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2004.08.19

初心なエプソン

※ アメリカ、徴兵制へ?

 実は、ここしばらく、アメリカでは徴兵制復活が盛んに議論されていまして、今日もCBSニュースで特集していました。
 現実の兵力展開で言うと、足りないのは兵隊の数というより部隊数なんですよ。それは国防予算さえ増やせば足りるんです。足りない所は、市民権を餌に移民からかき集めれば良いんですから。今でだってそうやっている。ただ、今しきりにアメリカで言われていることは、もしもう一回、国内で大きなテロがあったら、一気に徴兵制という所へ回帰するだろうと言われている。たぶんそういうことになるでしょう。

※ <セイコー・エプソン>自動飛行ロボットを開発

 長野関係のクリップを漁っていたら引っ掛かったニュースなのですが、エプソンにおかれては、即刻この研究開発を止めることを提案します。
 今、マイクロUAVを開発するということは、魑魅魍魎が蠢く軍需産業にビルトインされるということです。世界中、とりわけアメリカから激しいアプローチを受けることになるでしょう。共同開発しませんか? とか、それ買いましょう、という前向きな接触を期待しているのかも知れませんけれど、今後のUAVマーケットの可能性を考えると、日本のような安価で良いものを作れるメーカーは、脅威になりこそすれ、決して歓迎されはしません。
 軍事の世界では、安くて良い物は決して歓迎されません。市場を席巻する可能性のある商品開発を、軍事的には全く属国扱いの国でアメリカが許すはずもない。三菱や東芝NECみたいに、長年アメリカと丁々発止やりあって、隙間に留まって目立たなく儲けようというのなら別ですけれど、家電メーカーにやれることじゃない。一歩間違えれば、会社を潰されますよ。それでなくとも、資本のレベルで堂々と表玄関から会社の乗っ取りを企む連中が必ず出てくる。

※ 車内点検怠り…乗客降ろし忘れ車庫で一夜
  都バス運転手を3日間乗務停止

 これは、れいの「長野県」検証委員会の委員を勤めてらっしゃる「行革110番」の後藤都議のスクープなのですが、何やってらっしゃるんでしょうね、この方。
 ご自身の接待問題に関しては、何ら説明責任を果たすことなく、こんなくだらんことの追求に血道を上げている。
 都バスで乗客降ろし忘れたなんて、都議がいちいち調査しなきゃならんようなことですか? そんなの、知り合いの社会部記者なり、東京新聞なり、こんなネタがあるよと、メール一本流しときゃ済む話ですよ。
 なんかこの人は、こういうことをやって仕事しているつもりかも知れないし、どこかの県知事みたいに、まず新聞ネタを探して名前出すのが第一だと勘違いしているのかも知れないけど、とんだ勘違いですよ。
 議会制民主主義の不幸だと思うけれど、何も仕事しない議員さんも問題だけど、枝葉末梢なことばかりあげつらって、あたかも有権者のために飛び回っているかのように思い込んでいる議員さんも救いがたい。
 後藤さん。都議たるもの、他に優先して取り組むべき問題が山積しているでしょう? それとも貴方は、こんな些末なことを「調査」するほど暇を持て余しているんですか? だったら、即刻辞任して、他の人間にそのポストを譲るべきだ。

※ 日垣隆、面目躍如☆「少年法の正体 その重大欠陥とGHQが強要した全経過を暴く」:「SAPIO」8/25・9/8号(8月18日発売)
☆敢闘言「刑法大幅改正? 笑わせるな」:「エコノミスト」8月24日号

 昨日発売なのかな、SAPIOの方の記事は、個人的にはちょっと疑問があります。とりわけ前半部分の受験戦争の肯定と、少年事犯を関連付けるのは、ちょっと疑問を持たざるを得ない。重大な少年犯罪に走る者が低学歴だというのは、ある意味当たり前の話であって、しかしそれをして、あたかも高学歴を目指すことが少年犯罪の抑制効果を発揮するかのような分析はどうかと思う。
 さて、エコノミストの敢闘言の方が、むしろ(珍しくも)良く纏まっていて(でも明示時代の平均寿命はこんなに短かったのに、懲役刑の刑期はスライドして伸びたわけじゃないというのは数字のトリックです)、つまり今回の刑法改正というのは、大改正でも何でも無いわけです。たぶん改正法が施行されてみれば、それっていつ、何を目的にやったの? という程度の印象しかもたらされないでしょう。
 たとえば彼は、敢闘言でもSAPIOでも両方書いているけれど、日本の刑法には、「故殺」(カッとなって)と「謀殺」(計画犯)の区別は無い。それは裁判段階で審理されるから良いじゃないか? という説もあるだろうけれど、世界的には、「故殺」と「謀殺」は起訴段階で区別されるのが流れですよね。
 ただ、彼の視点にちょっと欠けているのは、ことは刑法や少年法という枠組みでは済まないわけですね。刑訴法はもとより警察のあり方を含めた司法全体の枠組みで考えなければ、とても弄りようが無い。
 言ってみれば、100年前、総力を挙げて火力発電所を造ったんだけど、半世紀前、アメリカからGHQというもうちょっと効率的なシステムが入ってきて、いろいろ実験的なこともやってみた。所が更に半世紀経って、明らかにガタが来ている。あまりに複雑過ぎて、もう弄りようはないから、本来なら、新しい発電所を設計からやり直して建てなければならないのに、じゃあ変電所はどうするんだ? とか、複雑な問題が多すぎて誰も手を付けたがらない。
 だから、単なる継ぎ接ぎを、「大改造」と称してお茶を濁すような行為がまかり通ってしまう。
 これは大変不幸なことですが、自民党にも野党にも、司法界出の議員はいるけれど、まずこの人たちの腰が非常に重いわけです。たとえば2、3年という期間を集中して、人材を投入して抜本改正をやろうと決意する総理が、ここ半世紀一人も出ず、今後とも見込みは無い。
 これからはそういう所も、政治に働きかけていかなければならないなと思うんですけれど、何しろ、この分野で私ですら第一人者であると認める日垣隆は、その他の問題では、目を覆いたくなるような体たらくですから、誰も話を聞かない。先日も松沢呉一氏とのやりとりで、またアホな対応をしでかしたみたいですが↓、
http://www.pot.co.jp/matsukuro/20040817_810.html

 いや、私は日垣隆のことだから、いつものようにてっきり黙殺するものと思っていた。ちなみに、この松沢氏への日垣隆の返信で一番面白いのは何処かと言えば、「引用文は、なぜか不正確(転送された方が加えたのでしょう)ですが、」。この下りですよ(~_~;)。

 もう大笑い。この人のいつもの手口ですが、自分のメルマガで他人とのやりとりを公開する時には、手ぇ入れまくって改竄するくせに、他人がそれを公開すると、まず開口一番、「それは不正確」で改竄されていると主張する。まともな経済誌の巻頭コラムを何年も持ってらっしゃる売れっ子ライターがやることじゃありませんな。あまりにも姑息過ぎる。
 そんな、今や業界的に信用ゼロの男が、その分野じゃまだまだ使えるからってことで、国や法曹界にあれこれ言っても、耳傾けるようなお人好しはいませんわな。
 どこぞの全国知事会で、支持率日本最低男が、勇躍演説を始めた途端、会場は休憩モードに入って、みんなペットボトルに手を伸ばすのと一緒。こういう人々は、自分が今どういうポジションにいるのかの自覚が無いんだな。

※ メルマガおまけ FAX

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コメント

エプソンのヘリなんですけど、
デモ飛行も失敗したらしいですし、システムとしての
完成度は低いでしょう。
無風じゃないと使えないし。はは。
ttp://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0408/18/news081.html

エプソンの一連の「ロボット」はエプソンの要素技術の
広告塔の意味で行われています。
今回は、超小型の超音波モータやアクチュエータ、
ジャイロですかね。

産業用機器のメーカーによる小型ヘリと言えば
キーエンスですね。
ttp://www.keyence.co.jp/hobby/heli/index.html
模型屋じゃなくて産業用機器メーカーが作ると
ラジコンヘリもアーキテクチャから変わるのだと
当時は驚きました。
(ローターの一回転を区切って、その区切った
中でポジションごとにトルクを電子制御してた。)

投稿: 元川崎市民 | 2004.08.22 19:43

 こういうのって、異業種というか、業種毎にアプローチって全然違いますよね。そういう意味では、航空機メーカーが作ってもまったく違った物になるし、逆に航空機メーカー同志だと似たようなものに落ち着くんですよね。

投稿: 大石 | 2004.08.23 10:48

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