« SBC信越放送良くやった! | トップページ | 中国空軍、その脅威の正体 »

2004.10.25

オレオレ県政2

※ 呑気にテレビ出演
http://www.ne.jp/asahi/eiji/home/main/2004_1012/20041024.jpg

 昨日の、康夫ちゃんのCXのテレビ出演ですが、てっきり県庁からの中継だろうと思ったら、わざわざ長野放送からの放送だったらしい。まあ県庁から近いらしいんだけど、そういう問題じゃない。彼の番組出演ために、県庁の対策会議は、朝10時からに組まれた。この人はつくづくオレオレな人ですよね。
 ここいらへんのことは、きちんと書かなければならないんだけど、県知事ってのはそんなに仕事が無いものなのか? 副知事不在の中で、土曜から誰が実質県庁の指揮を取っていたのかも、それが十分満足の行くレベルだったのかも解らない。
 以前は携帯がある、メールがあると豪語していたが、そんなの災害では何の役にも立たないことがはっきりしたし、道路網の寸断では、軽井沢-長野間ですら決して近くは無いことが露呈した。副知事もいないそんな中で、対策会議が終わった後、のこのこと軽井沢から3時間掛かりで駆け付け、着いた時にはもうやることなく、そそくさホテルへ帰り、ただし、その前にはちゃんと、俺は明日早朝のテレビ番組に出なければならんから、対策会議は10時からにしとけと、バイトだけは忘れずにセッティングして引き揚げる。いつ余震が来るかも解らないのに。
 テレビもテレビよ。こんな緊急時に、90分も知事を拘束することの非常識さにちったぁ気付けよ、黒岩さん。底抜けアホの勝谷が、地元自治体の役人を掴まえて長々と電話口で喋らせるNHKを罵倒していたが、知事なら良いのか?
 県の幹部も幹部だよ。知事、まだまだ余震の恐れもあり、それはあまりに非常識な行動ですからお止め下さいと、どうして一言言えない? 君らは金正日の取り巻きか?

※ 74-4844 KV-107Ⅱバートル

 昨日、ちょっと気になるニュースがありまして、被災者が、「夜通しずっとラジオを点けていたのに、自分たちが住んでいる村のことは一切出なかった」それが不安だったという話がありました。連絡が取れていないのだから、ラジオに出ないのはある意味当然だけれど、連絡が付かないエリアでこそ、ラジオだけが頼りという人々がいるわけですから、今後は、緊急時のラジオ広報も考えなければならないですね。どこそこと連絡が取れていないということを前提に、その人々を励ますような内容の編成も考えるべきでしょう。
 あと、気になったのは、ヘリ部隊は盛んに映像が出るんだけど、固定翼は出ていないんですよね。それでいてじゃあ支援物資は間に合っているかと言えば、昨日の夜7時半にもなってやっと食い物が届いたなんて所がある。ハーキュリーズなんて、別に着陸する必要なく、ちょっとの空間を見つけて物量投下する訓練を積んでいるんですから、たとえば静岡に寄って、東海地震用の救援物資を搭載して、被災地で落とせば良いじゃないですか。レンジは知れているから20トンまるまる搭載できる。
 パラシュート降下だってできるのに。何でそれやろうと誰も言い出さないんだろう。

* もうひとつ。救援物資で烏龍茶がまず届いて、水でミルクを作ろうとしていた母親を落胆させたというニュースがありましたが、誰がこんなバカなことを考えついたんだろう。水が無くなってというのなら解らないでも無いけれど、それはすでに水ではないんですよ。水は飲むだけじゃなく、料理にも消毒にも使える万能品です。それは他の製品では代替できないという知識は持ってなきゃ駄目ですよ。

* お昼頃のNHKニュースでしたか、「SOS」と地面に描かれた場所、取り付け部分には皹が入っている細い橋の上で、バートルが接地しているんですよ。実際はホバリングに近い。自重を橋に掛けないようにしている。そこへ、老婆を抱えた隊員が機内へと乗り込む。背後で隊員がビデオを回していたのはちょっと間抜けだったけれど、あれは「漢」な光景でしたよね。
 バートルだから最初は、空自の新潟救難(てか、まだバートル使っている?)だろうなと思ったけれど、待てよ、今は日本中から救難部隊が駆け付けているかも知れないから何処だろう? と思ったら、NHKのカメラにシリアルが映った。それが74-4844 ぐぐってみたら、どうも救難のメッカ、小松救難の使用機ですね。だからあんな無茶をやった。たぶん司令クラスが乗っていて、「俺が責任を取る」ということで、あそこに降りたんでしょう。
 実はNHKの取材ヘリは、その後もずっとこの機体を追い掛け、電線の横に降りる危険なシーン等を映していた。
 あのパイロットたちはたぶん寝付きが良くないでしょう。数日後には恐らく、軽度の戦場トラウマに見舞われるはずです。

 バートルは名機です。この頃、ヘリが大型化するようになり、解ったことが一つあります。それは、大型ヘリには、運用制限がある。チヌークなんて、何処にでも降りられない。ぎりぎり小学校のグラウンドに無理して降りられるかもという程度ですね。教室の窓ガラスを割っちゃいますよ。橋の上に鎮座するなんて絶対無理。
 で、自衛隊は、バートルの代替をブラックホーク・ヘリで更新しているんだけど、バートルと比べると、今ひとつなんだな。とりわけキャビン容積でバートルに劣る。シーキングと比較してもそうですから。どうなんだろう。EH101となると、これがまたローターが巻き起こす風がどうのこうのということになるんですよね。
 ああいうタンデムで、あのクラスのヘリを何処か開発しないものかなぁ。それに、ああいう状況でこそOH-1の出番でしょう。先行して位置を救難ヘリに報せるために極めて有用な機体だと思うんですが。

※ 新刊告知

 今日配本なので、首都圏でも夕方以降、山の手沿線のそこそこの書店に出る程度です。25日発売のフランス書院文庫が、月曜の今日書店に並ぶ所には出ます。ただし、フランス書院文庫の近くには無いと思いますが(~_~;)。全国的には火曜日発売です。

※ サマワ自衛隊攻撃

 信管が無いへんてこなロケット弾が撃ち込まれたみたいですが、ものは、日本の過激派が作るような迫撃弾に近いですね。フセイン政権下では、あれが正式武器だったらしいけれど、ものは何だろう。カチューシャ・ロケットより、もう少し小さいような気がしますが。
 いずれにしても、ああいう兵器の精度を考えると、あれで営内に着弾したのはまぐれでしょう。

※ メルマガおまけ ネットの圧力&パニック・ルーム

|

« SBC信越放送良くやった! | トップページ | 中国空軍、その脅威の正体 »

コメント

長岡市民です.ようやく,電気・水が復活しました.ガスはまだまだらしいです.
すごいヘリの群れですね.陸自・空自,消防庁に海上保安庁,そのうえマスコミのヘリまで飛んで,よくぶつからないなと思います.確かにAWACSを飛ばした方がいいのでは?とすぐ思いました.そうでなくても,柏崎から東京への送電鉄塔が至る所に建っているため,あまり低空に降りてこられないでしょう.特に今日のような天気では.
今日,小泉総理が長岡市に来ましたが,河川敷に陸上自衛隊のチヌークを待たせてました.その脇に移動式のレーダーがありましたが,あれは管制用なのですかね?しかし,午後5時近くで雨天暗闇の中,チヌークを低空飛行させる小泉総理はどうなんでしょう?災害現場なんてみえないだろ,とつっこみを入れたくなりました.
23日と24日はRF4Eが来たのはわかりました.昼間で天気がよかったため,肉眼でわかるくらい低く飛んでました.P3Cはわかりませんでしたね.なんか音はするのですが.
普段は静かな長岡がくるのはいつのことやら,です.

投稿: 被災者 | 2004.10.26 19:50

 いやぁ、地元の方、ご苦労様です。新潟出身の友人知人は凄く限られるんですが、やはり実家と電話が繋がらずにご苦労があったみたいでした。
 去年かな、近所で火事があった時に、取材ヘリが1時間前後頭上を飛び回ったんですが、正直、私ですら、煩いと思いました。
 事故の危険もさることながら、タダでさえ他人の雑音が気になる所で、頭上から頭ごなしに聞こえてくる爆音って、ストレスになりますよね。もう少し考えて欲しいけれど。

投稿: 大石 | 2004.10.27 09:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オレオレ県政2:

» [時事]地震。 [見えない道場本舗-Josh応援団]
だれが悪いかれが悪いという話は、今回はちょっと減ったみたいだ。 悪いヤツがいるのなら、悪者を探すのはそれは当然なのだが。 ただ、それより地震に関しては、個別具... [続きを読む]

受信: 2004.10.26 02:16

« SBC信越放送良くやった! | トップページ | 中国空軍、その脅威の正体 »