中日新聞、康夫ちゃんの病床日記3日付けから。

 とある山がちな県の地方事務所にはエンジンもよう懸からん10年乗り込んだ車があるらしいが(本当かあ? でも自衛隊じゃ珍しくない)、その一方で年10日も乗るかどうか怪しい知事専用車を幹部用と偽って毎年買い換え、月勤8日で300万円のボーナスをふんだくる税金泥棒知事から言われたくは無いと思うぞ。

「長野県から信州への名称変更は、改革に向けての220万人の一体感と、税金をかけずして全国に報道される、計り知れない心理効果と経済効果をもたらすのだと思います。」4日付けより

 こういうのをただの屁理屈って言うんですね。つくづくこの人の頭には、〝宣伝〟しか無いらしい。名称変更を税金を掛けずにやってのけるんだそうで、ぜひその手腕を見せて貰おう。癌細胞が脳味噌に転移したのでなければ、ただでさえとち狂っている判断力が疲労と栄養失調で更に低下したと思われ……。昔から、CIに拘る経営者にろくな奴はいないと決まっているんだが。

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2004.01.03

箱根駅伝見物

※ テロ朝はネ申!

 うーみゅ、大晦日は超常現象特集。そんでもって2日はゴールデンに3時間ものスイスペ探検隊特集だもんなぁ。でも、元祖CCガールズが出ているのに、サービスショットは無し。巨大蛇も、UMAも出てこない。ちょっと物足りなかった。

※ 箱根駅伝

 2日、近所を走るとか言う話だったので(全然近くなかった)、長男を連れて義父の車で見物に行く。開店前のファミレスの駐車場に車を突っ込んで、讀賣の旗を貰ってその瞬間を待つ。
 しかし凄い車両の行列。あれは大げさでなく1.000台は関係者の車両が出ているね。ついでに、観客目当てにキンキラのサイドカーやハーレーが露払いみたいに走ってくる。その度に沿道の観客がどよめく。いよいよ、日テレちゃんの中継車が近づいて来たので田舎に電話、「肩車しているから目をこらして見ろ!」と合図する。こういう時、たいてい携帯は各社全滅だが、ドコモのピッチだけはびくともしないで繋がる。
 あっという間に選手らが走り去る。結構な遠回りをしてから義父宅でビデオをチェック。どういうわけかまるでエアポケットに入り込んだみたいに映っているはずの自分らの姿が無い。ちょっと残念なるもこんなもんか。
 昼飯を食べてから帰宅。結構ポカポカの陽気で、日陰を探して歩く。
 駅伝の記念写真は斉藤さんの頁に

※ 徳之島でJAS機オーバーラン

 状況が良く解らないんだが、機内には匂いが立ちこめ、結局、緊急脱出と呼べるような誘導は無かったらしい。シューターを使うかどうかは難しい判断ですよね。その行為によって確実に骨折などの負傷者を出すことになるだろうし、かと言って、結果的に脱出が遅れてはシューターを装備する意味が無い。

※ 県税の1%をNPO支援に 県が来年度にも新制度 長野

 市民タイムスには信州県への改称を、信毎にはこのネタをお年玉として康夫ちゃんは用意したらしい。
 納税額の数パーセントを納税者が望む団体に寄付するというのは、昔から言われていたことで、アイディア自体は別に珍しいものでもなければ、そう突拍子も無い話でもない。

 現実的には、いろんなハードルがあって、戦後日本は、国民の金の流れは一円残らず把握しなければ気が済まない大蔵省の方針によって、寄付という行為がすっかり廃れてしまったけれど、現状、ほとんど寄付の概念が無い社会で、税支出という形で資金援助すると、公に頼りがちな体質を作ってしまうことになる。
 また、長野だけで始めると、実態は長野にはないのに、本部機能だけを長野に立ち上げて受給資格を偽装して、結果的に県外に税金が出て行く恐れもある。
 この2点は、想定されるハードルのごく僅かに過ぎない。私はアイディアは良いと思うけれど、この人には無理。そこに生起するだろうハードルを辛抱強くクリアするような忍耐力はない。れいによってアドバルーンを上げてみただけですね。

※ 3日

 バイオでビデオ編集しようとしたら、DV gateモーションがDV機器を認識しない。でも同じ線を使って繋いでいるギガポケットには映るので、それでキャプチャー、MPEG変換してプレミアに流し込んだが、ハングしまくり。全く作業できない。もともとMPEG素材で動画編集しようという行為には無理があるんだよね。さて、どうしたもんだろう。今更再インストールは出来ないし。そろそろ買い換えろということかな。

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2004.01.02

謹賀新年

※ 年越し

 31日、夕方寝。日付が変わってから起きるつもりが、午後10時に目が覚める。民放三局は格闘技らしいが、ビートたけしが司会のテレ朝は超常現象特集なので、後半部分を見つつマルエツで買った年越し蕎麦を食べる。テレ朝はネ申!(~_~) 番組終了後、がらにも無く近所の神社へでも行こうかと思い立つ(と言っても高津区内で一番大きな神社へ赴くことにする)。生活圏のまるっきり反対側方向なので、これまで1度も訪れたこと無し。ウェッブマップで場所を確認する。チャリンコで行こうかと思ったが、ここは御利益を考えて、背中にカイロを貼り歩いて行く。着いたら、すでに長蛇の列が道路まで延びている。地元の警官数名とミニパトが出動。さっさと帰りたかったが、皆、午前0時を待っているらしく、やむなく行列に並ぶ。何しろ地元のことなので、親父連中は皆飲んだくれ、若者たちはどいつもこいつも一心不乱に携帯でメールを打っている。
 年が変わって30分後、やっと本殿までたどり着く。行列にして300人前後か。その列がちょっとずつ補充され、その規模をキープしている。家内安全を祈念し、1.600円の破魔矢を買い、甘酒を頂戴して帰宅。超常現象特集の前半部をビデオで見た後、朝ナマのビデオが回っていることを確認して再度寝る。結局起床は午前5時。
 2日朝一のテロ朝ニュースで川瀬真由美アナを拝む。こいつは新年から縁起が良い。そういえばクリスマスのCX系明石家サンタには例年通り八木ちゃん(結婚して渡米、今は西海岸のド田舎にいるらしい)が隣にいたが、やはりテレビの水は捨てられないか。

※ 朝ナマ

 1時半から6時半までの5時間15分という長丁場のため、パナのデッキで録画後(スカパーはウルトラQで塞がっていた)、CMカットの1.3倍速再生でウォークマン(120分テープに2分の1速録音)に落とす。こうすると、およそ3時間弱で聴き終えることが出来る。年賀状の到着を待ち、朝ナマを聴きながら南武線に乗る。特に印象に残るトークは無し。せいぜい、ラスト付近の森本氏の「米軍の戦力展開は限界に来ている(ここは生で見た)」という辺り程度か。
 女房実家、出がけに昼飯に餅を焼いて食べたばかりだったが、別腹の蟹があったので無理に食べる。長男を連れて近所の超弩級ショッピングモールのフードコートでアイスクリーム。帰りにトイザラスに寄るも、息子が欲しかったらしい金ぴかのトーマスのガチャガチャは人気商品らしく、見事にカラッポ。長男「お店の人に訊いてみな?」(←まんま)と言うが、無いものは無いからと、ウルトラマンのガチャガチャで納得させる。隣のジーンズ屋にてフリーホールのベルトをゲットする。普通のベルトの三倍の値段だった。
 帰宅後、ジェットビートルの製作に取りかかる。う!? これは辛いぞ(*_*)。老眼の眼では、メガネを掛けたり外したりを繰り返す必要がある。しかし昔取った杵柄、あっという間に作業は進む。とりあえず外側を完成して寝る。誰だ、この頃のプラモは接着剤要らずだと言った香具師は。
 深夜零時起き。次男をワッチしつつ朝ナマの残りを聴きつつ、プラモのデカール貼りに取りかかる。はっきり言って本体の組み立てよりたいへんだった。こんなのデカール貼り専用のピンセットが必要だろう。
 完成写真は斉藤さん頁に貼り付けたです。
 ちなみに大晦日にテレビ朝日に集まった日本の痴性の皆様……、と書こうと思ったけれど、尊敬する先生も若干名いらっしゃるので「知性の皆様」は下記の通り。

パネリスト:
阿久津 博康(岡崎研究所主任研究員)
勝谷 誠彦 (コラムニスト)
姜 尚 中 (東京大学教授)
工藤 雪枝(ジャーナリスト)
穀田 恵二(日本共産党・衆議院議員)
小林 よしのり(漫画家)
高橋 和夫 (放送大学助教授)
武見 敬三 (自民党・参議院議員)
原口 一博(民主党・衆議院議員)
宮崎 哲弥 (評論家)
吉田 康彦(大阪経済法科大学教授)
福島 瑞穂(社民党党首・参議院議員)

*森本 敏 残念ながらこんな番組には合わない人だと思う。
*村田 晃嗣 この所私が惚れ込んでいる赤丸急上昇中の保守系論客。はっきり言って、この人一人いれば保守派の他の出演者は要らない。彼の国際政治の認識力と、森本氏の軍事知識がタッグを組めば、最強だと思う。元帥にすら十分対抗できる。朝ナマの出演者の中で、唯一その発言を安心して見ていられる人で、近年見ないまっとうなキャラだ。
*武見 敬三 CNNキャスターの頃から見ているけれど、彼を出すのであれば、同じくCNNキャスター出身の民主党の首藤信彦氏も出すべきだ。きっと良い議論が出来ると思う。でもこの二人が議論している光景って一度も見たことがないんだよね。仲悪いんだろうか。
*姜 尚中 この先生あっての朝ナマだと思うが、やはりこの人や藤原帰一が東大の教授陣に名を連ねているのは、我が国にとって、ある種の国難だと思う。
*阿久津 博康 まだちょっとどういうスタンスの人か良くわからない。今後化けるのかどうか……。
*工藤 雪枝 正直、出なくて良いです(-_-;)。言っていることの要旨は正しいんだが、それを訴えかける話術というか論理構成に今ひとつ説得力が無い。テレビ向きのキャラじゃない。
*高橋 和夫 パタナイズされた中東専門家の見本のような人で、この人の話は話半分に聞くべきだと思う。
*吉田 康彦 意外とこういうスタンスの人々の話を聞く機会は少ないので、もうちょっと喋らせるべし。
*福島 瑞穂 出すな。社民はバカ揃いだとの誤解を世間に与えかねない。
*小林 よしのり ほとんど喋らせてもらえないのにどうして彼はこんな番組に出てくるんだろう。私は彼の発言のすべてに賛成する訳ではないし、少々ファナティックなところはどうかと思うが、もっと彼の考えを聞きたい。
*宮崎 哲弥 出なくて良い。この人の喋くりには人を不快にさせる要素のすべてが凝集されていると言ったら偏見だろうか。80年代バブル文化人の典型的な話し方をする。人の話は聞かんで、誰も訊いていない自分ワールドな話を蕩々と喋って嫌われるタイプだ。
*勝谷 誠彦 貴方のためになっていないから出るべきで無いと思う。ほとんど喋る機会も与えられず、日頃の威勢の良さにしては突っ込みのタイミングをみて喋りまくるでもなく、気の毒だなとこの一年思っていたが、今回解った。この人は、遺憾ながら国政の重大事に関して専門家とディベートできるようなベースの教養を全く持ち合わせていない。「威勢が良いだけの夕刊紙」レベルの表層的な知識だけでグレーゾーンの話が全く出来ない。新聞をネタに床屋談義は出来ても、時事問題に関して意見を異にする人間を相手に突っ込んで議論するだけの知識は全くお持ちでない。少なくとも31日のテーマに関しては、イラク問題はもとより北朝鮮問題においてすら福島瑞穂並みの薄っぺらな知識しか持ち合わせていないことが解った。率直なところ、彼ほどの東奔西走の仕事を抱えた状況で、時事問題を掘り下げて考えるのは思考作業として明らかに無理があると思う。

※ ドコモが見解、「クローン携帯は存在せず」日経
 「クローン携帯」は存在しません――。

本当かよ……。これが事実なら、やられたの他社製品だとドコモが名指ししているようなものだが。

※ 小泉靖国参拝

 駐韓大使も駐北京大使も、呼び出された途端、押っ取り刀で相手国外務省に赴き(北京で呼び出されたのは臨時代理大使なので、たぶん大使クラスはみんな休暇で帰国中だね)、何を言ったか知らねど、顔には「お宅様が仰るとおりです」と表現して引き揚げたのだろうが、こういう時には、二等書記官辺りが、「わが国はただいま正月の祝日でありまして、三が日が開ける月曜の5日辺りにお伺いするということでよろしいか?」くらいの抵抗をまずすべきだ。これでは宦官では無いか。

※ 人工膀胱

 2日早朝、朝ナマを聴き終えた後、康夫ちゃんが人工膀胱手術を公表した直後(11月下旬かな?)のTBSラジオ・アクセスのテープを聴く。
 彼はこの所、しきりに自分のオペは「人工膀胱では無い」と連呼しているが、この番組中(皮肉なことにテーマは終末期医療―自宅で最期を迎える―)でも、番組冒頭一分辺りで「人工膀胱にしようと……」と発言し、以降「人工膀胱」という言葉を連発している。
 それが神の御技によって創造されたもので無い以上、「人工」という言葉が使われることに間違いはない。いったい何の躊躇いがあってこんなくだらないことにこだわるんだろう。
 あと、これはプライバシーだし、私にとっても長野県民にとってもどうでも良いことだが、愛する彼氏が生きるか死ぬかの手術をしている時に、術後数日後でなければ見舞いに来ない恋人ってのはどういう付き合いなんだろうかと思う。普通なら仕事を休んで付き添うぞ。フランクな恋人関係でしょうか。
 もう一点。手術前から康夫ちゃんの看病と体調管理は実母が掛かりっきりなんだが、彼女の存在に関してはほとんど触れられることはない。
 で、長野を「信州県」に改称する? どうぞやって下さい。きっと地図や教科書の書き換え需要を喚起するための出版印刷業界への利益供与でしょう。ま、この手のパフォーマンスは、名称改称にいくら税金が掛かるかを試算してからにして欲しいですね。この人の思いつき人事によって捻出される不意の異動手当は、たぶん年間一千万の単位に及んでいるはずです。人事全体の予算案の中に巧妙に隠されているだけで、とんだ無駄な予算を組まされていることを県民は知らない。

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