深刻な地方の財源不足
昨日書いたモニターのサイズの話。モニターのサイズは、対角線で計るから、NECの表示は間違いではないというメールを頂戴しました。この場を借りてお礼申し上げます。
思い出しました。そういえば、今の36型ワイド・テレビを買う時に、私はただ4:3比の29型の買い換えをしたかったのに、丁度、大型はワイドテレビしか作られていない時代で、仕方なく36のワイドを買ったのでした。実質は29インチです。つまり消費者の感覚では(~_~;)。
パソコン用液晶モニターの世界では、たとえば液晶のサイズを言う時に、ブラウン管では15型なのに、縁がどうのこうので、なぜか17インチと表示される時代が長らく続きましたよね。今はどうなのか? もし買う機会があったら、それを確認してからにしようといつも思っているのですが。
業界としては、それで通るんだろうけれど、消費者の立場で考えれば、それっておかしいんじゃないの? という業界基準て結構ありますよね。
※ これは少子化の問題ではない。
昨日のテロ朝朝刊瓦版で、経済評論家の財部さんが、向井亜紀の代理母出産問題で、国が戸籍を認めないという部分で、「この少子化時代に国はなっとらん!」という主旨のことを仰って怒ってらしたけれど、いやぁ、これは少子化の問題とは全然違うと思いますよ。生命倫理の問題ですよ。
昨夜、この代理母問題を2時間のワイドや夕方のニュースで派手に取り上げたCXにも言いたいけれど、あんた方、こんなの美談仕立てで報じる暇と金があったら、うちの田舎にある孤児院(とはマスコミでは言ってはいけないらしい)に来て、1時間番組を作ってくれ。たぶん、私も貴方たちもそういう存在とは一生関わりなく過ごせるのだろうけれど。私は、マスコミのあり方として、昨日のCXは、見るべきものを見ていないと思う。
※ <早実>02、03年入試でも300万円要求 初等部
親の足下を見た凄く悪質なケースで、こんな所からは、助成金を全部引き上げた上で、これまでの分も全額返還ですよ。
基本的な部分で言うと、「私学」を名乗っているにも拘わらず、そもそも税金で補助しましょうというのがおかしいと思いますよ。昔みたいに学校が足りなかった時代ならともかく。
今は、大学だって余っているわけですよね。地方だと、私学もないとキャパを賄えないという現実があるけれど、少なくとも、小中学校レベルで、私学を税金で補助するというのは全く間違っていると思う。じゃあ、金がある奴だけエスカレーターに乗って勝ち組になる社会で良いのか? という批判もあるだろうけれど、それを認めるのは、公教育の敗北を意味するだけです。早慶より評価される公立大学をより多く育てれば良いだけのこと。
早慶という、マスコミ・アピールするハイソなソサエティは残るだろうけれど、それをいちいち気にしなければならないほどの階級社会でも日本は無いでしょう。この不況で階級格差は広まりつつあるけれども、それが増長したから日本社会に影響するかと言えば、そうでも無いと思う。
もう一点、こういう事件が頻発する理由は、国が寄付の文化を育まないからです。きちんと税免除の制度を導入しない限り、卒業生や企業のメセナに頼ることも出来ない。国を経由しなければ一円たりとて金の移動は許さないという発想を財務省に改めて貰うしかない。
※ 旅費支給はなぜ改善されなかったのか?
今朝、テロ朝朝刊瓦版の天気予報のコーナーで長野市の様子が映ってましたが、雪が積もっているんですね。新幹線を乗り継げば2時間ちょっとなのに、全く実感がわかないです。
【 県人事活性化チームは「マニュアルは一般職員を想定して作成されており、特別職とは事情が違う」との見解を示した。】朝日長野版
そらおかしいだろう? つい昨日までは、「一般職での規定がそうなっているから」というのが県庁側の言い訳の軸になっていたじゃないか。それを何で今度は、一般職とは違うなんて言い出すんだ? そんなにころころ基準が変わるのか?
新聞各紙、といっても地元版だけですが、今日、昨日の信毎の後追いをしていますけれど、事実経過自体は、実は気の毒な話なんですよ。康夫ちゃんは新潟から福岡、福岡から羽田へと飛んだわけですね。もう全く長野は経由しない。正規料金で飛べばたぶん7万円くらいでしょう。県庁の担当者としては処理を困ったわけです。「自費自費」が口癖の本人は実は旅費を出せという。所が、いくら何でもプライベートな要件で県外へ出ている知事の飛行機代7万円もは出せない。本隊の旅費の3倍近いから。そんなのを出して、バレたら県民が怒るのは目に見えている。でも移動の目的が公務である以上、某かの旅費を出すのは筋だ。じゃあせめて本隊と同額を出そうと、担当者として、止むに止まれぬ苦渋の選択だったことでしょう。
私は不思議でならないのは、こんな出鱈目を3年間やって来て、県庁の担当部局は何とも思わなかったのか? 旅費の支給方法を実態に即して変更すれば良いだけの話ですよ。改革を嫌う他県の県庁なら、前例至上主義で、その方法を変えられなかったかも知れないけれど、こと長野は違う。ではなぜ変更されなかったのか? 問題の核心は、ここにあるんです。
これはたぶん、県庁の担当部局側の理由と、康夫ちゃん側の理由が複雑に絡み合ったせいで、改善されなかった。もし実態に即して旅費を出すとなったら、この福岡行きはどうなったか? 康夫ちゃん側としては、当然往復の7万円を出させるということになる。逆に担当部局側としては、とてもそんな金額は出せない。もしこれが、実態に即して支払われるなら、康夫ちゃんは、こういう非常識なケースでも、バイトが絡む移動旅費のほとんどを税金からカバーできる。でも彼としては、それを強く言ったら、さすがに出す側との交渉がややこしくなる。有り体に言えば、無理を通せば、寝首を掻かれて、やばいネタが県庁の外に漏れるという恐れがあったはずです。今ですら、康夫ちゃんの周囲は、いったいどこから情報が漏れているんだと、リーク元を必死に探していることでしょう。
担当部局側としても、そうやって、旅費がバカスカ知事のバイトのために出ていくのはたまらないから、ここは規定を盾にして、何とかやりくりしていますという努力を知事に示して、「これ以上の無理難題は困りますよ」、というアピールだったのだろうと思う。
これで実態に即して出すとなったら、たとえば台湾旅行のケース、民主党応援のケースでは、これ以降は旅費はどういう形で支払われるのか? 県民はきちんと県庁の言質を取るべきだと思う。あれ民主党の応援なんて、5日間の東京滞在の中で、たった一時間、くだらんイベントをやるために税金から新幹線代を支払うなんてとんでもない話ですよ。
※ まるでプロ市民
【 田中知事は「エンジントラブルや機体の変更はそちらの都合によるもの」とし、これまでどおり134人分の予約を受付け、74人を超えた分も陸路でなく、航空機で対応するよう求めた。村木常務は「できることとできないことがある」と即答は避けたが、検討する考えを示した 】NBS
こんな無茶、まるでクレイマー消費者並みですが、この人、切符がさばかれる絡繰りを知らないはずはないんですが。以前も書いたけれど、旅行代理店というのは、シートが余っていれば切符を売るんですよ。格安ツアーを組んだりして。MDで埋まっていて、かつ、Q400では賄えないシートというのは、そうやって代理店の努力で売られたシートと考えて良い。だから、その分のシートが無くなったら、代理店はビジネスしないというだけのことなんです。もちろん、それは影響はあるんですよ。地元観光業界の努力によって本来、松本に来ていたはずの観光客が来ないという話ですから。だから観光面から見ると打撃は当然あります。しかしそんなわけで、ビジネス客、個人客への影響は実はほとんど無い。
知事が文句言えば相手は動くだろうとか、喧嘩してみせるのが県民向けのパフォーマンスだと思っているのだとしたら、大きな勘違いで、やっぱり話をする相手は人なんですから、無理難題をふっかけても何も解決できることは無い。ここで知事が問い質すべきことは、現実に即して、配備機数の限られたQ400を酷使することになるんだろうが、整備や運用は大丈夫ですか? もしトラブルで飛べなくなった場合の代替機の手配等も遺漏無くお願いしますと安全面でのケアを念押しすることですよ。それがエアライン・ヲッチャーとしての貴方の本分。
※ 地方の財源不足、深刻
長野が360億円ですか、財政規模がほぼ同じの鹿児島が300億の不足です。で、長野の状況をまだ詳しく見ていないのですが、鹿児島の場合は、地方交付税の6パーセント減もさることながら、地方自治体の財源不足を補う臨時財政対策債が30パーセント近くも削られたことが響いています。
国もちょっと酷いなと思える部分はあって、三位一体改革と言いつつ、税源移譲財源移譲はしないわけですよ。それで交付税を減らして来る。しかし、一方で、実は税源移譲したって、この税収の大幅な目減り状況では、地方には何の旨味も無い。言ってみれば、走り倒した中古車が届けられるようなものですから。エンジンもよう懸からない。
ただ、これを国のせいにするのは間違いですよ。税収不足という現実があって、国は税収の倍もの予算を借金で組んでいる。なのに、地方は、それは国の勝手な都合だろう? けしからんと言えるかと言えば、それもまた身勝手な話でしょう。
鹿児島みたいな公共事業どっぷりな自治体ですら、予算は3年連続減です。しかし長野の場合は、解決は簡単です。しな鉄の借金棒引きを繰り延べして、康夫ちゃんがドブに捨てている長野モデル妄想枠の予算をばっさり切れば良い。
たぶん国としては、日本全国で、どのくらいの財源不足が生じるかを計算した上で、申し訳ないけれど、横並びという形で不公平が無いようにするから、もうこのくらい予算を削ってくれないか? ということを暗示したんですよね。
360億円というと、長野の予算規模に照らすと、3、4パーセントですか。無視できない凄く大きい金額ですが、頑張って節約しましょう。あの人の旅費もきっちり返して頂いて、仕事する意欲のない人には、退職金たんまり持たせても良いから、さっさとお暇願うことです。
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