ヘッドライン症候群
※ アニメのプロ、東大が養成 講師陣にジブリの鈴木氏ら
東大生には申し訳ないけれど、この大学ほど「クリエイティブ」という言葉から縁遠い所は無いと思う。学生諸君にとって時間の無駄遣いにならなければ良いけれど。
※ 信越放送の取材ヘリが墜落・炎上、4人全員が死亡
中日本航空の営業エリアというのは、関東や関西と違って山岳地帯が多いので、とりわけこの手の架線事故には気を遣っているはずなのですが、それでも事故をなくせない。しかし送電線ですから、昨日今日林業作業のために張られたケーブルでもない。手持ちのマップには描いてあったはずだけどなぁ……。
亡くなったSBCの女性記者はまだ26歳だそうで、これからやりたいことも一杯あっただろうにお気の毒なことです。SBCさん、外注のカメラマンのご遺族にもきちんとした慰謝料を払って下さいよ。こういう時に泣きを見るのは下請けだから。合掌--
※ オウム、ドキュメンタリー番組 金曜TBS
3時間くらいあったのか、ドキュメンタリー・ドラマとしては良い出来でしたけれど、「林被告と刑事は心を通わせました」で終わってもねぇ……。しかし、今振り返ってみても、オウムの内情というのは、どこかの県庁にそっくりですね。どうやって人は思考することを止めていくかの実例が、オウムと長野県庁、あるいは長野県議会に於ける共産党県議団の動向に如実に表れている。
※ 社会人新1年生、即課長級 長野県が内定 中日新聞
この青年は今23歳で、大学2年の時に知的、精神障害者らの通所施設を開設したそうです。今時の若者にしては、立派な青年なのでしょう。
しかし、私は二つの理由で、この採用は支持しない。えてして、この手の人材は、在野でこそ才能を発揮するものです。第二に、施設を立ち上げたは良いが、その運営のノウハウを身に付けるにはまだ早いでしょう。私が採用担当者なら、「もう5年ほどやってみて結果も出し、ノウハウも身に付けたら、ぜひわが県に来て頂けないか?」と諭します。
ま、康夫ちゃんにしてみれば、ニュースになりさえすれば何でも良いんだよね。いかにも彼らしいやり口で、私はこの頃、この人のことを「ヘッドライン症候群」と呼んでいるんですが、新聞のヘッドラインを飾りさえすればどうでも良い。それが現実味あることか実効を上げるか否は一切興味ない。
※ フリーター417万人の衝撃 NHK特集
正直、冒頭に出てきたような、あんなドキュンな高校生ならあたしが採用担当でも要らない。
フリーターというのは言葉は悪いけれど、アメリカのような会社の都合でレイオフされる雇用形態に近づいたということですよね。ただアメリカは、産業別組合が強いので、契約社員でも、それなりに権利は守られる。
それでこの問題は、正社員になりたいのにバイト仕事しか無い中高年と、そもそも厳格な雇用形態を望まない若者気質というのがあるわけですね。この両者は、基本的に全く性格が違う。正業に就きたくない若者に正社員化を強制することは意味無いし無理。
労働力の流動化は避けられないことですから、国や社会は、中途採用をいかにスムーズに進めるか。そしてパート労働力だけで良しとする企業に、雇用促進が有利になる条件を与えることでしょう。年金の半分を企業が肩代わりするということ自体、もうナンセンスだと思いますよ。
この番組に合わせて発表されたらしいUFJ総研の調査では、フリーター増によって、2010年には1.9パーセントも日本の名目成長率を引き下げ、税収も1兆4000億円減るのだそうで、不況のせいとは言え、やっかいな現実ですね。
しかし、一時間の番組を見終わっての、国民の大多数の感想は、「(どんなにボスがアホだろうが)、やっぱり公務員しかない!」だったと思う。
※ 日テレ・匿名リサーチ終わる。
匿名リサーチだったら面白いかも(~_~;)。インターネット上の匿名投稿者の正体を次々と暴いていく番組。結構視聴率を取れるんじゃなかろうか。実はあの流麗な文章を書く女性は四畳半の木造アパートに住むネカマだったとか、とある県庁の一室で朝から晩まで知事絡みのBBSを監視しているお役人とかの正体を次々と暴いていく番組。
来月からは「ワールドレコーズ」とかいうしょうもない番組が始まるそうなのですが、ゴールデンにこういう知的好奇心をくすぐる番組が各局にひとつくらいあっても良いと思うけれどなぁ。日テレって、この手の視聴質問題には全く無頓着なんだよね。
※ 自閉症の原因は水銀? TBS報道特集
驚くよな番組でしたね。自閉症というのは、原因は解らないとされているけれども、ひとつはっきりしていたのは、先天的なもので、しかも一生治らないとされてきた。100人に一人ほど患者が発生し、その発症率は年々上がっている。所が、その原因は、どうもインフルエンザ等の予防接種に防腐剤として含まれている水銀が原因では無いか? ということです。それを治療するために、重金属中毒薬のキレート剤を服用したら、治らないはずの自閉症が見違えるように改善している。
ただ水銀起因の自閉症は全体の3/4ほどで、しかもキレート剤は水銀だけ排出するわけでもないので、ミネラル不足に陥ったりする危険もある。日本では治療薬として認められていないので、アメリカから月3、4万円の治療薬を輸入しなければならない等の問題がある。欧米ではまだこの水銀原因説を巡って議論があるみたいですが、厚労省は徹底して調べて欲しいですね。「自閉症 水銀」でググるともっと詳しい情報が出てきます。
※ 中朝国境の監視はなぜ甘いのか?
週刊エコノミスト3/9日号、敢闘言より
【脱北者という言葉を聞かない日はない。そこに付与されているのは、たいてい決死行である。だが、私たちは知っている。その場で銃殺された者などいないことを。
思い起こしてみて欲しい。例えばかつて、ベルリンの壁を越えて西側に脱出しようとした者は、例外なく即座に射殺されたのである。】
--中略--
【少なくとも、ベルリンの壁につきまとった即時銃殺より、豆満江で受け渡しされる数十円程度の賄賂の方がましではないか?】
雑誌を買ったのをすっかり失念していました。言うまでもなく、ベルリンの壁と中朝国境をその警備度で比較するのは全くのナンセンスです。いったいどんなセンスの持ち主がいればこんな無茶なことを思いつくんだろう。言うまでもなく、ベルリンの壁は東西冷戦の最前線でした。同様に38度線も。しかし、中朝は、曲がりなりにも同盟国です。多くの越境者が、半ば公然と行き来して出稼ぎする舞台です。それはもはや北朝鮮経済に組み込まれていると言って良い。
更に言えば、この人は「数十円」程度の賄賂と仰いますが、それってそもそも現地の貨幣観念でいくらぐらいですか? 北朝鮮公民には移動の自由はありません。そもそも居住している集落を出て国境にたどり着くまで、多くのブローカーや地元有力者に賄賂を渡さねばならない。最初の越境による稼ぎは、その借金返済でだいたい消えます。何度か越境を繰り返してやっといくばくかの余裕ができる。とても数十円程度の賄賂で済む話じゃない。こんなこと脱北者に話したら怒りますよ。そもそも、いったい彼らが、そこを越えた後に、どんなに楽な生活を送れるというんです。あれが決死行であることにはさして誇張はない。
現場を見るのは結構だが、この人、北朝鮮問題を一から勉強し直した方がよろしいんじゃなかろうか。
* 所で、日垣先生のグリーン車の件ですが、日垣隆氏本人に「そのグリーン車代を県民に返却して下さいませんか?」とメールした長野県民は一人もいらっしゃらないのでしょうか? 私が県民なら、しつこくメールして電話も掛け、押しかけもして、本人に非を認めて詫びさせるくらいのことはしますが、長野県民というのはつくづく寛容な人々ですね。税金にたかろうという人々にとって、これほど有り難い県民はいないことでしょう。
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