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2004.01.15

長野県民が賄った民主党選挙運動

 水曜午後、女房が出産後検診で次男を連れ病院へ。次男にとっては事実上初めての外出になる。長男がずっと暴れていたのでよく眠れず。午後5時起き、すぐ書店へ。帰りにDVD-Rを買う必要があったので、溝の口駅側の7階の文教堂に赴くも、週アスは一冊しかなく、出たばかりのウワシンと軍事研究も無い。結局マルエツの文教堂へと赴く羽目に。二度手間になる。いつもそうなんだよね。高津駅前の書店の4倍以上の売り場面積を持っているにも拘わらず、ここの文教堂は雑誌系の品揃えが極端に悪い。てか大規模書店は全般的に雑誌に弱いですよね。どういう理由でなんだろう。
 長野の住基ネット問題に関心がある人は、週アス113頁の真夜中のadmin「住基ネット、推進と反対の間」は必読です。康夫ちゃんも読むようにね。貴方が政争の具としてしか住基ネットを捉えていないことが良く解る。

※ 警視庁の誤認逮捕、アリバイ裏付け捜査せず拘束続ける

 いわんこっちゃない。これはもの凄く悪質且つ馬鹿なケースで、この女性のアリバイというのは、今時、ここまでアリバイをはっきりできるケースも珍しいんじゃないか? と思えるほど確固としたアリバイを持っている。しかも、唯一の真犯人が、近所で合い鍵を作ったという決定的な証拠を調べ出したのは、この女性の旦那と会社の上司であって、警察が自ら調べたわけじゃない。
 これは、見込み捜査に走った一人の全くアホな捜査員の独走を周囲が全くチェックできなかったケースで、同僚や上司全員を懲戒処分にすべきだと思う。この警官の氏名も公表して欲しい。
 繰り返しますが、こういうレベルの冤罪は日常的に発生していて、ほとんどが泣き寝入りしているんです。だから私は、代用監獄には反対なんです。明日は我が身だから。

※ 先遣隊旭川出発

 日本中の陸自基地から羨望の声が聞こえて来そうだけど、次はぜひ九州からも部隊派遣して欲しい。だいたいこの降雪シーズンの除雪出動が多い時期に北方から部隊派遣するのは拙いでしょう。夏場は北方から、冬場は西方からということにして欲しい。

※ われわれを黙らせることがシビリアン・コントロールでは無い。

 これは昨日TBS系列のニュース番組でずっと流されていたテロップですが、何かの間違いでしょう。制服組の誰が、記者会見の席上で本音なんか口にしますか。黙る黙らないもない。あそこは単に公式発表の席なのですから。福田官房長官が背後で命じたみたいに言われていますが、だとすると今ひとつ意図がわからないですね。
 ただ、あの内局官房長と記者のやりとりをみてて思ったのは、この人たち、あの空間で、制服組に突っ込める知識など露ほども持っちゃいないのに、そんなに大見得切ってどうすんだよ? せめてあの中のたった二人でも借りてきた猫揃いの長野県庁の記者クラブに派遣して貰えたら、あそこの雰囲気も変わるのにねぇ。でも、そういううるさ型の記者はさ、康夫ちゃんが裏で本社に手を回して県外へ異動させるんだよね。

※ 西川きよし氏が参院選不出馬表明 「3期と決めていた」

 ちょっと皮肉なのは、この人、バイト三昧のどこぞの県知事と違い、政治活動に集中していましたから、当然、この10年、国会議員としての稼ぎしか無い。それで、ワイドショー等で囁かれているのは、ケアが必要な親の介護費等のこともあったのではと伝えられている。
 彼はずっと在職中、福祉問題に取り組んでいたわけで、その当事者ですらが、公を頼るだけでは介護が賄えなかったという現実があったとしたら、皮肉としか言いようがない。
 でも、余力を残して辞めるというのは、正しい判断でしょう。政治家なんて2期もやれば十分ですよ。

※ 田中康夫三題噺

 今日、めでたく退院する康夫ちゃんに関して書かなければならないのは、三つもあるんです。一つはその旅費を巡る不気味な動きです。

 実は、長野県議の交通費に関して情報公開請求した県民がいたらしい。所がこの人、何を考えてか、申請時のペーパーには、しなの鉄道の代表番号を書いたらしい。しかもご当人は、しなの鉄道に県庁から出向している唯一の人間(※ なぜ会社の番号を書いたか? 彼としては、保険のつもりなんですよ。これは自分の意思ではなく、第三者の命令でこの行動に及んだのだという保険をそういう形で掛けた)。
 公開請求された議員さんは3人いるんだが、あの知事不信任で県政会の中心にいた下崎議員と、先の県議会で康夫ちゃんを「裸の王様だ」と批判した議員、そしてもう一人、これはたぶんカムフラージュのためだと思いますが、どうでも良い新人議員が一人。いずれもしなの鉄道沿線の議員さんです。なぜそうなのか? と言うところにひとつの焦点があって、しな鉄を利用した公費移動であれば、しな鉄側に記録が残るだろうから、請求者が検証できるからではないか? と言われている。ただし、他にも実はしな鉄沿線の議員さんは多数いらっしゃるみたいで、康夫ちゃんと昵懇の県議さんの名前は出てこない。
 これは言うまでもなく、百条委員会を検討している議会に対する康夫ちゃんのカウンターパンチで、そっちがその気なら、こっちもやるぞという意思表示です。彼はこれまでも、自らは素知らぬふりをして周囲をけしかけていろいろと政局を操ってきましたから。
 ただ別に怯むことは無いのであって、公開すべきものを公開すれば良いだけの話です。

 それで、実は今朝の信毎は、請求者の情報が表に流れたのはけしからんと大きく書いているんだが、それはその通りです。確かにプライバシー保護上はよろしくない。たとえそこに何かの陰謀が潜んでいたとしても、たとえそれが県庁職員による請求であっても、秘匿すべき情報かも知れない(本件、後述)。けれども、一方で疑問に思うのは、これは請求者のプライバシー情報は、議員個人に伝えられる。議員個人は、それに対して、どういう事情かを知る権利があるでしょう。彼らに秘匿義務が生じるかどうかはかなり微妙な所だと思う。
 で、県の業務に関しての公開請求は、当然知事本人にも報される。そう言えば過去、ホットラインに寄せられた個人のプライバシー情報が誰かさんの不注意で公開されたりしたこともあるような記憶もあれど、たとえば信毎は、今朝の新聞で「会社員」と連呼しているけれど、実際にはこの人は会社員とは呼べないわけですね。県庁からの出向なのですから。でも信毎はなぜかそれは書かないわけだ。
 プライバシー情報を流出させてしまった県議会の方には、情報の取り扱いに問題があったと思うけれど、もし私が、その情報を知りうる立場にあって、それが請求された裏事情を知ったなら、個人名は書かないけれど、どういう人間がそういう行為に及んだかは躊躇わずに書きます。それがメディアってものです。残念ながらそのリスクは、それを表に出す個々人が負わねばならないけれど。
 (ただし前提条件として、申請者が県庁の出向職員という時点で、彼は県民としての権利を相当制約されていると思う。バイネームが原則であって、県民と同じ権利と保護を受けられるべきだとは思えない)

* その旅費問題です。昨日、地元のNBS放送が報じた内容で、以下のものがありました。

10月30日 金曜 選挙応援で上京
11月01日 土曜
11月02日 日曜
11月03日 月曜祝日 イベント
11月04日 火曜 選挙応援
11月05日 水曜 やっと長野に帰って仕事

 この、まさに民主党の選挙応援の移動旅費が、税金から支出されているわけですね。名目は、3日の東京でのイベントを日帰り出張したということになっているらしい。3日のそのイベントが何なのかの記録は、遺憾ながら私のパソコンの中にしかありません( ̄ー ̄)ニヤリッ。
 こういうイベントでした。

11:00~ 池袋サンシャイン ウインターリゾート2004

 ちなみにただいま絶賛発売中の噂の真相2月号のペログリ日記にも、冒頭にこの日のスケジュールが出てきます。こういう日程でした。

【11月3日 荻窪駅前。カモメのジョナサンも驚愕の花街向島に於ける新文化を尊ぶ石原伸晃氏に闘いを挑む東京8区の鈴木盛夫氏を応援。中野駅前。7区の長妻昭氏。サンシャイン60。里谷多英嬢にもご参加頂き、スキー王国NAGANOのイヴェント。西武池袋線で所沢。埼玉8区の木下厚氏。小手先駅前。9区の五十嵐文彦氏。7区の小宮山康子氏。埼京線で大宮、新幹線で熊谷。12区の本多平直氏。15区の高山智司氏。】

ええっと、全員で何人だっけ? 1、2……。7人? こら民主党は長野と定宿のパークハイアットに足向けて寝られまへんなぁ。つまりまあ、何つうか、この7人もの候補者の応援の合間にこなした公務と称するイベントのために、太っ腹な長野県民は新幹線代を出したというわけです。
 ことは国政選挙にまつわる問題で、その野党第一党の最も有力な応援者の旅費が、本人が自慢して来たような「手弁当」という事実は無く、実はある地方の県税で賄われていたということですから、どうなんだろう。これは公職選挙法には抵触しないんだろうか? 少なくとも選挙カーに一緒に乗れば、応援者として公選法の縛りを受けますよね。いずれにしても、ことは野党第一党の選挙運動に関わる問題ですから、心ある全国紙の記者さんは、きちんと仕事してください(と、一応期待したいけど、今日までこの旅費疑惑を黙殺して来た全国紙が今更記事にするなんてことは絶対に無いと思う)。当然長野県民は、民主党に彼の旅費の返還を求めましょう。

* さてもうひとつ。これは追撃さんのスクープなのですが、康夫ちゃんの自宅に1億円の抵当が設定されたいたらしい。それは平成4年のことで、目的は何のためか知りません。自宅購入がその時でその時の抵当なのか、何か別の借財でのことなのか。所が、なんと去年の四月にこれが解除されていた。つまり借金を返したということらしい。私はずっと以前から、公表されている彼のバイト収入には絡繰りがあると言ってきたけれど、それにしても、8.000万とも言われている借金を返せるような稼ぎにはならない。事実公開されている資産状況でも、借金返済があったわけでもない(ただし、返済が去年の4月だとすると、前年度に掛かることが建前の去年の資産公表には引っ掛からなかった可能性がある)。
 すると、この原資はどこから出てきたものなのか? 気前の良い誰かが低利で貸して、事実上の肩代わりしたか、彼の親が自宅を担保にするなりして新たに借金して返済したか? いずれにせよ、彼は携帯電話は秘書に握らせて追撃氏の接触は完全ブロック、取材拒否の姿勢を崩していないので、これも地元メディアの皆様の奮起を促したい所です。

 昨日、週刊SPA!のコラムを読んでも思ったんだが、この知事さん、自分のパフォーマンスをマスコミが話題にしてくれさえすればそれで満足なんだね。県外から激励のメールが殺到したことを自慢し、それだけでもう満足。それが実現するとかしないとかはどうでも良い。
 地元NHKの世論調査で、信州の方が長野より親しみがあるとした回答が多かったと今朝の日記で自慢しているが、そんなの当たり前だろう。うちの田舎でイメージ調査したって、鹿児島より島津や薩摩の方が好感度が高いに決まっている。でも、鹿児島県人は、こんな貧乏な状態で金の掛かる県名変更なんてアホなパフォーマンスには引っ掛かりません。そこまでバカじゃありませんから。出来れば、この戯れ言は長野県民だけの税金でやって欲しいものです。
 肉体だけでなく、自らの倫理金銭問題でも問題山積のようで、どうぞ果敢に対応してください。ま、この半年、事実上ガラス張りの知事室が特別病室として(しか)機能していたことを思えば、退院と言っても、知事室が病室になるだけの話です。この半年ですら、本来必要な仕事量の半分もこなして来たわけじゃない。
 実の所、私はしばしば長野県庁は麻痺していると書くけれども、康夫ちゃんが仕事しないせいで、確実に動いている部分があるんですよね。つまりこれは、レームダックに陥った長期政権の末期みたいなもので、あるいは青島都政を思い出して貰えれば良い。知事が県政への情熱を無くす、気配り目配りを喪失するということは、役人は自分らの意志で好きな施策が出来るということですから、知事の目に留まらないように振る舞えば、こんなに快適な状態は無い。実は長野県庁の現状というのは、知事マターは麻痺状態だけれど、彼の目に留まらないその他の部局や地方機関にとっては、この万年療養中(でなければ海外旅行中)の知事という存在は実に快適だったりする。この半年の期間で、それが更に広まったというのも事実です。彼らにしてみれば、我らが知事さんが、新幹線に乗ってバイトしに行くくらい、いくらでも交通費を出しましょうというのが本音でしょう。一方は県政には全く興味は無い、一方は知事とは関わり合いになりたくないという部分で、この両者の欲求は見事に合致している。

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