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2004.03.31

これで裁判員制度はオッケー?

 火曜夕方、冒険作家クラブ幹事会で音羽、ざんざ降りの中を帰宅する。

※ 仙台筋弛緩剤事件

 有罪判決は予想していたけれど、証拠調べがこんなにぞんざいで良いんだろうか。
新聞各紙がもう少し、詳細な判決報道をしてくれるかと思っていたけれど、それも無いんですよね。筋弛緩剤の鑑定がでっち上げであることは、科学的根拠に拠っているわけですね。裁判官は化学上ありえない鑑定の証拠能力を認めて、しかも再鑑定が不可能になった状況に関しても頬被りしている。
 弁護団が「犯罪捜査規範を蔑ろにする」と非難しているけれど、全く同感です。アメリカなら、この一点を持って無罪になる。

 所で、この裁判は、検察と弁護側の対立が激しいながらも、裁判員制度のモデルケースとするために、双方が裁判の迅速化に協力して、3年間で一審判決が出ました。普通なら倍の6年はかかっていたことでしょう。

【 検察、弁護側、裁判所は協力し、「三年以内の判決」を目指した。公判前の争点整理を積極的に行い、週二回の集中審理を行った。それでも、初公判から二年八か月、公判も百五十六回に及んだ。】読売社説

 年間50日、平日に裁判所に通えるかと言えば、夏冬休みを入れると、やはり週二回は仕事を休んで出廷しなければならない。これはとても現実性のある話じゃないですね。

※ 磐田市長娘失踪事件

 どうだかなぁ。ま、こういう結末がみんなにとって一番ハッピーだということなんだろうな。そっちの世界で「プレ捨て」と言うらしいんだが、今後は、プレステの仕上げは青木ヶ原でポイというのが流行るんじゃないだろうか。

※ 新ウイルス「NETSKY・Q」は危険度「中」

 いやぁ、昨日は酷かった。普段は滅多にウィルスなんか来ない公開アドレスが20本ばかり直撃された。今日は静かなもの。

※ 巻末ふろく、アニメ風さし絵… 関心引く教科書に腐心

 違うと思うんだよね。面白さを教科書で追求する必要は無いでしょう。あれは無味乾燥だからこそ価値があるわけで、それを工夫して興味を持たせるのは教師の役割であり親の務め。面白さなんて、教室外の塾やテキストに任せておけば良い。

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2004.03.30

極秘戦闘機アルバトラス?

※ 遺伝子スパイ事件

 これちょっと疑問なのは、刑法犯でもないのに、他国から、あいつは犯罪者だから引き渡せと言われただけで、2ヶ月間も収監しているんですよね。その人権はいったいどうなるんだろう。それに、実質無罪の裁定が下ったのに、顔写真を一杯テレビが流すのはなぜ?

※ 陸自対テロ攻撃専門部隊「特殊作戦群」が発足

 やっとという感じですね。この特殊作戦群はデルタ・フォースを目指すらしいけれど、今後は、PKO活動を睨んで、軍政もできるグリーンベレーをモデルにした部隊も欲しいですね。こちらは少人数で済む。
 デルタとグリーンベレーと何処が違うかと言えば、単純に平均年齢が違います。デルタは体力勝負の鉄砲玉ですから。それに比してグリーンベレーは、いろんな部隊や組織で経験を積んだベテランからなる。習得する語学数も全然違う。2年3年の軍のキャリアではとても得られない知識の持ち主がグリーンベレーです。
 今後は、それこそ自衛隊以外からも隊員を募り、鉄砲も撃てるけれど、普段は私服で活動する軍政部隊としてのグリーンベレー型部隊の養成にも力を入れて欲しいです。

※ 届け出義務

 回転ドアの事故で、横浜のランドマーク・タワーでも小学生の骨折事故が起こっていたというニュースがありましたが、ここでも「警察への届け出は無かった」という一文がニュースに添えられている。少なくともこれは事件では無いですから、「警察への届け出が無かった」ことをして、事業者を非難するのはどうかと思うんですよ。そもそも警察は監督官庁でも無いし。だったらどうすべきだったのか? 少なくともメーカー側は、いろんなビルに設置した回転ドアで事故が頻発することは認識していただろうけれど、そりゃお上の介入は招きたく無いだろうから、こういうケースは隠そうするでしょう。
 しかも情報の拡散横断が無い限り、それぞれは一件のインシデントとしての意味しか持たない。数字としての意味を持たせるには、何処かにそのインシデントの情報を集約する必要がある。
 それを何処でやるか? 唯一、その情報が集まる場所は救急車が関与する自治体の消防なわけですね。所がこの人たちも、別に全国中のインシデントを集約する態勢には無いわけです。上から、これこれの事故情報を上げろという命令でも無い限り。
 ここは、事業者に届け出義務を課すという実効性の危うい法令を定めるより、とにかく救急が関与することになったインシデントを、片っ端から、毎日ネットで報告しろという命令を出して、それを同時に国民に公開して、中央で、それら事故情報を分析する専門官制度を設けるべきだと思いますよ。
 恐らくそれをやっていれば、1年前のランドマークの骨折事故があった時点で、対応が取られて、六本木の事故は防げたでしょう。

※ アルバトラス? 日垣隆氏日曜配信メルマガより

★ロシアの兵器産業はここまで膨張中!★━━━━━━━━━━━━━━━★

 冷戦時代に使われたソ連製の戦闘機(アルバトラス)がアメリカに輸入され、
3,300万円前後で一般に販売されています。これは、米国製中古戦闘機の4分
の1の値段! 安い! とにかく平和になったもんだ!
 というニュースを最近何度か目にしました。

 アメリカやカナダやオーストラリアでは、飛行機を個人や集落が必要とする
エリアがけっこうあります。その範囲内のニュースとして伝えていましたが、
この問題はそんなに甘いものではありません。

 これまで、ロシアから兵器を輸入(依存)してきたのはインドと中国だけで
した。しかし最近では、インドネシア、マレーシア、ベトナム、イスラエル、
フランスにもロシアは兵器輸出を行なっています。昨年は、実に総額51億ドル
にも達しました。ソ連崩壊後の最高値です。
 エネルギー部門と並ぶロシア経済の牽引役と言っていい"奮戦ぶり"と言うほ
かありません。

 プーチン大統領が強気でいられる背景には、この兵器輸出に伴う収入増があ
るわけです。アルバトラス(旧型戦闘機)の米国輸出は、もちろん「戦闘」に
かかわるメカをすべて取り去っていますから兵器ではありませんが、その背後
にあるのは軍事大国ロシアの復活です。
 アメリカはと言えば、相変わらず「大量破壊兵器」の世界最大の所有国にし
て使用国ですが、さらに「使える核兵器」の開発と大量蓄積に邁進中という次
第。それが現実です。

 能天気なニュースを垂れ流すのは、たいがいにしてもらいましょう。
********************************

 まず、売りに出されたのは、MIG-29フルクラムの中古だろうという突っ込みはさておき、(後述のL-39なら、おニューも中古もいつでも市場にある、そしてL-39の中古が米国製戦闘機の4分の1という高額なお値段で売られることはまずあり得ない)、「アルバトラス」という戦闘機は、たぶんいません。正直、自信は無いけど、たぶんいないでしょう。スペルはたぶん、「albatross」だと思いますが、以下、アルバトロスというカタカナで話します。ま、所詮はカタカナ表記というか、発音の問題ですから、それはどうでも良し。
 あるいは、クラッシック機やビンテージ・プレーンのことを「アルバトロス」と言うんだろうか? と思った(~_~;)。いや、日垣隆ならともかくお前がそんなアホなこと言うな! とお叱りを受けそうだけれど、私はこの手の問題では、そんなことあるわけねぇだろう! と大見得切れるほどの知識は持ち合わせていないので。それで調べもしたし、人に訊いてもみました。

 まず、アルバトロスと命名された飛行機は、過去に何機かあって、日本に縁がある所では、飛行艇のアルバトロスがいます。これは日本の対潜飛行艇PS-1の開発に当たってモデルとされた。それから、第一次大戦のドイツの複葉機アルバトロス D-3 戦闘機というのがいますね。これは有名。
 戦後、アルバトロスと命名された戦闘機と言われて、私は全然思いつかなかった。まずロシアの戦闘機で、そんな西側コードネームを与えられた軍用機は、たぶんいない。ひょっとして私も知らん極秘開発戦闘機か?(~_~;) それにしても、戦闘機にalbatross=アホウドリなんていう間抜けなコードネームを付けるか? それで、詳しい人々に訊いたら、それはチェコのL-39「アルバトロス」のことではないかえ? ということになった(~_~;)。アメリカの個人のカスタマーもいるでしょう。
 L-39「アルバトロス」と言えば、東側世界のベストセラー・トレーナーですね。値段がお安いですから、国によっては、これを戦闘機攻撃機として使っています。パリでも Farnborough でも常連です。
 007の「トゥモロー・ネバー・ダイ」では、冒頭に登場する。丁度映画が出来た頃、私はプラハのメーカーさんを訪ねたことがありますが、鼻高々でした。チェコ製と侮るなかれ、そのまま日本で採用しても全然構わないほど優れた性能を持っています。恐らく東側で最も成功した軍用機のひとつと言って良いでしょう。ただこれ、純然たるチェコ製です。これをソヴィエト製、ロシア製と言ったら、チェコ人怒りますよ。
 意外に知られていませんが、あの抑圧された東側世界でも、ソヴィエトの裏を掻きながら各国は航空機産業の発展に尽くしました。ポーランドにもPZLというヘリコプター・メーカーがある。
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 これまで、ロシアから兵器を輸入(依存)してきたのはインドと中国だけで
した。しかし最近では、インドネシア、マレーシア、ベトナム、イスラエル、
フランスにもロシアは兵器輸出を行なっています。昨年は、実に総額51億ドル
にも達しました。ソ連崩壊後の最高値です。
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 この分析には素人さんの勘違いがいっぱいあって、たとえばソヴィエト=ロシアに兵器体系を依存してきたのは、インドと中国じゃありません。むしろ依存度で言えば、この二カ国は昔も今も下の方でしょう。中国なんて勝手にコピー兵器を作ってきたし、冷戦崩壊以降は、フランカーを買っているだけでずっと独自開発を優先してきた。むしろ依存度で言えば、北朝鮮がありキューバがあり、アフリカの各国がいる。
 で、ロシアの兵器輸出額、51億ドルという、この数字だけは正しいのですが、これは特にロシアの兵器輸出が伸びたということじゃなくて、これまでのロシア製兵器というのは、事実上の供与が多かったわけです。北朝鮮となんか労働力のバーターで兵器を供与していた。それをロシアのメーカーも政府から援助が得られなくなって、もう今後は為替ベースの取引しかしませんよ。払うもの払ってくれる相手にしか売らないという姿勢に転じたものだから、表に出る金額だけが膨らんできた。
 それで、ロシアの兵器を買っているという国も、出鱈目とは言わないけれど、あまりにも数が少なすぎる。たとえば韓国も実はロシア製兵器のお得意さんですね。マレーシアがフルクラムを買っているのは、昨日今日の話じゃない。ロシアは、冷戦からそれ以降も一貫して、兵器輸出でした。今、急にロシアが兵器輸出に熱心になったという事実も何処にもありません。それはここ10年一貫してそうだったのですから。にしても、たいして売れているような見えないけど(~_~;)

 この頃、私は時々思うのですが、日垣先生がメルマガを有料化して、限られた読者にしかその情報を伝えなくなったのは、その実、ご自分の馬鹿さ加減が必要以上に世間に暴露されるのを回避するためでは無いかと勘ぐったりしているんですが。何しろ人の言うことにゃ耳貸さんでキレて見せるのをモットーとする浅ましい性格だしぃ。

> 能天気なニュースを垂れ流すのは、たいがいにしてもらいましょう。

 いやはや、能天気な記事を垂れ流す前に、も少しお勉強なさった方がよろしいかと。
ま、でも良いか(~_~;)。日垣大先生のファンに軍ヲタや飛行機マニアがいるとはとても思えないから、それなりに読者は納得して読むんだろうな。

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2004.03.29

尖閣、ポイントを稼いだのはどっち?

※ 報道特集 学校君が代問題

 この所、サヨ論調ではテロ朝にお株を奪われっ話の元祖鉄パイプ差し入れ局。さすがだ。でもこの君が代を弾きたくないという音楽教師の皆さん、全員首にして良いでよ。国民は支持する。「楽曲として不自然だから好きになれない」なんて、それは貴方個人がそう思うことは構わないけれど、好き嫌いで弾く弾かないを判断する自由は音楽教師個人には無いでしょう。それは生徒が自分で感じれば良いだけのこと。

※ パキスタン掃討作戦 成果なく終わる。

 アルカイダ・ナンバー2のザワヒリを包囲したとか派手なニュースがあったけれど、そんな大物がいるんならアメリカがパキスタン軍に任せるはずもなく、ガセだろうと思っていた。

※ <辻元・元衆院議員>支援者らに陳謝 地元での説明は初

 会見そのものは、十分に政界への復帰を臭わすものなんだよね。まあ、世間てのは甘々だからなぁ。とりわけマスコミは、未だにちやほやするから、こんな色気を見せるんだろうな。
 今朝のテロ朝朝刊瓦版で、福岡政行先生が「判断は有権者に、復活戦のチャンスを与えよ」、と主張してらっしゃいますけれど、酷い身内びいきだと思いますね。普段、マスコミ文化人は、汚職政治家が懲りずに立候補を繰り返して当選するたびに、その選挙区の民度の低さを批判して来たのに、どうして辻元だけセカンド・チャンスを与えよという話になるのか? 彼女は国民の税金をネコババした。どこかの企業から賄賂を貰って私腹を肥やしたというのより遙かにたちが悪い。マスコミが彼女に政治家としてのセカンド・チャンスを与えたいのであれば、せいぜい市議府議レベルにしといてくれ。少なくとも、国政の舞台で彼女を雇うのはまっぴらだ。あんたたち驕り過ぎだよ。

※ 仙台筋弛緩剤事件。

【「私と妻は一生、十字架を背負っていかなければなりません」】毎日

半田教授はこんなこと仰りながら、別に東北医大の教授職を辞すでもない。公判には足繁く通ってらっしゃるそうだけれど、今ひとつ、この先生の発言て信用できないんですよね。

※ 回転ドア、責任のなすりあい

 グリーン車大好き日垣先生は、親の責任だと主張してらっしゃるんですが、これは電車のホームでうっかり子供が線路に落ちるというのとは全く違うわけで、「安全であるべき場所」という以前の、危険性なんかあるはずもない場所で起こった事故です。
 しかも子供大人関係なく大勢が挟まれていたことが今では解っている。
 で私がこのニュースで注目していることは、森ビル側もメーカーも、対策は無いということで事実上放置したわけです。いやそれどころか、森ビル側は、柵を設けることで間に合うと思い、メーカー側は、その柵がセンサーに引っ掛かって誤作動するから、センサーのパワーを弱めるなんてことをやっている。合成の誤謬が生じたわけです。
 となると、このビル、他は大丈夫なのか? 地震や火災への対策は十分だろうか? という気がしてくる。森ビルと名が付いた所は、しばらくは避けた方が良いでしょう。

※ 報道2001 尖閣問題

「これで中国、アメリカ、日本との三角関係がよくわかる。アメリカの施政下にあったものを日本に移管したのだから、アメリカから日本のものだと中国にちゃんと言わなければならないのにそれを彼らは言わない。しかも、中国が軍艦を差し向けてきたら日米安保が発動されるのかどうかも、日本人は疑問に感じているのではないか」寺島実郎氏弁
「日本の中に反中国感情を持つ人間が増えた。中国政府が自国民を押さえきれないという無能振りを曝した。アメリカに「尖閣列島は日米安保の対象内」という、もっとも聞きたくない科白を言わせた」志方俊之氏弁

 実はほとんどライブで観ていたんですが、ながら見だったせいで、お二人の発言が全く記憶に入っていません。ここにコピーした発言は、上は2ちゃんの康夫ちゃんスレから、下も余所から拝借したものです。
 寺島さんの上の発言は、変というか基本的な事実誤認があって、沖縄の本土復帰は昭和47年です。中国と台湾が尖閣の領有権を主張し始めたのは、その前年。冷戦の最中の話ですから、米軍はそのまま自軍の防空識別圏に尖閣を組み入れた。宣言するも何も、敵対していた国に対して、ここは俺の領分だということを日米安保は明確に誇示し続けた。これ以上のメッセージがあろうはずもない。寺島さんが言っていることは、何事も中国にお窺いを立てなければ、ことを進めるべからずという全くの中華思想でして、言語道断ですよ。実効支配以上に優るメッセージは無い。だからこそわれわれは竹島と北方領土で悔しい思いをしているんですから。
 逆に言えば、この尖閣の問題を拗らせた最大の原因は、やはり日米安保なんですよ。モンデール大使がワシントンポスト紙の質問に、尖閣で日米安保は発動されるのか? と訊いたら言下に「NO!」と答えたことが、今日の混乱を招いた主因。当時は、沖縄米兵の暴行事件が相次ぎ、沖縄県民は米兵ゴーホーム!でモンデールも虫の居所が悪かったのでしょう。
 これが、後々中国に付け込まれる隙を作ってしまった。

 今回に関しては、結果として、下手を打ったのは北京です。愚かなことに日米安保を再確認させる羽目になってしまった。

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2004.03.28

自由を鼓舞する者

※ その資格を鼓舞する者

 土曜午後、風邪引いているというのに女房が片づけしたいからとベビーカーに次男を乗せて長男共々追い出される。週刊文春を持って丸井屋上。コンクリートの照り返しで結構暑い。

 昨日午前中、どこかのワイドショーで、東京都の養護学校の卒業式に発生した問題をレポートしていました。日の丸君が代励行のために、都教委は全てのセレモニーを壇上で行うべしという通達を出したんですね。養護学校でもそれを完全履行するために、車椅子を教師が押して上れるよう壇上に上り下りのスロープが造られた。
 それを従来型の、地べたで校長と、生徒自らが押す車椅子との対面方式が良いとする保護者との間で軋轢が起こったらしい。
 で、記者会見で石原都知事は、ちょっと不機嫌な顔で、「それが嫌だという子供まで壇上に上げることは無いだろう」と真っ当な返事をしていた。
 一方で都教委は、保護者もこれを歓迎しているとして突っぱねている。たぶん裏には、日の丸君が代に反対する教師やプロ市民がいて、このままの方が良かったでしょう? 都は横暴じゃないか? と焚き付け、都教委の側は、ここで妥協することが反対勢力への敗北だと受け取られるのを嫌っているんでしょう。
 ちなみに、この問題でニュース検索してみると、都知事と仲の悪い共同通信がしつこくレポートしている。教師側は訴訟も起こすらしい。問題の背景に何があるのかが窺えようというものです。

 週刊文春の、出版差し止め関連記事ですが、書いている面子が今ひとつつまらないので、全く期待せずに読んだのですが、さすがに数が多いと十人十色の記事を読めて面白い。
 たとえば巻頭で、立花隆氏が、これは田中真紀子の記事であって、長女の記事じゃない。「田中真紀子の政治家としての適格性を問う」記事であると主張すれば良かったものを、娘の人格の話に終始したことが法廷戦術としての失敗を招いたというもので、これはなかなか説得力がある。

 所で、そもそもこの出版差し止めは、誰が最初に言い出したのか? たぶん真紀子本人でしょう。じゃあ問題の長女はどういう態度を取っていたのか? というと、そのレポートは、週刊朝日の方にあった。彼女は自ら地裁の審尋に出席して、記事を見つつ、「あ、これ違います。これも嘘です」と証言している。それが事実かどうかはともかく。

 文春には「出版禁止事件、私はこう考える」という項目で、いろんな文化人政治家が寄稿しているわけですが、私が唯一巧いなと感じたのは、藤本義一氏の「名誉毀損ならぬ名誉過信」という記事でした。彼は低次元の喧嘩だと切り捨てていた。
 ちなみに田中康夫の「朝日、読売を嗤う」は噴飯もので、この事件とは何の関係もない、脱記者クラブ宣言の自画自賛で終わっている。他人の権利なんてどうでも良いんだよね、この人。少なくとも、そこで質問する記者の権利なんざ一顧だにしない男なんだから。日常的に記者の質問する権利を奪っている権力者が偉そうなことを言うな。

 私は、この事件に関して甘いという批判を読者の皆様から貰っているんですけれど、私が今ひとつのめり込めないのは、マスコミは普段、言論・表現の自由を訴えられるほどのご大層な仕事をしているのか? という疑問があるからです。
 報道の送り手たる人々は、情報を選別する権利があります。事実そうしなければ、仕事は出来ない。軍事問題にしか興味のない記者に、「あなたはどうして環境問題をレポートしないのか?」と問うのは無理がある。

 本年1月5日TBS系列、NEWS23にて、ゲストに呼ばれた田原総一朗は、今年の目標として「何より言論の自由を守りたい!」と発言した。呵々! 盗っ人猛々しいとはこのことです。
 田中康夫の寸借詐欺が発覚した時に、彼の番組は、その事実を黙殺して田中康夫を出演させた。それは今も続いている。こと田中康夫翼賛という次元では、テレビの雄がサンプロなら活字の雄は言うまでもなく「週刊文春」です。この雑誌もまた、寸借詐欺問題は無視して、県政会の政務調査費問題を書いた。

 報道は偏って当たり前です。最後には個人が記事を書くのであるから。紙面は限られるから取捨択一もやむを得ない。しかし、サンデープロジェクトと週刊文春が抱えている問題は、いずれも同様です。これほどまである一人の権力者に入れ込み、その人物のスキャンダルは一切黙殺する一方で、その権力者には野放図に表現(プロパガンダ)のチャンスを与えている。こんな露骨なメディアはここしばらく日本に存在しなかった。
 ここまで恣意的な表現活動を行っているマスコミに、果たして言論表現の自由を声高に訴える資格があるのか? 私は、否だと答えます。

 表現の自由は、どうやって侵されて行くのか? まさに、今回のように、国民の同情と支持を得られないようなつまらぬゴシップ記事、それもグレーゾーンでありながら権力の介入を招いてしまった時、ある種の無関心が国民に常態化することにより、権力はその隙間に染み入って来る。活字メディアの、田中康夫、石原慎太郎に接する時の露骨な身内意識を目の当たりにする度に、私はこの人たちに言論が持っている権利に関して語る資格は無いとつくづく思う。われわれが守らなければならない権利を危うくさせているものは、権力ではなく、自らの日頃の言論活動だということを自覚して欲しい。

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2004.03.27

康夫ちゃん、決死!のアリバイ作り

※ 職務放棄した長野県監査委員会

「県の監査委員は24日、50件のうち、29件はすでに1年以上が経過しているため、監査の対象にならないと却下した。」NBS25日

 この手の監査請求には、ひとつハードルがありまして、それは1年以上前の情報を訴求できないことが多い。納税者がその情報を知りうる可能性があった場合、却下できることになっている。これが問題になったのが、北海道警の裏金問題なんだけど、道民は不正支出があるということを認識できなかったということで、この1年ルールは通らなかったんです。所が長野ではそれが通ってしまった。

「知事の実際の行動は、就任以来、テレビ、新聞、雑誌等で報道されていた。相当の注意力をもって調査すれば知ることができた」24日信毎

これが監査委員でもある石坂千穂共産党県議団長が、信毎のスクープをして「信毎はけしからん!」と仰天発言した驚くべき長野県監査委員会が出した答えです。
 所が、その知事の実際の行動自体、本人が「あんなのは出鱈目、あんたたちゃ信じてたの?」と笑い飛ばしている。本人が、それは事実じゃないと否定したものを、監査委員会が、それは事実で県民は知っていて当然だと認定したわけです。いや、百歩譲って、それを県民が知りうる立場にあったとしよう。でも、そこで不正な支出があったか否かを知る術は県民には無かった。にも関わらず、県民は知る立場にあったなどと、石坂県議よ、あんたはどの面下げてこんなふざけたことが言えるんだ?
 私はこの次の県議選では、反石坂千穂サイトを立ち上げ、対立候補の応援に乗り込んでやろうかと思っている。有権者に背を向けて権力と心中しようなんていう共産党員はその罪万死に値する。

※ 泰阜村アリバイ作り

 昨日、長野市が康夫ちゃんの住所確定の申し入れを県庁に行って、康夫ちゃんはそれに合わせてわざわざテレビ向けのパフォーマンスに、泰阜村から出庁したらしい。

 読売にこんな記事があった。

【 田中知事は26日午前10時半ごろ、“現住所”で宿泊先の松島貞治・泰阜村長宅から高速バスなどを使って登庁。「泰阜村の家から来た。朝1番のバスに乗れば、8時に到着できる」と強調し、市側の手続きについて「書類を拝見していないが、今後知事として慎重に判断することになる」とコメントした。 】読売26日

 最初これ読んであれ? と思しました。なぜなら飯田市からだけでも3時間ちょっと懸かるはずだから。そもそもバスなんかいないだろうと思った。

 丁度今、掲載されている週刊SPA!のペログリ日記にこんな下りがある。
【2月16日(月) 飯田市から高速バスで長野市。途中、梓川サーヴィスエリアでの10分間休憩を含めて3時間弱の乗車】

 8時に着くには、たぶん4時前にはもう村長の自宅を出ていなければならないですよね。そしたら、バスがいるんだな。
http://www.shinnan.co.jp/hb/hb02_3a1.html

 ↑ここに時刻表があります。飯田5時15分発で県庁に8時9分着予定。これに乗るために村長宅を何時にタクシーで出れば良いかというと、どうも30分で飯田に着くには、スピード違反して、谷底に落ちるほどの危険も犯さなければならないらしい。たぶん4時頃には出ているんでしょう。ちなみに仕事が終わった後は、6時40分発の9時37分飯田着という最終がいます。まあ、村長さんのご自宅に着くのは、10時半として、一風呂浴びて4時間くらいは眠れるんですかねぇ。新聞は往復7時間と書いていますけれど、実質的にはやはり8時間でしょう。
 裁判に備えて、途端にアリバイ作りに励みだした。それも公費で(~_~;)

【「居住地」との往復が出張? 県方針 泰阜村での公務に旅費支出 】 27読売

 今日は夕方から松本で脱ダムのイベントがあるものですから、それに合わせて泰阜村に「帰った」らしい。公費で。その泰阜村の村長さんは、横浜で共産党系のイベントがあるらしいです。残念ながら私は、今日は別用があるので、どっちも行けないんですが、それが無ければ久しぶりに松本に行きたかったのですが。
 で、ここで公費を出させるというのは、まさにこの人は、県民や議会マスコミを挑発しているわけです。彼は特別職ですから、たとえばそこが自宅と認定されたら、定期とかは出るんだろうか。

 それはそれとして、私はこの頃、この泰阜村の村長さんに不信があるんだけど、知事は癌で闘病中。オムツを当てて仕事しなきゃならんような人間が、アリバイを作らなきゃならない、マスコミ向けのパフォーマンスもしたいからと言って、仮に週一でも、往復8時間近く懸かるような道中を通わせる村長の神経が理解できない。そろそろ、惻隠の情を発揮して、貴方が伝えたいことはもう県民に伝わったから、住民票を長野に返しましょうと言うべきじゃないんですか? 村長。誰かが止めなければ康夫ちゃんは自分からは降りないでしょう。それが、知事さんより人生経験が豊富な先輩としてのあるべき姿だと思うのですが。

* 金曜21時起き 鼻水がちょっと辛い。夕方、田舎から電話が掛かってきて、六本木で起こった事故でどうのこうのと心配したらしい。
 国会審議の待機状態からやっと抜ける。今週は、いつ電話が懸かってくるか解らなかったので外出できなかった。幸いお呼びは懸からなかったが、提出したペーパーは役立てて頂いたらしい。以前、ただ一度、ほんの数時間私と連絡が取れなかったばかりに(単に私は寝てた女房は外出してた)、質問を交代しなければならなかったということがあって、それ以来、結構気を遣うようになった。

※ 回転ドア:6歳男児、頭挟まれ死亡 東京・六本木ヒルズ

 ヨーロッパに行って、何が憂鬱かというと、このホテルの出入りですね。到着日程度は、物珍しさもあって、この回転ドアを使います。その内、めんどくさくなる。私の場合、撮影機材や三脚を担いでの出入りになるので、特に外から引き揚げて来た時に、疲労で反射神経が鈍っている状態で、この回転ドアを潜らなければならないというのはとても憂鬱で、直に隣のドアを自分で開け閉めするようになる。
 ただ回転ドアが多いと言っても、ファミリーユースな建物ではあまり見ないような気がしますね。デパートとかでも見ますけれど、そういう所は必ず警備員がいますから。
 この事故があったドアは1.5トンの重さがあって、センサーが関知してから停止するまで20から30センチ外周が進むということですから、回転ドアとしては優秀な方でしょう。ただ回転ドアが持つ慣性の大きさを考えると、直ぐ止めるのはこれはこれで物理的に無理でしょうから、やはりこんな所に回転ドアを設けようと考えた施工側の責任のような気がする。今回、たまたま死んだのが子供でしたけれども、大人だって危ないですよ。

※ 尖閣上陸 7人を強制送還 送検見送り、日中関係を最優先

 情けない話で、この連中は、島の灯台や神棚とかも破壊しているんですよね。明らかに器物損壊を働いた刑法犯を、刑法犯として認知することを回避して入管に渡す。こら沖縄県警としては内心忸怩たるものがあるでしょう。
 外務省としては、中国政府とバック・チャンネルで交渉して、このまま帰してやるから、その代わり、出港を取り締まってくれということを担保にしたつもりなんだろうけれど、中国政府にそれを履行する能力は無いじゃん。あんなに広い海岸線を抱えているんだから。
 たとえばきちんと検挙して、裁判を受けさせたら、それはそれで、殉教者にしちゃう部分はあるんだけど、それでもこの措置はあんまりだと思う。
 あと、私も愛読している泥酔論説委員さんが11管の戦力のことを問題にしてらっしゃいますが、人口比で考えればあんなものですよ。じゃあ海自なら十分な戦力を持っているかと言えば88艦隊4つで、シーレーンまでやっているんですから。要は運用の問題です。どうして11管がこんなポカをやったのか全く理解できない。ひょっとしたら、中国政府がこの上陸計画を後押しするために、11管区内で陽動作戦を展開したのかも知れない。

※ 女優の島田楊子さんが「無免許」事故

 良いじゃないか。人が死んだわけでもない。プッツン女優の大御所島田陽子なんだから、警察も、サインの一つも貰って、安全運転して下さいね、と帰してやれば良いだろう(^O^)/。

※ Nステ18年半の歴史に幕 久米さん司会、広げた波紋

 いや、ニッポンの夜明けがまた一歩近づいたと(~_~;)。最後の番組中特徴的だったのは、冒頭部分から、久米宏のニュースステーションが終わるんじゅなくして、「ニュースステーション」自体が終わるということを強調していたことですよね。本来なら、後を継ぐ古舘らが出てきて花束贈呈となるのに、それをすらやらせなかった。いかに自分の番組だとプライドが強かったかが窺われる。
 その後の、NEWS23で筑紫さんが、「ニュースと茶の間の距離を縮めた」と言っていたけれど、私は正直に言うと、この手の番組がやったことは、視聴者が自らその起こった事柄に対して沈思黙考する機会を奪ったことだと思う。過剰な演出によるしかも偏った解説が、全ての物語をそのフレームの中で完結させてしまうようになった。それがこの手のニュース・ショーの罪だと思う。

 番組中、勝惠子と大石恵のカットが一瞬映ったけれど、勝惠子は、さすがに若い頃は美人だった。でも大石恵と並ぶと色褪せるんだよね。大石恵という存在は、ヒューマノイドの遺伝子が生み出したある種の極致美だと思うね。

 さて、久米さんは降りたけれど、次の古館は久米宏以上にデンパゆんゆん飛ばすんだろうなぁ(~_~;)。結局、これキャスターの問題じゃなく、放送局の思想の問題なんだよね。

※ 給水活動が本格始動 サマワ陸自

 日テレがここ二日レポートしているんですけれど、日本が供与した給水車にはエアコンが付いていないから、運転手は昼間は仕事しない。しかもオランダ軍が供与した給水車(エアコン付き)より小さいんだそうです。別にたいしたことじゃない。あっちがベンツで来たからこっちはRRを出す必要なんか全然無い。カローラで十分です。
 おまけに運転手は、こんな安月給じゃやっちゃらんねぇぜ、と住民から小銭をせびっている。でも彼らに渡されている月給100ドル程度というのは、今のイラクの給与体系からすると、決して安くは無いんですよね。
 この人たちにぜひ戦後復興ものを扱ったプロXのビデオを見せてやりたい。国の再建のために公に尽くすという意識をどうやって芽生えさせることが出来るのか。それが次の問題ですね。

※ 江角会見

 彼女には実業団時代のOL生活の経験があったわけですよね。しかも、社会保険庁が督促状を出していないとはとても思えない。それは受け取っていなかったのか? 事務所はその督促状を破り捨てていたのか? 払っていたつもりでした、税理士任せでしたで本人が知らなかったはずは無いんだけどなぁ。
 かと言って、芸能人に常識など求める気はさらさらないけど。

※ 徳島の元自衛官不審死で地検が不起訴、遺族は異議検討(01:28)

 何しろ、県警は、事件当時の管轄署長を県警本部の交通課長に引き揚げて万全の体制で挑んでいる事件ですから、検察が県警の機嫌を損ねるような結論を出すはずもない。
 これは、単純な事件でして、死亡した自衛官には自殺の動機は無かったわけです。そして警察は、遺族や世間が納得できるような自殺の動機を見いだすことは出来なかった。それが出来なければ、自動的に殺人に切り替えなければならないのに、それが無かった。
 このままこの事件が闇に消えるようなことになったら、日本の警察史に残る汚点となることでしょう。

※ 朝生

 70のボケ老人を囲む月末のデムパな集まり。追っかけ再生で見る。島田裕巳さん老けたなぁ。老けたけれど昔より元気な感じがする。勝ちゃん、言っていることはただのブサヨ。特に記憶に残る発言無し。
せいぜい香山リカ大先生の、いつものチョ~能力(触れずに)診断が光っていた程度。正直、3時間に及ぶ先生方の全共闘ノスタルジーだった。

※ 筋弛緩剤事件記事巡り、守被告が「週刊朝日」など提訴

 実は私が、火曜日にこの記事を読んで、今日まで書かなかった理由のひとつがこれでして、読売の記事中では、朝日新聞広報部の話として「記事は、冤罪(えんざい)とする弁護側の主張を紹介しており、一方の主張のみを掲載したものではない」と言っているんだけど、記事中のインタビュー内容に関しての弁護側の主張は一片も無いです。何を根拠に広報部がこんなことを言っているのか理解できない。
 事件のもう一方の主人公である、半田医師の旦那の東北大学教授が初めてインタビューに応えた作りです。守被告を信頼していたけれども、白衣を着て医者の真似をしていて変だったとか、細部において二人のやりとりは本当はこうだったと、半田医師側の真実を語っていたりする。
 インタビューの核心部分は、弁護側が、筋弛緩剤では無いというのを、半田教授が自ら立ち会ったケースに於いて、気管内挿管したのに咳き込むとか無かった、電気ショックを与えたのに反応が小さかったから、これは筋弛緩剤の効果以外の何物でもないと証言しているんだけど、果たしてこれは事後で証明できることなのか? たとえば捜査当局に彼を名指ししたことは無いと言う一方で、「急変や急死が続いていて、それぞれに同じ人が関与しています」と事実上の名指しをしていることも認めている。
 ちょっと印象操作の部分が多いかなという感想を持ったのですが、やはり奇異なのは、マスコミ的には、この事件は冤罪とされているわけですね。そういう事件であるにも拘わらず、半田医師の証言に対する弁護側の反論が一切無いんですよ。週刊朝日は、3人もの記者が取材に動いていながら、弁護側と接触することなく、この記事を載せたのか? それもちょっと考えられない。たぶん弁護側と、このインタビューの掲載を巡って、何か意見の行き違いがあったんじゃないかと思うんです。それで週刊朝日はやむなく弁護側の反論が無いまま掲載し、弁護側は、じゃあ訴えるという結果になったのではと。両者の間にどういう意見の相違があったのか知りたいものです。
 判決は、30日火曜日に出ます。現状では無罪の可能性はほとんどない。

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2004.03.26

風邪

 すみません。今日の日記は体調不良のためちょっと暇ネタばかりです。
本日は、
*長野県監査委員会の驚くべき怠慢と隠蔽と出鱈目
*仙台筋弛緩殺人事件
 を書くつもりでしたが、薬のせいもあるのか、どうにも集中力が維持できません。また明日にでも。

※ 風邪(-.-)

 水曜夜。喉が痛み始める。今シーズンは外出時はマスク、帰宅時は手洗いうがいの励行、そして加湿器で完璧防御に努め、花粉症もインフルエンザシーズンも無事に乗り切ったつもりだが、ここ数日の陽気のアップダウンが災いしたらしい。
 木曜お昼前に寝るも途中、あまりの喉の痛みで目が覚める。19時半起き。12chのテレビ・チャンピオン、新幹線ヲタ選手権を長男に付き合わされる _| ̄|○ 。
 鼻水が出てきて、風邪だと認識する。某か薬があるはずだと思ったが無い。そう言えば去年年末に掛けてあらかた消費し尽くしたような気がする。9時を回ってからやむなくコンビニに赴く。家のドアを開けた途端にしとしと降っていることに気付くが、仕方ない。

 所が、コンビニにあるはずの風邪薬が無い。トローチの類すら売っていない。結局、売れないことが解って置かなくなったんだろうか。てかまだ解禁前だったかぁ?
 一軒目に何も無かったので駅前のampmに向かう。やっとトローチを発見。でも薬と呼べるものは何も無い。うっかりサンダルで出てきてしまったので、足はもうビチョビチョ。ちょっと惨め。と駅方向を見たら薬屋の看板がまだ光っている。昔散々お世話になった所だけど、こんな時間まで営業しているとは。こういう所が流行のドラッグストアと違って助かる。薬屋のおじさん、元気だった。
 1.800円もする「ロン三宝IP顆粒」なる薬を買って帰宅する。軽い偏頭痛があり。鼻水が酷いけど、明らかに花粉症のそれとは違うんだよね。熱は無し、ちょっと倦怠感あり。雨が降って湿度が上がったせいか、喉は昨日より楽になったが、鼻水はまだまだこれからピークへ上っている感じ。

※ やっぱり難しい社民党リストラ

 党職員40人の内15人をリストラする予定だったのに5人しか応募がなかった。いったん全員を解雇して、使える戦力だけを再雇用というのも考えたけれど、さすがに社民党はそれは出来ない。
 こういう時、共産党は、赤旗という収入源があるからどんなに国政レベルでじり貧になってもなんとかしのげるんですよね。でも社民党は難しいだろうなぁ。でもどうだろう、もうちょっと我慢してまた政界再編に備えるというのはどうだろう。帰ってくるよ、あの人やこの人が(~_~;)。

※ そのまんま東、あと一歩で総代

 スポーツ新聞に早稲田の成績表が載っていたけれど、9割方が「優」でしたね。「可」がほんの二つ。「良」が二つ三つ。ご立派なものです。
 ただこのニュースで誉められるべきは、やはりご本人より糟糠の妻でしょう。もう一点。大学まで行って、「優」を取るのって、そんなに立派なことなんだろうか。参謀にはなれても指揮官としては相応しくない気がする。

※ 最高裁、自殺でも保険金支払い命令

 このケースは、総額20億円もの生命保険に入って自殺したケースらしいんだけど、どうすればそんな金額を契約できるんだろう。月の掛け金は、たぶん100万円単位ですよね。

※ 「機動戦士ガンダム不思議のダンジョン」登場!

 ちょっとやってみたい気がする。やっぱりシャア・キャラは、一撃離脱3倍のスピードで逃げて行くんだろうな(~_~;)。

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2004.03.25

海保長官は引責辞任せよ

 今日の日記は康夫ちゃん関係でべらぼうに長くなっているので、興味のない人は、下は読まなくて良いです。

※ 「出版禁止」事件 私はこう考える 週刊文春
  【田中康夫 朝日、読売を嗤う】

 県庁における記者会見の場に於いてすら言論の自由を一顧だにせず、ぬくぬくと東京マスコミに守られている男に言論表現の問題であれこれ言う資格など微塵もない。てか、議会の最中にこんな原稿を書いている暇があったら仕事しろよ! あんたが今守るべきは言論の自由ではなく県民の生活だろう。

※ ハマス、対米テロを明確に否定 ランティシ氏

 ま、この人たちも、少しは自分たちのケツに火が点いていることを自覚できているということでしょう。

※ ネット記事:見出しに著作権認めず 読売新聞が敗訴

うーん、何だか高裁ではひっくり返りそうな気がするなぁ。

※ 尖閣諸島・魚釣島に中国人活動家? 7人が上陸

 なんたる大失態! 領土問題というのは、既成事実の積み重ねですから、何かをそこで成し遂げたという事実を作られたら負けなんですよ。
 海保は、日本人がそこに上陸することは一生懸命妨害し、ここしばらく完璧に阻止しておきながら、なんでこんなことを許すのか? これじゃまるで、日本人の上陸は駄目だが中国人はオッケーだよ、とシグナルを送ったようなもの。任務を全うできないのであれば、尖閣の警備を海自に譲りなさい。私は、11管本部長と海上保安庁長官の引責辞任を求める。

※ 札幌恵庭OL殺人事件 テロ朝夕方ニュース

 世の中に冤罪事件は数多あって、たいがいの事件は、素人にもこれは冤罪だろうと判断がつくものです。所が、これは難しい。腕組みして、どうなんだろう……、と呟くしかない。現状では、私はこれをして冤罪事件と考えるのは辛いなぁ……と思うようになっている。
 昨日のレポートのポイントは、事件現場の目撃者と、ガソリンスタンドの監視カメラの映像(検察側は諸刃の剣になると判断して証拠申請しなかった)からして、被告がこの時間でガソリンスタンドに入るのは不可能といのうが一件。ただしこれはそんなに大きな時間差と言えるだろうか? というものだった。
 もう一件は、被告が被害者の私物を焼いたとする現場を通りかかった住民が、被告がそこで焼却処分したとされる日には、そんな燃え滓は無かったというもの。そもそも警察に監視されている中で、そんなこと出来るはずも無いだろうという。これは一審から話になっていた。ただこれも証言としてはそう強いものかなという気がする。
 で、私がこれを冤罪として考えるのは辛いと思う最大の根拠は、ポリタンクの中の灯油の処理なんですよ。冤罪説寄りの番組中では一切触れないんですけれど、一番肝心なのは、じゃその中身は何処に行ったんだということになる。でこれに関する被告の証言が二転三転するんです。最終的には、捨てたという証言に落ち着くんだけど、これがとても法廷を乗り切れるような展開じゃないんだな。

※ 再犯の恐れなし 週刊エコノミスト敢闘言 日垣隆

 神戸の少年犯に関して、外に出した側が、「再犯の恐れなし」と判断していることに怒ってらっしゃるんです。そんなこと言ったって、少年犯の一定数は再犯に走るじゃないかと。
 たぶん世間のおおよそも、同様の感想を持つだろうと思います。それは少年院だけに限らず、刑務所も同様でしょう。ただ私が感じるのは、刑務所にしても少年院にしても、あるいは少年院以外の医療更生施設にしても、100パーセントの更生を求めるのはナンセンスですよ。
 その議論を行うのであれば、先進諸国のデータと比較して、日本の刑務所や少年院の再犯率の多寡を議論すべきだと思う。その中で、もし日本の少年院出所者の再犯率が他先進諸国と比較して高いというという事実があるなら、さらに上を目指して改善すれば良い。

 で、「再犯の恐れ無し」というのはどうなんだろう。更生教育に当たった専門家は、たぶんそう信じているんでしょう。世間がそれを真に受けるかどうかは別にして。彼らは心の底からそう信じて社会を説得したいという熱意もあるでしょう。
 ただ社会にとっての事実は、彼は更生したから娑婆に出てくるわけじゃなく、法律で抱え込める期間の限界に来たから、娑婆に出されるという事実しか恐らく無い。だから世間に取っては「再犯の恐れ無し」というのは、誤魔化しでしか無いんですよね。でも、この言葉に噛み付くのは、単に言葉尻を捉えるという行為に過ぎないと思う。

 上を見ても再犯率は25パーセントです。これは、検挙された数字上の話ですから、実際には遙かに多いでしょう。それでも更生した少年等もいるわけで、社会はそういう所も見るべきでしょう。それが法治国家のあるべき姿です。

※ 水曜テロ朝、朝刊瓦版より
*7時20分
 長さん、お通夜のニュースが延々と続いた後、
「勝谷さん、みんな辛かったでしょうねぇ?」とアナからしみじみと振られ、

「そうですねぇ。やっぱりチームというのは、スマップのなんとかも言っていたけれど、ほんとに誰が欠けてもやっぱり腕一本、足一本失ったようなあれが、ほんとにもう、心臓を取られたような、特に、この人はもう心臓でしたからねぇ。あのだけど渥美清さんの時に思ったけれど、かなり凄い役者さんが亡くなっても、こんなに来ないんですよ。あの参列者ってのは。だから笑いってのは人々に心に残す感動の凄さってのはやっぱり失って解るもんだね」としみじみと喋る。

 泣けた!。・゚・(ノД`)・゚・。。よっ! さすが稀代のコラムニスト、勝谷誠彦!(←ここ8倍角で読んでね) あんたにゃ笑いの偉大さが解っている! ぜひ昨日の勝ちゃんの日記も合わせて全ての日本人に読んで貰いたいね。たかがコメディアンのニュースにこんな時間を割くなよ……なんて心ない連中に聞かせてやりたかったよ。

 あと、どうでも良いが、ゴラン高原PKOは、今後とも世界で最も安全なPKO活動だということを断言しておきたい。何故に陸の西部方面隊が今東ティモールとゴラン高原の二件を同時に抱えていられるか(というか運悪く重なったらしい)と言えば、ゴラン高原PKOが全く軌道に乗っているからです。

※ 長野県議会組織改編案否決

 テロ朝朝刊瓦版 6時12分 勝ちゃん弁
読売新聞の結構でかい記事で康夫ちゃんのカラー写真入り。
「長野県人事ドタキャン!」いうタイトルでした。

【 根回しなんてものは本来必要ないわけで、その~、あの~、それがその人事案がいいのか悪いのかということを堂々と論議するためにあるわけで、その前に根回しやっているというのはおかしい。ところが今長野県は10会派あるんですけれど、その内の8…、8会派ぐらいが野党で、毎日の朝食会をお開きになって、そこで議会同士が根回しやってやがるわけですよ。うん。そいでね、これも完璧にですね、どっちかというと、個人的感情レベルの争いになっている。議会は議会で最大与党がですね、前の田中さんの不信任案の前後にですね、コンパニオンのお姉ちゃんを上げてぇ、ドンパチやっててしかもそれを議会の政務調査費から出してたとかね、そういうことがどんどん明らかになっててですね、ま、県会議員の皆様もどうしよと思っているわけですよ。で今度こういうとこでまた逆に意趣返ししているわけですよね。非常にその政局、政策論議以前のね下らないレベルのね、この中での8割ぐらいあるわけですよ。もちろん2割ぐらい論議しているわけですよ。そのへんのこと県民は良く見てますよね。うん。】

「田中知事は自分が嫌いなのか? 改革が受け入れられないのかと表現していますが?」 とアナからふられ、

【それがね、だからもうひとつ俺が言いたいのはね、これあのう、なに同情を誘おうと思ってこの記事書いてんだろうと思うけど、子供お別れ会もすませたからなんとかってね、役人てのはね、ああた、知事に言われたらですね、明日行けとなったら行くのに、そのために給料を貰っているのに、身分も保障されているわけでしょう。会社もそうですよね? 何を言ってんだと! 思いますよ。】

 でここで、大谷さんが、「議会は一週間前に報されたというが、どうして職員はそういうの知っているの? 議会も知っていたってことじゃん」、とノリノリで発言。勝ちゃん、ボルテージを上げ、

【 税務調査費はそういうことを調べるのに使ったらどうだよ! コンパニオンを上げるんじゃなくて!】

 正直、こんな下らん、しかも一方の情報は隠蔽した話を公共のデムパで流して欲しく無かったりするんだが。まず、その政務調査費問題に関して触れるのであれば、そら旅費の寸借詐欺事件に関しても触れなきゃさ。そっちが最初なんだからさ。

1.この朝食会は、いわゆる知事与党の共産、トライヤルを除く会派で構成されているんですが、何しろ会派がここまで多くなると、何らかの調整機関は必要でしょう。ただ、なんかK嬢の中の人(~_~;)も怒っているみたいだけど、この朝食会は一枚岩かというと、全然違うんだよね。昨日は、次の議長選定に関して、旧県政会のごり押しを嫌って、土壇場で副議長の投票結果がひっくり返るという珍事があった。

2.これは議会にしてみれば、その人事案が良いかどうか? という問題じゃない。もちろん根回しの問題でも無い。県から固まった案が提示されたのは、2月議会が始まる11日前です。周辺の県でも、似たことはやっているんです。いわゆる組織のフラット化。でも、半年以上を準備に掛けているんですよね。本来なら夏頃に公にして、議会はもとより市町村と調整して、それで12月議会に諮るべきこと。
 勝谷先生は「根回し」がどうのこうのと言っているけれども、議会側のたとえば柳田県議は、「大幅な改変なのに、市町村などと綿密に調整する姿勢が県になく、拙速だ」と述べて、来年度一年間かけて県会や市町村と協議すれば良いと提案しているんです。別に改変に反対しているわけじゃない。
 自民党の萩原団長も、「今議会で承認が必要なら、昨年十二月には成案をまとめ、県民に本当に必要なものが何かを議会側と綿密な打ち合わせをすべきだった」と述べている。
 私はこんなネーミング遊びの組織案は全く駄目だと思うけれど、議会はそれは飲むけど、それにしても拙速だろうと優しいお言葉を投げてくれているんですよ。

 朝日が昨日の記事で優れた解説を書いている。
【県議会は23日、田中知事の改革の鍵を握る議案に次々と「待った」をかけた。県組織改編の条例改正案では、知事自身が自民党県議団の説得に乗り出したが、日ごろの「議会軽視」をかえって印象づける結果となった。】24日朝日

 日頃、議員さんが反論する術を持たないマスメディア上で、ボロクソに罵っている相手を、たった数分間訪ねて頭を下げて、「根回し」したぞというポーズをとっちゃ、そりゃ、自民党県議団は、お前ここを一歩出たら、またボロカスに書くくせに何のつもりだ? ということになるだろうし、挨拶されなかった他の会派だって気持ちが良いわけが無い。まさしく議会軽視が態度に出てしまった。そういうことじゃなくしてさ、本当にそれを通したいのであれば、議員と一人一人接触して、自分はこういうデザインを持っているんだと時間を掛けて説けば良いじゃないか? その労を惜しんで朝から晩までバイトに励んでいる男の言うことをどんなお人好しが聞くと言うんだ。共産党くらいのものだぞ。

 あと康夫ちゃんのこれ
「県議の方たちは直截(ちょくさい)に意見を言わなくなり、議論が分かりにくくなっている。田中康夫が嫌なのか、改革が嫌なのか、両方とも嫌なのか。最初から否決ありきの愉快犯のような議論を県民は望んでいない。(理念から)条例を含めた施策という各論に入ってきたため、ますます理解いただけなかったのかもしれない。」

 世界の誰だろうと、あんたから「直截に意見を言わない」なんてことを言われたかぁ無いだろう。議員はちゃんと、かくかくしかじかという理由で反対したんだということを述べているのに、それには全く答えない。で全国ニュースでは、結局康夫ちゃんのこんな誤魔化しの台詞と「根回し」というキーワードが一人歩きするんだよね。

 あと勝ちゃん日記の後段部分。民間企業だって内示はある。それこそ、家族を置いて衣のうひとつで次の任地に向かうしかなかった海自だって今はちゃんと内示がある。民間企業で明日からどこそこへ行けなんて突然言われたら人権問題になるぞ。
 ただ、私は別な意味で、この県職員たちは全くだらしない、緊張感に欠けていると判断します。マスコミは事実関係をはしょっているけれども、内々示があったのはいつかと言えば、23日ですよ。その同じ日に、県議会の委員会で、この組織改編案は否決され、本会議でも否決が予想されていた。そりゃまあ、そもそもその内々示が遅いとか、脈のあるなしで異動かどうかはとっくに解るだろうけれど、少なくとも、この組織改編案が議会を無事に通る見込みが少なかったことを思えば、あなた達お役人なら、そういう状況も想定して今日を迎えるのが当然のことじゃないですか。

※ 長野県包括外部監査人クビ

 クビは仕方ないでしょう。情報漏洩ばかりが指摘されていますが、この人、時間が無かったからと、県議の会派全てを調べられなかったんですよね。しかも今年が2年目ですか。それを来年は1.600万円で引き受けるつもりだったらしい。で、てっきり全ての会派を調べるんだろう。それで時間が無くなったんだろうと思ったら、今年は4会派だけだったらしい。それでいて、県民クラブは、監査日程が確保できなかったとか言っている。県民クラブが実はこの情報漏洩に一番怒ったわけで、それで向こうの協力を得られなかったこともあるんでしょうが。なんかこんな巨額な、ひょっとしたらこれ一本で食べていけるような予算を付けて貰っていて、どうしてこんないい加減なことになったんだろうと不思議でならない。

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2004.03.24

年金未納把握のいい加減

 丁度この日記を書いている時間帯、凄く頭に来ていたので、もう今日の日記は、メルマガでだけで流して、ウェッブ版はお休み。いつもなら、昼以降になる時は更新時間を案内することもしているけれども、それも無しに明日まで知らん顔しようと思ったんだが、私の日記の読者のマジョリティは、決して2ちゃんねら~では無い、読者全体に当たっても詮無いことだと反省していつも通りにしました(-.-)。

※ 魔女裁判

 2ちゃんねるのマスコミ板で私に関するスレッドが立っては削除、立っては削除という状況がここしばらく続いています。私はいつもこのスレッドに関して、いつも「削除」を支持するという態度を堅持している。いや、別にマスコミ板に私の日記をワッチするスレッドがあっても構わないとは思っている。だって日記で扱っているテーマのほとんどは時事問題とメディアに纏わる話題だから。別段マスコミ板の主旨からそう外れているとは思っていない。しかし歓迎はしないから「板違いだろ?」と聞かれれば喜んで「はい、そうです。板違いです」と答えることにしている。私がマスコミ人かどうかなんてのもむしろ二次的な問題だとも思っている。
 ただ、その是非を判断して要求するような立場には全く無いし、正直うざったい連中も出入りするから(たとえば最新のスレの半分は、壊れたレコードよろしく病人が張り付けるAAで埋められている)、削られればそれだけのことです。私にはそれで平穏な日常が帰ってくる。
 で、確か、土曜日辺りだったかな、立ったばかりのスレが削除された。これが2度目かな。その時の削除人の削除理由はちょっと恣意的だと思ったけれど、正直、さすがにこれでしばらくはスレは立たないだろうと思った。だからちょっと油断があったかも知れない。火曜の午後になって、日曜朝にはもう次のスレが立っていたことを偶然知った。今回は信毎と私のイニシャルをくっつけただけで、ま、タイトルだけでは私のスレかは解らなくなっている。もう一本ペンネームそのもののスレも立ったが、こちらは完全に沈んでいる。
 私は原則、スレッドが立ったらひとまず挨拶に顔を出すことにしている。そしたら、あんたが顔を出すこと自体が、荒らしの原因になっていると書く奴が現れる。しかもそれをして、「擁護しているのに呆れた」などとわざわざ削除要請スレで書く人もいる。それこそイリーガルだろう。いや、それは半分は同意しても良い。私が完全無視すれば、いずれはスレッドを建てまくるという不毛な嫌がらせも終わるかも知れない(だがそれが削除されるかどうかは実は別問題だ)。しかしこちらには、自分の名誉は自分で守るという権利と意思がある。
 でこれって、ああいう所で魚にされる側にとっては、まさに魔女裁判ですよ。水に沈めて浮く浮かないというあれと一緒。出なければ書かれ放題。出てくれば、お前が荒らしの原因だと真顔で書いて喜ぶ奴らがいる。魔女裁判に当たる神父と同じような気楽なポジジョンの連中だ。どっちにしても、叩かれるネタにしかならない。

※ 懸念する(外務省) 非難する(官房長官)

 イスラエルの暗殺に対する日本政府の立場なんだけど、実は外務省は前日に「懸念する」という弱いトーンでメッセージを出しているんですよね。世界的には、これが日本政府の公式な立場として流れるんだけど、国内メディアは、もっぱら官房長官の、ちょっときつめの言葉を流している。対米関係を考えてのことらしいですが。
 正直、ここで言うべきは、「あんたたちは、そうすることのリスクを考えたんだろうな?」で良いと思う。

※ 英カジノでレーザー使い2億6千万円荒稼ぎ 詐欺で捜査

 仕組みとしては解るけれど、こんな高度なことを犯罪組織のレベルで出来るようになったというのが凄い。

※ 江角マキコさん参考人招致、菅代表が要求

 ま、菅さんの芸能人好きもここまで来たかと(~_~;)。社会保険庁は、われわれが払った年金から6億2千万もをこの広告に費やす予定だったらしいんだが、もう十分に元は取ったでしょう。ただ、江角マキコも、30代後半ですよね。払ってもいない自分がこんなCMに出ることがばれたら後々不味いことになると思わなかったんだろうか。芸能人に常識を求める気は露程も無いけれど。でも、この人、結婚していた時期がありますよね。旦那もそういう所は無頓着だったと言うことか。しかも高額納税者。社会保険庁は高額納税者の未払いブラックリストを持っているのに、そんな所も全くチェックしていない。今となっては督促状を出していたかも甚だ怪しい。これはその作業のいい加減さも暴露された一件と言える。

※ まともに来るのは3日「週3課長」は給料返せ 町議訴え、大津地裁判決

 ぜひどこぞの県知事に対してもやって欲しいね。康夫ちゃんもちょっと気の毒なのはさ、県民の同情を買いたいのか、全く馬鹿なことやってて、泰阜村と長野を往復しているという実績を演出するために、日曜ちょこっと出掛けて月曜の早朝バスで3時間弱掛けて長野に帰るなんてことをしているんだよね。それで同情以外の何を得られるというんだ。
 SPA!の東京ペログリ日記(「信州ペログリ日記にするのが筋だろうに、そんなに東京が恋しいか?) に関しては、ウェッブに掲載されたら書きます。れいによって、大嘘の連発ですから。しかし3頁もあるのに、ウェッブに載せるんだろうか。
 今日長野で発売ですかね。たとえば、稲荷山養護学校の建て替えに関する保護者との写真のキャプションなんて、どの面下げてこんな大嘘を言えるんだろうと思う。こういうことに、議会が逐一反論しないから、彼を増長させるんだよね。

※ いかりや長さんお通夜

 ドリフ時代のファンとかも出てきて神妙なことを言うんだけど、でもテレビはドリフターズを捨てたんだよね。結局はひょうきん族に負けた。その漫才ブームを仕掛けたフジテレビでドリフが復活したのは皮肉な話。

※ グリーンピア指宿 TBS夕方ニュース

 これが、廃止になるまでの赤字というのがたったの6億円なんですよ。それで廃止になった。なんだか長野の借金物語を見ていると、そんなにたいした借金だろうかと思う。敷地面積は東京ドーム70個分で、巨大な観覧車まで作ったらしい。今も固定資産税など、年間1億8千万が自動的に年金から出て行くらしい。
 これが建てられたのは、バブル時代まっただ中の1985年。これの廃止の理由というのは、不況で採算が取れないということよりも、民業圧迫の原因になっていたんだろうと思いますね。この不況時、指宿の旅館街だって苦しいのに、行政がコスト意識無く建てた立派な施設と競争できるわけもない。そういう理由で、営業継続に誰も熱意が無かったんでしょう。
 ただもったいないのはその立派な施設で、何かアイディアは無いものだろうか。

 今日は本当は、週刊朝日の北僚クリニック事件のインタビューや週刊文春問題に関して書くつもりだったけれどまた後日。

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2004.03.23

ジェンダーフリー

 月曜16:49時、朝日サイトへ飛んだら、上に何やらピンク色のフラッシュ・ニュースが流れてくる。すわテロか!? でもそれにしちゃピンク色って何よ? と思ったら、ハルウララが106敗目。 _| ̄|○ 臨時ニュースで流すよなことか。

※ 蓮舫氏が参院選出馬を表明 東京選挙区で民主党から

 全くイラ菅のタレント好きはなんとかならんものかね。

※ 石川島播磨重工:「政党管理名簿」で昇進差別

 国防企業に共産党員は不味いだろう。ま、イーグルの整備に破壊分子を雇っている(未だに犯人不明)M菱さんも困ったもんだけど。

※ ヤシン師殺害、EU外相理事会がイスラエル批判声明

 これ、メディアは口を噤むけれど、実はパレスチナの中でも、この暗殺を歓迎している民衆は決して少なくないんですよね。10万人が葬儀に集まったそうだけど、ハマスのテロは、パレスチナの中ですら決して広範囲な支持を得ているわけじゃない。うんざりしているというのがもう一つの側面。
 ましかし、しばらくは自爆テロが吹き荒れるんだろうな。

※ 国民年金PRの江角マキコさんは未加入、社会保険庁抗議

 起用時に所属事務所に質したという代理店が適当にバックレたということらしいが、普通に考えりゃ、トレンディ女優が年金なんか払っている訳は無いのであって、せめてデータベースを当たって払っているか否かくらい自分たちで調べるべきだった。
 というか、これを機会に芸能人やスポーツ選手の誰が払っているかいないかということを公表したらどうだろう。

※ ユニクロ、野菜事業から撤退

 そもそもなんでこの人たちがこの不況時に、スーパーの真似事して巧く行くと錯覚したのか理解できない。スーパーのビジネスを舐めていたとしか思えない。

※ ジェンダーフリー教育は是か非か

 テロ朝夜の3時間討論番組。クラスの出席簿は、男女の区別無く、子供を呼ぶときには男の子も「さん」付け。
 こういうナンセンスなことやっているからジェンダーフリー教育が袋叩きに遭うんですよね。はっきり言って、ジェンダーフリー教育をやらなかったことによって、日本社会に格別の不都合は生じなかった。こんなことにエネルギーを注いだら、将来ゲイを増やすだけのような気がする。

※ まつもと市民芸術館

 中の写真を見るとやはり立派なんですよね。道路際とか駐車場が無いとかのやっかいな問題は抱えているんですが(正直、あれが県文ホールのようなロケーションならどんなに素晴らしいホールになっただろうかと思う)、しかし県央県南の文化中枢として、東洋に誇るオペラホールに育てて欲しい。にしても、なんであんな所に無理して建てたかなぁ……。

※ 捨て台詞の帝王
【 公正な元朝日新聞記者N嬢は掲載店にはすべて許可をとり反論コメントがあればきちんとこうして載せる。店にとってもその品格を見せる機会ながらこの棄て台詞はさすが下品な本を書いている男だけあるね。】勝ちゃん、昨日の日記より

 ま、世間の何人たりとて、よりによってあんたから捨てぜりふの下品さを言われたかぁ無いだろうということはおいといて、お友達の田中康夫がペログリ日記で、入った店、利用したホテルをくさすたびにそんなことをしているとは思えない。何より、罵倒が自分の魅力だと思っている何処かのコラムニスト氏は、毎日Ⅰ万人が読んでいる、ひょっとしたらそこいらのグルメ雑誌より読者が多いかも知れないウェッブ日記で、こきおろしたお店やホテルに関して、「こんなん書きましたけど?」と逐一相手に教えて反論を募るようなことをするのだろうか。自分がやらないことを他人に強いるのは、何処かのグリーン車大好きジャーナリストと一緒。ダブスタの極致美みたいなものか。お願いですから、せめて「品格」という言葉は使わないで欲しい。それは言葉自身が汚れるというもの。

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2004.03.22

モデルガンで国会議員が実験?

※ 長さん合掌

 スカパー361でウルトラマンが終わった後のドリフの大爆笑。普段は全く見ないが、一応チェックいれたら「ご冥福をお祈りします」のテロップが出た。スカパー、休日でもテロップ作業できる体力があるのか。見直した。

※ 和田勉、猥褻事件で有罪。

 かつて鹿児島が生んだドラマの三悪人の一人も、晩節をこんなみっともない事件で汚すとなるとなぁ。この人が鹿屋で暮らしていた頃の家って、歩いて10分の隣町なんだよね。

※ ファイル交換 CBSドキュメント

 ハリウッドが、いかにこのファィル交換と立ち向かっているか? というレポートなんだけど、なんでも向こうでは、試写会で流れた映像がファイル化されて、公開前にアップロードされるらしい。この頃は試写会にもガードマンを入れてチェックするしか無いんだとか。で、ファイル交換の対抗策としてハリウッドがやっていることは、雇ったサイバー・パトロールに、せっせと空ファイルを製作させて、それを無数にアップロードさせることなんだそうです。つまり、ユーザーは、これが目的のファィルだと目星を付けてダウンロードしても、かなりの確率で、画面が真っ黒な空ファイルをダウンロードしてしまうという絡繰りらしい。もっとも、そうことが巧く運んでいるようには見えなかったけれど。

※ 日曜朝のデムパ番組 _| ̄|○ 、テロ朝サンプロを見る。

「テロリストはいきなり前からは撃たない」「運転手と助手席を外して見事にフロントガラスの真ん中を狙っている」若林民主党議員

 いやぁ、まず車を止めるためにフロント部分から撃つのは泥棒の基本だしぃ、テロリストだってやらないとは限らない。米軍の車軸銃だって、双方高速でつっ走っているだろうに人を外してフロントガラスの中央を狙うなんてのは無理ですよ。
 30発以上浴びたということですが、ま、車載銃ならベルト給弾ですから説明が付く。AKだと、これは射撃手は複数ということになるでしょう。ただ集弾の様子を見ると、たぶん一台の車のシートの前後から2丁で撃たれたはずです(この際、ピックアップ・トラックという最もありがちなケースは除外する)。
 これを米軍の射撃だと想定した時に不思議なのは、犯人は、明らかに乗車している人間を全員殺そうとしたことは明かです。米軍の誤射事件で、全員が死亡したという事例は全く無いはずです。
 もし車両を止めたいのであれば、タイヤを撃てば良い話ですよ。ハンドルを取られるんですから。それが一番確実でスピーディ。所が、タイヤは狙っていない。それでいて、弾は、前後の窓にイーブンに集中している。なぜタイヤを狙っていないのか? 車載銃だと説明は付く。横に並んでしまったら、タイヤを狙うにはかなりの俯角を取らなければならないから、これだとドア部分に命中弾が少ない理由も、実は簡単に説明が付くんです(逆に車内からAKで撃ったと仮定しても、ドアに命中弾が少ない理由の説明は付く。銃の跳ね上がりを天井で抑えながら連射すると、ああいう集弾になるでしょう。ま、熱した空薬莢が車内で飛び跳ねるのにそれをやったのか? という疑問はある)。ただそれでも不思議なのは、フロント部分を狙って威嚇した直後に、相手が驚いて追い越しに懸かったか、あるいはハンビーなり装甲車なりが速度を落としたとしてたまたま横に並んでしまい、窓を撃つしか無かったとしましょう。どうして後部座席を撃つ必要があるのか? 弾の無駄遣いのみならず、時間の無駄です。
 米軍の射撃手が仮にパニクッていたとしても、たかだか一台の乗用車を止めるために、30発も撃つなんてことがありうるか? しかもパニクッていたにしては弾は見事に集弾している。あげくに半分は車両阻止には関係ない後部座席。
 元帥は、フロントに一発撃って威嚇してそれから犯人を狙うというのはたぶん交戦法規の通りだろうといつも力説してらっしゃいますが、果たしてそうか? 交戦法規では、威嚇の後、タイヤやフロントのエンジンを狙うのもありでは無かろうか。その方が的が大きい。
 じゃあ、フロントから撃たれた一発もしくは二発は何か? さすがに、運転手は、フロントから撃たれれば、二発目を回避しようとブレーキを踏むなりハンドルを切るでしょう。直進で巡航中の車を操作されたら、これは車載銃だろうが何だろうが、狙いの付けようもない。
 米軍誤射説を採る人々も、テロ説を採る人々も、最初にフロントの一発があったと考えているけれど、これは最後だったのではないか? つまり、あらかた撃ち終わった後に、犯人グループが最後の数発をマガジンを空にするためもあってパンパンと撃ち込んだら、それがたまたまフロントに当たった。

ちなみに、以下は若林議員の国会での質問の一部です。

【 これは先週、首藤委員が、カラシニコフをモデルガンで使ったらなかなかそれはできないんだみたいなお話はありましたけれども、私も知っている限りでは、カラシニコフというのは、比較的腰だめというんですか、腰に当てて撃つ。】

先生、冗談もたいがいにして下さい。モデルガンで実験しただのカラシニコフは腰だめで撃つだの、この次質問に立つ時には、せめて私にお電話一本下さい。

※ 新幹線トンネル震動 TBS噂の東京マガジン

 鹿児島市の武岡地区。全然知らないけれど地図を調べたら伊敷の更に西ですね。昔はそれこそただの山の中だったのに、今はすっかり新興住宅街になっている。
 で、今度出来た新幹線というのは、路線の7割がトンネル区間なんだそうですが、これが震動を起こす。トンネルの上の住宅街で、61.9デシベル 震度1ぐらいの揺れを起こすせいで、住民は困り果て、地価も下がって売れないと地主はぼやいている。
 所が、地下30メートル以下は、地主の許諾を得る必要は無くこれまでもこれでやってきたと建設側は言っている。ちなみに建設者はJR九州じゃなく公団なんですね。いわゆる大深度地下法というのもありますが、初めて知ったけれど、これって東京名古屋大阪の大都市圏だけをカバーしているんですね。九州は関係ない。だから地主は従来からの土地法では地下分もカバーしているはずだとちょっと怒っている。さてどうなることやら。
 確かにあの震動は、田舎暮らしの受忍限度としてどうかと思う。

※ 防大卒業式

 私はこのニュースが流れるたびに毎年書こうと思っているんですが、防大の卒業生を自動的に任官配属させるのはもう止めましょう。明らかに適性の無い人だっている。せめて、半数しか採用しないことにして、残りの半数は民間へ行くなり公務員採用試験を受けるなりして貰えばいい。それで空いたポストに予備士官制度の訓練を経た一般大出の学生を採用すれば良いんです。
 給料を払っているとはいえ、そんなもん今時、私学にだって多額の税金が流れ込んでいるんですから、防衛知識のある学生を広く世間に輩出し、世間の有為な人材を自衛隊に入れるということをそろそろ考えるべきでしょう。
 しかし、みんな眼鏡掛けてんだよね。

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2004.03.21

オフ一件

 土曜夕方新宿へ。べらぼうに寒い。車中、櫻井vs猪瀬の論文を読む。全く櫻井さんも、長野の住基ネット問題にこの半分の執念を発揮して下されば良いんだが。櫻井論文を読み、猪瀬論文を半分ほど読んだ所で放り出す。なんか恐ろしく不毛な論争に見えてしまった。
 2年間休止状態だったとあるオフに参加。50人くらい来るかと思いきや、どうもとんでもない人数だったらしい。イラク外交官米軍誤射説に関して某氏と意見交換。なぜSASがG3ではなくM-16を使うのかを教えて貰う。ついでに最新映画情報をたんまりと仕込む。
 出がけに、土曜お昼のデムパ番組、スカパーバックインを見る。
 ゲストにイラクでボランティア活動を行っているJET代表のケン・ジョセフ。
「 テロなんてたいしたこと無い。毎日起こっているわけじゃないし、役人はちゃんと毎日出勤しているし、ホテルの部屋が取れない程、世界中のビジネスマンが殺到している。日本は何をしているんだ?」という趣旨の発言をしたら、元帥と川村さんが気色ばんだ顔で反論する。やれやれ、この連中の頭の中は化石だ。

※ 大統領イラク開戦一周年演説

 2日ほど前でしたか、ウイングマークが付いたフライトジャケット姿でブッシュが演説する姿が出ていましたが、不思議と、このブッシュ・ジュニアがパイロットとしてどのくらいの飛行時間を持っているかに関して触れた情報って全く無いんですよね。州兵時代は一応パイロットだったはずで、しかも公式記録に拠れば、彼は68から73年の、下を見ても5年間は州兵にいたことになっている(本当か? この数字)。
 下を見て、州兵の飛行訓練時間を100時間とすると、彼は5年間で500時間は戦闘機に乗っているはずなんだが、どんな機種のライセンスを持っているかも公になっていない。彼はその後、自家用機を駆るでなく、パイロットとしての能力やセンスを披露したことは一度もない。
昨日の演説では、6回も「日本」の名前が出て来たそうですが、いったい誰が原稿を書いているんだろう。そんなに日本を持ち上げても、これ以上の金は出ないと思うんだよね。

※ 文春側が東京高裁に保全抗告 出版差し止め仮処分問題

 ぶっちゃけ、2ちゃんねるを巡る問題と似ているような感じがしますね。つまりその空間を権力の介入から守ろうとする自助努力無しに、権利だけを求めても、そりぁ同業者的には通らないだろうという部分がある。
 元帥がスカパーの中でも仰っていたけれど、新聞は、ヤマタフ・スキャンダルすら避けて通っているのに(それはそれでどうかと思うが)、週刊誌が後ろから弓引くみたいなことばかりやって、権力に介入する余地を与えてしまう。
 この問題は、まあ業界人はみんなちょっと感情的になって怒っているんだけど、国民のかなりが、そんなに怒ってみせるお偉い人々のポーズを胡散臭く見ているという冷厳な事実を直視すべきだと思う。少なくとも、国民の大多数は、それで日本の言論表現の自由が冒されるとは認識していないでしょう。

※ 長野、情報公開大幅後退

 全国市民オンブズマン連絡会議の調査によると、長野県は大幅後退しましたね。18位から35位に転落です。その下に、ほとんど去年と同じ位置をキープしている鹿児島県がある。笑っちゃいますよ。あの長野が、おらがど田舎と全く同レベルの情報公開度なんだから。
 このレポートは、こういう風に分析しています。
【③ 息切れ?自治体
 過去成績上位だったにもかかわらず、前回から低迷している自治体があります。前々回の第6回でベスト5入りをした長野県は前回18位、今回はとうとう35位に、前々回6位の北海道は前回22位、今回は43位に、第2回から第5回調査まで4回連続ベスト10入りをしていた高知県は前々回の第6回が18位、前回が34位、今回24位と、下落傾向にあります。これらの自治体はかつては全国的に高い情報公開度を保っていたことからみれば、知事の情報公開に対する意識は高いと考えられます。しかし、その意識が県庁全体に及んでいないことが低迷の原因になっているのではないでしょうか。復活を望みたいものです。 】

こんな分析、全く嘘っぱちですよ。少なくとも高知県に関してははっきりしている。長期政権故の単なるマンネリです。知事が情報公開に対して意識が高いわけじゃない。単に、それで支持率を取れることをかつては認識していただけの話。長野もはっきりしている。首長にそもそも情報公開の熱意が無いからです。隠したい出来事が増えてきたから、情報公開への熱意を失った。
 折しも、長野県では、康夫ちゃんの定例記者会見が3週に渡ってキャンセルされた。這ってでもバイトはこなす知事さんが、たかだか一週間に一度のトークショーすらキャンセルするようになった。何か訊かれたくない問題が山積してしまったのか、それともバイトで体力を使い果たしてしまったのか気になる所です。

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2004.03.20

復興するイラク

※ 「白い巨塔」関西では視聴率39・9%

 関西人、他にやるこたぁ無いのか?

※ 血に染まるジャケット、市民「信じられぬ」 陳総統襲撃

 実はこのニュースが日本に伝わってきたのって、結構時間が経ってからなんですよね。2時間近く懸かっている。それだけ撃たれたという認識が、現地でも無かったということなのですが。
 たまたま、スカパーのTBSのニュース・チャンネルを入れていたんですが、これも偶然、台湾の総統選特集で解説番組をやっていたんですね。で、私は3時半になったら定時ニュースが始まるだろうと思ってそのままにしていたんですが、これがずっと解説番組が続いていた。番組は現地台湾の特派員の電話インタビューになったんですね。所が、途中でお喋りのトーンが変わって、「どうも総統が爆竹で怪我をしたみたいだ……」というお喋りになった。それが国内各紙のフラッシュが流れる15分かそこいら前のことでしたね。

 傷跡の写真が出ていましたが、たぶん犯人が引き金を引いた瞬間に、身体をかなり大きく捻ったんでしょうね。沿道の有権者の方を向くために。だから真っ直ぐ弾が入らなかった。強運の持ち主ですね。

※ イラク、復興着々

 昨日夕方、12chのニュースを観ていたらインデペンデント・プレスの後藤(イケメン)記者が、イラク警察24時間密着取材というのをやっていました。
 非常に力強いレポートで、イラク警察が、装備は無い、国民はみんな武装している。しかもテロに狙われる(11月以降350人が殉職)という、劣悪な環境の中で、賢明に任務を果たそうとしている姿が見て取れた。
 私は先週末から日本のテレビ・メディアで報じられたイラク・レポートの9割方を視聴しましたが、どれをとっても「うまく行っていない」という否定的なルポしか送ってこない。所が、NHKやBBC、ABCがオックスフォード大学に依頼して行ったイラク国民に対する世論調査では、国民の56パーセントが、フセイン時代より生活は良くなったと答えている。しかも7割が1年後の状況を楽観している。
 隣国のヨルダンとクウェートは復興景気に湧いている。道路はその車で大渋滞。復興する中で貧富の差が拡大していく。いくらメディアがテロを大げさに伝えようが、あるいはテロで犠牲者が出ようが、世界は、テロによる破壊を遙かに上回るスピードと圧倒的な物量でもってイラクの復興に取り組んでいる。
 スペインが撤退しようが、ポーランド首相が過去の話を蒸し返そうが、韓国が増派を躊躇おうが、仮に米軍が撤退してももう時計の針が戻ることは無い。
 われわれはイラクの真実を見なければならない。それは、テロで収拾が付かない戦地という姿ではなく、テロにもめげずに着々と復興を果たしているイラクという前向きな姿を見ることです。

 イラクを巡る日本の報道は、スケールは段違いだけど、長野県政報道の実は裏返しです。イラクに関しては、否定的なニュースしか日本では流れない。長野に関しては、田中康夫にとって否定的なニュースはことごとく黙殺され、そこに王道楽土が完成されつつあるような礼讃報道しか東京では流れない。日本のマスコミというのは、そういうレベルにあるというもうひとつの真実も直視しなければならない。

※ 文春側の異議退け、出版禁止仮処分を維持 東京地裁
 こんな下らない記事を巡って言論表現の自由を語らなければならないというのは難儀なことです。ただこれが認められてしまうと、今流されているゴシップ記事の大半はアウトになる可能性があるから、雑誌社にとっては致命的な意味合いを持つ。
 私個人は、こういう判決は困るなという認識はあるけれど、それだけですよ。だからと言って、司法の判断が間違っているとも思えないし、もちろんけしからん! なんていう気も更々無い。
 ビッグマウス《グリーン車好き》日垣先生が、珍しく号外を出して怒ってらっしゃるんですけれど、なんだかなぁ……ですね。
 この人、昔からそうだけど、司法システム全体の問題を、しばしば判決を下す裁判官個人の資質のせいにするんですね。いつまで経ってもこの人は、こんな雑な論法を改めようともしない。誰かきちんと指摘してやれよと思うのですが。裁判官は、憲法と法律の枠組みに沿ってしか判断することを許されていないにも拘わらず、この人は、しばしば法理を超えた判断を裁判官に強いる。
 それと差し止めの実効性が無いことに関しても、確かにこの記事についてはそうなんだけど、それ以降の取材と記事に明らかに抑制が懸かるわけです。被害者が期待するのはむしろそちらであり、識者が差し止めを懸念するのも、問題の核心がまさにそこにあるからですね。
 いつもの私なら、ここに日垣先生の文章を引いて逐一批判するんですけど、今回ばかりは、この問題自体にほとんど興味が無いので止めときます。
 しかし、何でこの人たちは、こんな目くそ鼻くそなニュースに感情的になるんだろう。だったら私も声を大にして言うけれど、こんな差し止め命令が何十本出されようが、われわれが守るべき言論表現の自由はびくともしない。

※ 独裁者の大言壮語 週刊SPA!
【 弱きを挫き、強きを助くマスメディアちゃんて意気地なしだね 】

 さてこれは、脱記者クラブ宣言という今は昔の、田中康夫トークショー体制の完成を自画自賛する駄文なんだが、その脱記者クラブして自由なはず空間の中で、為政者にとって不都合な質問を行う者は一切指名されること無く黙殺されるという、恐ろしく意気地なしな康夫ちゃんのこともしっかり記憶しておこう。
 それにしても、長先生の会見で叱責された県庁詰めの記者諸氏は、その後も行動を起こす様子もなく、何やらここも、目くそ鼻くそなレベルの話に堕落しているようでならない。

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2004.03.19

長野、失われた4年間

 木曜霧雨になってから外出。パンク修理した自転車が高津駅近くでパーン! と派手な音がしてたぶん破裂(-.-)。やっぱ買い換えか。週刊文春、届く。うーん、なんてことは無い記事だけどなぁ。淡々とした事実経過に絡んで真紀子が場面場面でどう行動したかの記事で、少なくとも、書かれた本人がそう怒るような内容じゃないんだよね。

※ ブルセラ症:イギリスで牛6頭感染の疑い

 てっきり、分別盛りの中年サラリーマンに魔が差して発症する風俗病だと思った。

※ 外務省:テロ警戒 広域渡航情報で呼びかけ

 こういう時には、民主党の顔二人、つまり小沢と菅が外国人記者クラブに乗り込んで、「たとえ千人の犠牲が出ようとも、わが国では、テロリズムによって国政が左右されることは断じて無い」と啖呵を切って見せれば良いんです。そうすれば世界中に民主党の名前と、二人の野党指導者の名前が轟く。

※ 養豚場で飼育の40頭から豚コレラの抗体 鹿児島・鹿屋

 ファミリーマートで、3本で400円くらいの塩焼き鳥が売っていたんですね。私、これが大好きだったんですが。所がもう二週間ほど商品を見なくなった。焼き鳥自体コンビニでは見なくなった。鳥インフルエンザというのは、グリーン車が大好きなジャーナリスト氏が解説するように、さほど安全なウイルスではありません。消費者に感染する可能性はまず無いけれど、一度感染したら死亡率が相当に高いインフルエンザですから。ただ、鶏肉の消費を止めるようなことは無いと思うんですよ。
 これでまた豚肉を敬遠するような事態になったら、いったい何を喰えば良いんだろう。というか、蛋白源の消費低下で、数年後子供たちの身体測定をしてみたら、この時期だけ子供たちの発育平均値が前年より下がっていたという事態になりはしないだろうか。

※ 県観光情報センター 移転計画の予算削除へ 産経
 県議会商工委修正案「県庁、適地でない」

 これは今、日毎10人しか訪れていない施設を、5千万円かけて、知事室の隣に作ろう。ついては、それをやることで18万人もの来場者を見込んでいる。
 18万人ということは、康夫ちゃんがまず絶対にいない土日を入れても毎日500人もがそこに来るということです。そこで物販もやるらしい。
 確かに、県庁のあそこは観光名所と化しているけれど、一日500人はちょっと無理でしょう。で、なんでこういう話になるかと言うと、結局、この前もラジオで、長野では流れない時間帯に、「善光寺通りの飯は不味い」とボロカスに言ってましたけれど、この人はとにかく善光寺通りが賑わっていることが気にくわないわけです。ちょっとでも良いから、その客を収奪したい。
 で私は、この問題の大元の勘違いは、どうして行政が物産の展示即売なんかやる必要があるのですか? それこそ民間の仕事でしょう。そらあんたはここを舞台に自分のサーヴィス哲学を敷衍したいのかも知れないけれど、民間から客を奪ってまでやるべきことじゃないだろう。仮に1日500人もが訪れるショップが県庁に出来たら、それこそ善光寺通りで土産物屋が一軒潰れることになる。

 しかも八重田修・産業振興課長はこんな馬鹿なことを言っている。
「県庁は信州のシンボルで、多くの客が来る。アメリカで言うと、ホワイトハウスのような場所」読売

 どんな片田舎で、県庁がその県のシンボルになんかなることが好ましいというんですか。まあホワイトハウスはご愛敬として、この人たちは、まるで志村けん演じる所のバカ殿を担ぐ田代まさしのよなことを言っている。

※ 脱ダムの理念

【 砥川は本流と、支流の東俣川などに計五カ所想定。東俣川に同三十メートル前後の堤が必要になるほか、残りもいずれも二十メートル以上の高さを見込んだ。】信毎

 これ凄いですよね。計画通りのダムなら、一基で済むものを、どういうわけか、堰堤という名のダムを5箇所も造って治水に使うらしい。泥縄もここまで来ると、こんなこと真面目に考えて計算しなければならない職員が気の毒に思えてくる。

 それで、土木委員会に呼ばれた国土交通省出身の堀内成郎県砂防課長が良いことを言っているんです。
「ダムをやめれば安全度は下がる。災害に遭うかもしれないが我慢してくださいと住民に理解を求めるのが本当の脱ダムだ」

 脱ダムの理念というのは、最初からこうあるべきだったんですよ。所が、出だしから、「代替案はある」なんて大見得切ってしまったものだから、出来もしない代替案に固執する羽目になって、時間と労力を無駄に使い、毎年毎年、絵に描いた餅が議会に出されて顰蹙を買うことの繰り返しだった。
 今となっては、国交省のお役人こそが柔軟な発想に満ちているのに、誰かさんは相も変わらず頑なな空念仏で時間だけを浪費している。

※ えげつない毎日新聞http://www.mainichi.co.jp/area/nagano/news/20040317k0000c020005000c.html

 康夫ちゃんの選挙人名簿二重登録の裁判に関する17日の記事なんですが、こういう下りがある。
【 原告の中には保守系政党の県支部に所属する人もいるが「田中県政の当否を問うような政治的意図はない」と話している。】川崎桂吾記者

 たとえば議会チェックうんたらという集団がある。これは康夫ちゃん直系の別働隊です。でもそうだと書くメディアはひとつもない。これまでも議会に関する監視行動で、共産党系の人々とか当然出てくるわけです。でも新聞はそんなこと決して書かないわけです。先の交通費問題で、しな鉄出向県職員の名前が出た時もです。所が、こと田中康夫に関してそういうことをやると、毎日新聞は、県民の素性を暴くわけだ。ま、こういうえげつないことは、ネットにやらせておくべきでしょう。これをやるんだったら、毎日は交通費問題で請求者のプライバシー問題が生じた時に、やはり請求者の素性にも触れるべきだった。
 この川崎桂吾という記者の名前を、記憶しておきましょう。しばらく目が離せない。

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2004.03.18

シベチョウの全快を祈る!

 水曜、暑い! 高津駅前の書店に赴くが、悪の巣窟週刊ディアゴのスタトレが無い。毎週3冊から4冊がこの書店に入るんだが、なかなか競争が激しい。だいたい水曜だと一冊残っているか否か。凄まじい風が吹いているので、マスクで完全防御した上で、やむなく溝の口ノクティ7階の文教堂へと赴く。週刊文春は影も形もない。暑さのせいか気分が悪い。時々軽い目眩にとらわれる。
 気球での太平洋横断チャレンジの手記が載っているという「群像」を買う。こんな文芸誌を買うのは何十年振りだろう。著者名なんて誰も知らない人ばかり。
 「熱気球遠征の顛末」という手記を寄せた石川直樹さんてなかなか文章が巧いですね。上がっていく途中で、バルーン内の温度計が働かないことに気付いたり、酸素供給のパイプが折れ曲がってて意識を失ったりと、かなり壮絶というか、そもそも極めてクリティカルな状況をクリアしつつ飛び始めたことが読み取れる。
 挙げ句に着水した後は、ゴンドラがバルーンに引きずられてしかも浸水が始まる。良くこれで助かったもんだなと思うけれど、ひとまずどんなトラブルに見舞われるか経験を積んだことでしょうから、次へ向けて頑張って欲しいですね。
 結局これは、ヴァージンのブランソン会長が、やたら金掛けて作ったキャデラックみたいな気球で太平洋横断を成功させちゃったものだから、記録的には、世間の興味を惹かないのが不幸ですよね。記事を読むと、良くこんなハンドメイドで無茶やるなぁという思いもするんですが、これ難しいのは、実験が出来ないんですよね。飛行機なら、テスト・フライトを繰り返せるけれど、バルーンで高く上がってしまったら、それはもうジェット気流に乗るしかない。乗っちゃったら洋上着水しか無いから、テストのしようが無い。
 どうなんだろう。対馬辺りに持ち込んで、関東での着陸を目指してテストするというのは、気流が弱いからなかなか風に乗れないかも知れないけれど。

 夜になっても軽い立ちくらみを時々感じる。これは長嶋さん状態か。国会向けのペーパー作りに取りかかるも情報が極端に少なく、難渋。結局深夜まで片づかず。昼前にやっと上がる。

※ 国産小型旅客機開発へ専門委、500機販売目指す

 まるでゾンビみたいだ。50機だって至難だと思うが。

※ ファントム・パイロット CBSニュース

 ベトナムで撃墜され、7年半捕虜生活を送り、内臓疾患を抱えて帰還、数ヶ月後に自殺。でもDCのウォールには名前は無いということで、遺族が名前を刻んでくれと求めているというニュースでした。こういうケースって、結構あるんだろうな。ただベトナム帰還兵にしてみれば、あそこで死んだ者と、とにもかくにも祖国の土を踏めた人間は別なんですよね。

※ 新幹線薩摩田上トンネル騒音問題、住民説明会開催

 月曜日のテロ朝Nステで別な場所での騒音問題をレポートしていましたが、凄いんですよね。見上げるような高さにある高架のほぼ真下なのに、移転費が出ない。JRの規定では、真下でなければ移転対象とならないらしく、今、集団移転を前提にJRと協議しているらしいのですが、これはちょっと気の毒ですね。田舎にとって、静けさというのは、当たり前の特典なわけですから。

※ 東大、助教授を免職 指導学生に暴力、現金10万円奪

 突発的なインシデントかと思ったら、かなり長期に渡り学生に暴力を働いていたようで、東大て所は、ロボットを研究しているんじゃなく、人間はいかにしてロボットと化すかを研究していたんだろうかと思ってしまったんだが。

※ 桃色ゲリラ

 この人たち、サイトまであるんだけど、テロ朝の夕方のニュースだったけかな。代表のママさんメンバーがイラクを訪問するというレポートで、いや、私は貴方が芸術家としてイラクの芸術家の現状を案じて連帯したいという考えを称えたいけれど「日本が初めて軍隊を出した国、手を汚してしまった国」という表現は止めてくれ。

※ 週刊文春に関する社説。

 全国紙の社説を全部読みました。
産経90点
読売80点
毎日65点
日経50点
朝日0点 ←何を言いたいのかさっぱり解らん。

【 今回のケースでは仮処分ではなく、長女側が起こすプライバシー侵害の本訴訟の判決を待っても十分目的は果たせるのではないか。】産経
【 だが、「表現の自由」を振りかざしてプライバシーを侵害するようなことが横行すれば、かえって民主主義社会の根幹を崩しかねない。】読売
【 メディアにプライバシー保護の責務があることは言うまでもないが、私たちはゴシップ記事を読む自由もまた守られるべきであることも忘れたくない。】毎日

それにしても、web朝日の社説はどうしてあんなに深い所にあるんだろう。よほど自信が無いのか。

※ 茶川賞100万部突破

 ま、ベストセラーに良書なしです。火曜日早朝のとあるワイドショーにて、原稿料の研究をライフワークにしてらっしゃるグリーン車がお好きなジャーナリストさんが長々とこの印税のお話(有料メルマガがスタートした頃のお話)を解説してらっしゃいましたが、ま、ちょっと不毛ですね。
 これ、今、住民税と合わせた日本の最高税率は50パーセントです。しかし、予定納税というたいへん親切な仕組みがあるんですね。例えば定価千円で印税10パーセントだとすると、手元にいくら残るかと言えば、1億円じゃありません。まあ上を見て3千万ちょっとでしょう。森村誠一氏が「悪魔の飽食を売った時、手元に残った稼ぎが1割しか無かったんですから。世間が思う程、ブロックバスターを飛ばすというのは、美味しい話じゃないんですよ。

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2004.03.17

ひょっとして出来レース?

※ 週刊文春出版差し止め

 今日、10時頃起きて、テロ朝の朝刊瓦版を再生したら、いきなり初っ端でこんなニュースをやっててびっくりしました(ちなみに、本件に関する大谷、勝谷二人のコメンテータの意見は、いずれも全く本質を外していたと思う)。ゲラが何処で漏れたかなんてのは、テクニカル論であって些末なことでしょう、勝谷さん。今週は連休進行ですから、彼がまだゲラだったはずと主張する時間帯には、すでに電車の中吊りも出ていたはずなんだが、自営業の欠点でよね。連休で発売日が早まっているという認識がすっぽり欠落するのは。

 で、私は、新聞社サイトを覗きに行く前に、2ちゃんのニュー速板の関連スレを、半分ほど読みました。中に二つほど、慧眼すべき意見があった。
 ひとつは、この長女は、ある女子大からある新聞社に入って、そこで社内結婚したらしいんだが、あの女子大からこの新聞社という就職は、普通なら無理だろう。だったらこれは政治家子女のコネ入社であって、彼女に私人としての権利は無いだろう。というもの。
 これがコネ入社かどうかは微妙なところだけれど、プライバシー権をそう強く言えるのかな? という疑問はある。
 もう一点、そもそもこの記事は、娘の離婚というテーマではあれど、その問題に関して、政治家田中真紀子がれいによってどうハチャメチャに関与したかを記事にしているのであって、十分公益性を持つというものです。私もこの意見を支持します。
 ましかし、雑誌の9割方は出荷済みで完売は間違いなし。文春としてはシメシメでしょう。

※ 新撰組か!? K1か!? で兄弟げんか内臓破裂

 せめてNHK特集イラク問題VS「砂の器」かぐらいなら同情も出来るが、それって「セーラームーン実写版」と「ナイナイ土曜8時」で喧嘩するくらい空しいと思う。

※ 自衛隊は自閉隊

 政治家が自閉症に関して無自覚というより、名前が良くないんですよ。いかにも誤解を招きやすい病名ですから。私がずっと以前から言っているように、名前を変えることを学会や保護者団体で働きかけるべきだと思いますよ。

 「サマワの隊員の前で言ってこいよ! お前」 6時21分勝ちゃん弁

 7時台、「教師を隔離」というへんてこなニュースに関して、勝谷さんの灘高時代の同窓だとかで、怒りで呂律も回らず、「こいつなんんだ、この教頭!」 7時33分

 あの~、一応、公共の電波なんですから、まあデムパは仕方無いにしても、乱暴な言葉は止めなさいよ、貴方。その口調で、防衛庁長官の発言や小泉の発言を叩いても説得力は無いということを気付いて欲しいけどなぁ。

* 所で、勝谷さんは、スペインの選挙結果に関して、昨日こう書いた。
「アルカイダではなくETAだといいな」と輿論を操作しようとしたアスナール政権に鉄槌を下した。」とあるが、たとえば、今朝の番組中6時5分に、彼はこうも発言している。「たぶんアスナール政権も楽観視していたんですよ。だから起きた時に焦って嘘付こうとしたわけですよ」
 ものはとりようで、これが本当にアルカイダによる犯行かどうかはひとまずおくとして、アスナール政権は、アルカイダを封じ込めたと思っていたことは事実です。勝谷さん自身がここで書いているように、彼らは「楽観視」していたからこそ、アルカイダは念頭に無かった。国内政治状況の可能性からすれば、アルカイダよりETAの方が高かった。
 9.11テロ直後は、車に置かれたコーランをしてアルカイダだと指摘する政府を、でっち上げだ、出来すぎているとする批判が日本で散々なされた。どこかの県知事みたいに。
 左様に、テロ直後に出てくる情報をして、さも政府が印象操作を行うようなことを主張する人々がいるけれども、そんな余裕は政府にゃありゃせんのです。スペイン国民は、結果としてテロに怯える方へぶれたんですよ。鉄槌を下すなんていう政策判断を示したわけじゃない。

※ NHKクローズアップ現代、イラク・ウイーク

 国谷さん、戦車数える時は「台」じゃなく「両」でカウントして欲しいんだけどなぁ。
 DODの背広がイラク高官の暗殺攻撃で、「55人の政権幹部を狙って50回ピンポイント爆撃したけれど、全てが失敗だった」としれっとして言うんですよね。
 あとこの番組、面白いのは良いんだけど、インタビューした軍人の階級を出さないんだよね。誰がプロデュースしているのか。
 先週、CBSニュースは、ダン・ラザーがやはりイラクから放送していたんですが、正直、彼らも素材に困っている様子が窺えましたね。基地から外出できなかったのか、町の様子や地元要人のインタビューとかほとんど無かったし。せいぜい、82空挺とマリーンの交代レポートが面白かった程度。ハンビーが一杯出てきたけれど、みんなM2でしたね。20台くらいそのレポートで見たけれど、5台の内4台はM2を装備していた。

※ オウム三女、入学拒否

 一時は、教団の跡取りと目されていた三女ですが、まあこれは仕方ないでしょう。どこかのマンモス大学だとか国公立なら争う余地があったかも知れないけれど、あの小さいな私学で、彼女を受け入れたら、翌年以降、志願者はゼロになりますよ。たぶん大学の存続に関わることになる。
 「余所の大学では名前を言った時点で断られた」という彼女には気の毒だし、われわれの社会のシステムの中で勉学したいということは、彼女は洗脳から脱したということなのでしょうけれど、どうしても高等教育を受けたいのであれば、国公立を目指して裁判で争うくらいのことをすべきだと思う。

※ 昨日発売の週刊SPA!の康夫ちゃんのふざけた記者クラブ制度に関する自画自賛コラムに関して、SPA!のサイト上に記事がアップされたら、明日明後日にでも書きます。
 なんですか、浅川ダムの代替案は、いつの間にか30メートルの、堰堤を作るという話になったそうで、それは当初予定のダムの高さ60メートルには及ばない30メートルだからダムでは無いのだそうです(~_~;)。言論の詐欺師の面目躍如ですな。
 その30メートルもの堰堤は、たぶん金だけ掛かって、それも60メートルとたいして変わらぬ金額になり、いざという時は、金を掛けた分の機能すら備えない役立たずなものになるでしょう。為政者が自己満足のために税金をドブに捨てた事例として後生、「長野県の失われた4年間」としてモニュメントになるはずです。
 私、これからこの「長野県の失われたX年」を田中批判のキャッチフレーズにしようと思っています。

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2004.03.16

ホームレス宿泊所利権

【 星野会長は実現に向けて県のリーダーシップを求め、知事は「内容の多くはすでに実行に移したり、成果が現れ始めている事」と述べ「教養を超越した多くの県民からすると腑に落ちる」と持論を展開しました。】SBC

 これは康夫ちゃんのコモンズという訳のわからん言葉遊びに関する自画自賛コメントなんだが、「教養を超越」なんて言葉はもう神懸かりだよ。新興宗教の教祖がしばしば「超越」というフレーズを使うが、最早、田中県政は現世を超越しなきゃ理解できんステージまで上り詰めたらしい。

※ 航空機リース投資、資産家へ一斉課税…数十億税逃れ 読売

 いやこれは凄いわ。航空機リースの世界というのは結構うま味のあるビジネスだとは聴いていたが、なるほどこんな節税にも利用できるんですね。手口は単純だけどなかなかスケールがでかい。あくどいという以前に、こんなことを大っぴらに商品として売り出した野村証券はさすがだと思ってしまう。

※ スペイン総選挙野党勝利

 いろいろ分析は出来るんだろうけれど、これじゃテロリストの勝利ですよね。あげくに次期首相は、早くも、国連が入らなければ6月には撤退すると表明している。テロリズムは微妙に政治に影響を及ぼしてきたけれど、大戦以降の先進国の国政選挙を左右したというのは初めてでしょうね。いろんな意味で、スペインのこの状況は、他山の石にしなければならんでしょう。私は、別に与党が勝利すべきだったなどとは全く思わないけれど、これは極めて拙い選択方法だったと思う。
 もしあれがアルカイダの犯行だとしたら、奴らは、日本の参院選に合わせて次の計画を練って来るんでしょう。

※ 射撃能力認め殺意は否定 UFJ銀襲撃、1審同様15年 共同

 これは、れいの孤高の革命家の高裁判決なんですが、笑っちゃうよな裁判です。

【 小出裁判長は「被告がかなりの訓練を積み、相当高度の射撃能力を身に付けている疑いがあり、殺意を認定した1審判決には事実誤認がある」と述べ「ひざ下を狙っており殺意はなかった」とする被告側の主張を受け入れた。】

 被告は「俺は訓練を積んでいるから狙って撃てる。だから殺意は無かったことを証明できる」とへんてこりんな弁護をして、それが通ってしまった(~_~;)。それでも判決は一審のままで負けて貰ったわけじゃないんだけど。アメリカならあり得るけれど、日本でこんな認定が行われたのは前代未聞でしょう。今後は自衛隊出身者が銃器犯罪を犯しても、犯人は銃器のプロだからちゃんと外して撃った。ということが認定されるわけですね。

※ Qちゃん落選

 う~ん、私はQちゃんで行くと思ったけれどなぁ。私は新人にチャンスをという人間ですから、Qちゃんはもう良いだろうと思っていましたが、以前、陸連は散々、有森を選んだことを叩かれながらメダルを取らせたという実績があるから、陸連は今回も実績のあるQちゃんで行くだろうと思った。
 ま、Qちゃんには、オリンピック以外にも道はあるだろうし、選ばれた三人に頑張って欲しいですね。オリンピックで勝つことが目標の人間と、オリンピックに出ることがひとまず目標の選手と、どちらが吉と出るか……。

※ ホームレス宿泊所利権 TBS報道特集

 エスエスエスというNPO法人があって、ここの年間収入は35億円にも上るらしい。でここは、最初は取材に応じていたんだけど、途中から取材拒否に転じる。収入の大部分は、入所するホームレスに支給される14万円の生活保護費から10万円を家賃として貰って、そこから食費等を支出することになっている。建前上は、再就職のケア等もしなければならないんだけど、4人部屋で、ケアはほとんど無く、ただ飯が出されるだけ。
 過去に、生活保護費の支給ラインがシビアで、なかなかそれが降りないということを書きましたが、たとえば都や区は、住民が避難所設置に反対しているNPO法人に駆け込んだホームレスには出さずに、エスエスエスには二つ返事で出す。しかも彼らは、審査が通り易いように、病気をでっち上げて不正受給している。

 普通、14万円もあったら、アパートを借りられますよね。保証人をどうするかという問題はあるでしょうが。行政のやっていることってあべこべだなと思いますが、こんなの保証人制度を立ち上げて、直接支給すれば良いことですよ。で、その保証人制度をNPOに委託してこまめなケアをさせれば良い。どこか一箇所で共同生活させるにしても、果たして10万円ものお金を取るのが妥当かどうか疑問がある。ちょっと目が離せない問題ですね。

※ 松本新市長胃癌告白

 2/3を切除だそうで、スキルスでは無いということでしょうが、お気の毒という前に、これは詐欺でしょう。有権者に対する許し難い背信行為だと思う。こういうのって公選法違反に問われないんですかね。これは選挙民にとっては学歴詐称に匹敵する重大情報の隠蔽だと思いますが。公選法には、経歴に関する規則はあるけれど、健康状態に関する公開規則は無いんですよね。そろそろ付記すべき時期かも知れない。
 今、NHKで土曜深夜に放映されている「ホワイトハウス」が、シーズン・フィナーレに向かって、大統領が難病であることを国民に隠していたことをどうやってクリアするかということで盛り上がっているんですが、われわれ日本人にはちょっとピンと来ないんですよね。日本では政治家は自分の病気に関しては嘘を付いても構わないという風潮があるから。なんでこんなことでこのドラマは盛り上がるんだろうと奇異でならない部分がある。でもアメリカなら当選した翌日に癌の告白なんてしたら、有権者を騙したということですぐリコールの対象になるんじゃなかろうか。

 それで、3分の2を切除するのに「早期の胃癌」なんてことがあるわけが無いと思って調べてみたら、癌の部位が胃に留まる内は「早期癌」とかへんてこなことになっているんですよね。たぶん患者を安心させるために、言葉の誤魔化しでそうなっているらしい。

※ 田中康夫の走狗

【 田中さんを巡る出張費や住民票の問題など小坂機関紙信濃毎日を中心に情報が出されそれを中央紙が解説なしで垂れ流してきた。東京で読む人には何がおきているのかわからなくただなんとなく不透明なことが信州では行われているという印象を持たせたに違いない。 】勝ちゃん昨日の日記より

 なるほど自己に都合の悪い情報が出ればそれは誰かの「機関紙」になり、そもそも東京でほとんど報じられてもいない寸借詐欺事件が、「解説も無しに垂れ流されてきた」。ほう、それって何処の中央紙よ? 普段の共産党の言い分にそっくりじゃないか。中央紙が解説も無しに垂れ流して来たという困った事実があるのであれば、ご自身で訂正否定解説すれば済むことだが、今日まで黙殺して来たのは何処の誰よ? なんて腑抜けな男だろう。ことことに至ってすら、その「なんとなく不透明なこと」を自らつまびらかに出来ないんだから。首領様の判断と命令を待たなければもの一つ言えない輩が他人を捕まえて狗だなんだと吠えるか、普通。

* 木曜日だったけかな、TBSの夕方のラジオ(これが聖教新聞提供だったりするんだ(~_~;))で勝ちゃんがイラクの報告をしていました。ウルトラ・スペシャル特別ゲストの勝谷氏に聞くという大げさな企画で、しかし何と言うことはない強盗体験談に、司会者がオーバーアクションに聴き入るだけ。で月曜の康夫ちゃんの番組前にテープを消化しなければならないので一応聴いたですね。私が聴きたかったのは、勝ちゃんの話ではなく、同じくゲストとして出ていた宮台真司がどんな話をするかだったんだが、勝ちゃんの話自体、10分も無く、その中で宮台先生が絡んだのはたったの一度だけ。
 自衛隊の現地での広報体制をして、「また記者クラブを作って、日本と同じよなことを、現地のイラク人や外国人記者も入れなきゃだめだろう」とたったこれっぽっち。この人、きっと別の番組で局にいたんだと思うけど、俺、嫌だぞ、こんな陳腐なことを一言言うために、スタジオに顔出すなんてのは、あまりに陳腐なことを仰るのでげんなりした。やはりこの人には、教育問題だけ喋らせとけば良い。オールマイティを求める方が間違っているか。

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2004.03.15

ブッシュ田中対フセイン有賀

※ 松本市長選

 ぶっちゃけ、私は有賀前市長を応援する立場には全然無かったんだが、正直、この結果には驚いてもいるし、酷く落胆もしています。落胆している理由は、ただ一つ。康夫ちゃんの高笑いが聞こえるから。選挙は解らん(-.-)。
 長野県政における田中康夫と有賀正、あるいは松本市民に於ける田中康夫と有賀正の関係は、世界にとってのブッシュvsフセイン、あるいはイラク国民にとってのブッシュvsフセインに酷使しています。つまり政治家としてはどっちもどっち。たとえば有賀さんという人は、一方で熱烈な支持層を持っているけれど、他方で嫌われてもいる。それでも、余所からブツブツ言われるのはまっぴらだから国民の大勢はフセイン(有賀)を支持する。世界にはとっては、ま、とにかくブッシュ(田中)は酷いし、大義もへったくれもないけれど、フセイン(有賀)の存在は許せないからっさと排除しろと主張する。そのためにブッシュ(田中)の出鱈目には目を瞑る。これが東京メディアの距離感ですね。その構図で報じられてきた。

 選挙というのは、どんなに予想外の結果に終わっても、いざ蓋が開いてみれば、なるほどこういう経過を辿ってこうなったのだな、と十分に納得できる要素に満ちているものです。後知恵で十分納得出来る答えが導き出せる。でも今回ばかりはさっぱり理解できない。当の候補者を担いだ連中自身が勝利を信じていたとはとても思えないから。
 たとえば、松本の市長は、だいたい革新の衣を着て誕生します。有賀さんもそうだった。松本市民は多選を嫌います。有賀さんも多選批判で接戦を制して出てきた。出直し知事選挙では、有効投票の8割9割を康夫ちゃんが抑えた。これだけ見ると有賀さんに勝ち目はない。
 しかし、去年の県議選、それに続く市議選を見た結果では、とても有賀さんに負ける要素は無かった。自民+公明という盤石の基礎票を持っていて、どうしてこんな結果になるんだろう。一年前の県議選の時に、私は有賀さんの再選は決まったなと思った。
 しかも対立陣営は二人に割れ、しなやか会は、事実上康夫ちゃん応援団としては全く機能しなかった。

 どんなに立派な候補者を連れてきて、どんなに田中隠しに努めても、神風でも吹かなければこの人の基礎票を崩すことすら全く絶望的なことだろうなと思いました。もちろん、田中県政が無ければ、有賀さんの四選出馬自体、まったくあり得なかった話だけど、県議選の結果が彼を後押しした。有賀さんの敗因は、もうたった一つだと思いますね。「慢心」、あるいは「油断」。まさかこんな田中直系候補に、しかも敵側は票が割れているのに負けるわけが無いという慢心が招いた結果でしょう。
 松本市民としては、箱物も一通り作り終わり、そろそろ違ったものを求めたのでしょう。言ってみれば、爪に火を点して暮らして頭金貯めて一戸建てをやっと建てた。あいつはケチだ何だと陰口言われながらも我慢した。気が付いたら、誰より立派な門構えになっていて、自分でも満足できた。そこでさあこれからは子供の教育だと目先を変えて、旧来型の政治家からインテリに鞍替えしたと。皮肉なことに、有賀さんが目指した文化都市の仕上げをインテリに譲ったわけです。しかも、しなやか会はどうも分裂した、担いだ知事さんは恩を売ってくるだろうが、ひとまずは、新しい器に賭けてみようという心理が作用してのことでしょう。

 それで、市議会では与党の社共は少数派だから、早晩議会との衝突が起こるでしょう。合併問題も纏めなきゃならないし、有賀さんが入れ込んだサイトウキネンはどうするんでしょう? ま、対外的には医者が市長というのは受けが良いでしょうが。
 何より心配なのは、何度も書いてきたように、田中長野県政の実態というのは、市町村からの権力の収奪と強制です。知事派という立場で良好な関係を県と築ける状況にはとてもならないんですよ。何でもかんでも県から一方的に押しつけてきて金を出せというのが田中県政の正体ですから。多難な船出になりそうな気がしますね。

※ テロ朝サンプロ

 ゲストに中川昭一を呼んで、田原が冒頭一言「この番組初めてですね?」
 なるほど、この番組はそんなにも鈴木宗男に気を遣っていたのか。

※ ユナイテッド航空232便

 と言えば、1989年7月19日、油圧ゼロになって操舵不能に陥りながらも、どうにか空港までたどり着いて乗客の多数を救出することに成功したDC-10ですね。昨年だけで二度ほどアンビリやら何やらでレポートされた。
 昨日、お昼になにげにCNNを見ていたら、その時のアル・ヘインズ機長が娘と出ている。何でもこの機長、その後、息子を交通事故で失い、妻とは死別し、娘は無形成貧血という癌に冒され、その20万ドルの治療費が無くて困っていたらしい。それを聞いた当時のクルーが募金して治療費を掻き集めてくれたという美談なのですが、アメリカのパイロットってトラック・ドライバーに毛が生えた程度のサラリーしか貰っていないと聞くけれど、たった20万ドルの治療費すら自由にならないほどなんですね。お気の毒なことです。

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2004.03.14

テロリストの娘

>神というものがいるのなら奥さんから私への遺言としてこれは残されたとさえ思った。

 今朝の勝ちゃん日記より。うみゅ。神というものがいるのなら、あるいは故人はとても寛容な人物であったらしいから、たとえキチガイよばわりされてもきっと許してくれると思う。しかし、間違っても貴方に遺言を託すような変人はそういないでしょう。これは故人に対する全く許し難い二重の冒涜だ。こうやって大義に殉じた人々は、抗議するチャンスも与えられないまま、小賢しいだけが取り柄の舌先三寸の連中に利用されていく。

※ スペイン全土で1.100万人の抗議デモ

 スペインの人口はおよそ4千万人らしいですから、国民の4人に1人はデモに参加したことになる。日本の人口比で言えば、関西圏の居住者が死にかけたお年寄りから新生児まで一人残らずデモしたようなものですよね。日本で仮に600人が死ぬようなテロがあったら、果たして何万人くらいがデモに参加するんだろう。今の内に与野党の議員さんが集って警視庁や都庁の関係者も参加させて、大規模テロが発生した時の国民的規模の抗議集会をどうやってオルグするのかの研究と準備をしておいた方が良いのでは無かろうか。
 いずれにしても、スペインではもう二度とこの手の大規模テロは起こせないでしょう。何の効果も無いことが解ったから。

※ 重信メイ

 土曜お昼のデムパ番組、スカパー・パックインにコメンテーターとしてご出演。化粧も巧くなって、美人ですね。母親自身がもともと整った顔立ちの人でしたが。福田官房長官の親父が気前良く払ってくれた身代金で立派に育ったわけです。さすがテロ朝というか、娘に罪は無いとは言っても、彼女を使って良いのは活字メディア止まりだと思うなぁ。日本国民が、日本赤軍の存在によって被った不利益というものに、も少し留意して欲しい。彼女が母親の無実を叫んで、それをメディアが発言の場を提供するというのなら、これはもう確信犯だから仕方ないけれど、スターの娘扱いなんだよね、彼女を起用する側にとっては。

 田岡元帥が、新幹線でテロが起こったら、死者4千人という数字を弾いてましたが、これは興味深いですね。後続の新幹線も止まれないし、対向車も二便巻き込むからという計算らしい。私なら、場所はスピードが出ている静岡、金曜夕方の16時頃(ラッシュ時で間隔が短く、救出が夜間にずれ込み犠牲者が増える)を狙います。でも5分もあれば後続の新幹線は止まれるでしょう。船じゃないんですから(いっそ最後尾車両に制動用のロケット・ブースターを装備したらどうよ)。やっかいなのは、在来線と隣り合わせた場所でのテロですよね。動脈が両方止まっちゃうから。

※ 日本語学校経営者、中国から8000人を不法入国 読売

こら凄まじいニュースで、8年間に8千人てことは、毎年千人も入れていたということですね。いくら海上警備を厳しくしても、堂々と入管をクリアして入られてはどうしようもない。この中で、相当数が犯罪に手を染めるわけですね。借金して日本に渡ってくるわけですから。それをこういう連中を排除して、「いや、一定数単純労働者を受け入れますよ。スポーツバッグひとつで来て下さい」と、福建省辺りに日本政府のハローワークを作れば、裏ルートでの出稼ぎは結局は高く付くことが解り、組織犯罪の密入国のかなりを排除できるし、入ってくる中国人の数は変わらない。一方で中国人の犯罪を劇的に減らすことに貢献できると思うんですよね。あわよくば定住して貰い、年金も払い、子育てもして貰えば良い。ここは逆転の発想が必要だと思うのですが。

※ 通販ネットに細工し虚偽特典で詐取、エンジニア逮捕 読売

 これは神奈川県警の高津署が摘発したそうなのですが、その通販会社が高津にあるかららしい。でも会社名とかはニュースになっていないんですよね。どういう会社なのか。でも普通に考えればバレると思うけどなぁ。

※ <テレビ朝日>「Nステ」障害者施設報道に抗議相次ぐ 毎日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040313-00001053-mai-soci

 読売も今日報じたみたいですが、複雑なニュースでして、私はたぶん、家族の中にも、ノーマライゼーションを巡って意見の対立があるのが原因だろうという気がします。地元のグループホームで一緒に暮らしたいという家族もいれば、離れていても仕方ないから、何処かのきちんとした施設に預けたいという家族もあるでしょう。
 このレポートに関して、テロ朝にさほどの瑕疵があったようには思えないんですよね。これに抗議している人々の意見も正しいとは思うけれど、Nステの切り口がそう間違っていたとは思えない。

※ 砂漠横断するロボットカー・レース、米国防総省が開催

 あまりにハードルが高すぎて、次々とリタイヤし、やむなく主催したDARPAは、仕様の変更を認めたレースです。なんでこんなに引っ掛かっているのか良く解らないんですが。やっぱり不整地の走破は、路面の自動操縦以上に技術が要るということなのでしょうか。

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2004.03.13

テロリズムに対する意思表示

※ 九州新幹線スタート

 多難な船出というしかないけれど、鹿児島-博多間が、東京-長野間とほぼ同じ時間で移動できるようになる。しかし、もしこれが全線開通とかしたら、鹿児島経済はいよいよ壊滅だろうな。たかだか普段着を買うために、猫も杓子も博多へ出掛けるようになる。

※ 少女ものの雑誌やDVD多数 群馬の女児殺人容疑者

 きっと来週の週刊新潮では「犯人は、週刊わたしのお兄ちゃんの愛読者だった」ていう記事が読めるんだろうな。所でこの犯人、初犯で、しかも遺体を前に泣き崩れたという話ですから、求刑は12年、もしくは10年で、改悛の情ありで、7年、5年で仮釈放という所でしょう。あと3回は幼女を殺せるというわけです。

※ 若いパパとママは大変です。Lモード

 今、NTTが流しているテレビCMですが、休日か夜に乳児が熱を出して親が途方にくれるんだけど、Lモードがある! と(~_~;)、で「若いパパとママは大変です」というナレーションが被さる。いやぁ、アホなコラムニストに唆されたドキュン親は、ドンキに薬買いに行くわけですが(~_~;)、真っ当な親はLモードじゃなくインターネットで調べるか消防署に電話して近くの病院を聞くでしょう。

※ 寒さ染みる?県庁省エネ対策 コーヒーメーカー撤去 長野

 このニュースはひとつ良く解らない部分があって、「ある民間団体」が、県庁の電気使用に関して調べた結果を元に、コーヒーメーカーや電子レンジを撤去することに決めたらしいんですが、どういう団体なのか一切公表は無い。民間人が調べること自体は何の問題も無いけれど、少なくともどういう人がどう調べたのかは公表されるべきでしょう。たぶん康夫ちゃんが名指しで指摘した康夫ちゃんの支持者ということでしょうが。
 これは県庁でワゴンカフェという障碍者のビジネスがスタートしたことで、そこのお茶を買わせようというのが康夫ちゃんの目論見であることは言うまでもないことですが、ま、バカな話だと思いますよ。顧客にそんな嫌がらせをしてまでビジネスを成功させて誰が喜びますか? しかも、職員の作業効率の維持という観点を全く無視している。
 電気代の節約を言うんなら、役にも立たず超勤手当ばかり浪費するだけの経営戦略局を「撤去」するのがベスト。いっそ泰阜村役場内に支庁を設けて、経営戦略局を移動したらどうか?

※ 泰阜村選管を提訴へ 知事の「二重登録」 異議申し立て長野の有権者 読売長野

 この問題を巡る裁判は、たぶん二段構造で展開することになるでしょう。ひとつは、有権者が起こすこの裁判で、もう一件は、長野市が起こすだろう裁判です。康夫ちゃん自身が県知事として居住地を判断する決定権を持ちますから、彼は自分の好きなように「泰阜村」に決めるでしょう。長野市はこれを看過できないわけです。長野市だって、県内での過疎と集中化で肥大化して行った街ですから、市民の半数以上は、周辺の郡部からの出身者でしょう。もしこれがお咎め無しなら、市民の相当数が本籍地に住民票を戻す恐れがある。だから長野市は裁判を起こすしかない。
 さて、泰阜村は明日にも弁護士を雇わねばならない。康夫ちゃんの住民税の納税額を推定しても、間違いなく裁判費用で足が出ます。あの村長さんは、たぶんそんなことまで考えずに受け入れたんだろうけれど。もちろん、その当てにしている住民税だって、一銭も入りはしない。これは泰阜村村長の、見事な計算違いです。彼は来年の今頃、裁判費用の支出を巡って議会でみっともない答弁を強いられるかも知れないし、村民からも、要らん裁判で無用の出費を強いたと、損害賠償を求めて訴えられる恐れすら有る。
 もちろん同じことが長野県にも言えて、康夫ちゃんは県費で弁護士を雇う権利があるわけですね。勝ち目が無いことは解りきっているけれど。これは彼の権利だから仕方ない。そうすると、その、たぶん下を見ても数百万円の弁護士費用がまた県費から出て行くわけです。無論最終的には、これも県民が県知事を訴えることは出来るけれども、認められるかどうかは怪しい。何しろ、県知事の権能を巡っての判断になりますから。そうすると、こんなに下らない知事の我が儘と、住民税欲しさの下心で法理を無視する村長の身勝手で、村民県民は、またしても税金の無駄遣いに泣かされることになる。

※ 韓国大統領弾劾

 これ、大事なポイントは、訴追が決まったというだけで大統領の首が決まったわけじゃない。現状では、その可能性は低いと判断したからこそ、大統領側は弾劾に物理的な反対をしなかったわけです。それが民主主義の手続きに則って行われる以上、ガタガタ言うようなことは無い。現大統領が最低ランクだということを理解すれば、次に誕生する政権は、どんなにヘタレでも今よりは増しでしょうから、韓国にとっても日本にとっても、この政権は一日も早く終わった方がよろしいわけですが。この混乱に乗じて北が南進してくる? そいつはまことに良い話ですね(~_~;)。絶好の機会ですから、今度は米中日露で包囲して独裁政権に終止符を打ちましょう。マッチポンプが商売のお人には言わせておけば良い。

※ スペインテロ、アルカイダ関与? ETAとの協力説も

 第一報を聞いた時には、バスクだと思いました。規模が大きかったので。今でも、アルカイダ説には疑問を持っています。犯行声明を出した「アブハウス・アルマスリ旅団」というのがいますが、あれはネット上にしか存在しないアラブを名乗る便乗犯愉快犯ですから。
 ETAが否定したというのも、何かの手違いがあって警告を出さず(ETAはいつも警告を出す)に爆発させる結果となり、その犠牲者の数におののいて否定したという可能性もある。あるいは分派行動だったのか。
 この規模のテロだと、当日の実働人員だけで、下を見ても20数名は必要になります。果たしてそんな数を集められるテロ集団が、ETA以外にあるだろうか? という疑問がある。それに自殺攻撃の片鱗も無い所は、アルカイダの手口でもない。
 所で、言い尽くされたことですが、アルカイダという存在は、一つのテロ集団を言うわけではありません。あくまでもテロ・ネットワークの総称をしてアルカイダと呼んでいるだけです。だから、例えば明日、赤軍や中核が、アルカイダを名乗って東京でテロを起こしても、日本人は奇異に感じるだろうけれど、海外では、「アルカイダのネットワークの一つが起こした事件」で通ってしまうわけですね。欧州のテロでアルカイダという言葉が使われる時には注意が必要です。

 さて勝ちゃん。何ですか、昨日の日記は。

>さあいよいよ狗が尻尾を振ったツケが私たち自身の目の前に迫り来ている。

 あんたが日本政府の外交政策をして、「狗が尻尾を振った」と罵るのはご自由だ。だが、それをテロと結びつけんなよ。一国の政策がたかがテロリズムごときに左右されて当然だと言わんばかりのマッチポンプじゃないか。自分が書いていることの是非すらも判断できん田中康夫に尻尾振って録をはむ狗が偉そうなことを言うな。厄年も過ぎたインテリが得意げに書くようなことか。

昨夜、マドリッドで行われた200万人にも及ぶ反テロデモを記憶しておきましょう。日本で同じことが起きれば、ことの善悪も判断出来ない輩どもが、メディア上で「アメリカのケツを舐めたからこんな羽目になったのだ!」と煽り始めることでしょう。わが国では、この手のテロの尻馬に乗る無知蒙昧な輩の跋扈をすら止めることは出来ない。
 狗どもがテロリストに尻尾を振ったツケが、私たち自身の目の前に迫り来ている。

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2004.03.12

人型ロボットの未来

※ 日通鹿児島支店、学生個人データ264人分をDMに流用

 これ、面白いのは、DMが届いたというだけで、何処が流出元かを家族は察しを付けているんですよね。のどかというか、田舎だとDMなんて滅多に届かないんだろうか。それとも、学生さんというのは、個人データとしては、まだまだ拡散の度合いが低いということなのだろうか。

※ カネボウ再生

 二兎を追う者は一兎も得ず、虻蜂取らず、もっとあるだろうけど。カネボウを巡る顛末は、今後しばらく、経営学の講義で失敗の本質として語られそうな気がする。

※ 群馬・高崎で小1女児殺される 同階の容疑者を緊急逮捕

あまりに短絡的過ぎる犯行で、ちょっとピンと来ない。防犯カメラに映っていることが解っているだろうに犯行を抑止できないとあっては、防ぎようがない。

※ <たんぱく質>頭を柔軟にするものを理化学研チームが発見

 もしこんなのが薬として発売されたら、東大や医学部辺りは、ハッピーリタイヤメントして第二の人生を謳歌しようという爺さん婆さんで溢れ、国は受験年齢を法律で縛るようになるんじゃないだろうか。

※ 「みなさまに感謝」…長嶋一茂さんがコメント

 常識的に考えれば、どう考えても明日明後日、あるいは半年後社会復帰できるような状況には全く思えないのに、どうしてマスコミさんは、明日にでも監督に復帰できるかのような楽観的な報じ方をするんだろう。

※ 重い荷物も楽々…米で強化ロボットスーツを開発/strong>http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040311i504.htm

写真を見ると凄い図体ですが、直立した状態でバランスを取ると、その重量を相殺できるという仕組みですよね。トヨタも昨日、三種類の人型ロボットを公開しましたが、2足歩行タイプはいまいちですね。介護型は期待が持てそうだけど。2輪タイプは、まんまセグウェイな感じですが。
 戦場支援という視点で見ると、四足にして荷物を運んで移動できるタイプが良いと思いますね。正面からの露出面積も最小に出来る。しかもエネルギーロスを考えると、結局、四足じゃなく四輪ということになるんですよね。昔から英軍はこの手の小型ローバーの開発に熱心で実際に装備もしているんですが、イラクのようなフラットな戦場ならともかく、アフガンでは今一つ機動性に落ちる。
 じゃあ二足歩行なら使えるかと言えば、少なくとも、ホンダのロボットが尾瀬を縦走できる程度まで進化しないと、戦場では使い物ならないでしょう。もうちょっとハードルがありますね。

※ 多重衝突事故:6人死傷、24歳男に禁固2年 地裁八王子支部 毎日

 これは酷いニュースで、事故に巻き込まれた側が逮捕され、しかもその人物は同乗していた婚約者を失い、葬式では参列者から罵られる。ここまではまだ誤解が解ければまま救いようもある。全く救いようがないのは、最初に事故を起こした犯人は、焼酎の水割りを8杯も飲んでいたのに、福生署では、アルコール検査すらしなかったものだから、危険運転致死罪が適用できなかったという間抜け振り。どうなっているだ? 福生署というところは。
 こういうケースは、きちんと捜査責任者の氏名を公表して、その人物らが今どういうポジションで何処に勤務しているかをせめて都庁は公表して欲しいと思いますね。
 教育現場では、教員がへまをしでかせば、氏名こそ出ないものの、学校名と学年は報される。地域住民にはそれでおおよその見当は付く。けれども警察マターでは、警察は非を認めないばかりか、誰がポカをしたのかすら闇に消えてしまう。せめて教育現場並みの監視と情報公開を警察に求めたい。

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2004.03.11

神戸事件少年退院

 正直、昨日の勝ちゃんの日記を読んで、名刺貰った朝日記者を「大物」に格上げし(清水建宇、彼の物言いで印象に残ったものはひとつも無い、絵に描いたような朝日インテリ)、戦地で死んだ外交官を「裸踊り」と罵しりながら、掌返して誉めあげるこの人の辞書には、「節操」という言葉は無いんだろうなと思ったのは私一人だろうか。
 昨日書いたことを忘れて物が言えるというのは、昨今のコラムニストやグリーン車大好きなジャーナリストに求められる資質の一つかも知れないと思うと気が滅入る。早い話、そんな風見鶏な人間を使って受けを取ろうという連中がモラルハザードを起こしているということなんだよね。やな業界……。

※ イラク・ムサンナ県に給水車12台贈る

 12台を1億円で購入とのことですが、左ハンドル車ですから、ま、どこか海外で入手したのでしょうね。1台1千万円近いのはいかにもお高い。日本には、バスからトラックに至るまで中古市場だってあるわけですから、そういう所から安く大量に購入して送れないものですかねぇ。

※ 糖尿病予防にコーヒー?

 効果はあるらしいんだけど、相当量飲まないといけない。コーヒーに含まれるその原因物質を抽出して薬を作った方が早いんじゃなかろうか。

※ 「噂の真相」が休刊 スキャンダル報道月刊誌

【 岡留安則編集長は「黒字だが、タブーはほとんど書き尽くした。名誉棄損賠償の高額化や個人情報保護法で(スキャンダル報道は)全く難しい状況になっている」としている。】

 おいおい、田中康夫のタブーだって残っているだろうに。
 この「休刊」というのがくせものですよね。復活する可能性が十分にある。まだその最終号を買ってないんですけれど、康夫ちゃんの便所の落書き日記は何処に行くんでしょう。きっと引く手あまただと思いますが。

※ 神戸連続児童殺傷、加害者の元少年が仮退院

 時として社会は不条理だなと感じるのは、恐らくは、この少年に殺された犠牲者の遺族は、国家や社会から、いかなる保護を受けることも無かった。押し寄せるマスコミから家族の静寂を守って貰えたわけでもないし、犯人の司法手続きに、遺族としての思いを訴える十分なチャンスが与えられたともとうてい思えない。
 一方で、ただ一人の少年を更生させるために、国家はこの7年間、至れり尽くせりで膨大なリソースを注ぎ込んだ。それが近代国家の法治とはいえ、結末はあまりに不条理だ。

 今朝の新聞各紙に、少年の父親の手記が載っていますが、親ってのはこういう時にも逃げ場無く立ち向かわなければならない。この事件の唯一の救いは、「少年の更生」しか無いという現実がもどかしい。

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2004.03.10

花粉症、眼に来る

 土曜辺りからメタメタ。丁度生活リズム修正フェーズ中なので、最初は単なる寝不足のせいだろうと思ったが、月曜21時頃起きたら、もう日付が替わる頃には眼がしょぼしょぼ状態に。花粉症用の洗浄剤で眼を洗ってもすっきり感が全く得られない。集中力が途切れて仕事にならない。例年だと、今頃は鼻に来て大騒ぎしているはずなんだが、今年は飛散量が少ないせいか、鼻にはまだ来ないんだけど、眼だけでも結構辛い。で、眼は点眼薬で抑制できるものでもないですよねぇ。
 先々週、ドラッグストアで一番新しい、花粉症用の点眼薬を下さいとお願いしたら、「処方箋の薬効成分が入るようになった」というエスエス製薬のスマソン「アルギー」CGというのを薦めて貰ったのだが、いまいち爽快感が無いし効いている実感も無い。
 一応、「花粉しそ甜茶のど飴」というのを舐めているが、これも実感は無い。だいたいこういのって、鼻には効くけれど、眼には効かないんですよね。私の場合、睡眠不足が祟ると途端に鼻にくるので、だいたい修正フェーズ中に発症するんですが。ま、鼻に来るまでは医者は我慢です。

※ 勝谷誠彦イラク・リポート テロ朝水曜朝刊瓦版、6時半頃

 勝ちゃん、ムービー下手。ま、無事に帰国できて何よりです。さすがに疲れが喋りに出てますねえ。でもいつもあんなだとむしろ落ち着きがあってよさげな感じがするけれど。

※ 週刊ダイヤモンド&アスキー

 憂国阿呆談を3分で読み終える。浅田先生、イラク問題の本質は、このイラクをどうするか? それに関して日本はどういう形で貢献できるか? あるいはしないかでであって、貴方の脳味噌が取捨択一したような矮小なレベルの話じゃない。藤原帰一といい、どうして君ら学者は、物事をそう都合良く矮小化するんだ? そこを逃げて政府批判するのは単なるモンロー主義。

http://www.hakobako.com/
 ↑ 週アスに凄まじい記事が載る。「ゲストフォルダ」という考え方で、一人当たり、なんと11Gものディレクリを無料で貸してくれるのだとか。ただ保存期間が30日というのが大きなネックだけど。

 先日ディレクトリのことを書いてから、バーチャル・ドメインやら何やらと、ご紹介のメールを読者の皆様から貰っています。で、私個人のサイトは、ま、何処へ引っ越しても、今より安上がりに済むことは明かなんです。問題は、冒険作家クラブのサイトでして、最低でもギガバイトは確保したいんですね。インタビューの動画ストリーミングとかやりたいので。所が、日本の会社って、見事に横並びなんですよ。だいたいどこも月4千円前後で、250から300メガ前後しか貸してくれない。出せて月5千円までと思っているので話にならない。あの BEKKOAME ですら全然安くない。ストリーミングを考えると、自前でサーバーを立てても回線が持たない。
 じゃあ欧米の安い所はどうか? となると、結局、海を渡る部分がボトルネックになって、ちょっとストリーミングは辛いかなという実感がある。今煮詰まっている所です。
 インターネットは記録のメディアであり、記憶の道具だけれど、日本では、まだテキストベースから抜けられないんですよね。テキストだと、必要な容量は知れているから。

※ 共通リフト引換券売れ行き低調 準備の遅れ痛手 信毎

 発想自体は良いと思いますよ。こういうのは、売れ行きの良さを自慢するものでもなく、単に利用者の利便性向上のために存在すべきであって、「これだけしか売れませんでした」という実績で評価すべきものでも無いように思う。でも、これを編み出した「スキー王国」キャンペーンは今年で終わりにしなさい。
 「スキー王国NAGANO」は、いったい何のために存在するのか? 何のために、この事業に税金が投じられてきたのか? 今となっては、答えははっきりしている。ただ単に、田中康夫のアルバイト移動を公費で支援するためのカムフラージュに過ぎなかったことはもうはっきりしている。そんな馬鹿げたことに税金や人材を浪費するのはお止めなさい。

※ ジャパネットたかた、顧客情報66万人分流出の可能性

 凄いんだよね。この社長は、これでテレビCMを自粛しましたと恐縮しているんだが、それってあからさまに、あんたたちあんまり騒ぐと、うちのCM料が入らないってことだからねと脅しているよなもの。

※ 松下がDVDレコーダー5機種投入、シェア5割目指す
 凄まじいラインナップと価格なんだけど、またしても安かろう悪かろうで市場を席巻するんだろうか。

※ 再生医療 テロ朝Nステ

 人工歯根を入れるんだけど、骨が磨り減っているというか後退しているために、まず骨細胞を腰部から取った血液で培養、人工歯根の回りを骨で固めるんですけど、これはどうかなぁ。凄い大変な手術なんですよね。やはり歯そのものを再生する所までいかないと駄目だと思う。

 昨夜は、キャパシターを使っての完全エコ電源での生中継というのもやっていたけれど、中継に要する電源はミニマムで300wだそうで、意外とたいしたことない。キャパシターの性能が凄いというより、その程度の電力で中継が出来るようになったシステムをこそ凄いと言うべきか。にしても、エコ住宅からの中継だったんだが、肝心の、それでいくら建設費が上乗せされるかを述べなければ、ニュース番組として意味無いでしょう。

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2004.03.09

傭兵のメッカ

※ 横路氏、憲法シンポをドタキャン 小沢氏と政策一致せず

 同床異夢がいつまで続くかですね。

※ 戦時免責事項はどうなる?

 危険な目に遭った挙げ句に無事帰還を果たす人を捕まえて何だが、勝谷さんがイラク国境を越えてから記した日記にいったいいくつ軍事的なダウトがあったろうかと思う。日本の従軍記者は勤まるが、少なくとも英米の従軍記者としては落第だと思う。
 月刊現代に掲載されるとかいう記事がちょっと怖い。お願いですから、誰か専門家に原稿を見て貰ってね。でないと苦労した挙げ句に落合信彦扱いされる羽目になるから。
 ところで、ちょっと興味深いのは、勝谷さんが申請するだろうカメラや何やらの保険は支払われるんだろうか? この手の損保には、戦時免責事項というのが必ずありますから。どう考えたって、イラクは戦場です。何しろ奪われた本人が「戦場」「戦場」と連呼しているんだから、疑いようがない(~_~;)。ここで、保険会社としては、「だって、貴方は観光じゃなく戦場の取材に行ったんでしょう?」と開き直れるわけです。もちろん、講談社がバックにいる以上、保険会社がケチケチするわけもありませんが。

* 英軍はSOFがテンポラリーに使用する程度でM16は装備しない。ということは、目撃したグルカ兵は英軍兵士ではなく、傭兵会社が雇用して派遣した兵隊だということですね。格好が付かないから、米軍だの英軍だののパッチを付けているだけです。そもそも、バグダッドは米軍の軍政下にありますから、空港に業務要員はいるだろうけれど英軍の正規部隊が展開すること自体まずあり得ない。
 英軍の軍政下にあるバスラでは、かの有名なグローバル・セキュリティ社がグルカ兵を使っていますね。バグダッドでは、ひょっとしたら、フロリダにある某社が、グルカ兵を使っている可能性がある。

 今、欧米の傭兵会社がイラクに送り込んでいる兵士の数は、間違いなく英米以外の参加国軍の兵力を越えます。たとえばバグダッドのグリーンゾーンを出入りする要人警護に当たっている連中のほとんどはこうした傭兵で、素人には正規軍だか傭兵だかはなかなか見分けが付かない。今後ともこの関係が進み、正規軍は傭兵のサポートはするし権威も与えるが、危険な前線に出るのは傭兵という状況が拡大するでしょう。自衛隊もそうすれば良いんです。
 米軍が、正規軍の撤退スケジュールを発表していて、そんなこと出来るのか? と疑われていますが、その計画の裏には、実はこういう傭兵ビジネスがあるんですね。傭兵と言っても、実はたいしたサラリーは出ていないんですが。そしてその資金はどこから出ているかと言えば、日本がイラク復興支援で拠出したお金が、マネーロンダリング紛いの手法で、闇に消えて、傭兵会社へと流れるわけです。これを国会で追及したら面白いことになるでしょう。

※ 山菜採りの4人一時不明=5歳の孫連れ夫婦ら-長崎

行方不明になる直前に、「これから山を降りる」と携帯で電話しているんですよね。この頃、思うんですけれど、たとえばUAVに搭載できる携帯電話の中継器を早急に開発すべきでしょう。UAVなら夜間も飛ばせるし、ただ中継ステーションとして使うだけなら、飛行船タイプで良い。もちろん、救難ヘリや防災ヘリにもそれを搭載する。そうすれば、行方不明者の発見にも役立つし、災害派遣現場で、山奥に入った救助チームにとってもストレスのないコミュニケーションが可能になる。良いアイディアだと思うんですが、ドコモさん。

※ フィアリー氏死去 復帰作業時の民政官

 時々、思うのですが、もし沖縄が日本に返還されず、あのままアメリカの委任統治領として残ったら、いったいどういうことになっていたでしょうか。復帰前夜あれほど日の丸を恋した沖縄県民にとって、その後のメディアや組合勢力の反日扇動が浸透したせいで、日の丸が親の仇みたいな象徴にされていくわけですが、返還が無ければたぶん、グアムのように、のどかな観光地として、発展はしないけれど、そこそこの保養地として賑わったことでしょう。物価だって、今より安いのは間違いない。若者の大部分は日本に出稼ぎに出ただろうけれど、もし日本が、あそこはもう日本じゃないからと、在沖米軍に対する思いやり予算をケチったら、米軍はかなりの部隊を冷戦終了と供に撤退させていたことでしょう。

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2004.03.08

ヘッドライン症候群

※ アニメのプロ、東大が養成 講師陣にジブリの鈴木氏ら

 東大生には申し訳ないけれど、この大学ほど「クリエイティブ」という言葉から縁遠い所は無いと思う。学生諸君にとって時間の無駄遣いにならなければ良いけれど。

※ 信越放送の取材ヘリが墜落・炎上、4人全員が死亡

 中日本航空の営業エリアというのは、関東や関西と違って山岳地帯が多いので、とりわけこの手の架線事故には気を遣っているはずなのですが、それでも事故をなくせない。しかし送電線ですから、昨日今日林業作業のために張られたケーブルでもない。手持ちのマップには描いてあったはずだけどなぁ……。
 亡くなったSBCの女性記者はまだ26歳だそうで、これからやりたいことも一杯あっただろうにお気の毒なことです。SBCさん、外注のカメラマンのご遺族にもきちんとした慰謝料を払って下さいよ。こういう時に泣きを見るのは下請けだから。合掌--

※ オウム、ドキュメンタリー番組 金曜TBS

 3時間くらいあったのか、ドキュメンタリー・ドラマとしては良い出来でしたけれど、「林被告と刑事は心を通わせました」で終わってもねぇ……。しかし、今振り返ってみても、オウムの内情というのは、どこかの県庁にそっくりですね。どうやって人は思考することを止めていくかの実例が、オウムと長野県庁、あるいは長野県議会に於ける共産党県議団の動向に如実に表れている。

※ 社会人新1年生、即課長級 長野県が内定 中日新聞

 この青年は今23歳で、大学2年の時に知的、精神障害者らの通所施設を開設したそうです。今時の若者にしては、立派な青年なのでしょう。
 しかし、私は二つの理由で、この採用は支持しない。えてして、この手の人材は、在野でこそ才能を発揮するものです。第二に、施設を立ち上げたは良いが、その運営のノウハウを身に付けるにはまだ早いでしょう。私が採用担当者なら、「もう5年ほどやってみて結果も出し、ノウハウも身に付けたら、ぜひわが県に来て頂けないか?」と諭します。

 ま、康夫ちゃんにしてみれば、ニュースになりさえすれば何でも良いんだよね。いかにも彼らしいやり口で、私はこの頃、この人のことを「ヘッドライン症候群」と呼んでいるんですが、新聞のヘッドラインを飾りさえすればどうでも良い。それが現実味あることか実効を上げるか否は一切興味ない。

※ フリーター417万人の衝撃 NHK特集

 正直、冒頭に出てきたような、あんなドキュンな高校生ならあたしが採用担当でも要らない。
 フリーターというのは言葉は悪いけれど、アメリカのような会社の都合でレイオフされる雇用形態に近づいたということですよね。ただアメリカは、産業別組合が強いので、契約社員でも、それなりに権利は守られる。
 それでこの問題は、正社員になりたいのにバイト仕事しか無い中高年と、そもそも厳格な雇用形態を望まない若者気質というのがあるわけですね。この両者は、基本的に全く性格が違う。正業に就きたくない若者に正社員化を強制することは意味無いし無理。
 労働力の流動化は避けられないことですから、国や社会は、中途採用をいかにスムーズに進めるか。そしてパート労働力だけで良しとする企業に、雇用促進が有利になる条件を与えることでしょう。年金の半分を企業が肩代わりするということ自体、もうナンセンスだと思いますよ。
 この番組に合わせて発表されたらしいUFJ総研の調査では、フリーター増によって、2010年には1.9パーセントも日本の名目成長率を引き下げ、税収も1兆4000億円減るのだそうで、不況のせいとは言え、やっかいな現実ですね。
 しかし、一時間の番組を見終わっての、国民の大多数の感想は、「(どんなにボスがアホだろうが)、やっぱり公務員しかない!」だったと思う。

※ 日テレ・匿名リサーチ終わる。

 匿名リサーチだったら面白いかも(~_~;)。インターネット上の匿名投稿者の正体を次々と暴いていく番組。結構視聴率を取れるんじゃなかろうか。実はあの流麗な文章を書く女性は四畳半の木造アパートに住むネカマだったとか、とある県庁の一室で朝から晩まで知事絡みのBBSを監視しているお役人とかの正体を次々と暴いていく番組。
 来月からは「ワールドレコーズ」とかいうしょうもない番組が始まるそうなのですが、ゴールデンにこういう知的好奇心をくすぐる番組が各局にひとつくらいあっても良いと思うけれどなぁ。日テレって、この手の視聴質問題には全く無頓着なんだよね。

※ 自閉症の原因は水銀? TBS報道特集

 驚くよな番組でしたね。自閉症というのは、原因は解らないとされているけれども、ひとつはっきりしていたのは、先天的なもので、しかも一生治らないとされてきた。100人に一人ほど患者が発生し、その発症率は年々上がっている。所が、その原因は、どうもインフルエンザ等の予防接種に防腐剤として含まれている水銀が原因では無いか? ということです。それを治療するために、重金属中毒薬のキレート剤を服用したら、治らないはずの自閉症が見違えるように改善している。
 ただ水銀起因の自閉症は全体の3/4ほどで、しかもキレート剤は水銀だけ排出するわけでもないので、ミネラル不足に陥ったりする危険もある。日本では治療薬として認められていないので、アメリカから月3、4万円の治療薬を輸入しなければならない等の問題がある。欧米ではまだこの水銀原因説を巡って議論があるみたいですが、厚労省は徹底して調べて欲しいですね。「自閉症 水銀」でググるともっと詳しい情報が出てきます。

※ 中朝国境の監視はなぜ甘いのか?
 週刊エコノミスト3/9日号、敢闘言より
【脱北者という言葉を聞かない日はない。そこに付与されているのは、たいてい決死行である。だが、私たちは知っている。その場で銃殺された者などいないことを。
 思い起こしてみて欲しい。例えばかつて、ベルリンの壁を越えて西側に脱出しようとした者は、例外なく即座に射殺されたのである。】
 --中略--
【少なくとも、ベルリンの壁につきまとった即時銃殺より、豆満江で受け渡しされる数十円程度の賄賂の方がましではないか?】

 雑誌を買ったのをすっかり失念していました。言うまでもなく、ベルリンの壁と中朝国境をその警備度で比較するのは全くのナンセンスです。いったいどんなセンスの持ち主がいればこんな無茶なことを思いつくんだろう。言うまでもなく、ベルリンの壁は東西冷戦の最前線でした。同様に38度線も。しかし、中朝は、曲がりなりにも同盟国です。多くの越境者が、半ば公然と行き来して出稼ぎする舞台です。それはもはや北朝鮮経済に組み込まれていると言って良い。
 更に言えば、この人は「数十円」程度の賄賂と仰いますが、それってそもそも現地の貨幣観念でいくらぐらいですか? 北朝鮮公民には移動の自由はありません。そもそも居住している集落を出て国境にたどり着くまで、多くのブローカーや地元有力者に賄賂を渡さねばならない。最初の越境による稼ぎは、その借金返済でだいたい消えます。何度か越境を繰り返してやっといくばくかの余裕ができる。とても数十円程度の賄賂で済む話じゃない。こんなこと脱北者に話したら怒りますよ。そもそも、いったい彼らが、そこを越えた後に、どんなに楽な生活を送れるというんです。あれが決死行であることにはさして誇張はない。
 現場を見るのは結構だが、この人、北朝鮮問題を一から勉強し直した方がよろしいんじゃなかろうか。

* 所で、日垣先生のグリーン車の件ですが、日垣隆氏本人に「そのグリーン車代を県民に返却して下さいませんか?」とメールした長野県民は一人もいらっしゃらないのでしょうか? 私が県民なら、しつこくメールして電話も掛け、押しかけもして、本人に非を認めて詫びさせるくらいのことはしますが、長野県民というのはつくづく寛容な人々ですね。税金にたかろうという人々にとって、これほど有り難い県民はいないことでしょう。

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2004.03.07

道路公団改革に早道は無い

※ 靖国参拝などで日本を非難 韓国外相
 訪米中の潘基文・韓国外交通商相は5日、ワシントンの戦略国際問題研究所で講演……

 外相がわざわざ国外に出て行ってまで言うようなことかね。なんて大人げない連中だろう。こうなったらいっそ竹島を巡って日韓で戦争したらどうだろう。一応、本土基地は攻撃しないという取り決めを行った上で、観戦武官を第三国の駆逐艦にでも浮かべて竹島沖で見物させると。
 空自の全戦力を借りだして制空権を確保している内に、3日ばかり爆撃と砲撃を繰り返して岩肌を削れるだけ削り、後は自然崩落に任せれば数十年後島影は水面下に没するかも知れない。

※ 「北」拉致の疑い濃厚、失踪者 「遺体は山本さん」 山梨県警判断

 DNA鑑定で、そう結論づけられたのですが、じゃあこの人は、図書館に行くと出掛けたのに、なぜ日本海まで出掛けてしまったのかの説明は一切無い。警察は早々と自殺と断定しているんだけど、そこいらへんの説明は一切無いんですよね。
 これでまた新たな謎が生まれたと言える。

※ NHKスペシャル「奥克彦大使・イラクでの足跡」復興支援のあり方を追求した外交官の全記録

 番組中で、故人の興味深い発言がある。
われわれはイギリスと供に「アメリカのベビーシッティングをやっている」という発言です。これは意味深な言葉でして、果たしてアメリカ人に雇われているベビーシッターという意味か、それとも、アメリカというちょっと大きな子供の面倒を見ているという意味なのか、どうとでも取れる。たぶんご本人の胸の内では両方の意味があったのでしょうが。
それにしても、外務省の人材不足を窺わせる作りでしたね。こんな、個人一人二人に、政権の命運を左右するような重大任務を押しつけていたんですから。

※ 道路公団問題

 HDDデッキに溜まった康夫ちゃん関係のビデオをRAMに追い出そうと、入院明けの猪瀬直樹を呼んでのサンプロをちらちら見ていたんだが(ちなみに康夫ちゃんはこの番組での猪瀬とのやりとりに関して自分が言い負かしたかのようなことを週刊ダイヤモンドの憂国阿呆談で自慢しているが、もちろんそんな事実は無い。きっと抗癌剤が回って、自分に都合の良いように記憶の再配列がなされたのだろう)、財部さんが、しきりに、「道路公団を普通の会社にするんだ!」と連呼して隣で康夫ちゃんがうんうんと頷いている。

 バカじゃないのか、この人は。道路公団を普通の会社のようにするなんてことが出来るわけもないし、またそうすべきでもない。JRを民営化したがためにいったい何が起こったか? 不採算部門の見事な切り捨てで、それは結局の所、第三セクターという形で地方が被った。しかも、ここで肝心なことは、誰も言わないんだが、JRは鉄路を潰しはしたが、新しい鉄路の建設はそれ以降、全くなされなくなってしまった。国民の足としての鉄道の敷設は、もうそこで止まったわけです。あれほどエコロジーで安価で大量輸送に向いた交通システムは存在しないのに、以降、新幹線という幹線軌道の開発でしかビジネス展開しなくなった。
 国有だったら政治力の介在を許して、しかも税金を野放図に注ぎ込まれるから駄目だ。じゃあ民間だったら、その会社は不採算を承知でビジネスを展開するか? と言えば絶対出来ないわけですよ。JRにいったい何の義務があって、篠ノ井-長野間を手放しますか?
 国営でなければ民間しか無いのか? というのは、極めて不幸な発想で、半官の部分を残すことによって国が介入する余地を残してしまうじゃないか? というのも一定の説得力はあると思うけれど、それにしても発想が短絡過ぎですよ、あんたたちは。
 JRの民営化にあれほど反対したマスコミは、ちっとばかりうまく行ったことに味を占め、完全民営化のみが唯一の解決策だと呪縛にとらわれている。

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2004.03.06

サイト引越

 土曜、起きて直ぐ、土曜のデムパ番組、スカパー朝日パックインを再生。何喋っていたか全然記憶に残らない。しかしこの人たちは、イラクの将来像を語る時にも、一時として「反米」というスタンスから逃れられないんだよね。
 昨日の日記でカラヤンがドイツ人みたいなことを書きましたが、オーストリアの人でした。しかし考えてみると、オーストリアの人々って気の毒ですよね。たかだかほんの数年間ナチに協力した程度のことで、一生拭えない罪科を背負わされたのですから。
 言ってみれば、朝鮮人がアメリカで、太平洋戦争の敵国扱いを受けるようなものですよね。

※ 「薄笑いの首相」 大江氏、特派員協会で首相答弁を批判

 テロ朝Nステに出演するたびに薄笑いを浮かべているのはどこの誰よ?

※ 厚労相モウケッコー

 良いジャン、いちいち目くじら立てなくても。だいたい、その場にいた記者も爆笑しているんだから、もし厚労相が謝罪するんだったら、あの場にいた記者全員がテレビカメラの前で一人ずつ社名を名乗って謝罪すべきでしょう。

※ 長嶋フィーバー続く。

 一茂の会見を見てて相当の違和感を持ったのは私だけだろうか。実の親に過度の尊敬語を使ってみたり。ま、孫の顔くらい見せてからというのが偽らざる本音だろうけれど、それにしても、もう少し達観した表情で良かったよな気がするけれど。

※ 「大隅市」変更の陳情採択、鹿屋市議会特別委

大隅市の名前を白紙に戻すということなんだが、かと言って「かのや市」が通るという状況でも無いんだよね。道のりは遠い。ここは日本では誰も知らないけれど、世界の軍関係者にはカミカゼ・ベースで知られている「鹿屋市」のままでひとつ、周辺の皆さん、いかがでしょうか?

※ CBSドキュメント イラク傷病兵

 DODがようやく病院の取材を許可したらしく、一番最初に重傷者が運び込まれる、ドイツのランドシチュール地域医療センター、リハビリが行われるテキサス州サンアントニオのブルック陸軍医療センターのレポートが入る。
 燃料トラックを運転していて被弾、全身火傷を負った兵士は、腕の火傷を負った部分というのが、皮膚移植をした後なんだけど、手術をした境界線部分から、まるで生木の皮を剥がしたみたいに、色も違えば太さも細くなっている。顔面火傷の兵士とか、戦争の現実というのはシビアですね。

※ 「名義借り」疑惑の佐藤前議員、7日にも事情聴取

 これね、一度徳政令を出しましょうよ。与野党議員とも一杯いるんだもの。でなぜ彼らが止めないかと言えば、ひとつは、俺たちがアウトでなんで共産党のあれがセーフなんだ? という恨みもあるでしょ。だから、共産党の献金構造も含めて、今後は一切禁止することにして、いついつ以前は問わないけれど、いつからは一律禁止ということにすれば良いと思いますよ。

※ 病気分かると忍びない 大阪の小6虐待死

 これはどこから見ても虐待でありネグレクトなんだけど、言葉の発達遅れがあったとかいうことになっているので、腕の良い弁護士が付けば、無罪は無理でも十分執行猶予に持ち込めるでしょう。
 児童虐待防止の改正法案は、警察官の立ち入りを見送るそうですが、これでもう骨抜きが決まったようなもので、改善の実効は見込めないですね。結局、病気だということにされると、診断書を行政に出せというしか無い。それを法律で義務づけられるのか? ということにもなるけれど、一方で学校に通ってさえいれば、学校で健康診断を受けられることを思えば、一見、引き籠もり風の児童家庭に対しても、法の網を被せるしか無いかも知れない。

※ サイト引越。

 People(元は完全GUIを売り物にする最後のパソ通会社だった) が今月いっぱいでプロバイダ・サービスを終了するため、裏サイトの一件を引っ越す。サイトをオープンしたのはファィルのタイムスタンプを見ると97年の夏だったらしい。
 開設した当時は誰がこんな所を覗くんだろうと思ったが、今日まで25万人が閲覧してくれた。この分野に関しては、ググると、昔から私のサイトが一番上に来る。ま、他にこのテーマに関してサイトを作っている人間がいないから当然のことだが。なんだかんだで、画像ファイルもトータルで20メガを超えた。
 通年でも、このサイトの情報を本当に必要とする人間は千人いるかどうかなんだが、偶に「役立ちました」とお礼のメールを貰う。

 さて困ったのは引越先。現状、ディレクトリが空なのはusenだけ。所がここはディレクトリのURLの変更が利かない。そもそも、今住んでいるマンションを引き払えば、usenとはおさらばするわけで、ここは使えない。そこでフリーを探して、Yahooのジオシティーズに決める。画像ファイルが多いので、弱小だと回線が細くて閲覧者に苛々感をもたらすので、ある程度大きくないと駄目だと判断してのこと。かと言って、他社の大手で使える所は、だいたい康夫ちゃん関係で使ってしまった。
 ジオシティーズはバナーは小さいし、余所みたいに更新が無ければディレクトリを潰されることもないし(更新しない時は2年近く更新しないこともあった)、欲を言えば、動画ファイルも各種オーケーなのに、なぜかWMVファイルだけ使えないことか。
 というわけで、Yahoo-JAPANのIDをもうひとつ取得する。何やら、YahooのBBSを巡っては、無数のIDを取得してダブハン書き込みをするユーザーがいるらしいが、そんな面倒なこと、良くやるねぇ。

 所で、ASAHIネットのディレクトリはすでに100メガを超えているわけだが、ここに月5.000円超払っていることが解った。そろそろサーバーのレンタルを考えるかねぇ。

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2004.03.05

考古学三題

 腱鞘炎、更に悪化する。昨夜、椅子から1メートルばかり離れた所に詰まれたディスクの山に左手を伸ばして取ろうとした。すでに取ったディスクを置く場所が無かったので、右手にディスクを持ったまま左手を伸ばした。したらディスクの山が崩れた(-_-)。で、内数枚が、谷底へと落下して行った。別に今必要なディスクでは無い。そのままにしておいても不都合はない。でも、そのまま記憶から抜け落ちることは避けられないので、今の内に拾わねばと無理した。左手で全体重を支え(明らかに過積載だ(ーー;))て前屈みになり、ディスクを拾い上げた。やばいなと思いつつも、他に術が無かった。
 今朝、と言っても13時に起きたら、痛みが酷い。ただ腕がブラブラするだけで痛む。何でもインドメタシンも効くようだから、市販薬に切り替えようかとも思う。
 金曜、ニューズウイーク難民と化して書店あちこち。やっと週刊現代を発見する。おかしいなぁ。今週号の何が売り切れを招いたんだろう。それにしても、「株価2万円突破に備えろ!」。あんたら、つい昨日まで、小泉政権で日本経済は沈没するよなことを煽っといて、ほんと週刊誌って現金な商売だこと。

※ 長嶋さん卒中
 別に死んだわけでもない。年齢を考えると、加齢による疾患を患っても不思議ではない。臨時ニュースで報じるようなことではないし、ましてや夕方のニュースでまでトップで報道すべきことでもない。

※ 公社「竹島切手」発行してた 事務のミス、回収働きかけ

 これは凄い! 考えた人天才(~_~;)。それ次は尖閣だ! なんなら旅順も。

※ <在留特別許可>ミャンマー人一家に人道上の理由で

 散々気を持たせてやっと、落ち着くべき所へ落ち着く。日本政府が昨年認めた難民認定は僅かに10人だったことを記憶しておこう。不法滞在者の分母を考えたら、東大に入るより難しく、宝くじに当たるよなものでは無かろうか。
 ちなみに昨年の不法滞在者は推計22万人(あくまでも法務省の推計であって、実際はもっと多いでしょう)。計算して見ると、東大の門の方がまだ桁が二つばかり狭いことになった。
 でも、この数字を鹿児島県の人口175万人に当てはめると、鹿児島県からの東大合格率は、ほぼ難民認定の難易度と同じ倍率ということになる。異様に高いんだよね。鹿児島の東大合格率。
 ま、それで故郷が栄えたかどうかは、ご覧の通りという次第で……。国が栄えたかどうかは更に疑問なわけだが。

※ 「鹿児島黒豚」とカナダ産を偽装容疑 鹿児島の業者逮捕

 一般的には、鹿児島産の黒毛和牛や黒豚は、鹿児島が産地とされていますが、実は、大部分が、鹿屋を核とする高隈山系周辺の大隅半島が主な産地になります。
 この鹿屋の業者は96年頃からやっていたということで、極めて悪質なケースですが、良くばれなかったなということを思うと、大なり小なり、産地自身が、この手の偽装ビジネスの諸悪の根元になっているということなんですよね。

※ 「明石原人」の直良氏に光 東京で演劇公演へ

 私が、10代前半、たぶん中学に入った頃から、この世でただ一人、尊敬する人物を上げよと言われたら出すのが、この直良信夫氏です。少年としての憧れはカラヤンだった。だってドイツ人って、田舎の少年には格好えかったんだもん(*脱線するけれど、ドイツ様式、あるいは様式美というか、もっと言えばナチス・スタイルと言い切っても良いけど、あの手合いは、田舎もんに受けるんだよね。だから日本人は猫も杓子もヒットラーを賛美した)。今は、この焼失した明石原人は、恐らく原人では無かっただろうという所に落ち着いているんですが。
 昨日は、考古学関係の面白いニュースが相次ぎまして、

*<金取遺跡>岩手に「旧人」いた 再調査で中期旧石器時代

 まこれは、れいのゴッドハンド騒動以降の再調査で初めて、間違いないというお墨付きが出た遺跡で、日本列島に旧人がいたことが確定したと言って良いでしょう。もうひとつ、

*人類進化に新説:現代人はネアンデルタール人との混血? AP通信

 これは今ひとつ、眉唾な所があるんですが、独自に開発したスパコンでDNA解析をやってそういう結論に辿り着いたというものです。ネアンデルタール人と今の人類は、わりと早い時期に完全に分化し、というか全く別物で、ネアンデルタール人は、その後絶滅したとされている。今、世界中にある類人猿のUMA伝説の多くが、実はこのネアンデルタール人の末裔説を取っている。さて、学会でこれが認められるかどうか。

※ 各県警裏金告発相次ぐ。

 ここ数日、いろんな県警で出てきましたね。静岡県警なんて、週刊ダイヤモンドに狙い打ちされているような土建王国ですら出てきた。でも長野でだけは絶対に出ないでしょう。なぜなら、今告発しても、県知事によって握りつぶされることは百も承知しているから。

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2004.03.04

合併問題の本質

※ 海自初、女性ヘリ機長/市来出身・丸山さん-「目標を持って」
  来月母校で講演 南日本新聞

 26歳、配属は小月の救難飛行隊だそうで、う~ん、いつか鹿屋にも帰って来るんだろうな。ま、頑張って下さい。

※ 摂食障害カウンセラーを脱税容疑逮捕 治療費3億円隠す 全裸で抱き合うと病気が治る。

 摂食障害治療でもって3億円の儲け? くう~(>_<)。どうしておいらはこんな美味しい商売を思いつけないんだろう。やっぱりこういう人って、どこか突き抜けているんだよね。つって捕まっては元も子もないが。

※ ドビルパン外相インタビュー NHKクローズアップ現代

 イランの核問題での譲歩をドビルパン(来日中)の功績のようにNHKは報じているんだが、アメリカは怒るぞ、そんなこと言ったら。アメリカがあんだけプレッシャーを掛けたから応じただけのこと。つまり刑事部屋に於ける取調と同じで、強面のアメリカと宥め役のその他がいたから折れたわけだ。
 しかし、ドビルパンご機嫌なんだもん。腹の立つ奴。フランス人はイラクで人が死ねば死ぬだけご機嫌度が上がるんだろうな。

※ NEWS23

 筑紫哲也が説明責任を果たさなかったと私が書いた、先週末のNEWS23ですが、金曜日は多事争論は無いのに、時間延長になって私が見逃した部分であったみたいです。その全文がTBSのサイトにやっとアップされたました。もっとも、とても説明責任を果たしたと言えるような内容ではありませんが。

※ 火星に水の証拠

 こんな些細なニュースを大げさに報道されてもなぁ。ブッシュがスーパーチューズデイにぶつけたなんて話もあるが、それにしちゃせこすぎる。

※ 焼死の娘、生きていた 母の直感、DNAが証明 - 共同通信 - 社会
【ニューヨーク2日共同】目の前にいるのは死んだはずの娘では--。生後間もない長女を火事で失ったと...】

 えくぼで解ったとか凄く劇的な話になっているけれど、この母親は、ずっと疑っていたということですよね。最初は悲嘆にくれていたけれど、その内、骨は無いし、ひょっとしたらと疑い初めて、最終的に知り合いの娘に辿り着いたと。しかしまあ、まるでプラクティスみたいな話です。

※ 「長野県では(報償費問題は)無い」

 上記の発言は月曜日のTBSラジオでの康夫ちゃんの弁です。この人、よほどの弱みを長野県警に握られているんでしょう。日曜日には、相方の長野智子がキャスターを務めるテロ朝のザ・スクープが、この報償費問題を追及していたのですが、その中で、全国の知事さんにアンケートを出していた。回答率が確か、41人かそこいらでした。その中に康夫ちゃんが含まれていたかどうかは解りません。
 中でただ一人、報償費の不正私用があると答えたのは、北海道知事一人だけでした。康夫ちゃんは「無い」と答えたか、そもそもアンケートに答えなかったのか? と思いきや、実は答えているんだよね。
 それはザ・スクープのウェッブサイトにしか無い。

「●田中康夫 長野県知事 長野県も徹底的に調べるよ。僕は予算の執行者だから、捜査報償費の予算を計上しないで、領収書形式の後払いにしようかとも思っているんだ」

目立つ所では、県警のご機嫌とって、誰も見ていない裏では、こんなに威勢の良いことを言っている。さてどちらが本音やら。(↑所で、その偽造領収書が存在する以上、康夫ちゃん方式では何の抑止効果も持たないんだよね)

所で、康夫ちゃんは、同じ番組中で、例のごとく、合併問題でブツブツ言っていたけれど、明らかに本質を外していると思うんですよね。
 合併特例債は、明らかにやりすぎだし、さいたま市みたいに、合併に合わせて議員報酬は一番高いレベルに合わせ、福祉は一番低い所に合わせるなんてのは言語道断なことで、それは批判しなきゃならないけれど、康夫ちゃんは番組中、泰阜村がどれだけコスト削減に励んでそれで金創って福祉に回しているかを自慢していたけれど、これって問題の本質のすり替えですよ。

 泰阜村のような過疎に沈む小さな自治体がどんなに頑張っても、出来ることには限界がある。極端な話、役場も議会も全部無報酬で回したって、出来ることは知れているわけですよ。だって税収が知れているんだもん。
 一方で、松本市のように、あんなにハコモノに入れ込んでも、田中康夫マンセーな週刊ダイヤモンドが、全国福祉サービス調査とかやれば、やっぱり上位に来ちゃうわけですよ(高齢化対策698都市中2位)。自治体に体力があれば無駄遣いがあっても、そこそこの福祉サービスを提供できる。合併して出来上がった大都市が、どんな自治をやるかも、極端な話、そこの住民の勝手なわけです。さいたま市の無駄遣いは市民の選択であって、もはや国があれこれ言うべきことでも無い。

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2004.03.03

戦場のカモ

 火曜午後、書店。週刊現代が見あたらない。コンビニにも無かった。売り切れるような記事ってあったかなぁ。帰りに自転車の後ろ車輪の空気が抜ける。がっくり。またパンクか。そろそろ買い換え時期か。下を見ても15年は乗っているもんなぁ。
 見かけボロボロの自転車って、鍵掛けなくても盗まれる心配が無いから良いんだよね。これがほら、モーター付き自転車とかだと、マンションの駐輪場ですら危ないし。ピカピカの自転車はたかがコンビニに入るにも盗難を気にしなければならないし。

※ 植民地下の「親日派」認定し調査 韓国で真相究明特別法

 やれやれ、いよいよこの政権も末期だね。

※ 日本時間の午前4時頃かな

 にNASAが火星での発見に関して重大発表をするとか言っているけど、日本の新聞は、それが水があった証拠だろうと言っている。でも水があっただろうことは解りきっているわけで、これはむしろバクテリア等の生物の化石を発見したということでは無かろうか?

※ タクシー版「フライトレコーダー」導入 都内最大手会社

 実はこれ、発想は凄いけどそんなにたいした代物じゃないんですよね。大量生産すれば量産効果が出るから、早急に法制化して、全乗用車に取り付けるくらいのことをすべきでしょう。

※ 邦人コラムニスト強盗被害 イラクの高速道路で

 最初、Yahoo-JAPANのヘッドライン・ニュース(一瞬でトップから消えた)で見たときは、何かのネタじゃないだろうな。あんたこれ自作自演じゃないの? とか思っていて、実は今でも半信半疑。いくら何でも、高速移動中を襲われるなんて、そんなありがちなへまをしでかすだろうかと、疑問に思えてならないわけですが。
ましかし、勝谷さん、命あってなんぼのものです。距離を考えると、アンマンを出た所でもう金持ちヤパーンが尾けられていたということでしょう。運転手がグルでも全然不思議じゃない。しかし困りましたね。これで日本人はカモ。高価なカメラと金持って護衛も付けずにやってくるという、ゴキブリホイホイ状態であることをかの地の強盗集団に教えてしまった。きっとサマワ辺りにいらっしゃる日の丸マスコミさんは、バカが下手を打ってくれた……と苦虫を噛み潰していることでしょう。
 何の実戦経験も無い自衛隊が出て行ったら、カモられるだろうことを罵っていた軍事のプロのコラムニストが何処かにいらしたが、無事に帰国なさったら成田で会見でも開いて同業者に土下座して詫びて欲しいものです。全ての在留記者、これからイラクへ向かおうとしていたフリーランスを、自分らの不用心さ故に危険に晒す羽目になったと。
 普通こういう時には、イラク入りするメディアが連絡を取り合い、三々五々集まって護衛雇ってコンボイ組んで入るんだよね。日本時間に縛られてパッと入ってさっと抜けようと無理するからこんなことになる。

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2004.03.02

長野、住基ネット叩き迷走す

 月曜、女房が美容院に出掛けたため、悲惨な午後を過ごす羽目に。土曜日曜の疲労が溜まって異様に眠いのに、長男も次男もやたら元気。

※ 鳥インフルエンザ:浅田農産、大量死中に20万羽引き取り要請

 しかし、豪快な社長さんやねぇ(~_~;)。この人を逮捕起訴するなんてことは出来るんだろうか。

※ 首相、韓国大統領の批判に「違いを認めあう姿勢が大事」(朝日)

> 「三・一独立運動」記念式典での演説で「日本に忠告したいこと」として、過去の歴史問題や日本の有事法制について韓国側が言及しないからといって問題が解消したと考えてはならないとし (共同)
>「ここが最東端」韓国KBS、抗日記念日に竹島で生中継 (朝日)

 日本側は言及しないことによって、韓国のくだらん挑発に乗らんことを暗に表明しているわけだが。
 ま、はっきり言って、こんなくだらんことをやらせて国民のナショナリズムを煽って、国民の目を内政から逸らそうとしているのは、お宅さんなわけで、日本を巻き込まんで欲しいとか思うわけだ。
 それに、有事法制問題まで出される筋合いは無いぞ。

※ 恐竜絶滅とは無関係=メキシコのいん石落下跡-掘削調査で判明・国際チーム (時事)

 この隕石落下原因説が広く知られるようになってからも、ずっと、恐竜の絶滅のピークはなだらかで、一回の隕石落下が絶滅をもたらしたものではないという反論はなされていたのに、なかなかメディアは受け入れなかったんですよね。さてこれが有力な反証となるかどうか。

※ ROBO-ONEスペシャル

 さっきお昼のCXのニュースでやっていたけれど、親子でプログラム書いて二足歩行ロボットを作っているんですよね。競技会の後援がバンダイなんだもの(~_~;)。ああいう少年が将来ガンダムのパイロットになるんだろうな。
 ところで、ここに出てくるロボット、二足歩行とは言っても、ちょっと仕掛けがあって、どのマシーンも足の裏に面積の広いプレートを宛てているんですよね。そもそも倒れにくくなっている。真の二足歩行は、点で立てるようにならなければ駄目ですよね。せめて30秒のつま先立ちを競技参加の絶対条件にしたら、これを二足歩行ロボットと認めても良い。

※ 長野・住基ネット検証の闇

 議会に備えてやっと長野県が住基ネットの報告書を出しました。ま、これが本当に最終報告書となるかどうかは解らない。これまで散々リークだ中間報告だと出されてきたから。
 で、これはテスト結果の他にもいろんな問題があって、以下列挙します
1.実験行為者の資格問題。
 たとえばこういうのがある。

「地方公共団体における情報セキュリティ監査の在り方に関する調査研究報告書」
http://www.soumu.go.jp/c-gyousei/daityo/index.html
(↑日曜付で、長野の報告に対する総務省の見解がアップされていますが、まあクソミソに叩かれています(~_~;))

1)監査はスキルや品質管理体制の観点から個人より法人にすること。
2)監査対象と直接利害関係がないこと。
3)入札等によって契約先を選定すること。
4)監査計画を事前に定め承認を得ること。
http://www.soumu.go.jp/kokusai/031225_12_z1.html

 これは2ちゃんねるで通りすがり氏が探し出して来たものですが、どれひとつとして要件を満たしていない。(実際はもっと細々と決められている。これは要約)

1)監査はスキルや品質管理体制の観点から個人より法人にすること。
 長野では個人だった。
2)監査対象と直接利害関係がないこと。
 住基ネット問題の審議会の委員だった。
3)入札等によって契約先を選定すること。
 随意契約だった
4)監査計画を事前に定め承認を得ること。
 最後まで秘密だった(たぶん行き当たりばったりで、しかも侵入できなかったものだからテストは成功するまで複数回に及んだ)し、承認を与えうる立場の人間もいなかった。

2.680万円の随意契約。
 この業者には、随意契約で680万円もの税金が支出された。壊れた橋を補修しなさい、ついては入札やっている暇は無いから、お宅やって下さい、ということとはまるで違う。業者とはいえ、相手は個人です。別にタンクローリーやセメントを調達する必要があるわけでもない。必要なのはせいぜい交通費くらいのものですよ。民間サラリーマンの年収に匹敵するような金額を随意契約で払う理由は何か? 経費の明細を議会は要求すべきだ。
 技術に対する報酬の算定は難しいわけですね。ただ、ウェッブ制作で法外な料金をふんだくる業者っているでしょう。でも私は思うのは、IT化というのは何かと言えば、コスト削減ですよ。だったら、ウェッブ・デザインだって、主婦が家庭の内職で出来るようになるべき。ところが実態は、住基ネットみたいにべらぼうな金が掛かるわけです。
 世間に、ITてのは良く解らんから、こんだけ金が掛かるのは仕方ないという認識があるとしたら、ちょっとそういう発想は改めるべきだと思う。
 そもそも、今日まで報告を引っ張るのであれば、ちゃんと競争入札すべきだった。単純に、自分に都合の良い結果を出してくれるエンジニアを、身内から選定して、たっぷりと謝礼金を積んだとしか思えない。テストとしての公平性に何らの考慮もされていない。

3.論外のテスト
 住基ネットは無線LANに繋いではいけないことになっているらしいんですが、この業者さんは、わざわざ役場に自分の無線LANを持ち込んでシステムを構築し、それで「ハイ、侵入できました」みたいなことをやっている。初めに侵入ありき。

4.ソーシャル・ハッキングを無視
 それで、今回の実験で明らかになったことは、真っ昼間に役場の職員が堂々と住基ネットシステムの設定を弄って、それもキーボード作業だけじゃなく、実際に扉を開けたり鍵を回したりした上で、ハッキングできました。だから住基ネットは脆弱だと訴えているようなものです。ソーシャル・ハッキングは防げないと言っても、こんなことは現実的にほぼあり得ない。しかも康夫ちゃんは、屋上屋を架して、税金を遣って自前のネット・システムを構築するなんて馬鹿なことを言っている。今度は誰に利権を授けるつもりだ?
 県内でしか使えない住基ネット・システムを作ったってさ、それの元を取ろうと考えたら、それこそ、病院の診察券や納税部分まで自治業務に関わる部分を全部カバーしないと、全く元を取れないでしょう。それこそ櫻井よしこが嫌っている国民総背番号制を県内で実現するということになる。国民総背番号制は駄目だが、県民総背番号は歓迎するとでも言うのか?
 田中康夫がやろうとしていることは、言ってみれば、運転免許証は偽造されるから、長野県は独自の運転免許証を発行しますと大見得切ったようなもの。県境を越えたら、ただの紙屑になる。
 しかも、このテスト結果の全てを肯定したとしても、指摘されたことの全ては、所詮ソーシャル・ハッキングです。職員の悪意あるハッキングに関しては、それが住基ネットだろうが自前のシステムだろうが、あるいは今の市町村の役場内だけで回っている住民票システムだろうが、防ぎようが無いわけです。それが住基なら駄目だが、長野県が独自で構築するシステムに関しては、ソーシャル・ハッキングに対しても鉄壁ですなどという保障は何ら無い。
 この住基ネットを巡る問題は、最初から最後まで、全くの出鱈目だった。その証拠に、この問題に入れ込んでいた毎日新聞のここ数日の紙面の扱いを見てご覧なさい。あれほど「住基ネットはハッキングされた!」、と熱心にマッチポンプに励んでいたのに、驚くほどに扱いが小さい。彼らの筆を持ってしても、フレームアップのしようのない、呆れるばかりの結末だったということです。

* 暇な人は、今朝の朝日の声欄をご覧下さい。
 康夫ちゃんの住民票移動に関する投稿が掲載されています。

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2004.03.01

道楽としてのジャーナリズム

 日垣隆氏の頁を昨夜更新しました。ぜひ日垣氏にも読んで頂きたいので、度胸のある方は、どしどしご本人(ま、実際は学生バイトが振り分けするわけだが)にメールして下さい。私はとてもそんな度胸はありませんので遠慮します(~_~;)。もっとも彼はホットメールの類は受け付けないとか仰っているので、礼節を持ってメールしましょう。それでも、「坊やは、おいくちゅなのかな?」に匹敵する返信があったら、また私に教えて下さいませ。

※ ジャーナリストは最早道楽稼業である。

 先々週だったかな。某軍事評論家氏と電話で話していて、雑誌「軍事研究」の最新号に掲載された元朝日新聞記者の石川巌氏の低周波ソナーに関する話になった。
 石川さんはしつこくこの問題を追っていて、とても原稿料では賄えないエネルギーを取材に注いでらっしゃる。
 で、私は電話口で、「いやぁ、元帥もそうだけど、今時、軍事リポーターなんて、朝日くらいの年金貰っている人の道楽でなきゃとても勤まらないよね」と笑った。それも力無く。
 ま、ジャーナリズムに限らず、ビジネスは儲けを出してなんぼのものです。しかしコスト&ベネフィットを考えると、今のフリーの記者だの作家だの、とても食えたものじゃないわけです。ここで、そのとても食えた状況でない中で、業界内でそれなりのポジションを構築して食えている人々に驕りが出てくるのはいささか仕方ない。それが人間の性(さが)というものです。聖人君子が成功するわけじゃない。むしろこの弱肉強食の世界で成功できるのは、逆の倫理観を備えた人間です。
 ただしここで齟齬が生じる。作家はモラリストである必要はありません。作品が全てです。別段、自分の哲学や信念を作品に込めたからと言って、良い作品、売れる作品が完成されるわけではない。他方で、ジャーナリストなる存在は、世間からなぜか論調と私生活、もしくは性格の同一性を求められる気の毒な人々です。政治討論番組を仕切るキャスターが自分の娘をそこのテレビ局にコネ入社させてはいかないわけです。そういう事実は隠蔽するしかない。

横道に逸れましたが、たとえば、長野県庁を舞台に今追撃さんがおやりになっていることを、フリーランスの記者が、コスト&ベネフィットを考えつつこなせるかと言えば、まず無理です。何しろ需要がない。田中県政などというものは、全国的にはゴミみたいな話題です。何の参考にもならない。他の自治体で通用するものでもない。せいぜいスポーツ紙のゴシップ記事程度の値打ちしか本当は無い。それを一生懸命お化粧してテレビや新聞や週刊誌で持ち上げる人々がいる。
 でも、所詮はローカルネタです。批判的なスタンスの記事を掲載して貰えるメディアも無いでしょう。たとえば、追撃さんにしても私にしても別に道楽でやっているわけじゃないけれど、少なくとも私の場合は若干の道楽気分が無いわけではない(~_~;)。どう考えてもこれは赤字だから。赤字の行為にのめり込めるのは、それが楽しいからに他なりません。

 日垣隆氏は、この飯田高校刺殺事件の検証委員会の宣伝に偉く熱心だった。メルマガのネタが無かったから、いつもの虚仮威しで自画自賛しただけなのか? 兄弟を学校で殺されたことの恨みを晴らしたかっただけなのか? 敢えて前向きに評価すれば、私は違うと思う。彼は本当に、この無償の行為に燃えたのだと思う。資本主義のシステムの中で暮らすわれわれは、いつも頭の片隅で、社会に対する無償の行為を求めている。飢えていると言っても過言ではない。
 議事録を売り歩いたなどというのは、本来なら些細な問題だ。メルマガの読者に対して不誠実な態度だっただけのこと。グリーン車問題にした所で、判断を誤ったと、一言県民に頭を下げれば済むだけのこと。でも何故か、彼にはそれが出来ない。
 無償で地方政治を監視するという追撃氏のその行為自体を揶揄することによって、日垣氏は、ジャーナリズムが持っている最も根元的な使命をすら汚した。
 あれほどの情熱を注いだ検証委員会の行為も、その報告書が歌い上げた学校教育における崇高な理念をすら、彼は自ら踏みにじろうとしている。貴方にとってのゴールが、単に卑しい自己保身でしか無かったとしたら、あの検証委員会はそもそもいったい何だったのか? 単にジャーナリスト・日垣隆の経歴に箔を付けるためだけの価値無い行為だったとでも言うのか? 

※ 「ムービーテレビジョン」が民事再生法の適用申請

 どうするんだろうスカパーは。こういう時、一番困るのは版権が複雑化することなんですよね。

※ 西武鉄道専務ら9人逮捕…商法違反容疑で

 どこかの県庁と似たようなもので、トップが強面のワンマンだと、どうしても下は、問題の解決ではなく、顕在化の回避に全力を注ぐようなことになるんですよね。この会社が総会屋との付き合いを断ち切れる日は永遠に来ないでしょう。

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