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2004.07.06

実名報道は何も解決しない

※ タイ少女1年間の滞在延長申請 嘆願書も提出

 これはふざけた話で、すでに祖国には身寄りがいない13歳の女の子を掴まえて、一端国へ帰って申請をやり直せと言っているわけです。でしかも彼女の滞在期限は7日までですから、筋書きとしては、もう法務省も選挙を睨んで、投票日直前におっとりと、人道上の配慮にて……とか発表するわけですよ。とんだ茶番劇です。

※ 女子高生コンクリ犯のその後2

 昨日のテロ朝夕方のニュースで、被害者のインタビューが出ていました。
それによると、犯人は、「本当は自分が主犯だった」「警察や検察のあしらい方は心得ている」てなことを自慢していたらしい。やっぱり、ワルは死ななければ治らないということか。でこれも実は、少年事件自体は、前科としてはカウントされませんから、たぶん執行猶予で、すぐ娑婆に出てくるでしょう。
 所で、この事件で実名報道を自慢するアホな連中がまた跋扈していますが、ひとつ、この懲りない犯罪で明らかになったことは、実名がその後数年間ネット上で語り継がれたとしても、改名して世間で暮らしていれば、そんな実名報道など何の抑止効果も持たないということです。
 ただ単に、凶悪犯の実名を晒すことによって、某かの正義が達成されたかのごとく短絡的な発想を持つ浅はかな連中がいる限り、真の犯罪抑止策が議論される日は来ないでしょう。
 この問題は死刑制度の問題と似ていて、死刑制度に犯罪の抑止効果が無いことはもうはっきりしている。実名報道にも、たいした抑止効果は無いんです。せいぜい、子供たちに対して、悪いことしたらテレビに顔写真と名前が出るんだぞという教育効果が見込める程度で、これは決して抑止効果には直結しないわけです。
 実名を晒すというのは、それをやって喜んでいる連中のカタルシスに貢献しているだけです。

 実名報道を自慢したがる連中から、実名を晒すことの正当な理由を説明されたことは一度も無い。

※ 「よど号」4人、欧州の拉致などカギ握る 当局も関心

 日本政府と帰国に関して交渉すると言っているんだけど、この人たちは、自分たちが置かれている状況をまるで理解できていない様子ですね。たぶん国内の支援者が希望的観測しか伝えないからだと思いますが。
 日本政府にとっては、この連中のことなんざどうでも良いんです。あのまま平壌でのたれ死んでも一向に構わない。ただ一部に、彼らがあそこに居続ける限り、アメリカのテロ支援国家のリストからは北が外れそうにも無い、となると、いろいろ困るだろうから外してやろう、それが北朝鮮側の事情でもあると斟酌する勢力がいて、その連中が帰国を画策しているんだけど、いずれにしても、特別立法でもしなければ、成田に着いた途端に逮捕ですから、交渉の余地自体全く無いんです。それが彼らも、外務省の一部も解っていない。

※ 週刊エコノミスト日垣隆・敢闘言

昨日発売の号は、上野駅で、あと五分で新幹線が出るんだけど、切符売り場には長蛇の列で、それで上野始発でもあることだし、改札で何かの券を発見して貰って、通して貰おうとしたら、駄目だと言われたという話で、JRの非礼な対応ぶりが描かれています。
 ま、話半分に読んで下さい。私は、以前、日垣隆のことをビッグマウス日垣と呼んでいましたが、私の頭の中には、日垣隆=「平気で嘘を付く男」としてインプットされています。
 どうも、何処かの県知事の周囲には、この手の人ばかり寄ってくる傾向があるみたいで。ただ、康夫ちゃんの嘘は私は許せるんです。なぜなら、あれは性格ではなく、サイコパスという性癖もしくは病気ですから。必要なのは優しいママの抱擁や世間の説教や罰ではなく、専門医のカウンセリングです。病人の嘘を責めても仕方ない。でも日垣氏の場合は、サイコパスとも思えないので、たぶんその嘘や誇張は、彼の文筆作業上の意図的な誤魔化しでしょう。彼の中では、それが世間によって指弾されない限り、いくらでも許されるものと思っているわけです。
 このコラムの後半では、れいの飯田高校刺殺事件を巡って、彼が渦中の人物となってしまった一件に関しても触れられています。無関係、無関心な人が読めば、いかにも日垣氏は立派なことをやってのけたように読めるようになっています。

 たとえば、審議会での報酬は返上しているとメルマガで宣伝していたが、実際はそんな事実は無かった。彼は途中から「要らん」と受け取らなかっただけのことです。その経緯が暴かれるまで、彼は一部でも貰っていることなぞおくびにも出さなかった。なぜ途中からそんなことを言い出したのかは、何か奥深い理由でもあったのでしょう。そして、

「実際かかった交通費は積算されて当然と、常識的感覚で思っていると、出ない」とかの台詞も最後に出てくる。

 いや、あんな危機的な財政状況で、たかが自宅へ帰るついでの委員にグリーン車料金が右から左へ出てくるものと「常識的感覚」を持つ長野県民は一人もいないと思いますが。「日垣隆の常識は世間の非常識」という言葉を謹呈しましょう。

※ メルマガおまけ 人は老いる

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