« あびる優の処遇や如何に? | トップページ | IT人柱実験隊携帯テレビ編 »

2005.02.22

休日診療の理想

 月曜、悲惨な一日となる。前夜から次男が発熱。すでに突発はやったし、熱だけで本人至って元気なので、インフルエンザで無いことは解っていた。しかし大事をとって病院へ。
 とその前に、まず自分が脳外科へと赴く(-_-)。週明けなので病院はぶり混み。受付も10分掛かり。CTを撮って貰う。もちろん異常はない。ついでに「何か脳疾患の予兆みたいなのは?」と尋ねると、ドクター、その質問ばかり受けているのか、「いやぁ、脳の病気って、予兆なんか無いんですよね。起こった時がその時で……」。初診料とCTで4千円なり。高く付いた。あの看板にいつか復讐する住民が出てくると思うね。
 入れ替わりに次男を掛かり付けの町医者へ。こちらも、インフルエンザ患者でぶり混み。正直行かせるんじゃなかったと後悔する。珍しく解熱剤が処方される。
 女房外出のため、午後次男を預かる。これが、寝ない! しかも不機嫌。ずっと泣いている。昨日も熱のせいであまり寝ていないはずなんだが、とにかく不機嫌に泣き喚く。夜、熱が39度を越えたのでやむなく座薬を入れる。やっと解放されたのは21時を回っていた。丸12時間、メールチェックすら出来なかった。夕方、ちょっと抜け出して、書店で週刊読売を買う。

* 小田嶋氏のコラムは、今週はみのもんたが俎上に載せられているんだが、不思議でならない。このコーナーは毎回毎回極めて辛口で、中にはそういう芸能人とかだけじゃなく、スポンサー筋まで扱っている。さぞかし編集長はご立派な人で、いざという時は闘う覚悟を持ってこのコラムを応援しているんだろうなと思いたくもなるが、勝つぁんから抗議の電話を貰った時は、あっさりと白旗を掲げた。今週号のみのもんたの話なんて、本人から電話でも掛かってきたら、編集長は、電話口で土下座でもするんだろうか? それとも、「ま、こういう連中は、すんませんでした、とあしらっとけば、それ以上のことはせんのだから、書いたもん勝ちよ」、とほくそ笑むんだろうか。

※ 内閣支持4割台に回復、自民支持も増 朝日新聞世論調査

 そんなことありなのか? 康夫ちゃん。これは全く信じられない話だが、あの小泉政権ですら支持率が回復するのであれば、田中県政だって支持率回復がありうるかも知れないぞ。てナイナイ……。

※ 空母1万トン

 の件、本の方は無事だったことが判明(^O^)/ バックヤードの珍事を披露するのもどうかと思うが、電子書籍版とはいえ、地球の裏側からですら、それが読める状態にあったことは間違いないのでご報告しましょう。
 誰かが、最後の最後でうっかりゼロを抜いて修正したデータを印刷所へ送ったわけです。所が、たまたまそれが冒頭部分だったことと、印刷所に、こういう話が好きな人がいたらしい。そこで、「原子力空母が1万トンなわきゃないだろう……」と気付いて、すんでの所で救われた。印刷所レベルで、こういうミスが発見されることはまれにあります。だいたい図版の矛盾とかで、校閲レベルのミスが発見されることはさすがにまれですが。それでも深謝深謝です。
 しかし、当然電子書籍で冒頭公開する部分の何枚かは、親データからコピーされたので、そのまま掲載されたと言うことです。

※ ダルビッシュ君喫煙で謹慎

 必要なことは、謹慎じゃなく、きちんとした禁煙プログラムですよ。彼はこれで二度目でしょう。もう麻薬状態で止められないということですから。こんな若者が、甲子園という檜舞台の裏側ですぱすぱタバコを吸っていることの異常さを認識しなきゃ駄目ですよ。
 球団側がはっきりと、「タバコは麻薬」という認識を持って、彼を更生させるために、禁煙プログラムを組んで、タバコを止めさせてこそ、真の意味での社会人、人気商売のスターとしての自覚も植え付けられる。

※ 休日診療

 何か誤解があるみたいですが、私が欲しいのは、休日診療の情報では無いんです。それはぐぐれば直ぐ出てくる。消防署に電話してもすぐ解る。
 年末年始も次男の突発で、結局病院には行けなかったわけです。電話するたびに様子を見てくれと断られた。向こうだって、休日診療を万全の体力でやっているわけじゃないから、出来れば患者には来て欲しくないわけですよ。休日にも拘わらず病院にいかなきゃならないというのは、それだけせっぱ詰まっているということですから、やっかいな患者が多いということでもあるし、ましてや子供となると、ベテランの小児科医でなければ持て余すこともある。最悪の場合は裁判沙汰にもなる。しかも、患者は何かウイルスを持っているかも知れないし、あるいは逆に感染されて帰す羽目になるかも知れない。
 だから、日本における休日診療というのは、ずっと昔から、救急車を呼ぶ程じゃない、自分で歩いたり、移動の足を持っている、自分ではやばいと認識しているけれども、診断する側からすれば、急患と呼ぶほどでもない人々をどう排除するかで成り立っている。
 これは、ひょっとしたら、土日開業を認めて、そのサービス競争を強いられたら叶わないという、医師社会の都合もあるかも知れない。でもそれって患者本位じゃないでしょう? どの地域でも、中核医療病院のひとつくらいは、土日に関しても、一切、いかなる差別もなく、平日と同様に患者さんをウエルカムし、平日と同様の万全の検査と診療をします、ということを掲げるべきだと思うわけです。
 救急医療体制というのは、もちろん年々着実に整備されているわけです。じゃあ真に緊急でない患者に対する受け入れ体制はどうなのか? という部分にも、そろそろ光を当てるべきではと思うわけです。

※ 橋口隆氏が死去、91歳/元衆院議員

 旧鹿児島三区の議員さんで、まだ旧三区で3人当選していた頃は、山中貞則と二階堂進に挟まれて、選挙はいつも苦労していた。彼が落選した後に、三区の議員定数は2人に減らされた。でも、二階堂山中の二人より長生きしたわけだ。

※ 駅伝応援中学生に車突っ込む 1人死亡/宮之城

 ブレーキ痕が無いから、疾病による意識喪失でなければ居眠り運転か何かですよね。場所を考えると、たぶん1時間懸かりで鹿児島市内搬送だから、現場でどの程度の応急措置が出来たかどうか。合掌。

※ メルマガおまけ 愛子初スキー&解熱剤より睡眠薬

|

« あびる優の処遇や如何に? | トップページ | IT人柱実験隊携帯テレビ編 »

コメント

連日便乗気味にトラックバックさせて頂いてます。

休日医療や夜間救急医療など、所謂時間外診療の改革スケジュールの進捗状況は詳しく知りませんが、2年程前に実体験したレポを参考までに。
http://14thmoon.cdx.jp/page008.html#lcn019
私は神奈川県央部在住環境ですが、オチャラケながらすべて事実です。
“死への恐怖”は結構身近に体験出来ますよ。

投稿: MoonWalker | 2005.02.22 14:58

 画像診断で脳の初期病変を見たかったら、脳ドックを予約して、MRIを取ってもらうしかないですよ。全額自己負担で10万円は覚悟しましょう。
 MRIとMRAを撮ると、
・未破裂の動脈瘤や脳動脈奇形
・無症状の微小脳梗塞
・多発性硬化症などの脳病変
などが見えることがありますが、後二者は治療しようがないし、未破裂動脈瘤の手術には危険が伴います。

 件のドクターの言うことは多分正しい。コストパフォーマンスを考えたら、脳ドックなんて金の無駄です。不安が増えるだけ。

投稿: Inoue | 2005.02.22 15:05

>空母1万トン
危うく、読書時の脳内映像がガリバルディ級になる所でしたよ。

印刷所の方に感謝ですね。

投稿: 名無し二等空士 | 2005.02.22 17:38

尿路結石はなにもしなくても96%は「排石」しておしまい。
予防と早期発見は同列ではありません。糖尿病や高血圧の治療は動脈硬化症の予防ですが、糖尿病や高血圧の予防は肥満の早期発見に掛かっています。糖尿病や高血圧の治療をするものにとっては、動脈硬化症の発症はendo pointですが、無症候性脳梗塞や安定狭心症は脳外科や循環器科にとっては取るにたらない病変です。早期発見の99%は外れです。当たった例があるからといって自分にも万馬券は当たらないのと同じです。

投稿: sionoiri | 2005.02.22 21:01

対症法や処置の軽重に拘らず、激痛に苦しむ患者の立場からすると信じられませんね( ̄Д ̄;)
正にこれが技術面以外で現代医療の抱える問題点であり、一部大学病院の「お医者様」的本音&発想を聞けたような気がします(-_-メ)

時間外診療や救急医療の問題と、予防・早期発見は明らかに別の議論でしょう。

投稿: MoonWalker | 2005.02.22 23:45

>ダルビッシュ喫煙
彼が本物のアスリートになりたいのであれば、
真剣に禁煙に取り組むべきだろう。
でも、甲子園ほど嘘くさい世界もないですよ。
常連校なら100人くらいそーいう年頃の部員がいるわけだから、タバコを吸ってる奴が1人もいないなんてありえないでしょう。喫煙自体は不健康な行為だと思うけど、こういう形で実際にはやってる喫煙をみんなで見ないフリをし、いざ明るみになると「社会的制裁」が待ってる世の中も不健全だと思う。

>万馬券
儲けるのは難しいけど、獲るだけなら簡単です。
1点100円購入にして買い目を増やせばいいんです。1点高額勝負よりはリスクも低いし損する可能性は低いように思います。ただ、欲かいて万馬券で買い目を絞って高額勝負するようになると・・・オケラ街道まっしぐらです。

投稿: ya-mana | 2005.02.23 00:42

医療のコンビニ化を推進せよというわけですか・・・
コストも環境負荷も激増しそうですね。
もう一つのRMA(Revolution in Medical Affairs)が必要になるでしょう。

投稿: | 2005.02.23 05:17

 診療報酬を夜間に引き上げれば、いくらでも夜間診療をする病院は現れると思います。
 現状は、夜間診療をすると昼よりも診療報酬が下がるのです。紹介状を持っていない患者に対して、高度医療機関だけに認められる初診料の特別加算が夜間はつかないですから。

 それと、医師の数が今の2倍ぐらいに増えると、夜間休日も診療するようになります。歯科医師はそでにそうなってますから。

投稿: Inoue | 2005.02.23 09:07

あのね、いつもこう言う話の時、採算の話になるんだけど、それもわかるけど
素人からすれば救急車は24時間、365日休み無く運用されてる訳でしょ。
当然、税金でだけど。
だったら同じシステムで最小限の医療システムを確保すれば良いじゃない。
医官の数はホント最小にして、現在のネットと
コンピュータ診断バックアップシステムを使用
してパラメディックと救急隊員にも医療行為を
行えるようにし、
場合によってはそこから医官への道も開く。
そして地域によってはヘリコの救急搬送も
日常化させれば良い。

そんなことを考える時、邪魔をし既得権益を逃すまいとするがいつも医師会であり医師自身だと思う。

投稿: | 2005.02.23 09:34

休日&夜間救急診療の現実から言えば全く需要を満たしてない。
事は国民の生命にかかわる問題です。

掛けるべき所にコストを掛ける事は、決して構造改革に逆行する訳ではないはず。保険制度の診療点数に問題あるなら改善の方向に向うべき。
ただ本質は指摘されたとおり、待遇面も含めた医師の既得権の問題なのでは。

コンビニ化云々と問題を曖昧にする前に、1億2千700万人の救命体制を充実させなければ。

投稿: MoonWalker | 2005.02.23 11:42

>ただ本質は指摘されたとおり、待遇面も含めた医師の既得権の問題なのでは。

 それって具体的にどういうことなんですか?
 病院はともかく、19床以下の診療所には開業規制は存在しませんし、土日夜間に営業したって誰も文句は言いません。

投稿: Inoue | 2005.02.23 14:23

横スレだけど、
既得権益一番解り易いのは、医師法による医療行為の解釈。
酸素吸入、たんの吸引、経管栄養etc
医師にしか認められていない医療行為の「気管挿管」が、
ようやく救急救命士にも容認されることになったけど
心臓や呼吸が停止した患者の口や鼻からチューブを気管に入れて人工呼
吸を行う気管挿管は、患者の生死と隣り合わせの行為だけに、救急救命
士たちはやり切れない心の葛藤を続け、苦渋の選択を迫られていたこと
でしょう。
その一方で一旦、医師資格さえ取れれば何科でも開業できたり、
処罰、剥奪規定がおざなりで、まともに機能していなかったり、
また、医学部の就学費が莫大で一般庶民にはとても払えなかったりして
医師の教育育成システム自体が現に医者の為のシステムになっていると
いわざるを得ない。

投稿: | 2005.02.23 16:31

 それぞれはある程度正しいですけど、夜間や休日の医療が供給されない理由にはなってません。
 コメディカルに権限を委譲せよというのは確かにそのとおりですが、コメディカルだって日本で生活するのだから、そんなに安く雇えません。時間あたりにすると医師とコメディカルの賃金格差はほとんどないというのが相場です。
 また、私立医学部の学費が高いのは私学助成金が少ないからです。日本医師会だって助成金の増額を求めていたはずです。参入規制ではありません。
 医師の数は増やすべきだと私は思いますが、それだけの数の医師を養う医療費を誰が負担してくださるのでしょうか。国民年金ほどではありませんが、国民健康保険の未納は10%を超えたそうです。

投稿: Inoue | 2005.02.23 18:56

 マスコミがよく言う「弁護士が足らない」論と、「病院が足らない」論とは構造が非常に似ています。
 供給を増やせばすべて解決すると思っている。誰が報酬を払うのかという議論が全くないのです。

投稿: Inoue | 2005.02.23 19:32

本文に本の話があるのがここなのでここにコメント。
「ダーティ・ボマー 下」を先ほど書泉ブックタワーでゲットしました。
ご報告まで。

投稿: a.sue | 2005.02.23 19:54

休日及び夜間救急医療についてコメントしましが・・・正直、自分が住む都市部の平日昼間、病院も医師も充足していると感じます。
ただし、緊急時に強く不満を感じる訳です。

実状としてはURL先レポどおり。
例外と信じたいですが、自宅から1km以内に国立病院、結石治療に関して県内有数の民間総合病院があっても夜間あの有様。救急隊員が携帯電話で受入を断られる度に臍を噛む思い。
翌日の尿管拡張剤点滴が効くまで悪夢は続きました。

国民年金も含め、国保や社保に今以上税金の投入が必要でも、それは止むを得ない必然ですし、無駄な公共工事より遥かに有益です。

医師の既得権は・・・既成の特権意識に根ざす事柄を含みます。医師の土日休日・夜間勤務率は如何程なんでしょう?

投稿: MoonWalker | 2005.02.24 00:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 休日診療の理想:

» 起死回生・・・明日はホームランだぁ! [メトロポリスの片隅で@WebryBlog]
昨日のブログに書いた「ダーティ・ボマー(下)、発売前に重大なミスプリ発覚!」の件、発売される本そのものは見事リカバリーされていたそうです。ホッ。  情報源&ト... [続きを読む]

受信: 2005.02.22 13:43

» どうして病院は、休日も診療しないのか? [悪魔のうたたね、天使の寝言]
  高い休日出勤代をつけて、職員を働かせても、損ばかり。儲からないことはできませ [続きを読む]

受信: 2005.02.22 23:35

« あびる優の処遇や如何に? | トップページ | IT人柱実験隊携帯テレビ編 »