« 驚異のCX輸送機 | トップページ | 傷害保険にご注意を »

2005.04.03

ドル安が世界恐慌の引き金に?

※ 防衛庁:元技官が潜水艦資料持ち出す 警視庁が聴取
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050403k0000m040119000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050403i101.htm

 拙いだろう、もう無茶苦茶拙いだろう、これは。何てことをしてくれたんだ!? これがたったの5年以下の懲役で済むとはどういうことなんだ? 防衛庁が言っているように、部外者も入手可の論文だけで済んだのか? 溶接技術なんて、民間も進んでいるけれど、それでも潜水艦にとっては最重要機密だぞ。

※ ドル安連鎖の悪夢 ニューズウィーク日本版
【★ライブドア 和製黒船が挑む鎖国経済】

 ↑この記事は、噴飯もの。外国を見るアメリカのメディアの一番悪い所が全部出ている。まず、日本はこういうものだ、というパタナイズされた固定観念があり、その過った固定観念の上に、日本もこうなるべきだ、というアメリカ好みのこれまた過った「べき論」が構築されているから、極めてありがちな手垢の付いた日本社会批判に堕している。

【★世界経済 世界大恐慌を招くドル安連鎖  ドル安が止まらない。原因はアメリカの巨額の貿易赤字に依存する世界経済の構造だ。対米輸出が頼みの綱のアジアと低迷する欧州、過剰消費のアメリカ。ドル安の先にある3つのシナリオを検証する。】ロバート・サミュエルソン

 こちらは7頁もの大きな特集でして、論点は複雑多岐です。極論すれば、今、アメリカは双子の赤字に苦しんでいるというのに、世界中にドルが溢れているわけです。国も投資家も、みんなドルを買い、そしてドルに投資している。みんながドルを持っているけれど、実はみんながドルの暴落を恐れている。それから逃れようと、基軸通貨をユーロに換えようする動きが世界中にあって、アジアでも基軸通貨構想が浮かんでは消えている。その度にアメリカが躍起になって叩き潰してきた。どこかで大規模なドル売りが始まると、雪崩を打ったようなドル売りが始まり、大恐慌を招く危険がある。

 ドル安を巡っては、先月も面白い動きがあった。ライス国務長官は、ちょっと気分屋な所がある人ですが、牛肉問題に絡んで、日本の対応に激昂した彼女は、日本大使館の職員を国務省出入り禁止にしたら、それに対抗して、日本政府がドル安を人質にとって一発喰らわせたらしいという怪しいニュースです。
 ぐぐってみると、確かに怪しい動きはあった。日銀総裁は、バーゼルで3月7日に、「準備通貨を分散させる意向は無い」と明言して、ドル安傾向の歯止めに協力する素振りを見せていた。ドイツ連銀がリスクヘッジと称してドル安シフトを始めた頃のことです。
 ところが10日になって突然、小泉総理は「準備通貨の多様化」ということを言い出す。つまりユーロにシフトするよという脅しです。しかしこの発言はなぜかその日の内に、財務省によって、「一般論であって、そんなつもりは無い」と否定されるわけです。そりゃアメリカはびびりますよ。日本に今そんなことを言われたら、何処でドル売りが起こるか解ったものじゃないから。

 たぶん、これから、このドル安の懸念が、石油から何からじわりじわりと効いて来て、世界経済の最大懸念材料としてクローズアップして来るんでしょう。電車の中でずっと読んでいたんですが、どうもドル安是正の展望が見えない。で、ドル安がこのまま進行した場合に、果たしてクラッシュを回避できるのか? 鍵は二つしかない。日本経済が速やかに立ち直って、ショックアブソーバーの役割を果たすこと。もう一つは、中国経済をいかにコントロールしてソフトランディングさせられるか。

※ 「奇跡を」7万人祈り、市民ら広場埋める 法王容体悪化

 いや別にそれは良いんだが、テレビ各社は、どこもトップニュース扱いで報じていた。わが国では10人に1人は創価学会員なわけだが(←本当かぁ)、もし池田大作先生が危篤になったら、NHKを始めトップ扱いで信者がお祈りを捧げるシーンを報じるんだろうか。(※ 法王では無く「教皇」だという話もあるが、それは信者以外には小さな問題)
*5時過ぎにCNNのブレイキング・ニュースが流れる(CNNなんて死ぬ前から、今日辺りだなと目処を付けて特番を予定しているんだもの)。晩年はともかく、登場直後、東欧の民主化に尽くしたことは評価されて良い。

※ 家族帰国

 土曜夜、NHKの胸くそ悪い金持ち羨望扇動特集(~_~;)をひとまずビデオ録画して(本件は明日)、電車で水天宮へ。箱崎(いつも違和感があるんだが、実際に箱崎のバスターミナルは半蔵門線水天宮駅の真上にあるのに、駅名は違う。どちらが先か知らねど、どうして箱崎駅や水天宮ターミナルでは駄目だったのだろう)。
 前夜医師を呼んだ次男、比較的元気そうだが、病院に連れて行くべきか? と女房が言っている。22時帰宅。熱を測ったらまた9度5分ある。解熱剤が切れたらしい。総合病院に電話掛けまくり。高津駅前の帝京付属、症状を一通り聴いた後に「うちは救急はやっていないんです」先に言えよ! 二軒目、事務方は出るものの診療方が電話に出られないとかで、10分後掛け直せとのこと。
 こちらはこちらで、休日夜間診療に関する医師会のサイトをぐぐるが、サーバーがダウンしている。 _| ̄|○ やむなく直電話。多摩の元向ヶ丘遊園の近くに、小児救急センターがあるとのこと。遠いぞそれ……。帰りはタクシーだな。
 結局、2軒目に掛け直したら、「来て良い」と言われたので(初めてだ、この病院でオーケーが出たのは)、ひとまず女房を向かわせる。こちらは長男と風呂。長男を寝かせた後、迎えに行くからとメールして着替えて待機していたら、0時半に勝手に帰ってくる。今この街がどれほど物騒か解ってないのか。
 検査によってインフルエンザA型の診断(11月にA型の予防接種を受けているが、かかる時には掛かるものらしい)。タミフルの処方を受ける。どうやら往路の機内で貰ったらしい。しかし困るぞ、親は予防接種受けてないから。精算が出来ないので保証金として5千円を納めたとのこと。それって公立病院でちょっと暴利じゃないですか? しかも1歳児ということを考えれば、普通はタダですよ(我が家は取られる)。
 もろもろ含めて都会の夜間診療態勢としてはどうなんだろうなぁ。まだまだ改善の余地大だと思うが。

* 飛行機の機内は、結露他でシステムを傷めないために、極端に乾燥しているわけですが、乾燥しているが故に機内で諸々具合が悪くなる人は一杯います。私も過去何度も、機内乾燥に起因すると思える疾病とその悪化を経験しました。キャビンのエアコントールをどうするか? ということをメーカーは少しは真面目に考えて欲しいですね。

※ メルマガおまけ 書きたいSF

|

« 驚異のCX輸送機 | トップページ | 傷害保険にご注意を »

コメント

おまけに書かれていた、SFですが是非読みたいです。音無一家も出していただければ最高です。←というのは冗談です。
大石さんの書く、これぞSFというものを書いていただけるととてもうれしい。

投稿: stanaka | 2005.04.03 09:24

#キャビンのエアコン
「787は複合素材だから十分加湿できる。金属素材だと結露して遠東航空見たいに腐食する。」と、言い張ってた人がいたがソースが思い出せない。ああ、これだ、自己満足か?
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20041108302.html

#インフルエンザ
かかるときはかかります。集団の安全保障であって、個人の救済ではありません。接種から半年過ぎると抗体が消えます。普通は4月は問題ないですが、JACのYSが間引き運行になったように3月過ぎても勢いが衰えないので、「抗体が消えかけた頃に運悪くかかってしまったの」と自分を慰めて下さい。
http://www.kodomo-iin.com/QA/QAbox2004/QA200410-001.html

#通貨バスケット
北京が言うように人民元はドルに固執させずにユーロやポンドを多く含んだバスケットにしておいた方が、米国は風邪を引かずにすむと思います。

投稿: sionoiri | 2005.04.03 09:49

本日付でパックイン・ジャーナルについてお書きになられるかと予想していたのですが、ないのでスレ違いのような形になってすみません。

昨日の「パックイン」で田岡俊次氏はNHK記者の書いた「戦争広告代理店」を批判し、「あんなことは僕は戦争前から新聞に書いていた」と豪語したのですが、それは事実なんですかね?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050402#p6


今日のエントリーに絡めて言うならユーゴ内戦報道も「欧米の固定観念と、固定「べき論」の産物」という点もあると思うのですが、あれへの異論と言うのもどこまで信じていいのか。
「戦争広告代理店」はどう評価されますか?

投稿: gryphon | 2005.04.03 09:51

水天宮前:1990年開業
東京シティ・エアターミナル:1969年開業
というわけで水天宮前が新しいです。

当初「(仮称)蛎殻町」だったのが、営団(当時)と地元で揉めた末に地名ではない水天宮前でおちついたらしいです。住所的には日本橋蛎殻町ですね。

投稿: 半角空白 | 2005.04.03 12:01

>防衛庁:元技官が潜水艦資料持ち出す
 今回の一件、中国の原潜よりも通常動力潜を警戒している米国は、神経尖らしてるでしょうね。
 今回流出した資料が、現在整備が進んでる「元」型
等にフィードバックされていたら、“東芝事件”の様に日米間で問題になりそうです・・・
 
 この事件の詳しい事は、今月(来月?)発売の「世界の艦船」に載りそうですね(こういう事件の時に記事書くのは、かなりの確率で田岡元帥)

投稿: 名無し二等空士 | 2005.04.03 12:06

>>精算が出来ないので保証金として5千円を納めたとのこと。それって公立病院でちょっと暴利じゃないですか?

 これ、私立である聖マリアンナ医科大学病院でも夜間診療を受けると取られます。後日保険証を持っていけば精算してもらえるので、これは夜間であるが故に仕方ないのだろうと思っていたのですが。帝京って夜間休日やってないんですか。ちょっと意外。あの辺りの基幹病院って高津中央なんですかね。

投稿: KWAT | 2005.04.03 16:22

#キャビンのエアコン
航空機内での空調って異質ですよね。
オフィスビルでは法令で湿度40~70%と規定されてます、これは細菌・ウイルスの空気感染(特に風邪・インフルエンザ等)を防止する目的です。
それに全然及ばない湿度じゃ機内で病人が増えても不思議じゃないですよね。

投稿: YOSHI | 2005.04.03 18:19

前の2chに書きましたが、乳幼児に対するインフルエンザ予防接種の有効性は、
データ上まったく証明できません。リスクの方がむしろ心配です。
お金に余裕のある人の道楽にしかなりませんから、他の予防策を徹底することを
お奨めします。

投稿: | 2005.04.03 20:29

SF良いですね。
是非書いてください。
ハードSF、好奇心を刺激するくらいのものを。
子供達が科学者を目指すようなのを。
それでいて大人が愉しめるのを。
メルガマのオマケにコメントするのは
なんですが・・・

投稿: masahamu | 2005.04.03 23:57

実はB747-400の国際線機ではCockpitに関しては加湿機能が
有ります。飲料水の一部を流用して湿度を有る程度
上げてやる様なシステムなのですが、ミネラル成分の
除去が充分出来ない様で、ある程度機齢が経った機体の
コックピット内のスイッチとかパネルを見ると潮を被った
様に白濁しちゃってます。まぁフィルターの改修等を経て
多少まともには為って来ましたが続くB777シリーズでは
この機能は無いのでBOEINGとしても実験的なシステムだった
のではなかったのかと。
B787に関しては今のところエアコンに関してはエンジン抽気を
使わないシステムと言う事が革新的では有りますが、湿度に
関するコントロールに関しては情報が無いですね・・・

投稿: | 2005.04.04 02:59

【東京都医療機関案内サービス”ひまわり”】
http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13tomnlt.asp

ご心配ですね。
以前家族の急病の時はここの「24時間医療機関案内」にお世話になりました。
オペレーターさんが親切でしたよ。
夜間診療では保証金1万円は普通のようで、保険証がないと2万円申し受けますと言われました。
救急車の不適切な利用も夜間休日医療の不備が一因かも知れませんね。

投稿: set | 2005.04.04 09:20

5000円だとたぶん病院は足が出ている状態ですからね。
以前日曜、保険証なしで簡単な手術受けたとき1万円保証金で取られ
ましたが、後日精算したら本人負担3000円で7000円返ってきました。
本人負担2割のころだったから、実際の医療費は15000円のはずで、
精算しなかったら病院側は5000円の赤字。
救急病院は土日でも保険医療事務ができる体制をもって欲しい。
そうでないと患者、病院双方に損害が出るんですけどね。

投稿: | 2005.04.04 09:59

>精算が出来ないので保証金として5千円を納めたとのこと。
>それって公立病院でちょっと暴利じゃないですか? 

深夜+救急+初診+乳児
しかも診るだけでなく、インフルエンザ検査+タミフル投与
保険使わなかったなら数万円コースでは?
もうひとつかふたつあれば役満でつよ。公立とか私立とか関係なく。
これで5千円の保証金が高い、と人々が思ってる限り、
夜間診療体制は整わないだろうと思いまつ。

投稿: nervenarzt | 2005.04.04 10:05

夜間休日診療でタミフル投与とは・・・

よっぽど緊急事態と判断したのか、後日必ず清算してくれそうだと思われたのか、いずれにしても幸運だったように感じます。

夜間休日まで保健医療事務を行うのは、費用の面で問題がありそうですね。
個人的には、保険証にICチップを埋め込むとか、生体認証で本人確認するとかで、後日確実に清算できるシステムを構築できれば良いなと思ってます。

患者にとっての利便性と負担、医者にとっての魅力と負担、低コスト、信頼性などを兼ね備えたシステムが必要ですね。

投稿: 元県民現都民 | 2005.04.04 10:50

乳幼児を連れた海外旅行は、親のエゴです。
飛行機にはシートがあったのでしょうか?幼児だと無いことも多いはずです。
それこそ、この前の乱気流にでも、あったらどうします?
天井と床に叩き付けられて死んじゃいますよ。

100歩譲って旅行するにしても出発前に幼児が発熱していれば、
旅行を中止する勇気が必要ですし、それが親の義務です。
今回の件は、なんだかんだいっても親がしていることは、
「神サイ」に出で来た幼児を一人でYSに乗せた親と同じ位DQNな行為です。

あれも親の身勝手でしたから。

投稿: | 2005.04.04 11:11

>>乳幼児に対するインフルエンザ予防接種の有効性は、
>>データ上まったく証明できません

 これは実際、副作用の可能性を考えると、親としては迷う所ですよね。ただ2点気になる所があって、予防接種で、インフルエンザ脳症等の重篤化を避けることが出来ると言われている。どの程度の統計学的な裏付けがあるかは知りませんが。あと子供の付き合いの周囲に移してしまった時に、「あんたんとこ予防接種してなかったの?」という冷たい視線が注がれるというのがありますよね。

>>「戦争広告代理店」はどう評価されますか?

 正直、それって金払うだけ成功しているんだろうかと思いますよね。そんなことに金使うなんなら、もっと現地での広報に力入れろよみたいな。

>>基幹病院って高津中央なんですかね。

 現状は、ここだけで間に合っている感じはありますよね。人口を考えると心細いけれど、隣接区だってあるという考えなんでしょうか。

>>精算しなかったら病院側は5000円の赤字。

 受益者としてちょっと疑問に思うのは、保険証があるから身分確認は出来るのに、急病人にキャッシュを求めるのは、人助けという言葉を使うと誤解の元になるけれど、それはやはり生き死にに係わる部分でどうなんだろうと思うわけです。現状は、踏み倒す人間が多いからそうせざるを得ないのでしょうけれど、やっぱり間違っていると思います。

>>乳幼児を連れた海外旅行は、親のエゴです。

 家族旅行のノウハウというのは、あるわけでして、小さい子供がいるから旅行を控えるというのは、どうしてもそういう傾向にならざるを得ないわけですが、それは臆せず出掛けるべきだと思いますよ。逆に子連れはあれ我慢しろ、これやるなと言ったら、また少子化に拍車を掛けるでしょう。

投稿: 大石 | 2005.04.04 12:28

>受益者としてちょっと疑問に思うのは、保険証があるから身分確認は出
>来るのに、急病人にキャッシュを求めるのは、人助けという言葉を使う
>と誤解の元になるけれど、それはやはり生き死にに係わる部分でどうな
>んだろうと思うわけです。現状は、踏み倒す人間が多いからそうせざる
>を得ないのでしょうけれど、やっぱり間違っていると思います。

ちょっと意味が掴みづらいんですけど、急病人から金を取るのはいかがなものか、
ということなんでつか?
急病でも金は持ってきた人からは保証金を頂きます、それが間違ってると?

もしお金がなかった、または持ってくる余裕が無いほど慌ててる状態だったら、
保証金は取らないと思いますよ。てか取りようがない。
保証金が無い、という理由で診療を拒むことは医師法上できませんから、
「しょうがないですね、後で必ずお願いしますよ」と言って帰すしかありません。
その結果踏み倒されることもよくあるわけです。身分確認や個人特定ができても、
支払いを強要することはできないし、医療機関、という性格上法的措置も取りづらい。
しかもそういう未払い者であっても、それを理由に次回の診療を断ることは、
やはり医師法上できないんです。
で、払うことの出来る人には、払って貰える時に、払って貰おうとするわけです。
それでも「やっぱり間違っている」?
お子さんの病気で大変なのは判りますけど、このことについては勝ちゃんなみに
短絡的なのではありませんか。

投稿: nervenarzt | 2005.04.04 12:51

>>それでも「やっぱり間違っている」?

 そうです。医療はビジネスであると同時に、公共福祉サービスのひとつであり、緊急医療は中でも重要な柱です。
 踏み倒しが多いから、事務方が処理できない時間帯に一律で保証金を得るというのは、全く本末転倒な論理で、近代国家の福祉制度としては、失格と言わざるを得ません。もっともこれは病院側の問題ではなく、行政の問題でしょう。

投稿: 大石 | 2005.04.04 12:58

一日に何度も投稿するのは気が引けますが・・・

> 医療はビジネスであると同時に、公共福祉サービスのひとつであり、緊急医療は中でも重要な柱です。

同感です。あらゆる医療を実費で受けられるような一握りの金満家はともかく、大多数の人々にとっては保険制度なくして医療の恩恵には与れません。

> 保険証があるから身分確認は出来るのに、

これが曲者です。
健康保険証は偽造が最も容易な身分証として定評があるからです。クレジットカード並に偽造や悪用を防止するシステムを確立する必要があるでしょう。
医療は回ってるお金も大きいので、そんなに難しくないと思うのですが。

投稿: 元県民現都民 | 2005.04.04 14:20

しつこくして申し訳ありませんが。

>踏み倒しが多いから、事務方が処理できない時間帯に一律で保証金を
>得るというのは、全く本末転倒な論理で、近代国家の福祉制度として
>は、失格と言わざるを得ません。
>もっともこれは病院側の問題ではなく、行政の問題でしょう。

つまりは「夜中に会計計算が出来ないとは何事か!」ってことですか?

まあ腹立たしく感じるのは判らないではないですけど、夜中にレセコン
(レセプト用コンピュータ)を立ち上げて、会計計算をして、現金の出
納に責任を持てるスタッフ(いわばベテランのスタッフですよね)だけ
で毎晩の事務当直を回すことができれば解決できます。
ただできないことは無いだろうけど、金がかかってしょうがない。
そんな金かけるなら、医師と看護師の当直手当を上げた方がいいでしょ。
要は人件費の問題で、行政の問題ではありません。
「近代国家の福祉制度としては、失格と言わざるを得ません」と力む程
の問題じゃないでしょ。
救急医療が重要であり、現状に問題が多いのは間違いありませんが、
怒るポイントがずれてません?

投稿: nervenarzt | 2005.04.04 14:38

 「事務方が処理できない時間帯に一律で保証金を得る」というのは正しいです。事務経費を更に上乗せするよりも後日清算のほうが全体のコストが少なくて済むからです。
「踏み倒しが多いから」ではありません。金がないなら診ませんではありません。
 nervenarztさんの言うとおりですので私は繰り返しません。

保険証については個人もちのICカードへの切り替えを推進しつつありますが、遅々として進みません。ICカードになったからといって「健康保険証は偽造が『比較的』容易な身分証」でしょうし、事業者ごとの互換性が難問であります。クレジットカードと抱き合わせ保険証といアイデアhttp://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=87367&lindID=3などというほど薔薇色ではありません。職域病院と企業の健康保険という組み合わせならシステム面の摺り合わせもよいのですが。
http://premium.nikkeibp.co.jp/e-gov/case/2002/case9a.shtml
レセコンも使いこなせない三ちゃん診療所に教育するのも大変です。(閉めちまえなんて暴論は困ります)

いまだって(退職転職で)失効した健康保険証という難問での取りはぐれがあります。→”資格喪失後の健康保険証の利用といった誤請求”

投稿: sionoiri | 2005.04.04 14:53

http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2005/03/25/jaxa/003.html
こんな種子島カードがないとタバコを買えない。
そんな時代になってタバコを買った箱数だけ保険の自己負担が増える。
酒の自動販売機も同じく。
酒もタバコも、財務省マターだ。

そうなりゃ少しは気が楽になるか?

nervenarztさんの言うことはつくづくもっとも。

投稿: sionoiri | 2005.04.04 15:02

大石さんさあ「会計計算が夜中にできないのはけしからん」
って言うけどさあ、最初は「公立病院で5000円は暴利だ!」
って怒ってたんじゃないの?
ひょっとしたら休日深夜救急初診乳児で検査して薬出て、
それでホントに5000円が高いと思ってたんじゃないの?
これだけのことやらかして5000円以内で済む「近代国家」
ってどこかにある?
もっと安くて済む国はあるけど、休日深夜救急では診てくれ
ないだろうし、休日深夜救急で診てくれる国じゃこの値段て
ことはあり得ないよね。
大石さんって結構世間知らず?

投稿: | 2005.04.04 22:03

>>大石さんさあ「会計計算が夜中にできないのはけしからん」

 私はそんなことは書いていませんよ。またそう誤読されるような書き方も一切していません(私の主張はそもそも「金取るな」です)。不思議でならないのですが、この問題になるとどうして皆さん、そうエキサイトなさるのでしょうね。
 人件費の合理性を考えれば、休日夜間にそのような人員を配置すべきかどうかは判断の余地がある所でしょう。もっとも都会の中核医療病院に於いては、休日深夜も患者は絶えないわけで、患者の利便を考えると、必ずしも配置しないことがコスト上の唯一の正解であるという判断には私は与しませんが。

>>大石さんって結構世間知らず?

 他人の世間知らずを問う前に、まず礼節を学ぶことです。

投稿: 大石 | 2005.04.05 02:07

>不思議でならないのですが、この問題になるとどうして
>皆さん、そうエキサイトなさるのでしょうね。
そりゃあなた、他のことについてはまあまあまともなこと
言ってるのに、この問題になると、急に世間知らずの厨房
みたいなこと言うからじゃないすか?
他人の苦労も知らないでまあお気楽極楽なことおっしゃる
わい、と。この点じゃ馬勝谷と変わらんですよ。

投稿: | 2005.04.05 07:16

医療費の計算が自前で出来ないなら、カルテをファックスしたら10分以内に計算してくれるような機関を国が作るべきですね。

投稿: おめだ | 2005.04.05 07:46

無礼なコメントが散見されるのは残念です。

ここは辛辣な内容でも、一定のマナーを弁えて書き込まれるので気分を害されず読んでいられるのが長所の一つだと思います。

スレ違いなので、削除されても構いません。

>>大石様

投稿: 元県民現都民 | 2005.04.05 08:50

かなり論旨がずれてしまいますが。
医療行政だけではないのですが、サービスを充実させるとそれに甘える人たちが出てくるわけですね。例えば、山でちょっと足をくじいただけでヘリ呼んで、民間有料ヘリが来ると「頼んでない、帰ってくれ。」って言う輩とか。ホテルに風邪薬がないといって宿泊費を踏み倒す輩とか。
ま、それは極論ですが、無謀運転で事故っても、飛び出してきた子供を避けようとして事故っても、同じ程度の自損事故なら自己負担割合も同程度ですよね。はたしてそれは公平なのか?
もちろん、だから休日夜間診療の充実など不要、というわけではないのですが。

投稿: ya-mana | 2005.04.06 01:05

先生は既にご存じかもしれませんが、閲覧者の皆様にも役立つかと一応リンクを紹介させていただきます。
『nikkeibp.jp - BP's Eye - 円・元・ドルの同時代史』
http://wcsadmin.nikkeibp.co.jp/jp/report/senior/test04.shtml
特に最終回『基軸通貨の危機』にある一文
>そこで当面の結果として、円が為替変動リスクを一手に引き受ける好ましからざるシナリオのがい然性が最も高いと考える。
>再び「体制支持金融」の一環とし、高いクラブフィーだったとして諦めるのはあまりにも不得策であろう。
>今までできたためしのない外交だから今度もできるか甚だ心もとないけれど、せめてワシントンに、日本が被害を引き受けた事実を認識させ、政治的得点にしておく必要がある。
 ・・・という諦観含みの予測に興味を引かれる方も多いのではないでしょうか?

投稿: | 2005.04.09 11:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ドル安が世界恐慌の引き金に?:

» 日本の外貨準備はどうなるのか? [為替王]
“外貨準備”。これまで為替市場でも当ブログでも何度も話題に上りました。話題として多かったのは、「これまで世界の国々は米ドル中心で外貨準備を保有していた。米国(米... [続きを読む]

受信: 2005.04.06 16:20

« 驚異のCX輸送機 | トップページ | 傷害保険にご注意を »