« 泥棒に追い銭 | トップページ | アニメ規制って可能? »

2005.04.20

メディアにとってのブログ

愛国無罪に関しての解説頁です。

※ ネット時代のジャーナリズム:
ブログはジャーナリズムになりえるか 佐々木俊尚の視点

  良いコラムですね。特に目新しいポイントは無いけれど、ブログに関してこれまで言われてきたことの論点が良く纏まっている。
 ひとつこれに関して言えることは、われわれはもっぱらブログを新興のジャーナリズム集団と捉えがちですが、それは、全体のごく一部に過ぎません。9割方は、時事問題に関係の無い、身の回りの出来事でブログは回っている。
 ただ、ジャーナリズムにとってのブログとは、これはもう自分たちを批判し、ある時はその上前をはねようとするブログに他ならないわけですね。

*余談1 先々週末のTBSNEWS23で、ワシントンDC金平記者の、アメリカでのブログと既存メディアとの関係をレポートする特集がありました。ホワイトハウスに出入りして大統領べったりな質問をして、正体がばれたら姿を消した怪しいブロガーの話も出てきた。
 しかしなんでこの人たちは、たかだかブログの隆盛を恐れるんだろう。既存メディアの領域を侵しているのはブログではなくネットというツールそのものです。それにしても、たいしてその儲けを奪っているわけじゃない。
 たとえば、日米での共通事象として、保守的なブログは流行っているけれど、いわゆる革新系のブログは全然駄目なわけですよ。存在するけれども、その外では全く話題にならないし、活字メディアで取り上げられることもまず無い。結局、既存メディア=革新論調という構図の中で、彼らが保守系ブログを恐れる余り、それを頻繁に取り上げるものだから、逆の相乗効果を起こしてなお保守系ブログを勢いづかせているという構造がある。
 政治思潮としての、保守系ブログを恐れるのであれば、革新系ブログを育てる努力をすべきだと思う。ただひとつ革新系ブログに言えることは、彼らは権力と戦うことは好きだけれど、ネットの中で叩かれることに耐性が無い。これは保守系ブログとの大きな差異ですね。保守系ブログは、まず圧倒的な力を持つマスコミとの闘いを念頭に置いているから、ネットの中からの攻撃なんて全くへでもないわけです。

 それに、メディアが恐れるブログという文脈で語るなら、これは日本でもアメリカでも言えることですが、本当に彼らにとってやっかいなのは、2ちゃんねる的な掲示板なわけです。いかにブログが流行ろうとも、その情報を接着して広める役割を担っているのは、トラックバックという、ブログ特有の機能ではなく、今だ匿名巨大BBSのような場所ですよ。

*余談2 日垣先生の現代ブログ論は結構長いこと続いているのですが、日記近代論と割り切って読めば、なかなか面白い読み物です。相変わらず語られているのは、もっぱら日記の今昔物語であって、ネットやブログとは何の関係も無いのですが、その蘊蓄論は面白いですよ。
 私は常日頃、彼に関して、ルポライターとしては才能を有するけれど、ジャーナリストとしては無能だと書いてきた。この日記に関する彼のルポは、まさにそれを証明する良い読み物になっている。たぶん、いずれペーパーにして纏めるつもりなのでしょうが、その時は、「ブログ論」というこっ恥ずかしい看板は下ろして、「日記論研究」として出して欲しいものです。あれを一部のメルマガ読者だけに読ませるのは勿体ないでしょう。

※ 新法王ラッツィンガー氏、「ベネディクト16世」に

 ドイツ出身ということは、いずれナチス絡みの黒い噂が出てくるんでしょう。ところで、パウロとかベネディクトとかの名前はどういう理由で決まるんでしょう。ただカトリックの偉人から取っているんだろうか。日本人から選ばれたら、「麻呂16代」とか名乗って欲しいぞ。東洋の未開人にとっては、その程度の楽しみしか無いから。

※ 接見室外の面会接見、弁護士希望なら配慮義務…最高裁

 裁判としては逆転敗訴なんだが、実質的には勝訴で、非常に意味のある判例が出来たと言って良いでしょう。ただ問題は、恐らく検察は、こんな判例など一顧だにしないだろうという部分。今後とも露骨な接見妨害が続くでしょう。この問題はきちんと法律を変えなきゃ駄目ですよ。

※ 太陽誘電、CD/DVDメディアは国産と告知

 へえ~、意外にも太陽誘電は、世評を気にしていたらしい。とすると、群馬にある大工場では何を作っているんだろう。以前、高速から見えた記憶があるんだが。

※ 武富士に5000万円返却へ 社長ら処分 週刊朝日問題

【 進藤隆夫・出版本部長が減給。当時の出版担当取締役と出版局長はいずれも退職しているが、社友資格停止1年間とした。 】

 朝日新聞社友の特典を考えると、これは痛いよねぇ。この人たち、朝日という看板が唯一の生き甲斐みたいな人種だから気の毒。

※ 日テレ攻殻

 が昨夜から始まったが、これ再放送? それとも新シリーズ?
 いやしかし凄いなあ(~_~;)。ワンカットワンカットにミリヲタとして唸ってしまう。普通、あんなとこまで凝らないだろう!? というカットが次から次へと出てくる。しかしこれ、あんなに凝っていったい何処で儲けを出すんだろう。ガンダムSEEDの10倍は手間暇掛かっているように見えるが。

※ メルマガおまけ CX夕方ニュース児童養護施設

|

« 泥棒に追い銭 | トップページ | アニメ規制って可能? »

コメント

いわんこっちゃない早くも‥‥

新法王、ナチス青年組織メンバーの経歴

 【ローマ=藤原善晴】新法王ベネディクト16世が、1940年代にナチスの青年組織「ヒトラー・ユーゲント」のメンバーだったことが
19日から20日にかけて、欧州各国のメディアで一斉に報じられた。
(読売新聞)

投稿: | 2005.04.20 13:30

日テレ攻殻はもう3週目くらいですよ。

これ、「笑い男」の次のシリーズでDVDは
発売されてます。

「地上波初登場」ってやつかな。

投稿: Hachisuke | 2005.04.20 13:33

http://www.mainichi-msn.co.jp/
kokusai/europe/news/
20050420k0000e030036000c.html

新法王は確かにヒットラーユーゲントに居たことはあるようですが、イスラエルも容認しているようですから、その点は問題、ないんじゃないですか。

投稿: ハマの住人 | 2005.04.20 15:11

>日本人から選ばれたら、「麻呂16代」とか名乗って欲しいぞ。

天草四郎時貞ジェロニモ2世
伊東マンショ2世
千々石ミゲル2世
原マルチノ2世
中浦ジュリアン2世

投稿: えの | 2005.04.20 17:26

金平茂紀記者は、ダン・ラザーがブログに誤報を追及され失脚して以来、ブログを目の仇にされておられるんですよ。

http://www.smn.co.jp/kanehira/

でも折に触れ書いてますし(結果的に)ブログと連動してラザー問題を追った新聞記者に対しては

「例のハワード・カーツ記者は、CNNで「ダン・ラザーは敵に武器を与えた」だの「リベラルのポスターボーイになった」だの「彼らは視聴者を支配した」だのネガティブなことをあげつらっていたが、次の攻撃相手をさがすのに苦労するんだろうなと思う。ブログやトークラジオとつるんで、主流メディアの凋落ストーリーとかを他人事のように論じていれば商売にはなるのだろうが」
ですしね。

投稿: gryphon | 2005.04.20 18:09

>日テレ攻殻
 放送始まって、3週間経ってますよ。地上波は初放送ですが、CSでは去年PPVでやってました。
 DVDで、全話(地上波版は、何話か削られて放送されるそうです)発売&レンタルされてますよ。

 種運命と2nd.GIG、比べるのは酷ってモンです。

投稿: 名無し二等空士 | 2005.04.20 19:40

>新法王、ナチス青年組織メンバーの経歴

まあ、いまだに戦犯者を英霊として参拝するような奴が首相やってる国に、この件でとやかく云う資格はないと思うぞ(~_~;)。

投稿: 篠崎某 | 2005.04.20 22:18

>まあ、いまだに戦犯者を英霊として参拝するような奴が首相

そりはいったい何処の総理大臣でつか?(藁
新聞くらい読んでね。
小泉総理はA級戦犯がどーのとか一言も口を割っていない。
煙幕の天才なんだよん。

投稿: ペパロニ | 2005.04.20 22:31

シナの工作員、乙。>篠崎某

投稿: truely_false | 2005.04.20 22:35

>種運命と2nd.GIG、比べるのは酷ってモン

でもDVDの販売価格はたいして変わらなかったりしませんか?攻殻が無理してるのか、SEEDほか、地上波から売りに出されてるのが暴利なのか?

投稿: ya-mana | 2005.04.21 01:39

ローマ法王の候補1人は元横浜教区の日本人です。みんなで応援していました。

http://theology.doshisha.ac.jp:8008/kkohara/SKJ.nsf/504ca249c786e20f85256284006da7ab/84290fb5406981ed4925662b003d65b0?OpenDocument

太陽誘電はソニーのOEMみたいです。うちのCD-R、DVD-Rメディアはソニーブランドの太陽誘電製です。

投稿: にょろろん | 2005.04.21 13:46

 戦犯というのは、連合国が勝手に付けた汚名であって、我が国にとっては「法務死」でつ。お間違えのないように。そんなこといったら、戦後の連邦軍総司令官にハンス・シュパイデル中将(ロンメル元帥の下で参謀長を務めた)を起用した西独は、何なのでせうか。彼は後にNATO軍副司令官になっていますから、日本に当てはめれば、宇垣纏中将が日米連合海軍副司令官になったようなものですな。
 なお、我が国から法皇が出る可能性は非常に少ないでしょう。人種云々の前に、ローマ教皇庁は非常に反共的です。ブサヨクの巣窟になっている日本のキリスト者(そうでない人物もいるが)にとって、絶対に居心地の良い場所ではありません。

投稿: 土門見人 | 2005.04.21 20:12

「戦犯」の名誉回復はとっくにされているんじゃなかったでしたっけ?
事後法でかつ違法性が高いと、その後各国の法務関係者から批判されているものを根拠に避難をしている連中には「卑劣漢」としかいいようがないのだけれど。

投稿:     | 2005.04.22 12:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: メディアにとってのブログ:

« 泥棒に追い銭 | トップページ | アニメ規制って可能? »