« そして……は野に放たれる | トップページ | 浅間山も怒っている? »

2004.09.01

死に体で折り返す田中長野県政

※ 田中県政支持率、最低の47・4%

 田中県政は、この9月で出直し知事選から2年が経過しました。まずは↑今日の信毎の記事から。電話による調査なので、誤差がちょっと大きくなると考えて良いでしょうが、ま、たぶんこれでも県民の実感に比べればかなり高い方では無いでしょうか?

 ちなみに、れいの参院選時に、朝読の世論調査で、供にブービー賞を争った宮崎県の安藤知事の最新の数字を調べてみました。
 7月初旬の地元紙宮崎日々新聞の調査で、支持率は、康夫ちゃんより高い54パーセントで、なんとこの数字は、念書問題発覚時より7.4パーセントも増えている。宮崎県民ってちょっと解んない人々だぞっと(~_~;)。
 ま、とにかく、その宮崎県知事より低いわけです。特筆すべきは、不支持の割合でして、宮崎県知事の場合、どちらかと言えば不支持を合わせても、不支持は32.4%しか無いのに、康夫ちゃんの場合は、これが51.5パーセントにも達している。たぶん、こんなことは全国でも前代未聞でしょうね。
 ついでに、ブッシュの最新の支持率は48パーセントでして、ケリーもほぼ同数なのですが、ブッシュの支持率と並んだわけです。不支持率では康夫ちゃんの圧勝でしょうね。

 状況としては、もうとっくに危険水域を過ぎて、県民としては「出て行ってくれ」モードと言って良いでしょう。毎日新聞の折り返し特集では、県議の皆さんは、今度不信任を打ったら、議会解散だろうから、向こう2年間何もしないみたいな呑気なことを仰っているみたいですが、それで果たして議会としての役割を果たしたと言えるのでしょうか? 県知事選は2年後で、県議会選挙はその後です。県議の立場としては、こんなに楽な2年は無いですよ。何しろ、県民に全く支持されていない知事と闘っているという姿を演出するだけで済むのですから。

 県政は、相変わらず瓦解状況でして、康夫ちゃんの心も全く県政には無いわけですよ。象徴的だったのは、茅野・仁科というA級戦犯二人が、県政に関する申し入れを行った後の記者の質問に答えて、「2人の意見は前の県政に戻そうというものではない」とチンプンカンプンなことを言った時です。二人の申し入れというのは、単なるアリバイ証明ですから、一顧だにすべき代物ではないけれど、その内容は極めて具体的なわけです。それを捉えて、4年も前に終わった政権の名前を出して誤魔化す。普通なら、この人の頭は大丈夫だろうか……、という次元の発言ですよ。そんな非常識が発言が相変わらず通ってしまう。
 明日にでも辞職するような期待を持っている県民もいますが、それは無いです。それほど自治体の首長は居心地が良いんですよ。彼の目論見は、とにかくあと2年を大過なく、且つ肩書きを思う存分バイトに活用して楽しく過ごして、2年後は、衆議院選3年後ということになりますから、解散はいつあってもおかしくない。その時点で、民主系として、南信から国政にデビューすることです。

 ここで指摘しておきたいのは、県議会にとって、今の状況というのは、本当に居心地が良いんです。それはこの頃、康夫ちゃんと距離を取り始めている共産党にしても同様で、ただ知事に意見しているというポーズを有権者に示しさえすれば、後2年は安泰なんですから。こんなのはもう対立し合っている者同士の、県知事と議会の出来レースですよ。
 結局、それで、脱ダム、産廃、新幹線の用地買収他、諸々長野は、向こう2年間見事にストップするわけです。それでも県議会は誰も困らないですよ。知事のせいにしときゃいいんだから。困るのは、市町村の現場です。最終的に住民サービスを行うのは彼らですから。松本の菅谷市長ですら、文句を言わざるを得ない状況に陥っている。
 県民の皆さん、「こんな奴、支持しねぇよ」、で済ましちゃ駄目ですよ。田中康夫出て行け! 県民総決起集会でも開いて、県庁にデモを掛けるくらいのことをしないと。

※ 校内暴力:キレる沸点が低い子ら 汚い言葉「前段階」 毎日

 まあねぇ、マスコミが範を垂れるべしとは思わないけれど、汚い言葉を使うのが俺の人気の秘密だと勘違いしているコラムニストな親父とかいるからねぇ。むべなるかな。

※ セーフティバント狙いのSPA!コラム

 私は、仕方なくSPA!の巻頭コラムを毎週読んでいるんですけれど、現在発売号は、結局、立ち消えになった小泉国民栄誉賞乱発のネタです。異様につまんない内容です。小泉政権を批判するにしても、他にアプローチがあるんじゃないの? という気がしてならない。たとえば、小泉改革の中で、足踏み状態のものって一杯あるわけですね。ま、金融問題の解説は勝ちゃんには無理だろうけれど、それにしても、毎回毎回、それって、雑誌の顔である巻頭のコラムで書かなければならないことなの? という気がしてならない。それはブッシュ批判にしても同様です。
 コラムで、毎回毎回ホームランを打つのは無理でしょう。読者の立場で言えば、せめて2回に1回くらいはホームランを打つ人を巻頭頁にすえて欲しいと思うけれど、そういう人材は、残念ながら編集長クラスの化石な頭の目には止まらないんですよね。
 せめて、一ヶ月に一回は、納得できるような記事を書いて欲しいんですけど、この頃の彼のコラムは、全部セーフティバント狙いなんですよね。とりあえず締め切りが来たから、頁を埋めましたという感じのコラム。
 現実問題として、この人の多忙さを考えると、引き出しはとっくに空っぽだと思うんだが。十分稼いでいるはずなのに、もう少し仕事を整理したらどうだろう。

※ 佐世保女児死亡で不適切発言 愛知の教諭、停職処分に

 こういう時に、誰が貧乏くじを引かされるかと言うと、教頭が貧乏くじを引かされます。校長じゃないのか? というと、校長では無いんです。校長というのは、その役職自体が上がりですから、せいぜい定年後に、教育長の芽が無くなる程度のことです。結局、管理能力が無かったということで、教頭が責任を負います。校長への出世のチャンスが消え、郡部の学校で教頭のまま定年という形で終わる。私の親父がそういう目に遭いました。新聞沙汰にこそならなかったけれど、凄まじい問題教師を押しつけられて、それで貧乏くじを引いた。
 だいたいこの手の教師は、前の学校で散々問題を起こしているわけです。管理職が県教委にちゃんとしたコネがあると、こういう教師は回っては来ない。そういうコネを持たない人の良い校長&教頭のコンビがいる学校へ、素知らぬ顔で異動してくるわけです。後日、素行がばれて県教委に怒鳴り込んで行っても、後の祭り。こういうのは、異動して来た時点で、貧乏くじを引かされることが決まっている。
 だから、現場の教師は、出世して管理職になった後も、県教委の実力者に付け届けを怠れないわけです。

※ サンマ豊漁

 誰だ? 鯨の食害でサンマがいなくなると叫いていた連中は。

※ 続・警視バイク疾走

 昨日のニュースで、ライダーさんからメールを貰いました。警視が乗っていたバイクの性能、暴走族が出すスピード等(あの辺りは結構凄いらしい)、諸々考えると、そんなにたいしたスピードでは無い。私的な欲望から出たものではなく、実際に職務上のテストに過ぎなかったのではないか? とのことです。

※ メルマガおまけ 植草被告記者会見

|

« そして……は野に放たれる | トップページ | 浅間山も怒っている? »

コメント

橋本高知県知事のブログにヤッシーの事が書かれていました。大ちゃん、だまされている?http://daichanzeyo.cocolog-nifty.com/0403/2004/08/post_28.html

投稿: deepskysea | 2004.09.01 12:46

や、これは貴重な情報を有り難うございます。

投稿: 大石 | 2004.09.02 07:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 死に体で折り返す田中長野県政:

« そして……は野に放たれる | トップページ | 浅間山も怒っている? »