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2004.03.30

極秘戦闘機アルバトラス?

※ 遺伝子スパイ事件

 これちょっと疑問なのは、刑法犯でもないのに、他国から、あいつは犯罪者だから引き渡せと言われただけで、2ヶ月間も収監しているんですよね。その人権はいったいどうなるんだろう。それに、実質無罪の裁定が下ったのに、顔写真を一杯テレビが流すのはなぜ?

※ 陸自対テロ攻撃専門部隊「特殊作戦群」が発足

 やっとという感じですね。この特殊作戦群はデルタ・フォースを目指すらしいけれど、今後は、PKO活動を睨んで、軍政もできるグリーンベレーをモデルにした部隊も欲しいですね。こちらは少人数で済む。
 デルタとグリーンベレーと何処が違うかと言えば、単純に平均年齢が違います。デルタは体力勝負の鉄砲玉ですから。それに比してグリーンベレーは、いろんな部隊や組織で経験を積んだベテランからなる。習得する語学数も全然違う。2年3年の軍のキャリアではとても得られない知識の持ち主がグリーンベレーです。
 今後は、それこそ自衛隊以外からも隊員を募り、鉄砲も撃てるけれど、普段は私服で活動する軍政部隊としてのグリーンベレー型部隊の養成にも力を入れて欲しいです。

※ 届け出義務

 回転ドアの事故で、横浜のランドマーク・タワーでも小学生の骨折事故が起こっていたというニュースがありましたが、ここでも「警察への届け出は無かった」という一文がニュースに添えられている。少なくともこれは事件では無いですから、「警察への届け出が無かった」ことをして、事業者を非難するのはどうかと思うんですよ。そもそも警察は監督官庁でも無いし。だったらどうすべきだったのか? 少なくともメーカー側は、いろんなビルに設置した回転ドアで事故が頻発することは認識していただろうけれど、そりゃお上の介入は招きたく無いだろうから、こういうケースは隠そうするでしょう。
 しかも情報の拡散横断が無い限り、それぞれは一件のインシデントとしての意味しか持たない。数字としての意味を持たせるには、何処かにそのインシデントの情報を集約する必要がある。
 それを何処でやるか? 唯一、その情報が集まる場所は救急車が関与する自治体の消防なわけですね。所がこの人たちも、別に全国中のインシデントを集約する態勢には無いわけです。上から、これこれの事故情報を上げろという命令でも無い限り。
 ここは、事業者に届け出義務を課すという実効性の危うい法令を定めるより、とにかく救急が関与することになったインシデントを、片っ端から、毎日ネットで報告しろという命令を出して、それを同時に国民に公開して、中央で、それら事故情報を分析する専門官制度を設けるべきだと思いますよ。
 恐らくそれをやっていれば、1年前のランドマークの骨折事故があった時点で、対応が取られて、六本木の事故は防げたでしょう。

※ アルバトラス? 日垣隆氏日曜配信メルマガより

★ロシアの兵器産業はここまで膨張中!★━━━━━━━━━━━━━━━★

 冷戦時代に使われたソ連製の戦闘機(アルバトラス)がアメリカに輸入され、
3,300万円前後で一般に販売されています。これは、米国製中古戦闘機の4分
の1の値段! 安い! とにかく平和になったもんだ!
 というニュースを最近何度か目にしました。

 アメリカやカナダやオーストラリアでは、飛行機を個人や集落が必要とする
エリアがけっこうあります。その範囲内のニュースとして伝えていましたが、
この問題はそんなに甘いものではありません。

 これまで、ロシアから兵器を輸入(依存)してきたのはインドと中国だけで
した。しかし最近では、インドネシア、マレーシア、ベトナム、イスラエル、
フランスにもロシアは兵器輸出を行なっています。昨年は、実に総額51億ドル
にも達しました。ソ連崩壊後の最高値です。
 エネルギー部門と並ぶロシア経済の牽引役と言っていい"奮戦ぶり"と言うほ
かありません。

 プーチン大統領が強気でいられる背景には、この兵器輸出に伴う収入増があ
るわけです。アルバトラス(旧型戦闘機)の米国輸出は、もちろん「戦闘」に
かかわるメカをすべて取り去っていますから兵器ではありませんが、その背後
にあるのは軍事大国ロシアの復活です。
 アメリカはと言えば、相変わらず「大量破壊兵器」の世界最大の所有国にし
て使用国ですが、さらに「使える核兵器」の開発と大量蓄積に邁進中という次
第。それが現実です。

 能天気なニュースを垂れ流すのは、たいがいにしてもらいましょう。
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 まず、売りに出されたのは、MIG-29フルクラムの中古だろうという突っ込みはさておき、(後述のL-39なら、おニューも中古もいつでも市場にある、そしてL-39の中古が米国製戦闘機の4分の1という高額なお値段で売られることはまずあり得ない)、「アルバトラス」という戦闘機は、たぶんいません。正直、自信は無いけど、たぶんいないでしょう。スペルはたぶん、「albatross」だと思いますが、以下、アルバトロスというカタカナで話します。ま、所詮はカタカナ表記というか、発音の問題ですから、それはどうでも良し。
 あるいは、クラッシック機やビンテージ・プレーンのことを「アルバトロス」と言うんだろうか? と思った(~_~;)。いや、日垣隆ならともかくお前がそんなアホなこと言うな! とお叱りを受けそうだけれど、私はこの手の問題では、そんなことあるわけねぇだろう! と大見得切れるほどの知識は持ち合わせていないので。それで調べもしたし、人に訊いてもみました。

 まず、アルバトロスと命名された飛行機は、過去に何機かあって、日本に縁がある所では、飛行艇のアルバトロスがいます。これは日本の対潜飛行艇PS-1の開発に当たってモデルとされた。それから、第一次大戦のドイツの複葉機アルバトロス D-3 戦闘機というのがいますね。これは有名。
 戦後、アルバトロスと命名された戦闘機と言われて、私は全然思いつかなかった。まずロシアの戦闘機で、そんな西側コードネームを与えられた軍用機は、たぶんいない。ひょっとして私も知らん極秘開発戦闘機か?(~_~;) それにしても、戦闘機にalbatross=アホウドリなんていう間抜けなコードネームを付けるか? それで、詳しい人々に訊いたら、それはチェコのL-39「アルバトロス」のことではないかえ? ということになった(~_~;)。アメリカの個人のカスタマーもいるでしょう。
 L-39「アルバトロス」と言えば、東側世界のベストセラー・トレーナーですね。値段がお安いですから、国によっては、これを戦闘機攻撃機として使っています。パリでも Farnborough でも常連です。
 007の「トゥモロー・ネバー・ダイ」では、冒頭に登場する。丁度映画が出来た頃、私はプラハのメーカーさんを訪ねたことがありますが、鼻高々でした。チェコ製と侮るなかれ、そのまま日本で採用しても全然構わないほど優れた性能を持っています。恐らく東側で最も成功した軍用機のひとつと言って良いでしょう。ただこれ、純然たるチェコ製です。これをソヴィエト製、ロシア製と言ったら、チェコ人怒りますよ。
 意外に知られていませんが、あの抑圧された東側世界でも、ソヴィエトの裏を掻きながら各国は航空機産業の発展に尽くしました。ポーランドにもPZLというヘリコプター・メーカーがある。
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 これまで、ロシアから兵器を輸入(依存)してきたのはインドと中国だけで
した。しかし最近では、インドネシア、マレーシア、ベトナム、イスラエル、
フランスにもロシアは兵器輸出を行なっています。昨年は、実に総額51億ドル
にも達しました。ソ連崩壊後の最高値です。
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 この分析には素人さんの勘違いがいっぱいあって、たとえばソヴィエト=ロシアに兵器体系を依存してきたのは、インドと中国じゃありません。むしろ依存度で言えば、この二カ国は昔も今も下の方でしょう。中国なんて勝手にコピー兵器を作ってきたし、冷戦崩壊以降は、フランカーを買っているだけでずっと独自開発を優先してきた。むしろ依存度で言えば、北朝鮮がありキューバがあり、アフリカの各国がいる。
 で、ロシアの兵器輸出額、51億ドルという、この数字だけは正しいのですが、これは特にロシアの兵器輸出が伸びたということじゃなくて、これまでのロシア製兵器というのは、事実上の供与が多かったわけです。北朝鮮となんか労働力のバーターで兵器を供与していた。それをロシアのメーカーも政府から援助が得られなくなって、もう今後は為替ベースの取引しかしませんよ。払うもの払ってくれる相手にしか売らないという姿勢に転じたものだから、表に出る金額だけが膨らんできた。
 それで、ロシアの兵器を買っているという国も、出鱈目とは言わないけれど、あまりにも数が少なすぎる。たとえば韓国も実はロシア製兵器のお得意さんですね。マレーシアがフルクラムを買っているのは、昨日今日の話じゃない。ロシアは、冷戦からそれ以降も一貫して、兵器輸出でした。今、急にロシアが兵器輸出に熱心になったという事実も何処にもありません。それはここ10年一貫してそうだったのですから。にしても、たいして売れているような見えないけど(~_~;)

 この頃、私は時々思うのですが、日垣先生がメルマガを有料化して、限られた読者にしかその情報を伝えなくなったのは、その実、ご自分の馬鹿さ加減が必要以上に世間に暴露されるのを回避するためでは無いかと勘ぐったりしているんですが。何しろ人の言うことにゃ耳貸さんでキレて見せるのをモットーとする浅ましい性格だしぃ。

> 能天気なニュースを垂れ流すのは、たいがいにしてもらいましょう。

 いやはや、能天気な記事を垂れ流す前に、も少しお勉強なさった方がよろしいかと。
ま、でも良いか(~_~;)。日垣大先生のファンに軍ヲタや飛行機マニアがいるとはとても思えないから、それなりに読者は納得して読むんだろうな。

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コメント

釈迦の耳に念仏な気もしますが・・・

旧ソ連の戦闘機/攻撃機のコードネームは、FarmerやFlanker、Fresco、Flogfootなど、すべて「F」の頭文字で始まってます。(FighterのFですね)

ちなみに爆撃機がBearなど、bomberの「B」から始まります。

なお、コードネームの頭文字が「A」から始まる兵器は、空対空ミサイルのようです。

まぁ、新しい兵器を開発して、新たに名前を付けたっていうんだったら別ですが・・・。

投稿: ななし人 | 2004.03.30 18:42

エンジンはロシア製の旅客機用のものを
ライセンス生産しているようですね。
でもこれだけ売れるのは練習機として素直な操縦性を
持っているんでしょうね。
何かの本で米軍のベテランパイロットを
日本のTいくつかっていう練習機に乗せたら、
ダメ飛行機と言われたとか。とほほ。
ただエレクトロニクス、エンジン、材料などの
総合力を考えると日本の航空産業もなかなかでしょう。
少なくともチェコでは難しい。
ま、出来たものは別としてですが。

投稿: 元川崎市民 | 2004.03.31 01:59

Tなんとかほら、とうの空自さんにあまり評判良くないから(~_~;)。

投稿: 大石 | 2004.03.31 09:55

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