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2004.06.24

部活顧問の居座りは悪か?

 2chの康夫ちゃんスレッドをどうしても読めないという方がいらっしゃるので、緊急避難措置として、私の方で、コピーしたものを日に2回ほどアップロードすることにしました。ブックマーク集から辿れます。一本前の111スレも丸ごとアップしました。
 たぶん、技術的な理由で専用ブラウザをインストール出来ないというより、役所関係で、そういうものをインストールすることを憚れる人々だろうと思いますが。

 木曜早朝、とうとう次男が夜泣きモードに入ったらしい。明け方女房が根を上げたため、次男をベビーカーに乗せて散歩。5時前。府中街道へ出たが、さすがにこの時間帯、すれ違う車はほとんどなし。ただ、緑色の事業系ゴミ回収車とうんざりするほどすれ違うことに。たぶん三台かそこいらが、駅周辺を走り回っていた。
 テレビで派手な宣伝を打つコムスンのミニカーと数回遭遇。へぇ~、介護ビジネスはこんな時間にも動いているのか。公園に立ち寄って、抱っこしてブランコに乗せる。次男ご満悦。続いて、森永の軽トラックとすれ違う。へえ~。近頃の牛乳は、チャリじゃなく軽トラで配達するのか。
 高津駅横に出る。歩道で仰向けに倒れている雀の死骸を発見。週刊新潮でも立ち読みするかとコンビニに入るがなぜか無し。文春を読む。ふむふむ、防衛メーカーとしての三菱も事故多しと。う~ん、でも防衛庁相手にタメ張れるのはM菱さんだけだしなぁ。
 駅の反対側のコンビニへ行く。途中、食べ掛けの弁当を路面にひっくり返し、ゲロを吐いて頭を抱え込んでいる男性とすれ違う。危ういので素通り。飲んだら吐くな、吐くまで飲むな。
 普段滅多に入らないコンビニだけど、偉い! 自動扉だ。この辺りで唯一自動扉を持つコンビニでは無かろうか。コンビニの何が辛いといって、ベビーカー押しながら、あの重たいドアを開けるほど辛いことは無い。週刊新潮を読む。イラク人質の郡山さん、講演で荒稼ぎしながら飛行機代をまだ払っていないとか。彼らは半強制的に帰国させられたのであって別に支払う義理は無いと思うが、政府に借りを作らないためには、払っておいた方が良いと思うんですよね。
 やっと5時半。通勤客がちらほら駅に現れる。そのまま溝の口駅へとベビーカーを押す。次男、昨夜はそんなに寝ていないはずなのだが、眼が爛々、きんらきら。普段素通りするお店の看板をじっくり見ながら歩く。デッキに上がっても仕方ないので、ケンタッキー前で西へ折れて大山街道。溝の口陣社で手を洗う。どこかにセンサーがあるらしく、上から誰かがカーテンを開けてこちらを覗いている。やっと6時。付近のコンビニを梯子しつつ帰宅して1時間半を潰す頃には、やっと次男は寝たが、帰った途端に目は覚ますわ、長男は、「ウルコロ」(12ch 06:40)がどうのこうのと、すっくと起きてくる。

※ 火曜TBSNEWS23 イラク人質トリオのその後

 下村(出戻り)健一弁、
 「それから75日、拘束グループが撤退を要求していた自衛隊は、多国籍軍への参加という、むしろ逆の……」をひをひ。それじゃいかにも誘拐犯の要求が正当だったかのように聞こえるじゃないか。

 ましかし、郡山さんは連日講演活動だそうで良かったじゃないですか。稼げる時に稼いで、しっかりと養育費を払った上で、またイラクに行って欲しいですね。今井青年は行きつけの多国籍レストランで優雅に執筆活動中だそうで、こっちは全く関心できない。そんなことやっている暇があったら、さっさと外国に行きなさい。本なんざいつでも書ける。君のその経験は今しか出来ない。誰だ、この若造に気楽な金儲けを吹き込んだのは。

 昨夜のNEWS23は沖縄からの中継で、あのゲバ棒を差し入れていた頃のTBSを彷彿とさせる香ばしい作りでしたが、私は、沖縄が多くの面で犠牲を払っていると思うけれど、それでも少しは地政学的な意味合いというのを、理解して欲しいんですよね。

※ 水曜、テロ朝朝刊瓦版

 6時13分台の勝ちゃんの発言(小泉発言に関して)は、大谷@ボケ老人が呑気な皇室マンセーを垂れ流しただけで、もう少しまともなことを言ってたと思うけれど、7時37分、小泉の「皇族は公務で忙しすぎる」という発言に対して、「お前が言うことじゃないだろう!」はどうだろう。
 為政者の発言としては許容範囲内だと思いますけれど、逆にそれ以上の発言は無理でしょう。でもって、「小泉さんの、本当に思いつきで言っている軽さ……」(~_~;)。いや、この国で暮らす何人たりとて、よりによってあんたから、「思いつきで言っている軽さ」なんぞと罵倒されるいわれは無いと思うぞ。

 所で、皇族は本当に公務に忙殺されているかと言えば、今はもうそんなことはありません。とりわけ東宮家に関してはそれはない。高円宮が急逝した時に、週刊新潮が本当に日本の皇族は忙しいのか? と欧州の王家と比較した記事を載せて宮内庁が抗議したという珍事があったけれど、欧州の王族と比較するとたいしたことは無いんですよ。ただあちらは、働く時には猛烈に働き、バケーションは2ヵ月3ヵ月取るという所ですから、一概に日本の皇族と比較は出来ない。
 日本の場合、問題なのは、公務が無いからと言って、一方でプライバシーがあるわけじゃない。そこだと思うんですね。プライベートな部分が全くなくて、付き合いまでお側の監視とコントロールを受けなければならない。その辺りが、「公務に忙殺されている」と国民の目には写るわけですね。

※ 電子書籍の未来 NHKクローズアップ現代

 まだノウハウを持っている出版社が限られるので、何処が取材を引き受けるんだろうと思ったら、角川だった。インタビューに応えていた書籍部長(←出世している)のN氏は、元中公の編集者で、私にとっては、現役では一番古い付き合いの編集者だったりするんだが、どうだろうなぁ。これはものになるんだろうか。
 私の現状の不満は、これがもし軌道に乗るとしても、結局はまたその儲けのほとんどを、出版社が得るんですよね。むしろ書き手の取り分は、ペーパーで同じ作品を一冊売った時より少なかったりするケースが現状ではほとんどです。

※ 中2少女、幼児突き落とし事件

 母親はマレーシア人で、本人は日本語がちょっと不自由だとかで、私は第一報を聞いた時に、典型的なネグレクトだなと思った。被害者も、親の目が届かない所で遊び、加害者にも親の愛情は無かった。ただ、この場合、たぶん少女の母親にも居場所は無かったんでしょう。
 母親自身が異国の地でネグレクトされていたのではと思う。

※ 住民票異動呼びかけ会見
http://www.minamishinshu.co.jp/news2004/6/24n2.htm
 田中康夫知事が泰阜村に住民票を移した行動に共鳴したとして、南安曇郡穂高町在住の行政書士、藤原正三さん(53)が代表の「泰阜村とゆかいな仲間たち」 南信州新聞(今朝の産経長野版でも読めます)

 詳しくはサイトの記事を読んでいただくとして、嗤っちゃうのは、松島村長の台詞。
【 「真意が分からないし、この呼びかけ人を知らない。自宅や村営住宅を異動先というが、田中知事の場合、地域住民と考え村民と判断した。しかし、この場合、現実的にかなり難しいのではないか」】

 これ、要するに、引越をするのに「真意」が必要だったり、地域住民か否か(康夫ちゃんにはそんな実態は全く無いわけだが)を行政が判断すると告白しているようなものですよね。何処でも住みたいところ、住民税を納めたいところに住民票を異動できて当然じゃないか? と言っている人間に賛同している御仁が、こんなダブルスタンダードなことを言っている。
 住民票の異動というのは、基本的にはある種の申請主義なんですね。申請されたら、行政にはそれを拒む権利は無いんです。申請されなければ放置される。後々居住の実態が無かったりして問題になる。康夫ちゃんの場合は、居住の実態云々以前に、「俺は住まないが、住民税だけはあったに納める」と嘯いたから問題になった。
 これは、村長が康夫ちゃんにウェルカムと言った時点で、こうなることは解っていて、村がその矛盾を抱え込むことも解っていた。どこかのカルトが大挙して押し寄せても、彼にはそれを拒む正当な理由は見出せないでしょう。つくづく後先のことを考えない馬鹿な村長だと思う。

※ 週刊エコノミスト 6/29号 日垣隆・敢闘言

 長野の岡谷工業高校で、入院が必要と診断されたバレーボールの生徒を大会に出場させ、一時意識不明に陥り、敗血症で今も入院中という出来事を巡っての部活顧問批判です。

 日垣氏は、このコラムの中で「高熱を発して医師に緊急入院が必要と診断され」と書いていますが、私が読んだ記事では、「検査入院が必要」とありました。この辺りは、いつものこの人のフレームアップでしょう。普通、医者は、患者を前に「緊急入院だ!」なんて不安を抱かせることは言いません。せいぜい「経過を見るためにちょっと入院しましょうか?」くらいのことしか言わないから。
 ちなみに朝日の記事ではこうなっています。「総合病院での入院が必要」と診断です。
 しかしこれは末梢な話です。大会2週間前のことで、医者でも無いのに、「入院は駄目だ」と判断した監督の責任は重大です。バレーボールで町おこししているらしい地元では、監督を復帰させるための署名運動等の話も出ているようですが、その点において、私は一切、この監督を擁護するつもりはありません。こんな人を現場に復帰させることには反対です。

 しかしこのコラムの問題は2点あると思います。部活を批判する時に、日垣氏はしきりに、部活の担当だけは異動も無く長々と一つの学校に居座ると批判なさるんだが、それがなぜ良くないことかを述べたことは一度も無い。一度もです。私はこの件に関して、以前にも書いたけれど、また同じことを書きます。
 彼は高校教師の家庭に育ちましたから、彼の苛立ちは私にも良く解る。われわれが3、4年で、友達と別れて引越を強いられる一方で、もう一生、そこに居座るがごとく、異動もなくのほほんと一つの学校に勤務し続ける教師は昔からいました。
 ただ、じゃあ、普通に異動を強いられる教師とその家族のやっかみを除外した所で、一箇所に居座り続ける教師に何か弊害があるか? と言えば、何もありません。私は、この記事を月曜に読んでから、何か弊害があったかな……、とあれこれ考えてみたけれど、何も無いです。むしろ地元にとっては、3、4年で教師は、余所へ異動していく。それも郡部の学校においては、おおよそは都市部への異動ですから、地元民としてみれば、教師から軽んじられている印象がどうしてもあります。そこで、骨を埋めてくれる教師は有り難い存在ですよ。
 日垣氏は、意図してのことか、コラムの前半部分で、部活教師の暴力沙汰や、優秀な生徒を集めるための住民票異動を批判しているけれど(あんたが担いだ知事さんのはオッケーってか?)、これと、一つの学校に居座る部活顧問という図式は、基本的には別の問題です。暴力を起こすのは、運動系の部活顧問に限らないし、偏差値優秀な子は、昔から住民票を異動して都市部の学校に入れられた。県教委はそれを黙認して来た。

 2点目は、康夫ちゃんが任命した瀬良教育長を「お気に入りの中学校には連日授業参観するのに、重大な事件が起きても現場に出ることは無い」と批判しているんだが、いくら小中学校が市町村立とはいえ、小中の方が手が掛かるのは当たり前で、とりわけ長野では、田中康夫とこの人が年度途中で弄った高校入試制度のお陰で、中学の進路指導は滅茶苦茶になり、とんでもない数の浪人を出す羽目になっている。
 しかもつい先日は、高校の最小クラスを6学級編制にすると無茶なことを決めた。例外を認めるという付帯条項は付いているが、これで郡部の高校は事実上全廃かもしくは、都市部の高校への編入が決まったようなものです。
 私は、この瀬良教育長が、田中康夫のご機嫌取りにしか興味の無い、無能な男だということに全く疑義を挟む気は無いけれど、彼は実は、就任する前に、れいの、日垣先生が議事録で一儲けを企み、グリーン車代金をせびっていた検証委員会で一緒に仕事していた。
 日垣氏は、「部活での恒常的な暴力」に関して度々瀬良氏に訴えていたと仰るんだが、でもこの瀬良さんて人は、そんなことを訴えるご立派なジャーナリストが、田中康夫と同じくたかり癖のある男だと認識していたはずで、そんな人間の言うことにまともに取り合えるはずもなし。
 「長野県の教育行政は腐っている」と結んでらっしゃるが、確かにそうかも知れない。でも、貴方にそれを言う資格が果たしてあるんだろうか? と私は思うわけです。そもそも、それを言うなら、瀬良氏を担いだ知事の任命責任を問わずしてどうするんです。部活の暴力が気になり、しかも瀬良氏が鈍感だというのであれば、お友達の知事さんに直訴するれば速やかに、綺麗に片づく話でしょう。

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