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2004.01.27

日垣隆よ、開き直るべき問題ではない

月曜、次男一ヶ月検診。特に異常なしの診断を貰う。

※ 古賀潤議員、民主党離党を表明 議員報酬を受けぬ意向

 嘘は嘘ですからねぇ。そんなに政治活動したければ、辞職した上で、無所属で立候補して再度ヤマタフと闘えば良いじゃないですか。学歴詐称なんか可愛く思える学生時代の横領犯罪を誤魔化して当選、ヤマタフを超える変態性愛者を自他共に認める最強の兄貴分が応援に来れば楽勝ですよ。大丈夫、一週間応援に張りついたって、中でほんの一時間、福岡-松本線キャンペーンというイベントを入れれば公務出張が立派に成立する太っ腹な県の知事さんですから、自腹で応援に来てくれますよ。

 この問題は、ヤマタフ派が公選法違反で刑事告発して、検察と取引があって、逮捕を回避するために辞任、夏の参院選で同日選挙、ヤマタフ奇跡の復活ということになるんじゃないでしょうか。

※ 知事交通費の二重取りほかに3件 県に返還へ

 昨日は康夫ちゃん、また記者会見で旅費問題を突っ込まれて、この人、県から旅費を貰った上で旅行し、放送局にマイ領収書を持参し、その場でまた旅費を別途貰っていたらしい。まあ図々しいお人です。で、そんなことをしてしまった理由というのが、県からは、「旅費を何回分かに纏めて支給して貰っていたから」というのだが、まずこれは嘘でしょう。
 出納は、県職員の規定に則って支出したと言っている。だったら、県は、いついつどこそこに公務があるということを前提に金を出すわけだ。纏めて出すとは一帯、何をどう纏めて出したということなのか? 一週間分の移動旅費ということなのか? それとも2、3回分ということなのか? 一方で、MBSでのバイトは、確か隔週ですよね。これは固定している。しかも松本-大阪は決して安くは無いから、東京行きとは金額に差が出る。「纏めて出されていたから混同しました」なんてことがあろうはずもない。
 メディアは、「纏めて出される」とはどういう状況なのか突っ込なきゃあかんよ。で、康夫ちゃんは、自分は、公務なのに自腹を切って移動したこともあるから責任はむにゃむにゃ~と弁解しているんだが、それで話が通れば警察は要らないぞ。しかも、昨日の会見の音声を聴いたら、またしてもペログリ日記を取り上げて、あの日記は不正確なんだと繰り返している。確かにあの日記を巡って過去、「そんな事実は無い」と蕎麦屋やタレントから抗議が来たことは山程あった。たとえば、TBSの草野満代から、レストランでの目撃談に関する記述をそんな事実は無いと抗議されたことは週刊誌が記事にまでした。
 でも、田中康夫よ、お前はプロの物書きだろう? 仮にも自分が十数年も認め、それで原稿料を得てきた日記をして、ボロが出たら、とたんに、あれは嘘です、出鱈目です。泊まったホテル名も、ひょっとしたら女の子のイニシャルだって違うんだもん、なんてプロが言うべきことか!?

 所で、田中康夫が積極的に広報したい会見のテキストというのは、極めてスピーディに処理され、それは即日県庁サイトのトップページに掲載される。所が、この寸借詐欺問題に関わる会見は、いつも放置されて中一日以上掛かるんだよね。速やかに改善して欲しいと思うが。
 あと、2ちゃんのニュー速で、私が所得税法違反に拘っていることに関して、金丸は数十億という単位だったから、このケースでは無いという批判があったけれど、金丸はあの巨額さだったから国税と特捜部と、ついでに変な延べ棒も出てきたら公安も乗り出しての大捜査になった。今回その必要は無い。田舎の税務署と地検で十分間に合います。
 普通の地方公務員なら、パソコン数台、業者に納入させただけで、逮捕されるわけですよ。別にそれをわたくししたわけでもないのに。一方で、底なしの横領を続けていた知事さんは、お咎め無しで許されて良いのか? そこに使える法律はある。論争の余地はほとんどないし、裁判も簡単に済む。だとしたら、何も躊躇うことは無い。それだけのことです。
 いずれにしても、県庁の説明も二転三転している。監査委員は、なぜか「監査委員制度は不正をチェックするものと誤解されている向きがあるが、決してそうではない。」 とかトンチンカンなことを言い出したらしい。だったら何するところなのぉ? 百条委員会を開くしかないということでしょう。

※ 長野県財政はなぜ逼迫したのか?

 実は、財務省が原案を示した12月19日前後の日本の各地方紙がどうそれを報じているかを調べてみました。どこも、どの予算が認められた、この計画にこれだけ予算が付いたということを中心に報じています。長野においても、読売が、ダムに関して予算が付かなかったことを報じていたりする。鹿児島では奄美関連がニュースになった。この時点で、いくらの財源不足が生じるということを報じた県、あるいは地方紙はほとんどありません。唯一検索に引っ掛かったのが、信毎も報じているけれど、佐賀県です。県が、速やかに、200億円の財源不足が生じる、えらいこっちゃと公表している。
 新聞が報じないからと言って、県庁内では、どこでもこら拙いな~ということになったでしょう。所が長野県だけは、何しろ知事は手術とスキャンダルの火消しでそれ所じゃなかったから、一ヶ月以上経って、実はこれだけの財源不足が生じると発表され、しかもそれが組合との交渉にぶつけられたせいで大騒ぎになった。
 見通しの甘さは何処にあったのか? 康夫ちゃんはまたれいによって他人のせいにし、それでも、俺の財政改革推進プログラムがあったればこそ、これだけ圧縮できたんですよ、と自慢した。
 ところが、その財政改革推進プログラム自体が、06年度まで地方交付税の+0.6パーセントの上昇を見込んでいる。これ自体が全く絵空事なわけですよ。実際は今年だけで6.5パーセント減だったのだから。今時、どんな脳天気な経済学者が、地方交付税が毎年増え続けるなんてことを予言しますか。これは財政改革推進プログラム自体が策定時にすでに破綻していたと言うしかない。
 しかも、長野の財政改革を阻む要素が二つあるらしい。ひとつは、長野モデル推進枠ですね。せっかく公共事業を減らしたのに、これが姿を変え、知事マターとして聖域化されて、しかも年々巨額になっている。
 これは、どういうことかと言うと、役人が良くやる看板の掛け替えですよ。土建事業で無ければ、それは何もかんも長野モデル創造枠にぶち込んで聖域化させよう。だったら知事は手を付けないという目論見の元に、年々倍々ゲームでこの予算が膨らんでしまった。だから、財政改革をやっている意味が全く無いんですね。減らした分がそっくり増えるんだから。
 あと、ここは意見が分かれる所かも知れないけれど、起債制限比率を他県よりタイトにしている所も財政悪化に影響しているらしい。
 結局、この三年間の長野の財政を見てみると、この知事さんには、財政をコントロールする意欲もなければセンスも無かったということです。センスも無いのに旗を振りたがるから、官僚に良いように弄ばれて、結局破綻への道をまっしぐらに走っているというわけです。来年、基金を取り崩したら、再来年度予算はどうするんでしょうね。どう考えても、この人は、その地位にはいないだろうけれど、無責任が過ぎやしないだろうか。

※ 駒ヶ根市長選続報

 元デジボで、今は川崎にお住まいの高橋さんが、この市長選に関して久しぶりにメルマガを発行なさいました。杉本候補が善戦したということは、その通りだと思います。田中直系のハンディを背負って、よくもあれだけの票を取れたと思います。ただ、どう考えても、これは対立候補が圧勝して良い選挙だったはずです。それを僅差とはいえ、負けた事実はいかんともし難い。
 何より、選挙が終わった後まで、自分らが担いだ候補を「市民派」だと持ち上げているのは解せない。担いだ人々は市民派だったかも知れないけれど、当人は、バリバリの役人じゃ無いですか。県庁から来た以上、それは康夫ちゃん子飼いだろうが反康夫だろうが、市民派を名乗る資格などそもそもあろうはずもない。
 高橋さんて、今ひとつその辺りのセンスが浮世離れしているんですよね。地元を離れて時間が経つせいか、もう田中という言葉では、傘下の自治体は回らないんだという現実を認識して欲しいですね。高橋さんは今後も、長野県下ばかりか、いろんな選挙のサポートをなさるんでしょうけれど、建て前は建て前として、終わった後はきちんと本音で話をして欲しい。

※ 韓国が原潜開発を検討か 有力紙報道、国防省は否定

 何処かでそんな映画を見たような気もしたが、原発に反対する日本のプロ市民の皆様は、当然、韓国大使館に抗議するんだろうな。
 しかし、原子炉回りはどうするんだろう。まさかアメリカが売ってくれるとも思えないけれど、日本近海で放射能漏れでも起こされると迷惑だから、土壇場で日本政府が、アメリカ政府に、「頼むから韓国に潜水艦用原子炉を売ってくれ!」なんてことになったりして。

※ 日垣隆、必要なのは開き直りでは無い。

 昨日今日配信のメルマガで、私が批判したれいの宅配と郵便物を巡る問題で、読者からの指摘があったらしくて、それを■■キミは読者にまで喧嘩を売る気か■■のコーナーで取り上げています。結構、反響があったらしく、それはどれも似たり寄ったりで、日垣さんの神経を逆撫でしたらしい。ただ今回は、黙殺しなかっただけでもまだご立派だと誉めておこう。
「ストレスになる郵便不在票に異議あり」というタイトルです。投稿の内容は、私が指摘したように、郵便局の制度もそれなりに便利ですよ、という内容です。

 この投稿者は、その日の22時以降に中央郵便局に取りに行ける「ゆうゆう窓口」が便利ですよと、書いてらっしゃる。それに対する日垣さんのお答えが以下です。

********************************
A:だからさ、俺は万人にとってストレスになる、なんて言っていないわけで、
俺にとってストレスだ、と言っているのです。しかも、中央郵便局に行くのに
不便でないところに住んでいる人なんて、ごく少数でしょう。
 って、そのこと自体はあなたも理解しているわけですよね。
 私も、ストレスを感じていない人たちがいることを理解しています。
 ま、そういうことで。
********************************

 実は、このやりとりには伏線があって、その前の、22日配信号で、エコノミストの購読者を名乗る読者から投稿があって、その中で、全く同感だけれど、自分は会社の近くに郵便物は転送して貰っているということをちらと書いてらっしゃる。
 それに対して、日垣さんがどう書いたかと言うと、週刊エコノミストの、敢闘言を丸々張り付けただけで、ご自分の感想は一切書いてなかった。

>>俺は万人にとってストレスになる、なんて言っていないわけで、俺にとってストレスだ、と言っているのです。しかも、中央郵便局に行くのに不便でないところに住んでいる人なんて、ごく少数でしょう。<<

 ゆうゆう窓口のように即日の受取でなければ、郵便物の転送制度は、特定郵便局でも可能なわけですが。これを便利に使っている人々が一定数いるということは、郵政ウォッチャーなら当然知っているべきことだし、無視すべきではないポイントです。万人にとってストレスになるなんてことは言っていないだろうなんてのは、みっともない欺瞞であり酷い誤魔化しでしょう。読者に対する情報の不開示という部分でライター失格。
 自分にとってはそれは不快だが、他者にとってはどうなのだろう? と疑問を抱くのが、ジャーナリストの嗅覚でありセンスというものです。朝までライター・セミナーにでも通って勉強しなおしなさい。
 更に、宅配における即日の受取という利便性で言えば、たとえば午前中の不在であれば、お昼頃までに不在通知を知ることが出来れば、夕方以降再配達して貰える可能性もあるし、オペーレーターと直に話せれば、たまたまその近所を荷物を積んだまま走っていれば、回って貰えることもある。この点は郵便より便利。
 しかし、逆に我々顧客が集配センターまで行けるかというと、たとえば私が住んでいる高津区のエリアだと、ヤマトも佐川も、隣の区だったり、とても車でなければ行き着けないような不便な場所にあったりします。少なくとも中央郵便局みたいに、町の真ん中にあるということは絶対に無い。その点においては、宅配業者がコンビニでの受取を戦略にするのは当たり前のことです。
 現状では、都市部の住民にとって郵便局の方が便利な部分も確実にあるわけです。俺にとってと開き直るのは、全く子供みたいなものです。

 以下、どうでも良いことだが、ついでに、今日配信のメルマガより
******************************
 そんなことより、なぜ民主党や多くのマスコミは、彼を「民主党のホープ」
と祭り上げたのか、ここで思い出しておきましょう。まぎれもなく、例の山拓
を一騎打ちで敗北させたから、です。それ以外ではありません。

 では、今になって巨大メディア各社が古賀氏の疑惑が浮上した時点から、
「山拓の名は絶対に出すな」と全社的に命じているのは、なぜでしょうか。常
識的に考えて、この情報を意図的に怪文書で流し続け、なおかつ、結果的にト
クをするのはどちらの陣営か、という示唆すら「してはいけない」と厳命ない
し自粛シフトが敷かれ、山拓タブーが完成してしまいました。ごく近い将来、
山拓が復活することが確実だからです。

 そんな精神的インポどもに、学歴の嘘は絶対に許さない! などと偉そうな
ことは言ってもらいたくない、と私は思います。
******************************

 「ヤマタフの名は絶対に出すな」と命じている会社なんてあるんでしょうか? ま、1、2社はあるだろうけれど、全社が横並びでそんな命令を出すはずもないでしょう。マスコミ的には、これで再選挙となった方が俄然面白いのですから、別にヤマタフの名前を隠す理由など無い。

 あ、所で、この古賀議員を一生懸命応援していらした県知事さんがいらしたわけですが、その名前を出そうともせずにこの話をする人もいらっしゃるようで、そういう作家兼ジャーナリストには、「精神的インポどもに……」、と最後の二行を付け加えてお返ししてあげましょうか?

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コメント

>何処かでそんな映画
ユリョンですな。けっこトんでてオモロかったです。
>http://www.nifty.com/yuryong/">http://www.nifty.com/yuryong/

投稿: 七師三等兵 | 2004.01.27 17:00

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