日垣隆、ノー天気な信毎批判
月曜19時半、書店。異様に混んでいる。駅前書店はこの時間帯がかきいれどきなのか。敢闘言を読もうと週刊エコノミストを探すが無い。どうやら先週が合併号だったらしい。代わりに週刊ダイヤモンドに、また憂国阿呆談が載っている。 _| ̄|○ ひとまず立ち読みするが、康夫ちゃんのいつもの自分自慢と、愚痴ばかり。これ、記録としてしてでも買っとく必要があるだろうかと、しばし迷う。ひとまず購入を見送る。
昨日の日記をSO-NETのディレクトリにアップしたら、見事に8月分のファイルが吹き飛ぶ。昔は3年分くらいは持ったのに、何と1年半しかディレクトリ容量が持たなくなった。以前の倍の分量を毎日書いているということなんですよね。
※ 水道水沸かした湯を「温泉」表示 群馬・伊香保温泉
これはちょっと、悪質さの度合いが、ハップ剤で色付けましたなんてのとは次元が違う程悪質ですよね。ところが、こんなことやっても、実は法律には違反しないらしい。温泉法では、湧き水や井戸水、水道水で温泉と名乗ってもオッケーなんだとか。
※ 美浜原発で蒸気噴出 4人死亡、2人重体 復水管が破裂
美浜原発の3号機自体は、14日から定期検査に入る予定だったから、これが長らく復旧しないこと自体はさして問題では無いんだけれど、どうも長年運転し続けたことの構造疲労っぽい所を見ると、他の原発でも同様の事故が発生する可能性が高い。となると、本来ならすぐ止めて検査に入らなければならない原発が何基もあるはずなんだが、何しろ真夏の綱渡り運転が続いているから、それは避けたい。そういう理由で、ことを大きくしないために、政府は対策会議の立ち上げを見送ったんだな。
※ スクリーンによみがえる「戦艦大和」の青春…来秋公開
あ~あ。止めときゃ良いのに。これ角川は角川でも春樹さんの方なんだよねぇ。パブリシティに二の足を踏むメディアが山程出てくるだろうに。
※ 外交手詰まりに陥る中国
【韓国人も日本チーム応援=高句麗問題で対中感情悪化-アジア杯サッカー】時事
私は半島の歴史は門外漢なので、高句麗問題って良く解らないんですけれど、背景にあるのは、ポスト北朝鮮なんですよね。もし北朝鮮が倒れた後に、中国が鴨緑江より南の権益を確保するための布石を打っておきたいという動機が原因でしょう。
ただこんな古代の歴史を修正して、貿易相手の機嫌を損ねて何か利益があるかと言えば無いわけで、現状では、共産中国のこの膨張主義は失敗していると言わざるを得ない。
北朝鮮問題というのは、もう周辺各国にとってただのお荷物というだけで、実は不安定要因と言えないほど些末な問題と矮小化されつつあるんだが、中国が新たな不安定要因と浮上しつつある。極東周辺の米軍のトランスフォーメーションも、中国との新冷戦を睨んでのことなのですが、果たして、北京政府は、周辺各国を相手に、貿易関係を維持しつつ冷戦を戦い抜く覚悟があるんだろうか。
※ 日垣隆、その呑気な田中県政観
新「ガッキィファイター」2004年8月9日号 通巻 第105-2号より
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★田中県政についてどうお考えでしょうか★━━━━━━━━━━━━━━★
Q:日垣隆様
田中県政に対して一有権者として期待していたこと、地元紙記者として見聞
した話とのギャップ、それでも改革を進めなければ、もしくは進めてほしいと
いう思い、低下する支持率……、頭の中をなかなか整理できません。
そして気付けば再選から2年の折り返し点、初当選からは丸4年の節目を迎
えています。最近は正直、首をかしげる場面も多いです。すぐに記事にする、
しないではないのですが、日垣さんの目には今の田中県政がどう映っているの
でしょうか。教えていただければ幸いです。
(信濃毎日新聞若手記者)
A:田中県政は、総じて予想通り、です。
信濃毎日の迷走ぶりに比べれば、田中氏によるよほどの失策も、かわいいも
のでしょうね。
私に対する取材記事が、エキセントリックな反田中=小坂家(自民党)の機
関紙と化してしまった媒体に掲載されることはないと思いますし、私への執筆
依頼も貴紙からはありえないようですので気楽なものですが、もしそのような
機会があるのでしたら、協力を惜しまないように努力はしたいと思います。
伝統ある貴紙が、まともな言論機関として再生する日を、あまり急がず見
守っています。
良いお仕事をなさってください。
日垣 隆
(プライバシー保護のため、文面を若干変更しました)
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唖然とするやりとりですが、ま、仮に、この人が確かに信毎記者からかようなメールを貰ったことを事実と認めましょう。信毎には、不幸なことに今も日垣信者はいます。だからこの新聞は駄目なんです。ただ単純に東京で活躍している地元出身者を崇拝する傾向が地域紙の現場にはある。アホな憧れです。東京指向というか、中央メディアへの憧れが極度に強いから、地元で地に足が着いた仕事ができない。
しかしこの人も、自分が田中康夫を引っ張り出した責任など知らん顔して、その利権にありついて甘い蜜を吸うようになってからは、「予想通り」だなどと、どこぞの銀行の会長と似たような反応で無責任極まりない。
それに信毎の今の論調を「エキセントリックな反田中」と書いているが、いやいや、普段の日垣隆のものの言いように比べれば、信毎の田中批判にエキセントリックな所など一つもない。エキセントリックなどという冠は、ご自身の普段の文章にこそ奉るべきことです。そもそも、在長野のメディアで言えば、中日新聞が未だにどっちつかずな態度を続けているだけで、毎日を除く全国紙も田中批判を普通に書いている。じゃあ彼らは、皆エキセントリックで、某か経営者の意向を受けているのか? あるいは長野県民は底抜けにバカで、その新聞の嘘を見抜けないから支持率が地を這う現状に立ち至ったのか? そこいらの分析を何ら為すことなく、たかだか新聞がエキセントリックだからと断じる、その脳天気さに唖然とする。
信毎記者よ、君が尊敬している男に、そんな値打ちは無いぞ。わが長野が、この程度の偽善者をしか生み出せないことを、少しは恥ずかしく思いたまえ。
ついでに、この号からもう一本。
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しかし、長野五輪招致の札束攻勢について暴露し吉村前知事を電波で初めて
批判した私ともう一人のクビをお切りになった信越放送は、IOCの金権体質
について調査報道をした『黒い輪』(邦訳は光文社)や『オリンピックの汚れ
た貴族』(邦訳はサイエンティスト社)を紹介することさえ"自粛"なさってい
ました。
他の在長野メディアもNHKも似たような腰抜けぶりを遺憾なく発揮してお
られましたが、それに比してBBCが国営放送であるにもかかわらず、やるべ
き仕事を今回もしっかりやっているのは、とてもすがすがしい。
今も、日本のマスコミはアテネ五輪をめぐって「メダル」にしか目が行って
いません。
少しは、五輪をめぐる奇々怪々にも目を向けていただきたいと思います。
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日本のマスコミがアテネ五輪を巡ってメダルにしか目が行っていないのであれば、そもそも今回のBBCの疑惑報道をトップで報じるようなことはしない。信毎ならともかく、信越放送というテレビ局に、書物の紹介をしろというのは無理な相談だ。
所で、日垣隆なんてヘタレなお人はどうかと思うが、長野オリンピックの招致疑惑を巡っては、その裏も表も知り尽くしたジャーナリストが何人もいる。
ここに名前は出せないけれど、実は今も、田中康夫と闘っている人がいます。なぜ田中康夫相手に闘うか? それは彼が表向き自分に都合の良い情報を雑誌にリークする一方で、容赦なくそれを曝こうという人物に対しては、執拗な妨害工作を続けているからです。
もちろん、長野県調査委員会に、そういう人は一人も入っていない。あの委員会が、実は何をするための委員会かは、その顔ぶれを見れば解る。
※ メルマガおまけ 松浦亜弥
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