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2004.02.21

アメリカ人はBSE騒動をどう見ているのか?

※ 「5日間食料なしで戦える兵士」開発プロジェクトに取り組む米国防総省

 実はアフガン戦争の以前から、米軍はこの手の、ある種のプロテイン飲料を、背中のパックに注入してチューブで補給できるような装置を開発して実戦投入しているんですよね。第三世界でゲリラ掃討に当たっている部隊の写真に何気なく写っていたりした。

※ 黄色いハンカチ運動に「異議」毎日

なんか毎日新聞は、山田洋次監督まで担いで、盛んに批判キャンペーンを張っているんだが、「黄色いハンカチ」って、著作権でもあったのだろうか? だったら、アメリカの町々に飾ってある黄色いスカーフにもいちゃもんつけなきゃね。

※ 出版業界、線香花火の最期のひと咲きのごとき……

 茶川賞が授賞式までニュースになったのは初めてでしょうね。やれやれ……。産経新聞で、民俗学者の大月氏が、極めて辛辣な批判を書いていたけれど、全く同感です。アホらしいったらありゃしない。しかし今回の受賞騒ぎでとりわけ不思議で不毛なのは、誰も肝心の作品の話をしないんだよね(~_~;)。かく言う私も少女に毛が生えたよな連中の作文を読む気などさらさらありませんが。
 この業界の末期的な所は、誰もが本音ではバカバカしいと思っているのに、それを表では言わずに御輿に乗るしか無いと諦めきっている所ですよね。表現者がそんな後ろ向きな態度でどうするよ。

※ 女教師が牛丼屋でバイト

 気持ちは解るよねぇ。美術教師だったそうですが、教師というのは、割と達成感の希薄な仕事でして、これが五教科担当ならまだしも、生徒を志望校に合格させるとかが内的動機付けに寄与してくれるけれども、美術や音楽だと、他に動機を探すしかない。
 ただまあ、公務員には職務専念義務というのがありまして、ええっ!? そんなのがあったんかいな!? という貴方はバイト三昧のどこぞの県知事に毒されすぎです。実は公務員のバイトは懲戒処分の対象です。特別職という身分に胡座をかいてしたい放題するアホな奴もいるけれど、本来は本業に専念して頂かなければならないことです。
 ただ何より驚くのは、いかに美術教師とはいえ、外でバイトなんかしている暇があったということです。

※ 訃報:元通産相の山中貞則衆院議員

 この前、選挙したばっかだぞ。そんな状態にあったのなら、立候補なんかすべきじゃないだろう。日本の税制に大きな貢献をしたと思うけれど、彼は議席に連綿とすることで明らかに晩節を汚した。それにしても、後継には誰が立つんだろう。全然名前が聞こえてこないんだが。

※ 教諭の差別的発言で女児不登校、校長が自殺…奈良

これは、問題の担任と話をした後の自殺らしいんですが、たぶん校長の要求に担任が首を振らなかったということでしょう。公務員の身分保障がどうのこうのともうくどいこと言わないけれど、担任を外して処分するという程度のことすら、校長ひとりでは任が重いんですよね。国歌の伴走を拒否する音楽教師に職務命令出した程度で弁護士が出てくるし、合掌。この国の教育改革は、まずは管理職の裁量拡大から始めなきゃだめでしょう。まずは懲戒権を大幅に拡大しないと。

※ 牛丼を国民から奪った官僚の欺瞞
「BSE問題でアメリカに全頭検査を求める日本の対応は過去の失態を挽回したい政府のパフォーマンスだ」NWJ

 日本学者のエドワード・J・リンカーン博士が、表記のタイトルで、刺激的なことをNW日本版で書いています。目次を捲った次の頁のコラムなので、書店に行く機会があったらぜひ読んで下さい。
 このNWJの巻頭コラムは、いつも日本通の学者が持ち回りで、意図的に日本を挑発するようなコラムを書いたりするので時々面白いんですが、著者のBSE問題での日本批判は、ああアメリカ人はこの問題をこんなふうに見ているんだと理解できる点で、非常に面白いコラムになっています。
 彼によると、全頭検査に科学的根拠は無く、日本が唯一生後21ヵ月で確認した感染牛も、世界動物健康機関は確認していない、つまり眉唾だと隠喩した上で、アメリカでは9割が生後30ヵ月以内に食肉処理されるから、そもそも全頭検査は意味がないし、従って、感染症が発症した牛(30ヵ月程度はしないと検査に引っ掛からない)がスクリーニングに引っ掛かることは無いと胸を張り、日本の全頭検査要求は、過去の狂牛病の失態を挽回しようとする役人が点取りで、国内の生産者保護に躍起になっているに過ぎないと喝破している。

 でもね、9割は30ヵ月以内に食肉処理されていると言いながら、発見された牛は30ヵ月をとうに過ぎていた残りの1割に属していた。しかもその肉は、検査結果が出る前に、ハンバーガー用のミンチ肉として出荷され、アメリカ人の胃袋に収まったことが知られている。
 生産者保護というのも変な話で、他のテーマならそういう事態もあり得るでしょうが、今国内の畜産農家は、とても応じきれない需要に悲鳴を上げている。
 もともと日本の畜産業界は、そんなに儲けが大きいわけじゃない。それがそんなに美味しい商売なら、何も鹿児島や和歌山三重辺りの田舎でブランド牛なんか生産してませんよ。とっくに他の産地に生産地をの名声を奪われているでしょう。余所でやってもたいして金にならんからうちの田舎なんかで生産している。
 しかも今回ばかりは、これは消費者を納得させるに十分な理由を外務省も農水省も、見出せないというのが本音でしょう。珍しく消費者保護で役場が動いたケース。たとえば筆者は、鶏肉も取り上げて輸入禁止はけしからんと言うけれど、そんなもの外交は相互主義であって、たかだか10数トンしか入らない日本の牛肉をつい昨日まで禁輸していたのは他ならぬアメリカなわけで、少なくともこちらの都合で、輸入禁止の基準を設けたわけじゃない。
 やり方としては、全頭検査に金を掛けるよりは、解体時点で危険部位をきちんと取り除けるような処理設備の更新に金と人手を掛けるべきだとは思うけれども、それにしても、ここまでずぼらだったアメリカの対応が、処理技術の向上に絞られたとしても、日本の消費者が満足するレベルまで整うには、相当な時間を要するでしょう。

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