恒星間飛行の現実
※ シャープ、DVDドライブ内蔵で1.26kgのモバイルノート
~Efficeon TM8800 1.60GHz搭載
つるぴか液晶さえ我慢すれば良いんだけどなぁ。でもインテルじゃないんだよね。
※ 恒星間飛行の現実
いやぁ、スカパーのボイジャー終わりましたねぇ。次はDS9だけど、あまり好きじゃないからもう見ない。
実は「ニュートン」を読んでから、じゃあ実際の恒星間飛行はどうすりゃ良いんだろうとずっと考えていたですよ。
ここでは、おおよそ既存の技術で旅立つこととします。既存の物理学の法則や量子力学を越える新理論の発見も無い。タンホイザー博士もタキオン粒子も無いものと仮定します。実際、そこいらへん、宇宙旅行をするために画期的な技術や理論が生まれる可能性は、向こう百年間前後はおぼつかないわけですが。
ですから、速度は、せいぜい出せて光速の10パーセント程度でしょう。ちなみに、15パーセントまで加速できれば、35年でαケンタウリまで到達できるらしい。実際には、その35年間、推進力を維持するというのはかなり難しいらしいんだが。これで何世代も掛けて隣の恒星系まで辿り着く。当然、月をベースにして宇宙船を造ることになります。実際に出せる速度を考えると、何十世代もとなる可能性もあるので、近親交配による遺伝子の劣化も考慮しなければならないですから、人員的には、千人くらいが良い。凍結遺伝子も持参しましょう。旅行している間に、どのくらいが適正規模かを判断しつつ出産調整で対応する。
残念ながら、0G下での生活は不便極まりなく、また居住可能な惑星に辿り着いた時の移住も考えなければならないので、宇宙船は人工重力を生み出す必要がある。ということは、それは回転によって生み出すしか無いですから、結局、どうなるかと言うと、ガンダム世界の、コロニーのような形状が一番相応しいということになる。
ペンシル型の宇宙船を軸にして、回転するリングを延ばして、そこに居住スペースをぶら下げるという手もあるけれど、それで確保できるスペースの総量が、長期旅行に適するとは思えない。
問題はエネルギーと資源。エネルギーは核燃料に頼るとして、その燃料自体も船内で生産する必要も出てくるでしょう。
水はある程度リサイクルできるとしても、これも数百年の旅となると、補給できない以上は、最初から余分な量を持参しなければならない。
と、もろもろ考えていくと、一番確実なのは、何処かで巨大彗星を捉えて、その中に居住スペースを設けて、推進エンジンを氷の岩盤にビルトインすることです。これなら、宇宙塵の衝突にも耐えられる。問題は、資源。こればかりは、必要量を見越して大量に船内に持ち込む必要が生じるけれど、そんなこと果たして出来るのか? これも将来リサイクル技術は進むんだろうけれど。
それを考えると、土星か木星辺りで、氷付きの小さな衛星を探して、それを宇宙船に改造した方が良いかもしれない。
宇宙船の中では、人間の寿命は確実に縮まるでしょう。何しろ人口が少ないから、医者は患者を診る機会が激減する。それらも考えると、結局、人類社会が、技術を維持して、更に文化、科学技術を進歩させるための適正な人口というものがどうしても出てくるんですよね。そうでないと、たぶん千人単位の宇宙船なんて、二世代持たないでしょう。たぶんきっと中で、新興宗教を興す輩とか出てきて、たちまちコミュニティが崩壊する。
最終的には、たぶん人類は、1千万人単位の街ごと、その衛星改造恒星間ロケットに乗り組み、地中で何世紀も過ごしながら、隣の恒星系を目指すことになるんだと思う。それは、人類文明を永続するために最低限必要な人口、それを維持するに必要な衛星の規模、それに推進力を与えられるロケット工学上の限界重量、といった諸々の要素の兼ね合いで最終的な規模が決まるんでしょう。
そんなことする必要があるのか? ある。だって手が届かないものを征服するのは、人類の本能だから。
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コメント
1000万人が行くとしたら、確実に人間が住める惑星が見つかって
からじゃないとだめですね。だから先ず無人探査機が行って
調べてから行くようにしなくては。事前の有人探査は無理じゃない
かと思います。行ってみて万一N.G.ならその人の(子供のも?)人生
はパーになりますし、行ったら帰ってこれないので英雄として崇め
られることもないからいく人がいない。
無人探査機で十分調べてから、有人探査は省略して、いきなり
1000万人の奇特な人たちが集まって移住する、という感じかな。
あるいは、永遠に小惑星の中の空洞に住んで漂流してもいいと
思って調査なしで旅立つのかな。アルファケンタウリがだめでも
子孫の時代にいつかいい惑星にめぐりあうかもしれない、
と信じて。小惑星の中での暮しも十分楽しいと感じつつ。
でも、めぐり合えない確率は高いし、そうなった場合、
地球にいるより早く終わりが来そうな気がします。
地球上での冒険と違って、一生地球には戻れないわけで、
それでも行くかな、という疑問が残りますね。1千万人も。
だれかアイドルが行くって言ったらついて行くファンがいるかも。
で、アイドルに対する熱が冷めて後悔しても後の祭り。
投稿: とおりすがり2 | 2004.09.10 23:30
恒星間を渡る技術を持ち、スペース
コロニーライクな世代宇宙船で、生
まれ育った誇り高き種族が、小汚い
惑星の表面に降りることを望むので
しょうか?
重力井戸の底ですよ。
案外、別の星系にたどり着いても、
そこの資源で、スペースコロニーを
作るんじゃないかと。そして、島伝
いに渡るように、新しい世代宇宙船
で星の海に乗り出したら良いなと、
夢想しています。
(亜光速だったら、タイムラグがあ
っても、通信は可能と思われるので、
文化的に完全に断絶することはない
ような気も。一生、会えなくても、
一生に何回かは、メールをやりとり
できると言うことで)
投稿: Y-MAT | 2004.09.11 04:00
>スペースコロニーを作るんじゃないかと。
これはアリですよね。常識的に考えると、最初は無人探査でということになるんでしょうが、そこまで技術が行ってしまうと、少なくとも数十人単位で追い掛けようと言う連中も出てくるかも知れない。
αケンタウリにおける移住可能惑星の可能性を考えると、やっぱり先を見越してコロニー・ロケットで放浪することを選択した方が確実だとかいう話になったりして。
投稿: 大石 | 2004.09.11 11:19
先日、上野のヨドでシャープの新型ノートを触ってきました。
作りはまあまあしっかりしてますが、年をとると 10in 級の液晶は字が小さくて辛いのと、キーボードのストロークが短いのが、人によって評価が分かれそうですね。
右寄りのキーが狭くなってるのは、もはや当たり前田のクラッカーなので、いまさら文句いいませんけど。
投稿: 井上 | 2004.09.19 00:23
先日、私もその現物みましたけど、あのモニターはちょっと難ですよね。せめて箱の幅は欲しかった。
私は井上さんがカナ漢を使うというのがいまひとつ信じられないんですが、右のシフトキーの問題とか、業界の中にいる井上さん辺りが主張してもメーカーは聞いちゃくれないんですかねぇ。
投稿: 大石 | 2004.09.19 08:39
うーん、私はそんなに大物でも有名人でもないし、それに、メーカーが記者発表以外でプレスを集めて意見を聞いたという話は、NEC 以外では聞いたことないですね。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1202/mobile221.htm
面積が限られる以上、ノート PC のキー配列というのは妥協の産物ですから、どこにしわ寄せが行くかで、そのメーカーの思想が知れるんじゃないかと。
投稿: 井上 | 2004.09.19 14:16