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2004.06.10

今生天皇?

 まず昨日の訂正から、「今生天皇」は「今上天皇」の打鍵ミスです。2ちゃんねるで厳しく突っ込まれました(-_-;)。「きんじょう」では無く私は「こんじょう」と打鍵しました。その上で、ググりました。あった(~_~;)。改めてググッて見ると、「今上」が5千件、「今生天皇」がその半分ヒットしますね。
 「きんじょう」という読みは全く頭に無かったですね。ワープロ作業の病理だと思っているんだけど、読みが特殊になると、出ないことが多いでしょう。だから、もうこの歳になると、確実に出る読みで記憶にインプットされてしまう。
 「殺陣」(たて)という言葉があるけれど、私の頭の中では、「さつじん」でインプットされているんですよ(辞書を引くと、今は「さつじん」でも間違いでは無いらしい)。さすがに今は、FEPも頭が良くなったから難しい読みも変換するようになったけれど、FEPがバカだった頃からのワープロ使いの頭の中では、熟語とか、そういうことになっちゃうんですよね。一太郎も、「きんじょうてんのう」で変換はされるけれども、「こんじょうてんのう」で変換された時に、それは誤った用法だとする警告は出ないんですよね。

※ 法務省不受理へ。人間として扱っていない。向井亜希弁

 いや私の本音としては、当たり前だろう、そんなの人間として扱う必要はない、ただの物扱いで十分だ、そもそも人の道に外れた行為では無いか? という思いがあるんだけど、何しろ産まれた子供に罪は無い。どうすれば良いのか? 住民、国民として認知されなければ学校にも通えないだろうから、夫婦でアメリカへ移住すれば良いじゃん。そんなに子供が大事なら。
 後に続こうと馬鹿げた発想を抱く夫婦に警鐘を与えるため、少なくとも、日本社会は、こんな馬鹿げた既成事実は絶対に受け入れないという姿勢を国は明確にすべきだと思う。
 そこまでしても「血縁」に拘る人々はいるだろうと思う。仕方ない。技術がそれをかなえられるようになってしまえば欲が出てくるのは当たり前。でもその生殖医療を社会は受け入れないという一線を明確に引いて、それにチャレンジする人々には、法の庇護は無いことをアピールし続けるべきだと思う。事後承諾の一点突破みたいなことを許しちゃならん。
 何なら、どこぞの孤児院の子供たちに、集団でその不受理通知を持たせて向井夫婦に手渡してやれば良い。皇太子よ、何処かの児童施設から、3人ほど身寄りのない子供を引き取り、我が子として育てなさい。そしたら、国民はお世継ぎ問題を綺麗さっぱり忘れるだろう。

* お宅は、不妊治療云々で苦労していないからこんなこと(皇室お世継ぎ問題)で言えるんだろうという突っ込みも貰ったが、これは逆の話でして、そういう不愉快な経験をしたからこそ、私はここまでスパッと言えるんです。
 東宮家に関して言えば、一人は出来たんだから、不妊治療を受ければ二人目三人目は簡単にできる。子供を授かって、後世に文明を伝えるという人生最大の目的を果たすために不妊治療が負担だとしたら、何をか言わんやです。治療を受ければ子供が出来るという皇太子家と、治療のしようもない向井夫妻の間には、気の毒だけど運命の落差というのがあるんです。

※ それはただの過保護

 日垣隆氏と言えば、本が読まれなくなったという現象に果敢に立ち向かい、たびたびご家庭での努力を披露なさる立派な方なのですが、今発売号の週刊エコノミストの敢闘言で、なかなかご立派な教育方針を披露なさっています(メルマガでのネタの使い回しですが)。
 それはお子様に小遣いを与えるにおいて、書籍代お映画代(お嬢様は映画学科らしい)は別立てとして、こちらは青天井での支出を容認し、しかしそのレシートを提出させるというものです。そのレシートはきっと……、などと皮肉は言いません。ご立派な心がけです。
 しかし、これは特別なことかと言えば、全然そうじゃないでしょう。たとえば私も学習参考書の類は事実制限はありませんでした。ちょっと家計に余裕のある所なら(いわゆる中流という意味)、勉学のため、あるいは人生を豊かにするための書籍代が小遣いとは別立てなのは当たり前のことでしょう。教員家庭で育った日垣氏自身がそうだったはずですが、ひょっとして日垣パパの頭の中では、それが我が家だけの特別、ご立派な行為だと認識されているんだろうか? というのが一つと、それを彼は、大学生の子供にもそうさせているらしいんだけど、果たしてそれって正しいことなのか? という疑問がまた湧いて来る。
 というのも、大学を出れば、就職するなりフリーターやるなり、いずれにしても、自分の稼ぎで喰わなきゃならないわけです。果たして、それを勉強のためだからと、親が青天井の領収書を切ってくれる状況というのは、単なる甘やかしでは無いかの? 学費の相当を奨学金やバイトで稼ぐアメリカと、その逆の日本という構図の違いはあれど、ちょっとそれはズレているような気がする。
 あと、学生が本を読まなくなったのは、懐具合とは何の関係も無い話です。本より面白い刺激が山程あるご時世なんですから。

 所で、私はここしばらく日垣氏のメルマガの手抜きの件を書くと予告していました。で、実は今朝2時間近く掛けて、彼が手抜きを公言しているメルマガのバックナンバーを探したんです。そしたらどうしても出てこない。もう目が真っ赤(T_T)。今日は仕事になりそうにもない。おかげでここしばらくの日垣氏メルマガをじっくり読めもしたけれど。
 で、実は私は日垣氏のメルマガにあったと思い込んでいた(手抜きを公言する)文章は実は無かった。何に起因しているかと言うと、2ちゃんねるの一般書籍板・日垣氏スレッドに書かれた以下です。
>>362 名前:無名草子さん 投稿日:04/05/05 12:10
>>★な・慣れ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
(どうしても読みたい人は自分で探して下さい)

 これがいかにも日垣さんが書きそうなことなんだ。文体もそっくりだし。私はてっきりこれが日垣氏のメルマガから転載されたものだと思っていたけれど、単なる読者の創作だったらしい。巧い!(~_~;)。ここに謹んで日垣(グリーン車大好き)隆先生にお詫びします。とは言っても、じゃあ彼のメルマガに手抜きは無いか? どうかというのは全く別問題なのですが。ふう、朝っぱらから疲れた。もう紛らわしい書き方すなよ、ちゃねら~。

 ま、ウイークリーのメルマガくらい、きちんと書きなさい。それがプロというものでしょうと思う。現状では、彼のメルマガって、隔週の仕事なんですよね。二週間先に、きちっとこれを書こうという腹づもりは彼の思考に中にあることが窺えるけれども、毎週書くだけのストックはどうも無いし、そのつもりもなく、翌々週の仕事の繋ぎとして、とりあえず翌週のメルマガを書いている、それも無ければネタを2週に渡って引っ張っている印象は否めない。
 あともう一つ、彼のメルマガではレスポンスが明らかにされることはほとんど無い。ネットの最大の強みを殺して、クーリングオフも無い商品をただ一方的に送りつけている面が否めない。居丈高に突っ込みはするけれども、突っ込まれるのは精神的に許容できないひ弱なお方ですから、それを望むのは土台無理かも知れないけれど。

 ここでひとつ言えるのは、何事にも波はあるし、たとえば8割の人間にとってつまらないと思える内容が、残りの2割にとっては面白い、あるいは許容できるものだったらオーケーかも知れない。同時にひとつ言えるのは、彼のあのクリーンヒットを打った時のような切れの良いクオリティの高い問題提起を毎週提供するのは無理ですよ。
 テレビに雑誌にと仕事を抱えていて。そこは斟酌しなければならないと私は思うんだけど、しかしながら、彼はこのメルマガを始めるに辺り、単なる副収入ではなく、これを収入の柱として、メルマガのネタは使い回さないことを読者に約束した。
 にも関わらず、ネタは、雑誌テレビと三つの媒体で使い回し、しかもメルマガが一番早くて纏まっているわけでもない。彼にとって、そのメルマガは、ネタを三重に使い回して手っ取り早く楽に副収入を得る手段の一つ、優先順位で言えば、週刊誌みたいに締め切りすら守らなくて済む一番後回しにして構わない仕事まで堕落してしまった。これは、契約者に対する明白な詐欺行為だと思います。6月一杯でTBSも降りるということなので、来月以降は少しは改善されるでしょう。

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