危機管理不在の長野
日曜、帰宅するやいなや長男、不在中の出来事を息もつかずに喋りまくる。次男は寝ていたが、起きたら、このおっさん誰?~という顔。書店回りした後に入浴してちょっと昼寝する。
暑い暑いと言うが、最後に抜けたのが南仏の入り口だったせいか、そんなに暑いという実感は無い。あちらは湿気が東京より高くて、ほんの半日工場を見学してホテルに帰り着くと、シャツはびっしょりと濡れていた。風がある分、東京の方が涼しく感じる。
でも、成田上空6.000フィートで摂氏15度というのは異常かも。
実は今日は高津区民祭り。怪獣退治して地球に帰ってきたら、ハレー彗星が待っていたようなものか(←ちょっとアニヲタにしか解らないギャグかも(~_~;))。
夕方起きて、大山街道を散歩。高津区民、ひょっとしてヤンキーばかりでは……、とげんなりする。
帰宅してから、再度自転車で246沿いの文教堂まで。不在中、女房が近所で捜し出せなかった週刊エコノミストをやっと一冊発見ゲットする。フムフム、この敢闘言の件はまた明日以降に。
深夜、寝場所がないので、ソファの上で2時間仮眠する。撮影したデータのパソコンへの引越の前に、空きを作るため、今デスクトップのHDD上にあるデータをDVD-Rに追い出しに掛かる。
※ 落雷でロープウエー運休、山頂駅に一時千人足止め 長野
先日、危機管理室長が僅か1年の任期で総務省へ帰ったせいで(全く運良くというか、怪我する前に都合良くトンズラこいたわけです)、康夫ちゃんの留守を預かる人間が不在になりました。何しろ長野県は副知事すらいませんから。県庁職員にとっては嘲笑の対象でしかない、経営戦略局の康夫ちゃんの忠犬ハチ公さんが知事代理を務めるそうです。
どんな悪党にも休暇を取る権利はあります。実質毎日が休暇状態でバイト三昧の田中康夫にも認められるべきか? と言えば疑問はありますが。
ま、彼は強運ですから、不在中に長野が自然災害に見舞われることは無いでしょう。台風が、まるで中部日本を直撃するかのようなコースで接近してはいますが……。私なら、今の台風の針路を見たら、休暇は取り消します。自分がミラノで買い物している最中に、県民は台風に怯え、県庁職員が寝ずの番に立っているというのは拙いでしょう。昨日の新潟の災害を体験した直後でもありますし、県知事はいそいそと飛行機に乗ってミラノでお買い物なんてとんでも無い話です。シチリア? あ、それはただのオマケです。彼の目的はいつものミラノでのバーゲン品のお買い物ですから。
昨日も、ロープウェイ事故で、大勢の観光客が立ち往生する事故がありました。そして自然災害は、しばしば県境を越えます。副知事の肩書きがあれば、電話一本で済むことが、その肩書きすら聞いたことが無いような局長クラスが、隣県の(当然、同じ格の役人としか話は出来ない)役人と、某か迅速な話が出来るだろうか? そもそもが、田中康夫に忠実という以外、何の資質も持ち合わせない人々がです。しかも、与えられている権限は、「知事代理」ではなく「決済の代理」でしか無い。
そこに、総務省出身のキャリアが一人でもいてくれれば、隣県に対する重しとして役に立つ。自治体にとっての国からのキャリア受け入れなんてものは、そういうものです。普段はただのお客様。いざという時に、その肩書きと権威で、普段動かないものを動かしてくれる。
県庁全体を覆っている無責任体質というものに、県民は些か鈍感すぎるのではと感じる所です。
※ 出発編
某日、案の定、スーツケースを締めた後でジャケットを入れ忘れたことに気づく。が以前と違い幸い出発前に気付いた。しかし靴下を外出用に履き替えることを忘れる。
午前6時50分、「しっかり留守を守るんだぞ」と長男の頭をなでなで、次男にチューして予定より5分遅れで自宅を出発。汗だくになって溝の口駅にたどり着く。
後に、ハンカチを忘れたことに気付くが、今回は忘れ物としては軽度だった。
8時10分、箱崎からリムジン・バス。珍しく満席。いつもの腐れ成田、第1ターミナル。ターミナルの隣にまた新しいターミナルを作っている。まだこんな欠陥空港を使い続けるつもりなのか _| ̄|○。パスポート・コントロールは相変わらず全く人手が足りていない。長蛇の列。
乗せてやるという態度のエアフラ便は、私が欧州行きで今一番乗りたくないエアライン。なぜって、今時無線LANのブロードバンド・サービスすら珍しくもない欧州便で、バッテリーの貸し出しすらやろうとしないから。去年も今年もその件で抗議の電話をしたが、向こうも手慣れたもので、「本社には伝えているんですどねぇ~」。目的地の都合上、エアフラが一番安かったらしい。
搭乗前にちらと飛行機を見たら双発。何だろうと思ったら777-300。へぇ~。777で大陸横断できる時代になったのか、と思ったらパリに着いたら隣に止まった日航便も777だった。
機内のビデオ・システム。なぜか絶不調でOS画面が出ている。WINCEで動いているらしい。なかなか復旧せずに、何度もリセットを掛けている。離陸後3時間くらいしてやっと復旧。しかし、映画は何も無し。知識にある映画タイトルが何一つ無い。トラブル中に一瞬映った先月のプログラムに「ロシアハウス」があったが、それって何十年前の作品よ。フランス人のハリウッド大作嫌いには呆れる。フランス人ですらつまらないのか、誰一人としてビデオシステムを利用しない。
ビジネス・シートはフルフラットを謳うが、BAのそれと比較して、酷く寝心地が悪い。変な角度が付いていて疲れるが、隣が空席だったので王様気分。この時期にしてはビジネスシートは半分も埋まっていなかった。ざま~みろという気分になる。
とにかく、おいそれとサブノートを開けないので(トランジットでのセキュリティ・チェックに備えて、バッテリーは十分な容量を残しておく必要がある)、仕方なく、持参した文庫本を読む。これで4時間を潰す。
読んでいたのは、「新潮文庫の「エンデュアランス号漂流」 昨年、NHKでドラマが放映された奴で、ドラマでは省かれた場面の知識をテキストで補う。
ウラル山脈上空35000フィートにて、この人類史上、もっとも過酷にして勇敢にしてかつ偉大な冒険物語を読み終える。 正直、我がフライト人生で至福のひとときを過ごす。暑い真夏にお勧めの一冊です。
パリ経由で夕暮れのロンドンへ。
※ メルマガおまけ 機内行きずりの隣人
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