長野県知事、風評被害に積極貢献
康夫ちゃん、東信の雹被害は無視して、白骨温泉を訪れて、ご自慢のサーヴィス論やホスピタリィ論をしゃべくったみたいですが、ちょっと違うんでねえの?
「この問題は白骨温泉、安曇村にとどまる問題ではないと厳粛に受け止めている。県内には200を越す温泉があり、1億人近い観光客の方々がいらっしゃっている。―中略―、この問題では、私を含めた県職員、観光業者のみならず、信州に暮らす220万の県民全員が、訪れてくれる方々のために襟を正して、心を入れ替え、皆さまの信頼を欠く行為を償い、信州の観光を再生させる固い決意を抱いている」中日新聞動静記
この発言には二つの問題があって、第1には、これはあくまでも白骨温泉特有の問題です。色付き温泉を売りにしている所は他にもあるだろうけれど、少なくとも今明らかになっているのは白骨だけです。長野県内で他にそれが出てくるかどうかは現時点では解らない。ここいう大げさな言い方では、単に白骨だけ(それも白骨のまた一部に過ぎない)の問題をして、いかにも長野県の他の温泉場でも同じことをやっているかのように、県民、そして全国民に誤解させる恐れがある。なんでそれを県民が懺悔しなきゃならないのか? 他の地域の業者は迷惑だろうし、県民にとっては不愉快な話でしょう。
第2に、後段部分です。BRIOという今時珍しいイケイケ、ヤンエグ(←死語だ)雑誌があって、そこでこの人は毎回食い物の話をしているわけです。で、彼は自分のメディアで散々宣伝していたけれど、前回の号では、拡大版と称して、数頁に渡り、長野県の特集を行った。BRIOなんて読まないけれど、しょうがないから買った。もともとが彼のテーマは食い物だから仕方ない部分はあるけれど、中身は、長野の食材自慢でした。
この人のホスピタリティ論は、所詮食い物のレベルなんです。何を偉そうに喋っても、そこから進化する話は出来ない。小難しいこと言っても、彼のサーヴィス論は、所詮、食い物が不味いか美味いか、それだけです。それしか興味無いんだから。
温泉を巡っては、ここ数年、レジオネラ菌汚染を巡って、塩素消毒をするしないという問題が日本全国で発生している。ところが、田中康夫の口から、それが語られたことが果たしてあったか? ありはしないんです。長野だけ他県に先駈けて、わが長野県の温泉は安全です、とか、塩素消毒に頼らない道を模索するとか、そんな宣言や試みが一つでもありましか? 彼はそんな県内のことなんざ何の興味もないんです。
試しに、長野県庁のサイトの検索窓で「レジオネラ」とか、「温泉」等を入力してみて下さい。保健所レベルの話しか出てこない。いかに彼が、この問題に興味が無いかが窺える。
「襟を正して、心を入れ替え、皆さまの信頼を欠く行為を償い、信州の観光を再生させる」
そもそも、観光立県を謳い、サーヴィスには人一番関心と知識を持っていることがご自慢のこの人は、この4年間、何もして来なかったんですよ。彼にとってのスキー振興なんて、着ぐるみ着て東京の新聞社やテレビ局に出入り、そのための交通費と、知り合いのイベント屋に税金からお金を出させる。それ以上の動機と目的は無いんですから。
業者の箸の上げ下ろしをチクチク皮肉るだけで、某かリーダーシップを発揮して基準を設けるなんてことには一切興味を持たなかった。償う人間は、口先だけご立派で、その実、県外で遊びほうけることしか頭に無い貴方一人でよい。無為無策の付けを払うために県民を巻き添えにするな。
田中康夫が出直し知事選に於いて、マスコミを従え、炎天下に「五つの直し」と「8つの宣言」のパフォーマンスを行った諏訪湖は、今年もまた水質ワースト1に復活を果たした。いったいこの知事がこの4年間、長野県政においてどんな結果を出したというんです?
※ 菅直人、お遍路さん
昨日、夕方のニュースを見ていたら、あれはCX系だったのかな、突然お遍路さんの菅直人が映し出されまして。Yahoo-JAPANの動画ニュースでも見られますが、何考えてんだか。そういうことは政治家を引退してからにして欲しい。まったくプロ市民の考えることは解らん。
※ チェス「幻の英雄」を成田で収容 入管法違反容疑で 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0716/008.html
意外ですよね。こうやって、国民は知らないけれど、実は日本で隠遁生活を送っている世界的な著名人が他にもいるんだろうな。
※ 法制局長官処分へ、年金改革法「ミス余りに多い」
ちょっと気の毒だと思うのは、年金を巡る問題というのは、当の社会保険庁の中ですら、それを正確に理解できている人間はほんの百人もいないという恐ろしい話があるほど複雑なわけで、内閣法制局の役人ですら把握できないものを国会で議論しましょうということに、そもそもの無理があるのかも知れない。
※ 森嶋通夫逝去
欧米人なら、間違いなく現役時代にノーベル経済学賞を貰っていたはずなんだが。合掌。
※ メルマガおまけ 生協というシステム
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コメント
>森嶋通夫
私みたいなウヨの若造にとっては、赤旗白旗論言った惚け爺としか認識してませんなぁ(苦笑。
むしろITOのレンマで知られる伊藤清先生がノーベル経済学賞に一番近いと考えてます。
投稿: 七師三等兵 | 2004.07.16 09:25
あの頃は、経済学者も左寄りでなきゃこの手の賞には縁遠い部分がちょっとあったから、彼の戦略としては正しかったんじゃないでしょうか。
あとほら、保守の学者はどちらかといえば楽観論を言うから、悲観論の傾向を持つ左の学者ってメディア受けするんですよね。
投稿: 大石 | 2004.07.17 06:01