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2006.02.20

土地改良事業の実態

※ 岡留vs田中対談・サイゾー3月号

  掲載が三ヶ月遅れたのかな。対談はリライトするもんだと開き直る田中の赤ペンが遅かったということでしょうか。読む必要は全くありません。これを読んで分かることは、二つ。田中によるリライトは、いつものことだけど、いささが度が過ぎている(なんだよ、あの冒頭の長演説は)、ということと、岡留はもうどうしようもなく頭がボケているということ(今時、こんな奴に「総理に」なんて言うか?)。まるで月の裏側で時間が止まった二人が、たがいを褒め殺しして時間を潰しているよな対談です。

 あと、月末に、週刊SPAの嘘っぱち日記が単行本で出るらしい。

※ 日暮硯

 こらあかんわ。おらが県知事の口からこの恩田木工の名前は一度も出たことは無いと思うが、「嘘は付かない。飯と汁以外は食べない。木綿以外は着ない」なんて、田中が一番忌み嫌うタイプじゃん。
 でもこの人が踏み倒した年貢の先払いなんて、たかだか2、3年だそうで、おらが調所とは桁が二つも違う。来週のオタカさんも見逃せないぞ(~_~;)。

※ 土地改良事業の実態 TBS噂の東京マガジン
http://www.tbs.co.jp/uwasa/20060219/genba.html

 面白い特集でしたね。普通、この番組は、訴えてきた側に肩入れするんだけども、今回はそうとも言えない雰囲気でしたね。
 舞台は埼玉県で、土地改良事業を10億円掛けてやるわけです。歪な形の畑を区画整理して、広い道路を走らせ、農業用水もきちんと引いて生産性を上げましょう、という計画です。
 これは最終的に、国と県、市が、予算の9割を仲良く持って、残りの一割を利用者である農民が持つことになる。
 田中県政下では、土地改良事業は、無駄と利権の温床だみたいに忌み嫌われていましたが、このレポートを見ると、それを待ち望む農民の気持ちもなるほどなと納得できる。
 そしてこの事業は、必ずしも地権者全員の賛成を必要としないんです。2/3以上の賛成があれば良い。所が、中にはサンデー農民もいれば、もう年金暮らしの地権者もいて、やっぱり少数ではあれど、反対するわけです。でも数の論理で工事は始まる。
 行政側は、そういう人々のために、いったん農地を借り上げて意欲ある農民に貸しましょうよ、という取り次ぎもしてくれるわけですが、それとて借金を一端被ることには違いないから、必ずしも歓迎はされない。

 会津地方で、実際にそうやって改良事業に反対した農民の未払い金を、稲で差し押さえるという無茶なレポートをやっていたのですが、この手の差押えは、県知事の判子だけで、裁判所の許可はいらないらしい。全国的に珍しくないということなので、長野でもそういう事例は結構あるはずですが、おらが知事さんは判子を付いているんでしょうか。

  ただ疑問なのは、農業の担い手が実際に減っていて、たぶん農地も余る一方で、事実跡取りがいないから、そんな借金は背負えないという現実があるのに、その事業は本当に必要なのだろうか? という気がしてならないんですよ。むしろ行政がやるべきことは、耕作地の不動産業のようなことでは無かろうか? と思ったわけです。
 農民は自分の土地への思い入れが激しいから、他人の土地で耕作するなんて真っ平だと言いますが、もうそういう時代でも無いんじゃないの? という気がしてならない。

※ アキュームレイト 報道特集

 アキュームレイトという、海外で資金を運用するといううたい文句の投資顧問会社があって、実態はまるっきりの詐欺なんだけど、報道特集のスタッフが、そこの営業マンと接触するんですよ。すると、その人物は、「いやぁ幹部が持ち逃げしちゃってさぁ、でも私はまあ責任を少しでも取りたいから逃げずに取材に応じるわけですよ」、みたいなことを言うわけです。
 所が取材を進めていくと、実はこの営業マン、営業マンと、事実上の会社の代表の二役を演じていて、一方では芸能プロダクションに籍を置き、端役の役者稼業もやっていたらしい。詐欺師という役柄を大いに楽しんでいるわけです。
 ただ私、この被害者の皆さんには同情出来ない。普通、そんな巧い話には引っ掛からないでしょうが。

※ 戦力の集中

 昨日のテロ朝サンプロは、元帥&志方&元ヲタ長官の三人で中国の脅威を論ずるという興味深い企画があったわけですが、面白かったのは、戦闘機の運用に関して。元帥がそんなのは簡単に集められないという趣旨で話すと、志方陸将がすかさず「戦力の集中は基本です!」と見えを切る。元帥、さすがに相手が拙いと思ったのか、早々と転進して事なきを得る。
 土曜日の宴会で、某隊は、何かというと大挙して押しかける。担当が一人二人来りゃ済むのにそんな必要無いでしょう? と囁くと、「戦力の集中は基本である」と彼らは胸を張る。あの人たちは何かと言うと「戦力の集中」が好きだというネタで盛り上がった。確かにそれは大事なんですけどね。

※ 村主、荒川ら記者会見 安藤は亡き父の話で涙
http://www.sankei.co.jp/news/060220/spo009.htm

 やったね! ミキティ。テレビ的には、もうこれで金メダルの貢献だ。

※ ガンダムⅢ CSアニマックス

 音は良いし、絵も想像以上に綺麗だけど、こんなのはガンダムじゃない! あたしはファースト原理主義者じゃないが、こういうのは名作に泥を塗る行為だと思う。せめて絵を綺麗にする程度に留めるべきだった。

※ ロケットは何処まで見えるか?

 昨日の時点で、佐世保から見えたという報告を頂戴しました。宮崎からも。徳島からも見えていたらしい。となると、空気が綺麗なら、下関辺りからも見えたりするんでしょうか。まあ富士山の頂きが相当遠くから目撃されることを思うと、紀伊半島当たりで見えても不思議では無いかも知れませんが。

※ TBS00:25 [S]月光音楽団驚異の熊田曜子美乳作り講座
  グラビア撮影の裏側…アノ話暴露[出]ベッキー

 もう何だか分からないけど、見るしかないだろう。最近、熊田曜子と聞くと、あの神が作ったボディラインより先に、あのボディを貪っている下品でやらしい、小汚く軽薄で猿みたいな顔が先に浮かぶんだが(>_<)。まさしく美女と野獣。熊田曜子、もう商品価値ナッシングだろう……。

※ メルマガおまけ ポロリ&タコなスパム判定

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コメント

音声だけ昔のに差換えれば良いではありませんか。<ガンダムⅢ

投稿: | 2006.02.20 11:31

 日本の零細農家の土地なんて、半世紀前に農地解放でタダ同然で手に入れた土地がほとんどでしょう。先祖伝来でもなんでもない。

投稿: Inoue | 2006.02.20 12:05

うちの実家も爺さん婆さんが農業やってた。
農地解放で手に入れたかどうかしらんが、その地域に代々100年以上住んでいたことは間違いない。
田舎の農民は自分の土地に愛着をもっていますよ。

たしかに、大石先生のいうように、今の時代に、というのは私も思うけどね。

あと、これは余談。
婆さんが亡くなったとき、病院の病室で最後を迎えたんだが、やはり最後は自分の生涯をすごした田舎の家で迎えさせてあげたかったと思った。これこそ今の時代にナンセンスとは思うが。

投稿: nov | 2006.02.20 12:20

まあ離村なんかで農業している人たちを
大規模農業地帯につれてくるだけで生産性は
格段に上がるでしょうね。

中越地震の山古志村なんかでも判っている通り、あれだけ独自の産業と観光資源を持っているところでも、
結局僻地はライフラインを維持するにも一朝有事があった際に対応するにもコストがかかりすぎて結局見合わないということが判っているわけです。
東京辺りでもわざわざ活火山があるところに戻って住みたいと言う人たちのために一体幾ら使ったのか、と言う事例があった家と思います。

そんな一部の人たちの嗜好のために膨大な税金をつぎ込むぐらいなら母子家庭の援助に回せと。
まあ過去の世代の既得権と未来の世代の保護では、過去の世代の方が発言力強い(未来の世代は発言権も選挙権も持っていない)からどないもしようもないとは思います。

投稿: 紅 | 2006.02.20 12:30

>戦力の集中
某隊の戦力はどっちかというと分散配置されている様な希ガス

投稿: | 2006.02.20 12:34

>東京辺りでもわざわざ活火山があるところに戻って住みたいと言う人たちのために一体幾ら使ったのか、と言う事例があった家と思います。

富士山噴火の時の良いモデルケースになったかと。

投稿: | 2006.02.20 12:34

投稿: | 2006.02.20 13:00

>日暮硯

やっぱり捏造文書の日暮硯に基づく捏造番組でしたね。
史実と物語の区別くらいつけたらいいのにな。

投稿: | 2006.02.20 13:05

農道ができて、土地改良で田畑が平らになって、後継者がいなくなって、そこにショッピングセンターやパチンコ屋、あるいはホームセンターができて、古い市街地の商店が減る・・・という展開ですね。

投稿: 斉藤久典 | 2006.02.20 14:07

ロケットの軌跡はどこまで見えるか、という話題ですが、これは天候と共に打ち上げ時間にもかなり左右されるのではないでしょうか?

http://www.astroarts.co.jp/news/2005/02/28h-2a_success/index-j.shtml

http://homepage2.nifty.com/hagurumaya/

H2A 7号機の場合は、打ち上げ時間が夜にかかった為、暗くなった空を背景に上空で太陽光を反射した噴射煙がかなりの距離から目撃されたのはないかと思います。

こんな軌跡が見られれば、生涯の思い出になりそうですね。

投稿: えちごや | 2006.02.20 15:01

 土地改良事業に突っ込んだ公費と私費を合計して、向上した農業収益で何年かかったらそれを取り返せるかを計算してみたら、やるべき事業かどうかわかるんじゃないでしょうか。
 たぶん、何年かかっても回収できない。農産物の関税引き下げはすでにウルグアイラウンドで決まってしまいましたから、農業の利益率はどんどん縮小していくに違いない。
 食料安全保障を達成したいなら、むしろアメリカやオーストラリアあたりと長期供給契約を結んだ方がいい。

投稿: Inoue | 2006.02.20 17:06

>あの人たちは何かと言うと
>「戦力の集中」が好きだというネタで
>盛り上がった。

大戦時のガダルカナルとかでの
戦力の逐次投入で大惨敗のトラウマが
尾を引いてるんではないかね。

投稿: たか@ | 2006.02.20 17:10

新入社員研修がフロリダのタンパだったのですが、ちょうどケネディ基地からの打ち上げが見えました。

夜だったのですが、小さい火の玉がゆっくり上がっていく感じでした。

実はその打ち上げを見に行こうとして、半分徹夜で2回行って2回とも延期で三回目は根負けしてたのですが、遠くからとはいえ見えてよかったなあという思い出です。


http://maps.google.com/maps?f=q&sll=28.590303,-80.659333&sspn=0.536592,0.852814&hl=en&q=kennedy+NASA&ll=28.433676,-80.704193&spn=4.298399,6.82251

↑これを見ると、直線距離で150Kmくらいでしょうか。見えて当然?

投稿: 鈴木たつろう | 2006.02.20 18:21

>戦力の集中
 不覚・・・そんな面白そうなネタをやってたんですね。番組欄確認もせず、ワンフェスに突撃していました。
 多分、放送時はA・Bブロック回って、売店で売ってたコロナビール飲んでましたね。
 あの時、ビールなんて飲んでないで、とっととFブロックに行ってれば、赤とんぼワークスさん所のA2Dスカイシャーク買えたのに・・・不覚じゃ

投稿: 名無し二等空士 | 2006.02.20 20:31

で、結局、田岡氏の「中国脅威論は幻想」説はわたしらCS視聴者は毎週パックインで拝聴しており、あの番組内ではすでにそっちが常識扱いなんですけど、それでいいんですかね。

今回は珍しく、田岡元帥が周りから「へぇ」だけでなく、Objectionを意識しつつ答える形で議論をしているから興味深く聞いていたけど、結局尻切れトンボ風だった。

投稿: gryphon | 2006.02.20 21:34

米の最新鋭戦闘機F22「日本への輸出有力」 専門紙
http://www.asahi.com/international/update/0220/001.html

アカピーの記事ですが、FXについてです。
先生のご意見を。

投稿: | 2006.02.20 21:56

F22なんて、この財政状況では、いくらも数そろえられませんよ。
「戦いは数だよ、兄貴」

投稿: Inoue | 2006.02.20 22:12

エイワックスによる警戒管制+スーパークルーズ&ステルスラプターの防空網を前に、数がどれほどの問題になろうか!

投稿: ハミス | 2006.02.20 22:26

http://homepage1.nifty.com/socierat/business/20020823.htm

 土地改良区は、かなり昔から利権化しており、土建屋、族議員、土木官僚の利権サンバルカンから食い物にされております。日本農業死すとも、土地改良区は止まらず。
 区画整理した農地がどうなろうが、関係者にはどうでもいいことなのです。工事そのものに意義があるのですから。

投稿: 土門見人 | 2006.02.20 22:44

>兵力の集中
90年代初頭、田岡氏の講演会いったときのことですが、田岡氏はアジアでは軍拡は起こらない。新規装備調達の金額は高騰しても、調達数は減るから、と仰っておりました。
当時既に、シンガポールやら台湾は兵器産業の育成とその輸出市場の開拓に並々ならぬ力を入れていましたが・・・・・・・

田岡氏は中国が何故、インドやロシアと「お友度」を高めることに腐心しているかも述べるべきだったでしょうね。背後を固めれば兵力を集中できます。そういうことを何故言えないんでしょうかね。

投稿: 清谷信一 | 2006.02.20 22:54

>※ 日暮硯 こらあかんわ

まず真田節の踊りが下手クソ。テレビに映るんだからもう少し真剣にやったらどうだ。長野県役人どもは一汁一菜で着る物はユニクロかスーパーの2階で十分。テレビ信州はそれがいいたかったんだ。きっと。

投稿: 東京ocnソープランド | 2006.02.20 23:55

>名無し二等空士殿
これ、えーんかいなと思うのですが下のサイトのNews Libraryを覗いてみて下さい。
http://kamomiya.ddo.jp/

>F-22A
朝日のネタ元はここですかね。ここだけ読むともう決まりの雰囲気ですが。
http://www.military.com/features/0,15240,88282,00.html

>戦いは数だよ、兄貴
AH-64DJPにしても調達価格のみならず、運用経費も主力戦闘機並みであることが今から試算されています。それでも導入したのは、陸の運用が恋焦がれていたから。(まぁ、対抗馬のAH-1Zは実績無し、OH-1改はペーパープランだったんですが)苦しい台所事情ですが、最先端のものを追い求めることは数字以上のメリットがありますよ。

投稿: keenedge | 2006.02.21 01:12

$130 millionで同盟国に売るってのが信じられない。今まで言われていたF22の価格は、その5割り増しと言われてたし(日本円220億円くらい?)

投稿: Inoue | 2006.02.21 02:12

メタンハイドレート:新潟・上越市沖の海底で確認
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060221k0000m040088000c.html

深海の悪魔あらわる!(爆)

投稿: | 2006.02.21 02:20

>$130 millionで同盟国
これがミソですよ。向うも台所事情わかってから、その高値を理由に導入あきらめられたら
元も子もない。そこでF4後継の少数8機は超破格値で味を占めさせておいて、しかもレーダ系の火器管制はモンキーモデル化させおく。

で、主力戦闘機の更新の話が本格化する数年後、美人局よろしく,いなおってAAM4積むならウエポンベイの改修がどうの、
レーダーとのマッチングどうの、
管制制御のバージュンアップがどうの
と言い出し軽く300億突破でしょ。

そもそも米にスーパーパワーのF22を日本に数を揃えさせる気はない。3個飛行隊位で十分と考えてると思うよ。でも他の戦闘機だったら200機位買う金はしっかりもらいますと考えてるはず、万一、近未来にF22に対抗しうる戦闘機が出てきた場合は、そんときは調達単価下げて数の増加は図るでしょ。

投稿: | 2006.02.21 09:12

なぁ~に、案ずることは無い。

イーグル買い始めた時も、こんな数揃うと思ってなかった人もいるでしょ?

投稿: なぎさっち | 2006.02.21 09:48

>なぎさっちさん
ほら、あの頃はソ連の脅威があったから・・・・。
今はねえ。

投稿: とおりすがり | 2006.02.21 12:20

ロケットの軌跡はどこまで見えるか?H1の打ち上げに参加したとき近くの丘からSOB分離ははっきりと、1/2段分離はうっすらとみえました。
このときはすごく条件がよかったみたいで私が参加したL/Oではこれが一番よく見えました。
液体ロケットは最初ゆっくりとで、段々加速していくって感じであがっていきますが、固体ロケットは最初から
早くてうっかりするとどこに行ったのかわからないほどです。あっとゆうまに見えなくなってしまいした。

投稿: 元ロケットボーイズ | 2006.02.22 23:55

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