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2004.09.29

長野県警大ちょんぼ

※ 阻止できた連続殺人

 現在発売中の週刊アエラで、れいの飯田の冤罪事件で、とんでもない事実が書かれている。
 真犯人が捕まってから、署活の刑事課長が被害者宅に一応のお詫びに行くわけですね。そこで、被害者宅から10分しか離れていない所に住む真犯人を、変質者リストの中にピックアップして、事情聴取もしたし、その過程で、犯行推定時刻の3時間のアリバイが無いことも解っていたと、うっかり漏らしたらしい。
 これは明らかに捜査ミスですね。結局、身内の犯行に固執して、次の犯行を防げなかった。これは、週刊アエラのスクープだと思うけれど、どうも信毎等はフォローしていないらしい。県警本部もそういう報告は聞いていないと白を切っている。

【岡・本部長は「警察として配慮や説明が足りず、まことに申し訳なく思っている」としたものの、正式な謝罪については「遺族への説明を十分に行いたい」と述べるにとどまりました。】SBC

 昨日、県議会で、本部長が上記のようにブツブツまた言っているんだけど、あれはお詫びでも謝罪でも無いですよ。
 言葉というのは便利なもので、被害者本人に対しては、とうていお詫びでも何でもないのに、メディアは「事実上のお詫び」とか書くわけです。それでご当人に、「これは謝罪ですね?」と念押しすると、「いえ、そういう意味ではありません」となる。ただの誤魔化しですよ。彼らはただの一度として「謝罪」という言葉は使っていないし、未だに「犯人扱い」したことも認めていない「誤解」なんて誤魔化している。松本サリン事件でも全く同じ構造があった。

 この問題で、県民が県警に言質を取らねばならないことは、以下です。

1.「被害者遺族を犯人扱いした」
2.「明らかに人権を無視した過酷な取調で自供を強要した」
3.「結果的に真犯人を逃し、次の犯行を防げなかった」
4.「県警本部として、被害者遺族にお詫び、謝罪する」
5.「人権を無視した自白の強要に関して、捜査幹部と捜査員を厳正に処分する」

 この5つに関して、全て言質を取らなければ、またこの手の冤罪が発生しますよ。県警は、地元のマスコミが「お詫びした」と書けばそれで満足して、被害者のことなんざ、これっぽっちも気に掛けやしないんですから。ガンバレ、共産党県議団。県警と喧嘩できるのは、君たちだけだ。県議団長の千穂りんはもうすっかりボケて使い物にならないが、若い世代にはやる気があるでしょう。

* 毎日新聞

 所で、昨日の毎日新聞の長野面は、「長野・連続強殺 田中知事「私も本部長に聞きたい」--「不当捜査」問題で /長野 」と題して、これをトップ記事のヘッドラインにしているんですが、記事を書いた中山裕司記者、問題のポイントはそこじゃないでしょう? 知事の会見録で言えば、18行喋った大半は、「公安委員会が処理する」、俺は知らんということで、本部長から話を聞くかも知れないなんてのは、最後のたった一行の付け足し、アリバイ証明の台詞ですよ。そんなのをクローズアップして知事をヨイショするのはお止めなさい。みっともない。

 この日の会見録には、信毎記者が、月曜のダム説明会に関して、「なんであんた自分で行かないの?」と迫るシーンがある。で知事は、のらりくらり逃げ回った挙げ句に、「議会の準備がある」と言っているんだが、嘘こけ!? 間違いなく都内でバイトしてたね。経戦局の職員は、議会開催中にしかるべき筋に情報をリークするように。

※ 中国木炭禁輸

 備長炭も大半が中国産だそうで、良いじゃないですか。これ自体は、環境破壊を日本のせいにしたいだけのアピールに過ぎないけれど、国内の間伐材をきちんと利用する良い機会ですよ。(ということを今朝の朝刊瓦版で勝ちゃんも言っていたが同意する)

※ 英ヴァージングループ、宇宙旅行ビジネスに進出

 直に宇宙旅行の概念も変わり、地球を一周して再突入しなければ「宇宙旅行」とは認めないという具合になるでしょう。

※ 久米宏:独親善大使に

 一瞬、このタイトルをみて「独善大使」と読んだのは私だけでは無いと思う。

※ 新潮45

 第三回 新潮ドキュメント賞発表の選評を読む。
 櫻井よしこ 藤原新也 藤原正彦 柳田邦男 柳美里。今更ながら、この人たちの凡庸さに愕然とする。これ、名前を一端シェイクして、適当にそれぞれの選評に張り付けても何の違和感も無く読める。ほんの僅か柳美里の台詞がとんがっている程度。てか、そもそも選者が自分の意志でこの二作を選んだという姿勢と視点が全然見えてこないんだよね。ひとまず編集部が決めたものに判を押しましたという姿しか見えない。

【独走スクープ! 酒鬼薔薇は治っていない!……一橋文哉
仙台の少年院でひた隠しにされてきたある事件とは何か。「再犯の恐れなし」との判断は、時期尚早だった。 性的サディズムは完治したわけではなかった。】

 というのがあるんだが、中身はたいしたことありません。記事の95パーセントは、事件の概要をなぞるだけの覗き趣味な構成で、最後のたった1頁に、仙台に移ってから、周囲に正体がばれ、虐めを受けるようになり、作業中に切れて職員に包囲される中で、工具で自分の性器を傷付けようとしたと、それだけの記事です。

※ 拉致国民集会に出ると大きな声……、中山さん、ホントに大きな方なんですよ。
  6時14分、勝ちゃん弁

 衆愚政治の見本ですね。こと外交に関して言えば、国民の人気があるなしなんてのはどうでも良いんですよ。相手と交渉できるかどうかだから。

※ 国連に於ける数の論理

 昨日発売の週刊SPA! それから朝刊瓦版や日記でもあったと思うけれど、小泉総理の国連での演説で、聴衆が少なかった、拍手が少なかった、その後の弱小国の演説の方が拍手が大きかったことをして、勝谷先生はいたくツボを刺激されたらしいんだが、それって気にするようなことなのか?
 国連加盟国というのは、今191カ国ですよね。東チモールが一番新しいのかな。発足当時の、たぶん3倍4倍という数で、ま、ぶっちゃけ、数で言えば、あんな大舞台で発言権が与えられることすらおこがましい弱小国がマジョリティを占め、実はそのほとんどが独裁国だったりしているわけだ。そんな連中が、われわれ日本人が払った国連の分担金で、日がな一日、テニスにパーティに観劇にとニューヨークで遊んで暮らしている。
 そんな、他人の懐に縋ってNYで享楽的な外交官生活を送る奴らなんて、勝ちゃんのような憂国の志士プッ にしてみれば、本来、最も唾棄すべき存在だと思うんだが、あんな連中から小泉が拍手を貰えなかったことが、そんなに嬉しいのかい? あんたは。
 いつものことなので、あたしは別に気にも留めないけれど、国連の大舞台で万雷の拍手を貰って素直に喜べた時代は、もうとっくに過去のものでしょう。いったい、この憂国コラムニストは、国連にどんな幻想を抱いているんだろう。

※ 百里に於ける兵站の破綻

 防衛庁長官の退任式で、ちらっと、花束を貰って車に乗り込むシーンがテレビで映ったけれど、あのヲタク秘書も一緒に花束を貰っているんだよね。彼女は防衛庁にとっても特別な存在だったんだろうなぁ。あの美貌なら、いずれ国会に出られるでしょう。

 所で、この日曜に、百里基地で、バーズとブルーの夢の共演が催されることになっていました。不運にして雨でそれ自体は中止になったのですが、更に運がないことに、凄まじい渋滞で、父兄会などの招待者バスですら、基地に入れたのが夕方という状況だったらしい。かなりの不手際があったということでしょう。
 もうこの次の日曜なのかな。浜松が控えていますから、百里でのリベンジを誓う人々がまた殺到することでしょう。行かれる方は気をつけて下さい。

 いずれにしても、一般客はともかく、招待客まで大渋滞に巻き込まれるなんてのは、兵站の破綻を意味しますから、これは私は、基地司令の責任問題だと思いますよ。少なくとも基地広報は処分すべきだ。その渋滞に巻き込まれた招待客の中には、きっと在日公館のミリタリー・アタッシェもいたことでしょう。国の恥ですよ。

※ メルマガおまけ 学校統合

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コメント

大石さんもブログですか。きょう気づきました。
松本に住んでいる私のブログよりも、
はるかに長野県の話題が多いのでリンクさせていただきました(笑)。

先日は、田中県政に疑問を持つ人たちの集まりがあって
私も呼ばれました。行ってみたら信濃毎日と市民タイムスの
記者が来ていて、写真を撮っていました。
市民タイムスの紙面には私の顔も載りましたから、
これで地元のマスコミ的には、私も反田中ということになったわけです。

投稿: 斉藤久典 | 2004.09.29 20:49

 斉藤さんのブログは「中の人」のわりに、県政の話題が全くないんで県民的にはちょっと辛いと思いますよ。実はそれで僕もブックマーク集に掲載するのを躊躇っているんですけど。

投稿: 大石 | 2004.09.30 10:24

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90年代後半から、一年に一度は 訳の分からない事件、のニュースを聞くようになり ... [続きを読む]

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