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2004.09.08

週刊ダイヤモンドを読む

 火曜、相変わらず疲労激しく、昼飯を食べたらほんの一時間横になる。起きて外出準備。モバイルグッズを探し回る。PC、通信カード、ACアダプター、これらが全部別々の場所にある! いつものことだが、うんざりする。15分掛かりで探し出す。
 書店で週刊ダイヤモンド他を買って護国寺、コンビニでリポビタンDを買って冒険作家クラブ幹事会。現場でネットサーフして、次のパーティ会場を探し出す。幸い、諸々一人五千円以下の会場を銀座に探し出せた。
 みんなで飯喰って、帰りの電車車中では雑誌ニュートン、タイムトラベルの記事を読む。フムフム、ほうほう、なるほど。 _| ̄|○……。 わ、解らん! 何でもビッグバンの前には、未来に生まれた宇宙によるタイムトラベルで引き起こされた「何か」が存在したはずだとする説があるらしい。でもこの雑誌って、ほとんど広告が入らないんだよねぇ。軍事雑誌より更に広告的に厳しいんだが、どうやって回しているんだろう。
 結局、持参した傘は一度も開かずじまいだったが、深夜に掛けてさらに風は激しくなる。

※ 週刊ダイヤモンド 9/11号
【 長野、第16弾 カリスマ知事への落胆 】

 商売だから業界内では強い者にくっつくよん、がモットーの相川俊英氏の記事です。へえ~、康夫ちゃんってカリスマだったのかぁ~。この雑誌を開くと、随所にカリスマ、カリスマと、総会屋雑誌並みの陳腐なヨイショフレーズが出てくるんだが、仮に「カリスマ」という言葉を良しとしても、それはせめて「何かを成し遂げた偉人」という意味で使われるべきであって、田中康夫に対して使われるべきじゃないだろう。彼が何かを成し遂げたとしたら、「長野を破壊し尽くした」という文脈でしか語れない。
 相変わらず嘘も多い。たとえばこのフレーズ

「軽井沢の両親宅や滞在先のホテルなどから通勤するようになった。こうした知事の遠距離通勤ぶりを東京のテレビ局が同行取材し、全国ネットで放映した」

 事実と違うじゃん。その番組はCXの報道2001で、同行取材したのは島田アナで、彼女が同行取材したのは、それら遠距離通勤ではなく、泰阜村からのパフォーマンス登庁だった。

 それから、「決して少なくない田中改革の成果」として、「入札制度改革、30人規模学級、しな鉄経営、宅幼老所の増設、サラ金・ヤミ金被害者救済策など、全国のモデルとなる施策を断行した」

 これ真っ赤な嘘じゃん。まず、その全国のモデルとなるような、施策のほとんどは、長野が発祥じゃない。まずこれが事実じゃない。全国のモデルとなった事実もない。しかも、それは完了や完成されたものでもない。入札制度は、不毛なたたき合いになっているし、30人規模学級は、どこが財政負担するかで市町村と押し付け合いになっているし、宅幼老所の増設に関して、費用対効果が説明されたことは無い。しな鉄経営? それは田中康夫が経営改革したのか? サラ金・ヤミ金被害者救済策……、相川さん、そんなもの何処にある? 私は改めて県庁のサイトを検索してみたが、会議を開いた、金融機関に注意したという程度で、「救済策」と呼べるようなものはどこにも無いぞ。だいたいこれ、4年間の実績としてあげるにはしょぼ過ぎる。「断行」という言葉があるが、「サラ金・ヤミ金被害者救済策」なんて、誰か反対するような問題でもない。それをして「断行」とはこれいかに。

 それに続いて「税金の使い方を大きく転換させた点だ。ダムや橋、道路と言った大型公共事業優先から……」
 てうぉい! 30メートルの巨大ダムをボコスカ造ろうという男のどこが転換ですか? 泰阜村を囲む道路事情がいかに悪いかはこの記事中にもあるのに、道路整備を否定してどうする? それの優先順位が下がったことは地域住民にとって歓迎すべきことなのか? それって記事の中ですでに矛盾を来しているじゃないか。

 そして、「田中改革に当初から反対してきた旧県政会グループ。時計の針を逆行させるチャンスと考えているようだ」

 アホか! こいつは。とうに四分五裂状態の過去の遺物を担いで田中擁護するなんざ、今時大ロシアの復活を言うようなもんだ。田中康夫は自分が批判されるとすぐ、吉村県政がどうのことうの逃げるが、それと全く同じ病理だろう。

 この田中県政特集は、これで通算16回になります。均すと、3ヵ月置きに特集があったことになる。でも前回の第15回はいつだったかと言えば、「2004.03.06 都市経済特集 長野 第15弾 二月県会大波乱 松本市長選 市町村合併も波乱含み!」
 つまり、松本市長選の時です。それから半年以上、長野はこの雑誌にとってアンタッチャブルだった。それほど出鱈目が酷かったということでしょう。編集部でもいろいろあったんでしょう。16回目の特集は、軌道修正があり、「バイトも辞めて県政に集中しろ、外部登用も止めて、県庁内から人材登用しろ」とか言っているんだが、その外部登用を、しがらなみの無い県外から……、とか言って絶賛していたのは何処の誰よ?
 これをもってして「週刊ダイヤモンド」が田中批判に転じたなんて全然思えないですね。相変わらずアホな幻想に囚われている。

 さて、ここからは、ある週刊誌編集部と、とある匿名の自治体首長の話です。ある地方に、マスコミ総掛かりで送り出したタレント首長がいました。所が、何しろこの人、煽てに弱い男で、もちろんリーダーの資質なんて全く持ち合わせていないただのペテン師だから、メッキは直ぐ禿げます。でも何しろ、メディアの礼讃状況に変化は無いから、全国区的には、改革派のリーダー、次期首相に! とか煽てるアホな雑誌も出てくる。さてそんなアホな醜態を演じている同じ社内の隣の編集部で、僅か半年で早くも見切りを付けた編集部がありました。そこはそのタレントが当選する上で、陰に日向に行動し、少なからずタレント首長誕生に貢献した所でした。力関係で言えば、いつでもそのタレント首長を呼び出して叱りつけることの出来る豊富なベテランが揃っていました。相川俊英なんかより遙かにオリンピック疑惑に詳しい人物もいました。
 それは、そのタレント首長を次期首相に! と目出度いヨイショをしながら、裏では、そのタレント首長が、「こんなのを載せんのか!」とヨイショ雑誌の編集者にゲラを投げつけていた頃のお話しです。見切りを付けた隣の編集部では、「うちはもうお前のヨイショなんざせん、これからは批判させて貰う」と絶縁状を突きつけたそうです。
 そのタレント首長さんは、泡食って上京し、編集者の前で「僕を見捨てるんですか!」とさめざめと泣いたらしい。土下座までしたかは解らない。その隣の編集部では、今も変わらず奴隷とご主人様の関係が3年以上続いているが、そっちの編集部では、確かにそのタレント首長さんのヨイショ記事は消えた。
 隣の編集部は、今もそのタレント首長のヨイショに忙しいが、一方、その疎遠になった編集部は、ここ半年、そのタレント首長の追い落としのネタを様々に集めて時期を睨んでいるという噂も漏れ伝わってくる。

さて、また何処かの編集部で、泣き落とし作戦に出る首長が現れるんだろうか?

※ ソニー:HDV1080i方式対応のデジタルビデオカメラ発表

 ついに出た! 本来なら、2年前には出ていなければならない代物だったんだが、40万円前後ということで、値段はオッケー。問題は、これに手を出して良いのかなぁ。次を待った方が良いかだなぁ。当然パナも出して来るだろうし、ビクターも次は3板CCDで来るだろうし、いよいよキヤノンも黙っていないだろうし。
 これが市場を席巻すると、やっとハイビジョン・モニターの時代が来るんだよね。
 問題は何かというと、こういうことなんです。つまり売れないということなんです。なぜビクターが、あれの後に3板CCDを出さなかったか? あるいは2年前には完成していた代物を、ソニーが今日まで出さなかった。それはビクターの製品が全く絶望的なまでに売れなかったからです。
 それはなぜかというと、家庭には、まだまだハイビジョン・モニターは入っていないわけです。でも将来は入るんだから、その時映像を楽しむために今、ハイビジョンのムービーを買っておけば良いじゃないか? とハイアマは考えるわけだ。所が、彼らはここでふと立ち止まる。待てよ……。でも俺たち、10年前のコレクションを引っ張り出して鑑賞することってあるかぁ? 
 これは、ヲタクの蒐集癖を考えれば良い。ヲタクは、蒐集することに意味があって、それを10年後も楽しもうなんてことは思っていないわけです。だったら、別に今、ハイビジョンに飛び付く必要は無いだろうと考えるわけですね。

 しかして、私はここに、ハイビジョン・モニターを普及させる秘策を持っています。それは、エロです(^O^)/ ニューメディアを普及させるものはコンテンツであり、その中でも、特に財布の紐を緩めるものはエロです。これはニュートン力学より固い、AV界の定説です!
 従って、ソニーやビクターが今やるべきことは、こっそりと子会社を作って、そこからAVメーカー(オーディオ・ビジュアルじゃない方の)に、機器を安く貸し出し、編集機材も提供して、完全ハイビジョン対応AVをどんどん出させることです。これで一気にハイビジョンは普及します。それをやらずして地上波デジタルの普及を待とうなんてのはバカ。

※ メルマガおまけ 駅すぱあと

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