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2004.04.30

エアメモ鹿屋

※ 羽田事件当時5機が着陸
 事実が明らかになってみると実に酷い事件で、関係者の処分が必要でしょう。最初に職務質問をして車を止めようとした警官は、中のことは管轄外だからと追っていない。指揮命令系統の一元化がなされていず、各細胞の末端が入手、遭遇した情報と状況判断が隣の組織に伝えられていない。これ以上のお粗末さは無い事件。

※ 柔道井上敗北

 テレビで見ていたら、そもそも井上は勝ちに行ってないんだよね。全く勝とうという意欲が見えず、終始守りだった。試合運びに緊迫感が無く、この人、わざと勝ちを捨てんじゃなかろうかとしか思えなかった。

※ 繁栄を謳歌する日本のアニメ業界 TBSNEWS23

 ほんとかよ。何か大文字のマスコミがこうやって報ずると嘘っぽく思えてしまう。
 20年前には週25本のものが今では90本だそうで、アニメーターが酷使され、韓国に発注が流れているというニュースです。でもこのレポート自体、10年遅れているよね。今に始まった話じゃないんだから。

※ 自衛隊宿営地に迫撃砲

 映像はNDNの記者が撮影して自らレポートしたものしか出てこない。現地レポーターがいないものだから、各局とも扱いは小さい。これが理想とはいえ、新聞も各局さんも本当にそれで良かったのだろうか? 彼らは政府の警告を、あそこに記者を置かないことの免罪符に使ってはいないだろうか。

※ エアメモ鹿屋

 6年振りにT4ブルーが飛来、それも初の鹿屋展開で開かれたショーは、快晴の下、無事に終了。日中二度も日焼け止めを塗ったが、両手の甲は真っ赤っか。

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2004.04.29

ホームレス知事誕生

 康夫ちゃんは泰阜村居住の実態を確実なものとするために、長野市に借りているマンションを引き払うそうてすが、実態はこれ、軽井沢の両親宅への引っ越しなんですよね。東京バイトの実態に合わせて、県庁と東京の真ん中辺りに居を構えようというのが彼の本音。
 にも関わらず、これが新聞紙面に載る時には、泰阜村の方がクローズアップされるのは、康夫ちゃんとしてはまんまとしてやったりでしょう。長野からの引っ越し荷物のほとんどは、泰阜村を経由して、荷解きされることなくほとぼりが冷めたら、コソーリと軽井沢や東京へと帰ることになるでしょう。
 しかし、泰阜村の村長さんも鬼ですな。あの人、なんだかんだ言いながら、長野県民のために康夫ちゃんの寿命を削るのが目的で、わざとウエルカムな態度をとり続けているんでしょうか。

※ 55歳男、盗んだ下着4000枚=30年で段ボール30箱分-山口

 この人、防虫剤の交換とかもきっちりやって保存状態も良く、昔のものでも使用に耐えうるという話ですが、酸化作用で脱色が進み、ちょっと見た目はどうなんだろうと思いますが。日本の婦人肌着史がそこにあったというのだからすごい。こういう性癖の人は、収蔵が目的ではなく、まさに盗むという行為が性的エクスタシーをもたらしてやめられないという状況にあるものですが、収蔵癖も加わるとなると、たぶん盗むというリビドーがさほど深化せず、収蔵癖とバランスしたから長続きしたのでしょう。

※ 4閣僚の年金未納新たに 民主菅代表も

 気にくわない人間を目撃すると、すぐ「炙り出される」と表現なさるコラムニストがいらっしゃいますが、これぞまさに炙り出されると言うに相応しいケースですね。
 公務員共済年金への切り替え時に失効したというケースがほとんどらしいですが、これ、本人はもとより、その手続きを行ったお役人さんご自身が、大臣がその役職を失っても、その公務員共済年金積み立てが国民年金へ自動的に繰り延べされると勘違いしていたということではなかろうか。

※ 羽田空港:滑走路を横切って逃走の32歳男 東京湾で水死

空港警備では、侵入者に滑走路を横切らせたら負けなんです。ただ、何しろ一度入られたら、もう遮るものはないですから、これはラグビーやフットボールの独走に近い。突破されたのは、どうも国際線ターミナルの辺りらしいですが、これも羽田のウイークポイントの中では、従来から一番弱いとされていた場所です。何しろ空港はでかいですから、他にも進入できるポイントはいっぱいあるんだけど、素人がパッと突破するには、国際線ターミナルは一番楽なんですね。比較的容易にアプローチできるのに警備は薄いから。
 しかしこの犯人はいったい何がやりたかったのだろう。

※ 「米大使館爆破」ネットに書き込む、学生怖くなり自

2ちゃんに書き込んだ30分後にはもう自首している。一見間抜けな犯罪だが、それって、自首するところまでセットで考えての行動ではなかろうか? うんなわけはないか。
 2ちゃんてところは、渋谷のクラブみたいなものですよね。その内部で話が回る分に関しては、ただのおふざけで済む。で、ちょっとオツムが足りない連中が、捕まった奴はアホだと思いながら、日々そのクラブの中で違法行為に励む。で、その違法行為、もしくは違法行為スレスレの行為を外部から覗いて煽る、ごく普通のありふれた覗き趣味の連中がいると。
 もしこれがアメリカだったら、この学生はきっとひろゆきを訴えて、「2ちゃんの空気に煽られてやったんだ。悪いのは運営者だ!」とか言って、意外と認められるかも知れない。

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2004.04.28

どうでも良いわれら小国民

 火曜、凄まじい風。だが雨はたいしたことなさそうなので、書店巡り。ところが途中から雨が激しくなる。しばらく様子を見るもダメボ状態なので、そのまま濡れながら帰る。
 帰ったら、今度はネット環境が全滅している。原因がわからない。女房によると一時間ぐらい前はなんともなかったとのこと。
 回線会社に電話してみたら異常なしとのこと。じゃあどこが異常なんだと調べて行ったら、どうやらルーターの電源を自ら引っこ抜いてしまったらしい(-_-)。そう言えば起きてすぐ、捜し物をしている途中に「これ何のケーブルだっけ?」とちょっと引っ張ってみた。それがルーターの電源だったらしい。
 水曜、早朝より外出。事実上の徹夜なので、もう全くへろへろな感じ。

※ まんちゃん宅、銃撃

 ま、何があってもおかしくないお人ではあるから特に驚かない。てか、この犯人はどうかしている。まんちゃんのことをたかが鉄砲玉にびびるような男だと勘違いしている。

※ 一歳児スクールバスに轢かれて死亡

 100人が100人の母親に聞いても、責任は母親にあると答えるんだろうけれど、ふっと魔が差す瞬間てあるんですよね。悪魔に魅入られたとしか思えない油断が人間を襲う。

※ それって岩?

 中国政府が今頃になって突然、沖ノ鳥島は岩であって陸地とは認めないとかふてぇことを言い始めてるんですよね。言っちゃ何だけど、仮にそのことで日本の経済専管水域が認められなかったにせよ、あの一帯が中国領海になる訳でもなければ、格段の資源に恵まれているわけでもない。せいぜいが、将来、中国が世界中の魚を今の日本みたいに買い占める時代になったら、意味があるかもという程度です。ただそれだって、世界的な漁業資源管理が年々きつくなる現状では、どこか一カ国が利益を手にすることも無理。
 何なら、中国に対して同じやり方で報復してはどでしょう。南沙だって、とうてい陸地とは言い難い岩礁に無理して基地を作っているのですから。

※ 年金未納で与野党泥仕合

 麻生さんが制度上の問題がどうのこうのと開き直っていましたが、まさにこの問題は、制度上の問題として起きたわけですね。国のお役人さんは、清く正しい国民は、一度就職したら、一生を会社人間として過ごすだろうと考えてらっしゃる。だから督促なんかしない。いやひょっとしたら、彼らの本音としては、途中で会社を辞めて一旗揚げようなんぞとよこしまな考えを持つ奴らはろくでもない連中だから、むしろこちらは知らん顔して、これまで払わせた積立金がそのまま他の受益者のために還元させるのが良いとご判断なさったのかも知れない。
 それにしても、確かに制度はどうしようもなかったけれど、法律を作る側にいた議員さんからそれを言われたか無いだろうと思う。言ってみれば、現状の責任は彼らにある。
 で、あげくに年金というのは、過去に遡って払える金額は2年分程度なんですよね。これはそれ以上の遡及を認めてしまうと、将来払えば良いや、とばかりに誰も払わなくなることを恐れてのことでしょうが、もう少し工夫が必要だと思いますね。
 この人たち、自分らが国民から集めたお金をいかに自分たちの欲のために使うかにはとても熱心だけれど、制度改正に果たしてどれほど真剣なのかまるで解らない。

 しかし菅直人も、厚相在任中に途切れていたというのはあんまりだ。

※ TBSNEWS23

 昨夜、東大の藤原先生がお出になっていたんだが、喋っていることは外交問題じゃなく軍事問題なんですよね。そらいくら何でも無理があるでしょう。
 しかし、昨日占領当局は、イラクの新しい国旗を一方的に発表してまたイラク国民の顰蹙を買っていたけれど、あの戦闘なんぞわれ関せずのシーンを見た時に、南ベトナム政権を思い出した年寄りは多いと思いましたね。前線で米兵がばたばた死んでいる時に、南側の指導者は、パーティ三昧の日々を過ごしていた。この人たちの真剣さというのが今ひとつ理解できない。旗なんてものは、せめて形式ばかりでも自治が成った時に、勝手に決めさせれば良いことです。何も優先して占領軍が片づけるべきことではない。

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2004.04.27

小泉政権4年目へ

 安倍ちゃんが「財政出動のない景気回復を成し遂げた」と胸張ってましたけれど、結構赤字国債刷りまくっているんですよね。田中康夫長野県政の3年間と、小泉政権の3年間を比較したら、きっとどちらがましだろうという不毛な評価になると思う。
 早い話、為政者の能力と努力に関係なく、景気は勝手に回復したわけです。

※ 外務省、高遠さんら3人に198万円請求

 これまでも、海外で救出して日本政府が飛行機を準備したケースに関しては、あとで旅費を請求しているので、その前例に従っただけなんだけど、都内でのバス移動の費用まで請求するというのは、みみっちい話です。同じ頃フランス大使館では、ひと月のワイン代に850万円も税金を無駄遣いしている。どうせ大使館員が帰国後、自分ちの棚に並べるためのワインをせっせと買い溜めしているこちらはお咎め無しで、どうしてこんなイジメに近いことを国ぐるみでするんだろう。

※ 自民・柏村議員「人質に反日的分子」、野党「不穏当」

 まあねぇ、反自衛隊てことだけ捉えるなら反日分子かも知れないけれど、自衛隊に6年もご奉公した人を捕まえて、その後、自衛隊批判に転じたとしても、反日分子と呼ぶには抵抗ありますよね。柏村議員は、この発言で海外の信用を失ったかも知れないけれど、少なくともあの三人は、現地で日本人の評価を高めていただろうことを思えば、どちらが国に貢献したかは明白。

※ 「自己責任論」に懸念表明=NGOや市民団体、外務省などに-東京

 なんだかなあ。いや、あなた達の主張は正しいかも知れないけれど、そんなことを言うために、たかだか2千人ぽっちの署名を集めてですね、それを小役人に突きつけるパフォーマンスが、某かの結果を生むと考えているとしたら、それはあまりにも大きな勘違いでしょう。

※ メディア相性

 25枚、2.560円という台湾製のノンブランド・ディスクを買って焼いたら、案の定サムスンのデッキで引っ掛かった。試しに他はどうかとチェックしたら、PS2では問題なし、女房のノーパソでは、なぜかメディアプレーヤーが駄目だがリアルワンは行ける。PS2で再生できればさして問題は無いが、どうにも気持ち悪い。二度とこのディスクは買わないことにしよう。同じ台湾製ノンブランド、10枚で1.280円の方は問題ないんだけど、何が違うんだろう。

※ ビクター、世界最小DVDマルチ内蔵ノート「InterLink XV」

 うーん、コンボ・ドライブを内蔵したために、大きく重くなって、インターリンクらしさが失われたのは残念。これを買うんなら、NECに転ぶな。

※ 新歓コンパ、親と選ぶ

 早稲田ではスーフリ事件の影響で新歓コンパの人集めがうまく行っていないとか。でもってとうとう親とサークル選ぶようになったとかで、世も末です。この頃のサークルは昔と違って人集め金集めが目的みたいになって大学横断も珍しくは無いけれど、どうなんだろう、今時のサークルの個性の無さを考えると、いっそ外に出て、大学とは無縁な人々の輪の中で何かやってみようと思っても良いのでは無かろうか。つうか、まずは学業ですよ、学生さん。

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2004.04.26

撤退の算段

 日曜、喉、全快とはいかないが、だいぶ楽になる。鼻はちょっと相変わらず。14時に起きるつもりが11時には目が覚めてしまう。生活リズムをひっくり返す予定が大きく狂う。

※ 統一補選終わる

 広島は互角の勝負。鹿児島五区はなんと11万票対1万票の差。今時、59歳の人間を担いでどうするよ。頼むから、誰かここを地球上から抹殺してくれ。北朝鮮の政治体制が崩壊しても、鹿児島五区だけは、半世紀前の政治センスで回り続ける。せめてこのど田舎から誰か選挙権を取り上げて欲しい。こんな時代錯誤な連中に金輪際国政に関わって欲しくない。

※ 教諭、自衛隊を「公営暴力団」 度会高
【 三重県立度会高校(現・南伊勢高校度会校舎)で3月1日の卒業式に配布された生徒会誌の中に、男性教諭(50)が自衛隊を「公営暴力団」とした記述があることが分かり】朝日

 三重だもんねぇ。三重県じゃしょうがないでしょう。広島か三重かっていうほどの所ですから。

※ 「自衛隊祭り」で男児らがけが 市民団体、抗議--松本 毎日

 松本だもんねぇ、松本じゃあ……、しょうがなくないよ、全く(-_-)。何ですか、怪我したのは子供なのに、なぜか市民団体が謝罪を要求している構図は、かの三人の人質事件とそっくり。「自衛隊祭り反対松本地区連絡会議」とかいうのがあって、それには9つの団体が名を連ねていて、しかも菅谷市長に、イベントに出るなと求めた団体には、20ぐらいの団体が名を連ねているんだけど、実はその団体の代表や連絡先のほとんどは、ある革新系の市議の名前になっている。まるで街金を辿っていったら全部どこぞの組織暴力団にたどり着いたような構図。
 自衛隊のイベントでは、怪我はつきものでして、過去には、護衛艦上で、魚雷発射管の蓋がふっ飛んで、観客が大けがしたなんてこともあった。
 ただこのニュース、毎日が記事にした後は、SBCがちらと報じただけで、どこも後追いしない。しかも肝心の自衛隊側は、そんな怪我人が出たとは把握していないと言っている。まるでプロ市民による当たり屋が出没したみたいな話。

※ シャーロッキアンが謎の死、コナン・ドイルの呪いか【 シャーロック・ホームズの研究家グリーン氏は3月27日、自宅ベッドで靴ひもで首を絞められ、玩具に囲まれた死体となって発見された。靴ひもを締め付けるのに木製のスプーンが使われていた。】ロイター

 う~ん、その死体を囲んでいた玩具が萌えなフィギアやSDガンダムだったりしたら嗤っちゃうけれど、ここはやはり伝統に則り、「踊る人形」なんだろうな。

「コナン・ドイルが死亡した1930年以来、ドイルの作品に関係した数人が急死。死因については「コナン・ドイルの呪い」との見方もある。」

 と、こんな書き方もされているけれど、70年も経てば、その間に急死する人もいるでしょう。

※ 佐藤隊長、帰国報告

 昨日、バスラでボートによる自爆テロがありました。これは注意が必要なニュースで、時間差を置きながら突っ込んできたボートは3隻。2隻は阻止できたけれども、最初の1隻は阻止できなかった。なぜ被害を被るまで察知できなかったのか、あるいはそもそも出港を察知できなかったのか、油断があったとしか思えない。
 佐藤隊長がいったん帰国して、「任務を楽しんでいる」とか石破長官に報告したそうですが、これは、帰国の真相は何かと言えば、もちろん撤退プランを詰めるためです。いざ逃げ出す時に、資材のどれとどれを置き去りにするか、事実上解雇扱いになる現地のガードマンの処遇をどうするか等を詰めに帰国した。
 あの程度の戦力があれば、撤退自体は難しくない。ただ、どうしてもその瞬間を狙って、道中、指令爆破のテロや自爆テロで、最後に一泡吹かせてやろうと企む連中が出てくるでしょう。こればかりは、誰か他国軍が守ってくれれば阻止できるというものでもない。
 元帥が、いかにも自衛隊が孤立する可能性があるようなことを仰っていますが、それは無いんですよ。ただ一人の犠牲者を恐れて、帰路は危ないから、じゃあ立て篭もろうということになっても、クウェートからの空路補給はできるし、それ以前に、サマワ住民との関係も良いから、資金が続く限りは、自衛隊はあそこに踏みとどまれる。それこそ戦場のサンクチュアリにだってなる。それは孤立とは違う。

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2004.04.25

バッシングを考える

※ NHKダウン症特集

 中年@オヂ、バスタオルで顔を拭いつつ見る。・゚・(ノД`)・゚・。。すげえな、NHK、明治生命のCMを流すんだもの。

※ バッシング(批判)を考える

 まず、国家には自国民を保護する無限責任があるかのようなことを言う人々がいますが、少なくとも国境線の向こうにおいては、それは極めて限定的な義務であることをわれわれは認識すべきでしょう。もし、外国で災難に陥った自国民を救出する義務が国家にあるとしたら、それは、相手国の主権を侵せと言っているにも等しい。
 せいぜい国に出来ることは、そこで主権を持っている相手国政府に対して、自国民に庇護の手を差し伸べて下さいと要請するくらいです。イラクでは、主権を持っているのは今はアメリカだから、本来、あそこで起こったことの責任と義務は、アメリカ政府が負うべきことです。
 われわれはしばしば世界の隅々まで特殊部隊を送り込んで自国民保護に邁進するアメリカを礼讃し、無力な日本国政府を笑いものにしますが、アメリカが普段やっていることは、本来、相手国の主権を侵す単なる侵略行為です。

 あと、何だか自作自演説はすっかりなりを潜めましたね。自作自演説が出て来た背景には、政府は3人を救出せよ、救出するためにさっさと自衛隊を撤退させろという声が、あたかも国民運動のごとく燃え上がることを恐れた政府が、公安を使っていい加減な情報をばらまいたわけです。マスコミが最初に自作自演説に傾いたのは、産経が報じた、文面がとある極左集団に似ているというものが最初でした。以降、公安は片っ端から、国家権力を疑うことを知らないウブで長閑で、かつ公安リークをまるでお貸し下げ情報のように有り難がるマスコミ関係者に、片っ端から情報をリークして行く。ま、でも公安にしても、公安の提灯を担いでまんまと乗せられた気の毒なマスコミ関係者にしても責めることは出来ない。なぜなら、彼らは分析能力がゼロだから(~_~;)。人から言われりゃ信じる純朴な人々です。今時、奇特な人々だから、人間国宝にでもしましょう。
 少なくとも、海外で起こった事態を分析するような能力は日本の公安にはありませんよ。あれ、あの人たちは、別に自作自演説をでっち上げた訳じゃなく、結構大まじめに信じていたんだと思いますよ(~_~;)。無知を責めるのは気の毒です。たとえ国家機関の状況分析能力や妄想癖が2ちゃんねら~レベルだったにしても。

私は、政府にしても、ネットにしても、海外から批判されているようなことをこれまで述べてきたわけですが、政府に関しては、ちょっと情けないと思います。せめて閣僚の一人くらい、あの戦場に踏み止まり、活動していた人々を称える、日本人として誇りに思うと言って欲しかったけれど。如何せん、北海道家族が拡散させた印象は、最低最悪だった。政府と言えども、判断して行動するのは個人ですから、あそこまで非礼に出られて、それでも捕まった3人を誇りに思うとはなかなか言えないでしょう。しかも家族は、人質救出というデリケートな問題を政治的 issue にしてしまった。
 もう一つ、この問題をバッシングという一方通行にしてしまったのは、メディアの身勝手さですよね。自分たちがさっさと逃げ出した祭りの会場に踏み止まって活動している連中がいる。その事実は、少なくとも先に逃げた側にとっては、決して嬉しい話じゃない。だから、メディア自体が、あそこに残って取材するという行為を、無謀さに転化して批判した。何しろ彼らは、三人の勇気を称賛したら、「じゃあどうしてあんたたちは逃げ出したの? 勇気をもってあそこに踏み止まろうとしなかったのだ」という批判を今度は視聴者や読者から招くことにもなるから。驚くべきことに、多くのフリーランスのジャーナリストたちまでもが、三人の行動を無謀だと批判した。彼らにとって、一生の汚点になるでしょう。あんたたち、二度と戦場取材なんか行くな。そもそも、戦場(だった)取材しか行ったことが無いから、危機管理が自分は出来るなんぞと錯覚する。
 しかも、彼らの全員が、政府はあそこに民間人にいて貰って、人質なんぞになられちゃ困るんだという、政府側の論理に見事に嵌ってしまった。

 ネット上(2ちゃん)でのバッシングは、はっきり言うけど、単なる嫉妬ですよ。自分たちも一匹狼としてあんなことやりたいけれど、その才能も勇気も無いという嫉妬。あれは、何だかこの国の行く末を暗澹とさせる連中ですね。本来なら、国に迷惑掛けることになってでも良いから、俺もいつか同じことをやってやるぞと決意する若者がああいう場で出てきてこそ、健康な社会だと思うのですが。
 ま、彼らに続く健全な若者が、また世界へと羽ばたくだろうことを期待しましょう。

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2004.04.24

未督促こそ問題とすべき

 金曜、冒険作家クラブ主催・伴野朗氏追悼パーティで銀座一丁目。半切の遺影を入れたでかい額縁を軍手で抱えて持参する。病み上がり状態なので銀座方面へ寄らずさっさと帰る。
 土曜、喉の調子全く改善されず。こんなことは珍しい。これがインフルエンザや風邪ならとっくに治っている時期なのに。昼前病院。いつもなら誰もいない時間帯なのに、待合室はブリ混み。処方箋が、効果が喉鼻に特化したケテック300に替わる。ただし再診はもう良いとのこと。ほっとする。

※ 3大臣年金未払い

 いかにもな話だけど、当選以来21年間払っていなかった中川さんはちょっと悪質ですね。年金は国民みんなで支えることが根本精神なのに、法律を作る側の人々がこの体たらくでは困るんだけど、この問題の本質は、江角の未払いの時にも明らかになったけれど、肝心の社会保険庁が、未払い者の把握と督促の努力を全くと言って良いほど払っていないことに起因すると言って良いでしょう。この人たち、集めた年金で無駄遣いすることには熱心だけど、そもそも払わせようという努力が全く欠けている。なぜ欠けているのか? 利用は単純で、少なくとも彼らが自分たちのための職員住宅を建て、無駄遣い出来るだけの金は、黙っていても無尽蔵に集まるからですね。年金制度がどうなろうが知ったことじゃない。

 所で、3大臣だけ話題になっていますが、与野党問わず未払いの議員さんはまだまだわんさといらっしゃるでしょう。康夫ちゃんはどうなんでしょうね。老後の心配なんてのは、彼の美意識に反する行為だけれど、バブル期に高い土地に家建てたりして、外面とは裏腹に蓄財も人生設計も豆なお人だからなぁ。

※ 北朝鮮列車事故

 一番最初に出てきたLPガスと石油の衝突は、これはあり得ない話で、硝酸アンモニウムの流出爆発説も、これは被害面積が大きすぎるような気がする。最新のダイナマイト爆破説もどうだろうか。そんな規模で爆発するだろうか。被害規模としては、化学物質の漏出爆発なんですよね。事故の原因は、主席の車両を通すためにダイヤがぐちゃぐちゃになったからでしょう。テロの可能性はあまり高くないと思いますが、この事故で明らかになったことは、中朝国境では、そこそこ鉄路が物流手段として機能しているということですね。
 北朝鮮も東側の鉄路は、枕木の補修も無く、日帝時代のままの線路を使っていてまともに鉄路としての役割を果たせていないですから。
 所で、このニュースで興味深いのは、主席を乗せた列車は事故の直前、もしくは8、9時間前に現場を通過したと報じられているけれども、主席が無事平壌に帰ったことを確認できている外国メディアはまだいない。

※ リアルドールhttp://www.orient-doll.com/ 昨日のリアルドールの迷惑広告のネタですが、やはりあれは本家のイラストを利用しただけの単なる詐欺らしいです。もし、引っ掛かった人がいらしたらどうしようかと思いましたが(~_~;)、これからの被害者を防ぐために、正規業者のURLを紹介します。
 いやしかしこれは凄い。ちなみには中年@オヂは、キャンディーガール19、さやかちゃんのフェイスが好みですね。もう少し胸が欲しいですが。この中に、アイボの骨格なんか入れたらどうでしょうか。

※ シャロン首相、米大統領に「アラファト議長殺害辞さず」

 なんだか、パレスティナの闘争もすっかり舐められたもんだなぁ。イスラエル兵に向かって子供たちが石を投げるシーンとかありますよね。日本のメディアはどっぷりとパレスチナ側に思い入れするから、彼らがそうやって育ち、爆弾テロに至るみたいな報じ方をするけれど、あそこで石を投げながら、実は彼らは、イスラエル兵との駆け引きを学んでいるんですね。ここまでだったら、イスラエルは引き金を引かない。ここから先はやばいといったことを学んで大きくなる。だから、大人になってもそう無茶はしない。
 爆弾テロに走った若者の遺族を訪ね歩く番組など私は欠かさず見る方ですが、特徴的なのは、彼らのほとんどがノンポリの少年期を送っている。後発の政治的芽生えなものだから、力の抜き方が解らないし、ピュアになりすぎて、実行役をうっかり引き受けてしまうんですね。鉄砲玉を探す側も、そういうイノセンスな人々に的を絞ってリクルートして来る。長い闘争の過程で、その手垢の付いた手法自体が住民からそっぽを向かれつつある。

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2004.04.23

空自パーティ

 木曜、7時前また横になって11時前に起きる。熱っぽいんだが、何度熱を測っても平熱。病み上がりのボーとした感じが続くのは、カロリー摂取が足りていないせいだろうか。喉は相変わらず。全く回復しない。午後に掛けて鼻は少し楽になるが、鼻を噛むと感染症特有の黄色い鼻が出るんだよね。

 夕方電車、市ヶ谷で降りて橋を渡ると、ハンガーを通したままの黒コートを傍らに置いた制服警官が警備に立つ。夜の冷えに備えての準備だろうけれど、着替えにちょっと交番に帰る暇すら与えられないとしたら気の毒。

※ 空自パーティ

 とんでもない面子だった。私が呼んで貰えるようになってから、こんな錚々たる面子が揃ったのは初めてでは無かろうか。保守系論客重鎮のほぼ全員が名簿に載っている。来賓挨拶は、神谷不二氏。たいへんお元気そうでほっとする。去年は三沢からF-2で飛んだとか。でも、今の空自の一線の連中で、この人がどれだけ偉大な学者か知る人はいないだろうなぁ。彼が育てた人材がどれほど日本外交と安全保障に貢献したかを知る世代はもう40代後半以降になってしまった。
 防衛局長と名刺交換し、サワマの現状に関していろいろと聞く。何でも自衛隊が把握している現地に留まっているプレスは、不肖と電波ニュース記者の二人だけらしい。すでに基地内から出ているとのこと。
 久しぶりに某御大と会う。早速、外交官銃撃事件に関してインタビューする。フロントのあの銃痕をして、あれは絶対高い位置からだと仰るので、いや、水平に近い位置からだって穴開く時には開きますよと私が反論すると、そんなことは無い。だって俺は実験したもん――(~_~;)。何処でだろう、この頃、台湾に嵌っているとかで、あっちの軍関係か、それともワイハでだろうか。
 防衛庁長官がなかなか来ないせいで、いつもなら8時には終わるパーティはずるずると、結局、長官現れずに8時半お開きに。残念。あのヲタク美人秘書を拝みたかったのに。スタバでお茶して帰る。
 帰宅して、桃井眞氏の訃報を聞く。合掌。神谷不二をして私学が生んだ最高の国際政治学の知性とするなら、桃井眞は、官が生んだ国家戦略の最高の知性だった。日本の論壇が反核運動に湧いていた頃も、二人の明晰な頭脳と思考は微動だにしなかった。

※ 滝川クリステル熱愛のお相手はラガーマン

 ええい、今夜はやけ酒だ!

※ 康夫ちゃん、住居判定を審議会に丸投げ

 この人、癌細胞が脳に回ったのか自分が何処に住んでいるか解らなくなったようで、審議会だと陽が暮れるから交番に行くべきじゃないかと思うんだが、またこの審議会とやらの茶番劇で貴重な税金が浪費されるわけです。この人は、こと自分が関与するとなると途端に金銭にルーズになる。
 メンバーの顔ぶれを見れば結論は明らかですが、迷惑を被るのはまたしても長野市です。審議会のメンバーは全員東京の人間ですから、審議会自体は東京で開かれることでしょう。事情説明のために、当然泰阜村と長野市から、担当者が審議会に出掛けなければならない。その経費はそれぞれの自治体の出費となるわけですから。審議会メンバーを誰がどういう基準で選んだかも全く公にされずに結論が出ているくだらん茶番劇に呼ばれて、人と金を出して、知事さんのパフォーマンスに付き合わされる自治体も気の毒なものです。

※ 知事に「旅費返還を」住民が提訴
 一方、田中知事は「公務を行った事実があれば、そのための旅費は支給すべき。条例に従って適正に支出した。訴状が届き次第内容を検討し、この考えを裁判を通じて主張したい」とのコメントを発表した。読売

 バイトのために逐一くだらん公務をセッティングしといて、それに金払うのは当然だと開き直れても迷惑な話で。どっちにしても、判決が出るのは彼が知事を退いた後で、裁判はとんだ置きみやげになることでしょう。
 日本の景気回復の足並みは、今度は確実なものです。長野は来年には財政再建団体に転落しそうでしたが、まさに首の皮一枚で繋がった。つくづく康夫ちゃんは強運な男です。
 しかしこれは決して彼にとって幸いなことじゃない。景気が回復軌道に乗ると言っても、バブル期みたいに税収が延びるわけではない。税収は重い腰での回復となる。すると、日本全国で何が起こるかと言えば、自治体はこの回復基調を逃すまいと、民間経済を後押しするために公共事業を縮小から拡大へと転じる。財務省もそれを後押しするような政策へと転じるでしょう。
 康夫ちゃんにとって、土建屋は親の仇みたいなものですから、彼は従来型の公共事業だけはやりたくないから(でもダムは別らしい)、一人長野県だけが我が道を行き、緊縮財政で、財政再建へと邁進するでしょう。すると、当然車の両輪としての効果が出ないから、税収は伸び悩む。長野県の産業構造と税収構造を考えると、それでも余所より堅実な回復をするでしょうが、置き去りにされる業界としてはこれは溜まらない話で、税収が回復する中で緊縮財政を組むことに県民の合意が得られるとも思えないから、彼は身体がもっても次の選挙で首です。所詮は、混乱期の徒花です。負け戦の最中に、奇想天外な兵器に頼ろうとするメンタリティと一緒ですから。その手の兵器は、えてして見てくれだけで、汎用兵器が持っていた最低スペックすら満たせずに終わる。

※ リアルドール

 とかいう未承諾広告が舞い込んだのでちらとサイトを覗いてみたら、なかなかこれが良くできている。萌え系というよりまさにリアル系。あたしも一体押し入れに隠しておきたい。でも「通常定価、20万円~45万円のものを13,800円~18,000円」という所が今ひとつ信じられない。それって言っちゃあ何だがバイブレーターに毛が生えたような値段でいったいどれほどのものが作れるのか甚だ疑わしいじゃございませんか。
 ちなみに、敢えてサイトのURLは書きません。アクセスした途端に何かのアクティブXが走り掛けたので。私は今、Donut というブラウザを試運転中でして、それでアクセスしました。
 Donut というのは、流行のタグブラウザの一種でして、いろんなバージョンが存在するらしい。有名な Opera もタグブラウザですね。利点は、一つの画面の中で次の頁を開いていくので、ieほどメモリやリソースを消費せずに済みます。セキュリティに関しては、ieと比較して、そんなに高いというわけでもないみたいですが。ちなみに、ieも次のバージョンでは、タグブラウザを導入するという噂があるらしいです。
 ポップアップ広告を開かないので、たとえばジオシティーズやその他の無料スペースのサイトにアクセスしても、鬱陶しいポップアップ広告は全く開かれません。

 金曜朝、鼻、ちょっと改善。喉、ほとんど改善をみず、相変わらず辛い。

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2004.04.22

米軍、今後の戦死者の推移

 水曜お昼前、長男と供に病院。初めて親子して診察室に入る。これからこういうことが日常茶飯になるんだろうなぁ。長男は晴れて放免。私はブルフェンが無くなり処方箋はクラリスとトローチだけに。週末にまた再診を求められる(-_-)。初めての薬局で薬を貰う。詳しく説明してくれるのは良いんだが、声が出ない、明らかに喋り声が掠れている人間に対して会話を求めて来る。「あんた、俺は声が出ないんだ!」と怒鳴ってやりたかったが、何しろ声が出ないんで、喉を指さしながら「喋るの辛いんですけど……」と応える。ああた、目の前にトローチを置きながら、世間話レベルの会話を喉の病人に求めないでくれ。
 夕方、熱が7度まで戻るが薬を飲むほどでなし。終夜7度に手が届くところをキープ。喉の荒れは酷く、声は全く出ない。食欲もなく相変わらずお粥。
 夜遅くになって鼻水と鼻づまりが発生、あっという間に進行する。一度横になったが全く眠られずにやむなく起きる。2時に寝るも、ほとんど眠られず、5時には起きる。バグダッドに入って勝ったと思ったら、思わぬ所に伏兵が潜んでいたという所か。

※ ビール券消える?

 これは拙いだろう。警察への賄賂と言えば、ビー券が定番。ビー券なら何百枚ばらまこうがまず贈収賄で上げられることは無かったのに、これからどうするんだろう。

※ イギリス人の節操

 ベッカムの愛人とされる元秘書がテレビにまで出て大騒ぎ。いったいこの国の連中てのは、どういう頭脳構造を持っているだろん。秘め事はタブロイド紙で稼ぐための手段であって、快楽ですらどうでも良いってことだろうか。

※ ブッシュ氏 支持率で優位 米の複数世論調査

 仮に、今月の米軍戦死者が150名に上るとします。それが11月の大統領選まで続いたとすると、トータルの戦死者は1.000名を僅かに越える。今日までの戦死者を加えると1.700名超です。この数は、通算でイラクに展開する全兵力の1パーセントに満たないことでしょう。実際には、それを越える数の負傷者、疾病者の離脱があることを思えば、近代軍の損耗率としては、ぎりぎり受忍限度内という所です。
 しかし戦死者の数だけだと、この程度の数ではアメリカは耐えられるんですよね。何しろ景気も良いし。年末へ向けて景気後退という材料が出てくれば、ブッシュが負ける可能性もあるけれど、日本の財務省がアメリカ経済を買い支えている間はそれも無い。しかも同時に日本経済も浮揚しているから、アメリカ経済が今後一年以内に減速する可能性は皆無と言って良い。そうすると、なかなか外交政策では票が動かないアメリカの大統領選の現実を見ると、ブッシュは経済の実績だけで乗り切ってしまうような感じが強い。

 所で、極東の黄色人種のことなんざ本当はどうでも良いル・モンドにまで、日本政府の三人に対する扱いが冷たいと叩かれていますが、日本のマスコミは、なぜ日本政府がことさらに彼らを批判するのか、その発言を封じたがるのかをもう少しちゃんと書いた方が良いと思いますよ。
 それは、あそこで邦人が犠牲になれば自衛隊派遣の足を引っ張ると要らん強迫観念で凝り固まった人々が政府にいるからで、そういう部分まできちんと報ずべきだと思う。それが、彼らからネタを取っていた人々のせめてもの責務でしょう。

※ 「米国は単細胞」 中曽根元首相がイラク問題で批判

 言っていることがあまりに真っ当すぎて、驚く。やっぱりこの人、議員バッジが無い方が良いじゃん。でも、今頃、息子から泣きが入っているだろうな。俺もそろそろ安倍ちゃんみたいに三役か大臣のお声が掛かる頃だからって。
 それにしても、イラクの米軍指揮官って、どれをとってもネオコン並みに頭がパー。どいつもこいつも口先だけ。その口先が災いを拡大するという認識すら無い。たった3年間の政権下で、米軍は軍隊までバカ揃いになってしまったとしか思えない。あんなアホ共と自衛隊を心中させるのは真っ平ですから、今はひたすら英軍を拝み倒しておくことです。
 この戦争が終わったら、アメリカが勝つにせよ負けるにせよ、ラムズフェルドは、マクナラマラ以下のアホ長官と言われることは間違いない。

※ バスラで連続爆弾テロ

 三人の誘拐のバックに生き残った情報機関がいるのではないかと推測されていますが、このバスラでのテロはあまりにタイミングが良すぎる。連続だし、比較的穏やかだったエリアだし、どうやら、イラク全土を俯瞰して、次はどこに比重を置いて作戦展開すべきかを考察して指示を出して実行する人々がいるらしい。どういう連中にそれが可能かと言えば、モスク破壊も辞さず、宗派に関係なく行動できるとなれば、旧政権の情報機関しかいない。
 しかし、テロ目当ての地下組織としては良くやっていると思うけれど、権力奪還が目的のプロの仕事としてはどうなんだろう。欧米の新聞のトップを飾るのが優先で、地に足が着いた抵抗運動のようには思えない。彼ら自身が国民の支持を得ているわけではないから、国民の組織化がなかなか出来ないことが足かせになっている。
 米軍もアホだが、対抗する側もそんなに優秀なわけじゃない。ここが、米軍はアホだが、それ以上に北の指導部が狡猾で、かつ南側の民衆の気持ちもがっちり掴んで闘争を繰り広げたベトナムとの決定的な違い。

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2004.04.21

終日寝込む

 火曜、おったまげえな状態に陥る。日中に掛けて少し体温が上がるだろうなと思ったら、あっという間に39度に、ここまで上がったのはここ10年初めてでは無かろうか。慌てて頭に冷えピタ、アイスノン。関東は昨日、結構暑かったようだが、毛布に布団を首まで被って終日ガタガタ震える。一日中寝込む羽目になったのもちょ~久しぶりのこと。日記をアップロードした後は、仕事部屋にはトータルで30分もいなかった。康夫ちゃん関連のニュースだけ頑張ってコピペ。
 薬を飲むと一気に7度台まで落ちるんだが、効果が薄れると、だいたい一時間に1分の割で体温が戻してくる。夕方、薬を飲む頃にはまた38度を越えているという具合。寝てても仕方ないのでサブノートを置いてUSBキーボードで仕事しようとするんだが、やはり無理がある。この次は、もう少しシステムを考えよう。脚立を胸の上に置いて、サブノートをガムテープか何かで固定すれば良いのだと解った。
 水曜6時半、平熱に戻るが、すでにこの時間身体はポッポッとしているのでまた少し体温を戻すのではと思う。喉は酷い状態で全く声は出ない。食欲なく、昨日はお昼にお茶漬け、夜はお粥だけ。ビタミンの類はジュース類で補給。ダイエットと心得る。

※ 「自己責任」はバカなマスコミが考えたものであって……。
  テロ朝、7時11分、勝ちゃん弁。

 ほぇ~、じゃあんたは「自己責任」て言葉は使ったこと無いってことだね。脳機能障害の一つに短期記憶障害というのがあるけれど、この人は典型的なそれだね。

※ 「ニュートン」編集長で地球物理学者の竹内均さん死去

 合掌、彼はこの国に、数多の科学少年を育てることに最も貢献した科学者だと言って良いと思う。

※ 安田、渡辺さん帰国 「イラクに残ると言っていない」

渡辺さんが両親と話している所にプロ市民のメンバーが割り込んでくるシーンがありましたけれど、なかなかこれ、場所が成田でなく、どこか地方の山の中だったら、子供を奪還に来た親とカルトとのせめぎ合いみたいものですよね。ただ私は渡辺さんの対応は、ちょっと中途半端過ぎたと思う。自分がまだイラクでやり残したと思うことがあるのなら、きちんと成田で記者会見を開いて日本政府や国民に対する感謝は感謝の言葉として、明確に、自分がイラクに残りたかった理由、そしてまた自分はあそこに行くと、はっきりと名言すべきだった。日本政府の狙いは、自衛隊派遣の支障になるから一人残らず民間人をイラクから引き揚げさせることであって、われわれはそんな手には乗らない。あんたたちはイラクからの情報が途絶えても良いのか? と。プロ市民の宣伝文句を書き殴った張り紙をバックにして喋るべきでは無かった。
 郡山さんは案の定、宮崎へ閉門蟄居となったけれど、30歳過ぎた大人を捕まえて、すでに生活基盤も無い田舎へ引っ込めとプレッシャーを掛ける大衆心理はいったいどうなんだろう。

※ 週刊ダイヤモンド 浅田彰特別寄稿
http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/20040416/index.html

【 ところが、自分があたかも政府高官かなんかになったかのような誇大妄想に駆られて、やたらと「国益」なんかを論じたがるやつが多い。】浅田彰弁

 これは2ちゃんねるの論調に関する部分で、前後に山程エキスキューズを張り巡らして誰からも叩かれないような安全な文章を心がけ、おかげで全く一貫性の無い文章になっているんだが、さすが権威大好きな京大のタレント先生。
 なるほど、「国益」というのは、この手の大先生に言わせば、下々の者が匿名で論ずべきものではなく、学内でどんな成果を上げているかも甚だ疑わしい、でも大学のブランド名だけは決して手放したくない大先生や、身体は癌でボロボロだけど、「週休4日の都知事よりはましだ」が口癖のバイト知事にのみ許されることらしい。
 あたしたちは政府高官でも大学の先生でもないが、場所が何処だろうが、何の商売していようが、国益を論ずるのは国民の権利であり、半ば義務みたいなもんだと思うのですが? 大先生。そもそも、国益に関して衆愚に説教できるほどの知性の持ち主じゃないでしょう、貴方は。

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2004.04.20

汝等のうち、罪無き者まず石を投げ打て

 何度も書きますが、誘拐された三人に格段のミスがあったわけじゃない。せいぜい、この時期にタクシーでバグダッド入りを目指したくらいのことです。それで痛い目に遭った軍事に詳しいとかいう吉本のコメンテータがいたことを思えば、一度も襲われていないバス移動に切り替えるべきだったけれども、援助物資を抱えていたとかで、タクシーにしたのかも知れない。せいぜいその程度ですよ。彼らの後に誘拐された二人の邦人男性は、これは誘拐事件が相次いでいた最中のことであって、多少は批判されても仕方ない。ただこれも、批判しなければならないほどのことではない。そこに行くのが仕事だったのだから。損をしたのは、そこで起こった悲惨な事実を国外に報せる手段をみすみす失ったイラク国民であって、われわれじゃない。
 記者は危険地帯に赴くのが商売です。でも戦争では、その危険の度合いが格段に高くなるから、大手のマスコミは真っ先に引き揚げる。もし犠牲者を出したら会社が叩かれるから。そこでフリーランスの出番が来る。戦場取材に於ける棲み分けです。高遠さんが、一人NGOだったことは、危険度を増す要因にはなっているけれども、それでも、彼女と18歳の少年が誘拐されたことの原因では無い。
 つまり、彼らが誘拐されたことには、彼ら自身には何のミスも無いのです。家族が全てを台無しにしただけ。強いて言えば、家族を教育することなく危険地帯に赴いていたことの責任が問われる程度。
 この三人を批判する連中の物言いには、何の説得力もない。私は、郡山、高遠の両氏が再びイラクに復帰し、それぞれの現場で任務に励むことを断固として支持する。「ジャーナリストと言えども危険は回避すべきだ」などと綺麗事を言う奴は、プレスの看板を下ろしてくれ。そこへ行こうともしなかった連中が、記者会見を逃げた程度のことでガタガタ言うな。
 五人の誘拐のおかげで自衛隊は撤退のチャンスを逸したとか吠えているコラムニストもいるが、アホかいな。自衛隊はカンボジアでも民間ボランティア、警官が死んでも撤退なんかしなかった。バグダッドで5人10人、自己責任で動いている同胞が誘拐殺害されたからと言って、国の政策決定に影響を及ぼすはずもない。それで自衛隊の撤退が難しくなったなどというのは、まったくの為にする話で、何の根拠も無い。
 マスコミが今闘うべき相手は、三人じゃなく政府です。あそこで邦人が死ねば自衛隊派遣がチャラになるから、渡航禁止の実効を上げよと姑息な発想をする政府です。民主国家では、あらゆる国民に出国の自由がある。何処へ行って殺されようが国民の自由だ。メディアが批判すべきはまずそこでは無いのか?

※ 感謝しない日本政府

 最後の二人が解放された時、クベイシ師は、テレビカメラの前で、上村臨時代理大使に向かって、「あんたからも日本政府からも礼が無かった」という文句を言ったらしい。通常の交渉事であれば、上村大使は、伏して聖職者協会に感謝するでしょう。それが無かったのはなぜか? 理由は一つで、本国政府から、それだけはするなと訓令を受けたからですね。
 これは何を意味するかと言うと、日本政府は、あんたたちが誘拐犯とグルだってことは実は解っているんだよ、というメッセージを、感謝しない態度で暗に伝えようとしたわけですね。

※ 米軍の戦術転換

 この所、また米軍の死傷者数が上がっていますが、特徴的なことが一つあります。それは彼我の損耗比が接近していることです。以前の米軍なら、こちらの死者一人に対して、イラク人からは10人単位でした。所がこの頃は、米軍の死者数名に対して、あちらも数名という状況です。これは、米軍が中隊規模の守りの作戦から、部隊を移動前進させての掃討作戦に討って出たからですね。

※ 宮城知事「イラクは内戦」 撤退も検討すべきとの認識

 なんと、康夫ちゃん! 何事も他県に先駈けて一番で無いと気が済まない「この春はゆったり療養モードだよん」知事が、他県に遅れを取ってしまったではないか。週末の会見を前倒しして、早速長々と退屈な話で吠えまくれ! ラジオじゃ朝日は反応しないぞ。

※ ランティシ暗殺

 なんでイスラエルが更なる暗殺に踏み切ったかと言えば理由は単純で、ヤシン暗殺で、ハマス側の報復がほとんど無かったからですね。あれだけパレスチナが怒りで燃え上がりながら、ヤシンに殉じて爆弾攻撃しようという連中はほんの僅かだった。それどころか、相変わらず年端もいかないガキをだまくらかして(パレスチナ側はこれをしてイスラエルの自作自演だと苦しい弁解をするしか無かった)、テレビカメラの前で爆弾攻撃させるような無様なことしか出来なかった。はっきり言って、ファルージャの連中と全く違って、全然覚悟が無い。デモには参加して復讐を叫ぶけれど、それだけの連中だと見切ったから、イスラエルは次の指導者の暗殺に踏み切った。アメリカほどバカじゃないから、イスラエルはこのままハマスの掃討を続行し、終わってみれば、テロ集団も消えて、アラファトにとっても双方万々歳という結果になるかも知れない。
 ハマスの幹部にしたって、占領慣れして、若者に爆弾抱えさせて死なすのは構わないけれど、自分が死ぬのは真っ平という連中ばかりですから、その内、和平に応じる指導者が現れてバックハンドでイスラエルに泣きを入れることになるでしょう。この辺りが、まだパッションに満ちているイラクとの大きな違い。
 ただ、和平というのは、あくまでもイスラエルにとっての和平ですから、決してパレスチナにとって歓迎できる枠組みで平和が訪れるわけじゃない所が、この問題の出口の無い所です。

※ 使える無人ロボット

 12CHの朝の番組だったかな。結構これは凄いというロボット兵器が紹介されていました。大きさは、面がB4くらいで、キャタピラが四つ付いている。つまり前後左右と四つあるわけですね。それにただカメラが付いているだけの代物でして、別にそれで何が出来るわけでも無いんですよ。ただこれが凄いのは、乱暴に放り投げて地面にクラッシュした後でもちゃんと作動している。つまりどういうことが出来るかと言うと、敵が立て篭もる家の窓をぶち破って、そこからこのロボットを放り込めば、ロボットはざっと周囲を観察した後、移動できる場所を勝手に探してさっさと移動し始めるらしい。
 すでにイラクに実戦投入されているとのことですが、陸軍用で使える無人ロボットって初めて見ましたね。

※ 猩紅熱(しょうこう熱)

 月曜朝一で長男再診。症状は軽いものの溶血性連鎖状球菌感染症、いわゆる溶連菌感染症と確定する。この病気は、子供の間では極めてポピュラーな感染症ですが、抗生物質が無い時代は猩紅熱と呼ばれ、法定伝染病に指定されていたらしい。
 所で、父親も朝から喉が痛い(-_-)。しかも酷い倦怠感がある。思えば、先々週、風邪にお決まりの鼻、喉の発症が無く熱だけで私が風邪と自己診断したのは実はこれでは無かったのか。それが息子と親父の間で伝染を繰り返していたのではと今になって思う。
 11時半、親父の熱が37度に上がる。14時半、37度7分。今回はきっぱり諦めて病院に赴く。したら、先々週のその熱は単なる風邪で、今回のは息子さんのが遷ったのだろうと説明を受ける。珍しく後日の再診を求められる。トローチ、クラリス(感染症)、ブルフェン(消炎剤)の処方を受ける。
 風が強く、急に曇ってきたので、ついでに買い物。買い物の帰りに、除湿剤を買って帰ろうと思い立ったら痛い目に遭う。まずマルエツ別館にまだ売っていない。マツキヨを探すが、あるにはあったが350ミリ・リットルの小さい奴しか無い。やむなくまた駅方向へと引き返し、灰吹屋にて450ミリパック3個入りを六つ買い求める。さすがにこれは重かった(>_<)。動悸で目眩を起こしながら帰り着く。脱力感激しく、水銀体温計を振る腕に力が入らない。夕食後、37度9分。軽度の目眩あり。
 月曜夜、大事をとって21時には寝るが、全く熟睡できず。長男共々異様に眠りが浅くて30分置きに目が覚める。喉の腫れも酷い。火曜早朝、熱は8度2分に上がる。どうやらこれからがピークらしい。

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2004.04.19

荷物はなぜ無事だった?

※ NHK特集 イラク復興・国連の苦闘

 NHKらしく、思い切り国連幻想に寄り掛かった構成でしたが、アナンは(大国の出動が遅れて)大虐殺を阻止できなかったルワンダの経験から、誰よりアメリカとの協調を優先して来たと言いながら、結局は国連の原理原則に固執したばかりに、出番を失ったんですよね。国連と言ったって、国連という国籍を持ち、特段の無謬姓を備えた人々がいるわけでもない。ましてや、国連軍の編成となったら、結局はアメリカ以上にその任務を遂行する能力を備えた国はいないのに、この人たちが言うことは、アメリカにも対して、他国と全くイーブンな地位と権利しか与えず行動しろと言っているわけで、そらちょっと虫が良すぎるでしょう。

※ ここに残る疑問

 昨日だったかな、夕方の日テレのニュースを見ていたら、おやっというシーンがありました。解放直後、結局日テレの独占映像となったビデオに、郡山さんが一眼レフを構えるシーンがある。一瞬しか映っていないので、機種はちょっと解らなかった。日テレはそれをEOSのシステムと判断したらしい。もちろん郡山さんの自前らしい。
 同じく誘拐された韓国人が、誘拐された日本人を現場で目撃したという証言がありました。私はこれを「固い情報」だと書きました。今でも、この時の目撃証言が三人に間違いないだろうと思われている。ところが、この時の目撃証言では、三人がその場で荷物を焼かれて呆然としていたという証言が伝えられた。
 一方で、三人がモスクから大使館へ向かう時には、荷物の全てが揃っていた。建物の外で荷物を受け取るシーンがある。郡山さんなんかザックを背負い、しかも一式100万円はするEOS-1D(V?)まで還ってきていた。いったいこれはどういうことなのか?
 考えてみれば、バッグの中は現地人にとっては金目の物で一杯だろうし、ザックの類は御近所で売れば結構な値段になるはずだから、誘拐現場で燃やすという話も変。さて真相はどこにあるんだろう。私自身は今でもこの目撃証言は間違いないと思っていますけれど、たとえば彼らの前に車を止められた旅行者の私物等、何か全く無関係なものがたまたま燃やされていただけなのか? それを目撃者が早とちりした可能性はある。
 しかしそもそも何故、あんなにきっちり荷物が還ってきたのだろう。どうしてもあれだけは解せない。同じことを、命令系統がきっちりある軍隊がやっても、荷物なんて跡形無く消えて無くなるでしょう。それこそ米軍が同じことやってもあっという間に荷物の中身なんて無くなりますよ。なのに、どうして彼らの荷物が一週間も無事なまま還ってきたんだろう。荷物があったのに、彼らはどうして一週間着替えさせて貰えなかったのだろう。
 唯一考えられることは、この作戦の大元は、彼ら誘拐犯に軍隊以上のモラルを強いることが出来る組織、ぶっちゃけ宗教団体がきっちりとマネージメントしていたからとしか思えない。

 帰国した三人がPTSDだとかで、それを言うなら、事件でPTSDに陥ったのじゃなく、国内でここまで大事になっていることにショックで言葉も出なくなったというのが本音でしょう。
 北海道出身の二人は、未成年者もいることだし、このまま北海道に一端帰るにしても、東京で独り暮らししている郡山さんまで、宮崎に帰るようなことを先走って書く人々はどういうつもりなんでしょうね。そらまるで、閉門蟄居を暗に強制するようなもので、地方出身者が東京で犯罪を起こして、田舎に帰れと言われているわけじゃないんだから、そこまで言うか? と思う。

※ キミット准将

 昨日、イラク駐留米軍報道官のキミット准将が会見の最中に一瞬気を失ってマイクに倒れかかるという珍事がありました。そのシーンが世界中に繰り返し流された。この人、普段は結構きついことを言う報道官なんですが、数分して会見場に帰って来たら「インフルエンザだ」と苦笑して弁解した。
 でもまあ、米軍が今置かれている状況を暗示するみっともない出来事でしたね。

※ 小泉来鹿

 ここでいう来鹿は、鹿児島の鹿ではなく鹿屋の鹿。統一補選の応援らしいんだが、現職の総理が鹿屋を訪れるのは、有史以来初めてのことだと思う。彼より前の有名政治家の来鹿は、社会党絶頂期のオタカさんで、その時は旧市役所前の歩道橋に立ち、広場が聴衆で埋め尽くされたとか。今回の小泉さんは、バイパス沿いの、潰れたダイエー跡での演説だったらしい。1万人が来たとか。ヘリでもチャーターしたのかと思いきや、あの山ん中を2時間飛ばし、30分演説してまた2時間掛けて空港まで走ったらしい。せめてもう30分時間を取って史料館に寄って欲しかったけれど。
 ちなみに、小泉総理の父親の出身地である万世の陸軍特攻基地跡(滑走路跡が良い道路になっている)では、土曜日に慰霊祭が行われた。ここでは、終戦までの四ヶ月間で200名の特攻隊員が散華して行った。これ以上に適当な言葉が無いので「散華」という言葉を使うんだが、正直、「散華」という文字を見ると、私はいつもしかめっ面になる。この言葉が持つ美しい響きとは裏腹に、特攻作戦はあまりにもむごかったから。

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2004.04.18

じり貧の朝日

 長男、土曜昼間、熱がぶり返したのでやむなく小児科へ。容連菌感染症の疑いがあるということで抗生物質を貰うも、まだそうだと診断を確定できるほどの症状は出ていないとのこと。子供ではありふれた病気だが、それってもしかして、人食いバクテリアのことじゃんか。

※ 17分30秒

 これは、テレビで2名の人質解放の速報が流れた17時から、朝日新聞社のサイトで赤い帯のフラッシュ・ニュースが流れるまでに要した時間です。一番早かった読売のフラッシュ・ニュースからすら16分後。もちろん、この時間にはもうとっくに他社はフラッシュ・ニュースを引っ込め、読毎産日経は本文記事としてアップロードを終えていた。
 朝日コムの記事というのは、今でもサンノゼで編集しているんでしょうか? そんなはずはないと思うけれど、私は、この手の臨時ニュースが入ると、新聞社のサイトでは何処がどの程度のレスポンスを見せるかをチェックするのですが、ここしばらく、朝日は絶望的なまでに各社に水を空けられている。昔はフラッシュ・ニュースと言えば朝日が最速で他社を圧倒していたのに、この頃はいつも、ライバル他社がフラッシュを引っ込め、本文記事に差し替えた後になってやっとこさフラッシュを掲げる始末。ひょっとして、こんな所で人減らししているんだろうか。
 不景気なせいで、しかも日本社会の全体的な保守化のせいで、朝日は相当に部数を落としていると言われています。こういう時に、もともとたいして儲けてもいない産経や毎日は、体力並みの仕事を精一杯する癖が身に付いているから、不況の影響が紙面に出ることは滅多にない。所が朝日の場合は、給料は業界一、仕事は業界一の怠け者で、それでも人が余っている内は誤魔化せたわけです。でもここ数年ずっと人減らしに励んできた。ライバル社の半分しか仕事しない貴族暮らしが染み付いた連中がじり貧に陥ったらどうなるかは、これまで倒れてきた大会社を見れば明らかで、このウェッブ展開の無様な状況は、どうもこの会社の終わりの始まりを露呈しているのではないかと気かがりになる。

※ 鳥取県が異例の定昇停止、職員9人「勤務態度悪い」と 読売
【 9人は▽無断欠勤や遅刻が多く規律を乱した▽責任を部下に転嫁した▽態度が悪く、苦情が絶えなかった――】

 素晴らしい! ぜひ長野県にも導入しよう。あらゆる評価項目において、知事がブッチ切りのマイナス評価を得ることは疑いよう無く、真っ先に首にできるだろうから。

※ 【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 原稿料を政府が補助 産経

 いや凄い時代になったものだ。これを羨ましいと見るか、そこまでと見るかは微妙な所だろうなぁ。でも、日本にしても韓国にしても、原稿料のこの安さを考えると、焼け石に水では無かろうか。それこそ、国家権力が端金で言論を蹂躙することになりかねない。

※ イラク解放の高遠さんの本に注文殺到

 をひをひ。命あっての物種だと思うけど、ま、海外を彷徨くのはリスキーだから、今後は華麗な女流作家業へ転進なさるのもよろしいかもしれん。しかしこの高遠さんて、髪をショートにするとちょっとミライ・ヤシマに似ているんだよね(~_~;)。古いか、ちと。

※ アルマゲドン・パパ

 最初にテレビカメラに映った時に、郡山さんは「俺は撮るのが仕事なのに……」というニュアンスのことをぽろりと零して、それがまた国内では顰蹙を買いましたが、これはもちろん、自分が撮られる側に回ったことへの嘆きですよね。
 映画「アルマゲドン」の中で、ウィル・パットン演じる所の鉱山技術者でギャンブル好きな男が、出撃前に、接見禁止されている別れた女房の所に出掛けるシーンがある。すっかり大きくなった息子からこの人だあ~れ? と聞かれて、母親はセールスマンよと応える。男は、「今度でかい仕事をするんだ」とだけ言って、路上にシャトルの模型を置いて帰る。もう二度と会えないことを覚悟しての涙のシーンです。
 郡山さんには、離婚した奥さんとの間に二人の子供がいらっしゃるそうで、ご本人は、もう子供たちには逢えないけれど、どこかで俺の仕事を見て欲しいみたいなことを漏らしていたらしい。日本に帰ってきた彼にどんな仕事が待っているか解らないけれど、ぜひめげずに再起して欲しい。

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2004.04.17

自己責任原則の考察

 金曜、長男、お昼前に突然熱を出して寝込む。前夜から眠りが浅かったり、起きた途端に水を一気飲みするなど、ちょっと様子がおかしかった。熱が上がったままなかなか下がらないが、体力を消耗して病院に行っても、薬が出るわけではないので、金曜一杯様子見で安静にさせとく。土曜朝7度1分まで下がる。しかしまあ、子供の発熱というのはまるでターボでも掛かったみたいにあっという間ですね。

 与太郎最新版、挙動不審始まる。なぜか立ち上がった瞬間にハードがフリーズするようになった。入れるんじゃなかった。ATOKだけにしとけば良かった。

※ 日経BP「モノクル」創刊

 う~ん、たぶんこれ言うの私だけじゃないと思うので書いてしまうけど、タイトル・ロゴは再考の余地ありかと。我が家には当分縁がない薄型テレビの特集でスタート。しかし何だなぁ、ハイビジョンってダメボ(~_~;)。制約が大きすぎるんですよね。綺麗だけども、あれ出来ない、これ出来ない。半世紀使った技術に別れを告げる全く新しい技術だからある程度は致し方ないとしても、こんなのが果たしてものになるんだろうか。
 ところで、日経がこの時期に、この手のグッズ雑誌を出したということは、もちろん日経が日本の景気回復にお墨付きを与えたからですね。この雑誌は、いずれ往時のDOS/Vマガジンのように、ピンで机に立つ程、分厚くなることでしょう。いや、そうなって貰わないと困る。
 後ろの頁に「衛星二機をぶっ飛ばしたNHK会長の一代記」という面白い記事があります。これはあの島ゲジがいかにして衛星ビジネスに夢を賭け、破れたかを書いたものですが、もしあの頃の衛星打ち上げが失敗しなければ、日本の衛星放送はまた別の道を辿っていたかも知れない。

※ イラク主権、国連主導の暫定政権案…米が方針転換へ
 【ワシントン=永田和男、飯塚恵子 ブッシュ米大統領は16日、ホワイトハウスで行われた米英首脳会談後の記者会見で、イラク民主化プロセスについて、国連主導の主権移譲案を「歓迎する」と述べた。】読売

 この期に及んでも「歓迎する」なんぞと高見からでしかものを言えない。この連中はまるで皇帝陛下か。
 展開する国連スタッフを守るために多国籍軍を編成するらしいが、いったい何処の国が手を挙げるというのか。今となっては、絵に描いた餅をどうやって立体物にしようと言うんだろう。治安回復が無ければ、国連は権威を与えることは出来ても、アンマンからリモート指令を出すのが現状では精一杯。世界中に国連幻想があって、それはイラクの民衆の中にもあるんだけど、彼らは彼らで、国連が来れば、一気に事態が改善されるような幻想を抱いている。一方で、今、アメリカが相手にしている最も先鋭な勢力は、国連がやって来たら、アメリカ排斥から外国人排斥にキーワードを替えるだけですよ。今ですら駐留各国軍に出て行けと行っているんだから。
 そういう連中は、万一国連が出てきて影響力を発揮し始めたら、アメリカへの矛先を国連に向けるだけですよ。それが百も解っていて、国連がのこのこ出掛けていけるかと言えば、それも無理な話。
 今大事なことは、とにもかくにも全力を挙げて治安平定することです。そしてイラクの民衆には気の毒なことだけど、紛争地域からの援助を一端引き揚げることです。
 ここ一週間のファルージャ周辺での民間人誘拐と殺害は、イラクでの非軍事の援助活動をチャラにした。背後で操っている連中の目的は外国人排斥だからそれで良いんだろうけれど、それが自分たちの首を絞めているという事実を、イラク民衆に理解させて、一方で、アメリカの占領が長引くだけだよと認識して貰うしかない。

※ 解放経費代金請求?

高遠さんちが資産家だということも相まって、国が掛けた金を請求すべきだという意見が政府の中からも出ているようですが、昨日一日の報道を見ていると何か大きな誤解が生じていますね。
 第一に、この3人は間違いなく自己責任原則を承知の上で活動していた。それを無視して喚いたのはプロ市民に乗せられた家族であって本人らでは無い。18歳の青年に関しては親の責任大だから子供を危険地帯に赴かせた責任は問うて良いでしょうが。
 第二に、政府は退避勧告を繰り返し出していたと言いますが、その一方で現地でのNGO活動は奨励していた。退避勧告なんてものは、保険の免責事項ほどの拘束力も無いことは政府が一番良く解っている。一方で、現地で活動していたNGOの資金の多くが政府から出ているわけです。
 高遠さんは一人ボランティアだったらしいけれど、それでも彼らの活動は何ら批判されるべきものではないし、政府はそれを奨励もしくは黙認していた。
 それに、政府は、この件でポイントを稼ぎこそすれ、金銭以外では何ひとつ損していない。もしこの誘拐事件が無ければ、日本国内は、ここ一週間、自衛隊の駐屯地に落ちた迫撃砲弾のことで議論沸騰していますよ。私なんか、自作自演を言うなら、日本政府の自作自演じゃないかと思っているほど。人質は無事、自衛隊の安全論議は封殺、聖職者協会ともパイプは出来たし(クベイシ氏は早速日本政府からコンタクトが無いと言っているが、ま、早い話謝礼はどうした? という次元な話)、政府判断の支持も異様に高い。これだけの結果を、たかが10億20億の経費で出せるかと言えば無理なんだから。

 何か、「特異事態発生時行動指針」と称する「少年探偵団」並みの賑々しい名前の文書を国内に託して自分はイラクに乗り込んだとかいうことを週刊誌の巻頭コラムで自慢しているワイドショーのコメンテーター氏がいますが、そんなの、何の自慢にもならないですよ。
 講談社というあごあし付きの大名旅行で出掛けてもし誘拐でもされたら、野間社長が外務省に日参して救出をお願いすることになる。どんなメッセージを国内に託そうがそれは避けられない。本当に、そこにリスクがあることを承知している人間は、そもそも組織なんか巻き込みはしませんよ。その編集部にとんでもない迷惑を掛けることが解りきっているから。だから完全に世間との縁を切ってフリーランスで赴く。人質みたいに大会社の編集者を同行させたりなんかするものですか。そこまで堅い保険を掛けて大名旅行する人間に、自己責任に関して威張って欲しく無いですね。

今回起こったことは、われわれがちょっと予期できない事態でした。私も海外へ出る時には、いついつから日本にいないからと親に電話します。行き先は言わない。ここで何かあっても、保険は出ないなという所にも行かざるを得ないことは残念ながらあるから。
 田舎の80前の親に、自己責任原則をくどくど説明するかと言えば、そんなことはしません。余計な心配を掛けるだけだから。今回、極めて特異だったことは、もともと家族が左翼傾向を有していたのか、権利の主張は無限だと錯覚している人々だった。それにプロ市民が乗っかる形で、誘拐された本人たちは自覚していただろう自己責任原則が見事に無視される形で国内事情が回ってしまったことです。
 これは私たちにも降りかかってくることで、もし今後とも会社組織に依拠できないフリーランスの活動家やジャーナリストに何かあったら、メディア露出のチャンスを求めるプロ市民が巧みに留守家族に接近してきて、政府批判を吹き込むことでしょう。
 イラクはイラクで、誘拐解決を巡る利権に群がる有象無象の連中が現れて事態をややこしくしたけれど、日本は日本で、同様にそういう連中が「人助け」を御旗に思う存分家族を利用したのだという事実は見なければならない。
 そのことは、大元でプロ市民団体と左翼がかったマスコミが連携して動くから、滅多には批判されることが無い。同じことが、また繰り返されるような気がする。

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2004.04.16

そこに戦場がある限り

 木曜、半年ぶりに床屋。いやぁ、やっぱりプロの仕事は違うね。コンビニで週刊新潮を買う。プロ市民家族の物語では無く、松沢神奈川県知事のスキャンダル記事を読むため。全然たいしたこと無いじゃん。この程度の金銭スキャンダルで週刊誌に載ってもねぇ。この程度の小ネタで週刊誌の頁が埋まるんなら、康夫ちゃんの金銭スキャンダルだけで、半年はネタが持つのにあっちは無視なんだよね。

※ ポート80

 女房のノーパソがまたウイルスに殺られる。そしてまた駆除できない。サポートに電話して作業しつつ根掘り葉掘り聞く。このウイルスは、Windowsのセキュリティホールを叩くので、Windowsのバージョンも、IEも一切関係ない。ネットに繋いでいる限りは殺られるということ。で、ウイルスが、ハードが立ち上がった瞬間に、メモリ上に別のウイルスを展開するため、いったん入り込まれたらウイルス対策ソフトでは、にっちもさっちもいかないとのこと。
 でも、相変わらず私の98SEは全く無事で、しかもここ数日、98向けのバージョンアップは無いんですよね。私の認識としては、XPだけが狙われている。しかも、ウイルスが、ランダムにIPアドレスを叩いて送って来るんでしょう。だから常時接続でも、全く無傷な所と、しつこく狙われている所がある。うちはたまたま運が悪かった口。

※ 韓国総選挙:与党・ウリ党が第1党に

 この弾劾騒動をして、長野の不信任に準える人々がいますが、ぶっちゃけ、長野県民の民度と韓国人の民度が似てるってことでしょう。議会与党が最大勢力となったからと言っても、この政権のレームダック度が改善されるわけじゃない。ここは大統領の首を替えた方が韓国のためなんだが、一時の感情で動いてしまう所は、出直し知事選の時の長野県民と一緒。

※ 三人解放

 ま、良かったじゃないですか。三人ともまるで三食昼寝付きで生活していたみたいに元気な顔で解放されて。イタリア人人質の見せしめ殺害の後で、ワースト・ケース・シナリオを皆が心配した中での解放ですから、考え得る最良の解決でしょう。もちろん今後、日本政府は、聖職者協会に億単位の謝礼を極秘裏に払うことになるんでしょうが、宗教指導者との間にパイプが出来たと思えば良い。
 パウエル国務長官が、「日本人は解放された三人を誇りに思ってくれ」と、述べたらしいですが、さすが人格者のパウエルですね。私もこの三人に関しては、何の反感もありません。この事件が解決して何が嬉しいかと言えば、北海道のアホなプロ市民家族の戯れ言に今日を境にして二度と付き合わずに済むことです。それ以上に喜ばしいことは無いし、この三人は、それでも日本に帰ってきた途端、テロ朝やTBSに拉致されて「自衛隊撤退」を訴えるかも知れないけれど(案の定、すでに「悪いのは自衛隊派遣だ」と述べているらしい)、私は彼らを責めるつもりは無い。なぜなら、彼らは自己責任原則を十二分に認識して出掛けただろうから。アホな家族が、プロ市民とプロ市民擬きのマスコミに煽られ、乗せられて喚いただけのこと。
 でも、解放した側は、日本政府じゃなく、デモした日本国民に連帯して解放したんだとか、最後の最後まで、背景に妙な気配がちらつく終わり方でしたね。
 また新たに二人が誘拐されましたが、これも表面上放置すれば良いですよ。知らん顔して相手に何の効果も無いことを知らしめれば良い。この二人の誘拐に関しては、犯行グループの声明等が一切無いのが気がかりですが。三人が無事に解放されること疑ったことは一度も無いけれど、この二人の安否に関してはちょっと??ですね。

 国に迷惑を掛けるから一旗揚げたい連中は行くな、という意見があるけれど、私は賛成できない。私たちはファルージャの状況を知りたいし、知るべきだし、そこに誰かが行こうというのであれば、祈りつつ送り出したい。ただそこは自己責任原則とのかねあいがあるから、国の外交政策を曲げてまで救出に拘るのはナンセンスです。それを訴えることも。ただいざという時は、国は可能な範囲内で救出の手を差し伸べる労を厭うべきではない。
 郡山さんもそうだけど、爪に火を灯すような暮らしで旅費を稼いで戦場に出掛け、そこに撮るべき写真があり、人に訴えたい出来事があるというのは、記者冥利に尽きる。安全地帯で彼らの記事を買っている大新聞がそういう心意気を批判するのはどうかと思いますね。フリーと言えども、あごあし付き、編集者のお供も連れ、発売前の最新デジカメを借りて大名旅行できるような恵まれた連中ばかりじゃないんだから。郡山さんは、母親にイラクに留まりたいと訴えてバカ呼ばわりされたらしいですが、ぜひ再度のイラク行きを応援したいですね。

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2004.04.15

人質救出に求められる軌道修正

 火曜23時寝、3時には目が覚める。もうあれを見に行くには今しか無いと判断し、水分控えめにして、水曜朝10時のリング3の上映を見に行く。中年@オヂ幸せ感満喫。生きてて良かったと実感できるのは、真に優れた芸術に巡り会えた瞬間。もう私が生きている間に、この作品を越える叙事詩を映像として見られることは無いだろうと思う。詳細はメルマガにて

※ 作家の鷺沢萠さんが死去

 35歳の作家が心不全で突然死んだという記事は、言外に自殺ですと書いちゃっているようなものなんだが、惜しいですね。女流作家は大なり小なり破綻したプライバシーを切り売りしなきゃやっていけないご時世なだけに、彼女のように創作に集中している人には頑張って欲しかったですが。美人薄命ということか。合掌。

※ 道を誤らせたもの

 北海道の家族は、昨日も外国人記者クラブに出て解放を訴えていた。いい加減、それが逆効果だということに気付けないんでしょうか? 日本政府が情報公開を止めたのは、それがテロリストを勢いづけていることに気付いたからです。
 2度目の声明文は、日本での反応を受けて、西暦+イスラム歴が書き加えられたり、彼らが十分に日本での報道に留意していることを窺わせた。それは仲介者を名乗る人々の発言の端々にも垣間見えている。政府とは違い、日本国民はこの問題で連帯してくれていると勘違いする材料を日本の報道は与えてしまった。

 彼らを支援しているNGOという存在がありますが、これは変な人々なんですね。はっきり言えば、周囲が全く見えていない人々らしい。この人たちにとって優先することは何か? といえば、人質の解放では無いんですよ。これをチャンスに自衛隊を撤退させることです。それをテレビカメラの前でアピールできるチャンスを少しでも広げることです。家族がそれに引きずられて、いったい、この人たちは家族を解放して貰いたいのか? それとも自衛隊を撤退させたいのか? 世間の一定数は、どうもこの人たちは家族のことより、自分の政治的スローガンを政府に通させることの方が重要みたいだと受け取った。だから世間は醒め、反発を買ってしまった。その軌道修正も明らかに遅かった。
 しかも、マスコミが更にその状況を複雑にしている。今、この家族のもとには、世間の非難が殺到しているわけですね。メディアは、犯罪と意見表明を混同して伝えている。たとえば、タクシー10台呼ぶなんてのは、これは犯罪行為です、業務妨害であり詐欺です。でも、彼らが公開している電話やメール、FAXに、「自業自得でしょう?」と書いて送ってくることは、国民の当然の権利じゃないですか? そりゃ私が同じ目に遭ったら、とんでもない迷惑だと感じるけれど、一方で、家族は、テレビに引っ張りだこで、朝から晩までテレビに出ずっぱりで、自己責任原則を十分に認識していただろう家族を救い出すために、国中を沸騰させて議論して出した自衛隊を撤退させろと朝から晩まで、マスコミと合作を演じた。それに対して、マスコミは、その他の国民に反論の機会を与えたわけではない。だからこそネットはそれへの異論で沸騰したし、メディアに取り合って貰えない国民は、連絡が取れる手段で、あの家族に抗議もするでしょう。そういう意見表明と犯罪行為をごっちゃにして報じちゃ駄目でしょう。

 それで、彼らの窓口になり援助もしている人々が、今日本中のお仲間たちに連帯を呼び掛けているわけです。しかし、プロ市民もバカばかりじゃないですから、世論を冷静に観察している人々もいる。どうもこの窓口になり、救出の連帯を呼び掛けている連中は、国民のかなりが、この北海道家族の言動を快く思っていないという事実を認識していないらしい。それは一部の反動勢力による無視して構わない動きのように勘違いしているらしい。今もマッチポンプに熱心なメディアと組んでイケイケドンドンで自衛隊撤退を訴えている。

 いったん解放が約束された三人がなぜ解放されないのか? その最大の理由は、恐らく日本での反応です。犯人グループは、せいぜいこれで日本政府に警告できればと思ったはず。ところがいざふたを開けてみたら、自分らに連帯してくれる人々が日本にいて、朝な夕なにデモして、家族は朝から晩までテレビで自衛隊撤退を訴えている。こんなに美味しい人質を解放するなんてもったいないとなったことでしょう。
 本当に、彼らの解放を願うなら、今すぐ、報道を止めて、家族の姿を一切テレビに写さないことです。日本人の一人残らすが、この問題を綺麗に忘れ去ったことを彼らに明示すれば良い。

※ 「スカートのぞいてない」 植草教授「不当逮捕」主張

 一般的な痴漢犯罪である電車内の痴漢に関しては、被害当事者が勘違いして無実の人間が突き出されるというケースがほとんどですから、冤罪の可能性が高くなるけれど、このケースでは、警官がずっと張っていての逮捕ですから、ほとんどあり得ない。彼としては、ここで冤罪を主張することによって、罰金刑では済まずに公判へと進むわけですが、判決が確定するまではメディアの仕事は得られないけれど、ひょっとしたら無罪判決に賭けることも出来るだろうから、もう全てを失う身としてはそれしか無いという判断なのでしょう。
 ただ、日本には痴漢冤罪に的を絞った団体とかありますが、こういう所に、自分も入れてくれとやって来たらどうなるんでしょうね。やんわりとお断りするしかありませんが。ま、でも何とかなるでしょう。戦闘機アルバトラスの開発販売を嗅ぎつけ、イラクで使われている「RPG」とはミサイルだ! と暴いた(トンデモ)世界のジャーナリスト、ビッグマウス日垣先生がその凄腕で、植草氏の冤罪を暴いて下さるでしょうから(~_~;)。

>> アルジャジーラを通じて映し出されたビデオには、RPGを構えた兵士が3
>>人写っていました。ロール・プレイング・ゲームの略ではありません。RPG
>>とは携行型ミサイルのことです。バズーカ砲のごときRPGは、人質の胸や首
>>につきつけるべき銃器ではありません。メルマガ14日号より

 日垣先生、RPGは Rocket Propelled Grenade の略であって、ミサイルじゃありません。ま、ロケットとバズーカを一緒にしても良いけど、ミサイルは違います。いや、貴方にとっては装甲車を戦車呼ばわりしても全然構わないかも知れないし、私は、日本のジャーナリストを「軍事オンチ」だと切って捨てるようなことはまずしないけれど(だって知らんでも構わないし、食べて行けるんだから)、やっぱり、戦争に関して語るのであれば、ある程度の基礎知識は身に付けて欲しいと思う。

※ 陸自久留米駐屯地に男が車で侵入、隊員はねられ3人死傷

 ちょっと心の病を抱えた人物による犯行らしいですが、警務隊が対応するまでに8分も掛かっている。基地というのは、部外者の想像を絶する程広大ですから、ある程度の時間が掛かるのはやむなしとしても、久留米と言えば陸自にとってはメッカ。このご時世にこんな警備状況では、基地の突破は簡単だと宣伝してしまったようなもの。全国的に警備の見直しが必要となる失態ですね。合掌――。

※ 日垣先生、大宅賞逃す

 残念でしたね。日垣先生はことの他、大宅賞の受賞に熱心でいらしたのに。でもまだ、講談社ノンフィクション賞(は次回はあるんだろうか。今回の大宅賞受賞作がダブル受賞となった、こんなことやるべきじゃない)や、ホームベースの新潮社の賞もあるからどれか一つは貰えるでしょう。落選直後に配信されたメルマガでは、自ら各候補作の選評を書いておられますが、別に貴方が落選したのは、選考委員の顔ぶれのせいではありません。落選者の10人が10人、未練がましくこう言うんだが、だったらノミネートを辞退するのが筋だろう。

 ただ、大宅賞をこの人が貰える可能性は、内容に拘わらずほとんどありませんでした。過去の受賞者を見れば解るけれど、今回は日垣さんと並んで、溝口敦さんの名前もあります。このお二人のベテランの名前は何かと言うと、人寄せパンダのノミネートですよ。無名なジャーナリストだけだとメディアが集まらないから、ベテランを入れる。直木賞でもいつもやることです。
 加えて、この不況時に、すでに十分に儲けているベテランに賞を与えるかと言えば、選考委員は、そこまでお人好しじゃありません。自分の稼ぎを減らすことにもなりかねないから、ここは若手にチャンスをという美辞麗句で、ベテランは遠ざける。だったらノミネートなんかしなきゃ良いのにという話。
 もっとも、純粋にあの作品内容で判断されて日垣さんが受賞するとしたら、それこそ選考委員の知的センスを疑うと思ってはいましたが。日本のジャーナリズムでは、司法制度全体の問題を、裁判官個人の資質のせいにするのが今、流行っている。たとえば同時期に出た門田隆将氏の「裁判官が日本を滅ぼす」に至っては、タイトルそのものです。
 でもこういうのって、いかにも裁判官の任用や教育訓練を弄れば、裁判を巡る諸問題は解決するかのような錯覚を世間に与えかねないことです。確かに変な裁判官は多いけれど、あまり感心できない。

※ 文藝春秋、「画家と権力 平山郁夫の肖像」日垣隆を読む

 私にとって平山郁夫という名前は、弟さんが鹿屋基地の補給処長をしていらしたらしいという情報がインプットされているだけです。

「もし私が、何かの審議会メンバーにでもなって、低い手当の代わりに便宜供与を求め元がとれたと公言したら、どうなのだろうか」

 これは外務省への協力の見返りに、危険地帯旅行の手配の便宜供与で世話して貰ったと平山氏がインタビューで応えた部分に関する日垣氏の所感です。まず、日垣隆氏は、意外と小心ものでいらっしゃるみたいだから、自分が長野県教育委員会から便宜供与を受けたなんてことは白状しないでしょう。たとえそれが明らかになっても、いつものようにバックレるだけだから、商売には何の影響も無いことです。
 これは、書いたご本人に拠れば、「超問題作」なのだそうですが、何処がそうなのかさっぱり解らない。平山郁夫氏がどうやって今の地位を得たかを長々と書き、ご本人に当たり障りのないインタビューを行い(つまり本人が見ても全然構わない内容であることがそこで担保されるわけです)、海外で売れていないことをして、日本人の絵の値段の付け方に文句を言う。
 平山郁夫が海外で売れていないことをして、彼の国内評価が不当に高すぎるかのごとき判断をするのは、明らかに間違っていると思いますよ。なぜなら、じゃあ海外で売れている日本の現代画家の作風というのは、これことごとく、海外市場を念頭においたモダンアートが主ですよ。じゃあ浮世絵は何かと言えば、あれは骨董品としての価値も併せ持っているから売れるだけです。逆に考えてみれば良い。アメリカのモダンアート(とひとくくりにして何だが)系以外の画家の絵が日本で高い値が付けられることはまずない。絵というのはそういうものでしょう。

 平山郁夫の政治性が批判されるのは別に珍しいことではありません。超問題作だとビッグマウスな宣伝をしながら、内容はほとんど無いです。総会屋雑誌の社長インタビューの域を何ら出るものでは無い。実は私は、外出する時に、文藝春秋のこの記事だけ切り取って出掛けたんですよ。読んでいたらあまりに中身が無いので、ひょっとして後半部分をそっくり忘れたのだろうかと思って帰宅してから再度チェックして見たのですが、どうもそんな感じじゃ無いんだな。これで全部だった。

 最後にこういう下りがある。
「お描きになるものが、無学な私には銀行カレンダーのようにしか見えない、としても」

 正直、私は、この「超問題作」を「銀行の待合室で暇潰しに読むには最良の読み物だな」と感服した次第です。実はこの当たり障りのない文章を書くというのは、とても才能を要求される作業です。こんなに優れた才能をお持ちであれば、一般紙が全滅しても、企業の広報誌や総会屋系雑誌でもいくらでも稼げることでしょう。

****************************
◆溝口敦『食肉の帝王 巨富をつかんだ男 浅田満』(講談社):人物ルポと
しては現代日本に希少な大物に挑戦。読み物として中盤まで飽きさせない。が、
存命かつ現役の浅田満に取材を申し込んで断られそのまま対面もせず人物もの
を書くのは、タブー領域だからではなく単なる著者の工夫のなさに起因してお
り、作品の幅を広げられていない。BSEに関わる疑惑にも章を割いた同時代
性は買うが、疑惑どまりで、報道の枠を出ていない。69点。
****************************

 これは、最新のメルマガでの、「ライバル」のお一人に関する「選評」です。
言うまでもなく、ご自身の名誉に関する問題、それも公金詐取という重大問題で、電話一本の取材にすら応じようとしないご立派なお人に言えた義理じゃないでしょう。

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2004.04.14

痴漢犯罪を考える

 火曜、終日外。凍えそうになる。

 今朝はいつもの「してやがる!」発言も無い借りてきた猫のように大人しい白勝っちゃん、ライブで観てましたけれど、誰かファンの皆さん、あの酷い貧乏揺すりを止めるようやんわりとメールして下さい。特に6時23分頃、一瞬映った両足の貧乏ゆすりは酷かった。まるでタップを踏んでいるみたいで、慌ててカメラが切り替わった。

※ 痴漢犯罪を考える
 スカート覗いた、とされるエコノミスト逮捕と報道の莫迦野郎-日垣隆メルマガより。

 昨日配信された日垣先生のメルマガは、なかなか考えさせられる内容でした。内容自体は、この事件を冤罪と見た時点で全く外れているのですが。以下、細切れに引用するご無礼をお許し下さい。全文引用はちょっと気が退けるので、部分引用としましたが、極力、執筆者の意図を損なわないよう配慮したつもりです。

 全体の論調としては、実名公表を批判してらっしゃるわけですね。実は私は、冒頭部分を読んだ時には、素直に感動しました。なぜなら、ご存じの通り、私は政治家や大量犯罪等、特殊なケースを除き、須く犯罪者は匿名報道であるべきだと普段から主張しているからです。この下の下りを読むと、普段(凶悪な)少年犯罪や触法精神疾患者の実名報道に拘っている彼の基準というのが良く解る。これはこれで一定の説得力を持つでしょう。私は支持しないけれど。

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 私の基準は、はっきりしています。その筆頭は、取り返しのつかない被害を
与えた犯罪と、そうでない犯罪を区別せよ、というものです。微罪を前提に少
年法が立法されたのを無視して、殺人事件やリンチ致死事件の犯人にまで匿名
報道やら無罪化を適用するは誤りだ、という指摘もその一環です。

 逮捕されたエコノミスト氏は、今回の報道により、あらゆる仕事を失うで
しょう。これこそ集団リンチではないのか、とすら私は思います。

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 ただ、↓これは駄目でしょう。

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 エスカレーターの上を集団で会話していた女子高生の下方で、手鏡を出した、
というだけです。彼のコンタクトがズレてでもいたのではないでしょうか。
 この女子学生たちに鉄道警察まで"連行"され、「やったのかやらないのか」
と彼は問われたはずです。

*************************

 そりゃコンタクトを出し入れするために手鏡を持ち歩く男性は多いでしょうが、少なくとも駅の雑踏の中でそれをやる人間はいない。
 日垣さんは、強く冤罪を臭わせているのですが、この事件の発生は8日の金曜日です。それが通信社の記事として配信されたのは、月曜のお昼でした。なぜこんなに遅れたのか? 恐らく警視庁は、第一に新聞休刊日に配慮し、人質事件でニュースの扱いが小さくなることを回避して週明けの公表となったはずです。その是非はここでは問わない。
 私が確認できた所では、月曜の第一報ですでに、事件が被害者による現行犯逮捕では無く、警視庁による逮捕であり、鉄道警察隊による逮捕であることは、14時のニュースで流れている。14時台の第2報の時点で、「警戒中の同隊員に見つかり、現行犯逮捕された」とあり、しかも本人は罪を認めているとあった。これは二つのことを意味する。それが乗客に突き出されたものではなく、警官による恐らくは尾行逮捕であること。二日経っても自供が翻っていない点に鑑みて、冤罪の主張はもうなされていない。高校野球取材中の駆け出しの記者でも、この二点を見れば、ここに全く冤罪の可能性は無いことを判断できなきゃならない。日垣隆ほどのベテランであればなおさらのことです。

*************************
 しかし、罪が重くなる、ということとは無関係に、有名人や重要なポストに
ある男性の場合、簡単に認めてしまうと、周囲にばれないどころか、晴れて外
に出てきてみたら関係者全員が知っており仕事はすべて無くなっていた、とい
うのが常です。

*************************

これが実は非常に難しい部分でして、私が犯罪報道の匿名に拘る最大の理由はこれです。つまり本来法廷おける判決のみが被告に罰を与えられるべきであるのに、名前が出た時点で、社会(マスコミ)が有罪認定を下して、勝手に罰を与える。ただしこれは、日垣さんが考えるように、罪の軽い重いを基準にすべきことなのか。
 ただ一方で、近代刑法が、犯罪者の更生に重きを置きすぎたことで、世間の加罰感情と乖離してしまった現状においては、マスコミが判決文を書くことを世間が容認してしまう傾向がある。これは実はメディアひとりの責任ではなく、司法制度全体の問題でもあるんですね。

*************************
 この"事件"は、いったいどんな被害が生じているのか、と再度考えていただ
きたい。
 エコノミスト氏にとって、このような行為を働いて仕事と名誉の一切を失う
ことが、いったいどんなメリットになるのか。このようなリスクをリスクと感
じないで本当に手鏡で覗こうとしたのなら、自分が何をしているのか分からな
くなっている状態、つまり心神喪失ではないですか。
 明らかに、行為と罰の均衡が失しています。異常です。

*************************

 第一に、これは心神喪失では無いでしょう。心神喪失での常習犯罪は無い。性犯罪がしばしば再犯性を帯びることを思えば、何らかの精神疾患傾向を有するとはしても、少なくとも「痴漢」で心神喪失を認定するのは、あまりな話です。
 第二に、これも難しい所だけれど、触ったとか脱がしたとか手を入れたとかいうのならともかく、たかがパンツの中を覗いただけのことですよ。ただ場所が場所だけに、甲子園でアンスコ履いたスカートの中を覗いたというのよりは悪質でしょう。とは言え、まあ男性心理としては、それで減るもんじゃなし……、というのが偽らざる本音ですよ。
 ただし、それはあくまでも男の論理です。どういう被害が発生したのか? を問うなら、この被害に遭った女子高生は、むしろ容疑者の人生がここでリセットされたことで責任を感じて、それがPTSDになる可能性すらある。果たしてこれが警察権力を発動するすべき類の事件かどうかは私も疑問がありますけれど、まあ男の論理で語っちゃいけないんだろうな。世界的にこの手の犯罪の処罰が厳しくなっていくのは致し方ないことでしょうから。

*************************
 結局は、警察の言いなりなのですね。
 そんなマスコミの犠牲者が、また一人出ました。
 私は怒っています。

*************************

 容疑者が教育者として他者にモラルを説くべき立場にあったこと、あるいは経済学者として政府や社会に意見する立場であった点を考慮すると、同情すべき余地は無いし、警察の逮捕自体も、全く妥当だった。実名を公表したマスコミの責任を問うのであれば、そもそもではどういう形の実名報道なら妥当なのかの意見を敷衍すれば良い。
 刑罰の量刑に拠るのか、容疑者の社会的地位によるのか。ちなみに私は、このケースでの実名報道は、容疑者の社会的影響力を考えると全く妥当だったと考えます。
 てか、知事選のまっただ中に、康夫ちゃんのライバル候補者の旦那の所業を暴くようなあんたに言えた義理じゃないだろう。

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2004.04.13

経済学者の退場

 女房のパソコンがまた朝一でウイルスに殺られる。今度は「troj topger.ag」という奴で、ネットスカイの一種が送り込んだらしい。特に破壊活動をするわけじゃないけれど、ウイルスバスターで削除が出来ない。削除できないものだから、このウイルス、何かタスクする度に、別に埋め込んだdllを叩くせいで、防御ソフトが数秒おきにポップアップ警告を発する。そういうことを狙った嫌がらせのウイルスらしい。
 まったくお手上げなので、やむなくサポート・センターに電話する。朝からその問い合わせが殺到しているらしい。「これ、ソフトのバグのせいですよね?」と尋ねたら、向こうは、頷く。レジストリ・エディタで削除する。どんなやばい所を覗いたんだ? と女房に尋ねるが、新聞社とかで、得に怪しい所は無いという。しかし、これじゃファイアウォールも何の意味もない。
 女房より遙かに怪しげなサイトを毎日覗いている私の98SEは今の所、無傷なのに、どうしてXPはこんなにウイルスに弱いんだろう。

※ スカパーパックイン

 をやっと見る。民主党の首藤議員が、案の定、警察の報告書はこれで誤射説を証明してくれたと。 _| ̄|○

 36発も喰らっているというのと、弾は複数だが特定できないという二つの要素を強引にくっつけて、ということは一つの銃から発射されたということで、これこそ米軍の車載銃から撃たれた証拠だと胸を張ってらっしゃる。私に言わせれば、それこそあり得ない話で、訓練された兵士は、決してフルオートでは銃は撃たないし、そもそも撃てるもんじゃない。車載銃で36発も撃つ時間の長さを考えると、ランクルはその半分も撃たれない内に道路を外れてますよ。2丁以上の銃で撃ったからこそ、あの集弾になった。

*週刊ポスト。目玉記事なのに目新しい情報は何も無し。
 現場で薬莢がひとつも発見されていないことに拘っている辺りは、全編に渡ってただの素人の執筆と編集を窺わせる。あんな所で、誰が呑気に薬莢なんか探し回りますかいな。
 週プレが米軍誤射説を展開するようなら、寸分の隙もない、「これぞ米軍誤射の真相だ!」と私は全面協力しちゃうね。どいつもこいつも、どうしてこんなちゃちな話しか出来ないんだろう。

※ 実録! 痴漢物語 W大学制作 在京キー局協賛

 いやぁ、この先生って、甘いマスクの割には結構華やかな私生活の持ち主のようですね。あ、甘いマスクだから当然か(~_~;)。ま、良いじゃないですか。景気回復が軌道に乗って、もう自分は退場する時期だと悟ったんですよね。だから気が緩んだ。気が緩んで、普段の警戒心が散漫になって捕まったと。痴漢失格です。
 田代まさしのケースもそうだけど、こういう人は別に魔が差したわけじゃないんですよね。一般人として暮らしていれば、日常の刺激に満足できる人々。非日常の生活を送るようになって、更なる刺激が欲しくなった。世間から浴びる脚光が、麻薬のような効果を精神にもたらし、最早金や名声では得られない刺激を求めたと。

 しかし、女子高生のスカートの中って、結構汚そうな気がするけどなぁ。何というか、シンナー、大麻、ヒロポン、覚醒剤と極めた達人が、いきなりブロン液に回帰してしまったような。

※ 田中康夫支持率推移を読む
http://www.nagano-yoron.or.jp/

 今回は電話調査ですから、信頼性はいまいちという感じですが、61パーセントの支持率というのは、実感からそうずれた数字でもありません。
 康夫ちゃんが持っているベースの支持率というのは65パーセント前後です。これを柱にして、前後5パーセントのずれで増減する。今回は、その中で最低の支持率となった。これ以上下がることはそうないでしょう。
 ただ気になるのは、支持率自体は、この5パーセントの中で上下傾向にあるのに、支持しない層は、出直し選挙以降一貫して増えている。純粋支持層に至っては、それ以上にかなり劇的に減っている。
 「コモンズ」が解らないというのが79パーセントというのはごく当たり前のことで、信州県への改名もすこぶる評判が悪い。
 これらから言えることは、康夫ちゃんがここ半年打ち出した人気取り目玉商品の全ては、県民に全く受けていないということです。受けていないことをなぜやるかと言えば、そのパフォーマンスが県民向けではなく、単にマスコミ向けだからですね。メディアを賑わすことだけが動機で県民にどう評価されるかはどうでも良い。

 細部の数字を見るまでは、この人の支持のされ方は田中真紀子型だろうと思っていたのですが、彼はジジババより若い層に、全般的に政策の評価が高い。そういう意味では、メディア露出しか頭にない彼の目論見は当たっているんだけど、逆に言えば、若い層の支持というのは、決して固く無い。田中真紀子型の政治家というのは、少々スキャンダルがあっても、このジジババ層の基礎票があるから選挙は固いわけです。でも康夫ちゃんの場合はそれが無いから、県議選とかでも負けちゃうわけですよ。若者や中年は選挙行かないから。
 支持率が下がっているから首になるというわけじゃないけれど、ひとつ気をつけなければならないのは、康夫ちゃんをマンセーしている東京のマスコミは、支持率が下がった後でも、「県民の人気が高い田中知事」と書くんだろうかということです。政治は人気商売ですから、あの小泉さんだって、政権基盤が無い以上、国民の支持が無くなったら退陣を強いられることになる。まだまだ十分に高いとは思うけれど、危険水域に入ったと見て良いでしょう。
 今の田中県政は、小泉政権を支持しない人々の評価と似ている所がある。国民の人気はたいしたことないのに、対米関係優先で、アメリカとの友好関係で政権延命がなっていると批判する人々は多いけれど、康夫ちゃんにもこの構図が当てはまる。県民の人気は無いのに、東京メディアとの関係ばかりを最優先してそれだけで政権がなっている。たまには地元の方も見て欲しいものです。

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2004.04.12

ガンバレ! 長谷川由紀

 日曜朝、電車に乗って女房実家。上着が暑い。汗だくで辿り着く。鯉のぼりはまだ箱に入ったまま。早速組み立てに取りかかる。これでも昔に比べれば結構簡単になったんだろうけれど、組み立て終わってみれば両手とも傷だらけ。二階のベランダに上げる。直ぐ帰るつもりだったが、昼飯を食べて帰ることに。17時寝、田舎からの電話で20時には起こされる。夜になってスカパー朝日で、お昼に臨時のパックインがあったことを知る。がっくり。
 まだ人質は解放されていないことを知ってちょっとびっくり。何かややこしい方向へと向かっているニュースも流れてくる。そう言えば、サハリン沖でのKAL機撃墜事件の時にも、強制着陸させられたという情報がまことしやかに流れた。
 家族が、集めた署名とか言う代物を政府代表に手渡すシーンをテレビで見る。あんたたち、自分らのことを拉致被害者家族と勘違いしてやいないか? それって全然違うぞ。拉致した犯人グループよ。三人の生死はもう問わない。あの家族の醜態にこれ以上付き合わされるのはまっぴらだから、とっとと終わらせてくれ。私は自作自演説にはくみしないけれど、プロ市民との合作にはうんざりする。

※ ファルージャ停戦継続

 この状況に陥っても、停戦交渉できる相手がいるというのは明るいニュースですね。ベトナム戦争では、これがジャングルの中には居なかったわけですから。

※ 長谷川由紀

 昨夜、読売のサイトを読んでいたら、アンマンからのトップ・ニュースに彼女の名前がある。読売の長谷川記者と言えば、田中県政誕生直後に長野で県庁番をやっていた記者。あの頃は、全国紙も優秀な記者を張り付けていたんだよね。今、田中県政がらみで、名前が記憶に残るような記事を書く全国紙の記者って、マンセーな毎日だけ。他紙は異動でくるくる県庁番が代わる。
 しかし長谷川記者、次々と世界の檜舞台を飛び歩いて、羨ましい限り。そこにいたという幸運を生かして良い仕事をして欲しい。

※ 田中宇

 今朝、テロ朝、朝のワイドショーを見ていたら、デムパ田中氏がご出演している。この人の物言いを聴いているといつも頭がくらくらして来るんだが、なんかこう、纏まり掛けた縁談に突如乗り込んで来てとうとうと自分の人生観を喋り始めてちゃぶ台ひっくり返す、10年会っていない音信不通の叔父みたいなものか。

※ 奴隷美姉妹<新人スチュワーデス>狙われた~

◇ストーリー◇スチュワーデスになって半年の美佳は、フライト中に航空評論家の轡田からデートに誘われた。轡田からの誘いは必ず受けるように課長から指導されていたが、美佳は別の思惑もあってOKした。実は美佳の姉の佳代子が、轡田に弄ばれ捨てられていたのだった。美佳は彼女の復讐を心に誓っていた…。◇

 今週、スカパー135chで放映されているいわゆるピンク映画なんですが、番宣を見ていたら、なんだその航空評論家ってのは、すっちーの箸の上げ下ろしにことの他煩い、イタ車が大好きなタレント作家で今はバイトでどこぞの公職も兼ねているお人のことなんだよね。コスプレでSMおしょっくすするのが好きなところまで良く取材しているみたい。でもあのAV男優さんはモデルに似てないよ。ねちっこさは良くモデルの性格を捉えているけれど。

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2004.04.11

人質解放へ

 16時起き、子供たちの二重奏で全く眠られず。なんでも鯉のぼりを立てるとかで女房子供が実家へ帰ったため、電車に乗って川崎駅前のヨドバシ・カメラへと赴く。今日も溝の口駅前はプロ市民を総動員した共産党の署名活動で大賑わい。総選挙の最中ってほら、やっちゃ行けないことって一杯あるでしょう。人数にも制限がある。もちろん署名活動なんかもやらないから、こんなに大人数の運動員が集うなんてことは、まず無いことで、これはもう共産党にとっては、ウハウハな出来事ですよね。
 まずはアウトレット・ショップとなった京急川崎駅横の以前の店舗へ。どうなんだろうな。こういう所って、こまめに通って、掘り出し物を探すのが趣味という人には受けるかも知れないけれど、あの地の利の良さを考えると、所場代だけであっぷあっぷしそうな気がする。続いて西武跡の本店へ。パソコン・フロアだけ眺める。シンクパッドとNECのラヴィJは最高だと思う、かと思うと、やはりビクターのインターリンクも良い。てか、クリエ用の折りたたみキーボードは更に良い! なんかあのキーボードだけでも欲しくなる。次は札束抱えて来ようっと。(´・ω・`)ショボーン。
 でも、DVD-Rは、地元のパソ・ショップの方が安かった。この手の量販店って、別に安いわけじゃないんですよね。現物があるというだけで。

※ 人質解放へ

 帰宅してNHK9時のニュースを見たら、この事件がトップから第3項目まで落ちている。この冷たい扱いようは、解決間近か、自作自演説に配慮した結果だなと思った。で、すぐ7時のニュースをビデオでチェックしたら、トップ項目だったので、これはどちらかと言えば、解決の目処が立ったということだろうなと思いました。

 ま、良かったじゃないですか。部族長の要請があって云々ということになっているみたいですが、これは部族長の顔を立てたまでで、3人の必死な説得が通じたということですよ。実は、これからヨルダンへ赴くという人から昨夜電話を貰いまして、米軍のど素人どもが……、とくっちゃべっていたのですが、犯人グループの正体に関して、私が全然気付かなかった、あるブツがビデオにチラと映っていたらしく、その正体を突き止めようと奔走していた人がいたことを知りました。ちょっとこの犯人(グループ)像は複雑だなとは思っていますが、それはまた機会があったら書きましょう。
 問題になっている自作自演説ですが、私は無いだろうと思っています。まだ見ていないけれど、昨日のスカパー・パックインで元帥がまた自作自演説で飛ばしてらしたそうですが。米軍誤射説よりは信憑性があるかも知れないけれど、それでも自作自演は無いでしょう。
 私がそれは無いと考える根拠は、二人だけならあり得る。あの若者と女性だけなら、国の理が解るはずもないだろうから。でも自衛隊に6年もいた郡山さんが、こんな事件の一つや二つで今時、国が政策変更すると信じるかと言えば、そんなことも解らないほどバカじゃないでしょう。彼がたまたま二人の計略に巻き込まれたということでも無ければ。
 もうひとつは、解放された韓国人の証言でして、この証言は実は固いんですよ。ヨーロッパ人は、喋らなくてもすれ違った人間の人種を判別します。同様に、われわれ日本人も、なんとなく韓国人は解るでしょう。韓国人にとっては、日本人は親の仇ですから、われわれが韓国人を判別する以上の嗅覚で日本人を判別できる。だから、あの目撃証言を信用すれば、誘拐自体は突発的な行為だったと言える。
 まあ都合良く共産党の運動員が上げて街宣活動に出られる週末の(動員を前夜に掛けられた)ジャストタイミングに起こった事件で、大山鳴動してはしゃいだのはメディアとプロ市民だけという結末に終わりそうですが、もし三人が無事な姿を見せるとしたら、それはやっぱり日本の活動がおおむね現地に於いて、支持と期待をもたれているという事実を再確認できたということですよ。

それで、米軍がこの状況に直面しているのは軍政を疎かにしたからですね。ベトナムと似ているのがうんざりするけれど、RMAはRMAで大事なんだけど、ひとつはクリントン政権のトラウマのせいで、ソマリア型の状況は回避する、立ち入らないことでDODの政策がこの10年展開したわけですね。一方で、暴徒鎮圧や治安維持の研究なんて、金にならないわけですよ。軍の利権にならない。だから置き去りにされたんだろうなということを昨夜の電話でお喋りしたりしたわけです。
 要するに、一言で言えば、今のアメリカには、この状況に立ち向かうためのノウハウが全く無いんです。何しろ植民地の独立闘争に遭遇した経験すら無いんだから。ベトナム戦争しか無い。しかも彼らはベトナムの町中で市街戦を繰り広げていたわけじゃないですからね。そういうノウハウを今でも持っているのは、英国であり、イスラエルであり、南アなわけです。アメリカが自分たちの経験の無さを自覚すれば、状況改善の兆しも出てくるでしょうが。

※ セキュリティ・レベル

 この日記と同じ物をアップしているニフティのブログが反応しなくなった。何か変だなと思ったけれど、ニフティのサーバーが落ちるのは珍しくもないので気にしなかった。帰宅してから、いろんなサイトの表示がおかしいことに気付く。本来あるべきボタンが表示されなかったり、ieのセキュリティ度を上げたせいだと気付いてやっと、ブログのトラブルの原因が解った。こんなん使い物にならないぞ。

 康夫ちゃんの支持率のニュースや景気の話、ドゥハハハッ! と爆笑ものの、日垣先生渾身の文藝春秋寄稿文(いやあ、あんなに大げさに宣伝するんで、誰を叩くんだろうと思ったら、全く拍子抜け。ひょっとしてこの人の脳内では、平山郁夫を批判した人間はかつて誰一人存在しないことになっているんだろうか)、とか書かなければならないんですが、ちょっとまず康夫ちゃんの支持率の話は時間を掛けて細部を見なきゃならないんで、なるべく今週の早い時期に片づけます。日垣先生のネタは、めでたく大宅賞受賞者として氏名が新聞に載るかも知れない15日辺りにでも書きましょう。世も末ですわ、全く(~_~;)。
 こんなにも取るに足らんくだらん事件で、私たちの思考が占領され、優先して考えなければならない日々の重大な出来事がニュースの後ろへと押しやられてゆくのは大変な不幸なことです。

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2004.04.10

家族の醜態

 金曜、07時寝の13時起き。復調する。夕方、溝の口。駅のデッキで共産党と原理の手相見が呉越同舟。共産党ったら、やたらと元気。そうか、あれはやはり日共の自作自演だったか。パソショップにて一太郎2004を購入。DVD-R25枚入り3.000円というのを発見する。ノーパソをちらと見るが、うーん、やはりIBMは良いねぇ。どんなにスタイリッシュなパソコンも、シンクパッドの機能性の前には色褪せる。

 帰って、テロ朝報ステ、TBSNEWS23をライブで観る。各局ともニュース時間が延びているせいで、番組表がぐちゃぐちゃ。お陰でCXの「24」の冒頭15分を見逃す。ってうぉい! そこのアホを絵に描いたようなキムとバカ母、さっさとくたばれ(~_~;)。もう墓穴堀りまくりで苛々する。
 「24」を見つつ、女房のパソコンを掃除。結局2時間掛かって、完全な駆除と復旧は不可能だという結論に達する。

※ 毎日新聞、とち狂ったか!?
【近聞遠見:粗雑すぎる靖国違憲判決 驚くことが続く。だが、必ずしも意外ではない。ああ、やっぱり、とどこかで予感している。】

 凄まじい記事でして、私は、これって俺は産経と間違えてないよな? と何度も見直しました。間違いなく毎日の記事です。ぜひ読んで下さい。いったいどういう理由でこんな記事が毎日に載るんだろう。URLがちょっと長いので、毎日新聞の社会ニュースのカテゴリーから辿って下さい。

※ この親にしてこの子か

 私はこの文章を憤怒の元に書いている。払暁、東の空に明けの明星輝く時、我が右肩に勝谷大佐が降臨したのである。戦後糞サヨ教育がもたらしたものは何かをしかと見よ読者諸君。昨夜は我が携帯鳴りやまず憤怒に萌えた、おっと燃えた読者諸兄より怒りのメールが殺到したことは言うまでも無かろう。危険地帯であることを認識しながらちゃらちゃら裸踊りに出掛けたおのれのバカ娘を助けるために、国は自衛隊を撤退させろだと、ワッハッハッ! この外道左巻き過保護親兄弟姉妹どもが、おのが息子、娘のしでかした不始末にまずは全国民に対して土下座せよ。話はそれからだ。そしてこの戦後左巻き教育が生み出した腐臭漂う膿の如き醜悪な親どもをテレビに出すマッチポンプなテレビ局の画面をしかと記憶に留めよ。

 て、疲れるよね、こういう文体(-_-)。肩凝らないんだろうか、この人、毎日こんな文章書いて。いえね、私は、あの女性の高遠さんは尊敬しますよ。彼女の政治的スタンスには全く同意できないけれど、あそこで彼女がやろうとしていたことは、まさしくこれから日本が総掛かりで取り組まねばならないことだった。何ら非難すべき謂われは無いと思うし、18歳の若者、今井さんですか、に至っては、まだ子供じゃん。お灸をすえる必要はあっても、国は無条件にこの若者を庇護する義務を負う。カメラマンの郡山さん。この人、実は6年も自衛隊でお勤めしているんですよ。しかも本部管理中隊を経験していますから、士官か任期制か解らないけれど、優秀な方だったのでしょう。しかも弟さんは警官だそうで。さすがに子がしっかりしているせいか、郡山さんの母親だけは、「自衛隊撤退云々」という発言はテレビの中ではしなかった。見上げたものです。ちなみに、「郡山」というのは、鹿児島の姓ですから、ルーツは鹿児島でしょう。私は、郡山さんを救出するためなら、自衛隊員は喜んで危険を冒すと思うし、そうして欲しいと心から思います。そらもう国家国民のために二人の息子を捧げた母親の涙に国は応える義務があろうというもの。
 けれど、あとの北海道の二人の親兄弟妹は、もう全くダメボ _| ̄|○ 。あの連中がテレビに出て喋るたびに、国民はどんどんどっちらけになって行くと思う。誰か親族なり友人なり、あんたたち逆効果だから口を噤みなさいとアドバイスしてやれば良いのに。貴方たちが言って良いのは、「ご迷惑を掛けるけれども、子供を助けるために、国は全力を尽くして欲しい」まで。「自衛隊を撤退させてくれ」なんてのは言語道断だ。
 戦後日本は、なんて無様で無責任な国民を育ててしまったのだろうと思う。しかし心配すること無いじゃん。高遠さんは、修羅場を見てきた女性だし、郡山さんは、訓練として戦場ストレスがどういうものかは十分に知っているわけですから。

 米軍は、ここ数日、10名近い犠牲者を払っていますが、まあ、テト攻勢みたいなものですよ。押したり退いたりは戦争に付き物。
 で、昨夜、テロ朝報ステに、東大が生んだ痴性・藤原帰一が出て「国連が必要になるでしょう」、アホか!? 先生。今この状況で国連という枠組みを作ったからと言って、どんな呑気な国がのこのこ手を挙げると言うんだ。もとはと言えば、イラクのこの状況を招いたのは、デメロが爆死して国連が撤退したからです。あれで、あ、なんだ、外人てのはこの程度のことで逃げ帰るんだ、という誤ったメッセージをフセインの残党に与えてしまった。あの時、国連が踏み止まっていれば、こんな状況にはなっていないんだから。このイラクの現状にただ一人戦犯を上げるとしたら、私は躊躇わずにアナン事務総長の名を上げる。

※ PEDO

で、女房のノーパソが嵌ったスパイウェアというのは、一般的に「PEDO」と呼ばれるタイプです。無茶苦茶凶悪な奴です。それをどうやって復旧するかを解説したとても親切な日本語サイトもあります。で、そのサイトのガイダンスに従い、二度駆除作業を行いましたが、どうしてもieの定義ファイルを完全初期化できない。どうなってんの、このOSは。で、ie自体をいったん削ってみようと思ったけれど、どうもXPではそんなコマンドも無い様子で、それって独禁法違反じゃなかったの?
 現状の私の実感としては、これはもうクリーンインストールしか無いかなと思っています。まあ、所詮女房用のパソコンですから、いざとなればそれも構わないんですが、さすがに仕事用で、それをやる羽目になったら取り返しが付かない。しかも今回のトラブルは、別にエロサイトを覗いて嵌ったというケースでは無く、たまたまセキュリティを突破されて書き換えられたサイトを覗いたばかりに、被害に遭ったわけですね。
 これはもうどんなに注意していても、誰も防ぎようがない。じゃあieのアクティブXを非動作に設定すべきかと言うと、本当にこれは非現実的だと思います。それを考えると、オペラとかに乗り換えた方が良いかなとも思ってしまいますね。

※ 与太郎2004

 マトリックス・リローデッドを見ながらセットアップ。バージョンが進むごとに編集画面が狭くなるというのはなんとかならんのだろうか。10年後の一太郎にはもう編集画面なんて存在し無いかも知れない。ついでに、ATOKに組み込むタイプの辞典も買って入れてみる。400メガもあるんだもん。参っちゃう。ま、便利は便利だけど。

※ 「2ちゃんねる」で中傷、発信者情報の開示命令

 これ、判決じゃなく、仮処分なんですよ。ヒロユキは裁判にすら出てこない、でもって、ログが消失する恐れがあるからと仮処分が通ってしまった。ある意味、画期的なことでしょう。

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送信テスト

なぜか今朝の日記をアップロードできない

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家族の醜態

 金曜、07時寝の13時起き。復調する。夕方、溝の口。駅のデッキで共産党と原理の手相見が呉越同舟。共産党ったら、やたらと元気。そうか、あれはやはり日共の自作自演だったか。パソショップにて一太郎2004を購入。DVD-R25枚入り3.000円というのを発見する。ノーパソをちらと見るが、うーん、やはりIBMは良いねぇ。どんなにスタイリッシュなパソコンも、シンクパッドの機能性の前には色褪せる。

 帰って、テロ朝報ステ、TBSNEWS23をライブで観る。各局ともニュース時間が延びているせいで、番組表がぐちゃぐちゃ。お陰でCXの「24」の冒頭15分を見逃す。ってうぉい! そこのアホを絵に描いたようなキムとバカ母、さっさとくたばれ(~_~;)。もう墓穴堀りまくりで苛々する。
 「24」を見つつ、女房のパソコンを掃除。結局2時間掛かって、完全な駆除と復旧は不可能だという結論に達する。

※ 毎日新聞、とち狂ったか!?
【近聞遠見:粗雑すぎる靖国違憲判決 驚くことが続く。だが、必ずしも意外ではない。ああ、やっぱり、とどこかで予感している。】

 凄まじい記事でして、私は、これって俺は産経と間違えてないよな? と何度も見直しました。間違いなく毎日の記事です。ぜひ読んで下さい。いったいどういう理由でこんな記事が毎日に載るんだろう。URLがちょっと長いので、毎日新聞の社会ニュースのカテゴリーから辿って下さい。

※ この親にしてこの子か

 私はこの文章を憤怒の元に書いている。払暁、東の空に明けの明星輝く時、我が右肩に勝谷大佐が降臨したのである。戦後糞サヨ教育がもたらしたものは何かをしかと見よ読者諸君。昨夜は我が携帯鳴りやまず憤怒に萌えた、おっと燃えた読者諸兄より怒りのメールが殺到したことは言うまでも無かろう。危険地帯であることを認識しながらちゃらちゃら裸踊りに出掛けたおのれのバカ娘を助けるために、国は自衛隊を撤退させろだと、ワッハッハッ! この外道左巻き過保護親兄弟姉妹どもが、おのが息子、娘のしでかした不始末にまずは全国民に対して土下座せよ。話はそれからだ。そしてこの戦後左巻き教育が生み出した腐臭漂う膿の如き醜悪な親どもをテレビに出すマッチポンプなテレビ局の画面をしかと記憶に留めよ。

 て、疲れるよね、こういう文体(-_-)。肩凝らないんだろうか、この人、毎日こんな文章書いて。いえね、私は、あの女性の高遠さんは尊敬しますよ。彼女の政治的スタンスには全く同意できないけれど、あそこで彼女がやろうとしていたことは、まさしくこれから日本が総掛かりで取り組まねばならないことだった。何ら非難すべき謂われは無いと思うし、18歳の若者、今井さんですか、に至っては、まだ子供じゃん。お灸をすえる必要はあっても、国は無条件にこの若者を庇護する義務を負う。カメラマンの郡山さん。この人、実は6年も自衛隊でお勤めしているんですよ。しかも本部管理中隊を経験していますから、士官か任期制か解らないけれど、優秀な方だったのでしょう。しかも弟さんは警官だそうで。さすがに子がしっかりしているせいか、郡山さんの母親だけは、「自衛隊撤退云々」という発言はテレビの中ではしなかった。見上げたものです。ちなみに、「郡山」というのは、鹿児島の姓ですから、ルーツは鹿児島でしょう。私は、郡山さんを救出するためなら、自衛隊員は喜んで危険を冒すと思うし、そうして欲しいと心から思います。そらもう国家国民のために二人の息子を捧げた母親の涙に国は応える義務があろうというもの。
 けれど、あとの北海道の二人の親兄弟妹は、もう全くダメボ _| ̄|○ 。あの連中がテレビに出て喋るたびに、国民はどんどんどっちらけになって行くと思う。誰か親族なり友人なり、あんたたち逆効果だから口を噤みなさいとアドバイスしてやれば良いのに。貴方たちが言って良いのは、「ご迷惑を掛けるけれども、子供を助けるために、国は全力を尽くして欲しい」まで。「自衛隊を撤退させてくれ」なんてのは言語道断だ。
 戦後日本は、なんて無様で無責任な国民を育ててしまったのだろうと思う。しかし心配すること無いじゃん。高遠さんは、修羅場を見てきた女性だし、郡山さんは、訓練として戦場ストレスがどういうものかは十分に知っているわけですから。

 米軍は、ここ数日、10名近い犠牲者を払っていますが、まあ、テト攻勢みたいなものですよ。押したり退いたりは戦争に付き物。
 で、昨夜、テロ朝報ステに、東大が生んだ痴性・藤原帰一が出て「国連が必要になるでしょう」、アホか!? 先生。今この状況で国連という枠組みを作ったからと言って、どんな呑気な国がのこのこ手を挙げると言うんだ。もとはと言えば、イラクのこの状況を招いたのは、デメロが爆死して国連が撤退したからです。あれで、あ、なんだ、外人てのはこの程度のことで逃げ帰るんだ、という誤ったメッセージをフセインの残党に与えてしまった。あの時、国連が踏み止まっていれば、こんな状況にはなっていないんだから。このイラクの現状にただ一人戦犯を上げるとしたら、私は躊躇わずにアナン事務総長の名を上げる。

※ PEDO

で、女房のノーパソが嵌ったスパイウェアというのは、一般的に「PEDO」と呼ばれるタイプです。無茶苦茶凶悪な奴です。それをどうやって復旧するかを解説したとても親切な日本語サイトもあります。で、そのサイトのガイダンスに従い、二度駆除作業を行いましたが、どうしてもieの定義ファイルを完全初期化できない。どうなってんの、このOSは。で、ie自体をいったん削ってみようと思ったけれど、どうもXPではそんなコマンドも無い様子で、それって独禁法違反じゃなかったの?
 現状の私の実感としては、これはもうクリーンインストールしか無いかなと思っています。まあ、所詮女房用のパソコンですから、いざとなればそれも構わないんですが、さすがに仕事用で、それをやる羽目になったら取り返しが付かない。しかも今回のトラブルは、別にエロサイトを覗いて嵌ったというケースでは無く、たまたまセキュリティを突破されて書き換えられたサイトを覗いたばかりに、被害に遭ったわけですね。
 これはもうどんなに注意していても、誰も防ぎようがない。じゃあieのアクティブXを非動作に設定すべきかと言うと、本当にこれは非現実的だと思います。それを考えると、オペラとかに乗り換えた方が良いかなとも思ってしまいますね。

※ 与太郎2004

 マトリックス・リローデッドを見ながらセットアップ。バージョンが進むごとに編集画面が狭くなるというのはなんとかならんのだろうか。10年後の一太郎にはもう編集画面なんて存在し無いかも知れない。ついでに、ATOKに組み込むタイプの辞典も買って入れてみる。400メガもあるんだもん。参っちゃう。ま、便利は便利だけど。

※ 「2ちゃんねる」で中傷、発信者情報の開示命令

 これ、判決じゃなく、仮処分なんですよ。ヒロユキは裁判にすら出てこない、でもって、ログが消失する恐れがあるからと仮処分が通ってしまった。ある意味、画期的なことでしょう。

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家族の醜態

 金曜、07時寝の13時起き。復調する。夕方、溝の口。駅のデッキで共産党と原理の手相見が呉越同舟。共産党ったら、やたらと元気。そうか、あれはやはり日共の自作自演だったか。パソショップにて一太郎2004を購入。DVD-R25枚入り3.000円というのを発見する。ノーパソをちらと見るが、うーん、やはりIBMは良いねぇ。どんなにスタイリッシュなパソコンも、シンクパッドの機能性の前には色褪せる。

 帰って、テロ朝報ステ、TBSNEWS23をライブで観る。各局ともニュース時間が延びているせいで、番組表がぐちゃぐちゃ。お陰でCXの「24」の冒頭15分を見逃す。ってうぉい! そこのアホを絵に描いたようなキムとバカ母、さっさとくたばれ(~_~;)。もう墓穴堀りまくりで苛々する。
 「24」を見つつ、女房のパソコンを掃除。結局2時間掛かって、完全な駆除と復旧は不可能だという結論に達する。

※ 毎日新聞、とち狂ったか!?
【近聞遠見:粗雑すぎる靖国違憲判決 驚くことが続く。だが、必ずしも意外ではない。ああ、やっぱり、とどこかで予感している。】

 凄まじい記事でして、私は、これって俺は産経と間違えてないよな? と何度も見直しました。間違いなく毎日の記事です。ぜひ読んで下さい。いったいどういう理由でこんな記事が毎日に載るんだろう。URLがちょっと長いので、毎日新聞の社会ニュースのカテゴリーから辿って下さい。

※ この親にしてこの子か

 私はこの文章を憤怒の元に書いている。払暁、東の空に明けの明星輝く時、我が右肩に勝谷大佐が降臨したのである。戦後糞サヨ教育がもたらしたものは何かをしかと見よ読者諸君。昨夜は我が携帯鳴りやまず憤怒に萌えた、おっと燃えた読者諸兄より怒りのメールが殺到したことは言うまでも無かろう。危険地帯であることを認識しながらちゃらちゃら裸踊りに出掛けたおのれのバカ娘を助けるために、国は自衛隊を撤退させろだと、ワッハッハッ! この外道左巻き過保護親兄弟姉妹どもが、おのが息子、娘のしでかした不始末にまずは全国民に対して土下座せよ。話はそれからだ。そしてこの戦後左巻き教育が生み出した腐臭漂う膿の如き醜悪な親どもをテレビに出すマッチポンプなテレビ局の画面をしかと記憶に留めよ。

 て、疲れるよね、こういう文体(-_-)。肩凝らないんだろうか、この人、毎日こんな文章書いて。いえね、私は、あの女性の高遠さんは尊敬しますよ。彼女の政治的スタンスには全く同意できないけれど、あそこで彼女がやろうとしていたことは、まさしくこれから日本が総掛かりで取り組まねばならないことだった。何ら非難すべき謂われは無いと思うし、18歳の若者、今井さんですか、に至っては、まだ子供じゃん。お灸をすえる必要はあっても、国は無条件にこの若者を庇護する義務を負う。カメラマンの郡山さん。この人、実は6年も自衛隊でお勤めしているんですよ。しかも本部管理中隊を経験していますから、士官か任期制か解らないけれど、優秀な方だったのでしょう。しかも弟さんは警官だそうで。さすがに子がしっかりしているせいか、郡山さんの母親だけは、「自衛隊撤退云々」という発言はテレビの中ではしなかった。見上げたものです。ちなみに、「郡山」というのは、鹿児島の姓ですから、ルーツは鹿児島でしょう。私は、郡山さんを救出するためなら、自衛隊員は喜んで危険を冒すと思うし、そうして欲しいと心から思います。そらもう国家国民のために二人の息子を捧げた母親の涙に国は応える義務があろうというもの。
 けれど、あとの北海道の二人の親兄弟妹は、もう全くダメボ _| ̄|○ 。あの連中がテレビに出て喋るたびに、国民はどんどんどっちらけになって行くと思う。誰か親族なり友人なり、あんたたち逆効果だから口を噤みなさいとアドバイスしてやれば良いのに。貴方たちが言って良いのは、「ご迷惑を掛けるけれども、子供を助けるために、国は全力を尽くして欲しい」まで。「自衛隊を撤退させてくれ」なんてのは言語道断だ。
 戦後日本は、なんて無様で無責任な国民を育ててしまったのだろうと思う。しかし心配すること無いじゃん。高遠さんは、修羅場を見てきた女性だし、郡山さんは、訓練として戦場ストレスがどういうものかは十分に知っているわけですから。

 米軍は、ここ数日、10名近い犠牲者を払っていますが、まあ、テト攻勢みたいなものですよ。押したり退いたりは戦争に付き物。
 で、昨夜、テロ朝報ステに、東大が生んだ痴性・藤原帰一が出て「国連が必要になるでしょう」、アホか!? 先生。今この状況で国連という枠組みを作ったからと言って、どんな呑気な国がのこのこ手を挙げると言うんだ。もとはと言えば、イラクのこの状況を招いたのは、デメロが爆死して国連が撤退したからです。あれで、あ、なんだ、外人てのはこの程度のことで逃げ帰るんだ、という誤ったメッセージをフセインの残党に与えてしまった。あの時、国連が踏み止まっていれば、こんな状況にはなっていないんだから。このイラクの現状にただ一人戦犯を上げるとしたら、私は躊躇わずにアナン事務総長の名を上げる。

※ PEDO

で、女房のノーパソが嵌ったスパイウェアというのは、一般的に「PEDO」と呼ばれるタイプです。無茶苦茶凶悪な奴です。それをどうやって復旧するかを解説したとても親切な日本語サイトもあります。で、そのサイトのガイダンスに従い、二度駆除作業を行いましたが、どうしてもieの定義ファイルを完全初期化できない。どうなってんの、このOSは。で、ie自体をいったん削ってみようと思ったけれど、どうもXPではそんなコマンドも無い様子で、それって独禁法違反じゃなかったの?
 現状の私の実感としては、これはもうクリーンインストールしか無いかなと思っています。まあ、所詮女房用のパソコンですから、いざとなればそれも構わないんですが、さすがに仕事用で、それをやる羽目になったら取り返しが付かない。しかも今回のトラブルは、別にエロサイトを覗いて嵌ったというケースでは無く、たまたまセキュリティを突破されて書き換えられたサイトを覗いたばかりに、被害に遭ったわけですね。
 これはもうどんなに注意していても、誰も防ぎようがない。じゃあieのアクティブXを非動作に設定すべきかと言うと、本当にこれは非現実的だと思います。それを考えると、オペラとかに乗り換えた方が良いかなとも思ってしまいますね。

※ 与太郎2004

 マトリックス・リローデッドを見ながらセットアップ。バージョンが進むごとに編集画面が狭くなるというのはなんとかならんのだろうか。10年後の一太郎にはもう編集画面なんて存在し無いかも知れない。ついでに、ATOKに組み込むタイプの辞典も買って入れてみる。400メガもあるんだもん。参っちゃう。ま、便利は便利だけど。

※ 「2ちゃんねる」で中傷、発信者情報の開示命令

 これ、判決じゃなく、仮処分なんですよ。ヒロユキは裁判にすら出てこない、でもって、ログが消失する恐れがあるからと仮処分が通ってしまった。ある意味、画期的なことでしょう。

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2004.04.09

One's own risk

 我が家だけ世間とは別の時間が流れているかのような錯覚にとらわれることがあるけれど、実際はそうじゃない。私たちがそれぞれの日常を淡々と過ごすことこそが、普遍的な社会の有り様であり、当たり前のことなのです。
 木曜、メタメタな状態のまま、朝、出掛ける羽目に、ぶっ倒れるかと思った。熱は昨夜がピークに。食欲は相変わらず無い。寝たり起きたりを繰り返し、最終的に16時寝の20時起き。

※ スパイウェア

 木曜早朝、熱でくらくらしている時に、女房がやっかいごとを起こす。とある国内サイトを覗いていたら、そこがクラックされて、かなりたちの悪いブラクラとスパイウェアを組み込まれたらしい。trojウイルスを送られた挙げ句にエロサイトのブラクラに繋がって立ち往生。それってのはあたしの病気より大事なことらしい。寝てるのにわざわざ起こされる。
 目眩に見舞われながらノーパソをチェックするが、こいつは凶悪だ。いくらieの設定を初期化しても、強制上書きされて全く脱出できない。こんな凶悪な代物に出逢ったのは初めて。ウイルスバスターが立ち上がっていても、アクティブXとかは阻止できないんだよね。じゃあ、それツールの設定で外しておけば良いかと言うと、それはこのご時世ナンセンスだし。
 仕方なく、adなんとかいうスパイウェア対策ツールを入れてまずスパイソフトを削除する。7件発見される。ちなみにその後自分のデスクトップを検索したら50件ほど発見された(-.-)。
 それからmsconfigで自分の知識に無いスタートアップをいったん外す。これでやっとieの設定を初期化できるようになったが、メチャ不安定になってしょっちゅうieが落ちる。現状ではこれ以上の復旧は困難だと判断。主婦しか覗かない場所らしいんだが、皆さん、途方にくれてるだろうな。
 それにしても、xpとieの組み合わせというのは、こんなにも脆弱なのか。ボタン一発で復旧できない仕様は問題だぞ。こんなの素人に解決できるとはとても思えない。

※ 靖国違憲判決
【 判決は首相の参拝について「職務行為」としたうえで、憲法で禁じられている宗教的活動に当たると判断した。「憲法上の問題、国民や諸外国から批判がありうることを十分に知りながら、あえて自分の信念や政治的な意図で参拝を行った」と指摘した。】朝日社説

 この一文を持ってしても、この判決がいかに異常なものかが窺える。なぜなら、憲法違反が問われた問題なのに、外国からしのごの言われたからどうのなんて余計なことを述べている。挙げ句に、小泉総理が靖国に参拝するようになってから、靖国を参拝する人間が倍増したらからそれは結果的に国が特定の宗教に肩入れした証拠だとも言っているんだが、それって、証明できることか? 青色発光ダイオードの裁判と似たようなもので、靖国神社の自助努力はそこでは認められないのか? ちょっと特異な政治思想を持った裁判官による特異な判決と見た方が良いでしょう。

 昨日は、「変異型ヤコブ病で13人発症 ニュージャージー」とか、「芸能人看板のカルトで幼児虐待」とか「ライス補佐官の9.11証言」とか、「プロじゃない!みのが報ステをばっさり」とかのビッグニュース(~_~;)が相次いだのに全部吹き飛んでしまいましたね。
 とりわけ日テレが夕方ニュースのトップで伝えたホームオブハートの問題は、見るからに、典型的なカルトですね。ただその核にいるのが元「X JAPAN」のメンバーというだけで。せめて子供たちだけでも救出したいですが。

※ 警察庁:出演少女がHP改ざん容疑で広報ビデオ回収

 良いネタが出来たじゃん。今度はその少女をモザイク入りで出演させたビデオを作ればい。ただ、こんな何の技術も無いガキんちょにすら簡単にクラックできちゃうシステムってのも問題だと思うぞ。

※ 自衛隊宿営地近くに迫撃弾

 まず、日本のメディアには迫撃砲もロケット弾も、RPGも区別はつかんわけです。そもそもそれが別物だという認識すら彼らには無いでしょう。迫撃砲だと、西側が持っている120ミリクラスの迫撃砲は6キロくらい射程がありますが、ま、この手の貧乏国にある迫撃砲は、60ミリがメイン、せいぜい80ミリ止まりですから、射程としては3キロ程度が良いところですね。プロが弾着地点を見れば、ものが何かはすぐ解るでしょうけれど。
 で、1キロくらいに接近されての攻撃のようですが、何で対人レーダーに引っ掛からなかったのだろうと思ったら、この辺りの現場って、なぜかやたらと掘り返されたみたいになっていて、天然の障害物と作っている。まるで体長1メートルのモグラが脈略無く掘り返したみたいな地形が延々と続いてますね。今後は、監視をサーマル・イメージや、低光量テレビに切り替える必要があるでしょう。NHKが開発したあのカメラを二基も持って行って櫓に据え付けておけば最強ですよ。砂嵐以外では完璧に発見できる。

※ イラク邦人人質

【今テレビの福田官房長官での会見では「自衛隊を派遣しなかったらテロは起きなかったのではないか」 という白痴が質問している。どこの記者だ。名乗れ。 】

 あれぇ? てっきりどこかのマルチスタンダードなコラムニストさんがこの半年言ってきたことはそういうことじゃなかったのぅ? しかし勝ちゃんのはしゃぎようは何なのでしょうね。さすがに自分も被害者になった今は、「イラクで裸踊りして捕まる邦人バカ」とは書けないみたいですが。
 そんなに大騒ぎするよなニュースじゃないですよ。まず、この人たちは、自分たちがそういう危険な目に遭うリスクを承知した上で行動している人々です。ただ、迂闊なのは、またしてもアンマンのホテルからタクシー移動なんですよね。札束抱いて強盗の被害に遭った誰かさんと全く同じパターンで、ホテルを出た時点で目を付けられている。なんでこの人たちはバス移動を考えなかったのでしょう。そっちの方が遙かに安全なのに。実際に同じことをやって被害にあった馬鹿な日本人がいたにも関わらず、また同じ行動に出るなんてのはあまりにも不用心過ぎる。

1.ちぐはぐな犯行グループ
 犯行声明の文面等(一方で日本人にシンパシーを寄せ、一方で指弾するのは、思想性の一貫の無さを露呈している)、手口は稚拙です。特に「3日以内」とタイムリミットを設けたことは、彼ら自身の選択肢を縛ることになるので、手慣れた連中はこの手のタイムリミットは設けないものです。その一方で、極めてスピーディに動画ファイルを作り、CD-Rに焼いて放送局に届けるというのは、それなりのITスキルを持った人間がメンバーの中にいることを窺わせる。

2.で、その人物はたぶん、何らかの方法でインターネット回線を確保して、われわれの動向を観察しているでしょう。たぶん英文ニュースをチェックするのが関の山でしょうけれど、それでも、私たちは、動揺しない、政府は黙殺するというメッセージを相手に発信することが重要です。

3.これがシーア系列の犯行グループならことは簡単で、日本は今、イランと関係が良いですから、イラン経由でひとつよしなにと交渉できるのですが、どうもことはそうじゃなく、スンニ派らしいのが懸念材料です。

4.「砲弾被弾に誘拐、動揺広がる政府 難判断突きつけられる」

 これが昨夜の朝日サイトのリードですが、政府のデジション・メイキングには何の関係も無いですよ。自分たちのリスクを承知してそこへ行った人々が案の定、地雷を踏んだというだけのことですから、自衛隊が犠牲を払うという事態とはまるで違う。

5.彼らは自力で間に合う

 この犯行からは、どうも行き当たりバッタリな印象を受けるので楽観はしていないけれど、仮にスンニ派やアルカイダだったにしても、まあ先鋭な連中ですから、ピュアなわけだ。そのピュアさにおいては、捕まった三人も同様なわけです。私は、プロ市民が自業自得だと言う気はありません。二十歳にもならん若者が今後ともずっとプロ市民的ポリシーで居続けるとは思わないし、彼女は、政治的立場はどうであれ、イラクのために尽くしたいと思っていた。元自衛官だとかいうフォト・ジャーナリストは、イラクを舞台に一旗揚げようと頑張っていた。三人ともそれぞれに、将来あり、日本の名誉を海外で担っていた人々ですよ。札束抱えて恥掻いて逃げ帰っただけの誰かさんや、たった一度イラクへ観光旅行したことをペンクラブというコップの中でご自慢せずにはおられないグリーン車大好きなお人たちとは違う。
 この三人が、もし犯人グループとコミュニケーションを密に取ることが出来れば、彼らはきっと説得に成功して最後には犯人たちと抱き合って、解放されるでしょう。

 われわれが警戒すべきことは、残念ながらこの三人の安否では無いんです。その必要は無いのですから。われわれが警戒すべきなのは、この事件を利用してマッチポンプに励み、国の外交を左右しようと画策する輩共と、結果的にそれに加担していることに気付こうとしないアホなコラムニストな人々です。

 さて、今日は康夫ちゃんの最新の支持率調査に関して書くつもりでしたがまた明日。まだ本調子でなく、目眩がするので、長い文章は辛いです。

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2004.04.08

本日の日記はお休みです。

 水曜日、15時起き。食欲がない。でもカップラーメンを食べる。食後に紅茶を飲んだがなぜか全く味がしないことに気付く。夕方、女房が買い物に出ている間、次男を抱いていたが、ちょっと疲れた感じがあったので、そのまま横になる。次男、腕の中で1時間ほどずっと泣き喚いている。いったいこの小さな身体の何処にこんなエネルギーが入っているのだろう。途中、親父はうとうと。おかしい、たっぷり寝たはずなのに。晩飯の用意が出来てもそのまま起きられず。全く食欲がない。ちょっと下痢ぎみでトイレにだけ起きる。

 21時、風呂が沸いたというので、息子二人と一緒にとりあえず入る。この時点では、ちょっと調子が悪いという程度の感じしか無かった。代わって女房が入浴中、次男を抱いているが、どうも本調子で無いことをようやく自覚する。NEWS23を入り口だけ見て横になる頃には、酷い倦怠感に見舞われていた。01時頃、いったん起きて熱を測る。熱なんか無いつもりだったが、うっ、38度もある(>_<)。途端に呼吸が荒くなる。
 思えば前日夕方から食欲が希薄で、翌日の朝飯は不要、腹減ったらカップラーメンでも食べると言った時から身体症状は始まっていたらしい。せめてここ一発の時のための燃料注入でもと長らく机の脇に置いておいたユンケル黄帝ロイヤルでも飲むかと、使用期限を見たら1998年となっている。 _| ̄|○ さすがにこの冒険は出来ない。

 椅子に真っ直ぐ座っていられない。前回の風邪薬がどうしても見つからず、やむなくそのまままた横になる。うう、ドンキが近くに有れば……。珍しいことに、鼻も喉も全く異常なし。こんな珍しい症状は初めてだ。ただ食欲不振と、下痢と、酷い倦怠感と疲労感だけ。症状からすると風邪というよりインフルエンザだろうか。
 3時半、ひとまず起きてみそ汁だけ流し込む。こうして43回目の誕生日を寝込んで迎える羽目に。取り立てて感慨は無し。
 まあ、業界の諸先輩を見ていると、私なんざまだまだあらゆる意味でひよっこですな。

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2004.04.07

士気上がる米軍

 火曜お昼、次男は検診で保健所。長男が付いていくと暴れまくるので、15時頃、散歩に出る。書店で週刊アスキーを買い求めるが、帰って来て電脳なおさんを読もうと開いたら、なんと増刊号だった _| ̄|○ 汚ねえぞ、アスキー。雑誌業界って、こういう錯視商法で雑誌買わせようと平気でやるんだよね。いつか間違えて増刊号を買ってしまう予感があったがとうとうやってしまった。でも、読んでみたら、これがなかなか良い出来(要するにIT版グッズプレス)なので満足する。
 週刊ポスト、「気が付いたら仕事が無かった」という魚住(フリー)アナ、インタビューを立ち読み。ま、人生てそんなものです。だいたいこの人、日テレ女子アナ陣でも屈指のお嬢様でいらしたから、人気も番組も独り占めするというのも何ですね。ま、しばらくはゆっくり骨休みして下さい。勝ちゃんの月刊現代、憂国阿呆談が載る週刊ダイヤモンドを買う。

※ 巨人、やっと初勝利

 ひとりほくそ笑む江川かな。

※ 塾通い嫌がる小2長男に腹立て絞殺、川崎の母親を逮捕

 現場は、先日私が花見に行った辺りですね。駅からはちょっと離れているんですが、246が近いので、車族には便利な所です。魔が差したんだろうけれど、何も殺すことは無いと思うぞ。この頃、一発ガツンと殴ったら気分良いだろうなと思うことは一日3、4回はあるが(-.-)。可哀相なのは、睾丸を切り取られた方の男の子ですよね。たぶん本当は女の子が欲しかったという本音がそうさせたんだろうけれど。

※ 月刊現代、イラクルポ

 なんだか、道中のほとんどを実際に取材したのは、勝谷さんじゃなく、現地合流した橋田信介さんで、橋田さんの後をちょこまか尾いて回っているだけの姿が微笑ましいですね。たぶんビッグマウス日垣なら、そんなことおくびにも出さずに全部自分の判断と行動力で動いたように書くだろうけれど、正直に書いちゃう所が、この人の憎めない所。
 『旗を建てて全裸で街を歩き回っているキチガイの類』の銃殺現場にてウイスキーを捧げたことをくどく書いているけれど、この人、けっこうやばい筋から相当の圧力を受けたんだろうな。それも、生命の安全に関わるほどの脅迫を受けたのではと思う。でなきゃいつもの癖で少々筆が滑ったくらいのことで、普通、そこまでやんないですよ。自分がいかにこの二人の死を悼んでいるかの表現に最大限のエネルギーを費やしている。自業自得なことですから、ちょっとどっちらけですが。
 中で、面白い箇所が一箇所出てくる。被弾した3人を引き取った警察に行って米軍誤射説の話を聞くんだけど、副署長が、部下のAKから銃弾を抜き取って、「運転手の死体から出てきたのは間違いなくこの弾だった!」と迫るシーンがある。現地警察は、米軍の誤射説なんて全く信じていない。
 元帥がこの米軍誤射説を語る時に、必ず出す証拠の一つが、「現地警察は米軍の誤射だと語った」という話がありますが、図らずもそれがここで否定されたというわけです。
 勝谷さんのレポートでは、地元の反米勢力が相手が誰か解らずに撃ち殺してしまい、それが後で日本人外交官だと解って、パニックになった。なぜなら金持ちの日本にこそティクリートに来て欲しかったから。そこで、町ぐるみで犯行の隠蔽工作が始まって、米軍誤射説が流されたらしいと、そういうことです。興味のある方は、ご一読下さい。

※ 士気上がる米軍

 戦場に於いて、兵士の士気を挫くものは、退屈です。状況に変化が無いことが何より兵士の士気を下げる。ここ数日のイラクの状況は、しかし兵士に明確な目標を授けるものです。戦闘による死者と、テロによる死者というのは、これはまた意味が全然違うんですね。戦闘で戦死者を出しても、実は士気を下げることはそうは無いんです。何しろ戦争に戦死は付き物ですから。兵士をまいらせるものは、爆弾テロや、迫撃砲攻撃に遭って理不尽な死を遂げることが何より兵士をまいらせる。今の米軍は士気が回復途上にあると言って良いでしょう。
所で、5日に死んだ米兵の内の4名は海兵隊員だったと公表されました。本来、殴り込み部隊に過ぎない海兵隊に、今だに治安任務をさせている。RMAも良いけれど、これからはこの手の平和維持任務が海外任務の大半を占めるだろうことを考えると、米軍全体の編成というのを考えて欲しいですね。
 イラク南部の英軍支配エリアでも暴動が起こって、行政施設の占拠もあったらしいのですが、すぐ出て行ったらしい。住民側には多数の死者が出ているけれども、英軍側に死者はいない。さすが長年、植民地経営に当たっていただけのことはある。そもそもこの占領行政の核は、英軍が担うべきだったんですよね。
 日本のメディアはシーア派が総決起しているみたいな報じようですが、ガス抜き程度の騒動にコントロールできれば良いというのが、米軍とシーア派指導層の目論見でしょう。

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2004.04.06

イラク被弾車両鑑識結果

※ <イラク>サドル師は「テロと結束誓った」 米報道官が敵視
  対米強硬派のサドル師に逮捕状

 実際に武力で黙らせるほどの兵力展開しているわけでもないのに、敵扱いするのはどうかと思いますよね。ま、キャッシュが詰まったブリーフケースを持って行ったけれど若造には効果が無かったということだろうな。アメリカがこういう強攻策に出られる理由は、ひとえに、シーア派のトップと話が付いている、連中にとっても跳ねっ返りの若造の扱いに困っていて、米軍に始末してくれと泣きついてきたからですね。
 それを見誤っちゃいけません。彼らにしてみれば、シーア派トップとの間の信頼関係によほど自信があるということでしょう。それが吉と出るか凶と出るかは、もうしばらく様子を見る必要がありますが、マッチポンプがお好きなコラムニストが解説するように、このままパレスチナ化することはありません。ここでひとつ処理を誤ると拙い状況にはなるでしょうが、シーア派の総意はそういうことだということです。
 彼らは今、米軍に出て行って貰うことを必ずしも願っていないから、まず若造の始末を米軍に託した。

※ 甲子園チアリーダーの盗撮横行、応援団も自衛策

 あたし、いつも思うんですけどね、あんたたち撮られて困るような格好しなきゃ良いじゃん。人に見せるためにコスプレしてボンボン持って足上げて踊っているくせして、それ写真撮ったら盗撮だ、不愉快だってのはただの我が儘でしょう。世間がこんな下らん我が儘に付き合うことは無い。

※ 日本初の「良心の囚人」認定…反戦ビラ配布で防衛庁宿舎侵入の男女

 アムネスティが良心の囚人認定をしたという話で、日本ではもちろん初めてです。逮捕が2月末で、どういう理由でだか未だに留置されている。週刊金曜日もここぞとばかり大げさに書いているんですけれど、(官憲)はこの手の嫌がらせは辞めて欲しいですね。
 てかさ、日本ではこの手の不当な拘束は全くに日常的に行われているわけで、アムネスティにはそれ全体を批判して欲しいんですよね。もっとも法務省は一度として彼らの警告に耳を傾けたことは無いけれど。

 自衛隊の官舎で、うんなはた迷惑なことをするなとは思う。だってさ、自治労の組合員が居住する公務員住宅で、仮に右翼が日の丸君が代を礼讃するビラを配ったら、組合員は、思想的な脅迫に他ならないと大騒ぎして、きっと朝日はキャンペーンを張りますよ。連中がやったことはその逆の行為に他ならない。
 自衛隊の官舎自体、地元民はどこにあるか知っているけれど、別に自衛隊員官舎と看板を掲げているわけじゃない。一歩基地を出たら普通の市民として暮らす人々を捕まえて、わざわざビラ配って歩くのは脅迫ですよ。そこが官舎だと知らん連中でも無いんだから。配って歩いたのは「立川自衛隊監視テント村」で、場所は立川基地の隣なんだから。抗議活動は良いけれど、子供だってそのビラを読むんだから、守るべき一線は設けてくれ。
 この問題で、少なくとも不当逮捕だと騒いでいる連中は、右翼が同じことをやって逮捕されても「不当逮捕」だと主張してくれるんだろうか? それはそれとして、この長期拘留は明らかに人権侵害です。

※ イラク被弾車両鑑識結果公表

 2ちゃんのイラク板に、どこがソースなのか、この鑑識結果の詳細が掲載されていました。特に、目を引くような内容は無かったと考えます。強いて言えば、二人の遺体が喰らった弾より、破片の方が遙かに多かったという事実が目を引いた程度。あとは、あの防弾仕様車で、こんなにもアサルトライフルに対して脆弱だったという事実。防弾仕様のグレードで言えば、あれはそんなに低くは無かったんですよ。なのに、全く無力と言うしか無い仕様だった。

 弾の成分にバラツキが出ていて、特定が出来なかったという報告もありますが、これは当たり前のことでして、その弾は何処で生産されたかと言うと、別にロシアのカラシニコフ社の工場を出たものじゃありません。ワルシャワ条約機構推奨規格で作られたわけでもない。弾なんてのは、そこいらの町工場に毛が生えたような工場で生産されているわけです。そもそもカラシニコフ銃自体が、そういう冗長性をもって、何処ででも生産できるよう設計された代物です。だから各国バージョンが存在する。
 鉄砲の弾なんて、薬莢は何処でも回収して使い回しだし、弾丸自体は、本当に町工場で作れる。そうでなきゃ、戦争なんかできません。成分にバラツキが出るのは当たり前のことです。ヴァージンの弾丸を使えるのは、金持ちな西側先進国の軍隊だけです。観光客がハワイやグアムの妖しげなシューティング場で撃っている銃の弾、あれだって、ヴァージンはほとんど無いんですから。私ら通っているグアムのショップでは、ヴァージンしか使わないことを誇りとしているけれど、偶にジャムすると、しげしげと薬莢を観察して、「これってヴァージンだよね?……」と顔を見合わせる。

 この米軍誤射説が出た背景は、もともとイラクにおいて、臨時大使がうっかり「高い位置から撃たれたようだ」と発言したことに端を発します。国内では、元帥がフロントの命中弾をして、上から撃ったからこそ孔が空いたと解説したことで陰謀好きな素人さんが飛び付いた。
 でも鉄砲の弾なんてのは、当たり所が悪ければ、どんな角度だろうが、孔開く時には孔が開くし、跳ねる時には跳ねますよ。車のフロントみたいにちょっと押せば沈むような薄い金属ならなおさらのことです。それをして、「高い位置からでなければ孔は開かない」と勘違いする連中が多い。実際、被弾した写真を一瞥して、どこから撃たれたかを判断するのは無理です。出来ることは、せいぜいどこからは撃たれなかっただろうという推定が出来る程度。
 まあでも、民主党の議員さんらは信じないんだろうな。これでますます誤射説が補強されたとか言うんだろうなぁ。俺シラネ。

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2004.04.05

長野県の公募職員に裏は無いか?

※ 産経vs朝日
【 ▼二日の朝日社説は、小欄の異議申し立てに「思わぬ批判をいただいた」と書いた。いかにも慇懃(いんぎん)な表現だが、「思わぬ批判」とは自分は絶対間違いないという無謬(むびゅう)性と、天下の朝日にたてつくとはという尊大さがヨロイの下からのぞいていた。】今朝の産経抄より

 格下扱いされたと産経さんはお冠だけど、今日は産経は社説での反論は無いんですよね。こういうことはきちんときっちりと社説同士でかたつけて欲しいですね。さすがに朝日はもう取り合わないだろうけれど。

※ 外相訪中

 日本のマスコミは、しきりに中国の外相や、元首クラスの訪日に拘っていますが、これはなぜかと言えば、外務省が、何が何でも、中国指導部の訪日に拘っているからですね。拉致問題で結果を出せないのであれば、せめて中国で点数を稼ぎたいから、北京を日参して土下座外交している。
 でも日中関係て、今、何の問題も無いですよ。極めて良好な状態で、政治抜きで、日本は中国特需に湧いている。少なくとも国民は、そんな必要性を何ら感じていないのに、ひとり外務省だけが、こんなくだらん点数稼ぎに熱中している。霞クラブの連中も、チャイナスクールの言いなりに記事を垂れ流さずに、お前ら頭を冷やせと書くべきでしょう。

※ 公立校教諭、披露宴司会で副収入2千万円 教委処分要求

 いやこの人は凄いですね。ブライダル・ショップで指導部長として新人研修にも当たっていたそうですから、よほどしゃべくりが美味いのでしょう。
 でこういう人に限って、実はそのしゃべくりのセンスで教え方は巧かったりするんですよね。
 18年間で、2千万円の稼ぎということは、年間で111万円です。一回5万円程度受け取っていたそうですから、平均すると、年間22回、結婚式の司会を請け負っていたことになりますね。月2回のバイトと考えれば、わりと楽なバイトでしょう。
 てことは、たとえばテレビ局の局アナなんて人々は、一回のバイトに付き、下を見ても10万円は貰いますから、これはキー局から地方局に至るまで、局アナのバイトはなかなか美味しいという話になりますね。年間20回こなすだけで200万円の増収にはなる。

※ 外人部隊1万5千人

 産経ですら「警備員」と書いているんだけど、なんでも今、イラクに入っている傭兵は、こんな数にも上るらしい。これはどのくらいの規模かと言うと、ま、だいたい西側の一個師団というのが、このくらいのサイズになります。日本の一個師団は、昔からアメリカの一個師団に比べると乗用車で言う所の、ミニ程度の規模しかありませんでしたが。酷い時期は、たった5千人の定員で「師団」を名乗っていた時期もあった。
 イラクに展開している米軍の総兵力を考えても、実質5分の1を越える比率だと思います。私は、1万人に届くかなと思ってはいたけれど、こんな大規模に膨れあがっているとは思わなかった。
 ただちょっと心配なのは、いったいこの人たちの交戦法規とかは誰が決めるんでしょうね。

※ シーア派衝突

 米兵がサドルシティ(バグダッド近郊)のシーア派との戦闘で7名もの死傷者を出したそうで、爆弾テロ以外の戦闘で、これだけの戦死者を出すというのは、極めて異例なことでして、かなり大規模で組織だった戦闘だったことが窺えます。逆に言えば、シーア派は、それだけ命令系統がしっかりあるということです。これは同じくシーア派とのスペイン軍の衝突より注目すべきインシデントです。
 これは、イラクの治安が悪化しているという単純な話では無くて、背後には、シーア派の分離独立指向が根強くあることを窺わせる。
 引退してからは世界情勢には極めて楽観的な予測をするキッシンジャーが、この3月に、イラクは三つに分裂する恐れがあると警告していましたが、中長期で言えば、一番可能性が高いのは、このイラクの分裂です。
 北のクルドも、イラク最大の油田地帯を抱えるキルクークへの人口集中を強めて、あわよくば独立を勝ち取ろうと画策している。
 で、これら、シーア派、クルド族の狙いは、政権移譲がなった後に、そろーりと、独立運動を起こしても良いけれど、今の内に、「ひょっとしたらイラクは分裂させた方がうまくいくかもよ」という誘惑を米政権内に起こさせることが、この手の小競り合いを頻発させる狙いでもあるわけです。
 で、私自身、実は分離独立させた方が巧くいきそうだけどな、という思いはあるのですが、シーア派だってバグダッドにいるのに、じゃあ南半分だけで済むのか。それは当然、イランと一体化して、新たな不安定化要因になる。スンニ派は、南と北を盗られたら、これはもう何の資源も無い所に置き去りにされますから、彼らとしては、内戦に訴えてでも、失った領地を奪い返すという挙に出るでしょう。分離を容認すること自体が、泥沼の内戦への引き金を引くことは避けられない。どう纏めていくかが正念場ですね。

※ 大阪遊具事故

 起こったことは不幸としか言いようが無く、個人的には誰の責任という風にも感じていません。ただ、不思議なことに、あの手の遊具というのは、川崎には全くありません。私の田舎にはあります。私は、自宅から半径1キロ以内の全ての公園や、それ以上の距離にあるバスや電車で行ける程度の子供向け施設の遊具を知っていますが、見事にあの手の遊具は無いですね。可動式の遊具で、うちの近所に存在するのは、せいぜいブランコぐらいのものですよ。
 都市においては、それほどまでに、行政は事故を恐れて遊具の撤去に一生懸命になってしまった。それはそれでたいへん不幸なことだと思います。

※ 長野県の公募職員に裏は無いか?

 長野県という所は、よほど税収が潤沢なのか、民間人校長には、教頭が二人も付き(単にブレーキ役としてしか機能しないでしょう)、しかもうち一人は、康夫ちゃんが大好きなエアラインのOBです。
 今度は、「公募任期付き10人」というのを、部課長級で採用しました。羨ましい限りの税収のご様子です。
 これは県庁的には、素人さんを受け入れる羽目になってやれやれというレベルの話ですが、私から見るとプンプン臭いますね。バブルの頃には羽振りが良かっただろうけれど、このご時世ではあるいはリストラ対象だったかも知れないような業種の方もいらっしゃる。歯医者さんも今では大変ですよね。
 これは表向き公募ということになっていますが、本当にそうでしょうか? 興信所でも使って彼らの背景を調べてみたら、この内の大多数が、康夫ちゃんの古くからの知り合いだったとしても、私は全く驚きません。今はちょっと左前に見える友人知人に声を掛けて、表向き公募という形にして職業斡旋する。その程度のことくらい、モラルハザード中の彼なら平然とやってのけるでしょう。
 この公募の致命的なところは、メディア受けしそうな経歴の持ち主が並んでいるけれど、どう評価しても、彼らが配属されるだろう部局のスペシャリストでは無いということです。彼らの唯一の看板は、公務員では無かったという、それ一点のみ。本来なら、この手の幹部級職員の登用というのは、公務員ではないが故に、雇用が困難だけれど、その道のスペシャリストをどうにか配属して、更に優れた知識と経験を現場に注入することが目的であったはずです。それが多少ルールを曲げて、民間人の知恵を入れるという、そもそもの動機と目的です。
 所が、田中県政下で起こっている幹部級職員の登用は、単なる失業対策以上のものではない。それは現、松本市長の菅谷さんの登用からしてそうでした。登用することの目的が何処かへ失せて、知事お気に入りの人々に幹部級の公職を斡旋することが目的と化している。どんな実績を上げるかなんてのは委細構わない。唯一の例外が、しな鉄の社長だけれど、それ以外で、なるほど、彼が外部から来てくれたことで、実績が上がったという部局は一つもありません。
 こういうのを、人事を私物化して税金の無駄遣いをすると言うんです。

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2004.04.04

朝日社説vs産経社説

http://www.city.kawasaki.jp/88/88bunka/home/top/stop/zukan/z0036.htm

 土曜お昼、高津区民の桜の名所、二ケ領用水久地円筒分水までベビーカーを押してお散歩。用水路沿いの遊歩道を歩くため、安全ではあるが、何しろ246を越える必要があるのでやはり遠かった。結構暑くて、帰りはシャツ一枚でベビーカーを押す。我が家の花見はこれで終了。
 夕方、三ヶ月ぶりに実姉と川崎で晩飯。レストランに家族四人で出掛けること自体が初めてのこと。

※ 「オー人事」の人材派遣会社告発

 なんと、一番転職したかったのは、当のCMを打っていたスタッフサービスの社員の皆様だったという笑えないお話。

※ イラク国内でも批判 米国人4人殺害・遺体損壊で

 これ、日本のメディアは、警備会社が雇ったガードマンみたいな報じ方をしていますが、何のことは無い、傭兵会社が雇った単なるプロの傭兵ですね。
 この写真を掲載すべきか否かですが、あまり意味が無いような気がするんですよ。というのは、一誌でも何処かがそれを掲載すれば、それは他紙他誌がどう判断しようが、どうせネット上に出るわけです。見たい奴はネット上をググれば良い。見たくない人は、見ないだけの話。つまり逆説すれば、この手の掲載基準は、メディアにとって、それを積極的に読者に見せるべきか否かが判断基準になっているということです。
 その意思の無いエディターは、こういう写真がネット上に出回っていると、責任をネットにおっ被せれば良いわけです。
 で、これをして昨日の朝日は、ソマリアの二の舞になると書いていますけれど、ソマリア撤退の実情というのは、世論が冷えたせいじゃないんですよ。クリントン政権は発足直後で国際政治に関しては手探り状態だった。そこで初めて大きな犠牲を払う羽目になって、すっかりびびっちゃったというのが真相です。
 結局、その後、ビン・ラデインはソマリアにも拠点を築く羽目になって、ソマリアはアルカイダの揺りかごとなった。少なくとも、今の政権はその事実を知っている。

※ 朝日vs産経

 珍しいことに、朝日の社説が産経の批判に応えるということをやっています。てっきり、昨日の産経の批判で幕が降りると思ったら、プライドがお高い朝日にしては、極めて異例なことに、今日の社説でも格下の産経ごときに反論している。たいへん結構なことです。罵詈雑言を繰るだけで、他人の批判は無視することをモットーとしているお気楽なコラムニストやグリーン車大好きなビッグマウス・ジャーナリストにも見習って欲しいものですが。
 ただ、産経と朝日の間で焦点となっている、いわゆる「バーネット事件」、エホバの信者の児童が星条旗への礼拝と宣誓を拒否して退学処分になり、裁判では行きすぎだとされたケースですが、これはまず、朝日には全く勝ち目はありません。だってこれは、舞台が学校、小道具が国旗と言う共通点だけで、問題の本質が全く違うわけですから。
 でもともと、朝日には勝ち目は無いんですよ。世界中、どこへ行ったって、学校で国歌を教えることを拒否し、国旗への敬意を表することを拒否する自由を教師に与えている、へんてこりんな国は何処にもありゃしないんですから。朝日がやるべきことは、世界中に散る特派員を総動員して、そういうへんてこな国の実例を探して来て、ここに俺の同志がいる! と大見得切ることなのに、現状、それは出来ていない。
 アカ教師共々、まるで紅衛兵並みの幼稚な連中で、教師はさっさと首にして、法廷で争えば良い。最高裁で黒白付けようじゃないか。

※ <放置死事件>証拠の臓器片は別人 横浜地検、監察医聴取へ

 私がずっと以前から書いている事件ですが、警官が道路の真ん中に止まっているジープを発見したら、男性が寝ていた。警官は、そのジープ(フロントには皹が入っていた)を脇に寄せただけで、結果、車内で男性は死んでしまったという事件です。これが第一幕。第二幕は、司法解剖したとされる委託監察医。この人が自然死という報告をしたために、神奈川県警はバックレることが出来た。
 この医師は、たいへん警察に便利な解剖をしてくれる「名医」として知られ、玄関にはいつも司法解剖を待つ車の行列が出来ていた。
 ところが、実際は解剖すら行われていなかったことが後に明らかになる。で、これは他人の臓器だということが解って、じゃあその臓器は誰のもんだ? ということで、この医師はこれから遺体損壊の罪に問われる可能性が出てきたわけですが、大元を質せば、神奈川県ほどの人口と犯罪発生率で、独自の監察医務院を持たないことが生んだ悲劇です。

※ 平原綾香「Jupiter」

 この頃、ちょっとこの歌が気に入っていて、でもタイトルすら知らなかった。何処かで聴いたメロディなので、何かのカバーだろうとは思っていた。昨日、晩飯を食べた後、お茶していたら、運良く流れて来た。したら歌謡曲なんて聴かない実姉が、そらホルストだろうとさらりと言う。確かにそうだ。
 で、帰宅して風呂入ってチャンネルをガチャガチャやっていたら、鳥越俊太郎のインタビュー番組にご本人が出ている。で、生歌というわけじゃないが、3曲ぐらい歌った。それにしては、もう異様に下手くそ! 外しっぱなし。で、しきりに音大の現役生とか仰るので、何処の音大だろうとちょっとググッてみたら、うっ(>_<)。その音大って、高津区内にある某音大とは名ばかりの音大じゃないか。偶に通りかかった時、ここの学校の窓から聞こえてくる管楽器の音を聴くが、はっきりいって、高校のブラスバンドとたいして変わらぬレベル。
 少なくとも、在京で音大を名乗って良いのは3校だけだと思う。

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2004.04.03

拘置所の人権侵害

※ 山形テレビが自民党広報番組を放送 総務省が聴取

 そんなこと言われたってねぇ、じゃあテロ朝やTBSはええのん?

※ 国際宇宙ステーションでまた原因不明の金属音

 グレムリンの仕業ということで決まりだな。てか、単なる熱膨張と言うことは無いんだろうか。日向と日陰の温度差は300度近くあるみたいだから。

※ 平沢議員らの訪中、首相「問題がある」

 ま、ヤマタフは今民間人ですから、この人が何処で何やろうが、それをブツブツ言うのは難しいんですよね。でも平澤議員は、昨日まで政府の一員だったわけですから、個人プレーはやっちゃまずいでしょう。本人自らが、これは政府間交渉でやるべきことと、れいのボランティア・グループの仲立ちを湖畔していたわけだから。
 ま、北朝鮮側が、返す意思はなくとも、それで交渉が続いていると自覚できりゃ良いですよ。北朝鮮にとって優先することは、この問題に早く終止符を打って、日本からの援助を引き出すことだけど、日本にとって大事なことは、時間稼ぎして独裁政権の崩壊を促すことですから。

※ マトリックス・レボリューションズ

 書店に行ったら2枚組(複製防止だな)でニッキュッパで売っている。あれは買っちゃうよね。レンタル屋でいつタグが外れるかを待つ苛々を考えたら。T3と同様、ラストは失敗作だと聞いているからあたしは買わないけど。

※ 拘置所に於ける人権侵害

 週刊朝日に、先週号に続いて仙台筋弛緩事件(筋弛緩殺人が無かったとすれば、この事件をして「筋弛緩事件」と書くことには抵抗があるけれど)、のインタビュー記事があります。今度は、守被告の母親のインタビューです。
 気になる所があります。被告は、今も仙台拘置所に収監されているわけですが、接見禁止が掛かっているせいで、母親ですら、初公判まで、本人の姿を見ることは無かった。
 両親と守被告の接見が適ったのは、論告求刑を控えた、逮捕から960日目のことで、それもたった五分だった。
 拘置所と刑務所というのは、これは原則的には全く別物です。金さえあれば食い物も自由になるし、推定無罪の未決被告人を収監しているだけですから、その人権は最大限尊重されるべきなのに、接見禁止にしても、あらゆる裁量が検察の胸三寸で決まっちゃうわけです。風呂も運動の自由も、実はほとんど刑務所と変わらないというのが日本の拘置所の実態ですし、これが欧米なら、恐らく9割方の被告人は、収監されることなく、娑婆から法廷に通うことになるでしょう。そもそも拘置所なんか必要ない。
 この国はいつまでこんな時代錯誤な状況を放置するんだろう。

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2004.04.02

流浪の果てに

 木曜、なんと長男一行は6時頃やっと帰ってくる。次男の体重を長らく首で支えていたらしく軽いむち打ちに陥り、夜はずっと吐き気に見舞われる。

※ 「女王は競馬好き」「オサマは米に」 英仏紙がうそ競作http://www.asahi.com/international/update/0401/018.html

 このオサマの写真は結構笑える。でもなんか今年はこれというエイプリルフール・ネタは無かったような。世界もテロでジョークに浸れる気分でも無いんだろうな。

※ NHKクローズアップ現代 ヤシン暗殺

 テレビを見ていて女房が一言、「あ、白のガンダルフだ」(~_~;)。番組はやけにハマスに肩入れした構成でしたが、ま、イスラエルはそろそろアラファトのポイ捨てにも懸かるんでしょう。この人も、虚像が酷い人でして、本人はパテント商売とバックリベートでウハウハ。バカ女房はパリを動かず毎月1千万単位で散財していると、CBSがレポートしていた。

※ 生物の足の進化、上陸でなく水中移動のため 米で骨発見 シカゴ大

 考えてみれば、当たり前というか、目から鱗な話で、足はまず陸地を歩くためというより、水底を歩くために発達して、偶然陸地に上がるようになったんですよね。

※ 宮城1、2区の選挙違反有罪判決 民主、徹底抗戦の構え /宮城

 ま、このお二人は連座制が問われて失職、補選ということになるんでしょう。この事件自体は、電話作戦を命じた組合が、バカだったというだけのことです。ただ、公選法というのは、珍しくグレーゾーンが少ない法律でして、やって良いことと行けないことの区別は割とはっきりしています。それも金銭の報酬に関わる部分では、全くグレーゾーンは無いと言って良い。なんでこんな馬鹿なことをしたのか理解に苦しむ所ですが、法律違反は法律違反ですから、民主党もブツブツ言わずに補選に備えた方が良いと思いますが。

※ 回転ドア事故 国交省が危険性を認識 具体策を講じず 毎日

 これをして行政の不作為というのはどうかと思いますね。これは、回転ドアは、弱者に優しくないから、できればやめた方が良いかも、という指針を示しただけのことで、じゃあ行政で一律禁止すべきものだったとはとても思えない。それを始めたらきりが無いでしょう。スウェーデン製の回転ドアのセンサーというのがあちこちで紹介されていますが、森ビルのあれは、そもそも安全確保の設計部分にかなり大きなミスがあったということなんでしょう。

※ <元北朝鮮兵士>留置所で首をつって自殺 宇都宮中央署

 83年10月に密航。その貨物船の船長は7年間抑留。本人は88年に特別在留許可、昨年痴漢で逮捕。今年2月に拘置所から脱走。
 結局、日本に彼の居場所は無かったんだよね。隣国を脱出してきたたった一人の人間をすら社会は受け入れることも出来ずに、絶望しか与えることは出来なかった。
 彼は、最後の瞬間にどちらの国に思いを馳せたのだろう。あるいはどちらの体制を恨んで首を吊ったのだろう。合掌。

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2004.04.01

今が至福の瞬間

 木曜朝、長男が弁当持参で女房共々、花見に出て行く。朝からすでに6時間ほど次男を抱いて過ごす(>_<)。なんて奴だろう。この時間になっても朝から一睡もしない。
 ついこの前、育児疲れの母親が4歳と2歳児をマイカーで轢き殺そうとした事件がありましたが、あれって子育て中の親にとっては他人事じゃないんだよね。確かに時々キレそうになることはある。で、日本の都市社会というのは、そうやって母親がキレそうになった時に、ひょいと相談に出掛けたり、ほんの数時間子供を預けられるようなシステムが無いでしょう。もう少し気軽に利用できる相談兼保育所みたいな所が欲しいですね。

※ ネットスカイ

 昨日、たいしたことないと書いたそばから、直撃を喰らい始める。どうも日本のビジネスタイムに合わせて襲撃が開始される感じがする。夜間から朝に駆けてはたいしたことなんだよね。

※ 「週刊文春」発売禁止命令の取り消し決定 東京高裁

 別に真っ当な判断というつもりは無い。妥当な判断なんだろうなと思う。このケースの難しい所は、本来、名誉毀損で争えば良いじゃないか? という意見に対して、少なくとも長女の名誉を毀損するような記事内容には無いんですよね。まあ真紀子の性格をいびっているから、そこは田中真紀子としては腹に据えかねる部分があるだろうけれど、少なくとも、この記事を長女が名誉毀損で訴えても、まず勝ち目は無いと思う。
 ま、私たち書く側は、平素、自由を謳歌する責任を自覚し、自分たちで服装をきちんとすることを心がけましょう。私たちは幸いにして子供では無いのですから、明文化されないルールだって守れる。それを反故にして校則の厳罰化を招くことは無い。普段、他者の名誉なんざ一顧だにしない連中のとばっちりだけは受けたくないものです。

※ JAS消滅

 私はTDAという会社が好きでして、それは、ナンバー1を目指さなくても良いという経営姿勢が、社員の表情にも出ていると思った。私は日航も全日空も好きになれないけれど、ぜひ自分の社風も新しい体制の中で少しは反映して欲しいですね。

※ 日米和親条約150周年

 今日、TBS系列で、金平特派員が、日米友好150周年記念のレポートを流しています。Yahoo-News の動画ニュースにもすでに登録されていますが、まあ、あんたにとっちゃ日米友好はまるで親の仇みたいに憎いんだろうな、という恨みたらたらな編集です。
 日米関係は、今が至福の時です。日本人、とりわけ日本のマスコミには壮大な勘違いと、その勘違いがもたらす恨みにも似た偏見がありますが、われわれにとって最優先するのは、日米関係であって、国連でもなければ、アメリカ以外との国の付き合いでもありません。
 言ってみれば、これは日本のマスコミにおける東京と長野みたいなものです。この両者は、決してイーブンな価値でも影響力にも無い。言っちゃなんだけど、長野なんて無視して構わないんです。東京が無くては困るけれど、別に長野が日本地図から消えても誰も困らない。
 なのに、マスコミは一所懸命、長野というローカルな場所に、この世の桃源郷があるかのようにヨイショする。われわれはもちろん、東京のあり方にも注意を払い、苦情も言わなければならないけれど、少なくとも東京(アメリカ)との関係が何にも増して重要なのだという事実は、肝に銘じておかなければならないでしょう。

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