警察庁の粉飾決算を糺す
※ 野口英昭暗殺説が示唆するもの
正直、暗殺説には私は首を傾げているんですよ。刺し傷なんてのは、刑事のベテランが見れば、それが自傷か否かはピンと来るものです。
沖縄県警の現場は、その程度の見分けも出来ない程アホだったのか? その可能性はある。一方で、他殺だと察しを付けたけれど、田舎の警察はやっかい事が嫌で自殺としたのか?
この件に関して、沖縄県警は自殺と断定したわけではないとか、再捜査に入ったとか言う人がいますが、これは単なるガセです。警察が一度事件性無しという判断を下したものを覆して再捜査することは絶対にありません。それはもう徳島自衛官変死事件で明か。塩尻でのAVモデル・アベック焼死事件を思い出して下さい。警察にとって大事なのは犯罪者の摘発や正義の履行ではなく、組織の保身ですから。
もちろん野口さんが沖縄に行ったことには、ちゃんと仕事上の理由があったんでしょうけどね。
所で、私がここで書きたいのは、それが他殺か自殺かじゃありません。こういう事件が起こる度に、司法解剖すら為されなかったという事実が明るみに出て世間はびっくり仰天するわけです。特に日本の場合、警察が他殺という判断を取らず、遺族がそのまま引き取ると言えば、ちょっとした不審死でもそのまま沙汰やみになるわけです。だから保険金殺人が蔓延る。
*刑法犯の減少率戦後最高 05年、警察庁まとめ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060203-00000023-kyodo-soci
警察がどうやってこの数字を達成したと思いますか? 刑法犯が減っているだの検挙率が上がっただのと、全くの茶番ですよ。本来、刑法犯として捜査すべき事件を門前払いして、あたかも治安が回復しているかのように装っているというのが実態です。この記事は警察庁に於ける粉飾決算ですよ。
週刊朝日の1/27日号に「変死死体解剖率は世界最低。毒殺の発見は到底無理。殺人見逃し大国ニッポン」(柳原三佳・紀)という記事があります。
この記事に拠れば、日本では、「13万の変死体で、解剖は5千件以下」とあります。
1998年のWHO統計、病理解剖を含む解剖率
ハンガリー 49パーセント
スウェーデン 37
フィンランド 36
英国 24
アメリカ 12
ドイツ 8
日本 4パーセント
WHOの統計公開国中、日本は最低。
日本では、司法解剖の予算自体が年間5千体分(3億4千万)しか計上されていず、ほぼ全額を使い切っている。
フィンランドでは、人口500万に対して法医学者が30人。
日本は1億2千人の人口で150人しかいない。
なぜこういう状況に陥ったのか? 私は二つの原因があると考えています。
第1は、警察の驕りそのもの。日本の警察の現状は、かつての海自の掃海部隊に似ていると思いますね。自分たちの技術は世界一だと誇りを持っていた。ところがいざペルシャ湾に出掛けて行ったら、米海軍もヨーロッパも、最新式のロボット水中艇を活用して効率の良い掃海をしている。自分たちがいかに時代錯誤な技術に依存しているか、打ちのめされて帰って来た。
でも、日本警察には、世界を舞台に競う機会は無いわけです。
第2に、記者クラブ制度で呉越同舟するマスゴミの無責任。普通、不審死とかあれば、遺族が涙の訴えを行って、警察は簡単に動くと思うでしょう。所が、記者クラブで頭を抑えられているマスゴミは、絶対にそんな遺族とは関わりにならない。その辺りは記者クラブのマスゴミは警察と一体ですから。だから遺族は週刊誌等を当てにするしか無いけれど、週刊誌だって、街の不審死情報を交換するためのメディアじゃないから、そう滅多には動けない。
つまり警察とマスゴミの癒着のせいで、警察がポカしても隠蔽出来る体質が全国津々浦々に広まってしまった。これが冤罪を生む背景にもなっている。
私はしばしば日本の刑事司法は中国以下だと書いていますが、実は捜査を巡る状況も、司法解剖という出だしから、今や中国以下なんですよ。私たちが頂いている犯罪摘発システムは、事件の端緒解明から司法手続きに至るまで、今や中国より遅れてしまったという現状認識を持たないと、治安が回復する機会を永遠に失ってしまうことでしょう。
※ 村上ファンド
あと、私はライブドア事件の始まりで、検察は村上ファンドまでは行かないと書きましたが、村上ファンドに投資しているのがどんな連中かを考えて下さい。外資だけじゃない。公的部門の運用が結構入っているでしょう。もし村上ファンドを摘発したら、田舎で農協の運用担当者がバタバタと首を吊る羽目になる。ここが、所詮首吊るのは個人投機家に過ぎないライブドアと、たっぷり保険を掛けまくっていた村上ファンドとの違いです。「法のルールに基づいてパニッシュメントを受けるべき」だなんて、さすが灘高出! 良く言うよ……。
ただ、村上銘柄は要注意ですよね。万一ということもあるから。阪神電鉄とか買っている人は売り時をみないと。
※ それって錯視商法
昨日、契約している生保の外交員が訪ねた来たですよ。で、良く解らないんだが、印鑑を用意しておいて下さいと言う。何かの確認書類を持参して、それにハンコを押させたいらしい。
所が、いざ現れた外交員は、もっぱら新商品の説明をするんですよ。癌保険で、これまでは入院何日後以降でないと出なかったものが翌日から出るようになりましたと。
うちは癌保険は別途掛けているので、用は無し。どうやら、その確認書類云々が、セールスに付き合わさせるための道具として使われたらしい。
以前書いた、帰省した時に遭遇した農協の火災保険もそうでしたが、「今度こういう商品が出ました。こことここが良くなりましたよ」とすらすら営業マンは説明するわけだ。
けど、それが値上がりになるのか安くなったのかは、なかなか言わない。帰省してその場面に遭遇した時は、私は苛々しながら、セールストークを遮って、「それは安くなるんですか? 高くなるんですか?」と問うたら、渋々掛け金が上がると応える。年金暮らしの夫婦から値上がりになる商品への掛け替えをセールスするなんて、なんて田舎の農協は悪徳!なんだろうと、思いましたが。
こういうのって、良く言って錯視商法ですよね。ぶっちゃけ詐欺。私がとりわけ我慢ならないのは、この手の、顧客にとってたいして利益にならない新商品開発、つまり契約数を稼ぐという営業所、営業マン、保険外交員をただ喰わせるためだけに、われわれの掛け金が無駄に使われているということです。でもって、いざ払ってくれ、という段になったら、難癖付けて、「払えません」でしょう。
一度日本の生保には全部お亡くなりなって欲しいですよね。外資だけで良い。セールスも新商品開拓も一切必要なし。契約したら、後は運用益を出すだけで良い。
※ 相続税
昨夜、ブログのコメント欄が、相続税のことで盛り上がったみたいですが、日本は今でも相続税は高いですからね。個人的には、相続税は100パーセントで良いと思っています。親の稼ぎで息子や孫が楽できるなんて社会は歪んでいますよ。ただ100パーセントにしたらしたらで、山程の抜け道ができるだろうから、実効性は怪しい。
でも、全国一律、相続税を均一化する必要は無いでしょう。東京山の手のインナーで暮らす人々からは、少なくとも一戸建ては、積極的に取り上げて良いでしょう。都市空間の最も非効率な占有なんですから。そのために、相続税に特別な仕掛けを組み込んでも良い。
酷電に90分詰め込まれて職場に通っている皆さん、いい加減に、立ち上がらなきゃ。明らかに労働リソースの無駄遣いで、その3時間の通勤時間を余暇や労働に当てれば、生産性も上がる、消費にも貢献するのに、国はいっこうに動かない。
一戸建てを潰して集合住宅を建てれば、酷電だって解消されるし、誰も何の不利益も無いでしょう。
※ メルマガおまけ A Bridge Too Far
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コメント
>酷電に90分詰め込まれて職場に通っている皆さん、いい加減に、立ち上がらなきゃ。
>明らかに労働リソースの無駄遣いで、その3時間の通勤時間を余暇や労働に当てれば、
>生産性も上がる、消費にも貢献するのに、国はいっこうに動かない。
その通勤時間にあなたの本を読んでくれている人もいるかもよ>大石さん。
私は読んでないけどね。
投稿: Momosuke | 2006.02.03 10:08
アメリカ滞在者の本を読むと、外資保険の不払いは常識のようにかかれています。
裁判で確実に負ける場合にしか支払わないそうです。
アメリカで裁判件数が多いわけです。
投稿: | 2006.02.03 10:15
遠すぎた橋
「核物質(プルトニウム)護衛艦隊出撃す」のイスラエルの佐官の「何が悪かったと思う?」「プラズマトーチと……」の会話を不意に思い出しました。
残念です。
投稿: 世の中の矛盾 | 2006.02.03 10:43
>その通勤時間にあなたの本を読んでくれている人もいるかもよ
私なら家でのんびり読んだ方がいい。
投稿: TT | 2006.02.03 10:44
>東京山の手のインナーで暮らす人々からは、少なくとも一戸建ては、積極的に取り上げて良いでしょう。
乱暴な。東京山の手のインナーだって人の住む街です。暮らしがあって、文化がある。家がなくなれば、それは根こそぎにされますよ。
私は通勤90分のくちですが、それとこれとは話が別だと思います。
>親の稼ぎで息子や孫が楽できるなんて社会は歪んでいますよ。
そうですかねえ。わかりやすいけど、そんな単純な話ですかねえ。
投稿: | 2006.02.03 11:10
>>家がなくなれば、それは根こそぎにされますよ。
いや、それが実はインナーの一戸建てにジジババ世代がしがみついていることで、文化も生活も失われつつあるんです。学校が消えつつある千代田、中央区が良い例。
昔からヨーロッパの都市部に一戸建てなんてありませんが、逆に文化も生活もしっかりとあります。
投稿: 大石 | 2006.02.03 11:25
話は全然違いますが、昨日ようやく第3話見たんだけど、武田弟が子供達と一緒にいた川のシーン、
あれは南武線の登戸-宿河原間の川ですね。
あそこは桜並木があり、春はめちゃくちゃいい風情なんだよね・・・。
投稿: | 2006.02.03 11:34
>一戸建てを潰して集合住宅を建てれば、酷電だって解消されるし、誰も何の不利益も無いでしょう。
昨日書かれていた人がいましたが日本の賃貸住宅は建てる側の理論で設計されていますから
住環境としては過酷な物件の方が多いので
そういう状況では「同じだけ払うなら、まだ一戸建てのほうがいい」となっても不思議ではないのでは?と思います。
それに酷電90分というなら横浜から東京あたりまでだってその程度の時間がかかりますし
東京の賃貸は郊外に比べれば遥かに割高ですよ。
一戸建てにしても集合にしても「同じだけ払うなら劣悪でない方に」ということになって、結局皆、ちょっと遠いけど広くて住みやすい方を選ぶ気がします。
オフィスビル等も分散するのであればまた変わってくるかもしれませんが。
個人的には「集合住宅にもガレージとかあれば整備とか出来るのになぁ」とか思いますが無理でしょうね(汗
分解整備したいのにorz
>ヨーロッパの都市部
は住環境としてどうなってるでしょうか?
日本と同じような相場で日本と同じような環境なら比較対象に出来ますが
投稿: | 2006.02.03 11:34
>解剖
基本的には検視に国が予算をきちんと割り当ててくれてないって事が一番の原因なんですが、
>「13万の変死体で、解剖は5千件以下」
1998年のWHO統計、病理解剖を含む解剖率 日本 4パーセント
これは微妙に誤解を招く書き方ですよね。まず日本の場合、病院で死亡し医師の死亡診断がない死体は原則的に総て変死体です。検案医による検視が行われます。うちの爺さんも自宅で自然死した時医者が来ました。ただしこの検視は普通は解剖まではしません。この13万の変死体がこの変死体を指すのか特別怪しい変死体だけをピックアップしてるのかはちょっとわかりませんが、解剖5000体の方は明らかに司法解剖。たしか2003年は5400体。5千/13万で約4%ですから日本の数字には病理解剖を含んでないんだと思いますがね。でもWHOは病理解剖を含んでるようですから、統計の国際比較に良くある各国の制度の違いからおかしな比較になってるだけじゃないかと。
投稿: | 2006.02.03 11:45
変死
そういえば、現職だった頃、バブル不動産屋の高額滞納者を追いかけていったら、つい最近死んでいた、ということがあった。
地元の警察に行って、「何億円もの金が動いていた・・・・不審な点はなかったのか」と尋ねたのだが、相手の私服刑事は、「調べて連絡する」と言うことだったが、何にも連絡はなかったな。
都市問題
個人の生き様の問題ではなく、大都市の都市構造をどうするかという、全体の視野に立つかどうかで、答えは出るのでは無かろうか。
電車内の読書の話しにしろ、どうも議論の程度が低い。
投稿: 早隠居 | 2006.02.03 12:29
品川の山手線ホームKIOSKにありましたよ>神サイ文庫
しかもPOP付wたぶん配本一緒だと思うのでKIOSK結構置いてあるんじゃないでしょうか?
楽天ブックスでもトップに神サイのパブリシティーがあったような・・・
結構露出上がってきてるように感じてるんですが、実売に結びついてないんでしょうか?
投稿: らみ~ | 2006.02.03 12:37
地方都市の中心部も住民が居なくなって空洞化しています。
中心商店街は閑古鳥が鳴いていますので、自治体は居住者を増やそうと躍起です。
しかし、昔から住んでいたのならまだしも、地価の高い場所に行こうとする人間は少ないようです。
投稿: | 2006.02.03 13:02
>個人の生き様の問題ではなく、大都市の都市構造をどうするかという、全体の視野に立つかどうかで、答えは出るのでは無かろうか。
その視点だけで考えるなら民主主義国家はいらないのでは?
全体の視野だけを語りたがる人はそれによって何らかの問題が自分に降りかかるかもという想像力が欠如しているか、もしくは言葉でしかそれを理解していない人が多いのではないでしょうか?
個人と全体は並列して考えるべきで、片方だけで進める議論は偏った内容にしかならないでしょう。
投稿: | 2006.02.03 13:02
日本に都市計画はあるの?
投稿: | 2006.02.03 13:55
「遠くても広い郊外一戸建て」か、「狭いけど近い都内のマンション」かという二者択一に対する答えは、人生観や哲学の問題である以前に、おそらく、家庭内においてまず分裂します。
典型的な解答例は以下の通り
1.酷電通勤の当事者であるパパにとっては、狭くても近い方がありがたい。どうせ家なんて寝るだけなわけだし。
2.週日の大半を家とその周辺で過ごす女子供にとっては、郊外一戸建ての方が快適にきまっている。
というわけで、パパの発言力が強い家では、都内マンションないしは近郊安建て売り、女房が実権を握っている家庭では、郊外一戸建てないしはクソ田舎庭付き邸宅が選ばれることになります。
どちらが幸せであるのかは、議論の分かれるところですが、いずれであれ、夫の幸福は妻子の犠牲の上に成り立っており、一方、妻子の幸福は夫の摩耗によって支えられているわけで、家庭内における幸福がゼロサムなんだとしたら、結婚というのはいったい何でしょう? って、別問題ですね。
投稿: たこあし | 2006.02.03 14:04
>>実売に結びついてないんでしょうか?
いえ。売れてはいますよ。あれで売れていないと嘆いたらバチが当たるでしょう。要は丹沢を目指すか、エベレストを目指しているのかの違いでして(ーー;)。
投稿: 大石 | 2006.02.03 14:47
>エベレストを目指しているのかの違いでして(ーー;)。
ドラマが海外放送されることを祈りましょう。目指せ、世界デビュー!
投稿: | 2006.02.03 15:12
http://www.mhi-ir.jp/news/sec1/200602014431.html
WHを買いそびれて金が余ったから、サンダーバードの基地作ります。橋梁部門も仕事がないから…
投稿: sionoiri | 2006.02.03 15:13
>たこあし様
>週日の大半を家とその周辺で過ごす女子供にとっては、郊外一戸建ての方が快適にきまっている。
これは、勘違いでしょう。はっきり言えば、女子供にとって狭くて都市部に近い家と、郊外の一戸建てがよいかは、旦那の収入と奥さんの考えによって決まります。
郊外一戸建ては実はあまり快適とは感じられない奥様方も多いです。まず、第一に可処分所得の多い家庭なら買い物がしやすくしゃれたレストランが多い都市圏の方が都合がよいです。郊外は遊びに行くのが大変です。また、女子供が近所付き合いより家族同士のふれあいを重視する時も会社に近い方がありがたいですね。家に近ければそれだけ夫が家にいる時間が増える(=家事の分担が減る)訳ですし。あと、一戸建ては近所づきあいが大変なので、それが苦手な女性も都市部のマンションを好む傾向があります。子供に至っては生まれ育った環境に依存しますので、子供自身が意志を持つ事は少ないです。意外と、妻の方が勤務先に近い(すなわち都市圏に近い)家を希望するケースも多いのですよ。ただ、この場合の勤務先に近いって言うのは駅に近いとほぼ同義語で、会社に近いとは微妙に異なりますが。逆に男性が郊外の一戸建てを求めるケースも多い訳で。
都心部の一戸建てに関しては、現在住んでいる人たちの死亡によって、これから減る一方なのはほぼ確実なので、これはこれで問題ないと思います。相続税の強化は同感。ある程度は取るべきです。
投稿: うみゅ | 2006.02.03 17:23
警察が
「本来、刑法犯として捜査すべき事件を門前払いして」
居ることをご存知ならば、他殺を自殺と処理していると考えた方が論旨が通りますよ。
週刊文春、週刊ポストがかなり強烈な追い込みをかけてます。
投稿: | 2006.02.03 17:41
でも、なんだかんだ言って相続税があるから都心の土地は整理も進んでて、都心のど真ん中のこんなトコに?みたいなところに今どんどん高層億ションが立ってるんですよ。東京駅のすぐソバで丸の内のご近所みたいなとこに。それで、今まで地元に住んでた人も土地売ったお金でそこに移り住んでたりする。報道だと堀江モンの住んでる六本木の億ションも実は半分くらいはそういう地元民だそうで、残り半分のIT長者たちと水と油だとか。でもね、肝心の90分沿線で通うサラリーマンはどっちにしたってそんなとこ買えないわけですよね、高くて。
投稿: | 2006.02.03 17:46
でもNYとかでも結局いっしょですよね。NYには確かに高層のマンションが沢山あるけど、一等地ど真ん中のマンションなんて値段は東京の億ションなんて目じゃない。それこそ世界ランクの勝ち組が住むわけですよ。結局向こうも普通の勤め人はお隣のニュージャージー州から通って来たりする。ニュージャージーとマンハッタンを結ぶ道路は毎朝殺人的渋滞だそうですしね。
投稿: | 2006.02.03 18:04
>病院で死亡し医師の死亡診断がない死体は原則的に総て変死体です。
法医学用語は正確に使いましょう。それは「変死体」ではなく「異状死体」。監察医を置いているいくつかの自治体を除いて、普通の医師が死体検案書を書く(医師法)
さらに、異状死体の中で犯罪性が疑われるものが変死体と呼ばれて、検案の前に、警察による検視が行われます。(死体解剖保存法、刑事訴訟法)
警察に雇われている警察医といわれている人は、ほとんどが現役を引退した70とか80くらいのロートルで、法医学者でもなんでもなくて、警察官の言うがままに死体検案書を作成してしまうんです。もちろん、司法解剖する技術も資格もありません。
警察が司法解剖をしたがらないのは、令状取って法医学者に依頼するという作業が面倒くさいし、予算もないからです。
投稿: Inoue | 2006.02.03 18:20
相続税&山の手インナー
ここでの話って、格差の底辺いわゆる下流から見ると別の世界の話ですね。
最近の統計で貯金のない世帯が23%あるんです。もっとも下流、底辺の人にはパソコンだって高い買い物だし、インターネットを使っている人の方がはるかに少ないでしょうから・・・・
まずマンションを含めて持ち家とかよほどの幸運がなければ考えようもないでしょう。
相続税とか、むしろ払ってみたいと思うんじゃないですか・・・。預貯金ゼロなら相続税なんて縁がないんです。
都市空間が整備されて、山の手インナーに良い集合住宅ができてもおそらくそれを建築する現場の作業員たちのほとんどはそこで住むことはないでしょう。
やはり格差は歴然としているのです。
投稿: 5-3計算 | 2006.02.03 18:37
人の死因の解明についての大石さまの問題意識は「犯罪が警察の怠慢で隠蔽されている」ということだと思うのですが、私の問題意識は少し違います。
厚生労働省が毎年、死亡統計を発表します。がんが1位になったとか、心臓病が増えているとか、厚生省が出した数字を鵜呑みにしたマスコミは書きますが、統計にぜんぜん信頼性がないことは報道されません。
日本人の死亡統計がめちゃくちゃだというのは、法医学者の間では常識です。一昔前までは、原因のよくわからない病死は「心不全」と書けばOKでした。
年間の医療費は30兆円です。これだけ巨額の金を動かすのに、日本人の死亡原因さえはっきりわからないというのはおかしなことです。
少しばかり金を出して、死体を診るプロである監察医や法医学者の数を増やして、彼らに異状死体を解剖させたら、どれだけ医療費を効率的に使えるか。損して得取れですね。法医学者や監察医を1000人雇っても、人件費は多くて100億円にしかならないんです。
投稿: Inoue | 2006.02.03 18:44
大前研一氏は、ゆとりある生活のために、都内に平日用マンション、郊外に休日用別荘を持てというような提案をしていますね。
ま、私は馬車馬なので、そういうのはおとぎ話ですが・・・
でも、郊外は駐車場も安いし、そういう生活も良いなあと思っています。
投稿: Za | 2006.02.03 18:46
法医学教室に入局するのは精々3年に1人か5年に一人、小児科や産婦人科が人手不足と云っても2.3名は入局する。予算だけの話ではないし、解剖で開業している人も居ないではないけれど、生きている人の為の病理医だって足らないのに法医学者はそうそう量産出来ない。
予算をつけてインセンティブを付けると云っても競争原理が働きにくい医療の中でも特段働かない。
もし、なんとかしたいなら、全身CTと全身MRIを予算化して全部の遺体を登録する。千葉大がCTを持っているが、法医学領域のCTは「致死量」の照射も可能なのが強みである。血液、尿、胃液などの体液も登録制にするのも手ではある。
http://www.chiba-u.ac.jp/general/headline/headline.html
http://plaza.umin.ac.jp/~ai-ai/1000ji27.htm
投稿: sionoiri | 2006.02.03 19:19
>うみゅさま
なるほど。家庭の事情はそれぞれですね。
私自身は出勤しない人間なので、本当のところはよくわからんのですが、ただ、友人で遠距離通勤離婚(通勤苦を嫌った男が、会社の近所にマンションを借りて、以来別居→離婚というケース)をしたのがいるもんで、前述のような仮説を開陳した次第です。
投稿: たこあし | 2006.02.03 21:35
>酷電に90分詰め込まれて職場に通っている皆さん。
こういう刷り込みはいつ頃からあるんでしょうね。オウムの井上が満員電車の風景を見ただけで、あの世界の住人にはなりたくないと作文に書いた。わたしの同級生にもいましたよ。満員電車に揺られて企業の歯車なんかになりたかねと書いた輩が。正味90分はオーバーでそうはいない。千葉都民、埼玉都民、神奈川都民がみんな都内にきたらどうなんねん。東京は益々栄えて周辺は地盤沈下だ。
実は酷電はE電。痛勤は楽電。だってそうでしょ。万歳状態で吊革に掴まっていたってOLのパイオツが背中を擦り、女子大生のヒップがこっちのヒップと重なって得した気分になるんだもん。だいたい満員電車があってこそファイト一発今日もやるぞという気分になるんじゃね。「朋有り遠方より来る、亦楽しからずや」という噺です。
投稿: 東京ocnソープランド | 2006.02.03 23:09
>>ヨーロッパの都市部
>は住環境としてどうなってるでしょうか?
>日本と同じような相場で日本と同じような環境なら比較対象に出来ますが
大石さんの書くとおり、中心街はどこも石造りの五階建てぐらいの建物が道の両側に壁みたいにびっしり建ってる。で各ブロックには中庭があって住民の憩いの場となっている。
そうやってものすごく大量に部屋が供給されてるので、日本じゃ考えられないぐらい広いアパートを考えられないぐらいの値段で中心街に借りたり買ったりすることができる。
これにかんしてはアメリカ型はヨーロッパ型に比べてだいぶ劣ってる。というかアメリカ型の一戸建て優先は土地が有り余ってるからできる芸当で日本が真似しようとしてもどだい無理つーかw
文化的背景とかについてもっと読みたきゃ例えばこんな文章が面白かった。(英語でごめん、たぶん似たような考察は日本語でもあると思うんだけど・・・)
http://www.paulgraham.com/usa.html
投稿: あ | 2006.02.03 23:23
>実は酷電はE電。痛勤は楽電
それは、あなたが特殊な性的嗜好をお持ちだからでしょう。
投稿: | 2006.02.03 23:37
ホモ遠方より来る。股楽しからずや
の心境ですな。
投稿: なかなか寝ない人 | 2006.02.03 23:40
農協のやり口はひどいですからね。まぁ、職員も小さなパイの前に、ノルマが馬鹿みたいな額だし口下手とか優しい人間は病むか辞めるかの二極選択ですから…
火災保険ひとつも評価額以上に入らせとくならまだしも、いざとなったら評価額しか出ない。
二口払っても、評価額の問題があるから二口分出ない。出ないと判って入らせますから。
農家は農協を信用してますから、ほいほい入ったりするわけですよ。出るという言葉を信じて。
で、最近コンプライアンスとかいろんなこととか、別会社で保険金見直しなんてして、払いすぎの部分や余分な二口目が発覚しても、払い戻しは応じません。
払い戻しとかを望むなら、農協の上部組織に文句言うしかないです。
我が家の実体験はそんな感じです。
投稿: 犬 | 2006.02.04 01:58
生命保険と違って、損保は実損額しか出ないというのは保険の大原則じゃありませんか。(意図的にものを壊して儲ける輩が出るのを防ぐため)
投稿: Inoue | 2006.02.04 07:45
>損保は実損額しか出ないというのは保険の大原則じゃありませんか
犬氏が言いたいのは、契約段階での農協のセールスマンの説明がまるで不十分だということだと思いますが。
投稿: nov | 2006.02.04 10:16
>警察にとって大事なのは犯罪者の摘発や正義の履行ではなく、組織の保身ですから
だからこそ日本の警察って一端発表したことを後から覆すのをすごく嫌うじゃないですか。だから普段はほぼ確定的な状況ですらその発表は「他殺の疑いがあるとみて捜査を進め…」といった幅を持たせた言い回しになるのに、本件の場合はすごく早い段階から「自殺」で確定してました。逆にそこがなんか腑に落ちないものを感じるんです。そういう違和感こそが陰謀説の土壌なのではないでしょうか。
投稿: TK | 2006.02.04 12:28
> 沖縄県警は自殺と断定したわけではないとか、再捜査に入ったとか
今週の文春によると、那覇署の副署長あたりが、自殺と断定なんかしてねーぞゴルァ!と逆ギレしているようです。
投稿: おーつか | 2006.02.04 13:52
>「心不全」
まあ、死ねば心臓が止まってるので、ウソではないのですが…
やっぱ、何故心臓が止まったのかというのが、わかんないとダメですよね。
投稿: y-mat | 2006.02.04 15:50
死亡統計に興味があるアナタ、このページをごらんください。総務省です。
http://www.stat.go.jp/data/nihon/g2101.htm
平成5年に、突然、心疾患が減ってます。
たった2年で心疾患が2割も減少してます。
xlsで表を見ると、心不全が三分の一に減少しました。
きっと完全埋め込み型人工心臓が実用化されたんでしょうね!
投稿: Inoue | 2006.02.04 18:45
お年寄りの一戸建てを借り上げて他に貸し出してお年寄りは都合のいい場所に住んでもらうというのは国でも考えていたみたいですね。
これで日本もヨーロッパと並んで非文明国家に
なるんでしょうか。(笑)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060205AT1F0400J04022006.html
投稿: とおり | 2006.02.05 10:13
WHOの統計は、死亡者全てを分母として、司法解剖、病理解剖などすべての解剖を割った率です。したがって、どの国も、変死体解剖率は、このWHOの統計より上がります。北欧諸国にいたっては、変死体解剖率は100%とか。日本は、残念ながら変死体解剖率も4%程度ですので、益々格差が広がります。いずれにせよ、変死も異状死もろくすっぱ解剖されていないわけで、それが、昨年の老人ホームでのノロウィルス感染見逃しにもつながりましたし、仙台での看護師による筋弛緩薬を使った殺人の見逃しにつながったようです。また、日本にはSARSが入ってきていないというのも、うそ臭いそうです。
法医学を志望する医学生は案外おります。ただ、就職できるだけの定員が確保されていないので、入局させられません。また、一度臨床を経験してしまうと、法医学者の低所得ぶりにはついていけず、入る意欲をなくしてしまうようです。ご参考まで。
投稿: かんけいしゃ | 2006.02.05 10:35
大阪市の常勤監察医は2人しかいないと聞きました。大阪を南北に分けて手分けしているんだそうです。
最大の陣容を誇る(?)東京監察医務院ですら、常勤は20名程度です。テクニシャンはもっといますが。
>法医学者の低所得ぶりにはついていけず
遺伝子による親子鑑定をビジネスにしている会社もありますが、血液型やHLAで鑑定していた時代はいざ知らず、今やPCRさえ使えれば、誰でも親子鑑定ぐらいできるわけで、医師である必要はおろか、法医学を知っている必要すらありませんね。一般的な分子生物学の知識があればいい。
投稿: Inoue | 2006.02.05 11:40
>これで日本もヨーロッパと並んで
年寄りが都心のマンションに移っても、都市での容積率の規制解除がないと都心での住宅の供給が劇的に増えることにはならないから、上の議論とは関係ないような。
で次には数百年後を見据えたトータルでの都市計画という日本人の苦手分野が立ちはだかります。これなしだとニューヨーク的な雑然としたビル街が量産されるだけかと。
なんせ「このへんは第二次大戦後再建された街なので築半世紀の新築ばっかりで味わいがない」とかいう台詞が出てくる世界w
投稿: あ | 2006.02.07 01:35