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2004.10.31

デマをばらまき自衛隊批判するトンデモ知事

 土曜午前4時、実家に帰っていた女房からメール。次男が夜中にハアハア言い始めて8度3分の発熱。 _| ̄|○ 。
 週末は家を離れるということで、薬を貰おうと金曜夕方に医者行ったんだけど、頑として薬を出して貰えなかった。このドクター、昔から書いていますが、投薬が嫌いなドクターで、しかも乳児となると、一日分くらいしか処方してくれない方なんですよ。このくらい慎重にならないと信頼される小児科医にはなれないんでしょうが。
 熱は無いし、横浜にだって病院はあるからと、保険証持ってそのまま爺さんのマイカーで出発させたわけです。私は土曜朝9時前に寝たんですが、掛かり付けが良いだろうということになって、爺さんのマイカーで、こっちへとんぼ返り。
 先生はまあ鷹揚な感じで、「ああまた熱出たの~」という調子だったらしいが、これ難しい所ですよね。投薬で熱が一時的に下がるというのは、治っているというのとは全く別の問題で、抗生物質で押さえ込むというのも人間の身体にとっては、そう好ましいことでもないですから。しかしまあ、子供って良く熱出しますね。そうやってひとつずつ免疫を身に付けているんだろうけれど。

※ 自衛隊は遅れた?

【自衛隊のお風呂が阪神淡路にも増して設置が滞っている形がございます。あるいは11月に自衛隊の50周年の観閲式があるということで、関東方面の部隊がその練習があられて、数として関東方面からあまりお越しいただけていないというような政府の高度な判断も影響しているのかもしれません。】 これは金曜日の康夫ちゃんの記者会見です。

 この日は、これ(震災)以外の質問は受け付けないとかふざけた発言もあったんだが。

 まあ、政府にとっては、ただのデムパ知事ですから、防衛庁が実際にデータを出して反論するということは無いでしょう。
 第1に、「自衛隊のお風呂が阪神淡路にも増して設置が滞っている形がございます」に関してですが。
 こんな事実はたぶん無いだろう、という証言を関西方面から貰いました。つまり、神戸の時に、自衛隊はそんなに早く、野戦用の風呂を提供していない。
 それで、実際に調べてみました。ググってみたら、すぐ神戸新聞の記事が出てきました。
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200409ma-3/05.html ←良い特集記事です。

 この記事に拠れば、最初のお風呂が神戸港第一突堤にオープンしたのが、1月24日とあります。つまり、丁度一週間目ですよね。今度の震災に照らすと、昨日の土曜日にオープンしたことになる。実際には、今回自衛隊は、水曜にはもう野戦風呂をオープンさせていた。全然遅くないですよ。これ以上、早くしろというのであれば、避難民が食糧も無く腹を空かせている隣で、風呂を沸かす羽目になる。

 第2に、なんか観閲式の練習があって部隊が出られない? なんすか? これ。訊いて見たら、これに参加する実働部隊人員は、陸海空、恐らく3部隊毎千名前後だろうということです。朝霞ですから、地上を行進する人員はたぶん中隊規模でしょう。あとは戦闘機や哨戒機、対戦車ヘリ等、援助には何の関係も無い部隊がフライパスするだけですよ。
 自衛隊だってバカじゃありませんから。こんな、たかがセレモニーのために部隊展開できずに援助が出遅れているなんてトンデモな批判が出ちゃ溜まらんから、必死でやりますよ。訓練規模を縮小してでも。
 これは朝日新聞が書くんならまだ解る。もっともさすがに朝日だって、こう書く時には、ちゃんと裏を取るだろうけれど。あろうにか行政のトップがこんなデマをばらまいて、自衛隊を批判するか? 松本の連隊長は、県庁に乗り込んで抗議しる! この知事さんは、本当に神戸でボランティア活動なんかやったのか?

 つって、こんなのも日垣大先生に言わせると、「大石という男の嫉妬深い中傷」になるんだろうなぁ?(~_~;) 昨日中はメールの返事は届かなかったけれど。

※ トンデモ大統領選挙

 金曜日にCNNを見ていたらもう番組の半分は選挙関係でして、さすがにこの時期になると、CNNも気を遣って、一分1秒、対抗陣営にとって有利不利が生じないよう番組を構成している。
 それにしても、投票システムは相変わらずいい加減で、投票を監視するために、弁護士だけで、300人かそこいら用意し、両陣営とも、州単位で3千から4千人のスタッフを不正監視のために投票所に張り付けると言ってる。あんたら、それはもうアメリカじゃないだろう? インドネシアか、徳之島だぞ(~_~;)。
 選挙すらまともに完遂できない国に世界の警察官の真似事なんてして欲しくないぞ。

 しかし、オクトーバー・サプライズが、ビン・ラディンの捕縛じゃなく、テレビ・メッセージなんだもんなぁ。この人もそうすることがアメリカ人の神経を逆撫でして共和党への投票に結びつくことに気付かないんだから。と思ったけど、この辺りの利害はブッシュと見事に一致しているんだよね。実の所、ビン・ラディンはすでに捕縛されているんだが、わざとあんなビデオを撮らされて、ブッシュ再選に協力させられていたりして。

※ 自宅出産 朝日新聞CM

 昨日、スカパー朝日のパックインを見ていたら驚きましたね。何か暗~い、いかにもホームビデオで撮っていますという感じのフレームの中で、女の子がはしゃいでいるんですよ。しばらくしておギャー! という声が聞こえて「産まれた!」と女の子が見下ろす先に、母親に抱かれた新生児がいる。なんと自宅出産風景を利用した朝日新聞のテレビCMです。
 これはどこに抗議すれば良いんだろう。先日も、ともさかりえが自宅出産したというニュースが流れましたが、医学会は、危険だから止めろと警告しているのに、一向に減らない。しかも、それをさも自然出産だと持て囃すマスコミがいるから、あたしもそうしようかと無茶をする。
 それで何かのトラブルが発生して母親が死ぬのは自己責任だけど、子供に何かあったらどうするんですか? 助産婦さんだって、今はもう病院に勤務して、産院内での出産を奨励する時代なのに。とんでもないCMですよ、これ。

※ メルマガおまけ スターウォーズ&フリーマガジン

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2004.10.30

私に関するトンでも捏造記事に関して

 私の日垣氏関係サイトに、木曜配信された、日垣隆氏のメールの該当部分をRound_6としてアップロードしたので、それと合わせてお読み下さい。
 下記は、今朝7時半、日垣隆氏のサイト宛に送信したメールの全文です。

****************************
題・メルマガにおける小生部分に関して

 拝啓、時下ご清勝のこととお慶び申し上げます。
 早速ですが、最近、日垣先生が、メルマガとして配信された記事中に、私こと、大石英司に関する記述があった模様ですが、そのほとんどが誤った情報のようなので、ここに一筆認めさせて頂きます。

 小生の行にある朝日ジャーナル時代の件ですが、「玉ねぎ通信」というコーナー名の固有名詞が合致している以外は、全て間違いです。
 小生はコラムニストを名乗ったことはないし、コラムニスト的な仕事をしたこともまずありません。「コラムニスト崩れ」という表現は、勝谷誠彦氏のようなコラムニスト的なお仕事をなさってらっしゃる方に対して侮蔑的なものを感じますが、小生は単なるエンターティメント系作家であり、戦記作家でもありません。朝日ジャーナルに出入りしていた時代を含めてもそうでした。
 小生はジャーナリストではありませんが、「ストーカーぶり」という罵倒はお褒めの言葉と受け取りましょう。田中県政をフォローするようになって以来、やれ粘着だ、ストーカーだと、同様の罵倒を毎日浴びております。気鋭のジャーナリストである日垣先生から「ストーカー」呼ばわりされるとは光栄の極みです。
これ以上の賛辞はありません。

>つて若かりしころ「朝日ジャーナル」で「玉ねぎ通信」という欄をもちながら

 まず、小生がこの「欄」を「持っていた」という事実はありません。該当コーナーは、原則見開き2頁の企画でしたが、担当編集一人、外部の構成作家一人の指揮監修のもと、われわれフリーランスや学生、サラリーマン、OLらがネタを持ち寄って纏める頁でした。小生が、その数十名いた参加者の核となる20名前後のメンバーの一人であったことは認めますが、それでも、「持っていた」という表現は、明らかに間違いであり、オーバー過ぎる表現です。
 このコーナーは、小生が小説家としてデビューする数ヶ月前にスタートし、小生の記憶では、6年前後続いたのではと思います。編集長も、筑紫、伊藤、下村と交代する中で頁は生き残り、このコーナーが無くなったのは、下村編集長に交代してからで、小生は下村編集に交代する以前にすでにコーナーを抜け、本業の小説執筆に専念し、以来、朝日に顔を出すこともなくなりました。
 かなり昔のことなので、具体的にいついつという日付を明示ないことを申し訳なく思いますが、小生が抜けてしばらく後、編集部の担当者が交代し、コーナーの廃止まで1年ほど掛かったように記憶しています。その間に編集長の交代があり、さらに雑誌が廃刊になったのはご存じの通りです。
 従いまして、該当コーナーの中止に関して、小生は下村編集長によるリニューアルの一貫だという以外の認識はありません。当初は、半年持てばいいなと思って始まったコーナーであり、それが5年も6年も持ったことは、驚嘆すべきことであり、小さい頁ではありましたが、立派に雑誌に奉公して使命を終えたものと考えます。雑誌の世界には、潮時や寿命があり、朝日ジャーナルの他の頁と比較しても、短かったという印象はありません。どちらかと言えば、長寿企画の部類に入るのではと思っております。
 いずれにしましても、田中康夫氏の圧力によって、それが潰されたという事実は無かろうと判断します。当時、われわれの頁と、田中氏のファディッシュ考現学は、硬派が売りの朝日ジャーナルにあって、編集部の内外から鬼っ子扱いされていました。それを知っていただろう田中氏が、あのコーナーを莫迦にしていたとはちょっと思えません。そのようなノイズを聴いたことは当時も、それ以降も一度もありません。
 あるいは、田中氏はああ言う性格のお人ですから、何処かで「俺が潰した。だから大石が恨んでいる」と豪語なさったかも知れませんが、当時の田中氏のポジションを考えてみれば一目瞭然なことで、編集部内に、当時そのような影響力があったかどうかは明白なことです。
 もしくは、日垣氏がお付き合いのあるかつて編集部にいたどなたかがそのような話をなさったのかも知れませんが、基本的な部分でのあまりの錯誤の大きさを考えますと、その人物がもっていた情報の全てが間違いであっただろうことはお察し頂けると思います。
また私は、田中氏にとって最初の選挙となった時に、「田中康夫という選択は良いのではないか?」とウェッブ上で書いた経緯があり、そのことは私のことを快く思っていない長野県民の一部の皆様も良くご存じのことです。私が、もし彼に個人的な恨みがあるとしたら、果たしてそのような言動を取るでしょうか?
 小生が、田中長野県政に関するウェッブサイトを立ち上げて以来、何故に大石はこうしつこく田中を批判するのか? という部分で、愚にも付かない数多の邪推を頂きましたが、雑誌のコーナーを潰されたからだろうという類の話は初めてです。恐らくは、日垣先生は、ちまたに溢れている田中氏と大石英司の関係を邪推するありがちな偽情報の一つに踊らされただけではと思いますが。

 先生に関する小生のサイトは、「攻撃サイト」だとのことですが、いかがでしょうか? 普段の先生の、穏やかな表現を使えばアグレッシブな表現手法と比較して、そう突出して攻撃的だという認識は持っておりません。しかしやむなく若干失礼なタイトルが付いておりまして、これは何かもう少しソフトなタイトルに変えられないものかと思案している所です。もっとも、その中で小生が書いたことは、単に長野県政に関わる事実関係の確認に過ぎません。もしそこに間違いがあると仰るのであれば、ぜひご指摘頂ければと存じます。なにぶん、種々の問題に関して、追撃コラムの奥秋氏の取材依頼を先生が拒否なさったりしている状況なので、小生としましても、そこに掲げた事実確認に若干の困難を来している部
分はございます。

 所で、小生は、権力者である田中知事や、その権力者に対する批判的精神を捨て去って提灯をもって歩くコラムニストやジャーナリストやメディアを微力ながらワッチして批判しているだけです。中傷ではありません。中傷と批判がどこで分岐するかは難しい問題かも知れませんが、こと小生の田中県政ウォッチに関してそう受け取られることは誠に遺憾です。本来なら、長野県出身のジャーナリストや、東京のマスメディアがやるべき仕事を、本職でもない小生がウエッブ上を舞台にささやかに繰り広げているだけのことです。
 「前吉村県政を一切批判しなかった信濃毎日新聞」が口癖の日垣先生でいらっしゃれば、小生の行動に若干のご理解とご賛同は頂けるものと思っておりましたが。

 朝日ジャーナルの該当コーナーがどのような経緯で廃止され、小生がいつそのコーナーを抜けたかは、最後にコーナーの担当となり、その後週刊朝日で長らくデスクを務められた****氏が一番お詳しいかと存じます。小生は、彼と面識はありますが、彼が担当になる以前にコーナーを去ったので、彼と仕事をしたことはございません。もし必要であれば、彼にご確認頂ければと存じます。

 上記のような理由で、田中氏がそのコーナーを潰したという事実はたぶんないし、仮にそうだとしても、その頃には、小生は編集部を離れ、小説の仕事に専念しておりました。よって、小生が、それを持って田中氏を恨んでいるという事実が成立する余地は全くありません。
 ご多忙な最中にご面倒をお掛けしますが、小生からそのような抗議がメールにて寄せられたことをメルマガ上で告知頂ければと存じます。これは是非にもお願いします。
 ただこれは、記事の「訂正」や「謝罪」をお願いするものではありません。単に、相手はそれは違うと主張して来たという事実のみをメルマガにて告知頂ければ結構です。先生としても、小生がここに書いたことが唯一の真相か否かまず検証したいでしょうし、これはペーパー上の雑誌メディアなどの記事と違い、所詮と申しては何ですが、所詮たかがインターネット上の情報であり、そこで興味のある読者は、自分で小生のサイトに辿り着くでしょうから。よって出来ますれば、小生のペンネームを次回は「大石なにがし」ではなく、フルネームで入れて頂ければと存じます。

 なお、これは公開書簡という形式を取らせて頂きますので、小生が書いたこのメールと、もしご返事を頂けるなら、その頂戴したメールが、たとえ「坊やは、おいくちゅなのかな?」というなかなかウィットに富んだ1行であっても、プライバシーに配慮した上で、小生のウェッブ上で公開することになろうかと思いますので、その点、お含み置き下さい。もちろん、日垣先生の方で、当方からのメールを公開頂くのも全くのご自由です。

遅れましたが、新潮ドキュメント賞の受賞、おめでとうございます。今後ともますますのご健筆をお祈りしております。先生がいつの日か、その鋭い嗅覚と地道な取材力を駆使し、田中県政の実態を暴露する日が来ることを信じております。
                          敬具

※ 追伸、来る11月27日に、安曇野という所で、田中県政誕生の原動力になった松本周辺のかつての熱烈な支援者集団による「みんなで長野県を考える1000人集会 」という集まりが催されます。小生のような県外の若輩者も、演者の一人としてご招待を受けております。先生は昨今の県内の状況をあまり良くご存じない様子なので、もしよろしければ、おいで頂ければと存じます。

                     大石英司

*********************************

 これちゃんと届けば良いけどねぇ。この頃、日垣氏のサイトを回している連中がちょっとレベルが低いという事実の一端に触れる機会があって、これがご本人に無事に届くかどうか不安なんだが。

※ メルマガおまけ 年賀状

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2004.10.29

中抜きロジスティックスの極意

 次男、咳は続くが元気。しかし薬のせいか眠りが浅く、終日往生する。もう親二人掛かりなのに、無茶くたびれる。
 夕方、買い物に出る女房と交代して子供をおんぶした途端、永田町より電話。想像してみなさいって、ジャージー姿で赤ちゃん背負った親父がゴミ溜のような仕事場の椅子に座って天下国家な話を国会議員相手にするんだから。テレビ電話なんて絶対反対ですよ。
 電話の主旨は、れいのイラク人質問題で、「岡田さんはちょっと発端の時点で風呂敷を広げすぎの印象があるから、段階毎に発言と対応を考えた方がよろしいのではないでしょうか?」とアドバイス。法相資質問題に関して、メディアは国会のあのシーンしか取り上げないから、いかにも民主党は党利党略で動いているかのような錯覚をお茶の間に与える危険があると指摘する。
 喋り始めた途端、次男が、背中でみゃ~! と泣くので、慌てて居間へ移動し、玄関に立っていた女房に次男を預けるが、そのまま居間で泣き続ける。全部筒抜け。女房、全く気を利かせようとしない。お前なぁ、そら俺だって、たまにはフォーマルな電話だって掛かって来るよさ。

 余談ですが、社民党で唯一(かどうかは解らないが)まともな人材である阿部知子議員が、水曜日、遺骨収集に関して、同じく、この問題に情熱を持つ厚労相に質問していました。ノモンハン事件の3千人以上の遺骨が未帰還で、この人も尾辻厚労相もこの夏、ノモンハンに行ったらしい。
アジア全域では、150万の戦没遺骨が未帰還で、遺骨収集に法的な援助は無い。仮に毎年千柱の回収なら千年は懸かる。海に沈むものは回収できないとして、なお半分だとしても500年は掛かるという質問をしていた。社民党にもこんな人がいるんですよね。
 所が、この質問の内容というのは、ウェッブサイトでは一切出ていないんですよ。新聞記事はもとより、社民党のサイトにすらまだ無い。ご本人のサイトにも。衆議院のライブビデオでビデオクリップを再生させるしかない。
 思ったんだけど、国会では、こういうとてもニュースにならないような地道なやりとりというのが一杯あるんですよね。むしろそっちがメイン。なのにテレビは、斬ったはったのシーンをフレームアップするだけだから、議員みんなが下らん党利党略で動いているように見えてしまう。

※ 涙の釈明、紳助「100%僕が悪い」

 この件で紳助を擁護する気は一切無し。そら学校出たての右も左も解らん付き人なら根性たたき直したるわい! と暴力が許される時代錯誤な世界かも知らんが、何が悲しゅうて40歳にもなって、タレントから平手打ち喰らわにゃならんですかい。
 もっとも、自分のマネージャで、かつ自分の番組で来ていた局での事件であるにも拘わらず、俺は知らんと逃げた勝つぁんは「漢」じゃないよね。どっちかと言えば卑劣漢。普段、組織に忠義立てして物言わぬ社畜人間と化している人々を罵倒しているお人が、いざ自分に降りかかって来たら知らぬ存ぜぬは無いでしょう。どうして一言、「私はマネージャーを信じているし、彼女の味方だ」と言えなかったんだろう。
 マネージャーとしては、俺は貴方の味方だよと言って欲しかったと思いますよ。俺は何も知らんなんて公言されて、一人で会社も相手にしなきゃならん彼女がどんなに惨めだったことか。吉本って、「義」を捨ててまでも忠誠を尽くさにゃならんほど居心地が良い所なんだろうか。

※ 強制でないことが望ましい 陛下、園遊会で異例の発言

 昨日、園遊会があって、そこで天皇の日の丸君が代に関するかなり重大な発言があったんだが、報道の扱いは結構、腫れ物に触るような感じで小さいんですよね。

米長邦雄:「日本中の学校にとにかく国旗をあげて国歌を斉唱させるというのが私の仕事でございます」
天皇陛下:「あー・・・そう・・・」
米長邦雄:「今がんばっております!」
天皇陛下:「やはり・・あの・・あれですね、その、強制になるというものでないからね。あの・・・」
米長邦雄:「あーぁぅ、もちろんそうでございます! ほんっとに素晴らしいお言葉いただきましてありがとうございました」

しかし、この米長氏も「漢」ですよね(~_~;)。私、そのシーンを最初に見た時には、固まっちゃったもん。しかも陛下が堂々と、「私はそれに反対だ、あんたがやっていることは支持しない」と言外に意思表示しているんだもん。私は、教育現場での国旗国歌は当然だと思っているけれど(かつそれは強制で構わないと思ってもいる)、こういうことをすぱっと言い切ってしまう天皇は、人間として尊敬できるね。この人、ソフトなイメージがあるけれど、言うことぁ言う人なんだよね。さすが島津の血筋。

※ 大森望氏、日記より

 10月18日(月) 河出書房新社の文藝賞授賞式@山の上ホテル
【 選評は田中康夫知事のスピーチが爆笑。長野県の赤字が減った話や小布施の町おこしの話まで聞けて有意義。さらに某エンターテインメント系ベストセラー作家に対する嫌味のサービス付き。しかし編集者から聞きかじったような話をウラもとらずにああいう場で笑いのネタにするのはちょっとどうか。純文系のひとにはウケたみたいだけど。】

 これは18日のことなんですよね。で、まあその笑いのネタが誰に関するどういう話かは、その内、大森氏からお聞きするとして(別件でちょっとインタビューをお願いしようかと思っている)、誰なんだろうね。石原都知事じゃないし、大森さん、時々大盛り百倍でホラ吹いたりするから、そのベストセラー作家が私である可能性が無いわけじゃないんだが、業界付き合いの極めて希薄な私の名前を純文系の前で出しても、受ける訳きゃないから、誰のことなんだろう。
 この10月18日と言えば、中日新聞では、「終日、塩尻分室」となっている。で、この日は実は、康夫ちゃんは久しぶりに東京出しのラジオでもあったわけだが、どっちにしても、「終日」なんて嘘じゃん!? 中日新聞さん。夕方からのパーティに顔出すためには、塩尻を最悪でも3時4時には出なければならんでしょう。県が「終日」なんて説明したら、一応は裏取りして下さいよ。それはもう嘘だっていう役人なりの暗黙の意思表示なんですから。

 田中康夫が流した裏メールというのが何本か出回っています。私も何本か読ませて貰ったけれど、それは、県庁内の取り巻きだけじゃなく、お気に入りの舎弟扱いしているジャーナリスト擬きな連中にもCCで出されている。なぜかBCCじゃなくCCなんだよね。あんなに猜疑心の強い人物だから、システムを知らなかったのか。その辺りは不思議なんですけれど、たぶん、自分が書いたメールがいずれ外部に漏れることも十分想定した上で書いているんでしょう。愚にもつかん陰口のオンパレードですよ。50歳にもなろうって男が、こんなことを書くのか? という感じで、レスも出来ないよな凍り付くような小汚い陰口を並べ立てている。こういう時に「女の」とか書くのは私は元来嫌いなんだが、あれは女の嫉妬というか女の陰口なんだよね。普通の男はこんなこと書かねぇぞ……と、首捻るような陰口が大好きなお人です。

 所で、大森さんの日記を読んでいたら盛んに「mixi」という単語が出てきて、2ちゃんより面白いとあるんだが、これってあのソーシャル・ネットワークの mixi のことなんだろうか。しかし相変わらず働くなぁ、この人。というか、動く動く! あげくにテレビもたっぷり見てるなんて、どう生活管理しているんだろう。
 ちなみに、私は大森さんの日記はパスする主義だ(~_~;)。あの人のテキストを読んでいると、どうしても自分が相当にダメダメな人間ではなかろうかという酷いコンプレックスに囚われるから。NIFTY時代からそうだった。人がバトルでへとへとになっている最中に颯爽と現れて美味しい所をかっ浚っていくんだよね。

※ ユニクロ衣料、長野県で仕分け? 足止め?

 4万着、長野で仕分けされて新潟入りする所が、結局、康夫ちゃんのパフォーマンスには、半分の仕分けしか間に合わなかったんですよね。
 私は、この話を聞いた時に、昔、何処かで聞いたような話だなと思ったですよ。それはベトナム戦争。ベトナム戦争当時、ベトナムのロジスティックスを支えたのは中ソでした。中ソからの物資が、中越国境を越え、陸続とホーチミン・ルートを南下した。
 所が、中国は、たいした生産力も無いから、補給する物資弾薬は、もっぱらソヴィエトから来るわけです。中共は何をやったかと言うと、当時、表面上はともかく実体はもう中ソ対立という状況下ですから、それを国境手前で、全部梱包を解いて、中国製の箱物に入れ替え、いかにも中国人民からの贈り物のように偽装してベトナムへ運び込んだ。
 今回の長野県庁の出鱈目ぶりは、長野県庁のウェッブサイトと、長野市のそれを比較すれば一目瞭然です。長野県庁のそれは、「田中康夫が何をやったか?」その広報しかない。この未曾有の大災害に関して田中がどう行動し、どう発言したかのプロパガンダのみ。そんな下らんことで人手を割いている暇があったら、他の仕事をさせなさい。県民が必要とする情報はいつも後回し。それに比して長野市は、支援の窓口はここで、ボランティアの問い合わせはこちら、あれはこっちでこれはこちら、そしてわれわれは今現在何を行っていると、1頁で収まるテキストのみの軽い頁で作られている。
 対する長野県庁は、ベタベタ将軍様の御真影と、ボランティアのベテランたる知事のプレスリリースで、余計な体力とリソースを使っている。

※ メルマガおまけ 天皇発言&スーパーナチュラル・ムービー

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2004.10.28

奇跡と悲劇と

 水曜、11時から子守り。まず15分掛かりで薬を飲ませてから昼飯。早朝、咳でゲロしたので、咳止め薬を飲ませたら、昼頃には落ち着く。食欲はそこそこ。おんぶして台所を片づけていたら寝たのでベッドに降ろすが、すぐ目を覚ます。が、もう瞼は開かないので、そのまま寝かせる。14時、電話のベルで起きる。一回のベルで取ったが、見事に起きる。15分の会話中、やむなく放置する。夜泣き状態なので、そのまま羽交い締めにして寝る。
 15時前、女房長男が帰ってきたので、起きてテレビを点けたらびっくり。家族3名無事の報せ。しかも出ているのは、長野市消防局に、松本の広域消防隊だもん。東京都のハイパーレスキューなんて、あの格好じゃ全然解らない。

 酷い脱力感に見舞われる。人間の想像力の貧困さに悄然とする。火曜の時点で、どうして誰もあの母子が生きているということに拘らなかったのだろう。朝から晩まで、あの対岸からマスコミがテレビ中継していたのに、どうして誰もあそこに車が埋まっていると考えなかったんだろう。人間が無理なら、せめて捜索犬を入れようと誰も思わなかったんだろうか? 人間が排出する二酸化炭素を探知するセンサーや音響センサーは、すでにベトナム戦争当時に開発されているのに、どうしてわれわれはそれを人命救助に転用して配備しようとしなかったんだろう。空から蒔けるのに。
 というか、この母親は、携帯を持っていたそうなのに、待機電波が何処で途切れたかを調べようと誰も考えなかったのだろうか? そういう制度が完備されていれば、家族親族からの申し出による情報サーチという形で、日曜の朝には、あの崩落現場に巻き込まれただろうことはすぐ解ったはずなんだが。

 絶対に死んでいると思っていた。たとえ昨夕の押し潰された残骸発見の報せが無くても、生きているなんてこれっぽっちも思わなかった。みんなそうなんだよね。たぶん探す側も生きているなんて思っていないから、全てが後手後手に回ってしまった。
 テレビを見ている最中に、余震が来て、何しろ各社望遠で撮っているせいで、激しく画面が揺れる。そんな中、男の子が救出される。
 やっぱりNHKが断然に綺麗なんだよね。望遠も一番寄っているし、民放は、あれはデジタル・ズームなのか、ジャギーやデジタルノイズが出ていて汚い。
 16時、月末の雑誌入手で書店へ。アームズマガジンに、82空挺の少尉となった日本人青年の物語が。あまりに面白くてその場で読んでしまう。世界の艦船に、先端科技に掲載されたらしい中国のイージス艦のカラー写真が。げ! この人たち本当に造っちまったよ。造りは「こんごう」のコピーに近いが、あのトン数にあの性能を埋め込むのはどうなんだろう。
 帰宅したら、母親の脈が無いまま救出というニュースを知る。さっきまで陸自の医官が脈を取っていると言っていたのに。3人無事の誤報に期待させられた分、落ち込む。

* 単身赴任の父親が、家族と連絡が取れないことに気付いて、でも避難所にいないらしいことが確定するのがやっと日曜の夕方頃だっただろうと思う。月曜日辺りから探し出すけれど、やっと夕方に残骸の一部が露出する。これはたぶん雨のせい等もあったでしょう。
 新潟に限らず、単身赴任や出稼ぎは多い、いやもしこれが単身赴任でも何でもない、身寄りの無い人々だったら、遭難していることすら誰も気付かなかったかも知れない。町内会毎や地区毎の員数確認とか無かったのだろうか。

 本来なら、日曜の時点で、全ての道路崩落箇所を徹底調査すべきだったし、火曜夜の時点で、シリウスやボーカメを持ち込むべきだった。これをやらなかったことの責任が、後で問われることになるでしょう。雨で二次災害の危険があったからでは済まないと思いますよ。
男の子はたぶん火曜夜の時点でも元気だったわけでしょう。なのに、残骸が発見された時点で呼び掛けはしなかったのか? しないはずはない。じゃあ何が起こったのか? と言えば、たぶん聞こえなかったのでしょう。上空を舞うヘリか、あるいは隊員を降ろしたヘリの爆音で。その声は子供に届かなかったし、子供の声も隊員には届かなかったのでしょう。
 やはり、彼ら専門家にしても、生きているという想像力は働かなかったんですよね。この奇跡と悲劇が突きつけたものはあまりにも重い。

※ ユニクロ支援、中抜きする長野県

 気が滅入っているので本件は明日。康夫ちゃんも残念だったね。昨夕はきっと全国ニュースで繰り返し、その勇姿が流されるだろうと期待していただろうに。県内ニュースでも扱いが小さかったせいか、県庁のサイトでは、もう昨日の内に宣伝頁が立ち上がっていた。他に広報すべきことは無いんでしょうか? 長野県庁さん。災害情報はちっとも所か、全く伝えないくせに。
 ユニクロ社長をヨイショしまくり、最後には、ノーブレスうんたらとか(←あんたに一番無縁な言葉だよ)を説く、日経「賢者の選択」ビデオをゲットする。

※ 部分撤去認めず、住民側が逆転敗訴 国立マンション訴訟

 一審は、結構トンデモな判決でしたから、真っ当な判決でしょうね。結局、一審のトンデモ判決が引き金となって、日本全国で同様の裁判が多数起こされているんですよね。条例が先にあるのならともかく、そりゃ無理でしょう。

※ イラク人質

 もう忘れましょう、この人のことは。交渉と言っても、相手は前回のような地元民では無くテロリスト。前回の場合は、仮に金が動いたとしても地元に落ちると割り切れたが、今回もし金を払ったら、丸々テロリストの活動資金になるだけ。
 誘拐された青年に何か考えがあったとは思えないけれど、別に批判する気はない。ただ、明らかに国益を損ねているし、前例を作ることにもなりかねないので、もうこのニュースは聞かなかったことにして忘れましょう。
 ファイルがアップロードされたのは日本のサーバーで、そこは日本語が解らなければ作業できないはずだという指摘もあるんだが、どうなんだろう。

※ 軍板の憤怒に応える。

 軍板で更に下記のリクエストがあったので、探してみました。れいの臨界事故の頃の日記ですね。
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589 名前:名無し三等兵 投稿日:04/10/27 20:30:47 ID:???
>561
1999年10月7日の日記を再公開して欲しいね。
*************************

 で、下記がその7日の日記
*************************
臨界事故。良く解らないですね。
原発の作業現場というのは、実は建設業界における下請け孫請けより酷いことは良く知られたことでして、被曝線量バッジの付け替えなんてのは日常茶飯だし、何の専門知識も持たない人々が、訓練を受けたことになって、原子炉建て屋に入ったりしています。ただ、ここは旧財閥系の100パーセント出資子会社で、誰か最初にマニュアル書いた人間は、臨界の知識ぐらいあったはずなんですね。どうしてこんなことになったんだろう。
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 お宅が書いたのはこれね↓
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「日本の原発はホームレスを使い捨て作業員とすることで成り立っている代物だ」と日記で言い放った (まだ削除してないなら、3年か4年くらい遡れば見つかるはず)人物がバカかどうかは自明だろ。
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ちょっと違うんじゃないの? 少なくとも、「建設業界における下請け孫請け」という表現は直接的に「ホームレス」を意味しないでしょう。「使い捨て」という表現も無い。前後の日記も調べてみましたが、そういう記述はありません。何処でお宅様の恨みを買ったか知らないけれど、貴方の記憶の中で、というか日付指定で日記を出せということは、どこかにコピーでも取っていたはずなんだろうが、何故に私の表現が増幅されてそれを書いたことになったのか教えて欲しいですね。ま業界関係者かも知れないけれど、だったら事実がどうかは知らんはずもなし。
 いずれにしても、あのスレッドは全くの板違いだから、この件でこれ以上、私に何かの文句やご要望がおありなら、あそこではなくマス板にコテハンでいらして下さい。そちらでお話ししましょう。あるいは私のブログにコメントをして下さい。↓
【マスコミ日記】日経・泥酔信毎康夫・大石【の批判】
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/mass/1096531173/

 こういう経験って、NIFTY時代に山ほどしましたね。バトルの最中に、自分が書いてもいないことを書いただろうと指摘されたり(しかも引用マーク付きだったりする(~_~;))、逆に私自身がそう思い込んでしまったり。ほぼリアルタイムのやりとりですらそういう錯誤やフレームアップは、頻繁に起こるんですよね。
 しかし、あんたが俺の日記でどんなに腹立てて、どう都合良く解釈したとしてもだ、それを何の関係も無い軍板で持ち出してバカ呼ばわりするのは、単純にルール違反だろうと思うんだが、名無しさん。てかなあ、こういう連中って、人を忙しくさせるだけで、名無しで良かったわいとか胸撫で下ろして知らん顔して逃げんだよね。でまた余所で何事も無かったかのように嫌がらせを続けるわけだ。この手の人間で今だかつて一度として、詫びのメールを遣した奴はいない。だから俺は名無しに安住するちゃねら~は嫌いなんだよ。仁義もへったくれもありゃしない。それでデマを播き散らかすんだから。2ちゃんてのは、日本人のモラルハザードを恐ろしく加速したよね。

※ http://www2.diary.ne.jp/user/122532/
【どうしたものか。客観的な視点で物申されている某作家センセイ、独自の視点で色々と納得させられる点も多いのだが、最近は、どこかしら情緒不安定なご様子。よほど「アホ」 呼ばわりしている人の本が売れているのが気に入らないのか分からないが、このご時世で、 あのヘリはダメだとか、飛び方だどうだとか、ご自身の軍事マニア度を長々とご自慢されている方が、よっぽど如何なものかと、他人事ながら心配になる。 】

 またこの人だよ。 _| ̄|○

>>どうしたものか。客観的な視点で物申されている某作家センセイ

 これは許し難い侮辱だね。「客観的」という言葉ほど私が嫌いな言葉は無いから。

>>どこかしら情緒不安定なご様子

 何を根拠に? 感情の起伏の無い人間は死んでいると思うぞ。それで糞だの鬼畜だのを連呼するのはどうかと思うが、何か虫の居所が悪いのか、何か具体的に意見の批判があるわけでもなく、かように情緒的な揶揄を喰らうんだろう。
 今回のこの人に関しては、ポイントはここなんだよね。論証が一切無い。私は勝つぁんに関して触れる時には、必ず、彼の意見のここがこう駄目なんだ、自分はこのポイントに反論があるということを必ず書くことを心がけている。それをやらなければ、意見でも何でもない。ただの下品な罵詈雑言に堕するだけだから。今回のこの人の揶揄皮肉な関しては、それは一切無いんだよね。私が書いたこれそれの問題に関して、何かの批判があるわけじゃない。ただ俺が気にくわないという感情の露悪に過ぎない。

>>「アホ」 呼ばわりしている人の本が売れているのが気に入らないのか

 良いことじゃんか? あんだけメディア露出して、あの人の本はこれまでたいして売れてなかったんだから。俺はこの人がテレビを捨てて執筆に専念できる環境が整えば良いと思っているよ。そしたら無理してテレビでデムパを飛ばさずに済む。それに、私が書いているのは小説、今の彼はエッセイ。同じ土俵にいるなんて私は思っちゃいない。
 田中康夫批判を始めた頃に、盛んに、売れている売れていないという下らん話で、私を小馬鹿にする連中が現れた。その時に、いや、俺は康夫ちゃんより実は売れているんだけど、ま、どっちにしてもそれは、何か俺の言説の正邪や正誤を判断する基準として成立するのか? と聞いたが、もちろんまともに応えられる奴は一人もいやしない。
 人間の一番嫌らしい部分ですよね。誰か直感的にビビッと気にくわない奴と出会うと、しかし一方で理路整然と批判するだけの資質も礼儀も覚悟も持ち合わせないから、感情の赴くままに書き殴って罵倒する。しかも、誰かさんの日記の影響か、この頃はその罵倒のレトリックに素人が酔うんだよね。さるさる日記って、そういう佐高信化を加速した部分て大きいですよね。でも、佐高信だって、その罵倒を成立させるための事実や批判は一応は書くわけだ。
 ここがやっぱりプロと素人の越えられない壁で、素人はただ気分に任せて、とにかくお前が嫌いなんだって、露骨な感情を暴露することが許されるけれど、プロはそうはいかないんだよね。そのプロが越えちゃならない敷居を限りなく下げて受けを取っているのが今の勝つぁんだが。

>>マニア度を長々とご自慢されている方が、よっぽど如何なものかと、

 貴方は興味無いかも知れないが、私はこれで20年喰ってきた。てか、この人は私の日記をずっと読んでいて、俺を何者だと思っていたんだろう。

 実は私は、ちょっと前に、諸々あった佐々木仏三氏の日記を楽しみに今も読んでいる。私は彼の生活圏やライフスタイルと全く接点が無いんだが、それが逆に面白くて読んでいる。彼は勝谷氏の大ファンでもあるし、そのせいなのか意見の相違もあったけれど、それは過ぎたことです。
 はっきり言うが、mizuno-amiさん、貴方の日記は、私にとって継続して読みたい衝動に駆られるものでない。率直な所、貴方の日記は、そこいらの時事系ブログの劣化コピーのレベルだから。独自な視点があるわけでもなし。貴方が私の日記をワッチして、時に真似たり、下らん揶揄皮肉を書くのはご自由だが(プロは話題にして貰ってなんぼのもんよ)、少なくともそれが読み手に説得力を持つか否かぐらいは考えなさい。
 日記は、時としてただ自分がカタルシスを得るためだけのツールであったりするけれど、しかし、万人に公開する以上、少しは読者に訴求することも考えるべきだ。それに何より、何があってのことかは知らんが、私に当たるのは止めて欲しいね。万人を説得するのは無理だから、貴方と不幸な出会いをする羽目になったのは残念なことだ。だが、論証無き罵詈雑言はただの下劣な私怨私憤の露悪に過ぎない。そこに読み手を納得させる説得力は無い。

※ メルマガおまけ 映画秘宝&酷い後悔

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2004.10.27

対中国、戦略的優位とは何か

 火曜、涙目に終日悲惨な一日となる。週末から次男が咳込んでいたんだが、熱が出てきたので、月曜夕方病院に。何かの薬を貰ったらしいんだが、少なくとも解熱剤や抗生物質の類では無かった。
 火曜朝、外出する女房に起こされ、以降9割方前夜に書いていた日記をアップしつつ次男と過ごす。居間で仕事しようと、データを女房のノーパソに移そうとするとするが、それすら暇がない。お昼、ちらと女房が帰宅した隙に書店に走る。女房、長男と共にまた外出。次男、90分もの長きに渡って夜泣きした後に3時頃やっと体力が尽きて寝てくれるが、一時間で起きる。もうこっちも疲れていたので、腹の上で羽交い締めにして寝せる。また一時間で起きる。ミカンを剥いて食べさせたが、どうも食欲が無い。背負って台所仕事。
 赤ちゃんというのは不思議なもので、ベッドの上で寝ている時には、ドアが開閉する気配だけで目を覚ますのに、おんぶで寝ている時には、皿がガッシャンガッシャン言っても全く眼を覚まさない。
 6時寸前に、女房帰宅、熱が8度を越えていたので、閉まる間際に再度病院。今度は抗生物質が処方される。最初は、丁度長男もこの時期やったちえ熱かと思ったのだが、咳に痰が混じっているとのことで、翌日も来るように告げられる。夜9時、やっと家事から解放される。10時間、メール一本書く暇無かった。
 水曜朝、次男の酷い咳で8時前に起こされる。幸い熱は下がったらしい。そしてまた今日も夕方まで、次男と二人だけの一日が始まる _| ̄|○

※ イラクで日本人男性拉致か

 映像でのメッセージを見る限りは、斬首を覚悟している感じでしたね。お気の毒ですが、もし民間人なら、〈表向き〉何もする必要は無い。どういう人か身なりでだいたい想像は付くけれど、連中は自衛隊が撤退するなんて思っちゃいないわけで、われわれはこんな事件など存在しなかったかのように無関心を装えば良いんです。
 こういうことにするんです。実は彼は本当は日本政府の公務員なんだが、ただの通りすがりのアホなバックパッカーで、そんなもん俺ら知ったこっちゃないよ、という冷淡な態度をとり続ける。こっちは地震でそれ所じゃねえよ。とアピールし続けることです。そうすれば、ああ、こいつらにゃあんまし人質は効果ねぇな、と向こうに伝わる。拙いのは、イギリスやフランスみたいに、世論を沸騰させて反応することですよ。

※ 新潟、相次ぐ突然死

 これはある種の戦場ストレスが原因だと思いますね。被災現場は今、朝から晩までヘリが飛び回っているんですね。それも自衛隊や防災ヘリだけじゃなく、取材ヘリがこれに加わっている。
 国民に絵を伝えることは大事だと思うけれど、ああいう状況下で四六時中、ヘリのローター音に晒されるのは、とてつもないストレスでしょう。何処かで、報道協定を結んで、取材ヘリを減らすべきだと思いますね。

※ PSI>アジアで初の訓練

 結構美味しい船が一杯参加しているんですね。ヘリから一本のロープでデッキに降下するSSTのファーストロープは見事なものですが、たぶんロシアや中国や韓国は、もっと無茶なことやって素早く降りると思う。

※ 今そこにいる脳足りん

【この寒空の下で給水車の前に幼子を抱えて並んでいる被災者たちがいるその時に僅か数百キロしか離れていない場所で1200本のビールを20分とやらでぶっかけあう無思慮集団。いや脳味噌筋肉連中に悪意があるとは思えぬ。こういう時に乾杯ですませるというわずかな配慮を指示できない国賊企業はまああの売国奴が首領様なのだから当然か。】憂国コラムニスト 7.53分も同様内容で激怒、バカヤロー!発言

http://www.ne.jp/asahi/eiji/home/main/2004_1012/20041027.jpg
(↑今朝の勝つぁん。別にネクタイを絞めろという気は全く無いが、いくら何でもこれは無いだろう。こらあんた、ただの言論ヤクザだよ)

 この人、確か9.11テロの時にも似たよなことを言っていたような記憶があるんですが、つまりその大災害の最中に幸せを満喫している人々を、眼を皿にして探し出しちゃ罵倒する。でこの人の面目躍如は、その後、首尾良く自粛ムードが広がると、何事も無かったかのように今度は、「こういう時にわれわれに出来ることは日常を力強く過ごすことだ!」とかぬけぬけと書くんですよ。あんたどうすりゃ良いの?
 つか、西武優勝のニュースなんて、あの日流されたニュースの総量のたぶん千分の1かそこいらですよ。それで一生懸命、新聞捲って、粗探しして、や、こんな時にプロ野球と国体(全国民的にはどこでやってんだ? それ状態)、ドラえもん(うんなもんチェック入れんのはヲタだけだ)なんか「やっていやがる!」と突っ込むあんたのその嫌らしさに呆れるよ。だったら吉本興業なんて一ヶ月くらい看板を畳んで欲しいね。
 われわれは淡々と日常を過ごして歌舞音曲に励めば良いんです。新潟県民のために何かしたい、すべきだと思ったら、飲みに行って下さい。そして消費経済に貢献し、景気回復を加速させましょう。今年のお歳暮は新潟の産品で。そして新潟が復旧したら、観光旅行にでも行こうじゃありませんか。越後湯沢までは新幹線も走っているからスキーでも良いし、温泉でも良いし。この冬のイベントの筆頭プランに新潟行きを加えておきましょう。

 あと、バブルの頃にボコボコ作られたマンションに入れろと勝つぁんが吠えてらっしゃいましたが、これみんなそう思っているけど、地元を離れる意志のある連中は、親戚等頼ってとうに移動しているわけ。神戸の時もそうでしたが、こういう時の被災者は、なかなか地元を離れたがらないものですよ。

 大谷激怒(7.14分)「政治家が次々と訪れることに地元がどれほど迷惑したか!?」と本当に口汚く罵っていたが、一国の総理と、他の政治家の訪問を同列に論じるなって。それを言うなら、国会議員の訪問を一律禁止すれば良いだけのこと。
 ただ、私個人は、一機でもヘリが必要な時に、貴重な戦力を割いて総理が出掛ける必要は無かったと思う。

* 紳助暴力

 ま、勝ちゃんのマネージャーだけど勝ちゃんは「俺は何もしらん(うんなわけは無いだろう)」と弱気な発言(7.17分)だったが、伸助は、関西の芸能界じゃ、態度がでかいとやたら評判悪い人ですからねぇ。まあ良い薬になったでしょう。

※ 戦略的優位とは何か?

 兵器の優劣や数だけでは無く、戦略的優位というものは絶対的に重要な要素です。われわれは、対ソヴィエトの冷戦時代にはそれを持っていました。ウラジオストックを囲むように基地を配し、その間には日本海という天然の障壁を持っていた。ところが、中国に対する東シナ海はどうか? 構図は明らかに日本海の逆です。
 われわれは那覇に空海基地をひとつ持っているだけです。ここでの戦略的優位は、圧倒的に中国にある。しかも、台湾というバッファゾーンが、10年後、どういう戦略的位置にあるかは判然としない。
 そいう状況下で、トランスフォーメーションの結果、たぶん嘉手納の米空軍のイーグルは、グアムまで後退するでしょう。海兵隊もやがてはいなくなる。空自は、嘉手納への移転を念頭に置いている様子ですが、果たして沖縄県民はそれを受け入れるのか? 下地島という展開はありうるのか? ありうるとしても、冷戦時代の稚内に空自基地を置くようなリスクがある。私個人は、奄美諸島の何処かに、空自基地をもう一つ設けるべきだと思います。新田原では遠すぎる。たぶん中国は猛反発するでしょうが。

 今回の、中国のなりふり構わぬ東シナ海の開発で解ったことは、必ずしも、今の中国政府は、合理的な外交思考をしないということです。外交や国際関係というのは、合成の誤謬の側面を持ちます。明らかに採算が取れない場所の資源開発に拘り、日中関係を悪化させても、彼らに得るものは無いんです。それ所か、中国の強引な行動はすでに次期防の計画を微妙に針路修正させる羽目になった。あの東シナ海のリグが無ければ、鹿屋の第7飛行隊の廃止は既定だったのに、中国はそのチャンスをふいにしてしまった。
 それでも彼らは止めようとしない。われわれはこの頑なさや非合理さも注意深く見守るべきでしょう。
 その時に、沖縄の戦略的優位をどうやって確保するのか? 空母は間に合いません。明日計画を決めても、まともに運用できるようになるには20年は掛かる。しかしこれは結局、中国との競争になるから、いずれどこかで決断を迫られるでしょう。
 私の目下の提案は、新田原のアグレッサー部隊です。本音を言えば、ステルスのラプター戦闘機を買うにこしたことは無い。ただ、これはハードルが高すぎる。
 まず、今、ものになっているわけではない。仮にそうだとしても、今、米国は日本には売ってくれない。しばらくは何処にも売らないでしょう。仮に売ってくれるとなっても、あれは出せない、これは渡せないで、相当部分の自主開発を余儀なくされるはずです。日本の調達制度の鈍重さを思えば、仮に来年からそれを買えたにしても、相当数が揃うのは10年後でしょう。
 普通に考えれば、将来、ラプターを買うにしても、10年後以降の話だし、お値段を考えると、買えるのはイーグルの半分が良いところでしょう。

 じゃあ、われわれに出来ることは無いのか? 新田原のアグレッサー部隊を、ロシアから買ったフランカー戦闘機に代替することです。ただ、これも異常にハードルが高い。まずメンテ部品はどうするのか? あのクオリティも怪しいロシア製を買うのか? 整備訓練は、ロシア語のテキスト作りから始めなければならない。それこそ、ロシア機整備のための術科学校を立ち上げるという大仕事になりかねない。私は、10年20年後を睨んでそれをやるべきだと思いますが。
 だったら、当面の対策としては、ロシア政府に資金を提供して、毎年度、極東にイーグル部隊を派遣するなり、あるいはこちらにスコードロンを招待するなりして、本場のフランカーと空戦訓練を行えば良い。これなら安上がりに済む。
 現状、沖縄の戦略的優位を確保できない中で、どう10年後の状況を睨むのか? という防空戦略の構築が必要な時です。

* それと2ちゃんの軍板の皆さん
>>389
>「日本の原発はホームレスを使い捨て作業員とすることで成り立っている代物だ」と日記で言い放った (まだ削除してないなら、3年か4年くらい遡れば見つかるはず)人物がバカかどうかは自明だろ。 <

 15分掛けて、パソコン上にあるウェッブ上で公開した全ファイル(98年から)を検索してみますたが、上記のようなニュアンスの文章は発見できませんですた。事実として、原発の労働現場ではそれに似たことは大なり小なりあったと認識しているので、ことさら否定する気はないけれど、誰か他の人の台詞じゃないでしょうか。

※ メルマガおまけ 大統領選、どっちに乗るか?

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2004.10.26

中国空軍、その脅威の正体

 業務連絡。〆ちゃん、俺はあんたのことは嫌いじゃないが、あんたのキャラを推理して楽しむほど暇じゃないよ。ま、その内、吹き抜けのご自宅にご招待してくれ。安いワイン持ってくから。

※ 田中康夫支持率更に下がる

 県世論調査協会の数字がやっと発表になりました。前回より更に下げて44・6%-。前々回4月(前回8月47.4)の調査が61パーセントですから、半年で15ポイントもの下落というのは、劇的と言って良いでしょう。これは確か昨日辺りの発表のはずだと聞いていたんですが、地震で延びたんでしょうか。先々週、追撃さんとその辺りの話になって、私は「46パーセント+-」だろうという話をした記憶があります。44という数字は2ポイントのずれですから、私としては予測の範囲内です。ただやはり、住民票問題とか効いたんでしょうね。でも8月から3ポイントの下落で食い止めたとも言える。
 そして、県世論調査協会のようなニュートラルな立場の調査による支持率の下落はこの辺りで止まると思います。不支持率も11ポイント持ち直している。これは大きい。
 というのは、数々のパフォーマンスが県民の批判を浴びる一方で、思考しない大衆、実はこれが民主主義社会では大半なわけですが、彼らにとっては、無意識に夕方のニュースを見てワイドショーを見ている時に、うちの県知事が映っているということが大事なわけです。何をやっているかには興味はない。パフォーマンスというのは、そこで絶大な効果を発揮する。
 実は私は、田中康夫の今のパフォーマンスというのは、本人のテレビ好き、パフォーマンス好きという以外に、彼の背後で人気戦略を考えているプロがいて、とりあえずこれ以上、支持率を下げないための方策としてのパフォーマンスの継続をアドバイスしているのではと思っています。
 ただ、支持率の南高北低現象も依然として続いているんだけど、明らかにこの図式は変わりつつある。女性に固い支持率という構図にももう変化が見え始めて来たことを考えると、今後とも微減傾向は続くでしょう。もし来年春にまだ知事を演じているとしたら、春の調査結果は、43+-という感じになるでしょう。

※ 被災地に野菜ジュース

 長野県から、50人が被災地に派遣されるそうで、ご苦労様です。帰ってきたら、知事宛の歯が浮くよな報告書の提出を求められるのでしょうが、それはそれとして、何か身に付くものがあれば良いですね。
 野菜ジュースを持参するという話ですが、これはたぶん、医師出身の危機管理室長がビタミン不足を補うためとか提案したのではなく、仕入れ値の問題でしょうね。たぶん安く入手できるルートがあったのでしょう。
 目くじらを立てるつもりは無いけれど……と断った上で書きますが、私なら止めます。
1.あの不味い野菜ジュースを全く飲めない人々は決して少なくない。
2.野菜のアレルギーも珍しくなく、万人が飲めるものではない。
3.冷え込んでいる現地で今求められるものはビタミンでは無くむしろ糖質である。
4.エネルギー代謝ということを考えると、水以外で持参すべきはポカリスエット等のスポーツ飲料である。

ま、話題先行ですよね。今、何が必要か? ではなく、それが終わった後、今後10年、あの時、「意外にもこういうものを配って喜ばれました」と田中康夫が自慢するためのものを配って歩く。

※ 被災地で必要な物

 被災地でしばしば、今これが欲しい、あれが欲しいんだ! という避難民の訴えがあるでしょう。メディアは、「避難民の悲痛な訴え!」で、それが絵になるから盛んにそういう光景を煽るし、政府も、「避難民が必要と訴えているものを」とか言い出しますが、実は、耳を傾ける必要は全然無いんです。なぜなら、こういう時に必要なものの優先順位というのは昔から決まってますから。
 ロジスティックスが寸断されている状況下では、運べるものも当然限られる。となると、兵站の専門家は、避難民の声は無視してパッケージで送るんですね。所が、それがある瞬間に現場でだぶつき始めるんです。これはなぜかと言えば、流通システムが発達した普段の文明社会においては、極力、商品の売れ残りが出ないよう流通会社は最善を尽くし、売れ残ったものは速やかに回収されるよう尽力するから。でも被災地では、当然流通の管理なんて出来ませんから、ある部分は絶対的に足りないのに、ある部分は余ってしまうんですね。そういう現象が半日単位で劇的に進行してメディアはまたそれをフレームアップして報じる。
 そういう避けられない状況の中で、「化粧水も必要だ」というトンデモな話が先行したりするわけです。今日当たりは、まだスタンダードのパッケージ輸送で良いでしょう。明日辺りから、その手の嗜好品の輸送もそろそろ考えれば良い。

※ 中国空軍、その脅威の正体

 本日は、新刊発売記念として、以下の問題を提起します。まだこの脅威に誰も気付いていない、とてつもない大問題で、もしその対策を怠るなら、10年後、われわれは、取り返しようのない脅威を東シナ海に抱えることになるでしょう。

 それは夏に発売された航空雑誌でした。ロシアのSu-27フランカー戦闘機と、米空軍の現有戦闘機、即ちF-15イーグル戦闘機などが模擬空中戦を行った所、そのいずれにおいても、フランカー戦闘機が圧勝したとの記事でした。私はこの記事を読んだ時に、何の違和感もありませんでした。それほど、フランカー戦闘機の空戦能力が優れていることを知っているからです。

 実の所、フランカー戦闘機と、イーグル戦闘機のマニューバー能力を目の当たりにした人間は限られます。なぜかと言えば、フランカーは旧東側しか保有していないし、逆にイーグル戦闘機は、長らく米日イスラエルとサウジしか保有していなかったからです。この四カ国の国民で、フランカー戦闘機のマニューバーを目の当たりにする機会に恵まれた人々は、事実上、専門家と一部のマニアに限られます。フランカーは、これもヨーロッパのエアショーか、モスクワ・エアショーまで出掛けないと見られません。イーグルがヨーロッパの空でフライトデモすることは実は滅多にありません。
 私は、十数年間、フランカー戦闘機の、様々なタイプのフライト・デモを見てきました。国内でも、イーグルのデモを見てきました。それで言えることは、恐らく、ドッグファイトとなったら、イーグル戦闘機に、勝ち目はまず無いだろうということです。
 イーグルのマニューバーは、極めて優美です。あれは芸術品と言って良いでしょう。クラシックのバレエですね。あくまでもセオリーの中で踊る。ガンダムで言ったら、主力モビルスーツ。対するフランカーは、一見ダンプカーです。やたらとでかく、そのテールブームに収まる後方警戒用レーダーは、シングルエンジン戦闘機のレーダーほどの大きさとパワーを持つ。モビルアーマーですね。そしてまるでモビルアーマーみたいな動きをする。言ってみれば、ファーストガンダムのエルメスみたいな。
 エルメスって、くるっと180度方向転換するでしょう。でもガンダムはそんなことはしない。バレエでいえば、フランカーは断然前衛ですね。次にどんな動きをするのかさっぱり予測が付かない。
 イーグルがフランカーのケツに付こうと、必死で追い掛けている時に、フランカーはふっと力を抜くようにパワーを絞り、背後からのロックオンを外した上で、真正面にイーグルを捉えるような位置に姿勢を変える。同じことをイーグルでやろうとしたら、途端に失速します。それをフランカーは、パワーで持ち堪える。
 現状、このフランカー戦闘機と互角に戦えるのは、F-18E/Fスーパーホーネットだけです。この機体は時々、フランカーにそっくりのマニューバーを見せます。フランカーがパワーと大きな舵でやってのけることを、スーパーホーネットはパワーとコンピュータでやってのける。
 このイーグル、フランカー、スーパーホーネット、三機種のマニューバーを見た人間となると更に限られます。日本では恐らく50人といないでしょう。ここ数年、フランカーは、Farnboroughでもパリでも飛んでいないから、ここ10年通っている人間しか、その実際の所の実力差は解らない。それを毎年欠かさず見てきた人間となると、私を含めても10人いないでしょう。私の他は、プロのカメラマンだけです。この中にもちろん自衛官は含まれません。

 もちろんここで、じゃあわれわれは中国と戦争するのか? あるいは空軍力というのは、結局の所、レーダーサイト、AWACS、防空ミサイルの統合パワーでは無いのか? というご意見もあるでしょう。まず、中国に関して言えば、中国に対して最終的にバーゲニング・パワーを発揮するのは、経済力と軍事力です。彼らが、日本の文化や経済に対して敬意を払う意志が無い限り、われわれは抑止力として中国より優位にある軍事力を常に維持しなければならない。

 そして空軍力に関して言えば、レーダーサイトを潰すのは簡単です。AWACSの運用が上手く行く保証は無いし、ペトリなんて何発ありますか。事前に発射基地がコマンドの襲撃を受けたらアウトです。空軍力というのは、結局の所、その全てが完璧に機能してこそ、トータルの戦力が意味を持つ。レーダーサイトが潰れたら、イーグルを敵戦闘機に誘導するGCIの仕組みは崩壊する。AWACSは、これ自体は戦闘力を持たない、極めて脆弱なシステムです。
 対するフランカーは、その一機毎のレーダーは強力なパワーを持ち、中国は、ヨーロッパの技術を導入して、あっと言う間に米軍並みのAWACSシステムを構築するでしょう。フランカーは、もともと侵攻作戦型の戦闘機です。
 われわれがF-2戦闘機のトラブルで学んだことは、どうも戦闘機のシステムが、完璧に機能することはほとんどあり得ないのではないか? ということです。F-14トムキャットという戦闘機が、かつて一発1億円といわれたフェニックスという空対空ミサイルを搭載していた。これは当時としては、とてつもない長射程なミサイルでしたが、これが実戦になったらほとんど使い物にならんミサイルだということは、軍事関係者はみんな知っていた。幸い、そのフェニックス・ミサイルが総力戦で性能を問われるような大きな戦争は起こらず、トムキャットは退役を迎えた。
 軍事の世界では、往々にしてそういうことがあって、AWACSはともかく、E-2Cは、とんでも無くトラブルが多いことが国民にも知られるようになった。それは、結局、兵器というのは、大なり小なりそういうものなんです。防空力で言えば、戦闘機、レーダー、防空ミサイルという、三者が、持てる性能の全てを発揮できて、かつ有機的に機能して初めて、初期の目的を達成できる。でも、これらが100パーセントの性能を発揮してくれることは、訓練でも滅多に無いんです。必ずトラブルが起こる。

 そこで、中国が今ロシアと契約した購入予定も含めたフランカーの数は、300機近いはずです。その大半はライセンス生産ですから、彼らは戦闘機開発のノウハウも学びつつある。対するわが国のイーグルは、数を減らし続け、もう200機を割り込むでしょう。この主力戦闘機を、われわれはあと20年は使うことになる。F-2の配備も中途半端に終わりました。個人的には、F-2の穴はスーパーホーネットで埋めるべきだと思うけれど、教育やメンテのコスト等を考えると、入るとしたら、たぶんストライク・イーグルでしょう。それすら、私は代替機の導入は見送られると思いますが。
 もし10年後、不運にして、中国と東シナ海で相まみえることになったら、日本は極めて困難な闘いを強いられることになるでしょう。ロートルなイーグルで、恐らくは、倍以上の数のフランカーを相手にすることになる。
 繰り返しますが、イーグル戦闘機ではフランカーに勝てない。フランカーに今勝てるのは、スーパーホーネットだけです。それを皮膚感覚で知っている日本人は、残念ながら10人といないかも知れない。

※ 海王丸座礁は「私の判断ミス」 船長が会見
【 社会人で参加している研修生を降ろす予定だった。池田船長は「無理をして新湊に向かってしまった」と話した。 】朝日

 原因はそういうことじゃないと思うんだが、無理をした理由まで洞爺丸にそっくり。

※ メルマガおまけ 新聞小説&新幹線

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2004.10.25

オレオレ県政2

※ 呑気にテレビ出演
http://www.ne.jp/asahi/eiji/home/main/2004_1012/20041024.jpg

 昨日の、康夫ちゃんのCXのテレビ出演ですが、てっきり県庁からの中継だろうと思ったら、わざわざ長野放送からの放送だったらしい。まあ県庁から近いらしいんだけど、そういう問題じゃない。彼の番組出演ために、県庁の対策会議は、朝10時からに組まれた。この人はつくづくオレオレな人ですよね。
 ここいらへんのことは、きちんと書かなければならないんだけど、県知事ってのはそんなに仕事が無いものなのか? 副知事不在の中で、土曜から誰が実質県庁の指揮を取っていたのかも、それが十分満足の行くレベルだったのかも解らない。
 以前は携帯がある、メールがあると豪語していたが、そんなの災害では何の役にも立たないことがはっきりしたし、道路網の寸断では、軽井沢-長野間ですら決して近くは無いことが露呈した。副知事もいないそんな中で、対策会議が終わった後、のこのこと軽井沢から3時間掛かりで駆け付け、着いた時にはもうやることなく、そそくさホテルへ帰り、ただし、その前にはちゃんと、俺は明日早朝のテレビ番組に出なければならんから、対策会議は10時からにしとけと、バイトだけは忘れずにセッティングして引き揚げる。いつ余震が来るかも解らないのに。
 テレビもテレビよ。こんな緊急時に、90分も知事を拘束することの非常識さにちったぁ気付けよ、黒岩さん。底抜けアホの勝谷が、地元自治体の役人を掴まえて長々と電話口で喋らせるNHKを罵倒していたが、知事なら良いのか?
 県の幹部も幹部だよ。知事、まだまだ余震の恐れもあり、それはあまりに非常識な行動ですからお止め下さいと、どうして一言言えない? 君らは金正日の取り巻きか?

※ 74-4844 KV-107Ⅱバートル

 昨日、ちょっと気になるニュースがありまして、被災者が、「夜通しずっとラジオを点けていたのに、自分たちが住んでいる村のことは一切出なかった」それが不安だったという話がありました。連絡が取れていないのだから、ラジオに出ないのはある意味当然だけれど、連絡が付かないエリアでこそ、ラジオだけが頼りという人々がいるわけですから、今後は、緊急時のラジオ広報も考えなければならないですね。どこそこと連絡が取れていないということを前提に、その人々を励ますような内容の編成も考えるべきでしょう。
 あと、気になったのは、ヘリ部隊は盛んに映像が出るんだけど、固定翼は出ていないんですよね。それでいてじゃあ支援物資は間に合っているかと言えば、昨日の夜7時半にもなってやっと食い物が届いたなんて所がある。ハーキュリーズなんて、別に着陸する必要なく、ちょっとの空間を見つけて物量投下する訓練を積んでいるんですから、たとえば静岡に寄って、東海地震用の救援物資を搭載して、被災地で落とせば良いじゃないですか。レンジは知れているから20トンまるまる搭載できる。
 パラシュート降下だってできるのに。何でそれやろうと誰も言い出さないんだろう。

* もうひとつ。救援物資で烏龍茶がまず届いて、水でミルクを作ろうとしていた母親を落胆させたというニュースがありましたが、誰がこんなバカなことを考えついたんだろう。水が無くなってというのなら解らないでも無いけれど、それはすでに水ではないんですよ。水は飲むだけじゃなく、料理にも消毒にも使える万能品です。それは他の製品では代替できないという知識は持ってなきゃ駄目ですよ。

* お昼頃のNHKニュースでしたか、「SOS」と地面に描かれた場所、取り付け部分には皹が入っている細い橋の上で、バートルが接地しているんですよ。実際はホバリングに近い。自重を橋に掛けないようにしている。そこへ、老婆を抱えた隊員が機内へと乗り込む。背後で隊員がビデオを回していたのはちょっと間抜けだったけれど、あれは「漢」な光景でしたよね。
 バートルだから最初は、空自の新潟救難(てか、まだバートル使っている?)だろうなと思ったけれど、待てよ、今は日本中から救難部隊が駆け付けているかも知れないから何処だろう? と思ったら、NHKのカメラにシリアルが映った。それが74-4844 ぐぐってみたら、どうも救難のメッカ、小松救難の使用機ですね。だからあんな無茶をやった。たぶん司令クラスが乗っていて、「俺が責任を取る」ということで、あそこに降りたんでしょう。
 実はNHKの取材ヘリは、その後もずっとこの機体を追い掛け、電線の横に降りる危険なシーン等を映していた。
 あのパイロットたちはたぶん寝付きが良くないでしょう。数日後には恐らく、軽度の戦場トラウマに見舞われるはずです。

 バートルは名機です。この頃、ヘリが大型化するようになり、解ったことが一つあります。それは、大型ヘリには、運用制限がある。チヌークなんて、何処にでも降りられない。ぎりぎり小学校のグラウンドに無理して降りられるかもという程度ですね。教室の窓ガラスを割っちゃいますよ。橋の上に鎮座するなんて絶対無理。
 で、自衛隊は、バートルの代替をブラックホーク・ヘリで更新しているんだけど、バートルと比べると、今ひとつなんだな。とりわけキャビン容積でバートルに劣る。シーキングと比較してもそうですから。どうなんだろう。EH101となると、これがまたローターが巻き起こす風がどうのこうのということになるんですよね。
 ああいうタンデムで、あのクラスのヘリを何処か開発しないものかなぁ。それに、ああいう状況でこそOH-1の出番でしょう。先行して位置を救難ヘリに報せるために極めて有用な機体だと思うんですが。

※ 新刊告知

 今日配本なので、首都圏でも夕方以降、山の手沿線のそこそこの書店に出る程度です。25日発売のフランス書院文庫が、月曜の今日書店に並ぶ所には出ます。ただし、フランス書院文庫の近くには無いと思いますが(~_~;)。全国的には火曜日発売です。

※ サマワ自衛隊攻撃

 信管が無いへんてこなロケット弾が撃ち込まれたみたいですが、ものは、日本の過激派が作るような迫撃弾に近いですね。フセイン政権下では、あれが正式武器だったらしいけれど、ものは何だろう。カチューシャ・ロケットより、もう少し小さいような気がしますが。
 いずれにしても、ああいう兵器の精度を考えると、あれで営内に着弾したのはまぐれでしょう。

※ メルマガおまけ ネットの圧力&パニック・ルーム

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2004.10.24

SBC信越放送良くやった!

 土曜夕方、私は仕事中だった。突然の揺れは大きく、急いでNHKを点けたらすでに地震情報が出ている。今揺れが起こっているのに、すでに地震情報が出ているということは、震源地は首都圏より遙かに遠く、遅れてそれがやっと今首都圏に届いたということだ。そしてそれは、震源地が遠いにも拘わらず、これだけの揺れがあるということは、かなりの大地震だということだ。私はそれを瞬時に悟った。私は地質学に関する入手可能な全ての専門書を漏れなく読破している。ドイツ語で書かれた論文も全て目を通した。下手な翻訳書より遙かに読みやすい。マスコミの諸君にはそんなことは無理だろう。こんなことは、専門書を読まなくても、ちょっとの経験と中学生並みのオツムがあれば瞬時に気が付くことだが、君たちには無理だ。

 以上、日垣隆モードにてその瞬間の模様を描きました。

 しかし、変な地震でしたね。場所はたぶん東北辺りだろうと思ったですよ。
【発生場所もその起き方も地質学を齧った私でも想像できないほどの「ヘンな」地震である】(~_~;)。つって、まあ直下型地震は、日本では何処でも起こる可能性はありますからね。

*気象庁からの会見を見ていて気付いたのだが、NHKは他の全ての民放より、映像が0.3秒程遅れていた。あれは利用している衛星の違いだろうか。

*新幹線脱線

 鉄板を覗きに行ったら、もう駅手前で減速中だったはずだと知るが、今朝になったら、まだ210キロ出ていたという。真下だから初期微動感知装置は効いて無いはずなんですよね。たぶん、奇跡的な要素がいろんな所にあったんでしょう。そして、この状態で脱線しても団子にならずに済む基本設計の技術のお陰。でも、これもし東海みたいに、もっと速度を出せる区間で起こっていたら、やはりアウトでしょう。

*実況板飛びまくり

 しかし、NHKにパツキンのムッシュ親父が出たと聞けばNHK板に飛び(あれは異様だった)、TBSに可愛い店員が出たと聞けばTBS板に飛び(あれは本当に可愛かった。今頃、プロダクションが探し回っているんじゃなかろうか)、その感動を共有し合えるこの悦び(~_~;)。

*やはり2ちゃんねるの珠玉の台詞は7時台の番組をずっと放映し続けたことに対する「ドラえもん、空気読めよ」だったように思う。しかし、TBS出しのガンダムSEED外伝、何かに祟れてやしないか? 先週は野球、その前は台風。すでに三話が正常放映されていない。ガンダム史の中では、「呪われたシリーズ」と呼ばれることになるんだろう。

*やっぱ、自治体レベルでUAV買うしか無いでしょう。
 それに、こういう状況では民航のヘリも飛び交うから、AWACSを出して、誘導しながらRFで被災地を撮影ね。というか、AWACSを用いての取材機の誘導訓練とかすべきだと思うけれどなぁ。
 こういう時に、もっている戦力を使えない状況というのは最低だと思いますよ。

*レポートでは、日テレ系列のテレビ新潟が頭ひとつ出てましたね。8時前に、長岡市内の道路へ出て陥没状況を映していた。

*長野県内では、SBCがよく頑張った。取材にも駆け回らなければならない状況下で、次々と交通情報をサイトに上げる。単なるサイト運営の丸投げじゃなく、そこに明確なウエッブ展開のポリシーと、責任が存在するということですよね。
 それぞれの交通機関のサイトに飛んで勝手に情報収集しろや、と無責任な長野県庁サイトとの差が歴然と。県庁サイトなんて誰も利用してない。もっとも、長野県民の興味は、普段県内にいない田中知事は、今日は何処でバイト三昧よ? という部分が悲しいが。
 新潟県庁のサイトは今もの凄く重いんだけど、それでも時々刻々、避難状況他を広報している。あれ明日、長野で同様の災害が起こったら、長野県では無理ですよ。あれを参考に雛形でも作ってください。ポリシーと言えば、知事の言動の迅速積極広報しか無いまるで将軍様ファンサイトに過ぎないけれど。

※ CX報道2001、康夫ちゃん部分に関して再生

 これ全編、自分自慢ばかり。冒頭から、れいのテレビ電話で地方事務所とを結んでの話から入り、最後は女性に化粧水を配れの、ボランティア話。今日の全国区のポイントは高いわ。こんだけ自分自慢に徹すれば。

 それにしても、私の感想は一つ。台風と重ならなかったのは、不幸中の幸いだった。関係機関の皆様は、過労死しないように。

※ 「海王丸」海保の避難指導に停泊したまま移動せず

 土曜日のパックイン冒頭で、元帥が怒っていたけれど、やはり、船長は首でしょうね。海難審判がどうなるか解らないけれど、海運王国の面子を潰したという行為は、切腹ものだと思いますね。しかもこの後に及んで船長が記者会見ひとつやらないのはどうして?

※ メルマガおまけ ベストセラーのセオリー

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2004.10.23

災害でヘリは飛べたか?

※ 出張旅費訴訟初弁論 知事側が争う姿勢
【また、原告側は出張での公務と私用の区別を明らかにするよう求めましたが、被告側は、知事の行動について「全てを把握している訳ではない」として応じない考えを示しました。】SBC
【さらに、知事側は「(知事の)私的旅行部分の旅費が混入している部分を具体的に示せ」などと求釈明。これに対し、住民側は知事が出張中に行った公務と私用の割合を具体的に示すよう求める準備書面を提出し、「公金の支出であり、公私の区別は県側が明らかにする必要がある」と反論した。】信毎

 酷い展開ですよね。県側は、ある時は「その行動に問題は無い」と言い、ある時は「やはり問題が無いわけではないので、支出方法を改めます」と言い、またある時は「知事の行動の全てを把握しているわけではない」と弁解する。
「知事の行動の全てを把握していない」というのは事実だろう。何しろ議会中に女ち大生とのぱーちぃに出掛けていたなんてことも事後に知ったくらいだから。だったら、「行動を把握できない」と一方で正直に証言しているのであれば「その行動に問題は無い」なんて判断が出来るわけないでしょう。
 しかも、一方で、旅行命令書から私的部分は削除するなんて隠蔽工作を率先しておきながら、原告側に公務私用の証拠を出せなんて無茶苦茶なことを言っている。挙証に行政側が協力するのは司法の場においては世界的な流れで、田中康夫のような開明的な知事様がそれに反対するとも思えないが、文書を抱え込む側がそっちに証拠を出してみろと開き直るのはどうかと思うぞ。

※ 山口村合併「議員提案は可能」 総務省が県会に見解

 これは当然の流れだとは思います。ただ私が一つ疑問に思うのは、議会制民主主義というのは、首領と議会が、セカンドベストを求めて、互いがより優れた着地点へ向かって妥協を重ねる作業だと思うんですよ。
 所が、ここに、自分のことしか考えない知事が現れた。県政は置き去りにされて、支持率が下がってももう気にしない。セカンドベストなんてことは念頭になく。自分が東京のメディアに取り上げられることしか頭に無い。県民はその当たりのことを見透かしているから、県議会が一人で責任を果たそうとすることにも十分な理解と支持を与えてくれる。
 ただ、本来で言えば、これは邪道なことですよね。行政が想定していない事態。私が危惧するのは、長野県においては、正義は議会にあると県民のマジョリティが判断してくれる。じゃあ余所の、県議会が旧態依然とし、改革派知事が孤高で頑張っている所で、類似の問題が発生したら、県民の支持が県知事側にある時でも、国が了解すれば、県議会は知事を蔑ろにして物事を進めて構わないという前例を長野で作りつつあるのではないか? という気がちょっとするんですよ。
 今回は、国側の了解があるから、知事を置き去りにしてたぶんスムーズにことが運ぶんでしょう。それに県民も理解をくれることは間違いない。ただもし余所で、県民世論の支持がないと見た国側が、「それは無理だろう」という状況が発生した時に、「でも長野では国は了解したじゃないか?」と議会側に詰め寄られた困りますよね。

※ プロ野球裏金

 私、これの何処が悪いのかようわからんのです。
そりゃ巨人の四番打者みたいに、親の借金の肩代わりに10億も積まれて大リーグにも行けないとかいうのならまだ解ります。そんな金額は巨人しか払えないから、他球団にとって不公平になる。

 ただこれ、腕一本で喰って行こうという奴が、いくら高くふっかけようが個人の自由ですよね。税制上の問題は生じるだろうけれど、それは所得を申告しなかった選手の側の問題であって球団側の責任じゃない。
 規約上いろいろあるのかも知れないけれど、何を今さらこの連中は道徳ぶって、あげくにファンまで怒っているんだろうという気がするんですが。何かこう、メディアもファンも、札びらで女を手籠めにする金持ち球団と同列に見ているような気がして。
 てか、ライブドアに対してアダルト・サイトを責めたことって、明らかに自分たちの首を絞めているとしか思えないんだが。企業経営、そんなに品行方正なことばかりじゃ済まないでしょう。

※ TDSピ~ンチ!

 変電施設の事故らしく、ひとまず原因も判明して、今日からは無事らしいが、こんなことTDRも含めて初めてですね。ちょっと心配なのは、オリエンタルランドだから、変電施設なんて、たぶん国内で最高のクオリティのものを最高の維持コストを掛けて運用しているはずです。それがなぜ故障したのか? たぶん外部委託を安く上げようとしていく流れの中で、何処かでたがが緩んだということなんですよね。

※ バス遭難、ヘリは飛ばせたか?

 舞鶴でのバス遭難ですが、もっと早く、ヘリは飛ばせられなかったのか? という意見が出てきていまして、当然の疑問だろうと思います。
 あれは、いよいよとなった夜9時頃の時点では、すでに雨もあらかた上がり、風も弱まっていた。あれが昼間ならヘリは飛ばせていたでしょう。
 じゃあ、夜に、自衛隊ならヘリを飛ばせたか? と言えば、これは例えばそれを命令できる権者が石破さんのような、その兵器で出来ることと出来ないことを理解したヲタ長官であっても、たぶん躊躇ったことだろうと思います。
 GPSマップが装備されるようになった今でも、地表付近を這うように飛ぶというのは、とても危険な行為です。それは昼間であっても。なぜなら、日本という国は、そこいら中に空中線が這っているわけですね。それはマップには完全網羅されていない。昼間であってすら見落とす。まして夜間となると状況は更に過酷になる。暗視装置は、それら空中線の在りかをキャッチしてパイロットにアピールするまではまだ進化していない。

 じゃあ手は無かったか? 少なくとも現場状況の把握という意味では、RE-4E偵察機を飛ばせば良かった。残念ながら今回の台風では、百里基地が台風の針路上に当たり、運用は困難だったけれど、台風の針路に合わせて、部隊を南へ事前展開させておけば良かったわけですね。たぶん高空から、現場の写真を撮影できたはずです。夜間飛行の技術も日航機墜落事故の頃よりは向上しているわけですから。
 RF部隊に関しては、もういい加減、「夜は危険だから」という言い分は、国民的には通用しないのではと思いつつあります。
 この問題に関しては、やっぱり災害派遣を要請する自治体側と、自衛隊との間に、どうも意思の疎通を欠く状況があるように思えます。つまり自治体レベルでは、状況が見えないなぁ……、でもこの天気じゃヘリは飛べないな、という諦めがある一方で、空自はファントムという偵察部隊を持っていて、それは現場まで一時間で飛び、一時間で基地へ帰り、一時間後には、鮮明な偵察写真が出来上がっているという知識が無いわけです。その存在を知らないものに対して出動の要請しようがない。

 私は、こういう天気の時は、RFを日本中の基地に分散させて、少なくとも台風が過ぎ去った後には、現場まで30分で駆け付け、現像ユニットも前進させて、発令から2時間内で写真電送できるような制度を設けるべきだと思います。それは防衛庁と総務省の話し合いで出来るわけです。首相が号令一下すれば部隊は動く。

 もう一つの解決策は、やっぱり雲が低く垂れ込め、RFも飛ばせられないという状況も起こりうるわけで、こういう時には、UAVの出番ですよ。これなら、各県に配備できる。防災ヘリを運用する部隊で訓練させて、ヘリが飛べないんだったら、UAVで現場把握しましょうということにすれば良い。
 しかもこれは、実は今でも、国を経由せずに買えるんですよ。イスラエル製のUAVなんて一千万しませんよ。それを買って、防災ヘリの格納庫に置いておけば良い。それは自治体の判断で購入できる。ただ現状は、県で買えると言っても、その原資は国から来るから、総務省が「買っても良いよ」と了解しないと、なかなか踏み出せない。どこか、うちが率先して運用実績を作ってやろうという所で無ければなかなか踏み切れない所はあるでしょう。
 固定翼と回転翼のUAVをセットで持てば、固定翼でいち早く現場監視、回転翼で救助具運搬ということだって出来るでしょう。この最新技術に目を向けない手はない。
 それに国単位なら、グローバルホークみたいな大型のUAVを台風の上に上げておいて、いざ災害が発生したら、いち早く現場に降下させれば良い。ひょっとしたらパトカーより早く現着できますよ。

※ 金曜午後

 週アス、NWJ、映画秘宝を持って中公へ。週明け火曜発売の新刊「魚釣島奪還作戦」の見本を貰い、ハードカバーのゲラ、タイトル、装丁の打ち合わせ。二文字のタイトルから、11文字のタイトルへ変更し、装丁のイメージを決める。
 夕食して帰り、映画秘宝を読むが、やっとガース&ウエインの対談頁まで漕ぎ着けた所で高津着。カラー頁にして、雑誌冒頭に持って来るべし!

※ メルマガおまけ 土曜の朝

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2004.10.22

田中康夫、オレオレ県政

※ TBSラジオ・アクセス18日 橋本大二郎ゲスト

 冒頭かられいのバスツアーの成功を宣伝するんだが、長峰アナが気のない調子で「よかったよかった」と相づちを打つのが印象的でしたね。

 以下は、これも番組冒頭、橋本前知事が、自分の失職再出馬に関する説明をしている時に、康夫ちゃんが割り込んでとうとうと喋った部分。

【 あたしがですから4年前、知事選に出る時ですね、橋本さんはぜひ自分が前人未踏の道を歩いてきたんで対談しようということになって、今貴方を支えていてくれる人々は純粋な方かも知れない。でもねその人たちもこういうことやって欲しいということが具体的にあると、一番最初に当選して、貴方を批判し始めるのはもしかしたら、貴方を一生懸命やってくれた人が、なんで私の言ったことを、これにお金使ってくんないの? て言いました。

 でも知事になったら有権者みんなのために何が必要か、孤独な判断をしなければならない。往々にして最初に支援して、無党派ですよ、知的階層ですよ、と言っていた人たちは、往々にしてなのにあたしが言ったことをすぐにやらないといって反発するかもしれないけれど、そこで怯んじゃいけませんよと。

 今までの官選知事だと、知事にまで会いにも行けないわけですよ。橋本さんとか私だと、直接言うことも出来るわけだ。住民にも最も接している。とすると、知事に言えばなんか出来ちゃう。またそうすると県会議員たちは、今までは俺たちを通して筋道を立てていたのに、コンピュータと同じでbtocじゃないかと。われわれはどうしてくれるんだぁ、ということだと思うんですよ。】

 この言い方は、茅野仁科がパフォーマンスを謹めと文句を言いに行った時に、「吉村政権時代に戻せというわけでは無い」と明後日な方向に問題をすり替えた時と全く同じで、ペテン師の面目躍如ですね。
 田中康夫を担いだ人々の本音は、何かを具体的にやって欲しかったわけじゃない。逆、あれもこれも止めて欲しいというのが本音だった。ダムを造って欲しい訳でも、道路を造って欲しいわけでもない。明らかに、ダムは止めろ、公共事業は要らんという立場の立場の人々だった。しかも、孤独な判断も何も、仕事なんかしやねぇわけだ。支持者が離れていったのは、知事として基本的な仕事すら放棄して県外で遊びほうけていることに嫌気が差してのことに他ならない。「有権者のための必要な判断を下す」暇無くバイトに明け暮れているからだけだろう。

 「今までの官選知事だと、知事にまで会いにも行けないわけですよ。橋本さんとか私だと、直接言うことも出来るわけだ。」
 これも真っ赤な嘘です。そもそも、田中自身が敵だと判断した人間は、会っても貰えない。その状況は、余所の官選知事より遙かに酷い。松本のダム湖時効殺人事件でなぜ田中康夫は、「知事と会いたい」という被害者遺族との面談を拒否したか? 担当弁護士が、今や田中批判の急先鋒となった永田弁護士だったからです。たったそれだけのことで、自分の好き嫌いや、自分の敵か味方で、自分が会う人間を峻別する。そんな男にこんなことを言う資格はありませんわな。

* で、番組は、のっけから、橋本前知事が、義務教育費問題に関しても、田中康夫をけちょんけちょん。互いの地方自治に関するベースの知識量が全く違うことが露呈する。田中康夫の知識を新聞記事レベルとするなら、橋本前知事のそれは、現場の役人レベル。担当の役人が知っているべきレベルの知識や法令がきちっと頭に入っていてすらすら出てくるんだが、田中康夫の頭には、新聞のヘッドラインしか入っていない。ヘッドラインを読み上げた後は、その記事のリードしか話せない。だからまるで議論にならない。

* 「TBS何をやっている。日歯連と金の問題に関して訊かないのはけしからん」

 長野で流れていない23時半からの部分で、こういう匿名リスナーからのFAXが読み上げられたら、橋本さん機嫌を損ねたらしく、「名前は何と仰るんですか?」「批判する人はだいたい名乗らない」「今日はそのテーマでは無いので敢えて触れない」と文句。

 がっかりしましたね。この人には政治家の資質なんかありゃしない。目の前にFAXがあってさ、ラジオだからリスナーには見えないけれど、ご本人には、そのFAXに名前が無いというのは解るわけだ。しかも、この日の番組のカウントダウンでは、「日歯連の献金問題」がトップ項目だった。なのに二人とも見事にスルーした。
 自分とは別人格の兄弟のことで追求されるのは気の毒だとは思うけれど、国民的には、この橋本両兄弟の疑惑はセットなわけですよ。それを、質してきた奴は匿名だから卑怯だなんて誤魔化す資格は、政治家には無い。政治というのは、匿名の訴えに耳を傾ける行為ですよ。
 彼は、番組中で、自分は望んで県知事になった訳じゃない。高知県民に請われて県知事になった。だから、県民からきちんと自分が要るか不要かを判断して貰いたいみたいなことを言っていたけれど、12年間も知事をやって、県議会の雰囲気ひとつ変えられなかった人が、何で連綿と地位にしがみつくのか全然解らない。
 今度の台風でも、あれだけの被害を出しているのに、ヘッドは不在なわけでしょう。今、彼が失職している状況は彼個人の責任では無いかも知れないけれど、政治というのは結果責任ですから、こういう時に、知事不在という状況を招いた責任を自覚して欲しいですね。

* 台風被害に関して、「消防庁防災度マップでは高地は42位。どういう調査をしているんだろうなぁ」と橋本氏が嘆く一方で、康夫ちゃんは、「朝の8時から夜9時まで防災指令室に入って10の地方事務所と繋いで、ペーパー読んで報告を上げる所長に逐一指示を出した」と自慢する。
 その日の詳細は、日刊ゲンダイのコラムでも全く同じ発言を読めるんだが、バカだよ! こいつ。底抜けのバカ男。経戦局には、パブリシティの専門家の任期付き職員が一杯いるのに(というかその手の任期付き、というか人気取り人材しかいない)、こいつらは何をやっているんだ?
 県知事が新聞にコラムを持って、災害時の対応に関して書くとなったら、書いて貰うべきことが他に山程あるでしょう? 県下には、県庁の職員が何名いて、彼らがどこそこで寝ずの番に当たり、県立病院の看護師さんは、自分の家族のことも心配だったけれど、それでも雨漏りが酷い病院で夜勤に踏み止まりました、ということを書いて欲しいと思わないですか?
 それをこのオレオレ知事は、エアコンが効いた部屋に留まり、朝から晩までテレビ電話でもってオレがオレが的確な指令を飛ばしましたと、ご自分の八面六臂の活躍話を自慢することしか頭に無い。災害時の職員の労苦を県民や国民に知って貰う絶好の機会なのに。
 自衛隊で、いざ災害派遣に出動した部隊の指揮官が、腰まで泥に浸かって、汚泥と格闘する部下を蔑ろにして、指揮通信車の中で、自分が何をどう的確に判断して命令したかなんてことを部内誌に書いたり、マスコミに広報したら、次の異動で左遷ですよ。部下を思いやる温性はこれっぽちもなく、広報はいかにあるべきかの戦略すら無い。ただひたすら自分のテレビ映りのことしか気にしない。

※ 南野法相

 二日前の報ステで、珍しく古館が良いこと言ってましたが、民主党は「南野法相」問題に拘って本質を見失っているんじゃないか? と。閣僚なんて、半数以上は適材適所からかけ離れた順繰り人事なんだから、その人間の首を獲ることに拘って、何の利益があるんでしょうね。
 小泉氏にして見れば、本来自分に向けられるべき批判が法相に向かい、メディアの興味もそっちへ向けば万々歳でしょう。何を下らんことをやっているんでしょう。

※ 台風一過
【果たして本当に「天災」だけなのか。次々と明るみに出つつある利権外道どもの国民の膏血の貪りを知るにつれてそれだけではないように思う。道路は堤防は設計通りに作られていたのか。コンクリートの骨材はきちんと数値をクリアしているのか。それぞれの当事者はこうした点を厳密に検証すべきである。「自然の猛威にはかなわない」とただ呆然としているさまはキチガイ政府を止められない様子によく似ている。何が問題なのかまずそれを明らかにしつかれている嘘を暴きしかるのちに吊るすべき相手を吊るせ。】勝ちゃん昨日の日記より

 ま、自然災害とは無縁の神戸育ちのボンボンのセンスはこんなものでしょう。わたしら田舎もんは、自然なんてものは人智の及ぶ所では無いと身をもって知っているけれど。
 人類社会は、「自然の猛威には叶わない」という畏怖を持ってインフラを整備して来た訳でしてね、基本的には、こういう問題は、手抜きでは無く、コストの問題です。
 室戸のあれは、18メートル近い高波が押し寄せたそうで、スーパー津波ですよね。あそこまで波が来ることを全く想定していない。堤防の破断面は、いかにも施工ミスを窺わせるスパッと切れた感じだけれど、あそこには鉄筋は入っていない。そういうものだったということだから、それは仕方ないでしょう。津波に耐えられるような堤防を作るとなったら、それこそ勝っちゃんが狂喜乱舞して罵るような過大な土木工事をするしかない。
 しかしこの人も忙しい人ですよね。災害が無ければ、土建野郎土建野郎! と連呼し、それで被害が出たら土建屋がまともな仕事をしなかったせいだ! 吊せ! とは。いや、俺は、あんたみたいな自分の言論に露程の責任も持たない輩に業界から消えて欲しいと切に思うよ。

* 海王丸遭難。

 一時、行方不明者がいるというニュースも流れたけれど、全員無事で良かったですね。あそこで全員助かったのは、やはり彼らがプロ集団だったからですよ。ついでに言うと、バスの水没事故。あれで全員助かったのも、公務員集団だったから。それで統制が取れる行動が出来た。あれバラバラの民間人募集ツアー団体だったら、間違いなく死者を出しています。
 ただ、海王丸はたまたまああいう形で座礁し、船が直立したままだったから助かったけれど、あれは走錨する過程で横倒しにされ、転覆していた可能性が高い。そしたら乗組員の半数は死んでいた。しかも、昨日、余所で同様の海難事故が発生していないことを思うと、やっぱり天災とは言えども、船長に判断ミスがあったということですよ。

※ メルマガおまけ 適正価格

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2004.10.21

日経、愚者の番組

れいの日垣隆公文書メルマガ流用事件の頁を大幅にリニューアルしました。
http://www.ne.jp/asahi/eiji/home/main/200306higaki.htm

 検索サイトで表示された時に、予備知識無しで誰でもパッと訪れて、経緯が解るよう解説文も付けました。
 一応、検索サイト向けにタイトルを「日垣隆をワッチし、告発するサイト」としたけれど、どうも芸がない。何か、もう少しウイットに富んで、かつ検索サイトに表示された時に、お? なんだこれ? とクリックして貰えるようなタイトルって無いだろうか。こういう時に、堅苦しくプロ市民みたいにビックリマーク入りの立て看作るようなタイトルって苦手なんですよね。まずは遊び心で優しくワッチしたい。とりわけ、ああいう不器用なお人は。

 あと、サイトをお持ちの人々は、ぜひこのURLをご自分のサイトの何処かに埋め込んで下さい。どんなに目立たない所でも良い。公式サイトより上に表示されるようにしたいので。2ちゃんねるの日垣スレでも次からはテンプレに加えて欲しい所です。
* 〆ちゃんらぶ@は~と(^_-)、俺はあんたがその性格でも美人なら一度会ってみたいよ。や、ただの社交辞令だからメールはいらん。日記のネタがテレビだけのお人が、他人のことを廃人呼ばわりするのはどうかと思うぞ。でも今後とも頑張ってね。病人モードとノーマルを使い分けるキャラは決して嫌いじゃない。ネットの華だ。どっちが素か問題はあれど。

※ 日経CNBC、「賢者の選択」(康夫ちゃんゲスト)のビデオをゲット

 なんと、一橋の停学事件に関して番組冒頭「賢者・田中康夫!」(←番組ナレーションの連呼)喋っているんだ。あんた良くもあんな嘘を言えたもんだよ。音声研究所に持ち込んで検査して貰おうかね。アホの森永卓郎が横に座って誉めまくっているんだが、こいつら4年前で時計が止まっているよ。まるでタイムスリップしたような番組。
 CMを抜くと、35分くらいの番組だと思うんですが、前回報告したような理由で、うちのハードの状態が必ずしも良くないんですが、テキスト・レポートというか、何かで公開できるように考えます。疑いよう無く、過去2年間、田中康夫絡みで見た最高のデムパ番組だと思う。これに比べたらサンプロのヨイショなんてたわいない。

※ 橋田氏保険金支払いは是か?

 昨日のニュースでは、遺族はすでに保険会社を相手取って訴訟を起こしていると流れましたが。これやっぱりおかしいと思いますよ。2ちゃんの勝ちゃんスレで慧眼すべき意見がありました。
 それは、旅行保険というのは、危険なところには行かない観光客や、危険は自らできる限り回避するビジネスマン向けの保険であって、わざわざ危険を承知で出かけていく戦場ジャーナリストは、別の保険に入るべきだというもので、私もこれに同意見です。
 私ら、Farnboroughやパリで、何度も危ない目に遭いました。ほんの20メートル背後には、御近所の家族連れがいる。でも、そこから一歩滑走路に近づいたプレスエリアは、やっぱり保険は利かないんですよ。そこで何かあったら、全くの自己責任。自己責任で行って、しかも、保険は出ないことを十分に覚悟した人間が死んで、遺族がじゃあ保険を払えと訴えるのは、やはり我が儘ですよ。
 これ結局、もしここで保険金が支払われるとしたら、その付けを払うのは、残り99.999パーセントの、戦場になんか絶対行かない、他の無垢な旅行者たちですよ。約款を越えた所で行動して死んだ人のために、普通の旅行者がコストを支払うのはどう考えてもおかしいでしょう。故人がそれを望んでいるとはとても思えない。

※ 大型練習帆船「海王丸」が航行不能に 富山港

 いやぁ、こういう強風でアンカーが利くか利かないかは、ギャンブルですよね。たぶん、ありがちな、ちょっとずつ引きずり始めて護岸に吹き寄せられたということでしょうね。まあクルーには良い経験になったことでしょう。無事に復旧できれば良いですが。

※ 冠水で立ち往生、観光バス乗客の救助開始…京都

 今朝6時に起きて、次男にみかん喰わせながらニュースを見ていて、舞鶴なら海自がいるだろうにどうして救出に手間取るんだろうと思っていたら、やっと7時過ぎにNHKのヘリが上がり、状況が見えてくると、メガテン状態。
 バスを囲むように電線が縦横に走り、しかもバスの倍の高さはある立ち木に囲まれ、ヘリのアプローチが出来る感じじゃない。ロープを張ってボートを近づけるような状況でもない。まるで湖の真ん中に障害物に囲まれてぽつんとバスが鎮座しているよな感じで、エンジン付きボートでなければとても接近できない場所。
 今朝から出動しているヘリはレッドホークじゃないんだよね。舞鶴の哨戒仕様のヘリがそのまま出ている。
 自衛隊は、原則としてホイストは、隊員と救助者一人という組み合わせでしかレスキューはしないんだが、そろそろ、ネットを使っての複数のレスキューも検討してはどうでしょう。
(この人たち、間違いなく、「生き延びてプロXに出よう!」と励まし合ったと思うね)

 しかし凄いですよね。これだけの回数、台風が上陸したということは、その回数分、日本全国で、自衛官、警官、消防関係者や自治体関係者が終夜で待機を強いられたということで、その数というのは、消防団員まで含めれば、軽く1千万人を超えるはずです。本来なら、休日家族サービスして、夜は何処かの飲み屋に行っていたかも知れない人々が、それだけ消費経済から遠ざけられた。これは、半年後ぐらいに、この夏、台風上陸がもたらした経済的影響を算出したら、たぶんGNPをコンマ何パーセントか、足引っ張ったということになるでしょう。

※ 西武インサイダー取引

 これで堤が刑務所に入らなかったら、証券取引監視委員会も検察も用無しだということですよね。というか、これでヘッドの堤が捕まらなかったら、インサイダー取引の規制自体、ただのザル法で存在意味が無いということですよ。日本の株売買が透明性を確保できるか否かの正念場だと思う。ワクワク。

※ 衛星でわいせつ映像配信、愛知県警が機器販売の4人逮捕
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20041019/eve_____sya_____009.shtml

 これは、衛星を使って海外からエロ画像を送っていた業者が捕まったという一見たわいもないニュースなんだが、結構、重大な問題だと思いますね。
 というのは、インターネットが普及して、われわれは世界中の情報を官の制約なく入手できるようになり、国内では刑法犯扱いは間違いない本番モロ見え画像だって、海外から入ってくる。最初は摘発に熱心だった警察庁も、今はお手上げ状況なわけですね。
 今は、ネット画像のクオリティは知れているけれど、やがてデータ映像をテレビで見られるようにもなるでしょう。その時に有効な規制を掛けられるとも思えない。
 で、エロに限らず、情報に制約無くアクセスしたいというのは、人間の自然な欲求です。それをエロだからと言って、今のご時世そこまでして取り締まるというのは正しいんだろうか? それが恐ろしく普及しているというのであれば別だけど。これはフィリピンまで捜査に行ったらしいんだが、優先順位も間違っているでしょう。というか、ネットは事実上野放しなのに、どうして衛星は駄目なの?
 言論に介入する時には、もう少し慎重になって欲しいと思いますね。

※ メルマガおまけ 延滞 _| ̄|○ N特・慈恵医大青戸病院

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2004.10.20

実はあれは保険金詐欺だった

 火曜お昼。前夜の康夫ちゃんのラジオを聴きながら外出(内容は明日以降詳報)。駅前の松屋で290円のカレー。たぶん、高津区内で最も安く得られる外食では無かろうか。本当は、渋谷のペッパーランチで千円のステーキを食べたかったのに(´・ω・`)ショボーン
 渋谷着、地下鉄から階段を上った所で自販機にて食後の缶コーヒーを立ち飲み。ぐびぐび。地上へ出てまずロフトへ向かう。いつの間にか隣にコーチが出店している。へぇ~気分。
 冒険作家クラブのパーティで、ステージ上の看板を用意しなければならないんだが(この手の、パソコンで何とかなるだろう的なものは全部私に回ってくる _| ̄|○ )、その手のロールペーパーが無い。諦めて東急ハンズ。デザインペーパーのコーナーで尋ねたら、すぐ近くにあった書道用の巻紙を紹介される。あんたねぇ、パーティの看板って言ったでしょうが……。横幅が要るって言ったでしょう。もう少しベテランを探して聞く。幅1メートル、長さ10メートルのペーパーしか無いと言われて、やむなく入手する。結構なお値段だが、こういう中途半端な金額は自腹を切るしかない。結構重たく、雨の中、後々これが邪魔になったことを思うと、最後に来るべきだったと後悔する。
 西武方向へ向かっていたら、昔プロントがあった場所がペッパーランチになっている。いいなぁ。これググってみたら松本にも支店があるのに、うちの近所だと、元住吉か青葉台まで行かないと無いんだよね。どこかに出来てくれないかなぁ。ああ、分厚い牛肉ステーキを食べたい……って俺は北朝鮮人民か、しかしこれ以上太ったら康夫ちゃんを笑えなくなるぞ、と思いも千々……。

 続いて大盛堂、もう売り場が滅茶苦茶で、いつのまにか5階から上が倉庫になっている。洋書売り場や地下のミリオタ・ショップは何処行ったんだよぉ……。しかも雨とはいえ、客がほとんどいない。挙げ句に、書店を出だ後で気付いたが、店内が暗いんだよね。異様に暗い。大丈夫かここ。上を下へと数度移動し、やっと「週刊東洋経済」のバックナンバーを発見する。先週発売号に康夫ちゃんの記事が載ったということだが、目次で探し出せず、他の雑誌だったかと探してみるがやはりないので、再度東洋経済を手に取り、眼を皿にしてチェック。やっと見つける。署名記事なれど、1頁の小さな記事だった。
 TSUTAYAへ移動。上に喫茶店がありそうなので、6階まで上ってみたら、ネットカフェだった。システムを聞いたらコーヒー420円で一時間とのこと。ここの所場代を考えると安いと思ったが、あまりに静かで、ちょっと誰かと話をするにはどうかと思ったので諦める。邦画フロアに降りたら、ここには無いと思ったアダルトのコーナーをハケーン! ちょっと覗く。新作の品揃えはよろしいんじゃなかろうか。量はたいしたことない。本来なら、旧作が置いてあるべき所が、セル用商品で埋められているのは頂けないなぁ。たださすがに渋谷までビデオ借りに来る体力は無し。
 一階フロアにて追撃氏と待ち合わせ。ビックカメラ隣のエクセルシオールの地下で諸々世間話。前夜、田中康夫が「支持していた人の中には、自分の言うことを聞かないといって批判し反旗を翻す人がいる」とほざいた部分をテープで聴いて貰う。16時、帰宅。

※ <南野法相>答弁くるくる変わり与党側もあぜん

 これ、この大臣個人が責められているけれど、明らかに悪いのは、事務方ですよ。うちの大臣がその日、どういう突っ込みを喰らうかは、事務方は百も承知しているわけで、それに対応して答弁を用意し、答弁方針を立てられなかったとしたら、それはひとえに事務方の責任です。たぶん、事務方と大臣の仲がしっくり行ってなくて、何かの意図があって、大臣に痛い思いをして貰おうということになったのでしょう。
 それにしても迂闊な人だ。まんまと乗せられて口を滑らせる。

※ ミャンマー首相失脚、自宅軟禁…穏健派の軍政No・3

 伝えられるところでは、強硬派の台頭ということになっているけれど、結局、アメリカにしてみれば、反米テロさえ封じ込めてくれれば、民主政権か軍政かなんてのはどうでも良いんですよね。日本政府も、辛抱強くミャンマーの軍政を支援して民主化を促したけれど、世界情勢の変化の前には優先事項がぼやけてしまった。

※ ポリティカにっぽん
【小泉さんの参拝で日中がこじれている間に、フランスのシラク大統領、ロシアのプーチン大統領が次々と北京を訪れた。シラク氏は新幹線や飛行機を売り込み、】
http://www.asahi.com/column/hayano/ja/TKY200410190131.html

 全編これ突っ込み所満載のテキストだが、早野@耄碌コラムニストさん、シラクが売り込みに行ったのは兵器だ。それを黙殺するんじゃない。「武器輸出解禁を促した」という程度じゃないぞ。あいつは間違いなくカタログを持参している。

※ イラクで死亡の橋田信介さん AIUが保険金支払い拒否

 気の毒だけどこれは払えないでしょう。ただこういう戦場保険を個人に売り出したら確実に儲けが出るはずなんですよね。実際は死ぬ人間より生還する人間の方が圧倒的で、たぶんそれは自然死よりスコアは良いはずだから。

 今朝のテロ朝朝刊瓦版で勝ちゃんが、芝居懸かった全身運動と表情で「これは日本がひっくり返るような……」と言っていたが、どうなんでしょうね。
 彼は、自分のカメラは保険が下りた、それは日本政府が非戦闘地域だからと言っているからだと保険会社は述べたと言っていたが(いや、保険会社の本音はそれがニュースになったからだよ)。でも彼自身、番組中で述べたように、AIUは外資だから、そこが今のイラクを戦闘地域と判断したからと言って、文句言えるかどうかは微妙なんですよね。だいたいアメリカ自身がそれを「戦争」だと認識しているわけで。てか、保険会社は、政府がどう認定しようが勝手に判断して来たわけで、日本政府は戦闘地域じゃないと判断しているかどうかに縛られはせんでしょう。

 つうか、私は、恐らくご本人はそこが「戦場だ」と認識して出掛けて死んだものを、遺族や周辺が「戦場」じゃないから保険金を遣せと主張するのはどうかと思う。てか、勝谷さん、あんた保険の免責事項にある「戦場」に取材しに行ったんじゃないのか? だとしたら、あんたが帰国して請求したことは、ただの保険金詐欺だろう。

※ ヤキマ演習場 テロ朝報ステ

 いいなぁ。地平線の向こうまで演習場なんだもん。あんな所で大砲ぶっ放したら気分良いだろうなぁ。←遠い目 自衛隊の実弾演習を観察した在日米陸軍司令官が、ムービング・ターゲットへの射撃がいまいちだと評していたが、そら仕方ない。陸自は長いこと、稜線射撃しか想定して無かったんだから。それに走行間射撃とか出来る演習場は国内では限られるんですよね。今の戦車砲だと、命中率さえ問わなければ、平気で10キロとか飛びますからね。
 昨夜もタンパの中央軍司令部のレポートがあったんだが、プロ野球のせいで尻切れに。この世からプロ野球中継が無くなったら、私のテレビライフはどんなに快適になることだろうと思う。

 今、うちでは、東芝のRDで、報ステ、NEWS23、CXと夜のニュースを3本毎日録画している。報ステとNEWS23は被るが、報ステの後半はどうでも良いスポーツなので切れても構わない。NEWS23とCXも被って、こちらは多事争論が被ってしまうので、この時間帯だけほんの10分、テープデッキで録っている。NEWS23と被る日テレまで手が回らないので、その代わり、日テレは夕方のニュースを録画するようにセットしてある。同時刻の12チャンネルのトレンドたまごも良いんだけどねぇ。
 昨夜は、日本シリーズが延びることを想定してテープデッキの方で延長分をセットしたつもりだったんだが、一時間間違えてしまった。 _| ̄|○ 。

※ メルマガおまけ ヘアコンタクト&オオカミウオ&ネットカフェ

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2004.10.19

日垣隆反撃開始!

※ 私に関する信濃毎日新聞のトンでも捏造記事について
http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/netsuzou.html

 日垣先生のサイトにこういう派手な頁が加わったんだが、肝心のそのトンデモ捏造記事が何なのか? に関しては、一切の記述は無いんだよね。ま、れいのグリーン車記事の件でしょうが。相変わらずやらしい人。年末に出る雑誌の新連載で書くそうなので、ちょっとワクワク。また「取材力皆無の作家」として今度は私の固有名詞も出して貰えるかしらん。そしたら、今度は堂々と編集長をお尋ねして同じ頁数で反論記事書かせてねとお願いできるんだが。
 すでに頁は保存したので、今後、微妙な加筆訂正が無いかどうかを見守りましょう。しかしまあ、この人も、危機管理が出来ないお人ですね。最初にグリーン車問題が暴露された時に、きちんと否定しておけば県議会でネタにされることも無かったものを。俺の相手を相手をするのはそんなにプライドが許さないか?
 それに、これは第一報から、県議会、信毎記事に至るまで、事実関係に関して大きな修正は一切無いんですよね。これは、この手のニュースではむしろ珍しいことで、追撃さんの取材による「途中から日当が出ていない」「グリーン車料金は日垣サイドからの要望だった」という事実関係に修正は一切無い。この核心部分はずっと一貫している。
 それが何処かで揺らいだというのなら、突っ込みようもあるけれど。日垣サイドとして出来ることは、そのグリーン料金の提供は県側の申し出だったということにするくらいでしょう。それならぎりぎり役人との責任の擦り合いで水掛け論争に持ち込めるから。それすら無かったというのであれば、県が一貫して嘘を付いていたということだから、文句言うべき相手は、信毎ではなく県庁の方。訴えれば良い。
 だいたい記事自体が、県議会でこういうやりとりがありましたという事実関係をコピーしただけで、記事として何の工夫も独自取材も無い代物で、この人は記者の固有名詞を連呼して怒っているけど、それってただの言い掛かりじゃないのか? そもそも追撃さんの取材を「おいくつでちゅか?」と逃げた男が偉そうなこと言うなって。
 つか、地方紙のサラリーマン記者に牙向いてどうするよ? うんなのは餓鬼のやることだぞ。あんたの敵はここにいるでしょうが。
 いずれにしても、この人はネット時代を生きられませんわな。だってさ、この人が書くペーパーの記事を目にする人と、信毎の記事を読んだ人は、たぶん桁が違う。おまけに私らのサイトを目にした人、これから目にする能動的な人間の数と影響力はそれを上回るわけでね、誰か教えてやった方が良いと思いますよ。ネット時代の危機管理はどうあるべきか。

※ ジャンボ迷走

 昨日の記事訂正。さっき、CXでチャートが出ていたけれど、単純なコースアウトですね。しかも昼の事件だと思っていたら、夜だったらしい。距離感を喪失したということなのだろうか。
 とすると、深夜だから、飛んでいる飛行機もまずいない中で、管制は何をやっていたんだろう? 寝ていたのかということになり、これはこれで、いざとなれば、夜中に飛行機でもって官邸にも皇居にも突っ込めるということになりかねない。
 たぶん、この連中は、その瞬間、レーダー見ていないですよね。あとで「見ていたけれど……」と取り繕ったのでは無かろうか。

※ 世界最大エンジンお披露目 全日空の最新機B777

 共同通信の配信で写真付きなんだが、肝心のことが書いてない。何処のメーカーの何というエンジンかが書いて無いんだよね。たぶんものはGE90だと思うんだが。でもRRのトレントも良いよん。

※ 西武鉄道問題:国交省が常務から事情聴取 告発含め検討

 たぶんインサイダー取引が禁止されるようになってから、こんなネームバリューのある会社で起きた最も大規模なインサイダー取引ですよね。堤は、政財界に顔が利くから、検察も、こんな大物を掴まえる気は全然無くて、すでに会長は知らんかったという予防線も張られつつあるけれど、これは立件は避けられないでしょう。これがインサイダー取引でなかったとしたら、たいがいの不法行為は許されることになる。やっぱり個人商店は上場しちゃいかんということなんですよね。

※ イラク派遣自衛官が制服姿で飲酒
  タイ・バンコク国際空港のロビーで
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20041017/mng_____sya_____012.shtml

 指揮官の飲酒許可があった上でとのことなので、その人物を本国に召還して首にしなさい。ロビーだろうが、機内だろうが、国内だろうが、ガードマンだろうが、制服を汚す行為であっていかなる弁解も通用しない。民間だってそんなみっともないことはしないぞ。
 普通、そんなこと考えるか? パーティ会場ならともかく、日の丸しょって国威発揚に出掛けようという武人が、民間人が見ている前で酒なんか飲むか。しかも、かつて荒らし回ったアジアの地で。

※ 米大統領 北朝鮮人権法案署名

 意外とすんまり署名されましたね。ただこれ、効果は無いですよ。効果が無いというのは、北朝鮮がこの法案に関して、ほとんど反応していないことからも窺える。普段の北朝鮮なら、こんな法案に署名するんなら、六カ国協議はチャラだとかごねるのに、それは無いでしょう。いつもの口先だけ抗議に留まっている。
 それはなぜかと言うと、理由は単純で、これが実質効力を持たない。人道援助は継続されるという安心感があるからですね。
 今後の問題は、この法案にある、脱北者支援を、いかに実効性あるものにするかに懸かっている。北は、更に国境を閉めようとするでしょう。その間隙を衝いて、どれだけ多くの脱北者を支援して、体制崩壊のスピードを加速させられるかですね。

※ メルマガおまけ 魚とニコチンと自殺&人口減

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2004.10.18

フランス 世界の癌

※ ジャンボ機、都心を低空飛行 9月、高度400~600m

 こんなのわざとに決まっているじゃん。東京タワーの上を飛びたかったんでしょう。見張っている側のミスですよ。

※ ソフトバンク:ダイエー球団買収の意向表明

 ライブドアや楽天もそうだけど、この連中の評価は株券だけなんですよね。株の評価額しか無い。しかも楽天の商売は、他にネット・ビジネスの窓口が無い頃は旨味があったけれど、今、いろんなレンタルサーバーがビジネス対応型に変化して来た状況では、もう伸びようが無いんですよね。現に売り上げ自体が、証券の方へシフトしているわけですが。
 この三社で、一番展望がない会社は何処か? をビジネススクール辺りで試験に出したら面白いかも。

※ 立ち読み殺人

 これは立ち読み殺人とヘッドラインが付いているけれど、実際は立ち読みの注意じゃなく、族の集団がコンビニの通路を塞いでいることを注意し、しかも店の外に出てまで注意して、相手の若造は仲間の手前、引っ込みが付かなくなってメッタ刺ししたんですよね。
 気の毒だけど、若造相手に刺してくれと言っているよなものでしょう。

※ 富山県知事に石井氏初当選

 この人は国交省出身なのかな、富山では前消防庁長官という自治官僚が当選しました。今朝のニュースでは、官界出身知事はどうのこうのというコメンテータの発言もあったけれど、長野周辺の人々にしてみれば、あんな出鱈目な知事を隣で眺めていれば、官僚出身の方が遙かに増しだというのが実感で、官僚批判しても白けるだけですよ。
 田中康夫の出鱈目のお陰で、日本中でどれだけ官界出身知事の誕生を後押しする羽目になったことか。

 それにしても、富山は民主の相乗りで不戦敗、新潟は民主が分裂した結果で、もし纏まっていれば、十分行けたでしょう。あの角栄王国で、初の野党系知事の誕生まで漕ぎ着けたはずです。纏められなかった執行部の責任は大きいですよね。新潟は勝てた闘いを落とし、富山は不戦敗。結局、有権者の選択肢も縛ったということですから。この結果を重く受け止めて欲しいですね。

※ 水俣病最高裁判決

 全然、興味が無くて、ニュース自体、読みもしなかったんだけど、何で今頃こんなことをやっているんでしょうね。だって、私が生まれた時には、水俣病の原因物質は特定されていた。それがなってから45年ですよ。
 拉致問題と似たようなもので、厚労省は被害者の自然死を待つ腹づもりだろうけれど、鹿児島出身の議員が大臣やっている間にきちんと対応して欲しいですよね。

※ シラク訪中

 実は、シラク訪中に合わせて、パトルイユド・フランセが、この夏、ずっと中国に行ってました。それも、何週間という単位じゃなく、2ヵ月くらい確かいたはずです。中国全土でデモフライトしていた。それほどシラクは、武器の売り込みに熱心だった。
 これに対して、日本の外務省は全くメッセージを出していない。かろうじて小泉が、一回だけムニャムニャ喋った程度。人んちのバックヤードで、好き勝手なことをするなと言えないんだよね、外務省って所は。
 しかしフランスって所も、イラクでもしたい放題だったことが今頃暴露されているし、その利己的な所は、アメリカとどっこいどっこいですよね。フランスと中国が手を結んだら、人類社会は滅びるんじゃなかろうか。

※ プロ野球審判トラブル

 日曜朝、前日のガンダムを観ようと思ったら、なんか野球やってるですよ。もう終わったんじゃないの? と思ったら、早くも日本シリーズだったらしい。で、9時からの世界ふしぎ発見も野球で潰れている(放送はあったのか?)。
 で日曜夕方頃になって、やっと、その野球中継が延びた理由を知り、どういうプレーだったのだろうと各テレビ局のニュースサイトをチェックしたんだが、何処にももう動画は残っていないんだよね。あれって版権の問題だろうか。

※ メルマガおまけ 特撮とCG&雑誌創刊ラッシュ

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2004.10.17

田中康夫、衆議院議員への道

※ 越県合併 知事支援者、シンポ計画
【 山口村と岐阜県中津川市の越県合併について、田中知事を支援する文化人グループの有志が、県内各地でシンポジウムを開く計画を立てていることが、十六日明らかになった】読売長野

 誰でしょうね。作家は、もう耄碌しかけの連中が何人かいらっしゃるけれど、地元で活動している知事支持のジャーナリストとなると誰でしょう。ちょっと固有名詞が出てこないですが。
 たとえば、松本周辺に関して言えば、知事支持という人々は、ほんに数える程度です。ニュースに感心は無いし県政にも感心は無いけれど、タレントが来るとキャーと反応するありがちなおばちゃんを除外すれば、これまで、田中県政絡みで田中康夫自ら執筆したテキストに一度でも名前が出て、今でも知事を支持しているという人は、5本の指で間に合います。それが松本周辺の現実。ぱっと名前を挙げると、武井医師に北山県議、吉江市議に、あとはドライバーお一人ですね。他に彼やこれやあんな人もいるだろう? とすぐ思いつく人々もいらっしゃるでしょうが、すでに離れました。この頃、言動が見えない人々のほとんどは、実質もう反田中だが、熱烈に押した手前、みっともなくて反旗を翻したことを公にすることを躊躇っている人々です。
 松本選出の田口県議、あれは違います。彼はベテランですから、田中に利用価値無しと見たら、一晩でスタンスを変えるでしょう。最初から支持不支持に拘わらず、員数外扱いのポジジョンにいるのが彼です。良く言えば機を見るに敏、悪く言えば節操が無い。一番軽蔑されるタイプではあれど、あれも政治家としての処世術の一つでしょう。
 じゃあ、知事の支持者は消えたのかというと、決してそんなことはありません。彼はこの頃、県政報告会をあちこちで開いていますが、以前ほどではないにせよ、何処へ行っても百人近くは集まるわけです。これはやっぱり大きいですよ。それだけ準備して、動員を掛ける支持者が県内各地にいるということですから。ただその報告会で彼は支持を得ているかというと、実はそんなことも無くて、何しろ、気にくわない奴は徹底して無視する性格が災いして、やっぱりそういう場に行って、あれこれ聞こうと思っていたのに、れいによってろくな話はしないし、話を聞くのもその場限りだから、「ああ、こいつは駄目だ」と失望して帰路に着く住民も決して少なくない。

 さて、康夫ちゃんの身の振り方ですが、これも松本で聞いた話ですが、春の福岡の補選にどうでしょうね。エロ男同士の闘いとして良い勝負が出来ると思うのですが。
 手順としては、年明け前後に県警なり国税にちょっとばかり動いて貰って、強制捜査近しというプレッシャーを掛けて、「県知事というポジションには限界を感じた」とか綺麗事を言わせて辞表を書かせて補選に送り出すと。
 ちょっとハードルが高いのは、何しろ国会議員は、自由に使える部下は秘書のみですから、命令一つで、部下がHDレコーダーずらりと並べて自分の晴れ舞台のビデオを録ってくれるような王様気分に浸れない。彼にとっては、その辺りが捨てがたい魅力となるでしょうが。
先週のラジオ番組で、康夫ちゃんは、福岡の補選に関して、意中の女性候補者がいると言ってました。たぶん、今それを小沢一郎に売り込んでいる最中でしょう。辞職した古賀さんは事実上小沢チルドレンだったわけで、地元の連合が候補者選定にまごつくようなことがあったら、すかさず田中康夫が推薦した候補者が中央からご指名されて来ることになるでしょう(こんな裏舞台は福岡2区の選挙民は知らずに選挙を終えることになる)。田中康夫的には、来年の春は、ずっとその補選に張りつくによって、メディア露出の算段も付いているというわけです。
ましかし、ヤマタフが相手なら、いろんな意味で五分の勝負が出来るぞ、康夫ちゃん。岡田@民主だって、勝ち目があるとなれば、全力を挙げて応援してくれるだろうし、東京マスコミもとうにメッキが禿げたことには目を瞑って、ヨイショしてくれるだろうからさ。ちょっと考えてみたらどうよ。

※ 櫻井よしこ

 土曜お昼。仕事道具を抱えて蒲田、実姉宅。東急経由だと、電車代が7、80円安く上がるし、バスに乗らなくても済むことに気付き(往復千円の節約になる)、東急線で乗り換え乗換で向かうも、JR経由のゆうに倍の時間が掛かり、しかも歩きの時間はたいして変わらないことが判明する。良い勉強になる。あっちで2時間昼寝した後、大人しくJRで帰宅する。21時就寝、夜明け時、地震で二度起こされる。サッシ窓のロックの部分が激しく衝突して泥棒が外から窓を叩いているような錯覚に囚われる。

 日曜朝、日記を書きつつ、CXの報道2001を見る。女版憂国ジャーナリスト・櫻井よしこという人は、いつからこんなにダメダメになったんだろう。義務教育費に関する彼女の発言を聞いていると、その場で簡単に全否定できるような粗雑な意見しか出てこない。この人が女性でなければ、ジャーナリストとしてはとっくに消えている凡庸な才能だと気付く。て、もともと駄目な人だったということか。

 たとえば彼女は、番組中で、図書費の7割が、実際の書籍購入ではなく、整備事業に消えて行く。それは、地元では声がでかい人間が予算を左右するからで、国がきちんと支出を管理すべきだと言っている。
 しかし、思い出して欲しい。長野県庁では、これもかけ声倒れに終わったが、「困った補助金大募集」とかアドバルーンを上げていた。もともと、自治体の側に、補助金はがんじがらめで使途に融通が利かない。税源移譲してくれという要望が起こり、三位一体改革が進行しているわけです。それが、ある分野に関してだけ、地方で好き勝手に使われ、本来の使用目的を逸脱しているから、やっぱり国が管理すべきだなんて身勝手な論理は通らないでしょう。それを言い始めたらキリが無い。
 そういうことを含めて、地方で責任を持つというのが、税源移譲、財源移譲の目的なのですから。この人の言っていることは、住基カードの時から、美味しい所取りですよね。大局を見る視点が全くない。枝ばっかり見ている。

※ 武部発言

 たいした発言じゃないんだよね。ケリーだと対北朝鮮は二国間交渉になるから駄目だというエクスキューズが一応付いている。日本政府は現状、それは困るという立場にあるわけで。でも、実質核は米朝二国間協議なんですよね。たとえば、日本政府は、その二国間協議により、アメリカが重油供給を再開することを恐れているわけでもないわけで。
 この問題は、六カ国だろうが二カ国だろうが、実質の交渉はアメリカ相手になり、何がどう決まろうが、北の核開発が止まることは無いという現実の前には、交渉方法ってのは些末な問題ですよね。

※ ライドドア、楽天、どっちがエロい?

 毎日新聞の記者が面白い実験をしていて、ライブドアと楽天、どっちがエロいかをサイトを彷徨いて試してみたら、楽天に比べるとライブドアなんてたいしたことは無かったことを証明している。
 ホリエモンも、目的は売名であって、野球なんてどうでも良いんだから、あんな無礼な奴ら(無礼さはお互い良い勝負だが)にゃ砂引っかけて止めりゃ良いのに。でも楽天の手前、降りるに降りられないんだよね。つくつぐ野球機構ってやらしい。俺らをおちょくった若造には、それなりに痛い思いをして貰うという腹なんだろうが、ライブドアに楽天をぶつけろと最初に吹き込んだ人間は天才策士だと思う。
 つか、それ言うなら、ダイエー系のコンビニじゃエロ本売ってないか? 報知にはエロ記事は無いのか? 読売に小説書いていた渡辺淳一なんて……。くらいに開き直ってみたら、ホリエモンの株も上がるぞ。

※ 将兵・家族はブッシュ支持 米世論調査
【米軍最高司令官として69%の米軍将兵らが、ブッシュ大統領を信頼。ケリー氏は24%にとどまった。また、64%の人は「米国は正しい方向に向かっている」と回答した。】

 サンプリングにちょっと疑問はありますが(たぶんイラク派遣将兵とその家族は含まれていない)、素直に受け止めると、軍人にとっては、金持ちはみんなやっていたベトナム徴兵忌避より、そこへ短期間観光旅行に行って勲章だけがめて反戦のヒーローに成り上がったケリーの方が嫌われているということなんでしょうね。

※ メルマガおまけ 空自、日本オープン救った。

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2004.10.16

狂気の集団

久しぶりに掲載された産経新聞の康夫ちゃんダイアリーより

http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/nagano/
【ツアーを報じた各テレビ番組の放映時間、新聞の掲載記事の大きさ、週刊誌のページ数などを経営戦略局がわざわざ一覧にまとめ、会見前に広報するという、はしゃぎぶり。】

 お前は、大統領選挙でもやってんのか!?
 信州ブランド戦略チームという、税金の無駄遣いが専門の部局では、HDレコーダーをずらりと並べて、ニュース番組を全部録画し、知事様の登場時間を計測していたらしい。
 この連中、もう正気の沙汰じゃないぞ。税金を使って、田中康夫個人のパブリシティに励んでいる。やっている連中は、誰も疑問を持たないのか? こんな下らないことに日夜励んで。
 でもって、この連中と田中康夫は、いったい何を期待して、こんな下らんことにコストを掛けるんだ? 東京のテレビで、これだけ露出したから、広告効果がこれだけ出たとでも信毎に書いて欲しいのか? そのくだらなさは、電博のような広告代理店とまるっきり同レベルだろう。
 しかも、知事個人のバイトだったものが、いつのまにか県庁のサイトに掲載され、県の主催みたいになっている。だとしたら、疑惑のイベント・プロデューサーが参加したのは何? 県の職員もこのツアーに駆り出されたらしいが、はとバスはれいによって随意契約ということになるんだろうが、何を根拠にはとバスが選ばれたのよ?
 この連中、何もかんも出鱈目で、何の透明性も無いのに、下らん宣伝ばかりに血道を上げている。

※ 六カ国協議からの離脱を

 金曜夕方、日テレ・ニュースでは、日本に住む60人の脱北者レポート。番組中で紹介された二人とも、いわゆる在日同胞出身で、日本政府が発行した外国人登録証には「無国籍」と表示されている。続く夕方TBSニュースでは、またも新たな拉致被害者の判明。10時テロ朝報ステでは、ファン元書記の単独インタビュー。外務省が韓国政府に気を遣って、訪日を嫌がらせした姿が浮き彫りにされる。続くNESW23では、外務省が迫害の恐れ無しと判断して送り返したクルド人が、帰国後、トルコの軍警から肉体的拷問を受けていた実体をレポート。
 正直、一国平和主義というのは、こういう実体を言うのでは無かろうかと思う。

さて、拉致被害者は、増えることはあっても減ることは無いわけですね。外務省はそれを、今は、ひとまず死亡と通告された人々の安否確認が最優先だからと、黙殺しているわけです。で、現状で、ハード・エビデンスが存在する新たな拉致被害者が、3人から5、6人出てきている。いずれもこれは写真が出てきているから非常に固いわけですね。北朝鮮が意図的に出してきたことは間違い無い。その意図はともかくとして。では、われわれはどうすべきか?
 外務省には実質、新たな拉致被害者を認定する覚悟はまるっきり無いわけです。そろそろ、私は戦略として、六カ国協議を抜ける判断を下して良いのでは? と思っています。結局、他国と日本には思惑の違いがあって、更に日本政府と国民の間の温度差というのもある。てんで思惑がバラバラなわけですね。六カ国協議という大枠の中では、拉致問題は決着ということにしろというのが、同盟国のご意見でもある。
 そこで日本が、六カ国協議の枠内から出たら何か問題が起こるかといえば、何もありません。核の封じ込めは、日本抜きでも進めざるを得ないし、それが六カ国協議の主テーマです。そして、それが決まったにしても、北朝鮮は核開発を止める訳じゃない。
 だったら、六カ国協議の枠内に居続けることは、必ずしもメリットを生むわけではない。むしろ拉致問題で手足を縛られるだけです。そんなことよりも、日本国民にとって優先する拉致問題に絞って交渉を続けた方が良いでしょう。北にとっては、六カ国協議に拉致を絡めることによって棚上げさせようという企みもあるわけで、日本が六カ国協議から抜ければ、北は、核も拉致もと、二重の問題を抱える羽目になる。彼らに取ってはマイナスだけれど、日本にとっては、核問題は残った国々が片づけてくれるから何の損も無い。

 それにしても、大事なことは、一日も早く北朝鮮の政権を崩壊させることであって、今、われわれが優先して取り組むべきことは、北が倒れても、経済的負担をミニマムに留めるための戦略を練ることです。それをたたき台にして、ああ別に北が倒れたからってどうってことは無いよな、というムードを国内外に盛り上げること。
 パックインで声高に北崩壊の経済波及を訴える元帥なんてのは、北朝鮮民主化の最大の障害と言って良いでしょう。

※ メルマガおまけ ディック・チェイニーの娘他

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2004.10.15

死に体の菅谷市政

 木曜午後9時起き。今朝午前2時、珍しく今日は二人とも静かだったなと思って仕事に入ろうとしたら、次男がひんひん声を上げてアピール。仕方なく朝まで抱いて過ごす。そう言えば長男もこんな手が掛かる時機があったと思い出す。

※ 菅谷市政

 実は、私が松本入りした理由の一つは、菅谷市政の評価を聞くことでした。幸い、とても印象的な話を聞くことが出来ました。基本的な部分では、どうもこの菅谷市政は、すでに終わっている印象を受けましたね。反有賀の人々にとっては、たぶん一期で終わりでしょう。この市長さん、ちょっと前に、「松本市民は行政依存症だ」と口を滑らせて不興を買ったのですが、私はなかなか良いこと言う人だなぁと思ったですよ。松本市民、口を開けば政治談義しているし、有賀市政は、行政主導の神戸株式会社に近いものがありましたから。

 ただ反有賀で頑張っていた市民にしてみれば、「行政依存症はあんたの方だろう」というのが本音らしい。菅谷さん、物事は全て有賀市政の継承でして、助役は有賀前市長で良いんじゃないの? という話が大まじめに論じられるくらい特色が無いお人らしい。
 もう一つ印象的な話は、「どういう人なんですか?」と聞くと、「自分の意見を持たない人だね」という冷めた人物評が返ってくる。事実上、市政は部下に丸投げの状態。
 そんな所からも、じゃあ有賀市政の何が問題だったの? という話にもなり、かつて有賀さんを囲んでいた皆さんも、今は余裕を持ってほら見たことか、という状況らしい。ポスト田中を巡る動きでも、未だに有賀さんの名前がちらほらするのは、ここいら辺の、菅谷市政の展望の無さぶりから来ているわけです。

 上記のようなことは、2ちゃんねるの松本関係スレッドでもちらほら聞いていたことなのですが、今ひとつ実感が無かったんですよね。バイネームの投稿じゃないから。次の選挙までまだまだ3年もあるのに、このまま有賀市政の継続で行くとなると、じゃあ3年後、かつて有賀さんの回りにいた人々にとっては、菅谷市政、良いんじゃないの? もう一期くらいやらせてみれば? ということにもなる可能性がある。そうなると、反有賀で、かつかつて田中康夫を担いだ人々は、中二階に上らされてハシゴを外されるということにもなりかねないんですよね。3年後の松本市民は、またまた困難な選択を強いられるかも知れない。

※ 北大ロケット:テロ利用を警戒 副大臣会議で規制論議

 いわんこっちゃない。私は、やらん方が良いだろうと思います。というのは、製造法云々だけでなく、保管の問題も出てくるし、大学となると、どうしてもセクト系の連中にとっても敷居が下がるでしょうから。

※ イラク・サマワ自衛隊員死亡のうわさ、政府火消しに走る-MLが発信源

 発信元はJCAネットらしいんだが、この手のガセネタがどうして出回るかと言えば、それを期待して止まない人々が大勢いるからですよね。で、そのガセネタを待ってました!と利用して稼ぎ、煽る連中がまたいるわけだ。ケッ

※ 大統領選ディベート

 CNNのライブで観る。双方共に失点無し、内政問題で数字を上げられると現職はどうしても不利になる点、ブッシュはちょっと可哀相だなと思える場面はあったけれど。
 これで、今後はポイントが接近したまま20日後の投票日を迎えることになったわけですが、勝敗を分けるポイントの一つは、高騰を続けるガソリン価格でしょうか。結局ブッシュ政権は有効な手を打てずに投票日を迎えることになった。
 もう一点は、いわゆるオクトーバー・サプライズ、ビン・ラディンの逮捕があるのかどうかですね? もちろんすでに捕まっている可能性もあるわけで、その場合はタイミングを見ての公表となるでしょう。
 それでどちらが勝つか? 現状では、ブッシュ政権が安心できる支持率の差は無いんですよね。どちらも誤差の範囲内の優劣で、最後の瞬間に大きくひっくり返る可能性はある。
 唯一注意すべきなのは、メディアは、国内外ともにブッシュ政権には批判的ですから、報道はどうしてもどこかでバイアスが掛かった分析になる。
 ここ数日の感じでは、ブッシュ逃げ切りの決定打が無くなったが、ケリーが来るという確証も無いという所でしょうか。後は、次は絶対共和党政権で行って欲しいヒラリー・クリントンの呪詛頼みだな(~_~;)。

 所で、原油高は未だに続いていますが、日本にとっては、実はドル安という状況も同時に起こっていまして、諸外国程の影響は受けずに済んでいます(そろそろ円高不況の声も聞こえてくるはず)。また長期的な所を見れば、1年後の、たとえば来年9月取引の先物市場では、30ドル台での取引もあるようで、市場全体としては、この原油高がそう長く続くものと見ているわけでもないという分析もあるようですね。
 リビアへの投資が効いてくると、イラクでもたもたした分の挽回も効くので、生産余力の天井を若干押し上げることにもなるでしょう。

※ 成人サイト応酬でライブドア苦戦

 これってたかなり露骨なライブドア虐めだと思うんだが、仕方ないと思いますね。だってホリエモンてキャラクターは、ルールやエチケットとは無縁だもん。その点、楽天の社長は、顔に私は「爺殺し」ですと描いてある。
戦国時代で言えば、ホリエモンは信長や秀吉ですね。世間的な実力はあれど、所詮朝廷にとってお呼びじゃない。住んでいる世界が違う。そこでなんとか光秀を担いでものにしようと画策している。
 選ぶ側にしてみれば、朝廷のしきたりを尊重してくれる人間なら誰でも良いんですよね。

※ メルマガおまけ 2ちゃねる発「電車男」22日刊行 読売

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2004.10.14

シンクレア・ネットワーク

 木曜、次男、5時過ぎには起きる。6時には日記を書き終えるつもりだったが、以降この時間まで次男の相手をする羽目になり、予定が大幅に狂う。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20041013dde012070077000c.html
 康夫ちゃんのツアーの同行レポートです。中日新聞のヨイショ記事と違い、参加者が、ぐっと少なかったのはなぜだろう?

※ 楽天監督決定

 をいをい。やる気満々だった掛布の立場はどうなるよ?

※ 西武、堤退陣。

 何処までが本気の退陣かはれいによって怪しいわけだが、そもそもこれ、上場の資格を持ち得ない、個人商店のまんまだったということだよね。

※ 埼玉の集団自殺、ネットで募集、全国から集まる

 昨日、朝のテロ朝ワイドショーで、鳥越さんが、自分は今医者通いしているんだが、病気で苦しんでいる人々を目の当たりにすると云々、というありがちでかつお約束なコメントをしていたけれど、そんなんで自殺を思い留まるわけもなし。
 ただ、私が個人的にもの凄く不愉快に思うのは、こいつらは死ぬ時すら仲間を募らないと死ぬ度胸もない。挙げ句にネットという、本来、人類社会に福音をもたらすツールを自殺衝動の核に据えているのが、何とも腹立たしい。
 この手の、ツールや他律的な自殺者に関しては、その遺体を法医学研究に捧げるなり、海に放り投げて魚の餌にするとか、鳥葬にするとかどうだろう。お前らの死に関して、社会はいかなる尊厳も与えないことを宣言してはどうだろうと思う。

※ <日本ビクター>最終損益・経常利益とも大幅下方修正

 私がもしビクターの株主だったら、経営陣に退陣を求めます。この白物家電ブームに乗り遅れ、DVDのハイブリッドデッキ市場で置き去りにされた罪は万死に値する。その間にいったいどれだけのビクター・ユーザーが他社製に転ぶ羽目になったことか。一度失った顧客が戻って来るには十年はかかりますよ。ビクターの復活は、経営陣に責任を取る意志があるかないかだと思う。

※ 北朝鮮人権法案

 日本に来ているアーミテージが、この法案に関して説明していたけれど、仮に大統領がサインしても(サインは無いと私は思っているけど)、「人権状況の改善が無ければ援助停止」という内容には、ちゃんと抜け道が作ってあって、「ただし人道援助を除いて」という付帯条項が付いている。日本を含めて世界中がこの20年やって来たことはまさにこの人道援助であって、その人道援助の枠組みの中で、北朝鮮の独裁政権が生き長らえてきたという事実を忘れるべきでは無い。
 つまり、ここで重要なのは、その人道援助によって生き長らえたのは、北朝鮮の人民ではなく、金正日と、それに繋がる一握りの特権階級に過ぎないという事実を直視すべきでしょう。

 昨夜の報ステで、中朝国境地帯で暮らす孤児など脱北者のレポートが流されたけれど、彼らの存在を、この10年間、周辺諸国は、ないものとして黙殺してきた。その行為を、文明人として恥じ入ることの出来ない外交は駄目だと思う。
 中朝国境地帯では、小学に上がるか上がらないくらいの孤児が、これから零下20度の寒さを凌がなければならない。15歳の娘は、一人で住み込みの仕事を強いられ、女は身体を売るしかない。そりゃ中国も頭に来ますよ。

※ 集英社・週刊ヤングジャンプの「国が燃える」休載

 正直、凄く苦い展開ですよね。たぶん本宮ひろしの絶頂期には、こんなことは絶対に起きなかった。彼は抗議を突っぱねて、たとえ掲載誌を代えてでも最後まで書き終えたと思う。著者が、恐らくは確信犯として描いたことに関して、それは「間違いだ」と指摘する権利はあると思うけれど、徒党を組んで抗議するよなことじゃないでしょう。

※ シンクレア・ネットワーク

 このネットワークはテレビ局かと言えば、必ずしもそうじゃないんですね。言ってみれば、日本に於ける共同通信が、テレビ・ネットになっていると思えば良いんでしょうか。自社番組も持っているけれど、基本は地方のネット局に番組を流す会社。共同通信と違うのは、次々とそういう地方局を傘下におさめている所で、その辺りは、日本のネット局よりもっと力は強いのかも知れない。

 大統領選の第3回ディベートは今朝10時から、CBSのアンカー、ボブ・セーファー司会で行われます(どうでも良いことだが、セーファーをシーファーと表記する人々もいる)。それを前に、このシンクレア・ネットが、ケリーを批判する高速艇うんたらの連中のベトナム戦歴疑惑の主張を一斉に流すらしい。というか、この時間帯だともう流れた後だろうか。
 TBSの金平記者は、ご自分の日記で怒ってらっしゃるんだが、それってどうなんだろう。TBSの普段のサヨな論調を思えば(それがいかんというつもりは無い。それが無ければ私はTBSなんて見ない)、身も蓋もない批判のような気がするんですが。だって提携局のCBSは、ブッシュの州兵疑惑で大チョンボをしたばかりじゃないですか。

※ 矢野徹氏逝去

 81歳でいらしたとか。何だか、うちの親父が80間際で、滅多に田舎を出ることもなく、たぶんSFなんて一生読まずに老いていくのに、この人は日本のSF界の草分けとして活躍なさった。たぶん、最高に面白い人生だったんだろうなと羨ましく思う。合掌。

※ メルマガおまけ 松田聖子&フロリダバス

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2004.10.13

チーム・アメリカ

 康夫ちゃんの頁に、月曜夕方のテレ東ニュースで流れた、康夫ちゃんの生インタビューを含むレポートの動画をアップロードしました。テレ東の著作権に配慮し、数日で削除します。
 昨日はお昼に就寝、夜7時に電話で起こされて、9時前、昨夜作っておいたファイルを公開したんだが、いざ自分で再生してみたら、途中一箇所、30秒ほど音声だけ流れて画像が固まるシーンを発見し、一から作業をやり直し。1時間半もあれば完了するだろうと思ったら、もう何もかんもハングしまくりで、結局全ての作業が完了したのが午前1時半。たかが9分(それにしても長ぇよ、テレ東)の動画ファイルを作るのに5時間も費やす羽目になった。 _| ̄|○ 当分、動画なんて弄りたくない。

 あ、なお一部に誤解があるようですが、このニュース部分だけを見ると、別に田中康夫批判の材料になるわけじゃありません。むしろ、知事さんオバサン相手に一生懸命戯けて大変だなぁ、立派に仕事しているなあという印象もありでしょう。別にそれで良いんです。判断材料を示すのが私の目的であって、災害で県民が困っている最中に、知事さんはこんなことやってパフォーマンスしているということを見せるために、動画ファイルを編集したわけじゃありませんから。それは受け取る人それぞれで構いません。

※ チーム・アメリカ(サウスパークじゃないよん)
http://www.teamamericamovie.com/

 人形劇で、金正日が大活躍します(~_~;)。たまたま、昨夜の報ステでも、その後のクリたんハアハアCX深夜ニュースでもほぼ同じシーンを使って紹介していましたが、個人的に今一番見たい映画ですね。私は、マイケル・ムーアの「華氏911」を見たいとは全然思いません。たぶんレンタルになっても見ないでしょう。なぜなら、あれは所詮民主党のプロパガンダ映画だとこの頃思えるようになったから。起こったことの真相を容赦なく暴くことをモットーとしながら、イスラエルやパレスチナ問題は全く出てこない。9.11の原因がパレスチナ問題にあるというのは、アメリカ以外の世界の共通認識であるにも拘わらず、それを隠蔽した映画などドキュメンタリー映画の名に値しないでしょう。
 横道に逸れたけれど、この映画「チーム・アメリカ」は、実はアメリカの保守層からも嫌われ、れいによって配給を巡っても一悶着あったんですよね。私はこういう作品をこそ応援したい。

 ちなみにこの映画、こんな下らないネタでもニュースになっている。
【チーム・アメリカ、人形同士のセックスシーンでR指定】
 見てみたいぞ、それって(~_~;)。

※ アニメ・ジパング TBS

 先週放映された初回をやっと見る。全然期待せずに見始めたけれど、良い出来じゃないですか。ひとまず見続けてみようかな。でも、この手の憂国物語って、アニメだろうが映画だろうが、この歳になるとちょっと辛いんだよね(-_-)。

※ 世界最速への挑戦 スーパー電気自動車 誕生 Nスペ

 こちらもやっと見る。8輪車。リチウムイオン電池で時速300キロを出し、加速性能もエンジン車よりは良い。ネックはリチウムイオンで、日本では2千万、それが中国へ行くと200万円になるから、なんとか中国と組めると良いなぁ、という慶應の先生を中心としたチャレンジでした。

 でもリチウムイオンは駄目でしょう。第一に、これリチウムイオンだって事実上のメモリー効果は発生するわけで(今にして思うと、パソコンのバッテリーがリチウムイオンに切り替わる時機に、リチウムイオン充電池はバラ色だと喧伝されたのは、あれは何だったんでしょうね)、仮に、単価を下げたとしても、毎日乗る利用者は、半年かそこいらで数十万円出してバッテリーを交換しなければならない羽目になるでしょう。公称300キロ走れるとかいう性能だって、バッテリーがへたってきたら、いくら満充電しても100キロも走れない状態に陥るでしょう。
 加えて、電池型の自動車の問題点としては、仮に東京から大阪まで高速を走るとして、300キロ走った後、どうやって充電するんですか? そのためにサービスエリアで数時間ドライバーは無駄に過ごすという羽目になる。せめて燃料電池がものになるまで待つしか無いでしょう。

※ 飯田の女性殺害遺族に署長が謝罪

 やっと地元署の警察署長が事実上の謝罪をしました。ただ、「事実上の」と言わざるを得ないのは、犯人扱いされた遺族は、それを真摯な謝罪と受け止めたけれど、県警は未だに「謝罪」とは言っていないわけです。
 もちろん、これで幕引きにしちゃ駄目ですよ。また同じ過ちを繰り返す羽目になるから。この件では、公安委員の河野さんが、ほぼ一方的に県警寄りな発言をしたことが、かつて河野さんを犯人呼ばわりした急先鋒の週刊新潮に暴露されたけれど、実際相当に酷い発言でした。
 きちんと、検証委員会を立ち上げ、実祭に捜査に当たった現場の刑事をその場に呼び、どこで目論見を間違ったか? ということをはっきりさせた上で、関係者の処分まで行かなきゃ駄目です。身内説に県警が固執することがなければ、更なる犠牲は防げていたという事実を重く受け止めなければなりません。

※ 車内に男女7人の遺体、集団自殺か? 埼玉・皆野

 起きてすぐ7時のNHKニュースを点けたらこれをやってました。で、私の最初の感想は、俺は自殺するにしても、見ず知らずの人間を隣にして死にたかぁないな、と思った。
 その後に、報ステだったかな、学者先生が解説して、いや、今はネット仲間の方が身内より濃い関係を築けるんだみたいなことを言ってらしたけれど、それって全然違うと思うぞ。
 確かに、親子の関係となると微妙だろうけれど、兄弟や夫婦、対面の友人は違うわけで、メールを二、三度交換して、BBSでほんの一週間付き合っただけの見ず知らずの人間の方が分かり合えるなんてのは、学者の勘違いだし、やっている側の、ある種の自己陶酔に過ぎないですよ。せめて死ぬ時の相手ぐらいは、本当に分かり合えたつもりでいたいという。
 ただ気になるのは、なんでこれ、20代の人間が自殺するんでしょうね。あんたたち、まだ未来はバラ色じゃん。何度でも人生やり直せるでしょう。

※ メルマガおまけ オブジョイトイ

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2004.10.12

憂国騒動

 火曜、なんだか久しぶりに寝た感じがして夕方以降すっきり。深夜、野球中継のせいで1時間半時間近く遅れた12chの「月詠」をながら見する。なんだ? これ。筋がさっぱり解らん。妹萌えに、猫萌えに、巫女さん萌えにロリゴシも入っているんだろうか。近頃のヲタの世界は全く解らん。しかしなあ、アニメの世界も売れるとなったら何だってやるよなぁ。

※ 西武リーグ優勝

 あのビール掛けってのは、要するに女子アナの濡れたTシャツ姿を拝むためのイベントだよね。つって、あんな場所に野郎なレポーターなんか派遣してるのはどこの局だよ。空気を読めっての。

※ 春日電機 静電気異物収集機

 これも日テレのバンキシャのレポートなんだが、事件現場で、ビニールシートを地面に被せて静電気を掛けると、あら不思議、肉眼では全く見えなかったのに、靴跡がくっきりとシートに浮き上がるという優れものを開発しているらしい。でも当然のことながら、サイト上に、そんな捜査用品の紹介は無いんですよね。
 防衛装備品というのは、われわれはあらかた知ることが出来るのに、警察の装備品は知ることが出来ないんですよね。

※ 岡田代表不規則発言
http://www.fides.dti.ne.jp/~shinwa/column/commentaly.html

 ↑これを知ったのは先週発売の週刊新潮の記事なんだが、台湾の、事実上大使相当格の人物が挨拶に訪れた際に、頼まれもしないのに、わざわざ自分の方から台湾の独立は認めないと取られる北京寄りの発言をしたらしい。メディアの前で。
 この人、幹事長時代の訪中時から、北京へのリップ・サービスが過ぎる人で、何だか、河野洋平を彷彿とさせる危うい所があるんだが大丈夫だろうか。どうもこの人には、外交のセンスが決定的に欠けているような気がする。いわんで良い所で、勇んで口を滑らせる傾向がある。

※ 出生率低下に8割「危機感」、中高年高く 内閣府調査

 なんだか、国は解っちゃいないなと思うのは、子育てってのは、恐ろしく非効率でマンパワーを必要とする仕事なのに、それだけの金を出す覚悟も余裕も、国にも自治体にも無い状況で危機だ危機だと言っても始まらんだろう。
 だったらどうすべきかの答えは一つしかない。金が無くても子作りに励む移民を受け入れるしか無いでしょう。

※ 熊考

 今回の、熊が麓まで降りてくるようになった原因は、相次ぐ台風による餌の枯渇が主原因らしいですが、本州で、まだ多くの大型の野獣が生存していることが解って嬉しいニュースである一方。人里に辿り着く前に餓死した熊がいたんじゃないか? と思うとちょっと不安にもなる……。

(というのは、表向きのよゐこの感想で、ちょっと暴論だが、熊って、いなきゃならないものなんだろうか。それがいなくなれば、生態系の何処かが破壊されるということがあるんだろうか?)

 いや、この文章は無かったことにしてくれ。一寸の虫にも五分の魂。柿食っただけで撃たれたツキノワグマにも生きる権利はある。

※ 本宮ひろ志さん雑誌連載漫画 南京事件で不適切表現
  集英社に抗議殺到、釈明へ 産経

 2ちゃんねるのそこいら中のスレッドに、抗議用のテンプレが張り付けられていましたが、こんなくだらんことで、大同団結するウヨ厨房って、全然好きになれないよ、俺は。
 で「本宮ひろ志 南京事件」でぐぐると、当の漫画をスキャナした頁が早速出てくるんだが、最後に、この漫画が描かれるために参考にされたという文献の一覧が出てくる。そのほとんどが、南京虐殺否定派によって問題有りと指摘された文献ばかりなんだよね。
 良く解らないのは、本宮ひろ志は、実は確信犯としてこれを描いたんじゃなかろうか? いくら漫画とはいえ、南京事件を扱えば、憂国な皆さんから抗議が来ることは予見できるはずで、しかも編集部がそれに気付かないとも思えない。著者本人にも編集部にも、やっちまえという覚悟があって掲載したけれど、集英社の経営陣はそうは思わなかったということでは無かろうか?
 たとえば、それは事実として無かったことが明白な百人斬り競争を真に受けて描いたり、どうも何の意図があってこんなことをしたのか理解できない。それにしても、ちゃねら~ははしゃぎすぎ。
 ぶっちゃけ、ウヨも一人でやっている分には愉快だけど、こう世の中が「憂国」だらけになると白けてしまう。

※ 中国に気兼ねする日経新聞

 日経新聞が誇る痴性、日経コラムニストの田勢康弘氏が、視聴率さえ取れりゃ嘘八百垂れ流すのも全然構わない日曜朝の憂国番組、報道2001にご出演なさって、小沢一郎の隣で喋ったことです。↓

「日本経済は相当中国頼みになっている、中国は日本に大変気配りをしている。大使の人事とか。この前のサッカーでも、5万人はいるスタジアムで実は2万人は警察官だった。だけどそれは日本側では知られていない。」

 この後にいかにも靖国問題とか続けて喋りたかった様子がありありでしたが。日本経済が中国頼みであるのと同様に、中国も日本頼みなわけで、それに関係なく、中国が日本に気配りするのは当然のことでしょう。これまではむしろ、日本の方が気を遣いすぎていたというのが事実で、そう言いながらも中国は相変わらず小泉総理とだけは会わないと言っているわけだ。
 靖国問題は、言い尽くされた感はあるけれど、日本側に呼応する動きがあるから、中国は、いつまでもぶつぶつ言い続けるんです。朝日が書けば、中国はもう一押しだと勘違いして頑張る。われわれが中国に対して送るべきメッセージは、従って、あんたたちがいくら靖国靖国と喚いても、われわれは何も変える気はないよ、というメッセージを送り続ければ良い。
 ただ日本側にも若干の問題はあって、A級戦犯の評価というのは人それぞれなわけです。東京裁判自体を容認できないという憂国派の主張がある一方で、私みたいに、そもそもあいつらは、靖国に祀られるようなご立派な連中じゃないだろう? という考えも少しはあるし、死者の魂は平等という日本古来の考え方もある。その辺りのA級戦犯の評価をどうするのかが日本人の中で固まっていないから、中国に付け入る隙を与える。

※ メルマガおまけ ヤマト論考2

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2004.10.11

ヤマト論考

 火曜、途中、宅配便で二度起きる羽目になるも久しぶりに三時間以上寝る。4日振りくらいかな。まともに寝られたのは。まるでジャック・バウワー捜査官みたいな過酷な週後半だった。
 夕方、日記を書きつつ、ニュースを見ていたら、まず12chで番組冒頭、れいのはとバスツアーのちょっと長めのレポート。こちらは旅館から生出演。CXでもほんの一瞬だけど5時半頃映った。お客は、8割方、首都圏の暇なオバサン連中らしいんだが、中に一人だけ幼子を連れた母親がいて、テレビ的には、各局ともこの幼気な女の子に構う、田中知事という絵で行くらしい。まあ、スターリンだって、子供と写真撮るのが大好きだったからねぇ。
 長野で彼が嫌われる理由は、やっぱこれだよね。このテレビがフレームアップする外面と、一度自分が敵だと判断した人間とは決して会わないし、視線もくれない、記者会見でも徹底して無視する。それでいて、テレビの前では、あらん限りのパフォーマンスを尽くして自己宣伝に励む。この落差が、県民に呆れられるんだよね。

※ 「スーパーマン」のリーブさん死去

 たぶん彼が存命中に脊椎損傷を治癒する完璧な技術が開発されるものと期待していたけれど、残念ですね。合掌。でもこれ、本当に自然死だろうか?

※ 盲導犬のトリビア 日テレ日曜バンキシャ

 横浜の盲導犬訓練施設で、糖尿病による失明者に実地訓練を施して盲導犬を引き渡すまでのお話しでしたが、なかなか面白いレポートでしたね。
 糖尿病による失明ですから、すでに歩行にもちょっと影響が出ている人で、引き綱を持つと、どうしても犬の方へ身体が寄ってしまう。すると、犬は壁と主に挟まれる形になって固まって立ち止まってしまう。すると、主の方は、そこに障害物があるものと判断して方向転換を命じてしまう。それを回避するために、白杖を持たせると、あら不思議、人間の方の歩行バランスが改善される。
 盲導犬は凄く頭が良いと思うけれど、どうなんだろう。最新のイメージセンシング技術と、町中に張り巡らせた無線LANを利用して、どこかケアセンターから誘導したり、画像認識でもって、音声で誘導したりというのも都市部では有効なんじゃなかろうか。

※ 国民年金1000万人未納 1カ月分以上、加入の45%

 これは最初は300万人とかいう話でしたよね。とんでもなく重大なニュースなんだけど、なんだかもうこの程度のことじゃ驚かなくなってしまっている国民の慣れが恐ろしい。これが、払いたくなくて払ってないのか、払う余裕が無くて払えないのかの分析をまずきっちりやる必要があると思いますよね。しかしなぁ、それって制度としてもう崩壊していると思うぞ。

※ 第2回大統領選ディベート

 今度はブッシュが挽回したとか言う話でしたが、それにしてもケリーは暗いやな。なんだかニクソンを彷彿とさせる所がある。それに対してブッシュはさ、兵隊が毎日外国で死んでいても、平気で牧場で馬乗っているよな明るさがある。
 先週発売のニューズウイークが、第一回の討論を特集していますが、ブッシュ陣営はボロクソに書かれていましたね。あれは、日本のメディアでも、ここまで露骨な編集はしないんじゃないかと思えるほど、一方の陣営を応援する。日本人みたいに、バランス感覚を大事にする民族は眉をひそめたくなるけれど、旗幟鮮明がモットーのアメリカ人にはああいうのが受けるんだろうな。われわれが見ると「偏向」だけど、アメリカ人にとっては違うんですよね。

※ 真っ赤な戦闘空母

 宇宙戦艦ヤマトにおけるクライマックスのドメル将軍との決戦は、これは一目瞭然、ミッドウェイ海戦を模した設定ですよね。さしずめ、ハイデルンが指揮する、あのドリルミサイルを搭載した真っ赤な戦闘空母は猛将・山口多聞率いる「飛龍」だろうか。
 ちなみに山口多聞という提督は、真珠湾での意見具申、ミッドウェイでのその戦功から戦後は、「猛将」、いわゆる戦バカのように誤解されている向きもあるが、この人はプリンストン大学に留学した知米派の米内ラインの人だった。

 所で、宇宙戦艦ヤマトをラストまで見て思ったんだが、ドメル将軍の自爆でもざっくり殺られ、ガミラスの濃硫酸の海でも溶け墜ちたはずの第三艦橋はどうしてイスカンダルの海に着水する時は……、真田技師長はネ申、ではなく(~_~;)。やはりああいう長距離任務には、艦長だけではなく、いくら一隻とはいえ戦隊司令くらい置くべきでは無かっただろうかと今更ながら思う。それに副長がいないのはなぜだろう。あれ、沖田艦長は過労死じゃなかろうか。
 それにしても沖田のキャラクターは良くできていますよねぇ。あのアニメを作った世代は、大なり小なり、60年前後の邦画全盛期に戦争映画で指揮官の理想像を叩き込まれた世代で、またそれを作っていた人々だから、いってみれば、戦艦大和の憂国太平洋戦争の舞台が、まんま宇宙に行ってアニメになっただけだもんね。子供向けの仕掛けはあるし、敬礼のポーズも避けたものの、艦内の人間関係なんて軍隊そのもの。

 もうひとつ、この手のスペースオペラで仇役の固有名詞にドイツ人名を持ってくるのは誰が元祖なんだろう。私はてっきり銀英伝だろうと思っていたんだが、ヤマトが先となると、もっと先があるかも知れない。

※ メルマガおまけ 「24」パート2終わる

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本日の日記は

14時以降のアップ予定

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2004.10.10

IFCON

 今日、日曜日も三時間しか眠れずに状況開始。くたくた。13時にやっと帰宅できて日記を書き始めたが時々意識が飛ぶようになり、布団に倒れ込む。
 しかし、あんなに強い台風だったのに、10名前後の犠牲者で済んで幸いでしたね。先日の台風では、鉄橋の橋脚まで流されたのに、犠牲者は抑えられた。

 この頃、私のように台風銀座で育った人間の心の中で、確実に台風の威力は小さくなりつつあります。それは少年体験としての台風があまりに圧倒的で、大人になる過程で現実感が芽生えてきたということもあるけれど、やっぱり個人が台風の威力を実感する理由は、ひとつには自分が外にいて、具体的にその威力を思い知る機会でもなければ、おおよそは、テレビを通じて得られる映像情報と、犠牲者の数に比例するんですよね。所が最近、犠牲者百人のオーダーを出すような台風が来ていない。いや来ていないわけじゃない。だから、台風がどんどん小粒になったような誤った印象を受ける。

 しかし、これはどうして達成されたことか言えば、言うまでもなく、この半世紀に及ぶ地道で、しばしば過度と批判される河川対策などの防災事業で得られた成果です。不幸なことに、防災というのは、これは事業としても人的コストとしても全く報われない仕事でして、犠牲を阻止して当たり前、犠牲が出ると何処かが袋叩きに遭う。
 たとえば、昨日の東京の雨も凄まじいものでした。あれは、20年前なら確実に、もっと大きな犠牲も出て、決壊状態の川も出ていたかも知れない。幸い、ここしばらく、巨大な地下放水路等の整備も進み、あの手の短時間毎の集中豪雨でも、町が長時間水浸しになることはなくなりつつある。
 そうすると人間というのは現金なもので、平素は、分厚いコンクリートの壁や馬鹿でかい土塁が、大げさな土木事業として目に入るわけですね。あんなものに金を掛けるんなら老人ホームがいくつ建つだろうかと思う。一方、風雨の中で寝ずの番に当たった人たちだけが、今回は、あれとこれがあったから、どうにか持ち堪えることが出来たとほっと胸をなで下ろし、専門家は、貴重なデータを得て、更に優れた防災計画にフィードバックさせようと努めるけれど、何しろ、それにオーケーを出す側の市民は、長いこと「被災」の経験が無いから、そんな過大で金が掛かることは止めろと反対する。そこでヨーロッパやアメリカの例が引かれたりもするんだけど、ヨーロッパにはまず台風は来ないし、地震もほとんどない。アメリカでは、山肌の川沿いに済まなくても済むし、日本の特殊性というのが、忘れ去られがちになる。

 今後の防災のあり方というのは、たとえば今年で言えば、実際、台風の上陸回数も多く、トータルで考えれば被害も大きかった。データを持っている国交省辺りや、現場で防災に当たる自治体が、研究部門が持っていて解析したデータを積極的に広報して、この地区の場合は、これとこれの防災事業があって、これだけの効果が得られたということを住民に指し示すべきだと思いますね。やっぱり、こういう台風シーズンにダムを議論するのと、春先に議論するのとはやはり住民の温度差は確実に違いますから。

※ 貴重な資料「H2」7号機、引き取り手なく廃棄の危機

 こんなことで手間取っているから、日本の科学教育が衰退するなんて言われるんだよね。

※ 観劇中けんか、男性刺され死亡 連れの男逮捕

 これは名古屋で、キンキン主演の劇をやっていたんですよね。きっと刺された者同士の友人は、実はスカパーパックインの視聴者で、昼間のパックインを観た後、二人で憂国談義になり、それでもやもやしたまま、観劇の最中に刃傷沙汰になったのだと信濃のコロンボは推理しますた。憂国殺人では無いのだろうか。
 そんな突飛なと思われるかも知れないが、つい30年前は、それで殴り合いに留まらず、山の中で殺し合いを演じていたわけですから。

※ IFCON

 土曜。睡眠3時間で起きる。ホテルの外へ出ると、雨はたいしたことは無い。3時間前は激しく窓を叩いていたのに。
 8時50分発の「あずさ」に乗る。列車がホームに入る間、私の前に、うちと同じくらいの家族構成の母子連れがいた。すでに行列が出来ているにも拘わらず、70歳過ぎの爺さんがつかつかと列に割り込み、母親が抱く下の子供に馴れ馴れしげに話し掛け始める。いるんだよなぁ、こういう迷惑なジジイが、まるでうちの爺さんだよと舌打ちしつつ、ほんに嫌な気分になる。田舎じゃ、外に出る度に、うちの爺さんも婆さんもこうやって毎日、赤の他人の親子連れを掴まえては、東京にいるうちの孫もあんたと同じくらいの歳でねぇ、と話掛けているんだと思うと、顔面にロケットパンチを食らわせたくなる。
 この爺さんの好き勝手を許してなるものかと母親の後にピタァとくっついて列車に乗り込む。すぐ耳栓、空気枕で寝の態勢に入る。しばらくして若い車掌さんが現れて検札を始めてびっくり。自分の番が終わってふと横を見ると、さっきの爺さんが、通路を挟んだ反対側に座っている。まだ一人で座れる状況なので、話し相手もいずに静かだったので気付かなかったらしい。
 車掌さん、平塚まで行きたいと言う爺さんに捕まり、身動きがとれなくなる。爺さんは終いには、自分が昔乗った古い電車の話を始める。これがベテランなら適当にあしらうんだろうが、若い車掌さんは、身動き取れずに後ろの乗客のイライラ感が伝わってくる。10分近く路線の話や世間話に付き合わされてやっと解放される。

 誰か不運な人間が隣に座らなきゃ良いけどなと思っていたら、途中駅で乗ってきたまだにきび顔のOLが不運にも犠牲になる。辛抱強く、爺さんの世間話に付き合っていたが、甲府で席を立ち、別の車両へと移動して行った。続いて座ったのは同世代の婆さんで、こちらも早速捕まるが、耳が遠いのか、最初は反応鈍し。しかし東京までは彼女しかいないので、彼女を相手に喋りまくる。耳栓持ってきて良かった。
 本来ならこんな微笑ましい光景にイライラする私は、度量が狭い人間なんだろうかと、車中ずっと自問自答していた。あの爺さんに、たぶん悪気はない。ああやって、見知らぬ人と世間話しながら旅するのが彼の愉しみなのだ。都会者の貴方も田舎のエアショーに行ったりすると経験あるでしょう? こっちは金掛けてやって来てんのに、突然見知らぬ地元の親父に話し掛けられ、「あんた良いカメラ持ってるねぇ……」と思考の邪魔をされることが。
 私は、その何が嫌だといって、自分の父親を見ているような錯覚に囚われるから一層嫌になる。

 八王子まで30分爆睡。立川で乗り換え。実の所、南武線もちょっとの雨で止まるので、安心は出来ない。12時前、溝の口着。雨はまだたいしたことなし。その後のニュースによると、松本-東京間は、11時頃には止まったらしい。予定を早めて良かった。
 昼飯を食べ荷物を軽くして外出。電車が止まった時のことを考えて、一通りの仕事道具とペンライト、空気枕を持参。寝るためのシートも持参すべきかどうか迷ったが止める。駅まで歩く間にズボンの裾がびしょびしょ。丸の内線で本郷3丁目駅。知らん間に駅がモダンな作りになっているが、地上に出て全身硬直する。凄まじい雨。話し声も聞こえない。しかし、7、8分の距離をタクシーに乗るのも癪なので、ズボンを膝上まで折り上げて歩く。
 でも、思ったより遠い。あれ、本郷三丁目駅から赤門自体が決して近くないんだよね。あれがランドマークだから、つい地図とかでは、間をはしょって描かれがちだけど。しかも、通行量が少ないせいで、車は凄まじくスピードを出して水を跳ねる。
 腰から下はたちまちびしょ濡れ。この世のあらん限りを呪いながら会場着。だいたいなぁ、こういう時は主催者側が気を利かせて、「本日はこういう天気ですから、またのご機会にお願いします」と連絡を遣すのが大人の付き合いだと思うぞ。こういう時に、世間の常識無く、這ってでも来てこそヲタクだという冷淡な態度を取るからヲタクは嫌われるんだよ(-_-)。
 誰もかまってくれないので、旅館のロビーにてニューズウィークとゲラを読む。5時前後の台風ピーク時間帯に、普通こんな天気であんたら来ねぇだろうが!? と思いつつインタビューを無事に消化し、晩飯にありついて帰るが、その頃には雨もほとんど降っていない。ただし、丸ノ内線はどこかの冠水で止まっていた _| ̄|○ 。遠回りする体力気力無く、タクシーで神保町駅まで移動する。
 田園都市線車中爆睡。多摩川を渡っている間にムクッと起きたら、隣の親父が、靴下を脱いで見るも無惨な水虫をボリボリ掻いている。一瞬血の気が退く。皮膚科の壁に貼ってある水虫の症例写真より遙かに酷い。それもう会社休んで入院加療だろうが、おっさんよと思いつつ、一瞬戻しそうになる。人生いろいろ、乗客いろいろを目撃した長い一日がやっと終わる。

 結局、この天気も重なり、シーテックも横浜にも行けず。無念な週末となる。

※ メルマガおまけ 晴れの特異日

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撤回

疲労激しく、夕方以降のアップとします。

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本日の日記は

最短で14時頃アップ予定

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2004.10.09

松本行き

 金曜、12時半の電車に乗るつもりだったが、準備が早めに終わったので、もう一本早いあずさに間に合う南武線に乗る。雨はしとしと。この時点では泊まりにするか最終で帰るかを決めかねていたので、ひとまず宿泊を前提の荷造りで出かける。
 普段なら、人と会わねばならない予定など一ヶ月全く入らなくても全然不思議じゃないのに、こういう時に限ってスケジュールが重なるマーフィの法則状態。実はてっきり7日のつもりでいたら、8日だということがわかり、でもどうせ週末だから問題無いなと安心したのもつかの間、不運にも自分の意志ではどうにも出来ない予定が重なっていたことに気づき愕然とした。
 どうしても土曜日東京にいなきゃならない。帰京ルートを中央線、高速バス、長野経由と3本考えて電車に乗る。

 立川乗り換え。途中、頻繁にピッチのメール・チェック。台風のせいで明日の予定が確定しない。30分ほど車中で仮眠、3時頃、松本着。駅の下にあるいつもの立ち食い蕎麦屋でうどん。そういえば、長野に通うようになって、ソバを食べて帰ったことがない。別に嫌いなわけじゃない。ただ、わざわざ信州に来て食べたソバがこれかよ? というマイナス評価が自分の中で広がることを恐れている。
 ダイエットと割り切り、斉藤さんのお店まで傘を差して歩く。今日、もし泊まりになったら、いつもとは別の、大浴場付きのホテルにしようと思っていたが、いざ駅前に立ってみると、そのホテルが意外と駅から離れていることに気づく。しかし寒い! 台風性の雨だから蒸し暑いだろうと予測したが、寒い。
 斉藤さんのお店で、4時にNHKで天気予報をチェック。女房より、土曜午前に予定されていたイベント一件の日延べがメールで届く。出発前のニュースと比較して、台風のスピードがさして変わっていないので、今日は松本宿泊と決定。いつものホテルに予約を取り、ひとまずチェックインだけ済ますべく駅へとまた徒歩で引き返す。途中、登山用具店をちらと覗く。いつかここでウォーキング・シューズを買おうと思っているんだが、なかなかその機会なし。あとで寄ることにする。
 いつものホテルにチェックインし、フロントのLANでネットしようとサブノートを抱えて出たら、なんと有線LANが無線LANに進化しているでは無いか? _| ̄|○ 。うーん、時代は進んでいるんだが…‥。いやだよ、俺は外で無線LANなんて。やむなく部屋に引き返してちんたらピッチでネット。長野関係のニュースをダウンするに30分も費やす羽目になる。
 結局、ホテルを出たのが5時半を回ってしまう。登山用具店を覗く時間が無くなる。途中、追撃氏より電話あり。斉藤さんの車で一緒に向かいましょうか? とかけ直そうとしたら、うちのピッチには掛かってきた電話の履歴が残らない。やっぱりピッチも買い換えるべきかなぁ。軽いからこれで十分間に合っているんだが。
 やむなく、斉藤さんと二人で出かけることにするが、何となく話が合わない。私はヴィレッジ安曇野のつもりでいたのだが、斉藤さんは近所の駅前だと勘違いしていたらしい。で、あわてて車を出すが、週末渋滞と帰宅渋滞とこの雨のせいで松本から外へ出る道路は酷い渋滞。何だかんだ言っても、ここはまだ都会だと認識する。

 30分遅れで会場到着。十数人だろと思っていたら60名近く集まったらしい。しかもその全員が、二度の選挙で田中康夫の選対の核になった人ばかり。
 きっと、ただ淡々と事務的な話が進行しているんだろうと思ったら、もうなんだか(~_~;)、いきなりボルテージの上がった人々が、「田中が、田中が!」とまるで吐き捨てるみたいな感じで、一人一人思いの丈をぶちまけている。
 うっ(-_-)、と一瞬退いてしまうが、挨拶を求められたので、「11月の集会が単なるガス抜きに終わらないよう、結果を出せる集まりにして下さい」と述べる。
 したら真後ろに追撃さんがいるではないか。実は初対面だが、予想外にもハンサムな人だ。いや、この人のサイトには、まるでギャグみたいにケビン・コスナーの写真が貼ってあるんだが、なるほど似てる。しかも、あっちはもう生え際が後退しているから、こっちの方がまだ遙かにハンサムだぞ。
 初対面で追撃氏と待ち合わせる人には、「和製ケビン・コスナーと思って探せば解る」と言えば、言われた側は冗談にしか取らないだろうが、実際会ったら納得すると思う。まじだよ、ちゃねら~の諸君。

 会合終了後、部屋を移して雑談。しかしでかい建物だ。れいによって三セクだそうだが、やたらに広い。9時半頃、先に松本に移動した人々と合流すべく出発するが、私は下で良いと言ったのに、斉藤さんが気を利かせて高速に乗る。したら、松本インターの一キロ手前で見事な渋滞にはまる。松本-塩尻間で事故があり、全車両が松本インターで降ろされているんだが、その料金所渋滞。結局、ヴィレッジ安曇野から、普通に下を走れば30分のところを一時間掛かる。すでに11時が近いが、皆さん、私のためにわざわざ飲み屋で待っていて下さる。
 ここではゲストの立場を捨てて、メディア対策上取らなければならない戦略に関して意見具申する。
 12時過ぎ、事実上夕食抜きだったので、コンビニで蟹雑炊とサラダを買い、やっとホテルに引き上げてテレビを点けたら、NEWS23に、沖縄選出の某参議院議員が出演している。深いため息を漏らす。テレビの罪は重いね。

 さて、私は今日土曜日、本郷で開かれる、「デフコン」という集まりに招待されています。しかしあんのか? この天気で。普段なら絶対引き受けません。宴会の席で突然話しかけられて、酔った勢いで、ついうっかりオーケーしてしまった。
 別にその集まりが濃ゆそう(~_~;)、だからというわけではない。半年も後のその日、昼間起きていられるか否か、私にとって全くのギャンブルだから。来週、どこそこに来てくれないか? なら私はそれに出られるかどうかを判断できるわけです。でも再三書いているように、三週間以上先のことで約束を入れるのは酷く苦手とする。今回も案の定、これに出るために生活リズムを無理に維持する羽目になった。おかげで松本にも来られたわけなので、これはこれで幸いに作用したと言えますが。
 しかし、おまけにこの天気で、何か軽井沢辺りで、私がスムーズに身動きできないよう、ベルサーチを着て呪詛している男がいるんじゃないかと思ったりするんだが、もし、私が今日会場に着けなかったらご免なさい。

※ メルマガおまけ 周回遅れのテレビ

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2004.10.08

緊迫! 中朝国境

※ 県会の意向調査費修正案 全額削減で可決
【田中康夫知事の話 「困り果てている。長野県の未来の問題だから、県民の意向を聞こうとしているのに、どうしたらよいのか。そこまで、県民の意向を聞くのが必要ない、とおっしゃるのか。歴然たる差が(採決に)出たのはショック」】産経

 凄いよね。自分で放火しといて、思うように火が回らなかったら「困り果てている」と開き直れるこのセンス。鉄面皮全国選手権でも開催されたらブッチ切りで優勝だろうな。M-1タンクの劣化ウランの滑腔砲弾でも、あの面の皮は破れまい。次期主力戦車の正面装甲にあの顔を拝借しよう。厄よけにもなる。(※ 厄よけと言えば、今度の台風ばかりは、長野を避けられそうにないんだが、今週末の康夫ちゃんのバイト情報が入らない。誰か情報をお持ちでないか? 今夕にはどうせ新幹線に乗って上京するはずなんだが)
 つい昨日まで、何の興味も示さず合併の推進を黙認し、その間、当の山口村では、下を見ても三度の選挙で、岐阜県への転入をテーマにして争われて結論が下された問題を、突然、自分の思いつきと我が儘、はっきり言えば、諸々の県政スキャンダルの話題逸らしに花火として打ち上げ、住民自治を人質に取って県民を脅す。こんな見え透いた作戦に、いったいまともな県民の誰が乗れると言うんだ?

※ 辞職勧告可決なら辞職し再出馬、橋本・高知知事表明
【 1991年の高知県知事選で初当選した橋本大二郎知事(57)の陣営で、不透明な資金調達が行われた見返りに、県発注のダム工事で談合があったとされる疑惑が持ち上がり、8日の県議会で橋本知事に対する辞職勧告決議案が採決されることになった。 】読売

3期で辞めておけば良かったのに、権力の椅子ってのは人を変えるんだよね。3期もやって、たかが自分個人の名誉のために選挙をやり直すなんてばかなことを言っている。結局、橋本兄弟って、晩節を汚して消えていくんだろうな。

※ ウルトラマン・ネクサス

 やっと見る。駄目だろうこれ。コンセプト・ミスだと思う。子供には訳がわからん展開だし、脚本にメリハリは全く無いし、イケメン路線にしちゃ、今ひとつ垢抜けてないし。TBS(制作は中日テレビ)に特撮をつくるノウハウはもう無いってことだね。

※ 中国軍、北朝鮮国境に3万人 北も呼応?憶測呼ぶ

 これは産経の記事で、その集結が始まったのは今月初旬ということになっています。思い起こせば、大規模な渡河訓練もあった。
 いくら中国が馬鹿でかいと言っても、3万もの兵力を長期間張り付けておくのは困難です。とんでもない金が掛かる。脱北者阻止という理由も成り立つでしょうが、それとて、国家財政に負担を強いてまで取り締まるほどのものでもない。何かとんでもないことの予兆と言って良いでしょう。

※ 交通事故診断書 TBS報道特集

 神戸での事故なんですけど、4車線くらいある道路で、路上で倒れている人間を親子が乗った車が発見して、雨の中、後続車を停止させようと、三角版を持って車を止めようとしていたら、後続車が突っ込んできて事故。以降寝たきりになった。
 所が、運び込まれた病院で、「加療2週間」の見込みという診断書を書かれたことから更に運命が暗転する。
 S61年の法務検察の取り決めで、3週間以内の障害は、ドライバーを起訴しないと決めた。警察ももちろん、それに従い、3週間未満の加療の場合、捜査の手間が起訴を前提としたものと比較して簡略化され、捜査資料も10分の1以下の厚みで済む。そのために、わざと実況見分調書も誤魔化す。もちろん保険の点数もそれだけ低くて済む。被害者以外は、みんな得をする仕組みになっている。
 医者も、診断書を警察用と割り切って出す。加療の見込み違いと言えば済むから。
 これはとんでも無い話なんですけど、交通警察を責めるだけじゃ済まないですよね。それだけ警察が忙しくなっているということですから。ただ、こういうこともあるという事実は、知っておかないと拙いことですよね。自分や家族が事故に遭ったら、どういう診断書が書かれるのか注意して、少なくとも、ドクターに一本釘を刺しておくべきことはすべきでしょう。

※ メルマガおまけ 韓流愛情表現&ハリーポッターと在庫の山

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2004.10.07

東も西も税金ネコババ

※ 護衛艦トイレに火をつけ、訓練妨害容疑 元水雷長逮捕 

 36歳で1尉ですから部内選抜でしょうが、水雷長と言えば要職ですよね。ぺいぺいの新人水兵さんならともかく、そんな幹部士官が虐めに遭うなんて相当なことで、艦内という密室における階級とCPOという権力の二重構造が、こういう事件を頻発させるんでしょうね。部内選抜で出世するとやっぱり狙い打ちされるんだろうな。

※ おれおれ詐欺、被害総額100億円超す

 この頃のオレオレ詐欺は、警察の名前が使われているわけですね。昔なら、警察はその名誉に賭けて摘発したものだけれど、この頃は、そんな体力も無いから、詐欺集団の思うがまま。これは警察力だけで対応できるレベルを越えているから。刑法を改正して、厳罰化という方向で取り締まるしか無いでしょう。

※ ネット上の人権侵害、法務省の削除依頼をルール化

 これは強制力も無いし、しかもこれを決めた集まりには、肝心の2ちゃんねるは入っていないんですよね。そもそも2ちゃんねるはプロバイダでも無いし。いったいこれにどんな意味があるんだろう。

※ 兵庫労働局が裏金でキャリア厚遇、2年で500万円も

 これは無茶苦茶な話でして、「毎月20万円、年末年始は25万円入りの茶封筒を渡していた」(読売)というんですから、事実上の闇給与ですよね。いくら労働省が3流官庁で、ろくな人材はいなかっただろうとは言え、仮にも上級職試験を受かった連中が、こんな高額な官官接待を受けていたなんて途方も無い話で、本来指導すべき立場でもありますよね。
 社会保険庁の汚職も酷い話だけど、いったいこの連中はどうなっているんだろう。

 今、長野県を舞台に、田中康夫の友人知人にじゃぶじゃぶと税金が出て行っている。それも、事実上、田中康夫がプロダクションとして、稼ぎのプール先に使っているイベントプロデュサーに至るまで、一千万円単位の税金が流れていく。これは単純な贈収賄で、背任ですよ。なのに、それを摘発する所か、止めることすら出来ないんですよ。日本という国は、お役所は不正を犯さないという前提で成り立っているから、こういうことが明るみになっても、捜査機関が動かなければ、その税金を返還させる術も無いんですね。しかも警察はそれ所じゃないから、田中康夫みたいな悪党でも、県警のご機嫌さえ取っていれば、好き放題の不正が出来る。

※ メルマガおまけ 「24」パート2

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2004.10.06

宇宙戦艦ヤマト30周年

※ 信濃毎日 「報酬代わりにグリーン要求」http://www.ne.jp/asahi/eiji/home/main/200306higaki.htm

 ↑信毎のペーパーをそのまま張り付けました。テキストだとただの情報に過ぎないけれど、こうして紙の情報として見ると、結構生々しいですよね。ほとんど犯罪者扱いです。いやぁ、日垣先生も、たまには報道される側の悲哀を味わうのも良いでしょう。
 残念ながら、記事のタイトルに「日垣隆」の固有名詞は入っていないし、何しろ単に委員会のやりとりを小さく報じただけに過ぎないわけですけれど。ただ、出て行った金額がいくらだったかはこれで明らかになったわけです。

 せめて地元の記者に、日垣隆ご本人に突撃取材くらいして欲しいけれど、しないんだよねぇ、この人たちは。しかも未だに長野には日垣信者のアホな記者連中がうじゃうじゃいるから。新潮の受賞パーティを長野で開いたら、きっと大盛況ですよ。
 日垣隆と長野県内ジャーナリストの関係というのは、東京のマスコミに対するコンプレックス丸出しですよね。でもねぇ、地方から見ると、東京のマスコミというのは全国区なんだろうけれど、東京のマスコミにとっては全国区の意識は無いんですよね。せいぜい関東エリアの意識しかない。全国はできれば斬り捨てたいし、関西のマーケットも知れているから。ただ東京でやっているというだけで、要するに、もうペーパーにしても電波にしても、マスコミの正体というのは、実は東京地方区に過ぎないんですよ。ちょっと大きな地方の一つのミニコミでしか無くなりつつある。
 それでも、他の地方からは憧れの視線で見られるし、地方の記者には、東京での大新聞やキー局での就職を目指したけれども……、というコンプレックスがあるだろうけれど、今の東京メディアの現状を見て下さいよ。

 あいつを呼べば視聴率が取れるから仕方なく呼んでヨイショする、というCXの黒岩さんを。あれがアメリカ特派員まで務めたベテラン・ジャーナリストのなれの果てですよ。愚にも付かない支離滅裂なコラムを巻頭に載せる週刊SPA!や週刊エコノミストは、お宅の地方紙や番組よりクオリティが高いと思えますか?
 今時、地方の方が、よほどしがらみのない良い仕事が出来ますよ。なのに、なぜか東京の雑誌で記事を書いている、テレビに出ているというだけで、変な憧れを持つんですよね。県民総掛かりで憧れたタレントが、一体どんなペテン師だったか、あなた達知らんわけでもないでしょうに。

※ 国際航空宇宙展が開幕

 幕張じゃシーテックもやっているし、どっちに行くべきか? どっちも行きたいけれど、どっちも行けなそうなんだよね。悲しい。

※ よど号事件の魚本容疑者の妻に有罪判決 旅券法違反

 なんで、この人は娑婆にいるんだろう。こういう時にこそ長野県警を出動させて適当な犯罪をでっち上げてしょぴけば良いじゃないか。公安委員も県警の良き理解者だし。

※ 北朝鮮崩壊マニュアル

 韓国政府内に、金大中時代から存在すると明らかになった計画は、平壌に総督府を持つプランと、20万人の難民を既存施設で受け入れる2案からなっているらしい。ここで注目すべきは、20万という人数ですね。どこから導き出された数字なのか。もちろん、今の中国経由の脱北者の数を考えると、ちょっと20万人では済まないでしょうが。
 いずれにしても、総督府を置くと言うことは、韓国も一気に統一という事態を想定しているわけではなく、そこにはワンクッション置くという姿勢を明確にしているわけで、彼らも、北朝鮮崩壊阻止=実は「統一反対」というお題目はともかくとして、現実的に、崩壊のシナリオは持っているということですね。

※ 北朝鮮人権法案

 今朝のテロ朝朝刊瓦版で、憂国コラムニスト氏が威勢の良い進軍ラッパを吹いてらっしゃいましたが、この法案自体は、大統領がサインしなければ、ただの絵に描いた餅に過ぎないわけですね。しかも現状では、サインする可能性は低い。なぜか?
 年間2千万ドルを国外脱出支援に支出するということは、北の崩壊を促進させるという意味合いを十分に持ちますから、日本政府はこれだけは困る。だから、たぶんこれは、日本政府から、ホワイトハウスに対して、「サインはするな」という要請が行くでしょう。
 ここで着目すべきは、よって、憂国コラムニストの「日本も類似の法律を作るべきだ」ではなく、「日本政府は邪魔をするな」です。そもそも日本だって、制裁法案は、外為法改正案等いくつも準備されている。政府が嫌なら議員立法でやれば良いだけのこと。

※ 宇宙戦艦ヤマト、放映開始30周年

 火曜。訳あって、つまり雨が降っているせいで、朝の9時から夕方の5時半まで次男と二人で過ごす。この長雨の何が辛いと言って、やっと風邪が治ったばかりの次男を外に連れ出すわけにもいかんから、普段、次男を連れ歩いている女房の行動が当然しわ寄せされて、私が次男と留守番する羽目になる。
 疲れて11時過ぎ、次男を羽交い締めにしてベッドに倒れて寝さす。お昼に一瞬女房が帰ってきたので、切れた目薬を買いに出る。
 前回、店員に勧められるまま、新商品の参天製薬の「ザイオン」を買ったが、いまいちだったので、以前の大正製薬のアイリス・ネオ・クールに戻す。やっぱりこっちが良い。
 再度、夕方まで子守り。暴れまくる次男に上の歯が覗いていたことに気付く。3時前、また羽交い締めにして寝せるが、眠りが浅く、20分置きにふにゃふにゃと泣き声を上げる。16時から、スカパー361chにて、宇宙戦艦ヤマト放映開始30周年記念番組をやっているので、やむなく二人で見る。
 361chのサイトを見たら、丁度この10月で30周年らしい。随所で涙ぐむシーンあり。たとえば、放映3話目で、ヤマトが大型ミサイルを撃破して黒煙の中から飛び立つシーンや、あれは木星か何処かの衛星なのか、古代進が、敵と交戦している最中に、兄守の銃を拾って敵を倒し、撃沈された「ゆきかぜ」を発見し、沖田艦長が報告を求めるシーンとか。
 やっぱりあれは、日本初の憂国アニメだよねぇ(~_~;)(とか書くと、私の周囲では、10人くらいが、いや、戦後日本に於ける初の憂国漫画と呼べるものは……と議論を始める)。
 絵はもろに松本零士だし、声もみんな張りがあって若いんだよね。納屋吾郎さん、デスラー総統役の伊武雅刀さんとか。脚本も完璧ですよね。あの脚本が崩れ始めるのは、たぶんラスト近くになってからですよね。

 水曜、疲れて12時まで寝ている。

※ メルマガおまけ イラク戦争間違いの出発点

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2004.10.05

Xプライズ達成

 あんなのは宇宙旅行じゃない。ただの高高度飛行に過ぎないとは思うが、初めの一歩にはなるだろう。

 月曜夕方、書店へ。買い物へ向かう途中、目の前を歩いていた女が煙草をポイ捨てする。直ちに勝谷犬佐を両肩に降臨させ、あらん限りの罵詈雑言を胸の内で呟き「死ね死ね」念力を浴びせるも効果無く、女は新しい煙草に火を点けて悠然と歩き煙草。ああ! ここにショットガンがあればなぁ。俺は刑務所入って良いからぶっ放してやるのに。法廷で堂々と主張してやる。こいつらゴミを殺すのは単なる待ちの清掃作業のひとつに過ぎないと。

 書店で、しばらく間が空いた週刊ダイヤモンドの憂国阿呆談。れいの批判記事以降、きっと編集部との間でいろいろとあったんだろうな。ちょっとごねて見たけれど、でも引き受け手もなさそうだから、対談を再開したと。小泉やブッシュがどうのと戯れている暇があったら、本誌で批判されたことに反論すりゃ良いのにね。業界一のカワード物書きだ。読む価値無し。

 夜、冒険作家クラブのパーティの案内状作成でヘルパー要請が入ったため、康夫ちゃんのアクセスをライブで聞きながら2時間掛けてファイル作成。この手の恐ろしく集中力を必要とする作業に没頭していると、この不快なノイズもどうにか我慢できる。
 両眼ともかなり辛い。

 所で、アクセスは、今、相方を長峰アナが務めているんだが、この人、田中康夫が県政話を始めると、だいたい最後に「改革がんばって下さい!」とエールを送る。字面だけ読むと間抜けな台詞なんだが、実はこのごろ、この人の微妙なニュアンスに気付いた。
 ラジオだから、何しろ顔は出ないし、中波だから、微妙なニュアンスを伝えるにも限界があるが、彼女の励ましというのは、実は冷たいんだよね。もっと言えば、「改革頑張って……」の台詞自体が、お前、そんなのやって無いだろう、法螺もたいがいにしろよ、という突き放したニュアンスに聞こえる。
 実は昨夜も、長野で流れていない23時半からのパートで、また先週末、北海道はニセコで講演した自慢話を康夫ちゃんがしたわけだが、長峰が何と言ったかと言えば、「そうやって週末は講演旅行しているわけですね?」と言ったんだが、明らかに、「あんたバイトばっかだねぇ……」というニュアンスが読み取れて、康夫ちゃんが一瞬声に詰まるシーンがあった。なかなかの狸ジジイならぬやり手ババアの雰囲気がある。自分はメディアリテラシーがあるつもりの勘違い女の長野智子が報ステに抜けた後の長峰さんなんだが、このコンビ、あまり長続きしないような気がする。

※ 週刊エコノミスト敢闘言

 と、その前に、今朝の信濃毎日新聞に、やっと日垣隆のグリーン車問題が掲載されたとのことです。ただピンの記事じゃなく、県政絡みでさらりと触れられただけだそうですが。いくら時機を逸したとは言え、これはピンで書くべき記事だと思いますよ。しかし、隔世の感はありますね。かつて田中県政誕生直後の信毎編集部の日垣隆への無邪気な憧憬ぶりを思うと。
 このニュースがいったいいつの事件だったかすら記憶が薄れているんだが、このニュースの発端は、県教委から県民に情報が漏れ、それが私に伝わり、追撃さんが取材、スクープという経過を辿りました。
 日垣さん、ご愁傷様ですが、恨むなら、私でも追撃さんでもない、県民を恨みなさい。貴方にとっては、全く正当な行為だっただろうが、長野県民は貴方のモラルの無い行為を極めて不快に思っているということだから。グリーン料金はもとより、自分が長野県民だという自覚があるなら新幹線代を県民に返還しなさい。それが当然の行為だ。
 私がこの人なら、荷物を纏め家族を連れて県外に夜逃げするしかないね。少なくとも、県内ではジャーナリストの肩書きなんざ掲げられないでしょう。「ジャーナリスト」の頭に「ブラック」を付けてグラサン掛けて出歩くしかない。まことに、ご自身が鉄面皮な性格で良かったネ。

 さて、日垣先生におかれては、ご自宅の玄関を何者かに破壊されたそうで、先生はそれを、ご自分が実名報道に拘っている少年犯罪や触法患者による復讐だと認識してらっしゃるようなんだが、ご自分が今や田中康夫利権に巣くうジャーナリストとして、必ずしも長野県民に好かれていない事実も念頭に置いた方が良いと思いますよ。もちろん、本人にはそういう認識は十分あるわけだ。でもそれを認めると恥を全国に晒す羽目になるから、仕事で晒しもんにした連中が犯人だということにするしかない。
 ま、一戸建ては、御近所の餓鬼や、飲んだくれに悪戯されるのは避けられませんからね。もちろん、仮に田中県政絡みでの犯行だとしても、それはそれで許されるものではなく、この四年間、同様に嫌がらせを受け続けた私としても、ご同情を禁じ得ない。いくら彼に、ジャーナリストを名乗る資格が無いとしても。
 彼が長野県民の税金にたかった事実が仮に県民に衆知されているとしても、何かを変えるために、あるいは憂さ晴らしのために暴力に訴えるのは卑怯なことです。
 ただ、今週のコラムの白眉は、れいによって最後のオチで、この人はやむなく玄関に監視カメラを取り付けたそうなんだが、街中での監視カメラ設置に反対している人々がいることをして、お前らは、俺の家族を守ってくれんのか? とくだ巻いている。
 いやぁ、日垣先生。個人宅を守るための監視カメラと、繁華街の治安を維持するための監視カメラを同列に論じるのは無茶でしょう。てか、担当編集よ、それとこれは違うでしょう! と突っ込み入れなさい。このコーナーには担当者はいないのか?

※ 米軍戦闘機2機が空中で接触 嘉手納基地に緊急着陸

 傷跡を見ると、二機の編隊飛行中に、うっかり下を飛んでいた側がカマを掘った感じですね。微妙な所で、編隊で旋回中、どちらかが間合いの取り方を間違ってぶつかったような感じもする。ま、イーグルはこの程度じゃ墜ちないからたいしたことは無い。

※ NW機が成田離陸直後に緊急着陸 タイヤから出火

 こっちは恐ろしく怖い。ツインだからてっきり777だろうと思ったらウイングレットがニュースに映っていた。エアバスのA330でオーバーシーだなんて自殺行為だ。私は絶対に御免。

※ 原油価格上昇に理由無し

 昨夜のテロ朝報ステで、短いレポートでしたが、誰が原油価格をつり上げているかのレポートがありました。
 テキサスには、300から400のヘッジファンドが集まり、最大5兆円の資金を運用している。そして、世界の原油産出量で僅か0.5パーセントに過ぎないテキサスの原油を投機で売り買いすることにより、世界市場を押し上げている。

 何度も書きますが、原油高騰に供給サイド需給サイド共に、価格上昇を招く要因はありません。全くありません。たとえば、先週の価格上昇は、ナイジェリアの世情不安だと言われたが、こんなもの、投機筋にとっては、理由は何でも良いんです。それは原油に限らず、投機というのは、そもそもがそういう性格のものなんです。箸が転んだことだって理由に出来る。
 ソロスなんて、反ブッシュ運動やっている場合じゃない。そんなことやっている暇があれば、投機市場に関して警告しろっての。
 いずれにしても、ここ20年、OPECの生産余力の天井がさして上がっていないことも事実なので、投機筋に付け込まれる要因はずっとあった。投機市場をどう冷やすかという知恵を先進各国が出す必要があるでしょう。

※ メルマガおまけ 百発百中

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2004.10.04

東京ユニカ・レボリューションズ

 月曜朝、ほとんど徹夜したような疲労感で起きる。全然寝た感じがしない。眼はショボショボでまともに開けていられないし、頭はボーとしているしでお昼に二度寝する。でも眼は相変わらずだ。医者行くべきだろうか。
 しかも昨夜は寝入りばなに酷い悪夢を見た。以下略……。

 日曜午後、聞き覚えのある、かつて私に対して「名前教えりゃ買ってくれんのか?」と開き直った営業マンから「初めてだ」と電話が掛かってくる。ここは下手に出て、素知らぬふりで経緯を話し、丁重に電話を置き、会社宛に抗議のメールを送る。本日午後に入り、下記の返信が届く。

【しかし、再三ご迷惑をお掛けいたしました原因としましては、営業で外出することが多く、全体にその通達が行き渡っていたかったものと思われます。
 これは、偏に私の対応不十分によるものです。申し訳ございませんでした。そこで、本日、営業担当者全員揃っているとことで、各担当者に文書及び口頭にて再度、今回の経緯を伝え、先日お電話してしまいました者にも厳重注意いたしました。 】

 さて、この次はいつ頃、掛かってくるんだろう。

※ er始まる

 もう韓流ドラマの後なんだもの。しかも前シーズンのラストなんて全然覚えていないから訳わかんない。

※ 空自岐阜実験隊 TBSスカパー258ch

 2時間番組、丁度ウルトラセブンの裏番組に当たってしまったため、長男をだまくらかして寝かせる。所が、ただならぬ気配を察したのか、すぐ起きて来た。それでも時間を誤魔化して何とか見る。もとはBSiの番組らしいが、なかなかいい出来だった。ああいうのを陸海も作ったらどうだろう。
 再放送があるかどうかは不明。少なくとも向こう一週間は無い。二種類出ているスカパーの番組雑誌をチェックしたけれど、両方とも258chの番組表は酷い作り。

※ カルーセル麻紀さん、性別変更認められる 東京家裁決定

 うーん、苦節何十年ということになるんだろうか。てか困るぞ。どこかのお見合いパーティで、「麻紀」さんという女性がエントリーされてて、いざ対面したら、現れたのがカルーセル麻紀だったらどうするよ?

※ イラクはどうなるのか?

 国務省もCIAも楽観的な予測は一切していなくて、ひとりDODだけが、「なんとかなる」と言い張っている状況です。何とかなる状況があるか? と言えばあまり無いんだけど、ここは敢えてソフト面での楽観論にチャレンジしてみましょう。
 ベトナムとの相違という点で言えば、まずベトナムとは人口がちょっと違います。アラブ全体を敵に回しているという点ではベトナムより酷いかも知れないけれど、少なくともバックに中国ソヴィエトが付いているわけでもない。この差は大きい。
 ジャングルは無いから、当然ホーチミンルートは築けない。結果的に、テロが欧米のジャーナリズムに向かったせいで、テレビがイラクから撤退し、現場の状況をアメリカのお茶の間に届ける術が無くなりつつあるから、アメリカで反戦世論を喚起しようもない。更に、アメリカ自身にも、学生運動の退潮という大きな流れがある。
 戦場の兵士は、更にマイノリティ度が増し、まず富裕層の子供はイラクには行っていない。南洋の統治領で、自動車も見たこと無いよな若者をリクルートして戦場に送り込んでいる。
 ここは特にベトナムとの大きな違いで、いくらブッシュがうまいことやって逃げたとは言え、ベトナム時代の徴兵制の下では、リスクは国民全体の問題だった。しかし、現状のイラクにおいては、それは市民権が欲しい移民や下層階級のリスクでしか無い。少なくとも、議会議員やニュースキャスターの息子はイラクにはいないわけです。

【30日夜に始まった今回の作戦で注目されるのは、イラク軍の役割が大きかったことだ。まず、参加した兵員が2000人と米軍の3000人に肩を並べた。また、4月のファルージャでの戦闘で相次いだ脱落兵が今回はほとんど見られなかった。さらに、イスラム教シーア派の第10代イマーム(無謬(むびゅう)の指導者)アリー・ハーディが眠る聖廟(せいびょう)の奪回はイラク人の宗教心に配慮、米軍の代わりにイラク軍特殊部隊が請け負い、成功した。】読売

 サマラの制圧ではこんなニュースもあるけれど、話半分という所でしょう。一時的に制圧は出来たかも知れないが、米軍はそれ以上のものを失ったことは間違いない。無関心であった民衆の信頼を完全に失い、憎悪の種を蒔いただけです。
 たとえば、この状況が向こう2年続くとすると、米軍の戦死者はほんの3千から4千です。この程度の戦死者なら十分に耐えられる。問題はむしろ戦費でして、今は辛うじて景気を維持できているから問題視されないけれど、もし景気が減速するようなことがあったら、イラク戦費が真っ先にやり玉に挙げられ、そうなったら、当然米政府として、日本に対して、戦費負担を具体的に言ってくることになるでしょう。

※ フリーターに住民税課税 総務省、06年から適用方針

 こんなこと止めて消費税を上げれば済む話ですよ。だいたい彼らに、それを支払うような余裕は無いでしょう。てかこれって住所不定の某知事から税金取るためだったりして。

* 正社員になれないフリーター増で1.2兆円の税収減
 【UFJ総研の調査レポートによれば、15~34歳のフリーターの平均年収約105.8万円に対し、同年齢層の正社員の平均年収は約387.4万円と、その賃金格差は約281.6万円、約3.7倍となる(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)。】

 このニュースも、税収がどうのこうのより、事実上最低賃金を定めた労働基準法が崩壊していると取るべきではなかろうかと思うんだが。

※ ハロウインTDL

 土曜、ウルトラマンが早朝に始まったんだが、長男、機嫌悪し。期待していたのと違い、ウルトラマンはほんの一瞬しか出なかったらしい。

 TDLはハロウィン仕様になってから初めてまともに晴れる週末となり、入場制限が予想されたが、前日都民デーか何かで、金曜程の混雑は無いのではないかとの推測もあり、ま、なるべく早めに行こうと、10時過ぎの電車に乗る。舞浜駅に着いた時点で相当の混雑だと覚悟するも、どうにか入れた。こりゃ久々の混雑だなと思ってまず、女房をホーンテッド・マンションのファストパスへ直行させ、家族は昼飯確保にと、チャイナボイジャーへとベビーカーを押してスタスタ向かう。し、しかし甘かった _| ̄|○ 。あんなに並んでいるチャイナボイジャーを初めて見る。まだ11時を回っただけだというのに。どこもまるでカウントダウン並みの混雑。
 仕方なく、回転が早いカレー屋と向かう。ここも並んでいるが、どうにか30分でカレーをゲット。連絡を取り合おうとするがピッチの旗が立たない。女房のファストパスの行列も30分だったとか。

* 余談だが、NTTドコモは、プリペイド携帯のサービスを止めるとか。ユーザー数が明らかになったら他社とはとんでもない開き。この携帯キャリア社って、そのサービスは拡充しないと決めたら徹底的にユーザーに嫌がらせする。ピッチもその一つで、アンテナ立てさせろとオリエンタルランドに営業しないんだよね。

 どうにか旗が立つ場所まで移動してメールを送る。れいによって、別にやりたいことがあるわけでもないので、食後、トゥーンタウンまで移動。コーヒーを飲みたいが、もう行列に並ぶ体力無し。しかもべらぼうに暑い。気温はたいしたこと無いんだが、台風一過で日差しが強く、しかも異様に湿度が高い。帰って調べてみたら、土曜の浦安は、湿度80パーセントを行ったり来たりしていたらしい。
 長袖で来たことを後悔する。そのままショーベースのワンマンの行列に並ぶ。こんなのなぁ、一時間以上並んで見るショーじゃねえぞ、と思いつつも懐かしいので、ひとまず一度は見ることにする。
 最初と最後だけが、昔のワンマンと同じだけど、大きく変わった中盤は駄目だなぁ。海賊船の作りは三次元にはなったもののチープな感じだし、蟻のラインダンスはだめだろう。あれなら昔の芋虫のラインダンスの方が良かったし、ラスト五分のダンスは、振り付けにメリハリが無い。衣装が今風になって露出度があがっただけ。
 ワンマン終了後、4時半にもう夕食、今度こそチャイナボイジャーでラーメン。せっかくのハロウインということで長男にナイトのコスプレをさせようと女房は張り切っていたのだが、長男は頑として拒否する。馬鹿でかい盾を持ち歩いているのに。
 暗くなってからやっと着るが、すぐ嫌がる。そのままファストパスでホーンテッド・マンションへ。なんと、入り口では、2時間半待ちだとか言っている。あの、真夏のどんなに混んでいるシーズンでもスカスカのホーンテッドマンション、スポンサーのセコムもあっという間に逃げ出したここが2時間半の行列とは!
 実はホーンテッド・マンションは、このハロウインに合わせて中が大改装されたんだが、来ている客はみんなそれ目当てらしい。ということは、ほとんどの来場者がリピーターということだよね。(年明けまでここはハロウィン仕様らしい)
 仮装したままの長男と一緒に乗って動き出した途端、ライドが止まり、息子、お化けの真下で硬直する。
 お城の周辺で、城をバックに写真を撮り始めるが、長男、とうとう怒り出してベビーカー相手に剣を振り回す。やむなく脱がせる。
 カリブの海賊に入ってから鉄道に向かったが、花火の準備とかで止まっている。ツリーに登ったら、たまたまTDSの花火が上がっていた。下へ降りて、パレードの時間帯にお茶。夜に入ったというのに全然涼しくならない。じと~としている。
 長男、幕張に出掛けて以来恐竜に目覚めたらしく、どうしても鉄道に乗りたい(恐竜エリアが最後にある)と言うので、花火の時間に、鉄道乗り場で待つ。したら、上空の風向きうんたらで花火が中止に _| ̄|○ こんなに客がいるというのに。鉄道再開待ちの客から一斉にブーイングが上がる。
 長男がなんで~? というので、「プロシミン」というモンスターについて教えてやる。人一倍我が儘で、役人や大企業とみると喧嘩を売らずにはおかない、でも本当はお金持ちな奴らだと解説してやる。
 やっと鉄道再開。夜目になった状態でトンネルの中に入ったせいで、あの恐竜のエリアが良く見える。縞模様とか良く解るんだよね。9時過ぎ、やっと電車に乗る。長男グースカ。永田町で乗り換えたらたまたま急行で、長男一人分のシートしか無い。寝たまま首が隣席の客に倒れないよう27分ずっと片手で長男の首を押さえる。
 駅を降りてからスポーツ飲料を買ってがぶ飲み。月曜になっても眼が痛い。朝起きた時点ですでに寝る間際のようなショボショボ状態。
 日中の半分はサングラスを掛けて過ごしたのだが、ああいう所は、地面からの照り返しもきついから、サングラスが役に立たなかったりする。

 本来なら、とっくに生活リズム修正フェーズに入っているはずなんだが、今週いっぱいはひっくり返せないために、始終頭がぼんやりしている。夕方を過ぎてやっと頭が冴えてくるんだよね。

※ メルマガおまけ 悪夢の正体

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2004.10.03

北朝鮮解決に向くのはどっち?

 康夫ちゃんネタを一本書いたけれど、れいによってちょっと長くなったので、康夫ちゃんサイトの方にアップしました。
 ここ数日、NIFTY経由のスパムの量が凄まじいんだが、何かスパム業界に新たなマクロでも入ったんだろうか。
 土曜、午前から終日TDL。無茶暑くてへろへろになるも、今日にせずに良かったと、明け方に雨音を聞きながら思う。

※ イチロー259安打 鹿県内の同名10人祝福

昨日のニュースで一番微笑ましかったのは、南日本新聞のこれ。デスクの苦労が忍ばれる。しかし、イチローのあの大記録なのに、チームは最下位という理由が解せない。

※ 入院患者のつめをはがした容疑で看護助手逮捕 京都

 こえなぁ。でもこの手の看護婦って、珍しく無いんですよね。所で、看護婦と看護師の表記というのは、メディアでも割れていまして、新聞社系列は、今、ほとんど看護師で統一です。たとえば私が、極めて意図的に「看護婦」という表記で原稿を書いたとしても、中公では「看護師」に修正されてゲラが戻ってきます。先日、それがある業界の集まりで話題になり、「お宅はどうなの?」と聞いたら、いや、うちは拘りません、作家さんが看護婦で行きたければ、それでオッケーですという所もあった。「看護婦」という言葉が便利なのは、少なくとも「女性の看護師」と書く必要は無いわけです。それだけで女だと解る。
 言葉の問題が難しいのは、国や業界がそちらを使ってくれないか? と言ってきた時に、従来の呼称がその後、差別用語扱いされて消えていくことですね。「看護婦」というのは良い言葉ですから、今後とも生き残って欲しいですね。

※ 北朝鮮、解決に相応しいのはブッシュかケリーか?

 結論から言えば、ブッシュのままが良いでしょう。それはケリーが軟弱だとか、従来、クリントン政権が失敗したように、二カ国協議でまたミニマムなレベルでの先送りに終わるからという理由ではありません。ミニマムなレベルでの解決に留まるだろうという点では、ブッシュも五十歩百歩です。なぜなら、少なくともこの4年間、ブッシュ政権下で北朝鮮がしたい放題だったという事実を忘れてはいけません。最初の2年間は、これはクリントン政権の負の遺産だとしても、後半の2年は、ブッシュ政権が放置したことが原因ですから。

 ではなぜブッシュが良いのか? それは継続して北と交渉できるからです。ケリー政権が誕生したら、またスタッフ総入れ替えで、ことに当たらなければならない。北としては、陣容が整うまで適当にあしらえば良いし、それは絶好の時間稼ぎになる。責任はあちら側にあると言える。日本もまた、拉致問題を素通りするのは困ると1からレクチャーしなきゃならない。それで下を見ても1年から2年は時間をロスすることになるでしょう。それを避けるためには、このままブッシュ政権下で交渉を継続した方が良い。
 その過程の何処かで、もう北と交渉することに意味は無い、レジューム・チェンジ(下らんことでブツブツ言う人がいるんだが、今後とも私は「レジーム」では無く「レジューム」で行きます)のための方策を模索しようという雰囲気に持って行けば良い。少なくとも、韓国日本中国は、北の崩壊で相当の負担を被るだろうけれど、アメリカはさして金を出す必要は無いんですから。世界にとって、何が利益になるかを考えて欲しい。ブッシュが再選されるとしたら、歴史に名を残すためにすべきことをして欲しいと思いますね。

※ 男半数を被告に裁判始まる 太平洋の孤島ピトケアン

書こう書こうと思っていながら、書けなかったネタです。ひとまず、「ピトケアン」でググって出てくる一番上のサイトを読んで下さい。トリビアなネタが欲しい貴方に(~_~;)。
 歴史は繰り返すという言葉は、こういう状況にこそ相応しいのかも知れない。

※ メルマガおまけ 対市民戦争用武装ヘリの理想型

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2004.10.02

監査委員ならぬ隠蔽促進委員会

 金曜、朝から子守り。居間のテーブルを片づけて仕事環境を作り、パソコンでは長野県議会のストリーミング、テレビはCNNの大統領選ディベート、かつ次男をあやしつつ仕事。
 大統領選ディベート。世評ではケリーがポイントを取ったみたいに言われているが、ライブで観ていた感じでは、双方共にたいした失点無く、上手く纏めた感じだった。ブッシュは無難に防戦したし、ケリーも落ち着いて攻めていた。
 感想としては、異様につまらん。何もかも原稿通り。言ってみれば、互いの背後にいるスピーチライターやシナリオ・ライターが、同じ部屋に集って、「こっちはこう攻めるけど、お宅はこう反論するしか無いよね?」と確認し合いながら90分のシナリオを練ったようなもの。何の破綻もないしハプニングも無い。

対する長野県議会。この日は、小林、田口、島田県議の質問を視聴。小林県議の白骨温泉に関する質問のやりとりは中日新聞の動静記にある通り。記事には無いが、康夫ちゃんのミラノお買い物旅行に間に合わせるための調査で2千万からの経費が掛かったことを知る。こんな金額が議会の裁可も無く自動的に出ていくシステムというのはどうなんだろう。後日で良いから、ペナルティとして、その経費を県庁の雑費から削減するような制度にでもする必要がありまはしないか?
 山口村合併反対の急先鋒たる田口県議は、県がこれまで山口村にいくらの資金を注いできたかを質し、最後は康夫ちゃんが我が意を得たりと締めくくる。しかし、経戦局長の答弁は、まるで康夫ちゃんの生まれ変わりのような、見事なまでに知事の薫陶を受けたはぐらかし答弁で、やはりその他の、嫌々仕えている幹部とは一線を画している。

※ 知事、辞職の意思を否定

 これはもちろん、長野のニュースではなく、実は高知のニュースです。ダム建設に纏わる知事への献金問題で、百条委員会が作られているらしい。この辺りの所を見ると、やはり長野県議会は甘いですよ。知事を悪役にしといて生殺し状態に置いておけば、自分たちの人気はたもたれるんだもの。生かさず殺さずで深追いはしない。

※ 監査委員が加担した情報隠蔽
 【知事旅費問題 「付記とりやめ」で論議。県では問題を指摘された後、旅行命令票に公私の区別がわかる記述を付記してきましたが、県監査委員から是正を求められたため、取りやめを決めました。】SBC

 これは首を傾げざるをえないニュースなんだが、本当に監査委員がそういう主旨で是正を求めたことなのか? 本来なら、明らかに情報公開の後退に繋がる指摘を、県の行動を見張るべき立場にある監査委員がするとしたらとんでもない話で、県議会は、せっかく開催中なんだから、監査委員の罷免動議を出すくらいのことはあって良いでしょう。
 しかし、県はこれを撤回するつもりは無いと言っているんだが、なんでこんなに突っ張れるんだろうね。やっぱり県議会が舐められているということなんだろうか。

※ 首相、沖縄米軍基地の本土移転に言及 「国内調整先行」

これは政府部内で十分に検討された話とは思えないぞ。そもそも米軍総掛かりでフロントラインを下げようとしている時期に、それ言っても無理でしょう。何を好きこのんで、国内の狭い基地に米軍が引っ越して来ますか。

※ そのまんま東さん元マネジャー、少女みだら行為で逮捕

 上は、読売のタイトルで、「タレントのマネジャー逮捕 15歳少女にわいせつ容疑」、こちらは朝日のタイトル。警視庁は、たぶん出会い系の捜査を進める過程で芸能界の名前が出てきて飛び付いたけど、実はちょっと宙ぶらりんな仕事をしている人物だったんで、でもタレントの名前をくっつけないとニュースにならないから、事実上休業状態のそのまんま東の名前をくっつけて記事にさせた。
 たぶん、警視庁は、オフィス北野のタレントを挙げるつもりだったんだろうけれど、そっちの線は脈が無かったということですね。

 金曜、0時過ぎ就寝。3時半頃、突然胃液が上がってきて気持ち悪さで目が覚める。以降、眠れず。ちょっと、いや無茶辛い。おまけに、CXじゃ「24」のパート2が始まるしぃ。

※ メルマガおまけ 新三種の神器、「核、空母、アクロチーム?」

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2004.10.01

北は今も偽札造り

 木曜、次男風邪気味で鼻たれ小僧に。終日子守り。

※ 台風一過

 いやぁ、あんだけの雨と犠牲をもたらし、鉄橋の橋桁まで持って行きながら、なぜか長野だけは見事に避けるんですよね。ここはもう康夫ちゃんを終身厄よけ知事として顕彰したらどうよ。ダムなんか要らんよ、あの人を戴いていればさ。

※ スーパー50ドル偽札 日テレ

 スーパーK並みの精巧さで、番組中では、何処が出所とまでは断定しなかったけれど、まあ北朝鮮でしょう。透かしも入れば、紫外線にも反応する。従来の偽札識別機を素通りする。
 北としては、百ドルでちょっとお叱りを受けたから、50ドルなら大目に見て貰えるだろうというつもりでしょう。次はきっと10ドル、20ドルですね。つくづく困った奴らです。もちろん、偽ドルを作っていて、偽の円は作らないという道理は無いから、きっと偽の万札も出回っていることでしょう。2千円札なんて、さして手にする機会も無いから、偽札ばらまくには好都合。

※ サギとの闘い

 こちらは夜の日テレニュースなんだけど、サギは群れで子育てするんですね。竹林が狙われるらしい。で、住宅街の中にちょっとした竹林を見つけては、そこに数百羽で巣を作る。大量の糞公害が起こるわけですね。所がここで鳥獣保護法が絡んでくる。竹林の伐採には、県の許可が必要なのだけど、何処の県でも繁殖期は駄目だという。真夏の暑い最中も住民は窓を締めきってじっと我慢。それで、耐えきれなくなった地域では、区長の判断で竹林を伐採したら、鳥獣保護法違反で書類送検された。
 いやぁ、サギが絶滅しかかっているというのならともかく、そこいら辺、もっと柔軟で良いんじゃないの? 大丈夫ですよ。長野にサギの親玉が踏ん張っている限り、サギが絶滅することは無い。

※ 県内事故件数「携帯」上回る 「ハンズフリー」通話

これは信毎のニュースで、警察庁は、「運転中のハンズフリーを認めないとすれば、運転手が同乗者と話をすることも認めないということになってしまう」(広報室)という困惑気味のコメントを出しているんだが、これって、すんなり禁止した方が良いんじゃないの? やっぱり車内の人間と話すのとは違うでしょう。

※ クルド難民、483人 テロ朝報ステ

 れいのイラクでNGOやっていた美穂りんのレポートでした。
 2家族12人が72日間国連大学の玄関に居座って、先日、当局が排除に動いたものだから、ガソリン被って自殺騒ぎに発展してニュースになりましたが。
 「不法滞在」扱いだから、この人たちは就業が出来ないわけです。で、なんで国連大学に居座ったかと言うと、ここに国連難民高等弁務官のオフィスがあるかららしい。
 今、日本に483人のクルド難民がいるらしいけれど、一人として難民認定を受けていない。日本政府は、これが蟻の一穴になることを恐れているわけですね。もしここで難民認定すると、たぶん万人単位のクルド人が押し寄せることでしょう。
 ただ、国全体としては、もう政府委託の研究報告書等では、移民受け入れを示唆しているんですよね、法務省外務省も意識を変えなきゃ駄目ですよ。ちなみに日本の難民認定は、去年たったの10人。

※ メルマガおまけ 週刊誌に友人の消息あり

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