ヤマト論考
火曜、途中、宅配便で二度起きる羽目になるも久しぶりに三時間以上寝る。4日振りくらいかな。まともに寝られたのは。まるでジャック・バウワー捜査官みたいな過酷な週後半だった。
夕方、日記を書きつつ、ニュースを見ていたら、まず12chで番組冒頭、れいのはとバスツアーのちょっと長めのレポート。こちらは旅館から生出演。CXでもほんの一瞬だけど5時半頃映った。お客は、8割方、首都圏の暇なオバサン連中らしいんだが、中に一人だけ幼子を連れた母親がいて、テレビ的には、各局ともこの幼気な女の子に構う、田中知事という絵で行くらしい。まあ、スターリンだって、子供と写真撮るのが大好きだったからねぇ。
長野で彼が嫌われる理由は、やっぱこれだよね。このテレビがフレームアップする外面と、一度自分が敵だと判断した人間とは決して会わないし、視線もくれない、記者会見でも徹底して無視する。それでいて、テレビの前では、あらん限りのパフォーマンスを尽くして自己宣伝に励む。この落差が、県民に呆れられるんだよね。
※ 「スーパーマン」のリーブさん死去
たぶん彼が存命中に脊椎損傷を治癒する完璧な技術が開発されるものと期待していたけれど、残念ですね。合掌。でもこれ、本当に自然死だろうか?
※ 盲導犬のトリビア 日テレ日曜バンキシャ
横浜の盲導犬訓練施設で、糖尿病による失明者に実地訓練を施して盲導犬を引き渡すまでのお話しでしたが、なかなか面白いレポートでしたね。
糖尿病による失明ですから、すでに歩行にもちょっと影響が出ている人で、引き綱を持つと、どうしても犬の方へ身体が寄ってしまう。すると、犬は壁と主に挟まれる形になって固まって立ち止まってしまう。すると、主の方は、そこに障害物があるものと判断して方向転換を命じてしまう。それを回避するために、白杖を持たせると、あら不思議、人間の方の歩行バランスが改善される。
盲導犬は凄く頭が良いと思うけれど、どうなんだろう。最新のイメージセンシング技術と、町中に張り巡らせた無線LANを利用して、どこかケアセンターから誘導したり、画像認識でもって、音声で誘導したりというのも都市部では有効なんじゃなかろうか。
※ 国民年金1000万人未納 1カ月分以上、加入の45%
これは最初は300万人とかいう話でしたよね。とんでもなく重大なニュースなんだけど、なんだかもうこの程度のことじゃ驚かなくなってしまっている国民の慣れが恐ろしい。これが、払いたくなくて払ってないのか、払う余裕が無くて払えないのかの分析をまずきっちりやる必要があると思いますよね。しかしなぁ、それって制度としてもう崩壊していると思うぞ。
※ 第2回大統領選ディベート
今度はブッシュが挽回したとか言う話でしたが、それにしてもケリーは暗いやな。なんだかニクソンを彷彿とさせる所がある。それに対してブッシュはさ、兵隊が毎日外国で死んでいても、平気で牧場で馬乗っているよな明るさがある。
先週発売のニューズウイークが、第一回の討論を特集していますが、ブッシュ陣営はボロクソに書かれていましたね。あれは、日本のメディアでも、ここまで露骨な編集はしないんじゃないかと思えるほど、一方の陣営を応援する。日本人みたいに、バランス感覚を大事にする民族は眉をひそめたくなるけれど、旗幟鮮明がモットーのアメリカ人にはああいうのが受けるんだろうな。われわれが見ると「偏向」だけど、アメリカ人にとっては違うんですよね。
※ 真っ赤な戦闘空母
宇宙戦艦ヤマトにおけるクライマックスのドメル将軍との決戦は、これは一目瞭然、ミッドウェイ海戦を模した設定ですよね。さしずめ、ハイデルンが指揮する、あのドリルミサイルを搭載した真っ赤な戦闘空母は猛将・山口多聞率いる「飛龍」だろうか。
ちなみに山口多聞という提督は、真珠湾での意見具申、ミッドウェイでのその戦功から戦後は、「猛将」、いわゆる戦バカのように誤解されている向きもあるが、この人はプリンストン大学に留学した知米派の米内ラインの人だった。
所で、宇宙戦艦ヤマトをラストまで見て思ったんだが、ドメル将軍の自爆でもざっくり殺られ、ガミラスの濃硫酸の海でも溶け墜ちたはずの第三艦橋はどうしてイスカンダルの海に着水する時は……、真田技師長はネ申、ではなく(~_~;)。やはりああいう長距離任務には、艦長だけではなく、いくら一隻とはいえ戦隊司令くらい置くべきでは無かっただろうかと今更ながら思う。それに副長がいないのはなぜだろう。あれ、沖田艦長は過労死じゃなかろうか。
それにしても沖田のキャラクターは良くできていますよねぇ。あのアニメを作った世代は、大なり小なり、60年前後の邦画全盛期に戦争映画で指揮官の理想像を叩き込まれた世代で、またそれを作っていた人々だから、いってみれば、戦艦大和の憂国太平洋戦争の舞台が、まんま宇宙に行ってアニメになっただけだもんね。子供向けの仕掛けはあるし、敬礼のポーズも避けたものの、艦内の人間関係なんて軍隊そのもの。
もうひとつ、この手のスペースオペラで仇役の固有名詞にドイツ人名を持ってくるのは誰が元祖なんだろう。私はてっきり銀英伝だろうと思っていたんだが、ヤマトが先となると、もっと先があるかも知れない。
※ メルマガおまけ 「24」パート2終わる
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