土曜夜、5時間ほど寝る。目眩が若干楽になるけれど、こうしてパソコンの画面に、ほんの5分も集中すると、モニターが右へ左へと泳ぎ始める。鼻炎が酷く、長男用に処方して貰った激甘な薬を飲む。したら眠くなって起きたら12時半だった。どうもただの疲労では無いらしい。女房は長男が貰ってきた溶連菌が家族内で回っているのではと言い始めた(成田空港の医者は、自分は子供は専門外だからと、もっぱら看護婦に診させてただ解熱剤をくれただけだったらしい)。
自宅で寝ることの何が嬉しいと行って、エアコンがまともに動いている快適さですよね。ホテルのエアコンて、あれはどうして微調整が効かないんでしょうね。日本のホテルは欧米ほど酷くは無いけれど、それでも家庭内ほどの微調整は効かない。やっぱり国内の一流どころでも、暑いか寒いかですよね。ビル型のエアコンというのはあんなものでしょうか。それでいてオフィス環境のエアコンはちゃんとしているしなぁ……。
※ 肺癌救命
とにかく、向こうで何が驚いたと言って、まったく煙草を見ない。目撃したのは、空港内を移動途中の喫煙所、パークの中で、ちょっと腰を降ろして休もうと迷い込んだ喫煙場所だけで、そこにしたって、吸っているのは、スペイン語喋る人間だったり、みっともないヤーパンな観光客だけだったりするわけです。
驚異的なのは、たとえばホテルのロビーでも、煙草を吸っている人間はまずいないんですが、煙の臭いが、他人へとそれと伝わる場所では、まずアメリカ人は、煙草は吸わなくなったんですよ。いくらそこが喫煙スペースだろうと。彼らの権利として認めてあろうが吸える雰囲気に無い。
で実際、煙草を吸っている人間を見る非喫煙者の視線の厳しさって、ある種、麻薬患者を蔑むような視線ですよね。そういうあからさまに軽蔑した視線を浴びせる。
たまたま成田で買ったNWJに、あの北京ですら、オリンピックまで煙害を駆逐すると言っているのに、この日本は一体いつまで、煙草天国で居続けるんだろう? と書いてありましたけれど、日本は、百年経っても、最後の喫煙大国、煙草人間にとってのオアシスとして残り続けるんでしょうね。その文明度に於いて、直に北京に抜かれますよ。
昨夜たまたま見ていたブロードキャスター(普段は全く見ないけれど、荒川のコスプレ始球式が見たかった(~_~;))で、肺癌治療の特集をしていました。
乳ガン (発見されてからの)5年生存率は83パーセント
胃癌 58パーセント
肺癌 20パーセントで、生存率は最低
肺癌の場合、早期発見が困難で、発見された時には手遅れなケースが多い。実際に手術することになった人間も、自覚症状は全く無いと言う。ただ肺癌は、早期発見できれば、ほぼ100パーセント治療出来る。痰の検査や内視鏡でレーザー治療(内視鏡が入る場所だけ)が可能なんだけど、レントゲンでは気管支周辺が良く見えないし、脇の下をざっくり切って肺を切除する主流の術式では術後の生活レベルが低下するので、これも内視鏡手術が導入されつつある。にしても、早期発見が、痰検査にしても難しいみたいな話でした。
これ、ぶっちゃけ、医療費を押し上げるわけです。助からないのに、大手術に金を掛けている。非常に腹が立つのは、まず政治家が無頓着。長野県議会の先生方、こんなことで、田中と喧嘩するから、貴方たちは田舎県議だと批判されるんです。
財政当局が、煙草は大事な税収源だからと、せっせと中毒患者の再生産に尽力している。いったいこの国で、煙草は麻薬であり、社会を蝕む害悪だという認識が定着するまで、このあと何百年掛かるんだろうかと思う。暗然とした気分になりますよね。厚労省職員なんて、煙草を吸う人間は全員クビにしたって全然おかしくないのに。
※ 中国、靖国参拝を批判 「ポスト小泉」谷垣氏に直言
http://www.asahi.com/politics/update/0325/007.html
全く不愉快な話で、次の首相はじゃあ、靖国に行く行かないで、まず中国の試験をパスする必要があるとでも言うのか? 外務省のバカどもは、そうやって靖国問題で、総裁レースに北京が口出すことでいかに日本人の感情を逆撫でしているか、少しは御注進しろよ、全く。
※ 呼吸器外し7人死亡、医師が延命中止 富山・射水市民病院
http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY200603250147.html
結局、臓器提供問題を医学界で論じた時に、東大の医師連中でしたよね、推進派を殺人罪で刑事告訴したりとバカなパフォーマンスをやってのけた。それで医学界は疲れたんですよね。生命倫理に係わる議論はもう止めようと疲れ果てた。だから日本の安楽死問題はフリーズして進まない。
これも世界中で日本だけが取り残される。安楽死って言葉もどうかと思うんですが、せめて「尊厳死」という言葉を定着させた方が良くはないだろうか。延命ということを、医療費の問題に絡めることには批判もあるだろうけれど、日本の医療現場は、煙草にしても、延命治療にしても、本来ならそれはコスト的に逓減すべきであり、その術はあるのに、一向に改善しようとしない。
※ 昨夜のer 地上波シーズン9フィナーレ
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/er9/story_05.html
いや、あの至近距離で迫撃弾が落ちたら、カーター先生、背中ボロボロですって。
昨夜のアフリカ医療ボランティア話はシーズン・フィナーレに相応しい素晴らしい展開でしたけれど、現実世界では、今またスーダンをどうしようか? という話になっている。ここがテロリストの揺りかごとなっているわけで。
ただ、ヨーロッパにしてもアメリカにしても、こいつらは産業革命以降、アフリカに対して、なんてことをしでかしたんだろうと思いますよね。日本はほんの十数年の拡大主義で(それもまま人道的だった)手を退くことになって良かった。そして今また、中国が札束と武器を抱えて、白人と同じことをしでかそうとしている。
その乱暴狼藉のツケを西欧文明は払っているんですよね。きっちりと責任を取って貰いましょう。われわれは付き合い程度で済まし、中国に対しては、厳しくその姿勢を監視し、告発すると。
*国連常任理事国入り失敗の分析なし…外交青書
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060325-00000113-yom-pol
こういうニュースもあるわけですが、そら外務省に「責任」と「反省」という言葉は存在しないんですから。もっぱら日本の大臣クラスや防衛関係者が中国問題を語る時には、自国周辺での不透明な膨張主義に限定して話をしがちだけれど、大枠に目を向ければ、彼らは武器市場の主役であり、世界規模での資源戦争の主役となりつつある。それは今に始まったことじゃなく、冷戦時代から一貫していた。東南アジアがそうです。これはまだしも地続きだからという言い訳も立ったけれど、今はそれをアフリカにまで拡大しようとしている。中国はヨーロッパと違って、NGOで医療支援みたいなパフォーマンスすらしないですからね。要注意ですよ。
※ オーランド到着日
19日日曜出発日、格安航空券にて偉い目に。
日曜午前9時過ぎ、予定より20分早く出発。一眼デジ用の偏光フィルターがどうしても見つからず、途中渋谷で降りてビックカメラで購入する。カメラはやたら重たいので、持参すべきかどうか迷ったが、結局あとで後悔するよりも、と持参する。10時の開店と供に東口店へと上がる。しかし半蔵門線渋谷駅の東口って、とうとう新宿寄りの出入り口が全部潰されて、ビックカメラ方向へ出るにはえらい遠回りする羽目になったんだが、これ元に戻るんだろうか。街の流れが変わって、商店街も大損害だと思うけれど。
箱崎からリムジンバス。予定よりやや早めに第1ターミナルに到着。事前に、女房が座席指定できないチケットを買ったらしいと聞いて激怒したんだが、案の定、最悪の状況になっていた。
NWAデトロイト便の席、往復ともに満席で、4人ともバラバラ。 _| ̄|○ 。だから貧乏人の真似事はすな! とあれほど言ったのに! どうすんだよ、2歳児までいるのに。
長男だけ抱えて二人で乗った前回の経験を頼りになんとかなるだろう、と浅はかな判断で、10万円ほど安いからと、「正規格安料金」てのに飛び付いたらしいんだが、何だよ、その「良心的暴力団」みたいな名前は……。だいたい家族四人、フロリダまで30万円で往復できるチケットなんて異常だと思わないのか。国内じゃ帰省するだけで、20万円近く掛かるってのに。
カウンターでどうにか拝み込んで、壁のモニター前の調整席を振り分けて貰い、長男と私がそこ。ギャレーを挟んで女房と次男。幸い往路はまだ私と長男は通路側に座れたが、最前列なのでポケットは無いし、スクリーンはぼやけているし(挙げ句に眩しい)、決して良いシートじゃない。この文化人な俺様が、貧乏人シートに座っているというだけでプライドがいたく傷付くのに。
この便、始発は北京で、しかもコンチとの共同運航便。私が事前に知っていれば、絶対に格安チケットなんか買わせなかった。混んでいるわけだぁ。
搭乗にも、やたら時間を喰う。この現実を目の当たりにすると、A380なんて、所詮企画もんだよなぁ……、という所で終わってしまいますよ。一定時間内に集団を乗り降りさせるって、今のジャンボが限界ですよ。デッキ側が、せめて4箇所くらいブリッジに人を配置できるようにならないと。
しかも外国人って、アメちゃん中国人に限らず、機内に鬼のような大きさと量の荷物を持ち込むでしょう。他人の棚だって平気で占領する。あれ別に重量制限だけの理由じゃないんですよね。あの人たちって、基本的に自国の運輸サービスを信頼していない。だから荷物は自分の監視の内に置きたい。
その点、なんだかんだ言っても、信頼できるサービスを持っている日本人は幸せですよ。
離陸直前に、パソコンが入ったショルダーを足下に置いていたらパツキンのデスが棚に置けと言ってくる。だってここポケットは無いし、座席下も無いし、俺の棚は他人にオキュパイドされているじゃないか? とアピールするが上に上げろと言う。雑誌とパソコンを抜いた空のバッグを渡して嫌がらせしてやる。それでも上げろと言うので、パソコンを抱きしめて、「これは俺の全てだ!」と頑強にアピール。諦めさせる。目を付けられたらしく、その後些細な嫌がらせを受けた。冗談じゃない。10キロを超えるバッグが二つも三つも詰め込まれた棚にパソコンなんか入れられるかよ。
11時間飛んでデトロイトでオーランド行きに乗り換え。ここで入国審査で顔写真と、手荷物検査。
筑紫哲也が、「はっきり言って人種差別だ、不愉快だ」と文句言っているけれど、そりぁあの手の俺様セレブにとっては、不愉快でしょうな。でも、行列を眺めていたら、明らかに日本人ビジネスマンと解る人間は、ほとんどフリーですよ。30秒も掛からない。しつこく時間が掛かるのは、ジーンズ姿でむさい格好の学生風アジア人。
われわれは、パパママが両手人差し指と顔写真を撮ってお終い。ただいろんな行列を経験したけれど、この入国審査の処理が一番時間が掛かりましたね。ただこれはどこの国でも外国人は一緒。あのシステムになってから、とりわけアメリカの入国で時間を喰うようになったというのは、一時的な現象でしょう。
荷物をオーランドへと流す。そらもうねぇ、あんたそれ量子加速器ですかい! というようなご立派なおニューな検査器具がずらっと並んでいる。全部で10台くらい並んでいましたかね。機械のモーターが凄まじい熱を出すせいで、大型扇風機が2台置きくらいに置いてあるんですよ。係員も、その場所だけで50名近くいたかな。これみんな今じゃ国家公務員ですからね。
いや、デトロイトに着いた瞬間にね、イラク戦争を思わせるアイテムは何も無いんですよね。でもああ、この人たちの隣人や身内の誰かが、今イラクに行ってるんだろうな、大変だなぁ……、と思っていたけど、あの光景を見て考えが変わった。
この連中は、自国の戦争のフロントラインをイラクにセッティングできたことに満足しているんじゃないのか? そしてこの徹底した水際防御のせいで、少なくとも、国内本土では、9.11以降、大きなテロは起きていない。
無論、イラクの失策のせいで、ブッシュの支持率は低いわけですが、でもこうやって、国内でのテロ発生を防ぎ、アメリカを狙うテロリスト集団のリソースを、イラクという、赤の他人の国に集中させている現状を、今のアメリカ国民に説いたら、結果オーライじゃん……、ということになり兼ねない。とりわけ、メガチャーチに通うような保守層やサッカーママみたいに人々に取っては。
ただ、今回、国内移動は無く、出入りしただけでしたが、出入国に関しては、明らかに改善されています。一度もスーツケースを開けられることはありませんし、そういう光景も見ませんでした。やっと、検査機器の更新が完了したということでしょう。ここがアメリカの凄い所ですよね。サービス改善はきちっとやってのける。行列が出来ても、以前ならそれが掃けるのに滅茶苦茶な時間が掛かったけれども、今は、出来た行列に対応出来るシステムが出来上がって、スムーズに流れるようになった。
空港内で通りかかったバーのテレビはバスケ一色。韓国戦の結果を知りたかったので、M1000のモペラを起動。凄い! 何の設定変更も必要とせず、ネットにアクセスできる。ただ空港内ということで混んでいたのか、表示に時間が掛かる。「日本の健闘を祈る」みたいな朝日のヘッドラインにやっとたどり着き、なんとなく勝ったんだろうな、と理解する。乗り継ぎ時間がほとんど無く、ほんの3分もネットできなかった。いつの間にか小じゃれた寿司バーも出来ている。
* 今回の発見、その1 アメちゃんはスマートフォンが大好きだ!
いや、どいつもこいつも場所が何処だろうと、みんなスマートフォン持っていますね。世界中で、スマートフォンが普及していない国は、日本だけになってしまいましたね。アメちゃん、指先不器用だから、あんなもん使いこなすのは無理だろうと思っていたら、見事に使いこなしている。
これも満席のB757で2時間半飛んでフロリダ州オーランド着。いやしかし757良い機体ですよね。どうして日本に入らなかったんだろう。
現地気温は非常に凌ぎやすい感じ。所が、空港内で、ディズニーのシャトルバス乗り場が見つからない。案内皆無。同じフロアー内に、その巨大なカウンターがあるにも拘わらず、ディズニーのカウンターだけ、案内表示が無い。
実は一時期、WDWが完璧な送迎サービスを初めて、もの凄く好評だったんだけど、そこまでディズニーがやるのは他社への圧迫になるということで、サービスが後退に後退を重ね、空港内でも看板が出せないみたいな圧力を受けていることが窺われた。トイレ行ったり、10分くらい荷物抱えてうろちょろして、やっと場所を探し出す。事前の情報収集とまるで違う場所にカウンターがあった。
ホテルは、WDW直営、グッドネイバーズとか、いろんなランクのホテルが数十軒あってですね。ランク三つくらい下がった所でもホテル数30ぐらい行くんじゃなかろうか。
夕暮れの高速を、バスはホテルに向かって向かって疾走。アメリカって凄いなと思うのは、ラスベガスもそうだけど、こんな何にも無いところ、湿地帯ですよ。山なんか皆無。自然林なんて全然見かけない。
WDWは、そんな湿地帯に白羽の矢を立てて開発し、僅か半世紀で、世界一の娯楽施設を作ってしまった。今度はその娯楽施設を囲むように、リゾート地が開発されている。
道路脇の、みんな似た作りの家なんですけれど、刈り込まれた庭の芝生にはゴルフカートが止まっていて、その数十戸が纏まったコミュニティと次のコミュニティを繋ぐのは、自然の沼地も活かしたミニ・ゴルフ場だったりするんですよね。こういう所の警察は暇だろうなぁ。みんな階層は似通っているから。CSIマイアミにオーランドは登場しないんですよね。
*ホテル到着
http://www.disney.co.jp/usparks/wdw/II/B/15/
↑アニマルキングダム・ロッジにチェックイン。
前回訪問時に、次は絶対ここに泊まろうと、決めていたわけですが、やっと部屋に入ったのが自宅を出てから丁度24時間後、意外にフロリダって遠いんだなぁ(~_~;)。
夕暮れの窓を開けると、眼下に巨大な卵(のちにイミテーションではないか? と疑う)
このホテルは、ディイズニーで比較的新しい、アニマルキングダムという動物園パークに隣接しているせいで、窓を開けると、動物がやってくる庭があるんですよ。ホテルの構造自体が、X字状と言うか、ヒトデみたいになっているんですね。両翼の部屋から、囲むように庭が造ってあり、たぶん餌で誘導しているんだと思いますが、草食動物が、庭に沿って散歩できるようになっている。
1.ホテルの見取り図、こんな感じで部屋と動物が配置される。
2.チェックインした時にベランダから撮った写真、手前に置いてある白いのがダチョウの卵ですが、本物だとは思えない。翌日は撤去された。
3.チェックアウト日に現れたキリン。
4.こうやって餌は自生では無く、飼育員が、地面に埋め込んだり幹に巻き付けたりするわけです。
まずはネット接続を確認。直営ホテルには順次ブロードバンド・サービスが完備されつつあるということで、安心して行ったんだが、システムは簡単です。クレジットカードはフロントに届けてあるもので間に合うので、入力の必要はない。ただ agree agree で進めば良い。高そうなLANケーブルも用意してありますし。
所が繋がらない。 _| ̄|○ 。クレジットカードを出せとエラー・メッセージが出る。フロントに改めてカードを出しに行くが、やっぱり同じメッセージ。繋がらねぇぞ! ゴルウァ ちゃねら~舐めんなよ! こんな地球の裏側だからこそ旅先の書き逃げやり放題だちゅうに! と抗議すると、インターネット専用のヘルプデスクがあるからそこへかけ直せと言っている。でそこに掛け直して、あれこれ教えてくれるんだが、あんたそれメンテ用のバックドアじゃないの?……、と思いつつも、その裏技でやっとコネクト。日本の勝利をやっと知る。
昨夜TBSのブロードキャストを見ていたら、福留の一発は、かなり大きかったんですね。あそこで不調の福留を出せた王采配の運の良さも凄いと思う。
バイキング形式のレストランに降りていったら、かなり混んでいて1時間半待ちだと言うので、やむなくその外のプール脇の安いフードコートで、不味~い、メキシカンみたいな料理を食べる。長男、あれも不味いこれも不味いと、ほとんど食べない。思えばこの辺りに発熱の兆候はすでにあった。親はコロナ・ビールで満足。
そうやって初日を終える。
※ メルマガおまけ 溶連菌? & 機内上映
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