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2004.07.30

拙速に過ぎた温泉調査

※ 熱冷ましシートで事故

 生後四ヶ月の赤ちゃんでシートがずれるなんてことはまずあり得ない。ちょっと真に受ける気にはなれないニュースです。

※ 重慶でサッカー日本にブーイングの嵐 背景に反日感情か

 場所が重慶じゃねぇ。でもこういうのは、川口@GKが言ったように、勝って黙らせりゃ良いんですよ。

※ ノースウエスト貨物便が緊急着陸 「エンジンに火災」

 なぜかNHKがそのシーンを撮っていたんだけど、離床時点でパワーロスしていて、機首がちょっと左へぶれるんですよね。離床した時点で相当の違和感があったと思う。

※ 県危機管理室長 衛生技監が兼任 災害時の連携重視

 信毎は、「災害時の連携重視」とか書いているけれど、お医者さんにそんなこと出来ませんよ。この任命された高山ドクターは、救急救命がご専門だそうで、そっち方面ではそれなりの仕事をして下さるんでしょう。ただ、行政に於ける危機管理は、何処に主眼が置かれるかと言えば、直接的な救命ではなく、二次災害の予防と速やかな復旧が主です。どちらかと言えば、厚生部門ではなく土木や河川部門が主となる。どうしてこういうことになったかと言えば、もう県庁には人材がいないんですよ。この沈み掛かった船に乗ろうという馬鹿な連中がいない。だから、外部から来た、とりあえず田中康夫に忠誠は尽くす高給取りの任期付きの職員にあれもこれも兼務させるしかない。そのためにどれだけ税金が支出されようが知事の知ったことじゃない。

※ 「談合は蔓延」副出納長発言で紛糾 県会総務委

 れいの弁護士先生の発言を巡ってでして、「談合は蔓延している」と啖呵を切ったは良いが、証拠を出せと詰め寄られて、「あんたたちゃそんなに偉いのか?」と選良相手に開き直り、挙げ句には、「自分には人格的な問題がある」と支離滅裂な答弁をなさってらっしゃる。
 これはいろんな問題があって、別に市井の人々が談合が蔓延していると言うのは良いだろうけれど、証拠主義に立脚すべき法律家が、何の証拠も無しにそれを断定して、挙げ句にそれが県の幹部で、しかも、それを問いつめる側の「格」を問題にして誤魔化そうとしている。これ、もし問いつめたのが何の肩書きも無い県民だったら、「君らにゃそんな資格は無い」とでも開き直るんだろうか。
 あらゆる観点に鑑みて、法曹たる資格すら持ち合わせない人物が、任期付きとはいえ、県の高級幹部に留まっていることは由々しき問題です。

※ 知事の旅行日程に合わせて800万円も支出した温泉調査のナンセンス

 各紙の情報を総合すると、今回、ウェッブ上で報告するために、郵送費だけで800万円も掛かっている。しかも、なぜか速達扱いです。それでまた高く付いた。そして、200名余りの県職員が、休日出勤した訳ですが、その手当は全く加算されていない。こんな数字、県庁は恐ろしくて出せないでしょう。
 もちろん調査を急いだ理由は、田中康夫のミラノお買い物旅行に間に合わせるためです。そのために、たぶん人件費を含めれば2千万近い不要の出費が為されたはずです。
 しかも、そうやって得た回答が、正確であるという担保は何ら為されていない。こういうことは、本来、十分な日数を取り、そこで虚偽の報告をした場合のペナルティ等をきっちり業界との間に詰めた上での調査でなければ何の意味も無いんですよ。それはまさに、お役人が、「調査しました」という自己満足のためだけに税金と人手を無駄遣いしただけに終わる。
 行政が、それを県民に対して発表する以上は、そのデータの正確さが某か担保されなければならない。それをやらないのであれば、そのデータの信憑性というのは、新聞社が行う聴き取りと同じですよ。何をどう応えようが、相手の勝手なのですから。
 こんなナンセンスなパフォーマンスに手間暇掛けて、いったい、何の利益があり、それを日本全国の利用者に対して保障できると言うのか? 観光客をバカにした調査では無いですか。これは田中康夫がやったから、東京メディアは「これからは金さんと呼びましょう」(TBSラジオ・アクセス)なんぞと煽てるけれど、他の県でこんなことやったら、「拙速だ。ホテル旅館のその返答が事実だという確約は何処にも担保されてないじゃないか?」と叩かれますよ。

※ エアバス380

 ツールーズは、東京より気温は低い(32度)のですが、風が無くてじとっとしてましたね。見てきてました。総二階建ての380を。初号機というかゼロ号機は、ハンガーで翼の耐久試験をやってました。本来なら二機作って行うストレス試験や何やらを一機で済ませ、今、ラインにある一号機もテスト終了後は販売するそうで強気です。
 日本語ペラペラのマネージャが一瞬挨拶に現れたけれど、今経産省の役人を接待しているからそっちが忙しいとすぐ消えました。経産省も、YS以来、一度として主導権を発揮したことはないのに、Farnboroughやパリには、財務省は旅費出すんですよね。空幕が調査団出したいと言っても、そういう時のための駐在武官だろうと、一顧だにしてくれないくせに。
 それで380ですが、まあでかいですね。まるで船です。まず機首部分のドアを潜って度肝を抜かされるのが、真っ直ぐに二階へ伸びた幅二メートルほどの明るい階段。何しろジャンボの狭くて暗い階段しか知りませんから、ここでみんなワォー! となる。すると向こうはすかさず、「船じゃありません。これは飛行機です」と胸を張るわけです。
 コクピット位置は、ジャンボほど高くありません。ジャンボは、ムツゴロウみたいに見えますが、380はそんなことないですね。コクピットは一階部分から中二階へ上るような感じになる。一階のファーストクラス部分には、壁に沿って書棚とか据えられているんですよ。シャワールームもある。
 二階部分も圧迫感はありません。ラウンジなんか作って、DFSが設けられている。

 秋には日航が購入を公表するみたいな噂もありますが、何処に就航させるんでしょうね。ハワイや香港にしても、このクラスを投入して元が取れるシーズンは限られるそうですが。あとはチャーター便くらいしかないけれど、たとえばそれで欧州へ出掛けても、帰りまで遊ばせておくわけにはいかない。
 唯一の方法としては、これを日本のエアラインお得意のブロイラー工場並みに600人乗りくらいに押し込んで、その代わりに料金を下げて需要を掘り起こすことくらいしか思いつかないけれど。こんなにでかい機体を、従来のように、ただひたすら詰め込んで運用するとしたら、もったいないと思うのですが。

※ 長くなったので、下記の件はまた明日。
*日垣隆が瀬良教育長に絡む本音
*またも少年法が……というメディアの利敵行為

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コメント

>熱さましシート

最近ではゲル状のものも出ていますね。
http://www.kobayashi.co.jp/seihin/nsj/index.html

こちらについては、粘着力がかなり低いので、なんかの拍子に簡単にはがれます。

投稿: ななし人 | 2004.08.03 21:26

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