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2004.02.13

フォローアップ不足

 木曜午後、天気が良く風も無いとか女房が言うので、次男を抱いて初めて近所の公園を散歩するが、すでに3時半を回っていたので陽も傾き寒い。着ぐるみの中で本人、なんでこんな寒い中に連れ出すのぉ……と目をパチクリ。

※ 辻元判決

 ま、康夫ちゃんも同じ目に遭うんだろな。

※ 鹿児島県知事選候補者出ず

 自民党の県連が珍しく候補者選びに難航している様子で、じゃあ民主はどうかと言えば、ま、民主党と言えるほどの勢力も無いわけですが、こちらも全く音無。田舎へ帰って知事選に出ようなんていう文化人もいないんだな。そもそも何処かの県知事を見て民主党も文化人の擁立にはうんざりしているだろうし。
 学術界には結構な人材がいるんだが、誰か右手を挙げてくれないものだろうか。長野みたいなよりどりみどりの県が羨ましいですね。もっとも、その中から最低最悪な候補者を選択してしまったことには同情するけれど(~_~;)。

※ ブッシュ州兵脱走疑惑

 ベトナム戦争当時、州兵としての履歴が問われたのは実はブッシュが初めてではなく、パパ・ブッシュの副大統領だったダン・クェールもそうでしたね。ベトナム戦争当時、州軍に逃げ込むのは、アメリカのエスプリの常套手段だった。それが出来ない連中はカナダへ逃げるか留学した。クリントンがこれ。
 ただ今回のブッシュの脱走疑惑で不思議なのは、未だにアメリカのメディアは、当時の州軍での同僚を一人として探し出せない。ひょっとしてペーパーだけあって、そもそも全く実態が無かったということなんだろうか。あるいはそれほどアメリカのメディアが保守化しているということなのか。

※ クローン技術で万能細胞…韓国で世界初の成功

 これは夢の技術で、これが完成されれば、まず糖尿病は無くなるでしょう。脊椎損傷による下半身不随も治るだろうし、康夫ちゃんだって、健康な膀胱を回復してまたセックスに明け暮れる人生も過ごせるでしょう。その日まで延命できればの話ですが。
 残る問題は、たとえば眼球をこれで再生することも将来的には可能なのでしょうが、視神経というのはもの凄く複雑で、これをつなぎ合わせる技術は当分無理らしい。神経再生医療の進歩が待たれる所です。

※ 銃10丁実弾1千発隠し持ち再逮捕 「民兵組織を計画」

報道に拠れば、その東京で発見された銃は、国松長官の狙撃や、もう一件重大案件とされている八王子のスーパー銃殺事件のライフル・マークとも一致しなかったというので、仮にこれが事実なら、実戦で私用した銃は処分することを繰り返したのでしょう。
 ただ、スーパー事件だけなら、これは刑事ですから、情報はメディアに漏れるんだけど、長官狙撃は公安マターですから、確実に逮捕できる寸前まで情報は出ないでしょう。
 どちらも時効には時間があるので、どうだろう、まずは別件逮捕を繰り返しながら、他にもたぶん強盗事件等あるだろうから、それらを詰めて一番最後に長官狙撃でしょうか。
 ただ、これ本当に不思議なのは、警官射殺で20年お務めした、極めて思想性の高い犯罪者が、娑婆に出る時に公安のブラックリストに全く載っていなかったという驚きですね。それは、40数年前の警官射殺事件の公判をフォローしていれば、この犯人がどれほどの危険人物かはある程度解ったはずななんですね。公安の失態としか言いようがないですね。

※ サマワ情勢

 日テレだったかな。地代の交渉に赴く自衛隊の車両が映ってましたけど、なんでこんな雑事というか事務仕事を制服自衛官がこなさなきゃならんのだろう。それって外交官の仕事だろう。で、地主の部族長も、ほんとうに阿漕な奴らで、地代を値切るのに、日本がイラク復興に注ぎ込む総額まで口にして、「こんだけ使うんだったら、もっと出せるだろう。安全なんか保障しねえぞ」と開き直る。本当に頭に来ますけど、まあこういう時には、貧しい平民のために汗を掻くんだと割り切るしかないですね。

※ 週刊エコノミスト日垣隆敢闘言02/17号より

【 例えば『産経新聞』の一面コラム「産経抄」は、《研究開発者の特許が正当に評価されなければならないのは当然だが、むやみに訴訟沙汰が増えれば、技術者が個人プレーに走り金銭万能時代の風潮に拍車がかかる》(2月2日)と書いた。あいかわらず陳腐な両論だけ並べ立てる空疎な度胸に頭が下がる。
 訴訟沙汰が増えることと、技術者が個人プレーにせよ企業に多大な利益をもたらすことはまったく次元が違う。
 多くのマスコミはまた、「こんな多額の対価が認められたら企業活動は成り立たない」と嘆く営業経験すらない非技術系トップの不用意なコメントを並べ立てていたのだが、判決文を本当に読んだのだろうか?
 青色発光ダイオードの発明による同社の売上高1兆2086億円という莫大な貢献に対して、会社はほとんど何の賞賛も与えていなかったのである。】(これ以下は、中村氏がいかに迫害されて偉業をなしたかのメルマガと同じ話が続きます)

 相変わらず陳腐な発想を並べ立てる空疎な度胸に頭が下がりますね(~_~;)。これが、テレビ、メルマガ、コラムと、一粒で三度美味しい必殺、日垣流ネタ使い回しです。
 前半部分にある産経抄は、コラムの後半三分の一をこれに当てているだけで、以下がその部分です。

【▼唐突なようだが、青色発光ダイオード裁判の二百億円判決にも似たところがある。マスコミは発明者の英知を称賛し、企業の冷遇を批判する論調に終始した。それはその通りだが、一将功成りて万骨枯る。発明を企業化し利益を生むまでには、営業や販売でたくさんの人たちの労苦が支えていたに違いない。
 ▼判決も「これはあくまで稀有(けう)な事例」と断っていた。研究開発者の特許が正当に評価されなければならないのは当然だが、むやみに訴訟沙汰が増えれば、技術者が個人プレーに走り金銭万能時代の風潮に拍車がかかる。そうなることが少し心配になる。】

前半部分はまさにその通りなのですが、後半部分はちょっと外していますね。というのは、企業活動が金銭万能という拝金主義を招いたからと言って、それは当の企業にとってはどうでも良いことです。むしろ拝金主義があればこそ、資本主義社会が成り立ち、ビジネス活動ができるのだから。

 ただ、日垣さんのこれもまた間違いです。
【 訴訟沙汰が増えることと、技術者が個人プレーにせよ企業に多大な利益をもたらすことはまったく次元が違う。】
 アメリカでは、その訴訟沙汰はもとより、訴訟を防ぐためのコストが膨大になり、エンジニアが研究開発に没頭できる環境の妨げとなり、企業に多大な利益をもたらすことも妨げていることは、当のアメリカ人が一番良く認識していることだから。全く次元が違うと言うよりむしろ逆で、密接に関係している。産経抄はむしろそう書くべきだった。

【 多くのマスコミはまた、「こんな多額の対価が認められたら企業活動は成り立たない」と嘆く営業経験すらない非技術系トップの不用意なコメントを並べ立てていたのだが、判決文を本当に読んだのだろうか?】

 これもまた甚だしい認識不足で、日垣さんが誰のコメントを念頭に書いたかは知らないけれど、日本のメーカーって、技術系のトップは全然珍しく無い。じゃあそういう人々が、今回の判決に関して、「当然の判決だ」なんて言ったというと、寡聞にして知らない。つまりひとたび経営者という立場になったら、それが技術系だろうが非技術系だろうが、経営者としての判断を下すだけで、それは一緒です。営業経験のあるなしはもちろん何の関係もない。
 ここで致命的なのは、「判決文を本当に読んだのだろうか?」。この部分で、それは日垣さん、あんたに対してこそ言わなければならん台詞。日垣隆と言えば、普段、刑事裁判のトンデモ判決を批判する記事をあちこちで書いているのに、どうして彼は、この判決に関しては疑うことをせず、正しいと判断するのか? その根拠を教えて欲しい。

 たとえばこの下り
【青色発光ダイオードの発明による同社の売上高1兆2086億円という莫大な貢献に対して、】

 この部分には重大なミスリードがあって、日垣隆氏のメルマガによれば、この売上高1兆2086億円というのは、特許期間が終了する2010年まで得られるだろう売り上げであって、すでにその利益を得たものでは無い。まだ6年もあり、それはこの金額より増えるかも知れないし、減るかも知れない。会社側がどういう数字を出したか知らないけれど、裁判所がそう認定したという話に過ぎない。
 そして、日亜はどうもすでに他の特許でダイオードを作っているらしい。商品の主力も、恐らく別の商品に移る可能性が高い。こんなドッグイヤーな時代に、ひとつの特許がそう長生きすると考える方がどうかしている。

 どういうわけか知らないけれど、この問題に関しては、日垣隆の思考は異様なまでの会社批判と、一人のエンジニアに対する過大評価で成り立っている。で思うんだが日垣隆というお人は、何しろ自分に都合の悪いことには蓋をして過ごす性癖があるけれど、こういう問題に関しては、フォローアップを望みたいですね。たとえば私は、裁判が終わった後、いろんなニュースやコラムや解説が出てきたからこそ、こうして後知恵で日垣隆を批判できるけれど、判決が降りた時点で得られる情報は限られていたでしょう。日垣隆のような極端な見方をする人がいてもおかしくない。でもその後、頭を冷やして、その後得られた情報も吟味した上で、この判決って本当に妥当だろうか? という分析を含めて、その後の考えみたいなものも披露して欲しいですね。

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コメント

日亜合成については溜飲を下げている人が多いと思いますよ。
あそこの阿漕な商法は零細電気業界では有名です。
原価の数十倍の値を付けた製品をロット売りしか許さず、返品も不許可。豊田合成が特許を回避した安価な類似品を出せばこれを告訴して製品の出荷を停止させる。頭にきます。
典型的な独占企業で、その意味ではゲノム創薬の会社と似たようなものです。従って開発者に多額の対価が渡るのは当然。
しかし会社の体質が地方の同族企業なのでこういうことになったわけですね。

投稿: 負け組 | 2004.02.13 09:29


X 日亜合成 
○ 日亜化学

投稿: 負け組 | 2004.02.13 09:31

 これ、日亜にとっては訴訟ミスですよね。
特許絡みの裁判をそうやって自ら起こしていたにも拘わらず、まんまと相手方のメディア戦略にやられちゃった。
 ただ発光ダイオード全般がまだまだ高すぎ(~_~;)。

投稿: 大石 | 2004.02.14 17:49

去年のクリスマス、仕事で六本木ヒルズへ行ったら、
街路樹が白色とか青色のLEDの満艦飾の電飾で飾られ
ていました。
考えてみれば、まだ、高いんですよね。

中村氏の、200億円が日本のサラリーマンの励みになる
と言うような発言に対しては、あらかじめ、以下の本が
回答を出しているみたいですね。

虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ
高橋 伸夫 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822243729/249-5048228-6410757">http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822243729/249-5048228-6410757

投稿: Y-MAT | 2004.02.14 20:28

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