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2004.06.28

法治に対するテロ行為

 週末、長男次男とも鼻をぐずぐず。病院以外は一歩も外に出られず、長男が口癖とするところの「残念な週末」になる。

※ 2歳男児がエスカレーターから転落死

 テレビで現場のニュースも見たけれど、どう考えても単純に親の責任でしか無いと思う。ただ、2歳児があそこで柵を越えてエスカレータの手摺りに掴まったまま移動できるということは、3歳児4歳児ならもっと簡単に柵越えできるということで、裁判になったら、ビル側が負けるでしょう。

※ 携帯電話は不妊の原因に?=電磁波が精子減らす-英紙

 前向きに考えれば、事実なら避妊具は不要になるということじゃないか。

※ 日テレ・バンキシャ

 大阪の選挙情勢レポートで、申し訳程度に他の陣営も映していたけれど、事実上の辻元レポート。これがもし大阪で流れていたら問題だと思うけれど、どうなんだろう。
 私は、今度の選挙では、たいしたことは望みません。蓮舫がバッジを手にしても全然許せる。北京語通訳が一人増えたと思えばいい。これまでも、北京の手先は田中真紀子を筆頭に国会に掃いて捨てるほどいたのだから。
 ただ一つ望みたいことは、大阪府民が、有権者として正しい判断を下してくれること。
 すでに辻元の立候補自体、自民批判票を割るという利敵行為になっている。
 改選数は3議席で、これまでは西川きよしさんと、公明共産で取っていたわけですね。今度は、西川きよしさんが獲得した100万票というお化け票を巡っての奪い合いになるんだろうけれど、彼女が立たなければ、伸助が応援する民主党がすんなり上がって、今度もまた自民は議席を獲得できずに事実上の無風選挙で終わる予定だった。有権者としては辻元の立候補で面白くなったんだろうけれど、これで民主党が落選して、辻元も落ちたら、じゃあ誰が残る一議席を取るんだ? ということになる。一番可能性が高いのは自民ですから、まんま辻元は自民党の民主への刺客だったという結果になりかねない。
 彼女に出馬を唆した奴らが、東京マスコミの中心にいるんだろうが、彼女が当選しても、執行猶予が開けた後もしばらくは、まずNHKには絶対出ないだろうし、せいぜいサンプロの田原が可愛がる程度のこと。国会でだって何の発言力も無いし、みすみす数十万の票をドブに捨てるようなものだ。
 あのノックを府知事に頂いた府民は、正常な判断を示せるんだろうか。投票日の深夜に、辻元が笑顔満面で朝日放送のスタジオに現れるようなら、日本の民主主義は大阪府民によって踏みにじられたと書くしかない。

※ 田中康夫・期日前投票

 本誌既報の通り(てか芸の無い人だ)、康夫ちゃんは昨夕、泰阜村で期日前投票を行いました。繰り返しますが、彼がここで投票することの意味は全くありません。これが地方選挙や衆議院選挙なら、同じ県内でも選挙区によって立候補者も違いますから、意味も無いわけではない。しかし、参議院選挙ですから、長野で投票しようが、軽井沢で投票しようが一緒なわけです。立候補者の顔ぶれは同じですから。
 実はここに、彼が投票を強行した一つの理由があります。彼は、事前に弁護士に相談しているはずですから、恐らく、「衆院選ならやばいよ」とアドバイスを受けたはずです。
 つまり、何処で投票しても同じということは、少なくとも、特定の選挙区(立候補者)で投票するための住基移動では無いことを証明できるからです。参議院選での県内住基移動は、選挙に何の影響も及ばさないことを法廷で証言できるということですから。

 しかし、難儀なことですね。個人的には、私はこれは司法制度や三権分立に対するテロ行為だと思っています。日本の司法制度は、判決が降りた時に、それを上訴する権利は認めているけれども、その判決に反する行為に及ぶことを推奨、もしくは認めているわけじゃない。かと言ってそうきつい罰則があるわけでもない。何しろそういう事態を想定していないから。
 江川の空白の一日みたいだという考え方もあるでしょうが、私はそうは思いません。自分の主張を通したいのであれば、法に従い長野で投票した後、自ら有権者として国を訴えれば済むだけの話ですから。これはあらゆる視点に於いて、単純な脱法行為であり、法治主義に泥を塗る行為です。

 この行動は、今後どういう影響を及ぼすかと言えば、全県的には、ほんの数パーセント支持率をまた削ることになるでしょう。単にそれだけです。私は、田中県政に批判的な県民が期待しているほどの影響があるとは見てません。そんな期待は一切持ってません。
 今後とも、中日新聞が田中批判を控えれば、中南信での支持率低下も最小に留められる。東京メディア的には、「あの田中康夫がまたまた国に挑戦!」の一言で済ませられる。
 たださすがに、県民もバカじゃありませんから、いくら鈍感な人々でも、なんで中日新聞はこんなに知事の機嫌取りばかりするんだろうと疑問も沸いてくるでしょう。だから、何処かで、中日新聞も軌道修正せざるを得なくなる。不思議なことに、田中康夫の口からは、追い込まれ感を自身持っているせいか、この頃頓に信毎批判が激しくなっているけれど、彼の台詞の中に「中日新聞」のフレーズが出てくることは全く無い。彼の戦略の中では、「中日新聞」は十分にコントロール出来ているという感触があるからですね。
 当面の見所は、この中日新聞の論調が変化するか否かです。彼らも購読者あっての商売ですから、部数を取っているエリアで、田中批判が高まれば、いつまでも無視は出来ない。それがいつになるかですよね。

 県内世論と言うと、どうしても長野周辺や軽井沢ということになりがちですから、田中県政に批判的な人々は、信毎を読んで、よしよしやっと信毎も良いこと書くようになって来たと満足するかも知れないけれど、中南信は全く別なわけですね。
 中南信の世論をどうやって動かすか? どうやって中日新聞にまともな報道をさせるかということに、今後はフォーカスしていく必要があるでしょう。

* 県の任期付き職員
【松林憲司・経営戦略局長は「知事の秘書もこなし、主婦感覚で(経費節減のため)コピー紙の無駄遣いの減らし方まで考えている」と説明する。】読売長野版

 もうトホホですよね(~_~;)。納税者としては、脱力するしか無い。長野県民は、こんな新人研修レベルの業務に部長並みの高給を気前良く払ってくれるんですから、尊敬しちゃいますよ。なんと太っ腹な県民でしょう。今叩かれっ放しの社会保険庁の職員もみんな長野県庁で雇って貰えば良い。何しろ「主婦感覚」で「コピー紙」の節約が出来れば、いきなり部課長待遇らしいですから。あたしも応募すれば良かった。
 てか、この松林局長、電博に国内留学して、喋って良いことと口を滑らせちゃならんことの区別を研修した方が良いと思う。それとも、この発言は、深謀遠慮を発揮して、「こいつら、こんなにも使い物にならん」ということを言外に告白したんだろうか? そんな腹芸ができるような巧者には見えないが。

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